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目次
リクエスト 何度でも君と愛を誓う
結構な自信作!
リクエストありがとうございます。まだまだ待っています!
初投稿!
平凡な俺の人生が突如として変わった。
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俺は|大佐原 泰葉《おおさわら たいよう》。
父はサラリーマンで、母は主婦というごく普通の一般的な家庭で、俺も中学生ではテストでもいい感じの平均点であり高校も二流進学校の生徒である。
なのに兄は俺と違った。
和風の着物が似合う美しいアイドルのような顔立ちをしていて、頭も良くて超々有名大学に進学していて両親も愛情が100%あるのなら俺に《《30%》》で、兄に《《70%》》というところだろうか・・・・・・
「ただいま」
返事がないのはいつも通りだ。
ん?
何だかスマホがうるさい。気になり開いてみると見たことの無いアプリ画面があった。
『ピヨヨーン!今の自分が気に入らない君へ』
なんだこのアホらしい名前は・・・・・・怪し過ぎるし絶対登録しない。
この時は気づいてなかった。このアプリが人生を変えてしまうことになることに
「あはははは」
クラスで中心にいて権力がある奴の言うことは聞き、いつでも大丈夫なように生きてく自分が大嫌いで仕方ない。
「なあ、タイヨー。お前って泰葉って名前のくせに太陽っぽくねえよな」
「・・・・・・だよねー」
合わせて笑う。
何言われてもそれしかできない。
「うちの長男は京葉大学に通ってるんですよぉ〜」
母は親戚の集まりになると絶対に兄を自慢する。だってみんな思った通り羨ましがってくれるから。
自分の子はすごいと思わせれるから。
「次男は塀南高なんですよーほんっとうに長男と似てなくってね」
俺はいつだって下に下げられ兄と比べられる。
血が繋がってても俺らは人間なんだから比べないでほしい、何て言えるわけない。
---
--- ピルみん登場! ---
ブブッ(スマホのバイブ音)
またアプリが震えた。
一度だけやってみるかと『ピヨヨーン!今の自分が気に入らない君へ』をタップしてロードする。
<こんにちわ。アタクシピルみんです。あなたの人生を変えるお供をします>
開いた画面には愛らしい女の子が喋っていた。
「何これ・・・・・・実際どうすんだよ」
呆れ半ばで呟くと、ピルみん河、反応をしてきた。
<あれ?えーっとね、転移するの!イセカイテンイ!!>
ピルみんが俺に向かって言った。
「はあ?!何これ!!」
<アタクシあなた様と会話できるの。あなた様のお名前は?>
「えっと、泰葉」
<タイヨウ様ですね。漢字はどう書かれるのでしょうか>
嘘だろ、、、、、これってガチで会話できんの?やばすぎじゃん
「安泰のたいに葉っぱのはで泰葉」
<泰葉様ですね。あのーあんまり驚かれないんですね。面白くありませんわ。それで苗字は?>
ピルみんは、マシンガントークのように次々と言ってくる。
「大佐原。大きいに佐賀のさと原っぱのはで大佐原」
<説明までありがとうございます。お優しいのですね>
ピルみんがにっこりと微笑んだ。
これが現実だったら惚れる気がするが生憎二次元は恋愛対象外なんでね
<それでは、ここの世界をさようならして転移されますか?>
ピルみんは真剣な表情で俺を見つめた。
彼女の瞳は俺の全てを見透かしてきそうな透き通る瞳だった。
「うん。」
俺は力強くうなづき返事をした。
<この世界異常に大変かもしれませんよ>
ピルみんはそう言い残すと画面からプッツリと消えた。
そして俺は何か衝撃があり、視界がざーッと真っ暗になってしまった。
---
--- ここからがスタート ---
<おはようございます>
スマホの通知オンで目覚めた俺は辺りを見回す。
どこだここ?
