短編詰めのアンテver。
主がアンテに沼ってても更新は不定期なのだ。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
ついにオリズを作ります!
うわーい☆
どうも!今回はメタいタイムだけです!んで本題。オリズ作るって書きましたが、実際設定は出来てるんよ。物語の進み方も決まってる。何か毎回思ってるんですけど、何か悲しいんよね。何かしらの業を抱えてたりひどい目にあってたり。好きなキャラがそうだからかもね。で、設定!お名前未定、年齢は28歳ぐらい!身長は168センチ!服装はあんま決まってない!サンズ特有のメタさはある。若干病んでて、ニンゲン(フリスク)の幻覚を見ている。ネガティブな感情表現が多め。Gルートを進めるニンゲン(キャラ)を止めるために頑張ってる。って感じ?昔は何も創られていない世界に一人でいた。だからおかしくなる前にフリスクという架空のニンゲンを友達として作ったってことよ。もう既におかしくなってると思うけど。ちなみに幻覚のフリスクは優しくてちょっとおちゃらけてる。性別は不明。ナイフ持たせたらめちゃ強い(設定)。そしてサンズにしか見えてないから無と話してるようにしか見えない。って感じ。こっちも服装考えてない。フリスクとかキャラは描けるけどサンズは描けないの!ちな、サンズの一人称は「俺」で、二人称は「お前」かな。フリスクは「私」で二人称は「キミ」ですかね。あ、サンズはちょっと口悪い。思った事をすぐ言っちゃう。本心は隠してるけど。好きな食べ物は甘い卵焼き。主の好物でもあるよ。(どうでもいいぞ主の事は) 全体的に言えばこーんな感じ!もうちょっと書いてりゃ思い付くと思ったけどキリないからここまで!
はー、案外長かった?まだまだ書けるよね?ってぐらいは渋滞してます。情報が。世界の設定も何も書いてないし。で、このサンズのお名前募集のついでにリレー小説をやる予定です。その前提としてこれ書いてるからね。詳しい事はそっちの方でお話しますのでね!
オリズ君に怒られました。
オリズ君はねぇ、ロンリネスサンズって言います。ロンリネスって言うのは孤独って言う意味ですね。ロンリーって略します。あ、主はロンかロンリーって呼びますね。(You「略しすぎだバカ。」)叱られちゃー。あと決めてから気づいたんですけど、ロンリーテールと似てません?マージで決めた後に気づいたんでどうしようかな。まあ正式にはロンリネスサンズなのでまあ良し!
ロン「言い残すことはあるか?」
主「え、なになに。今から殺されんの??」
ロン「ああ、殺る。」
主「おいおい、待ってくれ!まだ死にたくねぇ!」
ロン「いやな、いつも優しいフリスクだって極悪人と言っていた。つまりお前はカス以下ということだ。」
主「ふぁ??え、他の極悪人にもんなこと言うの?」
ロン「いや、お前の罪は他の極悪人よりヤバい。つまり刑は斬首だ。」
主「え、えぇー。あと罪って何?何かした?」
ロン「俺の名前だよ!分かんねぇのか?このカス。」
主「口わっる。あ、名前ねぇ。実はちょっと前から、孤独の英語でも良いかなって思ってて。で、昨日に決めた。」
ロン「ああ。だがお前はリレー小説で募集していただろ?それなのに決めた。つまり、お前は罪を犯したということだ。」
主「本当にすみませんでした。でも特に書いてくれてる人いなかったし、決めてても良いかなって。」
ロン「よし、死刑はこれで確定したな。」
主「え。何で??」
ロン「テメェ言い訳しただろ!そんなんで許されるとは思うなよ!」
主「あのさ、主である私がいなかったら他のAUと絡めないから書けないのよ。だから死ねないね。」
ロン「お前がいなければYouに書いてもらえば良い。」
主「でもYouって私だが?」
ロン「どうした?フリスク。ああ、呆れたか。では帰るとするか。」
主「おい待てや??」
ロン「誰が待つか。」
主「帰っちゃった(悲)」
そういやロン君もキラーに幻覚野郎呼ばわりされてんのかな。んなわけないか。幻覚君ぐらいなのかな。というかロンリー君闇AUなの??別に虐殺とかはしてないけどさ。闇落ちぐらいはしてるんじゃね?知らんけど。(You「知らんなら言うなバカタレ。」)今日なんかみんな口悪いなあ。主のメンタルバグってる?あ、宣伝しますね。ファンレターと応援、応援コメントなどのメッセージ系のやつ設定してるので、是非やってみてね。創造主から、主のクソコメ、forYouの3人が出て来ます。創造主はまだ出てない子がいるから出さなきゃなあ。
アンテ✕スプラ 夢のコラボですわ。
私が最近見てるSAKUからのリクエストです!来てビックリ。
マーダー→マダ
キラー→キラ
ホラー→ホラ
エラー→エラ
ナイトメア→メア
って略してます。大体2文字で略してます!あ、単純に長いからですね。
マダ「・・・。ここはどこだ?」
マーダーは周囲を少し見回したが、風景は普通の家。元いた闇AU集団の家とは真反対な場所だ。
マダ「・・・はっ!?」
自分の手を眺め、異変に気付く。この手は、明らかに《《いつもの手ではない》》。自分の異変に気付き、身体を確認する。
マダ「ニンゲンじゃ・・・無いな。なら何なんだ?」
手がかりが無いかと辺りを探索しようとすると、
??「あー!もう起きちゃったか・・・。まだ主に連絡取れて無いんだけど!」
マダ「誰だっ!」
??「あ、マーダー・・・だよね?えっと、主とYouって知ってる?」
マダ「知っているが・・・。」
サキ「そいつらの知り合い!俺はイカサキ!気軽にサキって呼んで良いよ!」
イカサキと名乗る彼女は、マーダー達の知り合いであるYouの知人の様だ。悪い奴とは思えないが、それなりに謎はありそうなやつ。マーダーはそう思った。
サキ「えーっと、二人は起きたの?」
マダ「二人・・とは?」
イカサキはちょいちょいとマーダーの後ろを指差す。その先をマーダーは見た。
マダ「は・・・?」
姿が変わっていて誰だか分からないが、よく過ごしていたから、マーダーには分かったのだろう。
マダ「キラーと・・・ホラーだよな?」
サキ「多分、ね。三人とも同じとこいたからそうだと思って。・・・あ!」
イカサキは何かを思い出し、マーダーの方を向いて言う。
サキ「そう言えば!君らってスケルトンなんでしょ!?」
マダ「ああ、今は何故か変わっているがな。」
サキ「そーだよね!なら、このインクリングって言うものを知ってもらわなきゃ!」
イカサキはそう言い、長々と説明を始めた。まあ話の要点をまとめると、この身体はイカであるらしい。他にもタコもいて、戦争もしてたとか何やらみたいな。
サキ「って事なんだよね!分かった?」
マダ「まあ、分かっt」
キラ「ふあぁ・・・何か寝てた、ってこれどゆこと!?」
マダ「キラー、起きたのか。」
キラ「ねぇ待って君誰?僕にこんな知り合いいないんですけど!」
マダ「それを言うならお前だって。自分の身体見てみろよ。」
マーダーに言われたキラーは、自分の身体を確認した。そして気付く。
キラ「何・・・これ・・・!?」
マダ「その説明はホラーが起きてからにしよう。」
ホラ「ふぁあ〜・・・。腹減った・・・。ん、何これ。」
マダ「良いタイミングで起きたな。おはよう。」
ホラ「だっ、誰だよ!」
マダ「ああ、俺はマーダーだ。」
キラ&ホラ「「ま、マーダー??」」
キラーとホラーは顔を合わせ、少しの間が空いた後、別々に行動を起こした。
キラ「マーダーァ!!良かったぁ〜!!」
マダ「ちょっ、足に引っ付くなって・・・。」
ホラ「何だ、マーダーだったのか。というか飯無いの?」
サキ「それは俺には分かんないかな。ミコに聞いてみないと。まあ勝手に漁って良いか。」
そう言ってイカサキは部屋の冷蔵庫を漁り始めた。その間に、と、マーダーはイカサキから聞いた、インクリングの話を二人にした。
マダ「・・・ということなんだが、分かったか?」
キラ「うんうん、まあなんとなぁく分かった。」
ホラ「分かった・・・けど腹減った・・・。」
サキ「おーおー。じゃあミコの冷蔵庫に入ってた未開封サンドイッチあげるよ。どうせ食べないだろーし。」
イカサキは冷蔵庫から出したサンドイッチをホラーに渡した。
ホラ「いただきまーす。」
姿が変わってもホラーらしさは残っているんだな、とマーダーとキラーは思った。
サキ「あ!主から連絡来た!電話かけちゃお!」
主『おーおー、どした?』
いつもの能天気な主の声がムカついたのか、
キラ「どしたじゃないでしょ!僕達インクリング?になってるんだけど!」
と少しキラーがキレた。
主『え、それは知らないよ?』
継続組「え?」
主『最近は別シリーズの方にちょっとかまけてるから。そんな事してる暇無いよ。』
サキ「そ。まあ容疑者位置なのは変わらんからね。バイバーイ。」
イカサキが一方的に話を進め、電話を切る。
ホラ「主が違うとなったら誰だろうな?」
サキ「あ、あれ、もう食べたの?・・・、そっちの世界で怪しい人とかはいないの?」
マダ「・・・Youは無いな。最近はフォートの事をずっと考えてる。」
キラ「うーん、まあ小筆君ぐらいじゃない?まあそんな事をしてる暇も無いだろうけど。」
全員が考えている時、ドアを叩く音があった。
サキ「はいはーい。家主じゃないけどどうしましたー?」
??「マーダー達はここか?」
継続組「ボス!」
メア「ああ、ここだったか。そしてお前は誰だ?」
サキ「えーっと、Youと主の知り合い。それで良いかな?」
メア「証明が足りないな。主の悲しいエピソードの一つぐらい言ってみろ。」
サキ「主のピアノの発表会がサンズの誕生日と被ってる!」
---
主「あれ、何か悲しくなってきた。」
---
ナイトメアはニヤリと笑って言った。
メア「ああ、それで良いとしよう。」
クロス「マーダー先輩達無事でしたか!?」
ホラ「クロス!」
エラ「一応俺モいルぞ。」
マダ「エラーも・・・。俺達闇AUは全員来たみたいだな。」
サキ「みんなこの状況を飲み込めてる?」
闇AU「・・・。」
サキ「ねえもしかして三人にした説明をもっかいしなきゃ行けない感じ!?」
マダ「それに関しては俺が伝えておくから大丈夫だ。」
サキ「うーん、そしたら私は容疑者探しでもしときたいな。暇だったらバトルでもしてくれば?」
キラ「え!?バトルってどんな感じの!?」
サキ「まあ、みんなが思ってるようなものじゃ無いと思うけど・・・。君らは今インクリングでしょ?だからね、ブキを使えばインクを出せるんだよね!じゃあステージに案内する!」
---
闇AUはユノハナ大渓谷に揃った。それぞれらしいブキを持って。
メア「さて、どんな風にバトルするんだ?」
ミコ「え、えーっと、私、まだ状況をつかめて無いんですけど・・・。」
ライ「3分間塗って、塗面積が多い方が勝ち。」
ミコ「ライトさんは適応し過ぎ!」
イカサキの友人であるミコリとライト。彼女らは助っ人として来たらしい。
バトルの展開思い付かないから次回に回します。だって発表会ネタが使えなくなるもの!!!すんごい微妙なところで終わってしまってすいません!しっかり次回も書くので許してください!
