幼い頃、両親からの虐待を受けていた三河夏糸
物心が着いた頃には湊隼人の元に居た為、虐待された両親の記憶はあまりない。
他人に興味の無い隼人が
夏糸を拾った理由は___?
彼らは幸せになれるのだろうか. . .
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目次
救われる日まで【prologue】
「 」セリフ
( )心情
( 効果音
--- ・・・ ---
寒い。体の芯から冷えるような寒さ
身体中がヒリヒリと痛い
動かなければ、と思えば思う程動けなくなる
どんどん呼吸が荒くなっていく
そんな中、誰かの足音が耳に届いた
夏糸「ハァ、ハァ、ハァ...」
??「救われるその日まで」
「?? の元においといてあげる」
その人は俺を抱き抱え来た道へと戻っていく
虚な意識の中、彼の顔を見る事なく
深い眠りに着いた
--- *** ---
【人物紹介】
三河(湊)夏糸 みかわ(みなと)かいと/15歳
湊隼人 みなとはやと/20歳
???? ???????/??歳
黄瀬日向 きせひなた/15歳
??? ?????/??歳
※物語に沿って公開していきます。
--- ・・・ ---
ここまで読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^
救われる日まで【1】
「 」セリフ
( )心情
( 効果音
--- ・・・ ---
目が覚めると、見知らぬ天井が目に入った。
急いで起きあがろうとしたせいで背中に強い衝撃が走り、顔が歪む。
夏糸「いたッ...てか、ここどこだ?」
背中をさすりながら部屋の中を見渡してみる。
部屋は綺麗に片付けられていて、必要最低限の物しか置いていないみたいだ。
見物していると急にドアが開いた。
??「目覚めましたか。」
夏糸「だ、誰ですか?あなたは、、」
??「湊隼人と言います。年は20です。」
夏糸「貴方が助けてくれたんですか?」
隼人「あながち間違ってはいません。」
簡単な自己紹介を済ませ、これからの事について説明を受けた。
初めに言われたのは、これから隼人と過ごすという事。前の家には戻りたくないし好都合だ。
次に、俺の素性について色々と聞かれた。
その後、傷の手当てを受け再び眠りに着いた。
--- *** ---
隼人「夏糸くん!早く起きて!」
夏糸「ふぁぁ...おはよぉ」
隼人「呑気にしてると学校遅刻するよ!?」
目が覚めると、見知った天井が目に入った。
俺のベットの隣には隼人が居る。中々起きない俺を必死に起こしてくれていたらしい。
夏糸「まぁまぁ。」
「てか、今日懐かしい夢見たわ。」
隼人「えー、どんな夢!?」
夏糸「お前と初めて会った日の夢」
隼人「わっ懐かしい!もう一年経ったね笑」
「あの頃はあんなに可愛かったのに...」
夏糸「なんだよ。今の俺はそんなに悪いか(拗」
隼人「ううん。今も可愛いよ〜!」
そう言って俺を力一杯に抱きしめて頭を撫で回してくる。必死に抵抗しているが、中々強い。外見はヒョロガリなのに意外と筋肉があるのか。
夏糸「おら、そろそろ離れろ。」
「俺が学校に遅刻する。( ベリッ」
隼人「えー、残念。」
ベットから降りてリビングまで行き、朝食が用意されたテーブルの椅子に座る。
今思えば、会った時から別人の様に変わった。
初めなんて、隼人の方が年上なのにずっと敬語で俺と必要以上会話もしなかったし。極め付けはこんなに明るい性格でもなかったし。
表と裏が激しいのか?はたまた人見知りか?
そんな事を考えながら朝食を食べ終える。
夏糸「じゃ、学校行ってくるわ。」
隼人「気をつけてね、いってらっしゃい!」
夏糸「行ってきまーす」
--- *** ---
日向「あ、夏糸くん!おはよう!」
夏糸「日向じゃん。おはよ」
「今日は何も忘れてないか笑?」
日向「そんなに馬鹿じゃないから!」
こいつは黄瀬日向。俺と同い年で仲の良い友達。
ドを超えた天然でもう言葉にならない。一方、さりげない優しさと気遣いから学校では「王子」というあだ名が付いている。
俺もそんな人生歩んでみてーよ、、、
日向「そういえば!」
「最近、殺人事件が多発してるらしいよ」
夏糸「なにお前、殺人に興味でもあるの?」
日向「そんなん無いよ!」
「気をつけようね、ていう話!!」
夏糸「そんな焦らんでも分かってるから笑」
日向「揶揄わんといてや!」
夏糸「ごめん、ごめんw」
そんなこんなで他愛のない会話をしながら今日も学校へと向かう。
殺人事件ね...まあ大丈夫か。
--- *** ---
先程、夏糸くんが家を出るのを見届けた。
隼人「仕事するかー、」
今日の依頼はきっかり10件。普段と比べたらかなり多いけど、事務作業が無い分まだマシかな。
今日は、夏糸くんはバイトの日ではないから早く帰ってくる。巻き巻きで終わらせないと。
隼人「よし!今日も頑張るぞ!」
と言っても、昼間に出来るのはたった2件だけ。
残り8件は夜中じゃないとマズイんだよな…
考えながら綺麗なスーツに着替えて持ち物を確認し、家を出た。
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ここまで読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^