皆さんは「ありがとう」をどういうときに使いますか?
このシリーズは「ありがとう」をテーマにした読み切りの短編小説です。
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目次
最後のありがとう
病院内での「ありがとう」。
実際にあった話を元に作りました。私の祖父母の物語です。
「もう病院に来なくていいんですよ、大変でしょう?」
「俺が来たいから来てるだけだ。」
「ご自分の体を大切にしてほしいんです。」
「俺だってそう思ってる、いつまでも生きていてほしい。」
「私は長くないですよ、いくらなんでもその頼みは聞けません。」
「…わかってる。」
今にも妻が埋もれそうなくらい機械がベッドの周りに置いているのだからわかっている。でも、癌だなんて受け入れられるはずがない。
「また明日来る、何かあったらすぐに言ってほしい。じゃあ。」
「あなた、私…して欲しいことがあります。」
「なんだ?」
「好きと言ってほしいんです。」
「また、また今度な。」
ー次の日ー
「え…体調が急変…?」
「はい、今夜までだと思います。」
医者が淡々と話す中、俺だけ理解ができてなかった。今夜まで?明日はもういないのか?
「妻の…妻の最後を見届けてさせてください…」
ふらついた足取りで病室に向かう。一分一秒でもそばにいたい。
「来たぞ、体調はどうだ?」
「今夜までの命…とても体調がいいとは言えませんね…」
「苦しいなら無理して喋る必要ない。」
「私は喋りたいです、最後ですから…」
「最後ならしっかり言っておこう。好きだ。これからも、ずっと。」
妻は嬉しそうに「ありがとうございます」と言った。そして、その言葉を聞けて安心した様に目を閉じ、帰らぬ人となった。
今までありがとう…
失って気づくものってたくさんあると思います。
だから、後悔する前に「ありがとう」の一言を言ってみませんか?
殺させてくれてありがとう
殺人鬼と被害者の「ありがとう」。
少しおかしな話でも、世の中にこういう話ってあるのかなと考えたりします。
そんな物語です。
16時30分、いつもあの子が通る時間だ。俺は、人を殺して特になんの感情も出ない。そんな最低な俺でも、いつかは感情を持ちたい。だから何度か人を殺している。
今回のターゲットは、親に虐待されている子だ。死んでも周りに被害が出ない子を選んだ。哀れむ感情は出てくるかな?
車を用意し、誘拐できるよう準備を進めていたらターゲットが来た。
「ごめん、車がパンクしちゃったみたいで…手伝ってもらえるかな?」
「どこですか?」
そう言って近づいて来た彼女の体を支え、車の中にぶん投げた。
「きゃっ!」
「大人しくしろ、目的地まで距離がある。持っている荷物全部よこせ。」
ナイフを突き刺しそう言うと、大人しく荷物を差し出してきた。
ー数時間後ー
誰も使っていない廃墟に連れてきた。が、やけに静かだ。前の奴らは泣きじゃくっていたのに。
「今からお前を殺す。そこに座れ。」
なんの抵抗もなく座る少女。胸の前にナイフを出し、力強くナイフを振った。
「ガハッ」
血反吐を吐く少女に対して、特にこれといった感情は湧き上がってこなかった。また…だめだった。
「こ…し…あ…」
何かを訴える少女に耳を傾け、もう一度何を言ってるか聞こうとした。
『殺してくれてくれてありがとう』
ありがとう?あぁ、感謝されてるのか。俺は一つの感情が今芽生えた…嬉しさだ。
「感謝するのはこっちだよ、ありがとう。」
殺させてくれてありがとう…
どんな形の「ありがとう」でも、思いって込められますよね。
皆さんも小さなことでいいので言ってみませんか?「ありがとう」を。
声をかけてくれてありがとう
小さな「ありがとう」。
皆さん、夏休みに親切作文を書いたりしませんか?