アンテ✕スプラ 後編
最近短編か自主企画参加しかしてないな。
ユノハナ大渓谷にやって来た闇AU御一行!ナワバリをするみたいです☆
---
ライ「とりあえず、チーム分けはこれで確定だよ。じゃあ分かれて分かれて。ブキは選んだやつね。」
チーム分け
A→継続組+うちの子(ミコリ)
B→残りカス+うちの子(ライト)
持ってるブキ
A
マーダー→スクイク
キラー→スパッタリー
ホラー→ダイナモ
ミコリ→パブロ
B
メア様→リッター
クロス君→ドライブワイパー
エラー→シャプマ
ライト→スプチャ
キラ「何で僕が幻覚野郎と同じチームなの!?」
マダ「そうだ。何で俺がこんな快楽殺人鬼と・・・。」
メア「それなら俺を何回キル出来るか試してみろ。それで勝ったらそっちが上・・・良いだろう?」
マダ&キラ「よっしゃやってやんよ!!」
メア「ウッポジティブ・・・。」
エラ「そレハ自業自得だロ・・・。」
---
試合開始〜。
マダ&キラ「よっしゃ突っ込んであいつよりキルしてやる!!」
ホラ「あっ行っちゃった。」
ミコ「私達で自陣塗りしましょうか・・・。」
キラ「ちょっと!真似しないでよ!」
マダ「俺こそ真似しないでほしいんだがな!」
メア「喧嘩なんてしていたら撃ち抜かれるぞ?」
マダ「ヤベッ。」
キラ「ギャー!!」
マダ「本当、お前がいなかったらこんな事にはならなかったな。」
キラ「だからそれ僕のセリフ!」
クロ「さ、早速2キルですか・・・。流石先輩ですね。」
メア「まあな。あいつらはどうせすぐ前線復帰してくるから中々稼げそうだ。」
クロ「先輩・・・。塗りはどうするんですか?」
メア「お前らがやれば良いだろう。」
クロ「え、えぇー・・・。」
メア「早く塗ってこい。」
クロ「はぁい先輩・・・。」
---
ミコ「あれ!?もうデスったんですか!?」
マダ「今回はボスをどれだけ倒せるかだ。デスしたら元も子もない。」
キラ「そんなの関係無いね!もっかい突っ込んで来る!」
ミコ「あ!あんまりリッター相手に攻めない方が・・・。」
キラ「ヤバい当たる!!」
ミコリは呆れた。
ホラ「俺もちょっと行って来て良い?」
ミコ「まあ、良いですけど・・・。」
ホラ「クロス!戦お!」
クロ「お、良いですね!」
2人で戦い始めました・・・。互角って事で。
---
ライ「ミコリ。攻めて来ないと思ったら苦労してたんだな・・・。」
ミコ「そうだよライトさん!」
ライ「まあ躊躇はしないけど。」
ミコ「あ、もしかしてここでも戦う系?勝てる気しない・・・。」
ライ「ほらほら避けろー。」
ミコ「いつかインク無くなるってー!!」
---
マダ「さて・・・。スペシャルが溜まったな。まあ溜まったところで何も無いんだが。」
(スクイクなのでバリア無くても良いらしいっす。)
キラ「待って当たるって!」
メア「ほらほら、避けてみろ。」
キラ「危ねっ!もー!ボスひどいよー!」
マダ「無駄口を叩いてる暇は無いぞ。もう時間も無い・・・。ここは協力するしか無いな。不服だが。」
キラ「・・・良いよ。僕だって不服だけどね!」
メア「ほう、2人で攻めるか。まあ考えたものだな。だが・・・。」
キラ「ボスー!こっちこっち!」
メア「その作戦は通用しないぞ?」
マダ「チッ、痛いな・・。だが、これも想定済みだ。」
メア「手も空いたし今度はキラー、お前を倒してやる。」
キラ「僕もう疲れてるんだけど!」
メア「そんな事はどうでもいい。」
キラ「うー!やっぱこれ普通に痛いって!」
メア「ふっ、中々快感だな。」
ホラ「ボス!よそ見してちゃダメだ!」
メア「!?」
ホラー君がキルしてくれました。継続組の絆。
キラ「ホラーナイスー!!」
マダ「作戦が伝わって良かったな。」
---
ミコ「まだ生きれてる!新記録じゃない!?」
ライ「ほれほれ避けろー。」
---
クロ「あれ?ホラー先輩どこ行ったんですか!?」
---
エラ「何カ俺ずッと塗っテルンだけド・・・。」
---
---
---
試合終了!!!
継続組「負けたー!!」
エラ「マあ塗ってるヤツ居なカッたかラな。」
クロ「バトルってめっちゃ楽しいですね!」
ライ「でしょ?もっと違うバトルもあるんだよ!」
メア「待て。何かポジティブが近付いて来る・・・。」
??「エ ラ ァ ーーーー!!!!」
エラ「オイナイトメア。頼んダぞ。」
メア「エラーにならない様気を付けろよ。俺の仕事じゃない。」
イン「エラーここに居たんだね!何してたの?僕も何か気付いたらここいてさ!主に聞いたら時間かかるらしくてね?だから暇潰しに僕とバンカラ街観光しない?もし良かったら僕が案内もするよ!」
エラ「うルサい黙れクソインク。お前と行くワケなイだロ。」
イン「えー?一緒に行こうよ!行こうよ!行ーこーうーよ!」
エラ「お前は駄々ッ子カ!」
イン「えー?じゃあ元の姿に戻してあげないよ?」
エラ「**今こいつ何て言った?**」
イン「ん?あ・・・。」
メア「お前ら、仕事だ。」
キラ「はぁいボス?」
マダ「ああ。」
ホラ「腹減った・・・。」
クロ「流石に酷いですね。」
エラ「こノクソインクが。」
メア「やれ。」
イン「待って!?心の準備が出来てな」
闇AU全員でインクをボコボコにしました。
---
イン「ううーっ・・・。」
メア「全部吐け。」
イン「僕だけじゃないもん!主も悪いもん!」
メア「だから吐けと言っている!」
イン「・・・言い出したのは僕だよ。でもね・・・。
最初は僕が主の見てる絵を覗いたんだ。「何してるの?」って。そしたら、「スプラの世界見直してるの〜。」って言ってたからちょっと興味が出て・・・。行ってみたいって言ったら「いーじゃん。じゃあ姿インクリングにすれば良いかな。したら闇AUも連れてくか。」って感じでガンガン決めちゃって・・・。僕も楽しくなって色々考えちゃったの。僕は継続組のみんなを、主は残りカスのみんなを。そうやって決めたんだ。」
メア「なるほど・・・。姿は戻せるな?」
イン「あ!出来るよ!えい!」
闇AUのみんなはインクをべちゃっとかけられました。
エラ「確カに戻ッタな・・・。」
クロ「やっぱり元の姿が一番良いですね!」
メア「エラーはインクを頼む。アンチボイドに帰って良い。」
エラ「分かッタ。インク、行くゾ。」
イン「エラー!連れてってくれるの!?」
エラ「黙レ。」
メア「俺達は主の所に行くぞ。」
キラ「ボス分かったよー!」
クロ「俺も着いてきます!」
---
主「ふんふんふーん。インク君元気にやってるかな〜。」
メア「おい。」
主「んー、どしたの?メアさ・・・。あれ?」
メア「もう分かっているな・・・?」
主「タス、タスケテ。」
キラ「もー、許す気も無いんだからね!」
マダ「同感だ。」
ホラ「腹減った・・・。」
クロ「帰ったら何か作ってあげますね!」
ホラ「何かやる気出て来た!」
主「今までありがとうございました!主の次回作をご期待くだs」
メア「死ね。」
主はボッコンボッコンにされたとさ。ちゃんちゃん。
元の姿に戻してあげないよ?で2000文字。キリが良い。
これにてリクエスト終わり!長く書いちゃったなぁ。楽しかった。
闇AUでわちゃれば平和。
闇AUすしだけど書くの苦手なんよな~。
あ、すしは好きって意味よ?
