えーっと、前垢に続きこちらの垢でもやっていこうと思います、応援よろしくです〜
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目次
名もない君に祝福を。
新しく作っちゃいました…!
どぞー!
設定前と変わらんけど一応ぶん投げときます
日野原 流羽(ひのはら るう)
高校2年生。中学2年生の病気持ちの弟を持つ。
中学3年生の時に親を事故で亡くし,預かってもらっていた親戚も最近病気で亡くなり,弟の病気を治すため,弟を養うためにバイトの掛け持ちをして暮らしている。
学費免除の対象になるため,テストではいつも学年上位
日野原 紺 (ひのはら こん)
中学2年生。高校2年生の兄を持つ。
つい最近まで預かってもらっていた親戚が亡くなってから,「白化病」という奇病を発病する。
病院に通っていて,家に帰れることはほぼなく,学校にも行けない
白化病:別名「天使病」。髪,爪,内臓までに至る体の全てが白くなり,それにつれてどんどん体が弱っていき最終的には死んでしまうと言う病気。
今の医学の力では治せず,過去にもかかった者は何人かいたというが,病気が治ったという記録は一つしかない。
第一話 「天使病」
弟が発病した病気は別名天使病というらしい。
本命白化病、髪、爪、内臓に至る体の全てが白くなっていき、それに伴い体が弱っていき、最終的には…死ぬ病気。
俺のたった1人の弟は、そんな病気を発病してしまった。
「兄ちゃん、そんな心配しないでよ。僕、まだまだ死なないよ。」
「別に心配してないし…」
「またまたあ、」
くすくす笑っている弟の髪の毛先は白くなってきている。
「俺、学校行くから。元気にしてろよ。」
「はーい、行ってらっしゃい!」
病院を出ると春だと言うのに元気な日差しが肌を突き刺すように照っている。
「やっほ〜!」
「げっ…」
「げっ…てなんだよ!」
「お前と話す時間は無駄だと判断した。とっとと離れろ暑苦しい。」
「うっわ、白熊もびっくりの冷たさ!ちょっと分けて、水筒冷たくするから」
「…」
鮎川のん、高校入学即座に一生気が合わないと感じた人。
日野原流羽、他人に対して冷たい心を持った俺。
「日野原はさー、放課後なんか用事あるの?いっつも急いでるね」
「…」
放課後のざわついた教室で、人気者が話しかけてくるなどと言う地獄を経験したことがあるのはどれくらいいるのだろうか。
一瞬、静まり返る。
俺たちに視線が注目する。
あぁ、早く帰りたい…
「病院に行く。」
「へー!ついてってもいい?」
視線はすぐにばらけたので安心していたら、こいつは今なんといった?
「病院についてくって…どうして」
「んー…なんとなく?」
なんとなくって…
「さー!行こう行こう!!」
で、結局ついてきた。
「誰か家族で病気だったり怪我してる子がいるの?」
「弟」
「弟くん、どんな病気?」
「白化病…奇病の一種だ。」
「!」
うるさかった人が急に静かになるのってなんか怖くないか?
急に静かにならないでほしい。
「静かになるよー!」って言ってほしい。
「あたしのお姉ちゃんも白化病だったよ。先月死んだ。」
「…!」
「色々試してもらったんだけどね、全部ダメだった。日野原の弟くんは?治りそう?」
「ない。それにこの病気は治らないと説明された。」
「過去に1人、治った人がいるって言う話は知ってる?」
「…!初耳だ。そんな人がいたのか。」
「うん。保岡李湖、今はロサンジェルスにいるって。」
その人のところへ行ってみたい。
どうして治ったのか、何か特別なことをしたのか、その後、現在どう暮らしているのか…
「あっ、兄ちゃん!」
病室で静かに図鑑を読んでいた紺はパッと起きて目を輝かせる。
「わー、可愛いー!!」
「こんにちは…」
「あたしはお兄ちゃんの友達、鮎川のん!よろしく!」
「お兄ちゃん…こんな明るい人が友達にできたんだね…!」
「友達じゃない…」
「そこは気にしない気にしない!さぁ、紺くん?突然だけど、お姉ちゃんのお話を聞いてもらえるかな。」
「?はい…」
鮎川はゆっくり、先ほど俺に話した、過去に1人だけ白化病が治ったという人の話をしはじめた。
紺は食いついている。
「ねえ、その人のところへ行ってみたいと思う?」
「うん…!」
「おぉ、いい意気込みだねぇ。じゃ、あたしはここで失礼するよ!バイバーイ!」
扉の前でただ立っていた俺の肩に手が乗せられる。
「決めかねてたみたいだけど、弟くんがあれだよ。さぁ、これからは日野原が決めな。」
…
扉がゆっくり閉まっていく。
俺は…
「なあ、紺。ロサンジェルスに行くか。」
「うん…いきたいけど...お金がかかるんじゃないの…?」
「そうだな、でも聞いてよ紺。俺はできるだけ叔母さんたちに迷惑かけたくなくて、バイト頑張ってたんだ…ま、使わなかったけど。」
紺のベットの上にばさっと茶封筒を投げる。
「ざっと百七十二万くらいある。」
「百七十二万…!」
なあ、紺。
日本に残ってるって言うならそれでいいよ。
日本で兄ちゃんと頑張ろう。
でも、どこかいきたいところがあるなら言えばいい。
兄ちゃんがどこへでも連れてってやる。必ず。絶対に。
紺はどうする…?
