某MVを見て勝手に妄想したパロ系です。
クールだけど甘党さんな【最強の騎士】
×
人懐っこくてふわふわしてる天然さんな
【奇跡の王子】
そんなふたりののんびりとしたお話です。
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目次
ユニコーン使いと騎士。
某MVを見て思い浮かんだファンタジー風のお話。
少し雰囲気が本人様と違うかもしれないです。
___北の大地に広がる、ネーヴェ王国。
王国の中心地に|聳《そび》え立つ、豪華な宮殿の庭に「奇跡の王子」はいた。
---
ネーヴェ宮殿、庭園にて。
「王子、あまりユニコーンに近づきすぎるとツノで体を刺されて危ないですよ」
「えー…危なくないって。だって俺、“奇跡の王子”だよ?」
「そういう問題じゃありません」
「…相変わらずひかるったら心配性なんだから」
はぁ、と俺はあからさまなため息を吐く。
今、俺の目の前にいるのはこの王国で「奇跡の王子」と呼ばれる21歳の若き王子、目黒蓮だ。
人前では静かで穏やかな癖して、俺の前だけ無防備で危なっかしい。
そして、そんな目黒に擦り寄るにしているのは「|一角獣《ユニコーン》」だ。
この一角獣こそが、目黒が「奇跡の王子」と呼ばれる理由。
この王国では、王族の血を引く男性は代々一角獣と会話ができ、「ユニコーン使い」となる。
しかし、現在の国王陛下(=目黒の父親)にはその能力が備わっていなかった。
国王陛下と王妃様の間に出来るのは王女様ばかり。
このままではユニコーン使いの滅亡が危ぶまれる…
そんな中生まれたのが、この奇跡の王子こと目黒蓮なのだ。
「おーい照、…ひかる?きこえてる?」
「…ごめんごめん。考え事してた」
「もー。ひかるったらなに…」
きらりと南方の空に光が見えた。
俺はばっと立ち上がり、目黒に覆い被さるようにして地面に伏せさせた。
“ズサッ!!!!”
さっきまで目黒がいた場所に、矢が突き刺さった。
「ひ、ひかる…っ」
「そこでユニコーンと待ってろ」
震える目黒をふわりと抱きしめた後、
懐から短剣を取り出す。
「チッ…【最強の騎士】がいたのかよ…」
「王子に指一本たりとも触れさせない。命が惜しいなら早く逃げるんだな」
「ここまで来て引き返す男がいるか‼︎」
其奴のがむしゃらな動きを読んで、俺は短剣を振りおろした。
男の体から真紅の飛沫が吹き出し、どさりと力なく倒れ込む。
「…」
「さっすがひかる〜‼︎ だいすき♡」
…顔が熱い。
「…ちかい」
「ごめんって〜。でも照、いつも守ってくれるから好き♡」
「……そういうこと急に言うな」
「…ひかる?顔真っ赤だよ?」
「ばか、うるさい…////」
「熱ある?ほっぺ、りんごみたい…」
真っ白な手が俺の頬を包む。
あーもう、どこまで天然なんだこの王子様は!!!
俺は頭を掻いた後、蓮の手を行くぞと言いながらひいた。
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“岩本様って仕事人って感じよね〜”
“【最強の騎士】ですもの”
“でも愛想悪いわよね〜?”
“よく目黒様が懐いたと思わない?”
““そうよねぇ〜w””
短編集みたいにしようかなって思ってます。
結構短いものをたくさん上げてくので更新速度上げられたらな…なんて。