ナイトメア「突然だが。」
クロス「はい?」
エラー「どうカしタか?」
ナイトメア「クロスにショタ化してもらう。」
キラー「え、ボスってそういうのが趣味だったの~w?」
マーダー「単純にキモい。」
ホラー「この飯美味い!?」
ナイトメア「1人関係無いことで驚いているが・・・。」
クロス「???」
エラー「何か俺並ミにフリーズしテルんだガ。」
クロス「え、あの、何で俺なんですか・・・?」
ナイトメア「面白そうだから以外にあるか?」
キラー「うっわこのタコ性格悪~。」
ナイトメア「誰がタコだと?」
---
主「はいくだりめんどい~。もうショタ化させよ。」
---
キラー「でもボスはどう足掻いてもタコでしょ?」
ホラー「まあ美味しくはなかったけどな。」
マーダー「いやお前食べたことあるのかよ・・・。」
クロス「・・・?」
ナイトメア「タコ論争は一回止めろ。それよりこっちで面白い事が起きているからな?」
クロス「んー?」
メアクロ以外「もうショタ化しとる!?!?」
キラー「やっぱボスじゃん!!」
ナイトメア「いやあ?俺は何もしていない。」
マーダー「怪しい・・・。」
ホラー「というかクロスがショタ?になったら飯食えなくなるじゃん!?」
ナイトメア「今更だなw」
クロス「でもきおくはありますよ!」
---
主「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」
---
ナイトメア「アッポジティブ。」
エラー「お前が招イた事態ダ。」
クロス「それでもどうしましょうか・・・。」
キラー「こんな可愛い後輩に危ないことさせらんないよ〜!」
マーダー「流石のボスでもやらせないだろ。」
キラー「いやいやボスならやるって。」
マーダー「・・・確かに?」
ホラー「納得されてるけど良いのか?」
ナイトメア「良いわけは無いな。」
クロス「えっと・・・けっきょくどうします?」
エラー「どウせ主とカガヤってんだロウな。」
キラー「でもボスはやるよ?」
マーダー「いやまあそうなんだろうが・・・。」
キラー「僕の意見に何かあるかい??」
マーダー「こんな快楽殺人鬼の意見を受け入れるのは気が進まない。」
キラー「はあ!?そっちだって色々殺ってるじゃんか!」
マーダー「お前は受け入れたんだろ。俺はしょうがなくだ。」
キラー「僕だって別に進んでやったわけじゃないし!」
マダキラ「ギャーギャー」
ホラー「腹減った・・・。」
クロス「え、さっきたべてましたよね?」
エラー「気にすルな、ソれがホラーだ。」
ナイトメア「結果的にポジティブ・・・。」
メア様若干不憫なの笑えるwww
エラーを書くのが途中から面倒くさくなってます。勢いで、2日ぐらいで書いてますから。
マダキラのギャーギャーは書きたかっただけ。
オリジナルの取り合い合戦!?
オリジナルの愛されです!
苦手な方は見ない様に。
というか愛されが出来てるか分からないのでとりあえず困ったら自衛して下さい。
まあ大体コメディなのでそんな気にせず見れるかもですね。
・・・最後に何か注意を書こうとしたのに忘れました()
オリジナル「ふぅ・・・たまにはあいつの所にでも遊びに行く事にするか。」
???「ねえ今僕の事呼んだ!?」
オリジナル「おっと、オイラが呼ぶ前に来たか、インク。」
地面に塗られたインクからスッと出て来たのは、AUの守護者、インクサンズだった。
インク「何か呼ぶ流れかなって思ってさ!」
オリジナル「どういう事だ?」
インク「あ、気にしないで!それよりも早く行こうよ〜!」
オリジナル「へへ、じゃあそうするか。」
インク「それじゃあポータル出すね。」
インクはいつもの様に背負った筆を使い、地面にベチャッとインクを塗り付ける。
インク「よし、行こう!」
インクが先に入るのを少し待っていると、無理矢理オリジナルの手を掴んで、いわゆる手繋ぎ状態になる。
オリジナル「!?」
インク「え、どうしたの?ほら、行こ!」
そのままインクの中に引き込み、そこには誰もいなくなった。
---
インク「ドリーム!連れて来たよ!」
オリジナル「よう。」
ドリーム「インク!お帰り。オリジナルも、こんにちは!」
オリジナル「丁度行こうと思ってた所だからこっちも助かった。連絡も取れないからな。」
ドリーム「それなら良かった!・・・それで、どうして手を繋いでるの?」
オリジナル「あ・・・。」
完全に意識外だったらしく、オリジナルはインクの手を振り払おうとする。
インク「いやぁ、何でだっけ?忘れちゃった!」
インクはお得意の忘れっぽさで逃れられると思ったのか、謝る事も無くけろっとしている。
ドリーム「へ~?そっかぁ。(^^)」
オリジナル「(いや何か怖いな・・・。)」
ドリームは笑顔ではあったが、何となく感じられるオーラが少しネガティブになっていた。
オリジナル「あー、この手はいつ離してくれるんだ?」
ドリーム「インク、オリジナルも嫌がってるし離してあげなよ?」
インク「えぇ・・・分かったよ、離す。」
割とサラリと聞いてくれたインクに安心しつつも、まだ別の嫌な予感がしていたのだった。
???「あ!オリジナルなんだぞ!」
オリジナル「ベリーか。よう。」
ベリー「久しぶりなんだぞ!」
オリジナル「ああ、そうだな。最近はここに来れてなかったからな・・・。」
ベリー「会えて嬉しいんだぞ~!」
喜びまくるベリーを少し落ち着かせようとするオリジナルだった。
インク「__いくらベリーとてあれは許せん・・・。__」
ドリーム「__オリジナル・・・大丈夫かな。__」
何故か二人はネガティブを出しているようで。
オリジナル「おいお二人さん?そんなネガティブになっちゃいけないぞ?」
そんなオリジナルの言葉を遮る様に、あのタk・・・彼がやって来てしまった。
?????「悪いが、|こいつ《オリジナル》はもらって行くぜ?」
インク「あーっ!ナイトメア!」
ドリーム「兄弟!オリジナルはダメだよ!」
タk・・・ナイトメアは触手でオリジナルを持ち上げた。
ナイトメア「そんな事を言われても、俺の部下達もご所望でな。」
インク「達も、って事はナイトメアもご所望なんでしょ?闇の帝王がそれで良いの!?」
中々に精神の痛い所を打つインク。だが、それに傷付く素振りも無く、
ナイトメア「それじゃあ俺は失礼する。オリジナルは渡さないからな。」
ナイトメアは出てきた沼(?)に飲み込まれる様に戻って行った。勿論、触手に捕まれていたオリジナルも道連れに。
インク「待ってよ!オリジナルは僕らのだって!」
オリジナル「オイラ誰のものでも無いんだが。」
---
ナイトメア「帰ってきたぞ。」
???「ボスッ!オリジナル連れて帰ってきたよね!?」
ナイトメア「落ち着けキラー・・・。連れてきたぞ。」
???「飯・・・飯・・・。」
???「ちょっとホラー先輩?クッキー無くなりますって。」
ホラー「腹減った・・・。クロスご飯・・・。」
クロス「俺はご飯じゃ無いですよ。って、オリジナルさん!?」
ホラー「オリジナルか!?」
さっきまで不貞腐れた様な顔で机に突っ伏していたホラーの顔がパァッと明るくなる。
キラー「オリジナル〜!」
