わたしのオリキャラ(いろはな)が登場する学園ストーリー。特にこれといったことはなくただしゃべったりするだけの日常です。
お試し版なので不定期だしシリーズ削除もありえます。
まあファンレターが1つでも届いたらシリーズとして、しようと思います。
ネタ切れの時便利((
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目次
入学
ブルルルルル…キキーッ!
「…誰?」
|わたし《むらさきざくら》はそうつぶやく。
「あー…」
誰かの透き通った声が、若干耳に響く。
「またのばら!?」
「??」
のばら、と呼ばれた彼女はだいぶ派手な格好だった。
「ねえ、のばら!何やってっ…」
「別になんじゃ?我は登校しただけじゃ」
大きめのコートをかぶった子と、派手な子がやりとりする。
「なんなんや…」
オレンジ髪の子が、そう呟く。
わたしは知らなかった、彼女らと特別な活動を進めることに…
---
わたしは「む」だから、後半だ。
席に座る。多分だけど、出席番号順だ。
確か、だけど…|水色紅葉《みずいろもみじ》さんだ。
「紅葉さん、ですか?」
クルリと私の方へ向いた彼女は、見覚えがあった。
「そうです。貴方は…|村崎咲良《むらさきさくら》さんでしたよね」
「そうです、あなた、のばらさんとかと…」
ああ、と紅葉は呆れ声で言う。
「彼女は|紅呂野葉羅《あかいろのばら》、あのすみっこに座っている人です」
そうだ、そうだ。
「知り合いなんですか?」
「はい。この私立色花学園に入学しようと決めたんです。彼女は車登校をよくしていて、理由は知りませんが」
そう談笑しているとき。
「っ!ご、ごめん!前がそんな見えてなくてん…拾ってくれてありがとーな!」
明るいオレンジ髪の、四葉のクローバーの髪飾りをした子が言う。ノートをばさばさっと落としてしまったみたいだった。
「うちは|木翠四葉《きみどりよつば》。よろしくな!」
「よろしくね」
不思議と、呼び捨てで呼びたくなるような雰囲気。楽しそうな感じ。
わたしたちの物語は、幕を開けた__
いろはな、結成
「紅葉」
「なあに、のばら?」
わたしの前の席では、紅葉さんと紅呂さんが、楽しそう_いや正確には紅葉さんが呆れ顔で、紅呂さんが楽しそう_にしゃべっていた。
「はーあ、あんな青春を送りたいのに」
ぽんっ。
「四葉さんっ…!」
「堅苦しい言い方せんといてや。理想は高いほどええっちゅうやろ、咲良?うちとしゃべったらええだけやろ?」
「…!」
木翠四葉さんだ。
「あ、四葉。今、わたしたちで会議をしています。よければ、グループに入りませんか?」
「グループ?」
「はい、先着2人」
紅葉さんがピースをする。
「あ、じゃあうち入るわ。咲良も入るよな?」
「よ、四葉さ…!あっ」
さん、と言う声を封じ込む。
「決まりじゃな。メンバーカラーじゃけれど…各々の名前に入っている色でええじゃろ」
「そうですね」
紫と、黄緑と、水色と、赤。
いろんな色、だな…
「じゃあさっそく、『いろはな部』の結成やな!」
「…け、結成!?」
いろはな部!?部活!?
「悪いのか?部活の内容は、学校に彩りと笑顔の花をあたえるための活動じゃ。悩み相談、雑用…どうじゃ?」
「まあ、悪くはないと思う」
「決まりじゃな!さっそく、部活結成届を出しに行くぞ」
「わかった!」
いろはな部…部員は5人必要なはずだけれど…
---
「まあ、いいでしょう、受理します」
その声が校長室から聞こえ、しばらくして紅呂さんが出てきた。
「たっくぅ、四季映姫・ヤマザナドゥ校長先生のお話長すぎるのじゃ…。|教頭先生《小野塚小町》の助け舟はないし」
まあ、いい。とにかく、『いろはな部』の結成完了!
部員集めの放課後
「もー!!なんで部員が集まらへんねん!!」
「…知りませんよ」
空いたボロ教室を借りて、作業。今回は演劇部に依頼された、衣装の飾り付けや縫い付けを無になっておこなっている。
「まあ、まだ帰宅部はいるから、集めれば?」
わたしは言ってみる。
確か、部活は…
・剣道部
・水泳部
・陸上部
・吹奏楽部
・美術部
・茶道部
・演劇部
・新聞部だったはず。
がらんがらん。
放課後のボロ教室に、音が響く。
「あ、霊夢」
博麗霊夢さんだ。彼女のバイト先は神社だとか聞いたことがある。
「霊夢さんって、まさか、入部ですか?」
「違うわよ、茶道部だから。つまらないって言ったら西行寺先輩に|ここ《いろはな部》の手伝いをしてきなさいってこのザマよ」
西行寺幽々子先輩__中3年生の、おっとりしている先輩__が、茶道部なのは納得がいく。
がらんがらん。
「はあっ、はあっ…!」
「あ、犬走さん」
犬走椛さんは、わたしたちの同級生。
「もう、文先輩ったらあ!わたしは剣道部だって言っているのに、文先輩は部長の特権だとかってわたしを新聞部に勧誘してくるんですよ」
「大変じゃな」
ふう…
「茶道部なんて、やめよやめ。あんなに厳しい先輩がいてら、無理よ」
「じゃあいろはな部に入らへん⁉︎」
「…は?まあ、仮入部ならするわ、面白そうだし」
「やったのです!なら、縫い付けお願いします」
「はあ?」
「じゃ」
犬走さんは去って行く。大丈夫かな…?
