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目次
「 コ ン ニ チ ハ そ し て サ ヨ ー ナ ラ 」
______ かしゃん っ
大袈裟 に 音 を 鳴らし 、
フェンス に 体重 を かける 。
「 …… ッ はぁ 、 」
今日 、
俺 は 、 ここ で 死ぬ 。
絶対 に 死んで やる ん だ 。
______ そう 、 決心 して ここまで 来た 筈 だ っ た のに 。
「 __ッ …… ふ …… ぅ 、 ッ 、__ 」
足 が 震えて 、 飛び降り なんか できや しない 。
蒼 「 ……… くふ __笑__ 、
君 、 愚か だね ぇ 〜 」
後ろ から 聞こえて くる のは 、
明るくて 、 少し ガサガサ した 声 。
振り向けば 、
年下 だろうか ?
青髪 の 少年 が 此方 に 向か っ て きて いた 。
「 …… なんだよ 。 」
蒼 「 なんだよ っ て …… 、 」
「 死のう と 思 っ たら 先客が いた 〜
みたいな ? __笑__ 」
けらけら と 笑い ながら そう 言う 彼 。
そんな 彼 の 言動 、
行動 一つ一つ に 苛立ち を 感じた 。
此奴 が いる と 、
どうも 調子 が 狂 っ て しまう 。
「 はいはい 、 そりゃ すまんか っ たな 〜 。 」
俺 は また 来れば いいか と 思い 、
屋上 を 出よう と した 。
すると ___ 、
______ がし ッ 、
「 …… んだよ 」
腕 を 掴まれた ん だ 。
蒼 「 君 が 死んだ ら 、
【 僕 も 死 ぬ 】 よ 。 」
この 空気 には 合わない 、
太陽 の ような 笑み を 浮かべて いる
君 の 腕 は 傷だらけ で 、
細くて 白か っ た 。
「 …… は ぁ ? 」
______ これは 、 屋上 で 出会 っ た 少年 が
死にたがりや の 俺 と 共に 【 死 】 を 生きる 。
そんな 物語 。
俺が 全てを 捨てて 死ぬ のが 先か 。
彼が 我慢 出来ずに 俺を 置いて 逝くのか 。
はたまた 、 他のル ー ト に 辿り着いて しまうのか 。
そう 。
この 物語 の エンド は 無限大 なのだ 。
【 も し 明 日 、 君 と 飛 び 降 り る こ と が で き た な ら 。 】
START
事 実 。
蒼 「 君 は 死にたい ん でしょう ? 」
にぱ っ と 効果音 が 付きそう な 微笑 を 浮かべ 、
えげつない 事 を 言い出す 彼 。
もちろん 、 その通り なの だが …… 、
「 いやまぁ 、 そうだけど …… 、 」
「 御前 と 俺 が 一緒 に 死ぬ っ て 事 だろう ? 」
多分 、
此奴 が 言いたい こと は これ だろう 。
回り くどい 言い方 を
いちいち しない で 欲しい 。
蒼 「 え ? うん 」
ほら 、 ビンゴ だ 。
なら 、 俺 が 思う こと は ただ 1つ 。
「 御前 に なん の 関係 が ある 」
「 御前 は 勝手 に 死ね ば いい だろ 」
俺 は 間違 っ た こと は 言 っ て いない 。
これ が 普通 の 返答 だ 。
俺 が 正常 で 、 此奴 が 異常 。
それ は 紛れ も ない 事実 な わけで 。
蒼 「 え 〜 ? でもさ 、
1人で生きて 、 1人で 死ぬ 。
それ っ て ______ 、
--- 寂しい と 思わない っ ? 笑 --- 」
なんだか 、
俺 の 人生 を 馬鹿 に された ような 気分 に な っ た 。
でも 、 これに 言い返せる わけ でも ない 。
言い返せる はず が ない ん だ 。
だ っ て 、 それもまた 事実 だから 。
「 ……… 、 」
俺 は まだ 死なない 。
いや 、 俺 は 今 き っ と 死ねない 。
なんとなく だが 、 そう 感じた 。
「 …… そう思うのは 御前だけ 。 」
「 御前は 勝手に 死ねよ 。 」
そんな 台詞 を 吐き 捨てて 、
今度 こそ 、 俺 は 立ち去 っ た 。
なんでだろう 、
自分 が 物凄く 愚か に 感じる 。
そ っ と 口 を 抑えて
吐き出して しまい そう な 黒くて グチャグチャ した ナニカ を
飲み込んだ 。
このまま 、 この ナニカ に 飲み込まれて
死ぬ こと が できた ら いいのに 。
…… なんて 馬鹿げた こと を 考える 俺 は 、
やはり 愚か だ 。
2025/04/07
こ れ 公 開 し た 時 、
僕 何 や っ て ん だ ろ .
