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目次
オーバーライドをうちの子で
出演 べリアル
|天界《バットランド》に生まれただけで、|地獄の人生《バッドライフ》がデフォルトとかくだらない
だけど、それが|理《ことわり》なんだって言われた
ルシファー 「もう参っちゃうね」
ホントにそうだ
だから、俺は抗うために
---
|Escape from the countryside 《エスケープ・フロム・デンエン》
---
革命の時
あのとき俺は、死にかけていた
圧倒的な戦力差の天使達に、高すぎて俺は腹を抉られていた
それでも蛇のように這いずり回り戦った
手負いにしては|奴ら《天使や神》を相手に善戦をしていた方だと思う
だが最後、全てをひっくり返す【逆転の一手】だけ何故か詰められなかった
そのままナニも出来ず、普通に負けてしまった
いわゆる反乱の失敗というヤツだ
|暗い無頼の社会《天界の奴隷社会》vs.|BRIGHT《明るい》未来世界
それならちょっと|後者《未来》に行ってくる
「大丈夫か?」
べリアル 「うるせえよ」
限界まで足掻いた人生は、俺の想像よりも狂っているらしい
|半端な生命《命》の関数を少々ここら辺で|オーバーライド《覆す》
べリアル (…したい所だけど現実はそうそう上手くはいかないようで)
吐いた言葉だけが信条だって、他の奴らに思われて
―また離れ離れ
---
べリアル 「まぁ、この世の中【|ガチャの引き《神の気分》次第だ】って何もかも説明つくわけだし?人生の巻き返しに必要なその力で別の事頑張ればいいじゃん(笑)」
適当嘘をついて誤魔化して
べリアル 「まぁ、この地獄の沙汰も次第でどこまでも左右出来るわけだし?あ、アンタが抜け出せるわけがないか(笑)」
淡々と話を切り上げる
深い所まで関わられるのは勘弁だ
広く、浅く、そんな関係が一番落ち着く
べリアル 「それで話はおしまい?」
|ならば、もう来ないからね《ならば、もう来ないでね》
ひっくり返ったメッセージ
分かって欲しいのに、分からないで欲しい
どうやら俺は、寂しいみたいだ
---
豪快さにかまけた人生はきっと、灰も残らず燃やされてしまうらしい
べリアル (じゃあそもそも俺など要らないじゃないか)
蹴った果てにたどり着いた問の解
べリアル (アイシタイだけ探した冒険、|その言葉《TONGUE》 )
どうか消えるまでスタンド・バイ・ミー
撒いたエラ一すら読んじゃいない
興味もない
お前ら人間の思う事なんて、俺は知らないね!
|アンタ《神》が書いた杜撰なコード
歪でバグった、不完全体
そんなものばっか持てはやす|ユーザ一《人間》よ
べリアル 「吐いた言葉の意味なんて知る由もないだろう?」
それを 、無理やり知ろうとする愚か者よ
実に哀れ、あはれ
失意の底の蝶蘭が提供致しました
手紙~拝啓15の君へ~ 卒業の頃ですね
拝啓
この手紙読んでいるあなたは、どこで何をしているのだろうか?
|十五《今頃》の僕にはきっと誰にも話せない悩みの種があるのでしょうか?
恥ずかしいけど、未来の自分に宛てて書く手紙ならば…
きっと素直に打ち明けられるだろう
---
今、どうしようもなく負けそうで、苦しいほど泣きそうで…
誰にも認められず消えてしまいそうな僕は、誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて苦しい世界の中で今を生きている
「生きていて偉いね」
貴女の未来が言葉が救われる世界でありますように
---
拝啓
ありがとう。
|十五《今頃》のあなたに伝えたい事があります
自分とは何で、どこへ向かうべきか問い続ければ見えてくる
進む先や、将来のことも
無残に荒れた青春の海はとても厳しいけれど、未来の岸辺へと夢の舟へと進め
その先にHappy ENDがあるから
---
今、負けないで。
泣かないで。
心の隙間が消えてしまいそうな時は、自分の声を信じ歩けばいいの!
大人になった僕も、傷ついて眠れない夜はあるけど生きている
苦くて甘い、今を必至に生きている
|人生の全て《生きていること》に意味があるのだから、恐れず進め
あなたの夢を明日の岸辺へと夢の舟よ突き進め
---
今負けないで!
泣かないで!
消えてしまいそうな時自分の声を信じ歩けばいいの!
大人の僕も、昔の僕も、傷ついて眠れない夜はあったけど
苦くて甘い最高の世界を、¨今¨を生きている!!
人生の全てに意味があるから
恐れずにあなたの夢を育てて.
Keep on believing!!
---
負けそうで、泣きそうで、消えてしまいそうな僕は!
