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目次
目の前に宇宙人がいた
ちょっと息抜きで脳死ギャグ書きます。
よかったら、シリーズも見てくださると喜びます。
ついでにファンレターも(要望多くてすいません)
学校の帰り道、俺はいつものように帰っていた。
近くの川が夕焼けに反射して綺麗だな、とぼんやり見る。
前見て歩くか、と前を向き―――足を止める。
なぜか。それは目の前に、宇宙人がいたからだ。
繰り返す。宇宙人が、いたのだ。
あの灰色の大きな目の奴である。
「ひっ」
「うぎゃぁぁぁぁぁああああ!!」
「え?」
俺が思わず悲鳴を上げそうになると、宇宙人が悲鳴を上げる。
いや、は?
「なんでお前が驚いてんだよ」
思わずツッコんでしまった。
すると、宇宙人は俺のツッコミにガタガタと震える体をずいっと乗り出し、神妙な顔をする。
「だって、地球人がこんなに気持ち悪いなんて知らなかったんだもん!」
ちょっと聞き捨てならないことを言い出したぞ、この宇宙人。
「それでいうと、お前だろ」
宇宙人はキョトンとした顔をした。
「え、僕?どこが?」
「お前こそ、俺達の何が気持ち悪いっていうんだよ」
「まず!肌が薄橙色なところ!次に、目が小さすぎること!
それと目が2色に分かれているところ!頭に毛が生えてるところ!そして⋯」
「あーもういい。わかった。」
なるほど。価値観の違いだな。
「というか、なんで同じ言語なんだ?」
「いや、通訳機があるんだよ。ほら。」
そう言って宇宙人は黒い石に白い文字のような物が刻まれているものを取り出す。
「マジか。さすが宇宙人。文明の発展具合が違いやがる。」
「僕は宇宙人じゃなくて#$@*$人だよ」
「なんだって?」
「あ、なるほど。地球ではまだ発見されてないから翻訳されないんだ」
文明でも言語の壁は超えきれないか。
「おい宇宙人。こんなとこ歩いてていいのか?」
「どういう意味?」
「あんま人目につくと連れ去られるぞ。こんなふうに。」
俺はスマホで宇宙人が黒服に連れ去られる例の画像を見せる。
宇宙人はそれを見てグレーな肌を青くさせる。
「なんてことだ!地球は怖いところだったのだな!」
「ははは。」
「とにかく逃げないと。ありがとう地球人!君のお陰で助かった!」
「おう。見つからないよう気をつけて帰れよ。」
「ありがとう!気持ち悪いけど、いいやつだな!」
「一言余計だバカ」
宇宙人は空に向かって手を伸ばす。
すると、どこからかUFOが現れた。結構大きい。
「おい。このデカさは絶対見つかるぞ」
「なんだって!?地球人は普段空を移動しないから空を見たりはしないんじゃなかったのか!?」
「どこ情報だよ、それ。とりあえず早く行け。」
「あ、あぁ。ありがとう。それじゃあ。」
宇宙人はUFOの光に照らされ、ゆっくり上がっていく。
「もっとはよ上がれ。実は見つかりたいのか?」
「物体を浮かすエネルギーの都合上この速度でしか上がれないんだ!」
「マジか。文明にもできないことはあるんだな。じゃあ最後に握手しよう」
「握手?なんだいそれは!」
「地球流、別れの挨拶ってところだ。」
「なるほど!」
俺は20センチほど上がった宇宙人と握手を交わす。
なんだか、爬虫類と握手しているような、感触だった。
「ひっ!?温かくて柔らかい!気持ち悪っ!」
そう言い残して宇宙人は凄まじいスピードでUFOに吸い込まれ、飛んでいってしまった。
さっきエネルギーがどーのっつってたよな?
翌日、学校の近くでUFOと宇宙人が出たという噂が学校中で流れていた。
やっぱ見つかってんじゃね―か。と心のなかで毒づいた。
あとがき
これにて完結です。
お兄ちゃんは大変だ。
脳死で書いてます。
昨今の平和な令和時代。
もはや脅威となりうるものは少なくなりつつあるのではないだろうか?
