シリーズ「天体の神のあれやこれ」の番外編集です。
本編
→https://tanpen.net/novel/series/c9b35051-dd9f-4d7b-b9fe-b6aefb43844a/
────ごきげんよう。あたくし?…名乗るほどの名は持ち合わせていませんことよ。
ここは、天体神たちの「もしも」の世界…本編とは別の時間軸ですの。注意してくださいまし?それでは、どうぞ…この先へ。────
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目次
その1 リーダー会のその後
「はぁ………やっと終わったでござる……」
月に一度のリーダー会。それが終われば…拙者は準惑星邸の自室に戻る。
「はぁ……自室は防音完備……今なら……」
そう呟き大きく息を吸う
「スゥ……
ああああああああ!!!!陽キャ3人に囲まれるとか地獄か?!?!?!いや推しだけど!!!!推しだけど認知されたくない!!!拙者は影から見守りたいヲタクなんだあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ゼェ…ハァ…一息で叫ぶと息が乱れる…!!でもこれが拙者の心の叫びだ、致し方あるまい。
あ、どうも。準惑星、小惑星のリーダー兼準惑星ケレスを司るモブ天使、|塩穣《えんじょう 》 |紫亜《しあ》でござる。
いやはや、お見苦しいところをお見せしたでござる…。今からはまた業務の一環…邸宅の監視カメラから異常がないかの監視でござる…。まぁ…面白くもないと思いますが…。
?「ばぁ!何やってるの〜?」
「ピキャアアアアアアアア」
?「ひっどいなぁ〜?マケ泣いちゃうよぉ…?」
「あっそれは申し訳n…っていや、ここ拙者の自室……あっやっぱナンデモナイッス…」
この方は|謎野《なぞの》 |禅《ぜん》氏。準惑星マケマケを司る天使……であり、先ほどのリーダー会で闇堕ち疑惑が上がっていた方だ。
拙者には気配だとか…そういうのは分からない。でも確かに…記憶の中の謎野氏と今の謎野氏は何かが違う気がする。これが闇堕ちなのだろうか…。
「な〜に考えてるの〜?」
「アッヤッナンデモナイデゴザルヨハハハハ…」
うーむ、これは陽の気配がする。拙者は謎野氏のことが少し苦手になった。
「と、とりあえず拙者は業務をします故……出ていってくださらんか…?」
「えぇ〜…(´ ・ω・`)」
「そんな顔されても……」
「………はーい」
良かった…….穏便に事が済んだっ…!!!
…さて、監視カメラの確認をせねば。
「…………ヘヘッ」
さて…誰かいるでござるか〜…っと……視線を動かして異変がないか、探す。
?「…………。」
「…あ、あれは。」
珍しい…あの人が共用スペースにいるなんて。
今監視カメラに映っているのは|重里《えり》 |和《なごみ》氏。準惑星エリスを司る天使だ。
「相変わらず表情が動かないこと……」
何をするわけでもなく凛とそこに佇んでいる。
「……キッ」
「?!?!」
い、今カメラ越しに睨まれた?!?
「本当…普段から近づかないでくださいオーラ凄いし…怖いでござるな」
さて、他の所も確認するか…