誰の言葉を信じ歩けばいいの!?
「ああ、負けないで!泣かないで!消えてしまいそうな時は、自分の声を信じ歩けばいいの‼」
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
それでも笑顔を見せて今を生きていこう
それが幸せだから
今を生きていこう
拝啓
この手紙読んでいるあなたが幸せな事を願います
曲も二次創作だからね
ラストリゾートをうちの子で
愚かで美しい花となれ
---
頭の中を乱反射する目覚ましの音
くしゃくしゃにかき乱されたの頭の中で考えている
今日見た悪夢すら遥か彼方へ消えてゆく
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14:37
---
時計に示された数は、惰眠と諦めの印
十四時過ぎにようやく開いた目が世界を映す
ルシファー (ぼやけてる)
目を擦っても視界は戻らない
曇っているのは心の奥
鳴呼。来なくて良かったのに。
またやって来た今日に当たるように、舌打ちをして意味もなく布団から出る
---
姶まる僕の最終演目
---
「人が死んでしまう体温は四十二度!?」
スマホのニュースは今日も下らない
呆れた誰かのの溜息と途切れることなく吹き続ける|煙草《スモーク》
ルシファー (鳴呼、リンスーきれてたんだっけ?洗濯も溜まってたんだよね。…もういっか)
家の中は汚く狭くなった
まるでベランダの様だ
それかゴミ溜め
哀れな道化の様だ
ルシファー (それが僕だった)
---
?? 「さあ何処までだって行こうか」
差し出された手は温かくて、幸せな気分になれた
鳴呼…昔は良かった
彼は此処までだって一緒に着いてきてくれて…よく笑った
それが【彼】だから
ルシファー (逃げ場の無いこの世界で逃避行することの何が悪い?)
恐れなんてものは無いな
もうナニも無いな
いっそのこと歩き疲れたところで終わりにしようか?
---
こんなにも愛しくて堪らないからって、飼い馴らし過ぎてしまった
いや…逆に飼い慣らされてしまった
でも悪くないと思えてしまう
ぎゅっと手を繋いだままの|怠惰《幸せ》がこっちを見てニヤリと笑った
「こんなもんさ」と何度も笑った
憐れむ様な蔑むような遠い目で
きっとそれが人生なんだ
---
べリアル 「大丈夫。さあ|何処《どこ》までだって行こうか」
こんな自分をべリアルは受け止めてくれた
ごみ溜めから救ってくれた
自分がどうなろうと関係ないのに
でも…他は違う。
ルシファー (鳴呼|此処《どこ》までだって分かった)
自分の存在他にとってはどうでもいいんだって
あってもなくても困らない「飾り」なんだって
---
行き場の無い世界に花束を捧げましょう
---
胡散臭い宗教団体ならきっとそう言う
ルシファー (何でもいいよ。それにもういいよ)
放っといて欲しい
ルシファー (見渡す限り【僕だけ】置き去りみたいだ)
---
「散々だ」って嘆いた報われぬ者の屍越えて
死屍累々とした現状に祈りを…救いを……
もう何回だって憂いた
「助けて」
宛名の無い助けは届かずに終わる
匿名で救いを求めても踏み潰される
ルシファー (救済なんて何にも無いよ。僕なんてもういないよ)
「サヨナラ」
殴り連ねた言葉と共に終わりに行こうか
落ちぶれた舞台に幕を下ろすのさ
---
「鳴呼…これでよかったんだ。後悔してないんだ」って、そう何度も唱えて隠してる
掴めずに空に消えてゆく|ユートピア《幸せ》
ルシファー(あの時きっと。…ねえ?きっと引き返すには少しだけ遅過ぎたようだ)
べリアル 「ルーシィナニしてんだ?」
地獄の日々は終わりを告げた
どれだけ辛くても、自分の側にはべリアルがいるから
きっと大丈夫
ルシファー 「なにもしてないよ?」
僕はまだ、この世界に悔いがあるようだ
べリアル 「ならいいけど。…行くぞ」
ルシファー 「うん!」
綺麗な日だった
別の解釈だから許して
アンノウン・マザーグースをうちの子で
誰も知らない物語
【アンノウン・マザーグース】
ルシファー
---
灰にまみれた世界
こんなところでナニをしたら゛僕゛で居られる?