オリジナル「あ、あぁ。あんまり引っ付かないでくれ。」
キラー「えぇ?ちょっとぐらい良いじゃんか!」
オリジナル「オイラが良くないんだ。」
キラーは少し嫌がりながらもオリジナルから離れた。
????「さっきから騒々しいな・・・なぁパピルス?」
???「チョコ取りニ来タら何かうルサかったンダが。」
クロス「あ、マーダー先輩にエラー先輩・・・。揃っちゃいましたね。」
マーダー「何かあったのか?」
聞かれたクロスはいえ、と濁しながらもナイトメアとオリジナルの方を指した。
マーダー「なっ・・・オリジナル!?」
エラー「オリジナルだト!?」
皆が皆驚いている謎の空間であった。
オリジナル「あー、よう?」
エラー「おイ・・・ボスが連れてキたのカ?」
ナイトメア「ああ。お前らがうるさかったのでな。」
マーダー「そうか。それじゃあ俺はもう少しここに居よう。」
エラー「俺モ。」
ホラー「俺はクロスの飯待ってるー!」
クロス「えっ。それってつまり俺が作って来るって事ですよね?」
ホラー「うん。」
クロス「・・・まあ良いですよ。待ってて下さい。」
キラー「ねーねーオリジナル?何で来てくれないのー?」
オリジナル「いや、オイラも中々忙しくてな。」
キラー「まあ良いや!」
またオリジナルに引っ付くキラーなのであった。
ナイトメア「ポジティブが大量生産されてやがる・・・。」
まあこのタコは嬉しがるわけも無いな・・・。
そんな風に個々が色んな事をしている時だった。
「バキャーン!!」
みんな「!?」
インク「オリジナル〜!!!迎えに来たよ!」
エラー「オいインク帰れヨ!!」
インク「あ、エラーだ〜!!」
ドリーム「オリジナル!大丈夫だった?」
オリジナル「あ、ああ、無事だ。でも、あんな入り方はしなくても良かったんじゃないか?」
そう、インクとドリームは窓を割って入って来たのだ。
クロス「凄い音しましたけど・・・って、また割ったのかインクゥゥ!!!」
インク「あ、クロスだ!やっほー!」
クロス「「やっほー!」じゃないんだよ!直すのは俺なんだぞ?」
ドリーム「ま、まあ落ち着いて?僕らはオリジナルを取り返しに来ただけだから。」
キラー「はぁ?オリジナルは僕らのものだし!」
ドリーム「いやものじゃないでしょ!」
オリジナル「カオスだな・・・。」
それぞれがいがみ合い、部屋の中はとてつもなくうるさくなった。
オリジナル「(これは今抜け出せるんじゃないか?)」
そう、バレない様に気を付けつつ部屋を出ようとすると、
マーダー「おいオリジナル・・・どこに行くんだ?」
オリジナル「っ、マーダー・・・。」
マーダー「俺は逃がす気なんて無いぜ?」
行く先を阻む様にマーダーが立つ。
オリジナル「そうか。それじゃあ少しだけ強行突破させてもらう。」
両方が戦闘態勢になり、戦いが始まろうとした。
だが・・・。
インク「あーもうめんど!オリジナルは貰ってくから!」
戦い言い合いしていたインクは抜け出し、オリジナルをスッと持ち上げる。
クロス「おい待てインク!」
インクは退散しようとしていたが、クロスに服を掴まれ、止められてしまっていた。
キラー「ナイス異物くん!」
クロス「あぁ・・・絶対連れて行かせないからな。」
インク「ダメだよ。僕らが持ち帰るんだから。」
持ち帰るとか物騒な言葉が飛び交ったりしてますが()
その時!ドアがガチャッと開いたのだ!
???「ケチャ!?無事か!?!?」
入って来たのはマスタードことフェルだった。部屋の空気が一瞬止まる。ここでどこで何がどうなっているかを解説しておこう。
---
まず、インク対クロス。インクが窓を壊したその怒りをぶつけつつもオリジナルを賭けて戦っている。オリジナルはインクに抱えられている状態。
そしてドリーム対キラー。この二人が一番部屋の損傷が激しい。主にキラーのナイフの多用が酷い。
ナイトメア、エラー、ホラーは何をしていたかと言うと、それぞれ違った感じでのほほんと四人を見守っている。
そしてそこに割って入ったのがフェルだったという訳だ。
---
オリジナル「あー、よう、マス。」
部屋の静寂を破ったのはオリジナルだった。
ナイトメア「何をしに来たんだ?」
フェル「さっきベリーに会ったらケチャがどーたらこーたらみたいな事言っててよ、それが気になって来たわけだ。__後ついでに連れて帰りたい。__」
エラー「最後何か言ッたカ?」
フェル「いや何も言ってねぇぞ。」
最後の言葉は小声だったから周りには聞こえていなかったようだが、ただ一人、タk((( ナイトメアだけは心を読んで理解した様だ。
ナイトメア「へぇ・・・まあお前には分からないだろうから出て行け。」
フェル「っは!?来たばっかなのに帰るわけねーだろが!」
と、何やかんやでカオスが帰って来た様だ。他の奴らも喧嘩を再開した。
オリジナル「(あー、これはどうするのが正解なんだ?)」
フェル「というかまずケチャの話は聞いたのかよ!?」
ナイトメア「何を言っている、あいつに拒否権は無いぞ。」
フェル「どーいう扱いなんだよ!!」
それはそう。
インク「うーん、いい加減帰らせてくれない?」
クロス「無理だな。窓直してオリジナル置いてけ。そうしたら帰してやる。」
インク「あいにく、僕もそれを許すほど優しくないからね!」
オリジナル「さっきマスも言ってたが、オイラの気持ちは無視なんだな・・・。」
オリジナルが言った言葉は戦いの音で掻き消され、結局戦いという名の喧嘩は終わらなかった。
---
どれほどこの喧嘩が続いたのだろうか。もう両者疲弊し、喧嘩の熱が冷めつつあった。
実際、インクが一回ソウルレス状態にもなったのだが・・・何とかドリームがインクを飲ませ、喧嘩は続いていた。
オリジナル「おい、流石にもう終わりにしないか?外も暗くなって来たしな。」
インク「そうだよね!オリジナルも帰りたいって!」
クロス「お前がさっさと置いて帰れば良いんだよ!!」
オリジナル「はあ・・・いい加減終わりにしてくれ。」
少し感じの違った言葉で、みんなは少し凍り付いた様に止まる。オリジナルを抱えていたインクも、一度落ち着きオリジナルを降ろした。
オリジナル「オイラはもう疲れた。家に帰る事にする。」
オリジナルはその場を後にし、扉から出て行った。
その後他の奴らも冷静になったらしく、部屋の修繕やら何やらでその日は帰れなかったそう。
オリジナルって凄い覇気あるんだなぁ()
4364文字。
今までで最長です!!!
そもそも最近文字数多い・・・。
リクエストでした!オリジナルの愛されとか中々見ないし書いた事も無いので苦戦しましたがかなり楽しく書けたので良かったと思ってます!
コメディ強めで長々と書いてしまいましたが楽しんでいただけたのなら良かったと思います!
悪夢は幸せになれるのか?
はいメア様の愛され!!!です。
最終的にメリバ(メリーバッドエンドの略称。読者にとってはバッドエンド、主人公からしたらハッピーエンドに思えるようなやつ)になりますよ・・・。
うん、結構何でも混ぜてますよ〜。監禁・・・までは行かないけどそういうの、後は洗脳に近しきやつ・・・。
前回のオリジナル愛されと真逆にシリアスなんでね、コメディ欲しかったらリクエストプリーズ!