そんな平和な時代の今。俺、|三上怜《みかみれい》はある脅威と戦っていた。
それは―――
「うわぁぁぁぁああ!びやぁぁぁあああ!」
七つ下の妹の癇癪である。
---
ことの発端は10分前。
俺は素早く宿題を終わらせ、テレビゲームに勤しんでいた。
すると、そこへ妹がテトテトと迫る。
「お兄ちゃん!おままごとしよー!」
5歳の妹は事あるごとに俺をおままごとに誘いたがる。
が、そこそこ多かった宿題を終わらせ、ようやくテレビゲームができているのだ。
邪魔されたくは、ない。
「お兄ちゃん、ちょっと今忙しいかな。ごめんね。」
そう言って再びゲームに戻る。
「いや!ゲームしないで遊んで!」
「おー。後でな」
カチカチとコントローラーを動かしながら適当な相槌を繰り返す内、何やら静かになった。
チラッとそちらに目を移し、ギョッとする。
目に沢山の涙を貯めて俯いている。
まさに、泣く三秒前だ。
「わ、ごめんって。さ、おままごとしよ?」
「う、うぅ⋯。⋯お兄ちゃんなんて、嫌い!」
ついにポロポロと泣き始める妹。こうなると、手をつけられない。
今、何をしても機嫌が直ることは、ない。
よって何をするのが最適解か。
触らぬ神に祟りなし。俺は素早くその場を離れ、自室にこもる。
しばらくしたら、落ち着くだろう。
そして、冒頭に戻る。
---
数時間。
部屋で読んでいなかった本を読み終え、リビングへ向かうと、妹がポツンとソファに座っていた。
ブスッとふくれっ面で。
相当すねているらしい妹の隣に座る。
ピクッと妹の肩が震える。
俺は苦笑しつつ、妹に向き合う。
手に飴を乗せるのを忘れない。
「ごめんよ。|美怜《みれ》。俺が悪かったから機嫌直してよ。飴もあげるから。」
「飴」の言葉に妹が反応する。
わかりやすいなぁ、と苦笑した。
飴を妹のちっちゃな手のひらに乗せ、飴ごとギュッと包むように握手する。
「はい。仲直り〜」
「⋯仲直り。」
どうやら仲直りできたようだ。
よかったと胸を撫で下ろし、ニコリと妹に微笑む。
妹もにへらと笑った。
---
翌日。
「お兄ちゃんにあげた四つ葉のクローバー捨てられたぁぁあああ!」
やべ。机の上のあれ、そういうことだったのか。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
補足なのですが、怜くんの両親は離婚しており、妹は母と再婚相手の間に生まれた子です。
複雑な家庭環境なのに妹に優しい怜くんは偉いと思います。褒めてあげてください。
桜を冷たく感じるなんて
温かい春のはずなのに、冷たく感じるのはなんでだろう。
桜が散っていく姿はどこか冬に降る雪を彷彿とさせる。
君がいなくなって数ヶ月、僕の周りはまだ冷たい気がする。
『初めまして!あたしは|日向春《ひなたはる》。君の名前は?』
君が初めてこちらに話しかけに来た時のこと、今でも鮮明に思い出せる。
明るくて、名前に負けない温かさを持つ君がまだどこかにいる気さえする。
『あたし、後一年しか生きられないんだー』
空元気なような、無理に明るく話しているような。
そんな彼女に、僕は一体何と声を掛けるべきか悩み、結局何も言わずに抱きしめた。
『えぇ!?君ってば、大人しいくせに意外と大胆だよねー!あはは⋯う、うぅ』
慌てたような声のあと、いつもの明るさが嘘のように静かに泣く彼女。
その後、彼女が泣き止むまでそばにいたっけ。
『いやぁ、立てなくなっちゃったー!押して押してー!』
車椅子に乗った彼女の目線はかなり低くて。
僕はそんな彼女の車椅子を押しながら全力疾走して。
『わー!速い速い!きゃー!ふふ。あははは!』
無邪気に明るく車椅子に乗っている彼女が死ぬなんてこれっぽっちも思えなかった。
そんな彼女の病状は悪化していく。
『入院することになってしまいましたー!てへ!』
病室で寝ている彼女も、いつもと変わらず明るい。
けど、明らかに段々と元気がなくなっていく。
『死にたくない、死にたくないよ!いいよね、君は。私と違って⋯まだまだ生きられるんだもん。』
刻一刻と死が近づいてきた彼女。
取り乱す彼女に掛ける言葉はやっぱりなくて。
しばらく彼女の背中を擦りながらそばにいる。
『いやー。昨日はごめんね。ははは』
気まずそうな彼女の声に思わず吹き出すと、彼女はどこかホッとしたような顔をした。
『もぉ、謝ってるのに笑うことなくない?』
ふくれっ面をする彼女はいつも通りで。
やっぱり彼女がいなくなるなんて考えられなかった。
『残念ですが、お亡くなりになられました。』
いつもと同じ時刻に病院へ行くと、彼女は息を引き取った後で。
恐る恐る布をめくると、まるで寝ているみたいに穏やかな顔をした彼女がいた。
寒い寒い、冬の出来事。
彼女のいない現実はあまりにも寒く、冷たく、寂しいものだった。
春になった。彼女の名を表す、春に。
なのに、こんなにも冷たいのはなぜだろう。
ねぇ、君がいなくなってからちっとも温かくないんだ。
サラサラと散り積もる桜が冷たく見えるのはなぜだろう。
まるで雪のように、冷たく見える。
春が温かくないなんて。
桜を冷たく感じるなんて。
難しいですね。