死 に 溺 れ て 。
死にたい 。
こんな 世界から 、
現実 から 逃げ て しまい たい 。
そんな 俺 の 感情 を 誤魔化す か のよう に
たんたん っ と 足音を たてて
階段 を 降りて いく 。
さ っ き まで の 強い 風 も
少し 曇 っ た どんより した 空 も 何 も 無い 。
ただ 、 薄暗い 階段 を 1人 で 降りる 。
( 彼奴 の せい だ 。 )
彼奴 さえ 現れなか っ たら 、
居なか っ た なら 、
き っ と 俺 は あのまま 飛び降りて いた 。
俺 は 邪魔 された ん だ 。
そう 思い込む こと に した 。
「 ……… 、 」
吐き気 が した 。
飲み 込んだ 。
______ が ら っ
mb1 「 ______ っ !! w 」
mb2 「 ______ w w w 」
教室 に 入れば 、
クラスメイト 達 が 楽しそう に 談笑 していた 。
まる で 俺 の 存在 が
ないか の ように さえ 感じて 、
そして 、
( 死ねばよか っ た )
心底 、 惨め に 思う 。
やはり 、 もう一度 戻 っ て 死んで しまおう か 。
そんな こと を 考え つつ 、
不意 に 窓の方 に 目 を やる と 、
蒼 「 あは っ ♡ 」
人 が 、
落ち ていく のが 見えた 。
「 、 ! 」
飛んだ ん だな 。
勇気 の ある 奴だ 。
「 ……… 、 」
俺 は 少し だけ 、
羨ましい と 思 っ て しま っ た 。
日 常 で 非 日 常 。
人 が 1人 飛び降りた という のに 、
何故 だか 誰 も 騒ぎ やしない 。
まるで 、
彼奴 が 最初 から 存在 していなか っ た かの ように
世界 は いつも通り に 動き 続けて いる 。
俺 は 少し 怖くな っ た 。
( 何故だ 、 ? 彼奴は 確かに …… 、 )
笑顔 で 、
満面 の 笑み で
落ちてい っ た 。
なのに 、
窓から 校庭を 覗いても 、
--- 死体 なんて 、 何処 にも なくて 。 ---
騒ぎ が 起こる どころか 、
何か が 起きる こと さえ なか っ た のだ 。
何か が おかしい 。
俺 は 、
見て は いけない モノ を 見てしま っ たのか ?
でも 、 触れる こと は できた 。
温もり だ っ て し っ かり と 伝わ っ てきた 。
( …… なら 、 この 状況 は 一体 …… 、 )
蒼 「 __これ で 、 本気 なのは 伝わ っ た でしょう ?__ 」
突然 、
耳元 で そう 囁かれた 。
「 ッ ぇ 、 」
驚き と 恐怖 で 声 も 出ない 。
なんで 此奴 が …… 、
蒼 「 見た ? 僕 の 華麗 な ジャンプ ッ ! 」
傷一つ ない その 身体 。
ちゃんと 人 の 形 を していた 。
息 も している 。
体温 だ っ て ある 。
少なく とも 、
【 幽霊 】 とかいう 非科学的 な モノ では ない 。
だが 、 此奴 の 口 から
【 ジャンプ 】 という 言葉 が
飛び出た ということは …… 、
俺 が この 目 で 見た 光景 も
また 確かな こと なの だろう 。
「 、 ? 」
全く 意味 が 分からず 、
頭 を 混乱 させて いる と 、
青髪 が 、 他 の 生徒 に 何か を 話し かけて 、
俺 の 手 を 引いて きた 。
「 ちょ ッ 、 授業 !! 」
昼休み も 終わり がけ 。
勿論 、 俺 は 抵抗 した 。
それでも 、 青髪 は 俺 の 手 を 引き 続ける 。
蒼 「 大丈夫 だよ 〜 __笑__ 」
ヘラヘラ と した その 瞳 から は 、
先程 まで とは 違う
ナニカ を 感じた 。
ゾク ッ と 身体 が 鳥肌 を 立てて 、
危険 だ という こと を
全身 で 感じる 。
でも 、
逃げる こと なんて 俺 には できなくて 。
( あぁ …… 仕方 ない 、
今日 は サボる か 。 )
面倒 な こと に な っ てしま っ た 、
なんて 思い つつ 、
俺 は ただ ひたすら に
青髪 に 従 っ て 歩き 続けて いた 。