小さな出来事でも、貰った恩は忘れないものですよね。
私が中学3年生の時、受験期で疲れていたせいか道端で転んだことがある。
皆、見てみぬふりが上手いなーと周りの大人の反応を見て思った。
でも、同じ年ぐらいの男の子が声をかけてくれた。
「大丈夫ですか?」
「あ、すいません。大丈夫です。」
「謝らなくていいよ、悪いことしてないでしょ?」
「通行の邪魔をしてしまったので…」
「邪魔って思う奴、性格悪いやつだ!」
周りに聞こえるよう、大きな声で言ってくれた彼はどこか誇らしく、かっこよかった。
「わざわざ声をかけて下さり、ありがとうございました。」
「うんん。今度は転ばないように足元気をつけて。」
そう一言言い残して去っていく彼の後ろ姿を、ただただ見つめることしかできなかった。
声をかけてくれてありがとう…
疲れている時ってネガティブになりがちですが、きっと周りの人は支えてくれていると思います。
一言でもいいので、相手も、自分もハッピーになれるおまじないを言ってみませんか?
「ありがとう」を。
参加待ってまーす!
私が今、投稿させて頂いているシリーズ 「ありがとう」を君に があります。
皆さん見ましたか…?
そのシリーズに皆さん出てみませんか?という企画です。
ネタがない、というのもありますが、皆さんのありがとうを是非他の方々に見みてもらいたいので企画させていただきます。
企画に協力されていただいた方々には、宣伝を私がしたいと思っております。
シリーズ 「ありがとう」を君に に参加してくださる方は以下のご記入をよろしくおねがいします。
①投稿者様のお名前の記入を必ずお願いします。
②「ありがとう」のテーマに沿った体験談、又わ案の記入をお願いします。
③②の内容は投稿者様の話を変えずに投稿したいと考えております。情報量が少ないと、私が想像で考えることになります。予めご了承ください。
④最後に投稿者様の代表作のご記入をお願いします。勝手ながら、宣伝させていただきたいと思います。
①〜④の記入漏れが無いよう、よろしくおねがいします。
この投稿のファンレターに送っていただくと大変ありがたいです。
皆さんの「ありがとう」をいろんな人に届けたいのでご協力のほどよろしくおねがいします。
元気をくれてありがとう
marionette様からのお話です。
貴女にあって救われた「ありがとう」。
私は学級委員をやっている。
そして、私のクラスには5人ほど問題児がいる。
授業の妨害はもちろん当たり前、先生の説教で授業が潰れたことだって軽く20回は超えている。
学級委員のもう1人の相方は、「仕事を嫌だ」という言い訳で協力をしてくれない。
私がいつも裏でサポートしているにも関わらず、「何でmarionetteさんは仕事しないの」と攻めたてるのも当たり前。
私には不登校の友達がいて、放課後はその子に勉強を教えてあげている。
その子の勉強だけではなく、私は中学受験に興味があるので、そのための受験勉強にも精一杯力を注いでいる。
でも、私がどれだけ頑張っても誰も感謝をしてくれない。まるでそうすることが当たり前のように。
そんな色々なことを抱えて、悩んでいる私を救ったのは推しだった。
すとぷりという歌い手グループで、動画を見るとすごく元気が出る。
いつもの悩みだって、るぅとくんを見れば頑張ろうという気持ちになれる。
ある日、私は思い切ってるぅとくんのお話会でその悩みを打ち明けてみた。
そうすると「誰かを本気で支えるってすごく大変なことだから、ここまで頑張ったね」と優しい言葉で返してくれた。
今は学級委員が代わり、気楽に学校に通えるようになった。
私の悩みを親身になって聞いてくれて、いつも元気をくれるるぅとくんに救われたよ。
悩んでいる私を助けてくれてありがとう…
marionette様。この度は参加していただき、ありがとうございます。