---
「どうしたんでしょう…?」
魂魄妖夢は、犬走椛の心配をしていた。新聞部長の文に追いかけられていたのだった。
「まあ、大丈夫ですよねー」
半霊は、くるりと動いた。
いろはな学園 登場人物
--- **1年生** ---
--- |村崎咲良《むらさきさくら》 ---
いろはな部。優しいが少し気弱。趣味は読書と裁縫。いろはな部唯一の常識人。
--- |木翠四葉《きみどりよつば》 ---
いろはな部。関西弁で、いろはな部に咲良を誘った。
--- |水色紅葉《みずいろもみじ》 ---
いろはな部部長。いつも標準語で、野葉羅とは幼馴染でお世話係。常識人と見せかけていろはな部を創設した本人。
--- |紅呂野葉羅《あかいろのばら》 ---
いろはな部副部長。偉そうで古臭い口調から避けられ気味。
--- 博麗霊夢 ---
1年生、元茶道部。いろはな部に仮入部した。魔理沙とは幼馴染で、ライバル。優しいが毒舌。
--- 霧雨魔理沙 ---
1年生、吹奏楽部。明るくて何事にも積極的。霊夢を認め、アリスやパチュリーと仲がいい。
--- 魂魄妖夢 ---
剣道部。たまに天然。幽々子に憧れて、いつもそばにいる。
--- 犬走椛 ---
剣道部。文に気に入られて、新聞部の勧誘を受けている。でも本人は迷惑している。
--- アリス・マーガトロイド ---
1年生、演劇部。普段は裏方で人形や衣装の製作をしている。家庭的。
--- パチュリー・ノーレッジ ---
1年生、演劇部。普段はシナリオを考えたり、監督につとめている。読書家。
--- 十六夜咲夜 ---
1年生、水泳部。部活はこだわりなく入ったらしい。レミリアに忠実。
--- 九十九弁々 ---
1年生、吹奏楽部。
--- **上級生** ---
--- レミリア・スカーレット ---
中2、演劇部。小5の妹・フランドール・スカーレットがいる。かりちゅm((
--- 古明地さとり ---
中2、美術部。小5の妹・古明地こいしがいる。
--- 紅美鈴 ---
中2、陸上部。本当は武術をやりたかったが、なかったので仕方なく入った。居眠りしがち。
--- 九十九八橋 ---
中2、吹奏楽部。妹と一緒に練習している。
--- 射命丸文 ---
中3、新聞部部長。椛を気に入っていて、いつも勧誘している。スクープという言葉が好き。
--- 西行寺幽々子 ---
中3、茶道部部長。いつもはゆったりとしているが、怒らせると恐ろしい。花見が好き。
--- 堀川雷鼓 ---
中3、吹奏楽部部長。姉御肌の打楽器担当。吹奏楽部でも金管楽器とかはいない。
--- **下級生** ---
--- ミスティア・ローレライ ---
小5、時々吹奏楽部のライブに顔を出している。
--- **先生** ---
--- 上白沢慧音 ---
歴史担当。宿題を忘れて怒らせると怖い。
--- 八意永琳 ---
保健室にいる先生。どんな薬も生み出す天才。
演劇部多くね??
博麗霊夢、いろはな部に加入
「ねーえー!!入部してよぉ〜」
霊夢に懇願してみる。
「いや、いいわよ?でも、部員はもっと必要でしょ?」
ぎ、ぎくっ。
「ねえ、目処はつかないの?」
「あうんだったらいいかも…あと何人?」
「部員はもう足りてます!」
「なら、いいわね」
よかったあ…
「で、ここは何するの?」
「ま、何でも屋」
紅呂さんが、吐き捨てる。
「わかったわ。あうんにも言っておく。じゃ、解散」
みじかっ…!
短くてすみませんね、次から本格化します
大忙しの剣道部 前編
「じゃーん!できたのじゃ!」
紅呂さんが見せた紙には、上に『いろはな部依頼書』とデカデカと書かれていた。
学年、クラス、名前、部活動の欄の下に依頼を書く欄。
「これを部室の前に?」
「もう新聞部に頼んで掲示してもらったのじゃ」
ここは廊下の突き当たりにある寒い空き教室。誰がこんなとこに__
「すみませんっ!!」
「__あなたは、」
白いボブヘア?に緑を基調とした制服。彼女は魂魄妖夢だった。
「依頼書はどこなのじゃ?」
「えっ、依頼書?__あ、これですか!?ちょっとエンピツ貸してください」
「どーぞ」
妖夢はえんぴつでカリカリ書き殴っていた。
「できましたっ、いますぐ来てください!」
「え、あ、うん…」
ざっと目を通してみる。そこには「剣道部を勧誘から守ってほしい」とあった。
「これって…?妖夢、あんた勧誘されてたっけ?」
「いますぐ来てくださいってば!」
---
剣道部の部室は畳でできていて、隣には茶道部がある。茶道部との部室は、ネットで区切られていた。
「懐かしの茶道部ねぇ。ったく、幽々子先輩がうるさいから…」
「幽々子様をけなさないでくださいっ!」
「はいはい、あんたは幽々子を尊敬してるのよね」
そんなやりとりをよそ目に、「嫌ですってぇ!」という声が聞こえた。
「椛さんならできそうなんです!」
「わたしですかっ?」
「あんたは違うやろ」
多分、水色《《紅葉》》さんじゃなくて、犬走《《椛》》さんだと思うけど。
「椛さんを助けてください!勧誘されてるんです」
「ふーん、夢想封印すればいいわけ?」
「校則破ってますよね…」