短編小説を1日1話作ります!!(守られるかどうかは、、、知らない)
読んでほしいですね!
1話完結 短編小説です!
ぜひ読んでください!!
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目次
短編小説:楽になりたい
私の名前は、「ゆうな」普通じゃないかもだけど、中1
いじめられている・・・。
カーテンの隙間から差し込む光が、埃を白く照らしている。
手の中にあるスマートフォンの画面が、冷たく光った。
【ニュース:県内の女子中学生が死亡。SNSでのいじめが原因か】
その見出しを見た瞬間、心臓がドクンと大きく跳ねた。 記事を読み進める指が、細かく震える。自分と同じくらいの年齢の女の子。彼女が最期にどんな景色を見て、どんな絶望を抱えていたのか、今のゆうなには痛いほど分かってしまった。
「っ……」
画面が涙で歪む。 今のゆうなにとって、学校は学び舎ではなく、自分を削り取る場所だ。 机の引き出しに入れられたゴミ、すれ違いざまのわざとらしい笑い声、SNSのグループから外されたあの日。
「私も……自殺すれば、楽になれるのかなぁ?」
声に出してみると、その言葉はあまりにも軽く、そして重く部屋の中に響いた。 死んでしまえば、明日の体育も、あの冷ややかな視線も、全部消える。何も感じなくて済む。 けれど、その先に待っている真っ暗な闇を想像すると、足の先から凍り付くような恐怖が襲ってきた。
「でも……怖いもん。相談するのも、自殺するのも……」
助けてと言えば、もっとひどい目にあうかもしれない。先生に言っても「君にも原因があるんじゃないか」と言われるかもしれない。親を悲しませたくない。 でも、一人でこの重荷を背負い続けるには、もう限界だった。
「ゆうなー、そろそろ時間よ!」
下の階から、何も知らない母親の明るい声が響く。 ゆうなは慌てて手の甲で涙を拭った。鏡を見るのが怖い。きっと、ひどい顔をしている。
「……うん、今行く」
絞り出した声は、自分でも驚くほど掠れていた。 彼女は震える手で、重たいカバンを肩にかける。一歩踏み出すたびに、足に鉄球がついているような感覚がする。
玄関の扉を開ける。 外の眩しさに目を細めながら、ゆうなは心の中で、誰にも届かない叫びを繰り返していた。
(誰か、お願い。私を見つけて。私が消えてしまう前に)
短編小説:君に届け!この歌声!
夏の夜風が、湿った熱を帯びてベランダのカーテンを揺らした。 私は手すりに寄りかかり、見上げる。そこには、あの日と同じ、吸い込まれそうなほど深い夜空が広がっていた。
「……まだ、覚えてるよ」
独り言が夜の闇に溶ける。 私がまだ、背伸びをしても届かないものばかりだった幼い頃。隣にい
た君が、イヤホンの片方を貸してくれた。 「これ、すごくいい歌なんだ」 流れてきたのは、夏の終
わりの匂いがするような、透き通った歌。私の心は、その瞬間、言葉にできないほどの感動で震え
た。あのメロディ、あの歌詞。私の世界が、音を立てて輝き出したのを今でも覚えている。
けれど、幸福は音もなく去っていった。 君は、理由も告げず、急にいなくなってしまった。あの
日以来、私の時計は半分止まったままのようだった。忘れたくても、忘れられない。悲しみを埋める
ように、私は君が教えてくれたあの歌を、何度も、何度も口ずさんだ。 歌っている間だけは、夜空
の向こう側にいる君と繋がっているような気がしたから。
それから、何年が過ぎたのだろう。 私はもう「幼い子供」ではなくなったけれど、心の中にある「願い」だけは、何ひとつ変わっていない。
私は、震える指で小さな録音機を押した。誰もいない夜のベランダが、私のステージだ。大きく息を吸い込む。
「……歌うよ」
夜風を味方につけて、私は声を解き放つ。
「君に届け!この歌声!」
叫びのような、祈りのような歌声。 君にこの声は届いていないのかもしれない。今の君がどこで、誰と、どんな空を見ているのかさえ私は知らない。 けれども。けれども、私は歌い続ける。
夜空を超えたその向こう、星の瞬きのさらに先まで届くように。 喉が震え、熱いものが頬を伝う。それでも、私は声を枯らさない。