marionette様の代表作品、「アイサレタイだけなのに。」は、いじめのことについて書かれている物語です。この物語を機に、少しでも世間がいい方向へ向かってほしいという思いが込められています。私も読まさせていただきましたが、登場人物の気持ちが浸透して自分に入ってくる物語だと感じました。細かい表情、場面などもわかりやすく、読まないと損です。ですので、この機会に読んでほしいと思います。
marionette様、素敵な「ありがとう」をありがとうございました。
感動をありがとう
私の中での「ありがとう」。
この場で感謝させてください。
今日もファンレターが届いてない…と思う日々。
短編カフェを通して小説の視野が広がり、思い切って投稿したものの意見はなし。
いつも期待して[マイページ]を押しても何も出てこない。
結局、投稿したって見ていてくれてるかわからないんだ。意見など貰えないのも当たり前と思ってた。
でも、「ありがとう」をテーマにした読み切りの短編小説なら見やすいなと思って始めた。
シリーズに何個か投稿してもやっぱり以前と状況が変わらなかった。
そんな時に、『しゅがぁ。』さんがファンレターをくださいました。
とても素敵な言葉ばかり並べてくださったファンレターは、とても嬉しく、今後の活動の励みとなりました。
ファンレターの中には、これからも見ます、という部分があったのでこの思いが伝わればとても嬉しいです。
しゅがぁさん、私が欲しかった言葉をかけてくれてありがとう…
勝手に名前を出してしまって申し訳ございません。
しゅがぁさんの素敵な言葉に救われたということを皆さんに知ってほしかったんです。
本当にありがとうございました。
先輩にありがとう
しゅがぁ。様からのお話です。
言えてないけど言いたい「ありがとう」。
私は吹奏楽部に所属している。
卒業してしまったけれど、尊敬している先輩方は本当に演奏が上手だった。
私が理解できないところがあったら、私が納得するまで丁寧に教えてくれたりした。
そんな先輩方は、去年の文化祭をもって吹奏楽部をやめてしまった。
先輩方のいない部活で、自分の未熟さに改めて気づいた。
失ってから発見する「大切さ」ってあるんだなと実感した。
そのときは言えなかったが、「ありがとう」と言いたかった。
また、自分には尊敬してる先輩がいる。
先輩はとにかく明るくて、優しいくて、部長だって務めている。
ある時、私が風邪をひいてしまったときは、Lineで「大丈夫?」と心配してくれた。
今も吹奏楽部で活動をともにしていて、幸せな日々を送っている。
今は絶対恥ずかしくて言えないが、「ありがとう」と言いたい。
やめてしまった先輩方に言えなかった「ありがとう」を言いたい。
いつもありがとう…
しゅがぁ。様。この度は参加していただいき、ありがとうございます。
しゅがぁ。様の代表作、「wrwrd!」は短編集です。リクエストにもお答えしてくださる作品になります。とても登場人物の心情が細やかに、美しく書かれています。コメディ要素も少しあり、面白い作品となっています。是非、この機会に読んでほしいです。曲パロが多めだそうです。
しゅがぁ。様。素敵な「ありがとう」をありがとうございました。
救ってくれてありがとう
スイさんのお話です。
心温まる「ありがとう」。
僕は受験生なので、勉強や塾に追われる毎日の繰り返し。
さらには古い考えに凝り固まった祖母に、「女の子は笑顔を大事にしろ」「女の子は家事ができなきゃいけない」と差別され続けられる。
そういうのが苦手な僕にとって、心がボロボロになっていった。
はっきり言って存在意義を見失いかけていた。
「僕ってなんで生きてるの?」
現実逃避しようと腐女子というものに手を出し、「小説をあげようかな」と、短編カフェを始めた。
そこである人と出会った。
ここではsさんとしよう。
sさんは僕の小説が大好きだと言ってくれて、初めて投稿した小説からずっと見てくれている。
それから、ネッ友として友達になってくれた。