羨 む 俺 と 嘆 く キ ミ 。
連れて 来られた のは 空き教室 。
旧校舎 なだけ あ っ て 、
暗く 、 不気味 な 雰囲気 だ っ た 。
「 なんで 生きてる 」
大体 の 人 は こう 問う こと だろう 。
飛び降り の 現場 を 見て しま っ た ん だ から 。
蒼 「 ん 〜 、 僕 運動神経 良い ん だよね 〜 」
そう 言 っ て また 彼 は 飛び降りて みせる 。
慌てて 、
その 背中 を 追い 、
窓 から 下 を 眺める と 、
下 の 階 の 窓 へ くるり と 入 っ ていく 彼 の 姿 。
運動神経 うんぬん の 話 では ない 気 が する が 、
たしかに これ じゃ 死ぬ こと は ない 。
蒼 「 飛び降りる こと に 恐怖 は 感じない ん だ ぁ 」
「 だから 、 折角 なら 自殺願望 の ある キミ と
一緒 に 死のうかな っ て ! 」
花 の つぼみ が ぱ っ と
開く よう に 笑う 彼 を 羨ましく 思 っ た 。
正直 な 話 、 俺 は 死にたくても 勇気 が 出ない 。
き っ と
こんな くだらない 世界 に
少し でも 希望 を 持 っ て しま っ た の だろう 。
阿呆 らしい 。
蒼 「 僕 さ 〜
自分 が 天才 だ と 思う ん だよね 〜 」
突然 、
口 を 開いた か と 思えば ナルシスト な 発言 。
思い っ きり 殴り飛 ばして やりたい と 思 っ た 。
俺 は その 才能 が なくて 苦し ん で いる のに 、
それ を 御前 は 持 っ て いる ん だぞ 。
なんで 死にたい ん だよ 。
怒り を 無理矢理 沈めて 、
無言 で 彼 を 見つめる 。
蒼 「 なんで 死にたいんだよ っ て 顔 してる 」
「 、 ! 」
速攻 ばれた 。
蒼 「 んま 、 そうなるよね 〜 」
夏 に 溶けて しまいそうな 君 の 笑顔 。
その 美しい 笑み には どこか 違和感 が あ っ た 。
蒼 「 秀才 だから 完璧 でなければ ならない 。 」
「 そんな 周りの期待にさ 、
ちょ っ と 疲れちゃ っ たの 」
にこ っ と 、
あどけない 笑顔 を 浮かべる 君 の 顔 には
先程 より 寂しげ な 感情 が 乗 っ て いる よう に 感じた 。
そして 、
この 言葉 で 先程 から 感じて いた
違和感 の 正体 に なんとなく 気づけた 気 が した のだ ___ 。
秀 才 な 君 は 未 来 に 疲 れ た 。
偽り の 笑顔 。
彼 の 笑顔 を 一言で 言 っ て しまえ ば 、
まさ に それ である 。
無駄 に 引き攣 っ た 眉 が
違和感 の 正体 を 教えて くれた のだ 。
「 ふ ー ん 。 」
蒼 「 勝手 に 期待 して 、
間違え れば 勝手 に 落胆 する 。 」
「 理不尽 だよね 〜 」
目線 を 逸らし ながら 言う 彼 。
き っ と 本心 を 語 っ て いる の だろう 。
彼 の ような タイプ は
本心 を 語る 時 、
必ず 出る 癖 が ある 。
嘘 を 吐いて いる よう には まるで 見えない 。
「 そうだな 、 」
今 、
俺 が 死ね た の なら 、
此奴 は 開放 される 。
此奴 は こういう こと を 言いたい の だろう 。
俺 は 厄介事 に 巻き込まれた ん だと 、
た っ た 今 、 理解した 。
蒼 「 僕は 、 碧海 ころん !
君の名前は ? 」
そういえば 名乗 っ て いなか っ た 。
なんて 考え ながら 、
カラカラ に 乾いた 口 から
淡く 声 を 発する 。
「 桃瀬 さとみ …… 、 」
碧海 ころん 。
そんな 彼 の 名前 に 聞き覚え が ある よう に
感じた のは 、
き っ と 気のせい なの だろう 。
僕 と お 話 出 来 な く て
寂 し い と か 思 っ て く れ る 人
居 た ら に っ こ り .
初 恋 の 人 。 《 蒼 side 》
( 気づいてくれたかな ぁ …… ? )
聞き馴染み の ある 名前 だろう 。
だ っ て 僕達 、 幼馴染 だもん !