「僕は____」
わー!!
書き終わりましたね…!
展開もう知ってる人もいらっしゃると思いますが、楽しみにしててください!w
ちょっと宣伝します((
今、うちの子さん(オリキャラさん)を募集してます!
僕の小説一覧から見つけられると思うので(日記かもしれない)是非是非ご応募してみてください!
んで、応募してくれた貴方様からも宣伝していただけると助かります…!(((
よろしくお願いします!
名もない君に祝福を。第二話
特に注意はありません!後々少々ネガティブな話になっていきますが、今回は大丈夫です!
奇病系のお話です!
それではどうぞ〜!
(一話を見ていない方は一話を見た方が分かりやすいと思います)
「兄ちゃん!外!すごくない!?」
「落ち着けって…」
「だってさあ…!!」
紺は初めての飛行機でワクワク、はしゃぎまくってる。
あのあと紺は
「僕は行きたい。この病気が完全に治らなくても、ちょっと良くなる確率があるならそれに賭けたい。それに、良くならなくても、思い出作っときたいしね。」
その言葉を聞いてから、俺は色んな人に話をしに行った。
病院の先生、学校の先生、俺たちを見守ってくれていた近所の人たち…
色んな人の想いと努力があって、今俺たちはここにいる。
そんな想いを無駄にしてはいけない…
ピンポンパンポーン。
機械音が聞こえた。
機内放送だ。
「あてんしょんぷりーず、とか言うのかな!?」
「言うかなぁ」
紺の目がキラキラしている。
硝子玉みたいだ。
「あ、あ、あ、あー、テステス。うん、正常だね。」
若い男の声が聞こえた。
CAがこんなこと言っていいのだろうか…?
『皆さん、こんにちは。僕は…M。今、この飛行機の持ち主になった。』
「えっ…!?」
機内が驚いた声で包まれる。ざわつき始める。
『警察に通報しても無駄だよ。まずは携帯を預ろうか。』
Mとやらの手下のようないかつい武装をした男たちが袋を持って席を回る。
この飛行機はジャックされたようだ。
つくづく運が悪いな…
「今からこの飛行機は着陸する。そこで君たちにはデスゲームをしてもらうよ!それまでの時間を楽しんで!Prends soin de toi !」
綺麗な発音。
「ねぇお兄ちゃん、今の何語?」
「フランス語だと思う。フランスにでも住んでたんじゃないか。」
「ジャックって…デスゲームって…大丈夫かなあ…」
「大丈夫。兄ちゃんがいる。」
正直、俺も怖い。
もしも紺の容態が悪化したらって思うと、もっと怖くなる。
「そうだ、君たちに言わなきゃいけないことがあったよ。」
急にMが現れた。
20台くらいで、高級そうなスーツを身に纏ってる。
「この中で病気を持っている人はいるかな?その人たちは少し特別扱いなんだけど。」
紺だけが、手を挙げた。
と、思ったら。
僕たちの席の隣に座っていた白いレースのワンピースを着た女の子も手を挙げた。
「君たちは一体どんな病気を持っているんだい?」
「僕は、白化病です。」
「私は喘息よ。」
Mは手下たちにそれをメモさせた。
「奇病だね…死んだ時には美しくなるんだろう、どうだい。死体、譲らないかい?」
「いやです…」
「ははは、そうだよね!それじゃあ!」
紺は死なせないから。
絶対に、絶対に、天使病で死なせない。
「あなたたちも病気持ちなの?」
「うん、そうだよ。僕が病気。こっちはお兄ちゃん。」
「ふぅん…私は華陽。あなたは?」
「僕は紺。こっちが兄ちゃんの流羽。よろしくね!」
「よろしく…私は14歳だけど、紺は?」
「僕も14歳!同い年だね!」
なんだろう、ほっこりするし、泣きそうになってくる。
あぁ、紺が学校に行けたら、外を元気に歩けたら、紺はきっと人気者だったんだろうな。
泣きそうになる気持ちを抑えるために目を閉じた。
幸せそうな弟を見たい、見れるようにしたい、と考えながら。
2人の会話を子守唄にして。
眠った。
俺と紺は血が繋がっていない。
やー…
はは。
すんごい終わり方にしたな過去の僕!?
なんでこんなこと思いついたんだ!?!?