その時やっと自分の存在意義のようなものを感じた。
そんなある時、sさんは病み系の日記を投稿していた。
いつもの明るい日記とは違う内容に驚き、妄想しがちな僕は何かあったのだろうかと不安でたまらなくなった。
そこで、「ああ、本当にsは僕の心の支えになっていたんだ」と気づき、自分の思いを込めてファンレターを送った。
「ありがとう」という言葉を添えて。
すると、いつもの明るいファンレターが返ってきた。
その時は心の底からホッとした。
また、心の中にあった「ありがとう」を伝えられて、何か温かいものを感じた。
たとえ、ネット上であっても心の支えとなる人はいる。そう思いながら毎日を過ごせるようになった。
僕の支えになってくれてありがとう…
スイ様。この度は参加していただき、ありがとうございます。
スイ様の代表作はないらしいですが、投稿を見させてもらうと、どれも内容が豊富で読みやすかったです。とても素晴らしい発想力、突発力でした。皆さんも、この機会に是非読んでください。
スイ様、素敵な「ありがとう」をありがとうございました。
今までありがとう
下っ端のねこ🐈💗さんからのお話です。
少し切ない「ありがとう」。
私のおばあちゃんは、どんな悩みでも聞いてくれる唯一の家族だった。
欲しい物は買ってくれたし、何よりとっても優しかったのが印象的だ。
だけど、そんなおばあちゃんが4年ほど前にがんで入院してしてしまった...。
私とお父さんとお母さん、親戚の方と一緒にお見舞いをしに行った。
だが、おばあちゃんは私のことをあまり覚えていなかった。
必死に私だということを伝えていると、帰らないといけない時間が来てしまった。
まだ私の思いを伝えきれてないと分かっていても、帰るように説得された。
私は必死に抵抗したが、当時は7歳だったため力が弱く、両親に力ずくで外に連れていかれた。
その後、車で家に帰っている途中に電話がかかってきた。
『おばあちゃんが亡くなってしまった』という、電話越しでもわかる震えた声で親戚の人が言った。
せめて亡くなるときは一緒にいてあげたかった。
あれだけお世話になったおばあちゃんと最期まで一緒に居たかった。
おばあちゃんは今も私のことを見てくれているのかな?見てくれているといいな。
私のことを支えてくれて、夢を応援してくれたおばあちゃんが今でも大好き。
幸せをありがとう…
下っ端のねこ🐈💗様。この度は参加していただき、ありがとうございます。
下っ端のねこ🐈💗様の代表作品はないと言っていますが、幅広いジャンルを投稿しているところが魅力的だと思います。書いたことのないジャンルの小説でも、前向きに挑戦している姿があります。個人的に好きなシリーズは、「意味がわかると怖い話」が好きです。皆さんもこの機会に是非、読んでください。
下っ端のねこ🐈💗様。素敵な「ありがとう」をありがとうございました。
姉へのありがとう
Oさんからのお話です。
同じ思いを持っている姉に「ありがとう」。
俺は女で生まれて育ってきた。
だけど、約2年ほど前から「女の子だから」「可愛い」などの女の子にしか言わないようなことを言われることや、第二次性徴期で変化していく体に嫌悪感を抱くようになっていた。
学校で一人称がちょくちょく『僕』になり、最近では『俺』という一人称になっている。
だが、母のいる前では『私』と言ってしまう。
母は無自覚だろうが、俺のことを女の子扱いする。
生まれ持った性が女だから、仕方ないとも思うがやはり嫌だと思ってしまう。
服を買うときも「可愛いから着れば?」「この服、可愛いじゃない!」といつも言ってくる。
流石にメンズ服は買えないので、レディースの中でもフリルがなく、無地のものやメンズ服にもあるデザインのものを買う。
スカートは履きたくない、可愛い服を着たくない、第二次成長期の変化が嫌だ、一人称『私』が嫌だ、そんな思いを持っていたのは俺だけではなく、2歳年上の姉も同じだった。
