閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
隣人 【怖い話】
俺はごく普通のサラリーマン。
ついこの前までは都会のど真ん中に住んでいたが疲れてしまい、最近田舎にあるX町に引っ越してきた。
そこで、俺はアパートの2階を借りた。
部屋は全部で6部屋ほどか。
アパート自体はさほど大きくない。
1階に3部屋、2階に3部屋といったところだ。
俺が借りたのは2階のど真ん中。
騒音問題が気になるが注意すれば直るだろう。
住んでから数日経った頃、左の部屋の住人が壁をドンドンと叩いてきた。
最初は我慢していたものの、ずっと叩き続けるので痺れを切らして直接注意しに行った。
インターホンを鳴らして少しした後、背の高い男が出てきた。
黒いパーカーに黒いズボン、おまけにフードを被っていて顔も見えない。
まるで犯罪者じゃないか。
あやしいとは思いながらも俺はソイツに壁を叩くのをやめるように言った。
何日かは叩いてこなかったのだが、少し経つとまた叩いてくるようになった。
注意してもやめそうになかったのでアパートの大家さんに直接相談することにした。
すると、
「あの…あなたの隣の201号室には誰も住んでいませんよ?」
と言った。
じゃあこの前話した男は誰だったのか。
そしてなぜ隣から壁を叩く音が?
そんな疑問を胸に部屋まで戻ると、部屋が血だらけになっていた。
奥には誰かいる。
あの男だ、アイツだ。
逃げようとした瞬間、目の前が真っ赤に染まった。