NOVEL CAKEで連載中のやつです。そっちでもKey manとしてやってるので是非。
※こっちで本編は書きません!
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目次
日常回 第一話 午前十時まであと――。
授業の速さにも慣れてきて少しずつクラスに馴染んできた五月の上旬――。
「平和だな……。」
『入学式の翌日に先生をボコしたのも含めてですか?』
「……。」
女神の化身の生意気な態度をかわすことにも慣れた。あと、それが原因か少しずつ女神の態度もましになってきてるような気がする。
ちなみにここは学園の寮。生活費は学長から支給されているから、特に困ることはない。でも、大人になったらちゃんと返そ……。
コンコンコン。
「どーぞ。」
「ティアー?」
「ああ、ユウか。どうした?」
「いや、なんか寂しいなと思って。」
☆HA?☆
今日は日曜日。授業がないから人と顔を合わせる回数も少ないだろう。うん。だから純粋に寂しさを覚えていただけだと思おう。
落ち着いて返答しろ……。
「そっか。」
「うん。それでね、部屋でリラと話してたんだけど、三人で出かけない?」
え。出かける……?
そして、部屋でリラと話してた……?
「リラと相部屋なのか?」
「うん、そうだよ。」
さっきの俺の推測完全に消し飛ばされた……。
「で、今日って予定ある?」
「馬鹿言え。ユウたちと以外話してるとこ見たことあるか?」
「……ない。」
「つまり、ボッチだから予定はないって言いたいの?」
「なんだリラいたのか。」
「どうしているの?」
「遅いから様子を見に来たのよ。こいつに変なことされてないか心配で。」
(こいつ……。)
「と、取り合えず今日は予定はないぞ。」
「うん、わかtt……。」
「え!ほんと!?」
「お、おう……。リラ、どうした……?」
「な、なんでもないわよ……///」
「じゃ、ティア、午前十時に駅前に集合ね!」
「ああ、わかった。」
そんなこんなで俺は三人で出かけることになった。
でも、さっきのリラの態度、どうしたんだ……?もしかして……いや、リラに限ってそんなことあるわけないな。自惚れすぎだ。
「服、これで大丈夫かな……。」
――ユウの部屋では。
「さっき、リラどうしてあんなに喜んでたの?」
「なんでもないって言ってるでしょ!」
(まさか……。いや、まさかね。)
―――――――――――――――――――――――
(((午前十時まで、あと――。)))
日常回 第二話 茶髪ロングと赤髪ツインテールと寿司(?)
――午前九時五十分。
「っはぁはぁ……。ごめん、待った?」
「いや私たちも今来たとこr……。」
「おっそいわよ!どんだけ待たせるつもりなの!?ドタキャンかと思ったじゃない……。」
「ん、なんか言ったか?」
「なんも言ってないわよ!……///」
なんかリラ、顔赤くないか……?気のせいだろうけど。
俺は改めて今の二人の様子を見る。
うん。完全に今来た感じではないな。これは、数分待たせちゃった感じか……。
「ごめん!俺の注意不足だった!これからはもっと余裕を持って行動するから!許してくれないか?」
「だってよ、リラ。」
「え、わ、私!?」
「以外いないでしょ。」
「べ、別にいいわよ。もう、気にしてない……///」
許してくれたのは俺としてはとてもありがたいんだが、やっぱりリラ、顔赤くないか?体調悪いのか……?
いや、ここで変なこと聞いて嫌われるのも嫌だしな……。気のせいかもしれないし。でも心配だからちょっと体調悪そうだったら声かけるか……。
「ありがとな。ユウ、今日ってどこに行くとか予定あるのか?」
「うーん、特にないけど強いて言えば、ティアに王都の案内をするってことかな!」
「え、俺!?」
「そうよ。テ、ティア、王都に来たのって入学式の時に初めて、なんでしょ?だから私たちが案内してあげるって言ってるの!」
そうだったのか……。ありがたいな。正直なところ、俺は迷いそうで今まで最低限しか寮の外に出ていなかった。
でもやっぱり、王都に何があるのかは気になるよな。
……ていうか今、リラが俺の事、「お前」とか「あんた」じゃなくてティアって呼ばなかったか?気になるけど……聞いたら殴られそうだな。
「そっか。ありがと。二人とも服、良く似合ってるよ。」
「「へ?」」
次の瞬間、二人の顔が赤くなった……気がする。
でも実際、似合ってるのは事実だった。ユウは、茶髪のロングとは逆に、ボーイッシュな感じのコーデ。リラは特徴的な赤い髪を邪魔しないように、暗い色と白で着こなしている。
……二人と一緒に歩いてて、俺だけセンスないとかで超恥ずいことにならないかな……。
「じゃあそろそろ行k……。」
二人の方に視線をやると、二人とも顔を真っ赤にしたままうずくまっている。え、そんなに言われて恥ずかしくなるもんか?
「う、うう、うん!行こ行こ。」
「ほらティア、さっさと行くわよ!」
二人は俺に顔を見られないようにするためか、しばらく隣を歩いてくれなかった。
――しばらく後。
「王都って都会なんだな~。」
「当たり前でしょ。」
「王都は王国内の最大都市だよ?」
そうなんだ……。ん?王都……?……都!首都みたいなもんか。え、てことは俺、「東京って都会なんだな」って言ったのとほぼ同じ!?