気づいて くれて いたら 嬉しいな 。
僕 の
--- 初 恋 の 人 ___ 。 ---
夏 休 み 、 溶 け ゆ く 感 情 。
______ さて 、
ここまで の 話 が 数ヶ月前 の こと である 。
ちなみに 、
今 は みんな 大好き 夏休み 。
学校 に 行く 機会 なんて
部活 にも 委員会 にも 所属 していない 俺 には
ある はず も なく 、
死ぬ 予定 も
先延ばし に な っ て しま っ て いた 。
______ ヴー ッ 、 ヴー ッ 、
突然 に 鳴り 響く スマホ の バイブ 音 。
画面 を 見る と 、
某 L から 始まる 連絡用 アプリ
から の 通知 だ っ た 。
______________________________
<「 ねぇ !! 」
「 なに 」>
<「 今日 、 学校 で 会おう よ !!! 」
______________________________
連絡 の 主 は 、 |彼奴《蒼》 。
念の為 、 と 交換 させ られて いた の だ 。
今日 …… というか 夏休み 中 、
特 に 予定 は なか っ た ので 、
わか っ た と 短く 返信 して 、
指定 された 時間 に 学校 へと 向か っ た 。
蒼 「 お ッ ! 来た来た 〜 ッ !! 」
ダボ ッ と した パ ー カ ー に 身 を 包み 、
フェンス に 腰掛ける 青髪 の 美少年 は
ひらひら と 手 を 振り 微笑 を 浮かべる 。
「 そりゃ 来るだろ 、 」
約束 を す っ ぽかす ような
クズ男 に 見えた の だろう か 。
それ は それで 、 納得 が いかない 。
「 んで 、 何の用だよ 」
面倒臭さ を 感じ つつ 、
用件 を 問う 。
蒼 「 __くふ__ 、 あのね ? 」
「 僕 、 今から死のうと 思うんだ ! 」
勝手 に 死ね ば いい 。
ただ ひたすら 、
そう 思 っ た 。
出会 っ て 約2ヶ月 、
此奴 に 情 が 湧く どころか 、
面倒くさい
その 一言 に 尽きた の だ 。
五月蝿い し 、
此奴 の 言動 、 行動 全て の 意味 が わからない し
ガチ で 怠すぎる 。
蒼 「 …… 今 、
勝手 に 死ね っ て 思 っ た でしょ 」
「 …… あぁ 。 」
図星 である 。
どうやら 、
此奴 には なんだ っ て お見通し の ようだ 。
怠すぎる ぞ お前 …… 、
そんな 感情 を 含んだ 視線 を 彼 に 向ける 。
しかし 、
そんな こと 気 にも 留めず 、
彼 は 薄く 笑み を 浮かべて 、
俺 を 見据えて いる 。
蒼 「 うん 勝手 に 死ぬよ ? 」
「 ただね ? 桃 くん 」
蒼 「 ___ 後 悔 し な い よ う に 生 き て ね 。 」
いつも みたい に 笑 っ て
君 は 後ろ に 背 を 倒す 。
なんで 、
なんで わざわざ
彼奴 の 言われた 通り
に しない と いけない ん だ 。
俺 も もうすぐ 死ぬ 。
ならば 、
後悔 など ない だろう 。
mb 「 キャァァァァァァァァァァァァァァ !! 」
悲痛 な 叫び が 耳 の 奥 で 響き渡る 。
良くない と
わかりつつ も フェンス に 手 を かけて 、
下 を 覗くと 、
______ 腕が 、 首が 、 ありえない 方向 に 曲が っ た
|糸 の 切 れ た マ リ オ ネ ッ ト《蒼 の 死 体》
が 転が っ て いた 。
周りには 、
彼 の モノ と 思われる
赤い 液体 が 飛び 散 っ ている 。
今度 こそ ちゃんと 落ちた ん だな 、
そう 安心 する 一方 で 、
彼奴 が 立 っ ていた 所 に
1枚 の 紙 、
それと
封筒
が そ っ と 置かれている こと に 気がついた 。
そして 、
興味本位 で
それ を 拾 っ た 俺 は ようやく 気付けた ん だ 。
「 、 ッ !! 」
________ 彼 の 言 葉 の 意 味 に 。
普 段 と の ギ ャ ッ プ よ ((
悔 い の な い 人 生 を 。
興味本位 で 、
手紙 を 開く 。
---
桃くんへ
遺書だよ読んでる??
あ、読んでるから今これ見えてるのか(笑)
ねぇ思い出してくれた!?
僕、桃くんの幼馴染なんだよ!?!?
やっと会えたと思ったら僕のことわすれてんの!!