姉が俺にその思いを話してくれたから、自分もその思いに気づけた。
1人で溜め込むこともなく話を聞いてくれる相手を見つけられた。
自分の気持ちを隠さずに話せる支えだった。
自分たちのこの想いは思春期だからあるものかもしれない。
だが、それでも今俺の支えになっていることに変わりはない。
1人にしないでくれてありがとう…
O様。この度は参加していただき、ありがとうございます。
O様は小説を投稿していないので、代表作品はありません。ですが、この本文の内容はOさんの内容をありのままにあげました。自分の心情を少しずつ入れ、場面に応じた周りの反応も書いていて羨ましい限りの発想力です。
O様、素敵な「ありがとう」をありがとうございました。
雪にありがとう
寒い冬、少しホッとするお話です。
身も心も温まる「ありがとう」。
「ママ、なんでゆき…ふらないの?」
朝の天気予報で雪が降らないと知り、がっかりしている5歳児。
今月、12月に入ってから何回も言っている。そして、決まって私はこう言う。
「あ、もうすぐ幼稚園のバス来ちゃうよ、早くお支度しよ!」
髪を結い、制服を着させ外でバスが来るのを待つ。それにしても今日は一段と寒い。
「ママ」
「ん?寒い?」
「こんなにさむかったらゆきふるかな?」
「わからない。なんでそんなに雪降ってほしいの?雪で何するの?」
「ママとゆきだるまつくりたい…」
その言葉で目を覚ましたような気がした。
確かに、最近は衣替えとかサンタさんの代わりにプレ…んんん!
とりあえず、お金が必要だから夫と相談してシフト増やして、疲れて寝ちゃってた。
だから最近ぜんぜん遊べてなかった…
「あ、バス来たね。行ってらっしゃい。」
娘を乗せたバスが見えなくなるまで見届けた。
その後すぐさま家に入り、もう一度天気予報を見て、雪が降らないか確認する。
その日を境に、娘と毎朝決まった時間に天気予報とにらめっこする日々が続いた。
ー12月25日ー
「ママ!見てみて!」
「ん…あ、サンタさんからのプレゼント…?よかったn((((((くーーー」
「ちがうよ!おそと!」
まさかと思い勢いよく起き上がる。
カーテンを開けると、外はあたり一面真っ白な雪に囲まれていた。
「おそといきたい!ゆきだるまつくりたい!」
「よっし!パパも起こしちゃえ!」
「俺はまだいいよー…」
そう言いながら起きる夫を見て、軽くスキップする…娘が真似してスキップする。
こんな幸せな時間をプレゼントしてくれたのはサンタさんかなー…なんて。
Merry Christmas、幸せな時間をありがとう。
これ、本当はクリスマスに書いたんですけど出さなかったやつです。
こんな適当で申し訳ないです。また、ファンレターを数多くくださる方にも申し訳ありませんでした。最近は塾三昧という形で、投稿するのにも精一杯で…申し訳ないです。
ですが、投稿したときは欠かさず送ってくださるファンレターがすごく嬉しいです。
皆さん、「ありがとう」。
先生にありがとう
学校内でのお話です。
きっと、誰もが一度は経験したことのある「ありがとう」。
私は今、すごく席替えがしたい。
「おいっ!こっちに机寄せてくんな!」
こういう風な扱いをされるからだ。
小学生のくせに生意気な…って思う自分も、結局はこいつらと同じ小学生。
まぁ、こういう事されたら後から先生にチクればいいんだ。
「センセ、隣の席の子が意地悪してくる。席替えがしたい。」
「きっと好きなんじゃない?」
「好きならいじめないよ。だから席替えしたい。」
「でも、先週したばっかだから…」
「あの子も、あの子もいじめてくる。」
席替えを催促するように、いじめてきた子を指さしてく。
「んー、分かった。先生怒っとくよ。だから席替えはまた今度ね?」
しょうがないな、と思いその日は大人しく帰った。
後日、先生が怒ったからか、本当にいじめてこなくなった。
先生にチクれば世界平和維持されるじゃん!
