自分の練習用小説です
1つの単語、『夜』だけで何話話を創れるかっていう、なんか想像力というかまあ色々成長出来たらいいなみたいな
自己満、練習用です
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目次
Ⅰ
晴瀬です。
夜の人の話です。
1日に、1度訪れる。
朝と、昼と、夜。
僕の中にも3人いて、朝にひとり、昼にひとり、夜にひとりずつ"僕"を演じる。
僕は、夜になると"僕"になる。
"僕"が生き続けるためには、朝は朝担当が、昼は昼担当が、夜は僕が前に立たなきゃいけない。
僕らは、朝と昼と夜3人で命を繋いでいる。
…さあ、君は何で、何の、命を繋いでいる?
君は、繋いでいる側か?
それとも、繋がれている側か?
自分は繋がれてる側です
Ⅱ
晴瀬です。
ある人の夜の話です。
真っ黒な暗闇の中少女が一人、その場に立っていた。
月と夜と少女だけがその場を満たしていた。
月明かりの下、虚ろとも無感情とも寂しさに似たような感情とも取れる色をした目の少女は長い黒髪を風に靡かせている。
少女は呟く。
「…か──に─な──っ─」
風に吹かれ木々の葉が擦れてその言葉は誰にも聞き取れなかった。
少女は突然眉を顰めて、先程よりも大きな声で言う。
「最低だよ
私も一緒に連れて行ってくれればよかったのに」
少女は目から涙を溢す。
木を、空を見上げて少女は笑顔を作った。
涙を流しているからか、少し引き攣っていた。
その人が、自分と同じように何気なく、夜外に出て空を見上げてくれていたらいい、と少女は思った。
それができる環境に生きてほしいと願った。
夜が誰かを救うことを信じていた。
大事な人を失った者も、救われることがあると信じていた。
最近は夜も蒸し暑くて寝れません