<ここは転移先の異世界でございます。西の氷頭様の一人息子泰葉様になりました!おめでとうございます!!パンパカパンパンパーン>
ピルみんが効果音をつける。それが妙にいい音だった。
「ど、どうされました!?」
女性の声が聞こえた。
地べたに横になっていた俺を心配してるのだろう。
振り返ると、立っていたのはものすごく美しい女性だった。
「わたくし、東の照打の娘、月夜と申します。そちら様は?」
美しい女性、月夜の問いかけに俺はピルみんから言われた転移先の名前を言った。
「西の氷頭の息子、泰葉です」
西の氷頭と聞き、月夜は困ったような力無い表情をした。
俺は訳がわからず、小声でピルミンに問いかけた。
<西と東は敵対し合っているのです。ですから敵の娘さんですね>
ピルみんは面白そうに言った。
そういうことか、それならここに長いは不要だと思い立ち上がった。
「それでは心配ありがとう。では」
彼女に背を向けた瞬間月夜は俺の手首を掴んだ。
「あの!お話しいいですか」
弱々しい彼女の上目遣いにこくりとうなづいてしまった。
彼女が俺を連れてきたのは公園のような人通りのない場所だった。
「公園ですか?」
俺は気になりたずねると、月夜は「コウエン、とはなんですかそれ」と首を傾げる。
<この世界に公園という言葉はありません。なかったことにしましょう。>
ピルみんがそう、音を立てないよう文字表記で教えてくれる。
だから言う通りに俺はなんでもないと首を横に振った。
「そうですか。わたくし、西の方と会いたいとずーっと思ってたんです!みなさんわたくしの名を聞くと逃げ出してしまうのです。ですから王子に会えて嬉しいのです」
月夜はエヘヘと笑った。
そりゃそうだろ、みんな敵の国の娘と聞くと逃げてくだろう。
けど、どうしてそんなに嫌うのだろう……
「あのさ、俺帰っていい?」
可愛い姫には申し訳ないが敵の国と一緒にいるとバレたら転移先のここで酷い目に会ってしまいそうだ。
こちらはせっかく王様の息子といういいポジションをゲットしたのだから。
「えっと、また会ってくれますか?」
月夜は俺を上目遣いで見上げた。
<ダメです。泰葉様の無事のためです>
ピルみんがそう表示するのだから俺はうなづけなかった。
首を横に振って何も言わず、その場を立ち去った。
「えっと、ただいま」
ピルみんに案内された俺の家と見られる場所は住宅とかそんなんじゃなく、豪邸で城に近い感じだった。
「おかえりなさいませ。泰葉ぼっちゃま」
白髪のちょっぴり怖そうなおじさんが俺を見てお辞儀する。
なんか窮屈だ。
「泰葉くん!おかえり〜遅かったね。うち、泰葉くんのこと待ってたんだよ!」
金髪オッドアイの美女が俺に飛びついてきた。
だれ!?
パニックでスマホを覗き込むと
<世田谷美琴。泰葉《彼女の一人》>
と、書かれていてプロフィールのようなものが載っていた。
か、彼女の一人だって!?
俺、リアルで彼女なんて作ったことないし、、、告白だってされたことない。
もしかしてこの世界じゃ何人も彼女がいるのか?!