酷くない!?泣くよ!?!?(´;ω;`)
お兄ちゃん って呼んでたよね~
懐かしい~(笑)
野苺公園でよく鬼ごっことかしてさ 、
僕は転んじゃって 、
ころんが転んだ~w w って凄いバカにしてきたんよ
あれにはムカついたな~(笑)
おか~さんに殴られた時、
桃くん必死に守ってくれたんだよ!
あれは嬉しかったな~!
今回も、桃くんに守ってもらえたよ
ありがとう。
後悔のない人生を送ってほしいな
初恋の君には。
世界で一番大好きでした。
ばいばい!桃にぃ!!
いや、桃くん。
---
名前 を聞いた時から 、 なんとなく
違和感は 感じていた 。
聞いたこと が ある 、 何か覚えてる 。
そんな違和感 。
あの時感じた 違和感 の 正体には これか 、。
手紙 と 一緒に 置いてあ っ た 紙を見る 。
自然に囲まれ 笑顔で 肩を組む 二人組の少年 。
写 っ ていたのは 過去の俺 と 〝 蒼 〟
「 ぁ …… あぁ …… 、 」
何かを 思い出したような 感覚がした 。
近 所 の 餓 鬼 。
__– 回 想 –__
いつ頃 の こと だ っ た だろう か 。
蒼 という 少年は
元気 で 無邪気 な 奴 だ っ た 。
はしゃぎ 疲れて
よく 俺 の 膝の上 で
眠 っ ていた こと を 覚えて いる 。
彼 の お母さん は
ヒステリ ッ ク な 方 で 、
所々 に 傷 や 痣 が あ っ た のが 見えた が 、
そんな こと 気にも 留めず に
にぱ っ と 笑 っ ては 、
俺 の 方へ 駆け 寄 っ て きて くれて いた 。
蒼 「 桃にぃ 〜 ッ !! 」
2個下 の 幼馴染 。
ただ の 近所 の 餓鬼 である 。
( うるせぇ 、 __笑__ )
……… 今日 も 元気 だな ぁ 、 )
面倒 くさい なんて 思い ながら も
蒼 との 時間 を 楽しんで いた 。
_____ はずだ っ たのに 、
消 失 。
蒼 が
外 に 顔 を 出さなく な っ た ん だ 。
「 、 ? 」
何か が おかしい のは 分か っ て いた 。
でも 、
あの 親の下 で 生き ている わけ だし 、
何か あ っ た の かも しれない とも 思 っ た 。
だからこそ 、
こんな 子供 が どうにか できる 問題 では ない 。
そんな 風 に
俺にや っ てあげられる ことはない
なんて 自分 に 言い 聞かせている うち に 、
俺 の 記 憶 か ら 蒼 は 消 え 失 せ た 。
冷 た い 血 液 、 染 ま る 身 体 。
「 __ふ ッ 、 は ッ 、 ぁ 、__ 」
呼吸 が 荒くなる 。
今 だ っ たら き っ と 死ね る 。
突発的 に 、
俺 は あの頃 の ように
フェンス に 腰 を かけた が 、
そのまま 一度 降りる 。
下 に たくさん の 野次馬 が いる
こと に 気 が ついた のだ 。
俺 は 足早 に
反対側 に 移動 する 。
「 は ぁ ッ 、 」
心臓 が 五月蝿い 。
彼奴 の 笑顔 が 脳裏 に 浮かぶ 。
忘れて いた じゃない か 。
この 大馬鹿者 め 。
なんで 今更 ……… ッ 、
「 ぁ 、 あぁ …… 、 」
彼奴 は 、
天才 なんか じゃない
優秀 じゃない
幸せ じゃない
全部 全部 、
俺 の 勘違い だ っ た 。
今 は もう
羨ましい
なんて 思えない 。
「 こ …… ろん ッ 、 」
だめだ 、 怖い ッ 、
無理 だ 死ねない ッ 、
あんな 優しい 奴 より 、
俺 の 方 が 死ぬ べき なんだよ 、
何 も 持 っ て いない うえ に 、
消えた 幼馴染 から 逃げ 続け 、
忘れて 、
彼奴 の こと を
一番 よく 知 っ て いる 存在 の 筈 なのに 。
寄り 添えず 、
居なく な っ て から 気づく 。
本当 に 、 死ね ば 良い 。
こんな ゴミクズ は ______ 、
蒼 ?¿ 「 …… ね ぇ っ !! 」
「 ッ 、 !? 」
なん …… で 、
蒼 が 、
蒼 ?¿ 「 5分間 だけ ッ ! 話そ ー よ !! 」
紅く 染まる 君 の 身体 。
大きくて くりくり した 瞳 から は
止めど目なく 涙 が 零れている 。
______ 初 め て 見 る 涙 だ っ た 。