そう言えば前回もそうだったけど闇AUはシェアハウス的なのしてます。この設定好き。
・・・最近、妙に彼奴等の態度が変わった。
キラー「ボス!おはよ!今日は何するの?」
朝から騒がしい・・・。少しばかり渋い顔になってしまう。
キラー「ん〜、ボス、どうしたの?」
ナイトメア「いや。それより、何故お前はここにいる?」
椅子に腰掛け夜明けを待っていた所。そこにキラーが入り込んで来た。こんな朝からポジティブが溢れ出ている。迷惑だ。
椅子を立ち、朝食を食べに行こうとする。
キラー「待ってよ〜!今日は何処のAU破壊するのって!聞いてるじゃぁん!」
ナイトメア「・・・なら今日はあそこのAUに行って来い。」
少し突き放す様に言うと、キラーは喜んで部屋から出て行った。前までなら任務をもらって喜ぶどころか、俺の部屋まで来る事なんて無かっただろう。
そうなのだ、最近彼奴等は俺に対して何故か従順だ。
キラーはさっきも見た通り、俺の命令を異常に欲しがる。前までなら|仕事《AU破壊》すら面倒臭がり、絞め上げてようやく仕事に行くくらいだった。
マーダーは俺と距離を近付けようとして来る。近くに寄っては手を繋ごうとしたり、隣に並んだり・・・。前まで近付こうともせず、何なら他の|奴等《闇AU》にも関わろうとしなかったのにな。
ホラーはあまり変わらない様に見えたが、俺の作った料理を欲しがったり、俺の触手やら腕やらを噛もうとして来る。今まではそんな事も無く、ただのよく腹が減る奴なのだと思っていた・・・。
エラーは逆に俺と距離を置くようになった。会って声を掛けようとすれば、過剰に拒否して目を逸らす。前は話し掛ければ面倒臭そうにチョコでも食べながら話を聞いていた。
クロスは過保護だ。俺の世話係と言っても良い程に周辺の事をしたがる。前はしても食事や家の掃除ぐらい。部下として命令は聞く奴だったが、今は不要な事までやって来る。
ナイトメア「・・・おかしい。」
急激に態度の変わった彼奴等は前より扱いやすいのだが、突き放す様にしてもネガティブが感じられない。
まあ何かがあったら奴等・・・光AUも首を突っ込んで来るだろう、そう割り切ってダイニングへ向かった。
---
クロス「あぁ、先輩!おはようございます。」
ナイトメア「・・・ああ。」
少し曖昧な返事をすると、クロスは少し顔を歪ませ、
クロス「先輩、大丈夫ですか?何か体調が優れなかったりはしませんよね?何でも言ってもらって良いんですからね!」
早口でサラリと言い切った。ここまで来ると・・・少し怖い。
ホラー「んん・・クロス、腹減った・・・。飯・・・。」
ホラーは余程腹が減っているのか、壁に寄りかかって声を掛けてくる。こいつらからは最近感じないネガティブ・・・久しぶりだが中々に良い。
ホラー「あ、ボス!おはよう!」
此方に気付き、顔がぱっと晴れる。俺がポジティブに弱いと知っておきながらなのだろう・・・。
クロス「先輩・・・朝御飯、何食べたいか決めてくれませんか?」
唐突な質問に少し狼狽えたが、心の内も特に怪しげに思えなかった。まあ少しなら相手してやっても良いだろう・・・と、俺はクロスと料理をする事になった。
---
クロス「先輩は何が食べたいですか?」
ナイトメア「何でも良いが・・・。」
目線を少し下げて言うと、クロスは少しポジティブを出し、言った。
クロス「ふふ、遠慮しないで下さいよ?・・・まあ、先輩はそう言う時本当に何でも良いんですよね。それじゃあ軽くトーストでも焼きましょうか。」
俺の心情を読む様にメニューを決め、ささっと作り始めてしまった。少し手伝おうとするも、「先輩に危ない事をしてほしくない」と言いただ遠ざけられ、俺は何も手伝う事無く作り終わってしまった。
---
クロス「作り終わりましたよ。」
ホラー「やったぁ!飯だ!」
クロスが運んで来ると、ホラーは目を輝かせポジティブを出し始める。正直嫌ではあるが・・・まあ良いとしてやろう。せめてもの慈悲だ。
クロス「それじゃあ食べて下さい!」
各々挨拶を済ませ、食べ始める。
俺も食べようかと思ったが・・・何故か腹が減っていない。何なら食べる気力もあまり無い。しばらく食べずにぼんやりとしているとホラーが声を掛けて来た。
ホラー「ボス・・・食べなくて良いのか?朝飯は食べた方が・・・。」
と、まるで子供に聞かせる様な話を出して来る。食べていない事に周りも気付き、急に心配の声を掛けて来た。
クロス「先輩、大丈夫ですか!?少しは食べないと体調にも影響しますよ。だから一口でも食べて下さい!」
キラー「ボス、食べれないなら僕が食べさせてあげようか?流石に何も食べないのは良くないって。」
マーダー「おいボス、あんたが体調崩す事は無いとは思うが、俺も心配だ・・・。だから食べてくれよ?」
一斉に心配され、何となく引いてしまう。まあそんなに言うなら、と一口トーストをかじる。何時ものバターとパンの味。小さな一口だったが、口の中に味が広がって行く。
俺が食べたのに安心したのか、他の四人も何事も無かった様に食べ始めた。
ナイトメア「・・・。__変な味だな・・・?__」
少しだけ感じていた謎の感覚が舌に纏わりついていた。
---
食べ終わり、あいつらは仕事の時間になった。俺はボスだから指令を出せば多少暇になる。
ナイトメア「何をしようか・・・。」
そもそも普段からしている事なんて他のAUに行ってネガティブを搾り取る位しか無いものだ。
ふと|彼奴等《闇AU》の変化を思い出し、一つの行動を起こす事にした。
足元に広がる黒い沼に溶ける様に飲み込まれ、そのままとあるAUに移動する。光AUの奴等はきっとそこに居るのだろう。ポジティブが感じられるのが一番の証拠だ。
---
ナイトメア「失礼するぜ?|守護者サマ《光AU》達よぉ。」
インク、ドリーム、ベリーの前に姿を表し、うざったらしく挨拶をする。だが彼奴等は臨戦態勢にはならず、むしろ出迎える様な態度だった。
インク「あぁ、ナイトメア!良い所に来たね。丁度みんなでお茶会でもしようかなって思って、準備してたんだ!」
その言葉の通り、部屋の中心にはティーポットと、ここに居るのは三人だが、何故か四つカップが置いてある。
ドリーム「兄弟、もしかして何か疲れてる?僕達で良かったら話を聞くよ。」
兄弟では無い、とあしらおうとしたが、そんな気も起きなかった。此奴等に話して協力を得たとしても、後から相手をするのが面倒臭くなるだけだ。
ナイトメア「まあ、折角だし紅茶は頂こう。」
淹れられた紅茶の香りが部屋の中に充満する。
ドリーム「それで・・・兄弟、大丈夫なの?」
心配そうな顔をして聞き出そうとして来る。気にする事も無い、と少しだけ紅茶をすする。妙に甘い様な不思議な味を感じながらも、気には留めず堪能していた。
ベリー「無理しちゃいけないんだぞ・・・?」
ナイトメア「無理なんて最初からしていない・・・。そもそもお前等に心配されるだけで気分が悪くなる。」
インク「あはは、そっかぁ~・・・。」
インクはにこりと笑ったかと思いきや、その後気味の悪い、悪巧みをしているような笑みへと顔を変えた。
他愛もない光AU達の話を聞いていると、いつの間にか注がれた紅茶を飲み切ってしまっていた。時計を見れば、もう|彼奴等《闇AU》が家に帰って来る時間だ。
ナイトメア「それじゃあ俺は失礼しよう。」
ドリーム「うん、分かったよ。兄弟ならいつでも来て良いからね!」
いつでも・・・そんな事がこの|俺《闇の帝王》に許されるのだろうか。
ドリーム「良いんだよ・・・__ナイトメアなら。__」
彼奴からは慣れない名前を囁かれ、少し間が空いてしまった。
ここに来た時と同じ様に、黒い沼に飲み込まれ元の世界へ転移する。
---
帰って来ると、ダイニングにエラーがいた。板チョコをかじっていて、すぐそこの冷蔵庫から出して来たのかまだ少しだけ冷えていそうだ。
ナイトメア「おい。」
軽く声を掛けると、気付いていなかったのか驚いてグリッチに塗れる。
エラー「驚かセンなヨ!?・・・っテ、ボスか・・・。」
エラーは怒った様子で振り返ったが、俺だと気付いて少し安心した様だった。
エラー「全ク・・・。」
先程まで見ていたグリッチの中に目線を戻し、手にしている板チョコをまたかじり始めた。・・・何故だかそのチョコの味が気になって来る。どうせ俺の苦手な甘い物だと分かっていても、何故だか気になる。
ナイトメア「ん・・・。」
エラーが手に持っているチョコに少しだけかじり付く。パリッと音を立て、口の中に甘いチョコが入り込んだ。
エラー「はッ!?ちョっ、何しテんだよ!?」
ナイトメア「単に味が気になったからだが?」
怒っているのか何か分からないが顔を赤くして下を向くエラーを置いて、口に残るチョコの味を確かめながら廊下へと足を進めた。
ナイトメア「甘・・・。」
---
キラー「ボス、ただいま!任務はしっかり終わらせて来たよ!」
部屋に戻ってしばらくすると、勢い良く開いたドアからキラーが入って来た。本当にしっかりと殺って来たらしく、服や顔には何かの血が散っている。
ナイトメア「ご苦労。そろそろ夕飯だろう、それまで自由にしていてくれ。」
少し気疲れしたからかは分からないが、いつもよりあっさりと会話を終わらせようとした。
キラー「へぇ、"自由に"して良いんだ?」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべ、ドアの前から俺の隣までゆっくりと向かって来た。