「泰葉くん。お疲れ様」
次に目の前に現れたのはちょっとキツそうな目だけど高い鼻など、整った顔をしているザッ生徒会長タイプ系の美女だった。
<園城寺恭子。泰葉の彼女の一人>
二人の共通点がわかった。
西の関係者の権力持ちの誰かの娘だろう。
俺は後継王子だからモテるし、政略結婚が用意されてるというところだろう。
相手を選べるように彼女を何人も作ってるんだろう。
やっぱり狭い世界。
<1日目お疲れ様でした。東の姫と出会うのは想定外でしたね。あなた様ハプニングの神様がついてらっしゃるのでわ?>
自分で言って自分でピルみんは、笑った。
そうだ。月夜さん、可愛かったな……
また会いたいけど、断ったんだ……………………ん?どうして俺、こんなに彼女のこと考えてんだろ。
よくわかんないけど、寝るか。
俺はふかふかのベッドに身を任せ、深い眠りについた。
それから俺の異世界転移生活が始まった。
けど、思ってたのと違って大変だし、窮屈で息苦しくなることも多い。
前と違い、おんなじような日々じゃないけど疲れてしまう。
そんななか、彼女にまた出会った。
「あっ・・・・・・」
すれ違う時、月夜の声がして俺はとっさに振り返った。
彼女も俺を見ていた。
俺はピルみんを無視して、彼女に話しかけた。
「久しぶりですね。ちょっといいですか?」
彼女を探してた。
また会えないかと偶然を装い、ここらを歩き回ったんだ。また声が聞きたくて
「!?はい」
びっくりな顔をしながらも月夜は俺についてきた。
そんな仕草が可愛かった。
俺は月夜に会えない日々を過ごして、いつも彼女と話したいと思っていた。
ここで会ってみてあれからのことを忘れられそうだった。
「わたくしね、ずっとまた会えないかと思っていたんです、拒まれていても会いたくて」
「俺もです。また会えて嬉しい」
それから俺らは毎日、隠れて会っていた。
何が合っても彼女の笑みを見れば忘れられる。それくらい彼女が大切な大きな存在になっていったある日、見つかってしまった。
「ぼっちゃま。なぜ東の姫と一緒にいらしてるのですか?」
執事の冷たい声、父の激怒した顔が浮かぶ。
そして俺らは引き離された。
だから彼女にそっと言った。
「また会おう」
月夜は涙目でうなづいてその場を去って行った。
「王様、王子はきっと無理矢理やらされていたのです。王子は悪くございません」
「うむ。知っている。我の子が敵国と会うなんぞありえん!きっと東のものにそそのかされたのだな。そうだろ?!泰葉」
違う。そそのかされてなんていない、自分を意志で彼女に合っていた。
なんて言える訳ないだろ
「申し訳、ありま、せん」
震えた声で吐いた嘘
月夜は悪くない。彼女といて俺は幸せだった。
こんな思いを味わうなら、彼女に会いたくなかった、転移したくなかった。
彼女と結ばれる運命にいたかった
それから時は過ぎ、俺と彼女は18になったころ、婚約が決まった。
俺の相手は世田谷美琴で、情報によると月夜の婚約相手は権力持ちの屑男だということがわかった。
僕は彼女以外の相手と永遠の誓いをしたくないし、させたくない。
それほど彼女を愛していたことが3年経ち、ようやくわかった。
--- 月夜を連れ出そう ---
そう決めた。
---
仲間はいない。
東の国へ乗り込んだ。
「月夜。」
ただ名前を呼んで君が現れることを望んだ。
俺はただの意気地なしじゃないか…………
「泰葉様?」
幻を感じさせる彼女の声がした。
「泰葉様!」
はっきりと月夜が俺の目に映る。美しい彼女は俺に抱きつき嗚咽を漏らした。
「会いたかった。あなた以外と結婚するのなら死のうと思ってた。泰葉様、愛しています。私をここから出して」
月夜はそういった。
「ああ。今すぐに連れ出す。」
彼女の手を取り向かったのは、そこの見えない海だ。
「わたくしね、あなたに出会えて毎日が色付き幸せだった。愛してます」
「俺もね君といる日々はかけがえない時間だった。愛してる」
俺はここで死にまたを生きる。
本当の場所に戻ってしまうけど、きっとまた君と出会える
「俺らは何度死のうが出逢える。そういう運命なんだよ」
月夜の涙を拭い俺は海へ飛び出した。
彼女も続いて落ちてきた。
前に戻り、おんなじ日常を繰り返しても君と出逢えるのなら、何度でも生きよう。
俺たちは最後まで手を繋ぎ、永遠の誓いを交わした
---
桜まい、一人の男性が振り返った。
彼のことは知らないがきっと大事な人なんだと思い、笑いかけた。
彼の笑顔は太陽のように眩しい笑顔。
ぽろりと口からこぼれた。知らないけど、大事な名前
「泰葉?」
「月夜。会えたね」
長々と書いてしまいすみません。
けど自信作なんです!
月夜と太陽はまた出会えた。
月のような美しい彼女に出会い、泰葉は変われたのでしょうか?
どんどん推測してください!
感想待ってます!