…ってことですよ。(?)
ね、ね、続きが気になりますよね!!((
第三話もぜひ!見てみてください!
それでは!
追記
まだまだうちの子さん募集してます!よかったらご応募願います!
もう応募しちゃったっていう人も何人でもご応募していただいて大丈夫です!
名もない君に祝福を。第3話
僕の両親は医者だった。
それなりに大きな病院を持っていて、それなりに有名な病院だった。
ある日、救急車で重体の患者が運ばれてきた。
当時の大統領、大統領夫人、そして息子。
父さんも母さんも最大限尽くした。
手術は成功した…はずだった。
手術は失敗。
大統領と大統領夫人は死んだ。
ただ一人、息子だけ。
息子だけが生き残った。
父さんと母さんは責任追及、いよいよ病院は潰れた。
一人生き残った大統領の息子_____それが、紺。
身寄りもない紺を引き取ったのは父さんだ。
責任は自分にあると自ら進んで立候補したのだ。
「紺」は、お父さんがつけた名前。
何事にも染まらずしっかりと芯を持つ黒と、綺麗で純粋な青を混ぜた色。
本当の名前は、知らない。
僕と紺は血が繋がっていない。
それでも僕は紺を助ける。
だって…
「お兄ちゃん…」
紺が不安そうにこちらを見上げる。
「どうした?」
「怖い…」
「…そっか。」
大丈夫、大丈夫。
紺の頭を撫でる。
大丈夫、大丈夫。
自分にも言い聞かせた。
大丈夫、大丈夫。
僕は紺を守らなければならない。
どんなことだって、大丈夫。
「さっき病気があるって言った子たち、先に降りて」
飛行機が着陸してから、Mが話した。
「お兄ちゃんも一緒にじゃだめですか…?」
「付添人かい?いいよ〜、そっちの女の子は?」
「いませんので大丈夫です」
「了解〜」
ほっ…
なんとか紺と一緒にこれた。
ガタイのいい黒スーツに、立派な豪邸の中に連れてこられる。
「ちょっと待っててね」と、椅子に座らせられた。
「こんなことになってなかったら、多分すごくいい所だったんだろうなぁ…」
「実家よりすこし小さいくらいかしら。立派なものね。」
「いやどんな豪邸に住んでたんだよ…」
なんてことを話して、十分ほど過ぎただろうか。
「やぁ、待たせてしまったね。」
「!」
急にMが現れた。
後ろには、さっきより増えた黒スーツが。
「…他の人たちは?」
「他の人たちって?」
「飛行機に乗ってた僕ら以外の人たち。」
「あぁ…全員、殺したよ」
紺が悲鳴を上げた。
僕は呆然と、ただMを見上げている。
殺した?
数百人の命を?
なんてことだ…
「僕が見たいのは残酷な、それでいて綺麗な死体。僕の理想を求めるためにはなんだってする。」
なんて、なんてやつだ…
沸々と怒りが湧いてくる。
どうしようもない怒りを持ち今にも動き出しそうな僕をおさめたのは紺だった。
「お兄ちゃん、大丈夫、大丈夫だよ」
紺の顔を見たら、僕は何をしにきているのか、何をしなければならないのかを思い出した。
そうだ、僕は…僕は、紺を助けるんだ。
「ねぇ、そこの君…天使病の君だよ。」
「なんですか…?」
「君を僕に頂戴。」
「えっ?」
「拷問して、その病気で死ぬまで虐めてあげる。そしたら最後には血と絶望に染まるそれはそれは綺麗な白の死体が出来上がる…僕はそんな死体を見てみたい。だから君を」
「ふざけんなッッ!!!」
紺を人殺しのお前に渡す?拷問させる?殺す?
ふざけるなふざけるなふざけるな。
紺は幸せになる資格がある。
紺は絶対に、絶対に、僕が幸せにするんだ…!!!!
「ふざける?僕はいたって真面目だよ」
「ふざけてなくても馬鹿みたいなこと言うな。紺は幸せになるんだ。それ以外許さない。」
「そう…じゃあ優しい僕は…紺くんって言うのかな?君の意見を聞いてあげる。」
「ぼっ、僕は…」
紺は言いづらそうだった。
それもそうだ、「嫌だ」と言った瞬間僕らが殺されそうな雰囲気があるから。
紺は、周りに被害が及ぶなら、自らの身を差し出す優しい子だから…
「紺!!!」
今までずっと黙っていた華陽が叫んだ。
「私たちはどうなったっていい!!あなたの思うがままに、あなたの道を進みなさい!!!」
紺がハッとした。
目を見開いてこちらをみている。
華陽は、澄んだ真剣な眼差しでじっと紺を睨んでいた。
「ぼ、僕は…」
ひどく震えている声で紺が言った。
「僕は、自由に、ありのままに生きる!!お前のものになんか、なるかー!!!!!」