読み方
1話ずつ表示します。
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
卒業
私の名前は|保科咲希《ほしなさき》。
あと1日で、ブルーのカーディガンとお別れです。
もともと人見知りの私にこんなに友達たくさんの友達ができたのに。
卒業だなんて…!したくない…!
「保科?どうしたん」
「あ…凛くん…」
凛斗くんは私の隣の席の男の子。とっても人気者なんだ。
私も彼には恋心抱いてるの…
---
「卒業かぁ…俺も嫌だわ」
そりゃそうだよね…こんないい学校、他にないもん。
「でもな、新しい出会いが必ずある。絶対に保科には『一緒にいて楽しい!』って思える友達ができる!」
「そう…?ありがと…ところでさ、凛くんのここで出会えて…一番よかったって思える友達はいた…?…あ、愚問だったかな…?」
「…もちろんいるよ。他でもない目の前にいる保科のことだね」
えっ!?わ、私!?どういうこと?
「好きだった。ずうっと。いつも一生懸命、物事に取り組み姿に惹かれた」
どうしよう…私も好きって言わなきゃ…でも怖いよ…
いや。今、言わなかったら…私は…
「…私も凛くんのこと、好き」
「ありがと。じゃあ今日から俺の彼女だな、咲希」
私が…凛くんの彼女…?夢みたいだ…
凛くんのおかげで、卒業という不安の霧から抜け出せた気がする…!
ストーリーひどい…(汗)
記憶
私の恋人は…一日しか記憶を持たない。
今日も私はあの人を惚れさせなければならない。
十年後も、二十年後も、私は彼女を毎日惚れさせよう。
そう私は決めたんだ。あの日から。
「初めまして。私は加藤真司と申します」
「加藤さん…素敵なお名前ですねぇ」
その言葉、もう何度も聞いたことか。でも、聞くたびに彼女が新鮮に感じられるんだ。
---
「あははっ!真司さんってすっごく面白い…!」
「貴女にそう言っていただけてとても光栄です」
…やっぱり彼女といると楽しいな。時間を忘れる。
「…あっ!危ない!」
『バーン!!!』
…は…?うそだ…彼女が私を庇って…轢かれただと…?
私は信じない…!信じたくない…!
---
あの時から2ヶ月ほど経った。
それでもまだ彼女は目を覚まさない。だから私はいつも、彼女に声をかけて病室を去っていく。
「沙織。私のことを忘れないでね…」
---
私は今日も彼女に会いにくる。それが私の生き甲斐だからだ。
「沙織…」
「…真司さん…?」
「沙織!?私のことを覚えてるのか!?」
彼女が目覚めていたなんて…!この上ない幸せだ!
「もちろん…私の愛してる人だもの」
ダメだ。涙が溢れてしまう。
「今日はあなたの誕生日でしょ?お祝いしなきゃ!だから、あなたのお願い何でも聞いてあげる!」
ああ…無邪気なところ、すごく懐かしい…
「じゃあ…私と結婚してくれ」
「うん。いいよ。こんな私でよければよろしくお願いね!」
この上なく幸せな誕生日だった。