紅葉姐さんよりちょっと(?)年上の夜叉使いの話。
オリキャラ注意。
オチは…どうしようね。
姐さんの過去をめっちゃ捏造。
書きたい部分だけ書いてく系。
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目次
空色夜叉(0)
手紙「ポートマフィア首領、森鴎外。
実は探偵社で社員アンケートをやってたからうちでもやってみようと思ってね。
あ、ちゃんと本心を隠さずに答えてくれたまえ。
首領命令だから。
よろしくね。」
紅刄「……。」
手紙はビリビリに破り捨てられましたとさ。
---
1.氏名
「お姉さんは|暁山 紅刄《アキヤマ クレハ》お姉さんよ」
2.誕生日と年齢
「誕生日は11月8日。年齢は秘密よ」
3.性別
「お姉さんはお姉さんよ」
4.役職(幹部や構成員)や所属(黒蜥蜴や拷問班)
「一応準幹部ね。まぁ、銀の託宣を貰って好き勝手にやらせてもらってるけれど」
5.異能力の有無
「勿論あるわよ」
5-1.“有”と答えた場合、異能名と概要
「晴天から星空まで、全ての空を映す“空色夜叉”。ただの夜叉よ」
6.好きなもの
「もみじまんじゅうかしら…あ、年下の子はみんな大好きよ!」
7.嫌いなもの
「孤独。ただそれだけよ」
8.趣味
「散歩かしら。公園とかで遊ぶ子供達の楽しそうな声を聞くのが好きね」
9.特技
「うーん…耳は良い方よ。地獄耳とも云われるわね」
10.マフィアに入って何年かな?
「貴方なら知ってるでしょうに…一応、大戦中もマフィアにいたわ」
11.では、入る前は何をしていたかな?
「弟と二人、仲良く暮らしてたわ」
12.裏社会の組織だけど、良いところはあるかい?
「可愛い子が沢山いるところね」
13.逆に悪いところや不満は?
「ない、ということにしておくわ」
14.今から幹部や構成員のことについて聞いていくよ。正直に答えてね。
「えぇ、もちろん」
15.首領“森鴎外”
「前髪を下ろしてる方が好みね」
16.幹部“中原中也”
「可愛いわよね、あの子」
17.幹部“尾崎紅葉”
「…紅葉は紅葉よ」
18.幹部“A”
「あの雑魚感も可愛らしいわよね」
19.(元)幹部“太宰治”
「また怪我を増やしてないと良いけれど…」
20.あぁ、五人目の幹部について知っていたらここに書いてくれ給え。
「あの子、おすすめした小説をちゃんと読んでくれるのよ」
21.遊撃隊長“芥川龍之介”
「弟に重ねちゃうのは、お姉さんの悪いところね」
22.遊撃隊員“樋口一葉”
「頑張りやさんで可愛いわ!」
23.黒蜥蜴百人長“広津柳浪”
「…お姉さん、あの人には頭が上がらないわ」
24.黒蜥蜴十人長“立原道造”
「絆創膏つけてて可愛いわよね」
25.黒蜥蜴十人長“銀”
「髪を下ろしてる方が可愛いわ」
26.構成員“梶井基次郎”
「科学は難しいけれど、頑張る彼は可愛いわ」
27.構成員“Q”
「お姉さんから逃げない唯一の子ね」
28.最後にエリスちゃん!
「もちろん可愛いわ!」
29.尊敬している人物は誰かね?
「…紅の字が恋した彼、かしら」
30.では、仲の良い人物は?
「お姉さんはみんなと仲良くなりたいのだけれど、何故か避けられるのよね…本当にどうしてかしら…」
31.戦闘関係(敵対組織の壊滅)と情報関係(事務や交渉)なら、君はどちらが得意かね?
「勿論前者よ。お姉さんも夜叉使いだから」
31-1.戦闘の場合、戦闘方法について聞いても良いかい?
「夜叉に任せておけばすぐ終わるわ。お姉さん自身の戦闘能力は期待しないでちょうだい」
31-2.情報の場合、何か良い交渉術はないかな?最近老人の相手に疲れていてね。
「お姉さん、女性というだけで交渉が進まないからすぐに夜叉に斬ってもらってるわ。その方が話が早いんだもの」
32.一番記憶に残っている任務は?
「Qちゃんの回収かしら」
33.理由も聞かせてくれ。
「治と中也の二人のせいでやることがなくて暇だったのよね…私もあの蛸さんと戦ってみたかったわ」
34.師匠はいるかい?
「いないわ」
35.弟子はいるかい?
「紅葉や鏡花かしら。夜叉使いとして、色々と教えさせられたのよ」
36.信頼できる仲間はいるかい?