ナイトメア「・・・何のつもりだ?」
キラー「いやぁ?お隣失礼しようかなって。」
あまりにも不自然な近付き方だが、心を読むにも特に変なものは感じられない。
目を離して少し経つと、キラーは俺の触手を弄ぶ様に触って来た。楽しそうにぐにゃぐにゃと触って来る。手に付いていた血は俺を覆う液体に飲み込まれ、いつしかその液体まみれになっていた。キラーは手に付いた液体をぺろりと舌を出して舐める。
キラー「うぇ、まず・・・。」
逆に美味しいとでも思っていたのだろうか。その方がおかしいとは流石の俺でも思う。
不味いと言ってはいたが、キラーは何故かそのまま手をぺろっと舐めていた。中々複雑な心境だ・・・。
『先輩方ー?夕飯出来ましたよー?』
部屋の外、恐らくキッチン辺りからクロスの声が聞こえて来る。キラーは少し残念そうにしながらもドアの前に戻り、どこからかナイフを取り出し手でクルクルと回し始めた。
キラー「あれ、ボスは来ないの?」
ナイトメア「ああ・・・。腹が減っていないものでな。」
椅子に座ったまま答える。無理矢理にでも連れて行くかと思いきや、そっか、と少し寂しそうに言うだけで、そのままドアを開け出て行った。
ナイトメア「ふう・・・。」
ため息が溢れ、どこかに溶けていく。
---
クロス「キラー先ぱ・・・って、先輩と一緒じゃなかったんですか?」
手でナイフを回してダイニングに入って来たのはキラー__・・・__先輩だけだった。
キラー「何かねぇ、腹減って無いんだって?無理やり連れて来ても怪しまれるんだし良いじゃん。」
どうせその裏には面倒臭いとかの感情が渦巻いているんだろうなと思った。そういう奴だとハッキリ分かっている。
マーダー「ああ、そうだよな・・・?へへ、次も上手くやるからな・・・。」
在らぬ方向を向いてブツブツと呟くマーダー先輩にキラー先輩はカマを掛ける。
キラー「へ~?まだ幻覚に頼ってるんだ?不甲斐ないなぁ・・・。」
マーダー「は?パピルスは幻覚じゃないって何度も言ってるだろ・・・?いい加減分かれこの石油野郎。」
キラー「そういうあんたは幻覚野郎で変わってないじゃん!この|灰被り姫《シンデレラ》・・・。頭までお花畑なの?」
意味不明ないがみ合いをする二人。日常茶飯事なのが一番嫌なのだが。
ホラー「ちょっと二人とも・・・俺腹減ったんだけど先食べてて良いか?」
エラー「良インじゃねェか?話も聞いてナいんだカら。」
そんな風に話が進んで、ホラー先輩とエラー先輩は挨拶をして食べ始めてしまった。結局喧嘩を諌めるのはいつも後輩の俺になる。二人はいつも激しい喧嘩をするから間に入る事すら難しいのに。
クロス「ご飯食べるし喧嘩は止めましょ!?先輩を刺激しない為にも、ね?」
当たり障りの無い様に止めたつもりだったが・・・。
マーダー「クロスは先に食べとけ。」
キラー「異物くんに止められるとは思ってないし!」
分かっていた通り、突っぱねられた。この先輩達は本当に厄介だ・・・。
クロス「はぁ・・・分かりました、協力辞めますね。」
キラー「!?っ、ちょっとクロス、それだけは止めて!」
キラー先輩が食い付いた"協力"とは?
そんなの答えは簡単だ。
俺達は皆先輩・・・ナイトメアの事が好きだ。勿論恋愛的に。だけども、個でぶつかっても先輩は強いから簡単にはねのけられてしまうだろう・・・。だから、それで俺達は協力しているのだ。抜け駆けも無し、あくまでも全員でゆっくりと囲って逃げられなくする、それが目的だから。
クロス「それなら座って静かに食べて下さい。折角作ったのに冷めちゃいますって。」
そう言うと先輩二人は渋々席に着いて、挨拶を済ませ食べ始める。
エラー「全員揃ったカラ聞クが、今日のナイトメアはどうダッた?」
いつもは別AUでやっているこの会議も、今日この場に先輩が居ないから場所を変える事無く出来る。
キラー「うーん、普通に任務もらって・・・それだけかな。後は夕ご飯まで暇だったからボスの触手で遊んでた!」
なるほど、と一度話を飲み込む。そして気付いた。先輩の触手で遊ぶ・・・??何て事をしてしまっているんだ、と考えつつも他の先輩の話も聞いておく。
マーダー「俺は任務もらってさっさと帰って来た。それだけだ。」
マーダー先輩らしい言い方で何故か少し落ち着いた。やはりキラー先輩は何をしているんだ・・・。
ホラー「あ、俺はマーダーに着いてってた。二人でやって来いってボスに言われたからな。」
・・・マーダー先輩、言葉が足りなさすぎる。ホラー先輩が二人で行ったって言って無ければ情報が混線する。
エラー「俺ハアンチボイドに籠もッてた。あル程度情報収集もしたかったシな。」
グリッチを使って様々なAUを見れるエラー先輩らしい方法だ。実際何をしているか把握していないと落ち着けないらしい。
クロス「最後は俺ですよね。まあ家事をしてましたね・・・。皆さん散らかすし、少しはやっておかないと行けなかったので。後は買い出しに。」
時系列がぐちゃぐちゃではあるが、やった事は全部言った。これも俺達の協力の一つで、先輩の行動と照らし合わせる為に行っている。
マーダー「まあ、行動から考えても全員ボスに変な事はしていないだろうな。」
いや、キラー先輩は?と言おうとしたが、その前にエラー先輩が突っ込んでくれたから助かった。
クロス「というか、目標までもうそろそろなのでは?」
そう伝えると、先輩達ははっとした顔をして一瞬固まる。
クロス「あー、もしかして忘れてました?いや、しょうがないですよ。準備期間が長かったんですから・・・。」
ホラー「なら確認しといた方が良いんじゃないか?失敗したら出来なくなる可能性もある。」
理にかなった事を言うホラー先輩に賛同して、目標までの道筋を確認する事になった。
エラー「マず、何となク俺等ガ怪しくして光AUを探ラセる。」
キラー「そんで光AUの方で受け入れてあげる様にして精神的に追い込む〜。だよね?」
マーダー「ああ、足りない頭なりには覚えているな。それからは不信感を抱かせない様に気を付けつつ囲んで、逃げられなく、抵抗出来なくする。」
ホラー「そうしたらもう好き放題しても良いんだよな!」
クロス「ええ・・・。今はキラー先輩の所が終わった辺りでしょう。」
皆さん覚えている様で助かった。ここで説明してしまうと先輩にバレて作戦が倒れる恐れが・・・って、こんな風に言ったらバレてしまうだろうか。
ホラー「へへ、あの触手どんな味するんだろうな〜。」
目を輝かせて分かりやすく喜ぶホラー先輩。ご機嫌な様だったが、キラー先輩は顔をしかめて、「あんなの不味いって。」と言っていた。そんなの食べるまで分からないのに。
キラー「だって僕あの謎の液体?舐めてみたんだよ?不味かったって・・・。」
その言葉を発した瞬間、俺とマーダー先輩はキラー先輩の喉元まで攻撃を向かわせていた。
クロス「抜け駆けは無し・・・ですよね?」
思ってもいないが、にこやかに笑って圧をかける。キラー先輩は少し慌てて言葉に修正をかけた。
キラー「いやいや!ボスの触手触ってたら付いちゃったんだって!決してそういうの狙いじゃないから!」
マーダー「そういうの、なぁ?まあまずボスの触手に触る事自体がおかしいんだが。」
それに関しては全面同意だ・・・。どんな経緯があって触る事に繋がったのかがよく分からない。
ホラー「ま、まあキラーだって悪気があったとは限らないだろ?だからそんなに責め立てなくても・・・な?」
柔らかくホラー先輩に宥められる。これでいざこざになっても困るのはこっちだ・・・。俺とマーダー先輩はキラー先輩の喉元から攻撃を引かせた。
キラー「はあ、死ぬかと思ったよ・・・。|幻覚野郎《マーダー》も|異物くん《クロス》もそういう所は合うんだね。」
そんなに意外だっただろうか。まるで意外、と言う様な態度でキラー先輩が言う。
エラー「といウカ、皆食べ終わってるんだカら戻ッた方が良いンジゃないカ?」
机に目を落とすと、確かに先輩達も食べ終わっている。これ以上ここで話し合いを続けていれば、先輩にバレて計画の全てが崩れてしまうかもしれない、そんなリスクを犯すにも・・・。
マーダー「ああ、そうだな・・・。」
クロス「それなら、俺が皿を片付けておくので先に行っておいてもらって大丈夫ですよ。」
キラー「お、ナイス異物く〜ん!それじゃ僕はお先に〜!」
キラー先輩はさっさと部屋に戻って行ってしまった。それに続く様に、他の先輩達も部屋に戻って行った。
クロス「さて、早めに終わらせないとな。」
どうせ後に溜めていても面倒臭いだけだ。シンクに皿を置き、水を流して洗い始める。
しばらくしていると、ドアから音を立てて誰かが入って来た。
ナイトメア「なあ・・・もう飯は下げたか?」
俺の様子でも伺う様に聞いて来た。か、可愛すぎる・・・。
クロス「いえ、先輩の分は残っていますが・・・食べたいんですか?」
ナイトメア「まあ・・・。食べないのもどうかと思ってな。」
その通り。食べないのは本当に良くない。ましてや先輩に体調を崩してほしくない。
ナイトメア「いただくぞ・・・。」
そうボソリと言い、一口、また一口・・・と食べて行く先輩。
クロス「味はどうですか?変な味だとか不味いだとかは・・・。」
ナイトメア「いや、特には無い。そんなに気にしなくても良いから、な。」