「恥ず……。」
「「ん?」」
ひとまず恥ずかしさは置いといて。
俺が次に驚いたのは技術の凄さだ。前の世界と同じかそれ以上のレベルで技術が進歩している。思えば合否も俺だけだったとはいえ、ビデオ通話みたいな手紙だったもんな……。
ユウとリラによると、レイク王国は世界の中でも比較的平和で、隣国と比べても凄まじい技術の発展速度なのだという。
「それじゃあ、そろそろお昼にしよっか!」
「ああ。」
「それなら私、いい店知ってるわよ。」
しばらく歩いて着いたのは、かなりの老舗だった。
ガラガラガラ……。
ほかの店は自動ドアなのになぜかこの店はわざわざ手動式のドアになっていた。ドアだけでなく、元日本人からすると懐かしさを感じるような店の雰囲気だった。
「ここ、何の店?」
「ふふ、寿司っていう刺身が酢飯に乗った料理を出してくれる店よ。」
「おお、寿司か!」
ん?寿司……?この世界に来て俺は一度も元の世界の料理を見たことがないのだが。
「なんだ、食べたことあるの?」
「ああ、ちょっとな。」
「ス、スシ……?」
「ユウは食べたことないのか?」
「聞いたこともないよ?」
やはり一般的ではないのか。というかなんでこの世界に寿司が……?
「らっしゃぁせぇ!!」
店に大将の声が響いた。
日常回 第三話 他愛もない
俺たちは路地裏にある寿司屋に入った。
それにしても、なんでこっちの世界に元の世界の食べ物の「寿司」があるんだ?
「ふーん。じゃあ寿司は刺身を酢の付いたご飯に乗せてある食べ物なんだ?」
「そうだよ。でも、ティアはなんで知ってたのよ?」
「ん?ああ、ちょっとな。」
「胡麻化さないでもらっていい?」
「らっしゃぁせぇ!」
「じゃあ、俺はマグロとサーモン、ブリをとりあえず。」
すると、二人は顔をしかめた。
俺、何か変なこと言ったか?
「何、その魚???」
「私も知らない……。」
「え?大将、ありますよね?」
「いや、俺もそんな魚の名は聞いたことねぇなぁ。」
あ、そうか。ここは異世界だから住んでいる魚が違うのは当たり前か。でも同じ魚の一匹もいないんだな……。
「ごめん。今の話、忘れて。」
「え?ええ。」
「うん、別にいいけど……?」
「何があるんだ?」
「魚の名前くらい知ってるでしょ?」
「あー……ちょっとド忘れしちゃって……?」
「ふーん、そっか……?」
「いくらティアでもそんなことないでしょ。怪しいわよ、ユウ。」
「いやいやホントだって!」
「いやでも……。」
パンッ!
何事かと思って音のなった方を向くとユウがしかめっ面をしていた。
「はい、そこまで!もう、いいでしょ?忘れることくらい誰にでもあるよ。」
助かった……。
『寿司……なんでこっちの世界に……?』
(やっぱり怪しいか?女神。)
『少なくともこっちでは見たことがなかったです。』
そうか……。
「じゃ、私マギュロ!」
噛んだ?
「じゃあ私はシャーミョンにしよ。」
「俺はじゃあこのチャイってやつで。」
俺の予想だとこれは恐らくタイだろう。少しずつ名前が違ってきてるだけか……?いや、でもそれなら尚更さっき言った通りなんで同じ魚が住んでるんだってなっちゃうしな……。
しばらく考えていたところで寿司が運ばれて来たので俺はそこで考えることをやめた。
「こちら、選べる三種盛になります。左から、マギュロ、シャーミョン、チャイになります。」
「盛り合わせセットにしてくれたのか。」
「だって、リラもティアも一種ずつしか選ばないんだもん。」
「はいはいありがとーね。」
俺は皿に盛りつけられた寿司を眺める。見た目は完全に日本の寿司と同じだ。
そしてやはり俺の予想通り、名前が違うだけで、異世界に住んでいる魚は同じであるようだ。
「おいしい!」
「でしょ?ティアは?」
「うん、美味いな。」
「反応うっす!ユウみたいにちゃんと反応しなさいよ。」
「え、あ、うん……?」
そんなにか……?
「それにしてもここの店の雰囲気独特だね。」
確かに、完全に和風な店だな。先端技術に囲まれた生活をしているわけだから、物珍しそうに見ているのも納得だな。
「でも、俺はこの雰囲気結構落ち着いてて好きだぞ。」
「そ、そうね!ユウはどう?」
「え、うん。いいんじゃない?」
なんかリラ、俺に合わせようとしてないか?まあ、気のせいか。
「あ、ユウの口に醤油付いてるよ!」
「え、うそ!どこどこ?」
「そっちじゃない!もうちょい左!あ、行き過ぎ!」
色々と不可解な点はあるけども、今は久々の外出を楽しむとするか。本当は気になってることを今すぐにでも確かめたい気持ちがあるが……。
「そういってるリラにもついてるじゃん!」
「え、最悪!もう!」
今はそれ以上に二人と他愛もない会話をしているのが楽しい――。
「お前らさっきから何してんだよっ?」
「いやだってユウが……。」
「はいはい。わかったよ――。」