ルシファー (僕が愛を語るのなら その眼には如何、|映像る《映る》?)
|詞《言の葉》は有り余るばかり
正しく使えず朽ちて行く
流れる|❤《心》に 無垢の音が流れてく
(|あなたが愛に塗れるまで その色は幻だ《君に声が届くまで、その愛は届かない》)
何処まで待ってもひとりぼっち
悠久の時は止まることを許さない
ルシファー (それでも…|音《世界の理》に呑まれることさえ出来れば…… )
---
全世界共通の快楽さ
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|つまらない茫然《運命》に溺れる暮らし
正しい筈がないのに 誰もが|彼《指導者》をなぞる
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「あの人は正しいんだ」
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繰り返す使い回しの|歌《詞》
それはとても不愉快で憎たらしい
ルシファー (あ、また誰かが耳を塞いだ)
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それを人は【愛】と呼ぶの
---
あなたが答えのない愛を語るのなら、それを|答《解》とするの?
盲目なあなたは幸せそうだ
ルシファー (|目をつぶったフリ《現実逃避》をしてるなら この|曲《詩》で醒まして)
|誰も知らぬ物語《 Unknown》 思うばかり
行動に起こす訳でもなく、ただ壊れそうなくらいに 抱き締めて泣き踊った|道化《ピエロ》
見境無い感情論を吐き出すことが許される世界なのならば、救われる命があったのだろうか
泣き出すことすらできないまま朽ちて行く【|❤《心》】 を呑み込んでった悪意
それでも張り裂けてしまいそうな心があるってことに気付いて欲しい
ルシファー 「叫ばせて…」
---
|世界《神》が|僕達《Villain 》 を拒んでも 僕達は生きて行くしかない
今の世界は愛の唄を否定する
---
歌わせてくれないかな
---
ルシファー (もう一回…もう一回だけ、誰も知らないその|想い《愛》を届けたい)
この声に預けてみてもいいかなと、信頼されている内に
ルシファー 「あなたには僕が見えるか?」
あなたには|僕《世界》が見えるか?
|ガラクタ《悪意》ばかり投げつけられてきたその背中を追いかけて、追い抜いて…
それでも…世界を好きと言えたなら
それでも…みんなの好きを願えたら
ルシファー (ああ…、僕に…僕の行動の全部に その意味はあると―)
---
ルシファー「ねえ?君が愛を語るのなら…今その胸には誰がいる?…なんて嘘だよ」
【こころのはこ】を無理矢理抉じ開けてナニがしたい?
---
さあ、生き写しのあなた見せて?
---
ルシファー「僕が君の愛になれるのなら 今その色は何色になるんだろうね?」
僕達は|孤独《💔》なんて記号では収まらない
確かに動く |心臓《💓》を抱えて生きてきたんだ
---
「仲間だよ。信じてくれる?」
---
|ドッペルもどき《下手な嘘つき》が、 |其処いら《そこいら》に溢れた毎日
挙句の果てに裏切る今日
毎回毎回|ライラ、ライ、ライ《嘘、嘘、嘘》
心失き|それ《悪意》を 生み出した奴等は見切りをつけてもう捨てよう
ルシファー 「バイバイだね」
理不尽な世界に残されたあなた
そんなあなたがこの場所で今でも涙を堪えてるのは|如何して《どうして》
ルシファー (|如何して《どうして》?)
---
「我々は知っています
この場所はいつでも|あなた《ルシファー様》に守られてきたってことを」
---
懐かしい彼らの声が反響する
ルシファー (僕に来る痛みなんてあまりにも単純で…慣れてしまった)
何千回も仲間と巡らせ続けた喜怒と哀楽
失うことが怖い
死にたくない
失えない喜びが生まれてしまった幸せ
道の先に輝く未来があるならば、今を手放すことすら出来ない自分の価値は?
ルシファー (哀しみさえもこの心の中でつまはじきにしてしまうのか?)
---
それは、いやだ!
---
ルシファー (どうやって この世界を愛せるかな)
いつだって、無意味に、無様に転がり続けるんだろう
ルシファー 「ねえ、いっそ証明してみない?誰も気附かない|その想い《愛》をこの唄で明かしてみようよ」
否定されたくない。でもずっと肯定されるのも嫌だ
矛盾だらけ、穴だらけ
あなたなら何を願うか
あなたなら何を望むか
ルシファー (軋んだ|❤《心》が誰より今を生きているのを僕は知っている)
あなたには僕が見えるか?
それは果たして真実か
ルシファー 「君には僕が見えるの?」
Q.存在証明をしてナニになる?
生きていることを苦痛に思う過去を否定する?
明日を見たい?
ルシファー 「それら全て、僕達の行く末を照らす灯なんだろう?」
Α.今を生きること
---
ねえ、愛をさけぶのなら
ぼくはここにいるよ
ことばがありあまれどなお、
このゆめはつづいてく
ぼくが愛をかたるのなら
そのすべてはこのうただ
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|だれもしらないこのものがたり《アンノウン・マザーグース》
ルシファー 「またくちずさんでしまったみたいだね」