少し濁しながらも先輩は言った。不安定そうにも感じるその言葉を信じて良いものだろうか。まあ、もし何かがあったとしても、俺が支えてあげれば良いんだ。
先輩は特に話さず、小さな一口で食べていた。小動物の様で可愛い。
しばらく眺めていると食べ終わったらしく、軽く挨拶を済ませて食器をシンクに持って来た。
クロス「食べれた様で良かったです。少しでも良いから食べてもらえれば、俺達は良いので。」
にこりと微笑んでやると、先輩は目を逸らしてさっさと行ってしまった。照れてしまったのだろうか?それもまた可愛くてしょうがない。
クロス「ふふ、もっと可愛がりたいですね・・・?」
独りきりのキッチンに俺の声が少し響く。嬉しさと好奇心で溢れた声だった。
---
クロスが作った飯を食べ、自分の部屋へと戻る。冷めていたものを電子レンジで温めたからか、出来立てとは離れていた味だった。それはそれで不味くも無かったから、クロスの料理の上手さを感じられる。
部屋の中はシンとした空気で満たされ、月の光が窓から入り込んで来ている。椅子に手をかけ、深くまで座り込む。
そのまましばらく座っていると、あまり感じないはずの睡魔が襲って来る。夜は長い。寝ない俺はよく分かっている。だからこそ、久々の睡眠に躊躇はしなかった。
目を閉じて何も考えず、ただひたすら無心でいる事を心掛ける。襲っていた睡魔が、そのまま俺を眠りの中へと引きずり込んで行った。
---
---
---
小鳥の鳴き声が聞こえる。朝によく聞こえる鳥の声だ。久しぶりに寝た感想だが・・・特に夢も見ず、何も無かった。まあ、何かあった方がこちらは困るのだから良かっただろう。
『先輩、朝御飯ですよ?』
ドア越しにクロスの声が聞こえる。
ナイトメア「ああ、今行こう。」
椅子から立つと少し音を立て軋んだ。もう何年も経つからだな、と少し思う。
クロス『先輩・・・何かありましたか?』
ナイトメア「いや、何も。」
心配そうに聞いてくる彼に答える。
クロス『そっかぁ・・・それなら良いんです。』
嬉しそうな声で言った。だが、何故だろう・・・ポジティブなはずなのに、不快感が無い。気のせいだと割り切って部屋から出る。
クロス「それじゃあ行きましょうか。」
いつもの廊下を俺とクロスは歩いて行く。"いつもの"廊下だ。
クロス「先輩、今日は寝れた様で良かったですよ。普段から寝ていないんですから・・・。いつも心配だったんです。」
いつもの様なマシンガントーク。慣れていなかったはずなのに、いつの間にか慣れてしまっている。
ダイニングに入れば、闇AUの奴等が料理を囲む。俺より先に集まっていたらしく、長く待っていた様な顔付きだった。
キラー「ボス~、遅いよ・・・。」
崩した姿勢でナイフをクルクルと回しているキラー。今日は任務をせがんでくる事も無かった。それもあってよく眠れたのだろう。
ナイトメア「ああ、すまない・・・。」
何故だかそんな返事しか返せず、自分でも驚いてしまった。睡眠を取っても疲れは取れないものだろうか。
マーダー「ボス・・・今日は寝れたんだろ?疲れていそうだが・・・。」
マーダーに聞かれ、確かにおかしいと考えを直した。
ナイトメア「そう、だな・・・少し休みたい。」
あまり自分から言い出す事も無いはずだ。疲れもネガティブで補えるはずだ。睡眠なんて要らないはずだ。
何故だか誰かに頼りたくなって来る。
クロス「それじゃ、今日は俺達が介抱しますよ?」
微笑んで此方を見るクロス。優しい目付きだ。
ナイトメア「なら、今日はそうしてもらうとしよう・・・。」
慣れない頼り方だ。でも、誰かの助けがどうしようもなく要る。彼奴等に見せたくもなかった弱みも溢れて出て行く。
クロス「それなら、後で俺の部屋に来て下さい。」
そう言って、クロスはダイニングからそそくさと出て行った。それに続く様に、他の奴等も食べ終わりすぐ出て行った。
---
クロス「あれ、もう来たんですか?」
クロスの部屋に入ると、他の奴等も部屋に居た。何かを準備しているかの様な手付きだ。
ホラー「それじゃここに座ってくれよ!」
そう言ってホラーが指したのはただの椅子。随分簡単な物なのだな、と座ってみた。
キラー「うんうん、じゃあ、ちょっと大人しくしててね?」
マーダーとキラーが近付いて来たかと思うと、俺の手足に何かを着け始めた。ジャラジャラと音を立てるそれをよく見てみると・・・。
ナイトメア「手錠・・・?」
少し驚いて動こうとするが、
エラー「ボス、あんまリ動くなよ?意味無いンダからナ。」
エラーの出した糸で巻かれて動けなくなってしまう。
出来る事も無いから大人しくしていると何かの準備はサクサクと進んで行った。
クロス「よし・・・もうこれで良いですよね!」
キラー「そうだね~。これまで頑張って来て良かった!」
マーダー「へへ、もう逃げられないからな?」
ホラー「嬉しいなぁ・・・。もう良いか?」
エラー「勿論ダ。それじャあこれカラは・・・。」
--- `「不幸なんて全部、無くしてやる。」` ---
行き過ぎた感情。ポジティブの一つ。
ニンゲン達はこの感情を、「LOVE」と呼ぶのだろうか。
いや、それにしては重く、どす黒い。まるで狂愛の様な。
俺は彼奴等の歪んだポジティブを浴び過ぎた。もう・・・俺もおかしくなってしまった。
彼奴等にもっと必要とされたい。
もっと彼奴等の近くに居たい。
彼奴等のポジティブを感じていたい。
でも、こんな俺でも彼奴等は必要としてくれる。愛してくれる。
「悪夢は幸せになれるのか?」
ナイトメア「ー、俺は、幸せ・・・だよ。」
クロス君の「先輩、大丈夫ですか?」からのセリフで丁度1000文字。
「目を離して少し経つと、」からの文で4000文字。
ホラー君の「ま、まあキラーだって悪気があったとは」からのセリフで7000文字。
「ダイニングに入れば」からの文で8888文字。
そして最終的には驚異の10161文字!
急に最長文字数達成しちゃったよぉ・・・。そもそも寝れないから書こうと思っただけなのに・・・。
最後の方展開が急だったりしちゃいました・・・。すみません疲れてて・・・。でもいい加減終わらせなきゃだったのでね!
こんな長ったらしい小説ですが、ここまで読んで頂けたのは凄い嬉しいです!!
これからもリクエストいっぱい受けます()
キラー君で「ビターチョコデコレーション」
ちゃんとした小説仕立ての曲パロです☆
???「やあ?」
あの人間を過度に、いや、何も信じないように。
愛さないように。平和に|進む《戻る》事を期待しないように。
そんな考えを抱きながら、あいつの動きをずっと見ていた。
???「釣れないじゃないか・・・?」
かと言って、そう言うあいつに対しての角が立たないように。あいつに、疑われないように。
無駄に気取らぬように。物語のNPCとして、目立たぬように。
そんな思いであいつの言いなりになって行く。
???「ほら、あいつからだよ。」
誰一人傷つけぬように。誘いには乗らない様に。
仲間を虐めぬように、ましてや殺さぬように。
かと言ってあいつに対しての偽善がバレないように、そして、威張ってしまわないように。
「はは・・・。」
軽いジョークで自分を保つ。そんな事をしなければすぐ壊れてしまうから。それでも、リップサービスも忘れぬように。
どんな時も、笑って|愛嬌振りまく《罪を誤魔化す》ように。
*ビターチョコデコレーション*
???「兎角言わずにたんと|召し上がれ《殺り合って》。」
*ビターチョコデコレーション*
???「食わず嫌いはちゃんと直さなきゃ、そうだろう?」
そう言って、俺にナイフを持たせて来る。
|彼奴等《モンスター》を殺してしまった、その罪が背筋を伝っていく。
頭が空っぽになる。スケルトンだけに、とかふざけた事でなく、何も考えられなくなる。
その後に残る心が本物なら、俺もニンゲンと同じだと言う事なのだろうか。
???「はは・・・きっと君だって私達と同じなんだろう?」
そんな言葉を言われて、俺は思っていた事を言った。
「ところで一つ伺うが、前、何処かで?」
それを口にすると、彼奴のにやけた顔が真顔に戻った。それに強い圧を感じて、逃げる様に口にした。
「やっぱ、いいや。」
無駄に自我を晒さぬように。
勿論話さぬように、自分でも分からぬ程に隠すように。
でも絶対口を閉ざさぬように、いつまでも笑みを張り付けている。そうでもしないと、弱く、負けた自分が出て来てしまう。
彼奴を笑わすのではなく、こんな事をした俺が笑われるように。
あのニンゲンをちゃんと敬うように、
"神様"みたいに崇めるように。かつてないほど讃えるように。
でも決して、嫌味として捉えられないように。そんな事をしてしまっては・・・。
だから、彼奴に対してはふざけないように。
集団参加の終身刑を受けて、
またへーこらへーこら言っちゃって、無様な姿を見せて来る。
「あれっ、その、ちょーぜつ、さいきょーじゃん!」
とかどーでもいーのに言っちゃって。そんなの、心の何処かでは嫌がってるに決まってる。
---
「毎朝毎晩・・・彼奴等が・・・もう限界だ・・・。」
まるで宗教みたいな社会に変わってしまったように。幻覚を見ているのか何か分からないが、集団リンチされている様で。
---
???「でも、決して発狂してはいけない。それは逃げている事と同じ、そうだろう?」
胸にチクリと何かが刺さる。
・・・いや、元からとっくにあったのかも知れない。それは、段々と自分を蝕んで・・・。
俺は・・・?