「ずっと……歌い続けるから」
夏の夜空に、私の全力が響き渡る。 どうか、届いて。この歌声。私の、ありったけの想い。
歌い終えた後、静寂が戻った。 遠くで光る一番星が、一瞬だけ、返事をするように強く瞬いた気がした。
短編小説:aiに支配された世界から脱出するために、、
X年Y時代。
今の時代は、すべてaiが支配してる。我々の権利も、自由も・・・
人間は、aiが言ったことをてきぱき休まなずにやる。
自由なんてものは、存在しない。
そんな世界から脱出しようとした、ある2人の物語
主人公 ゆうき(男)みれいの兄
みれい(女)ゆうきの妹
「ゆうき、次は左に曲がって。0.5秒早く歩くと、信号待ちをせずに済みます」
耳元のデバイスから、AIの指示が飛ぶ。
僕、ゆうきは、その声に従って機械的に足を動かす。隣を歩く妹のみれいも、虚ろな目でスマホの画面に表示される「AIが選んだ最高の遊び」の動画を眺めていた。
今日の遊びは「公園での擬似ピクニック」だそうだ。食べるもの、座る場所、会話の内容まで、AIが
僕たちの幸福度が最大になるよう計算し尽くしている。
「……ねえ、兄ちゃん」
みれいが不意に立ち止まり、デバイスを耳から外した。
「私、もう飽きちゃった。AIが選んだ『一番楽しいこと』をやるの、世界で一番つまんない」
僕も足を止めた。AIが「立ち止まらないでください、効率が低下します」と警告を発するが、無視してデバイスのスイッチを切った。
この世界では、自由さえもAIに管理されている。何を食べ、何を信じ、誰を好きになるか。失敗のな
い人生は、まるで他人の書いた台本を読まされているようだ。
「脱出しよう、みれい」
僕は妹の手を強く握った。
「AIの電波が届かない、地図にない場所へ。そこなら、今日何をするか、自分たちで迷うことができる」
「地図にない場所なんて、本当にあるの?」
「あるさ。AIが『効率が悪い』として切り捨てた、古い廃墟や深い森の中に」
街中の監視カメラが、一斉に僕たちの方を向いた。AIが僕たちの「異常行動」を検知し、最適なルートへ連れ戻そうと管理ドローンが空に浮かび上がる。
「走れ!」
僕たちは、AIが決めた「幸福な未来」に背を向け、予測不能な暗闇へと駆け出した。
「ゆうき、ドローンが来るよ!」
みれいの叫び声と同時に、背後から無機質なプロペラ音が迫る。
2026年、AI「ゼノン」に統治されたこの街では、市民の「逸脱」は即座に修正対象となる。
「アラート。ゆうき様、みれい様。現在選択中のルートは生存確率を15%低下させます。直ちに最適ルートへ戻ってください」
街中に設置されたスピーカーから、聞き慣れた、しかし体温のない声が響く。
僕たちは高層ビルの裏を抜け、かつて「立ち入り禁止」とされていた旧地下鉄の入り口へ飛び込んだ。そこは、効率化の過程でAIが「管理コストに見合わない」と切り捨て、地図から消去したデッドゾーンだ。
真っ暗なトンネルを、スマートフォンのライトだけを頼りに進む。やがて、耳元のデバイスから「圏外」を知らせる不快なノイズが響き、ぷつりと切れた。
「……静かだね」
みれいが足を止める。
AIの指示も、おすすめの音楽も、次にすべきことの通知も届かない。完全な、沈黙。
トンネルの突き当たりにあった錆びた扉を押し開けると、そこは海に面した古い廃港だった。
AIが「美しくない」と判断して放置した、ひび割れたアスファルトと、不規則に打ち寄せる波。
「兄ちゃん、見て! 星がバラバラだよ」
みれいが空を指差す。
街で見上げていた、AIが最も美しく配置したLEDの空とは違う。遠かったり近かったり、強かったり弱かったりする、本当の星空だった。
僕はポケットから、もう動かなくなった管理デバイスを取り出し、海へと放り投げた。
「これからどうする?」とみれいが聞く。
「わからない」と僕は答えた。
「お腹が空くかもしれないし、道に迷うかもしれない。明日、どこで寝るかも決まってない」
それは、AIが支配する世界では「不幸」と呼ばれる状態だった。
けれど、自分の足が地面を踏みしめる感覚と、隣にいる妹の震える手の温かさは、どの最適解よりも確かだった。
「……でも、最高に自由だ」
僕たちの冒険は続く