「ポートマフィアの全員ね」
37.もし、その人物が裏切り者だったらどうする?
「もちろん、死なない程度にお話しするわ」
38.マフィアの報復の手口を一つでいいから答えてくれ給え。
「えー…面倒くさいから皆殺しで」
39.在籍が四年未満の場合は“48”まで飛ぶように。
「じゃあ続けましょうか」
40.ミミック事件は知っているかい?
「えぇ、もちろん」
41.では、当時の最下級構成員の名は?
「作之助ね」
41-1.彼についても聞いて良いかね。
「お姉さん、あの人と話すの好きだったのよね。今で云う“天然”で」
42.在籍が五年未満の場合は“48”まで飛ぶように。
「まだ続くのね」
43.六年前の龍頭抗争について知っていることを聞かせてくれ給え。
「なんか色々あって抗争になったのでしょう?」
44.では、同年の暗殺王事件については?
「中也が中々大変そうだったわよね」
45.七年前の荒覇吐事件についても頼むよ。
「お姉さん、この時は別の案件担当してたのよね…ズルいわ、柳浪ばかり可愛い子と戯れて!」
46.先代首領は知っているかね?
「随分とお世話になったもの」
47.私が先代を殺したという噂は、本当かと思うかい?
「本当でも嘘でも、お姉さんには関係のないことよ」
48.君はポートマフィアに忠誠を誓い続けるかい?
「さぁ、どうかしらね。お姉さんは気まぐれなのよ」
49.これでおしまいだよ。ここまで回答してくれてありがとね。
「無駄に時間を消費させてくれて、此方こそありがとう。今度エリスとスイーツ食べ放題に連れていってちょうだい」
50.ここは自由記入欄。エリスちゃんについて語るも、美味しかったケーキについて語っても良いよ。
「とりあえずスイーツ食べ放題に(以下略)」
空色夜叉(1)
シリーズ説明欄の完読推奨。
口調迷子はいつものこと((
私が|裏社会《こんな場所》に居たくないと云ったから。
私が青空の下を歩きたいと云ったから。
だから、あの人は私を助けようとしてくれた。
「……私の、せいだ……」
私のせいであの人は死んだ。
“紅の字”と呼んでくれたあの人は死んだ。
上司だった先生に殺されてあの人は死んだ。
「ごめん、なさ……っ」
謝っても、決して許されることのない罪。
幾度と人を斬ってきたけれどら一番だ。
今までで一番重い罪が私にのしかかる。
カランコロンと、下駄の音が響く。
シャランと、綺麗な鈴の音が響く。
影は、私のいる地下牢の前で止まった。
「……あまり顔色は良くなさそうね、紅の字」
「せ、んせい……」
綺麗な灰色の長髪の奥に、黄色の瞳が見えた。
目が合うなり、私はすぐに逸らしてしまう。
私が悪いのはわかっている。
でも、責められたくない。
今は誰とも会いたくなかった。
「紅の字、貴女はまた前線に立たされることになるわ」
「……っ」
「夜叉は殺戮の権化。それは変えられない事実よ。でも、お姉さんは快楽殺人犯と同じにはなりたくない。貴女にも、なってほしくはない」
ふわっ、と羽織を開いて先生はしゃがみ込む。
「綺麗な橙の髪を持った紅の字。お姉さんとあの人が愛した子。刄を木の葉に変え、あの人の苗字を取ってこう名乗りなさい━━
--- 尾崎紅葉、と ---
---
「幹部就任おめでとう、紅葉」
「…私より幹部になるべき人がおるのじゃが」
目の前に、と紅葉は彼女を見る。
灰色の髪の女は、小さく笑いながら紅葉の頭に手を乗せた。
「知っての通り悪い大人なのよ、お姉さんは。だから自分が背負うべきものを愛し子に押し付けるの」
「最低じゃな」
「えぇ、最低よ。だからお姉さんのことは反面教師にして、素敵な幹部になってちょうだい」
「……勿論じゃ」
紅葉は優しい笑みを浮かべた。
「それにしても先生、昔から全く変わっておらんくはないか?」
「幹部になったんだし、先生と呼ばないでちょうだい。お姉さんとの約束よ」
「私の質問は無視か」
「知られたくない秘密の一つや二つあるものよ」
「先生じゃないなら……暁山さん?」
「紅刄お姉さん♡」
「暁山さん」
「紅刄お姉さん♡」
「紅刄さん」
「惜しい!」
「年齢を誤魔化したいならお姉さんと呼ばない方がいいんじゃ……」
「確かに……! じゃあ紅刄にタメ口でよろしくね」
渋々了承した紅葉は、灰色の髪の女━━暁山紅刄へ姿勢を正す。
「これからもよろしく頼むぞ、紅刄」
「此方こそ、紅葉」