また何かあったら先生にチk…相談しよ。
小さいことでも、悩み聞いてくれてありがとう…
小学生の時、皆さん一度は何か先生に相談したことありますか?
影で皆さんのことを支える先生は、凄い役割だと思います。
日々の感謝を込め、学生の皆さん、先生に言ってみましょう。
「ありがとう」を。
愛をありがとう
夫婦のお話です。
分かれる間際の「ありがとう」。
「はぁ…」
なんで出したものをしまうだけのことができないんだろう。
自分で使った食器ぐらい片付けてよ。
こっちは掃除、洗濯、家事、仕事で疲れてるんだから…
結婚生活4年目、子供に恵まれない家庭だなと感じている。
ま、こんな家庭で生まれた子が可愛そうだと、神様も察してくれているんだろう。
「ねぇ、脱いだ服はいつもかごに入れてって言ってるよね?」
「ん?あー。」
だるそうな返事、指摘されるのが嫌だったら言われる前にやろうよ。
毎回言うこっちの身にもなってほしい。
「ゲームしてないで、こっち向いてよ。」
「今、大事なダンジョンだから無理。服なら後でやっとく。」
そう言って、やった試しってあった?
「もう疲れた…」
「ん?なんか言った?」
ヘッドホンしてるから聞こえないんでしょ、とってよ。
「ねぇ、離婚しよ。お互い夫婦でいるメリットがないよ。」
「え…」
「もう限界、ごめんね。離婚届貰ってくる。」
「ちょっと待てよ、俺は離婚したくない!」
「ねぇ、やっとだよ。」
「え?」
「目を合わして喋ったの…」
「っ…!」
「じゃあ、市役所行ってくるね。」
「最後なら…一緒に行かない…か?」
最後に一緒とか…笑わせないでよ…
でも、なんで嬉しいんだろうね。
きっと、心のなかで空っぽになったと思っていた愛が残ってたのかな?
そんな訳…ないか。
今まで愛してくれて、愛させてくれてありがとね…
色々な形の「ありがとう」があるからこそ、使われる場面も様々です。
皆さんはどういう時に「ありがとう」を使いますか?
正解なんてありません。
皆さんが使う「ありがとう」は、きっと素敵な時ですから。
ふと呟いたありがとう
ある一人の女の子の、小さなお話です。
不意に出た「ありがとう」。
「学級委員ー、これも頼むぞ。」
「え…いつまでですか?」
「今週中にはよろしくな。」
いや、先生?今日は木曜日ですけど…
てかさ、クラスの皆に推薦され学級委員になったものの、今の所は雑用しかしてない気がする。
「わかりました…そこに置いといてもらえますか?」
「あぁ、よろしくな。」
「はい。」
ー放課後ー
あー、ダメだ、終わる気配なし。
なんでアンケートの集計なんか私がやんなきゃいけないのよ、全学年だぞ?
終わらないから、家に帰ってやるしかないか…
「学級委員!」
「え?」
「俺も手伝うよ、集計。」
クラスのイケメン男子が目の前に!?ま、眩しい…って違う違う。
「もう帰ろうと思ってたしいいよ。」
「一人よりも二人の方が早く片付くと思いまーす。」
「確かに、効率は良いけど面倒だしいいよ。」
「面倒だからこそ、二人でやろうよ。」
なんて優しいお方、せっかくだし、好意に甘えて手伝ってもらおうかなー。
「じゃあ、よろしく。」
黙々と作業を進めてくれてる…優しいな。
「ありがとう。」
「え?」
え、待って、今…口に出してた?相手だって唐突すぎてびっくりしてんじゃん。
「ははは、どういたしまして。」
彼の言った言葉が頭に響く…
言うつもりがなかった、だって相手が勝手にやってるだけだし。
でも、ありがとう…
不意に出るありがとうって皆さんありますか?
言われて嫌な「ありがとう」なんてないと思います。
皆さんの口癖、「ありがとう」にしちゃいませんか?