*ビターチョコデコレーション*
時に、自らで掴んだ|LOVE《愛》のせいで、自分自身が汚れてしまった。
皆の塵が、僕に降り掛かる。
手に入れたEXPでまた進める。
*ビターチョコデコレーション*
???「|立つ鳥《彼》の後は、きっと塵塗れさ。」
初めはあんな、卑下する為の大言壮語を並べて、僕の行動は正当なものだとしていたけど、
嫌よ嫌よ、としていても好きの内だった。
???「いやはやしかし・・・。今回が初めてで、こんな残酷さとはね。君、センスあるよ。」
奴から褒められて、少し嬉しくなった。
それと共に、奴はEXP集めの邪魔になるのでは?そんな思いが頭の隅に表れてしまった。
`恋`したあの季節に・・・
???「*ビターチョコデコレーション?*」
`恋`する気持ちで・・・?
「*ビターチョコデコレーション*!」
「・・・Chara。」
???「どうした?」
`*F.U.C.K.Y.O.U*`
*LOVEがあがった
「*ビターチョコデコレーション*・・・?」
皆が望んだ理想・・・ニンゲンに殺されない事に憧れていたのかな・・・僕だって。
キラー「ビターチョコデコレーション!」
個性とか、情とかはあったって僕の邪魔にしかならない。だから、全部焼き払うんだ。
ナイトメア「ビターチョコデコレーション?」
くだらない世界への欲だとか、殺さないってエゴこそ、殺して、土に|埋め《還し》てあげるべき。
それこそ、ボスが望むものだから。
キラー「ビターチョコデコレーション・・・!」
キラー「僕はやっと・・・やっとちゃんと殺せる様になったんだよ!Chara!」
*ナイフがそらをきる
明日もきっとこの先も、いつまでも。
生き地獄は続く、ボスが居るのなら何処までも。
でも・・・それが彼の選んだ道でもある。
嗚呼、それだからどうか今、この楽しみを味わえる時だけは。
綺麗だった、覚えてもない頃の気持ちのままで
キラー「一糸まとわずにやってこうぜ!」
キラー「ああ思い出した!あんたあの時の、生真面目そうな・・・。」
`Frisk?「=)」`
「・・・っ!?」
キラー「やっぱ・・・いいや。」
2283文字。
凄いですよね、1ヶ月ぐらい眠ってました()
こういうタイプの曲パロ難しくて・・・最後はほぼ逃げですよ。
何なら途中で迷走しまくりましたから。これどういう事やねん()ってね・・・。
意味が分かりにくすぎるので、ご要望などあれば私が隠した意味のご紹介もするかも知れません。お気軽に。
それと、これ書いてたらもう午後の11時近くになってしまいましたね・・・()
これからも無理せず執筆しようと思います!!
絶対に、叶わない。
僕は最近自覚した。
あいつ、|マーダー《幻覚野郎》が好きなのではないか、と。
いや、まだあくまでも仮定だ。確定なわけじゃない。ハナから恋愛感情なんて持つつもりは無かったし、友情も無かったと思う。それなのに、どうしてこんな事を思ってしまったんだろう。
自分でも疑問だ。最初っからずっとEXP集めの邪魔だったし、何より性格が合わない。澄ました顔で僕の事を煽ったり見下したり・・・あぁ、思い出すと少し不快になる。
でも、それでも・・・いつものその澄まし顔が、崩れた時。昔を思い出した時、とか。そんな時は、脆くてすぐ何処かへ消えて行ってしまいそうな|王女様《プリンセス》の様で。あいつだって僕と同じで、たくさんの|同族《モンスター》を殺して来た。罪の意識がある事だって、たくさん殺した僕なら分かる。分かってあげられる。
・・・僕には寄り添う事なんて出来やしないけど。
僕だって、本当は支えてあげたい。ただ見過ごすなんてしたくない。
でも、いつだって、そんな時に支えるのはホラーかボス、他の|仲間達《闇AU》だった。
二人が嫌いな訳じゃない。むしろ、|幻覚野郎《マーダー》と比べれば仲が良かった・・・と思う。__・・・ボスは、仲が良いとは言い辛いけども。__
何か、胸がもやっとする。言葉には表せない。けども、凄く、気分が悪い・・・。ソウルがぐちゃぐちゃに弄られてるみたいだ。
今日も、僕はこの気持ちを隠す。バレたらきっと笑われてしまうし、何より僕はあいつを嫌ってた。それが変化してしまったなんて、軽い奴だと思われてしまう。
クロス「ああ、先輩、おはようございます。」
いつもの様に笑い掛けて来たクロス。対して仲良くも無いけど、後輩だしイジりがいがあるから関わっている。
キラー「異物君おはよ〜。」
クロス「はあ、いい加減その呼び方止めてくださいよ・・・。」
少し呆れて直す気も無いと分かっている様に言った。やっぱりイジるのは楽しいな〜。
キラー「止めないけど〜?それより、朝ご飯もう出来てるよね?」
クロス「はいはい・・・。出来てますから、食べておいてください。」
怒ったような声で言われた。これ以上触れれば流石に・・・。そう考えて、僕は大人しくダイニングに向かった。
---
ホラー「ん・・・キラー、おはよう!」
キラー「おはよ〜。あ、美味しそうじゃん!それじゃいただきま〜す!」
誰にも察せない様に平然を装いつつ、すぐ食べ始める。誰とも目が合わない。まず、合わせる気も無いってのが本当だけど。
まあ、どうせバレないでしょ、と鷹を括っている。
だが。
エラー「・・・気ノセいか知らナいが、何か急いでなイか?」
平然を装っているとしても、バレてしまう事はあるらしい。
キラー「え?い、いやぁ・・・。早く|EXPが欲しい《モンスターを殺したい》から、ちょっと急いでるんだよね!」
ホラー「本当か?」
エラーに言われホラーに言われ・・・。この話題から逃げようと、まだ結構残ってるご飯をガッとかきこんで、ちゃんとごちそうさままで言ってからダイニングから出て行った。
---
キラー「バレてないかなぁ・・・。」
と憂いたのも束の間、食べたまま皿を放置していた事を思い出した。後でクロスに怒られる・・・けども、今はそんな事気にしてたらさっきの二人に問い詰められてしまう。
早歩きで廊下をツカツカと歩いていると、ボスの部屋から何か声が聞こえて来る。よく耳を澄まして聞いてみれば、何か怒っている様なボスの声が聞こえて来た。
ナイトメア『はぁ・・・何回も言っているだろう?そんな体で無理するな、と・・・。』
言葉の通り繰り返しているのか、ボスも随分呆れた声だった。怒られてる奴も随分堪えているものだ・・・と思ったが、今さっきのダイニングの状況から考えてみると、クロスは家事をしていて、ホラーとエラーは朝ご飯。怒られているのが誰なのかは明白な事だ。
キラー「__マーダー、怒られてるのかぁ・・・。__」
ドアに手をついて耳・・・スケルトンに耳は無いけど、聞こえやすい様にドアに当てて、会話を盗み聞きしていた僕は、何故だか悲しそうな声が弱くぽつりと出て来た。
キラー「はあぁ・・・。」
どうしようもなくため息が出る。事態が分かってちょっと安心したかよく分からないけど、背中にドアを当てて、そのままズルズルと床まで降りて座り込む。
何回かドアに耳を当ててみたけど、大体無音かボスの声。マーダーは黙りこくってどうしたいのだろうか。
しばらく聞いていたら、こっちに向かって来る様な音・・・足音が聞こえた。もしやバレた・・・?そう考えている間にも、どんどん足音は近付いてくる。口元を音を立てない様に手で覆って、なるべく動かないでいる。足音に少し怯えてしまうが・・・ボスならやりそうだな、とも思った。
ついにドアの近くまで来てしまったのか、聞こえていた足音が止まった。
ガタッと音を立てて、ドアが開く。
ナイトメア「お前のカバーが足りないそうだが・・・どうなんだ?キラー。」
キラー「はぁ、ボスにはバレてたよなぁ・・・。」
もう全部を諦めて、投げ出して言った。どうせあの性悪タコの事だ、最初から普通にバレていたと思う。
部屋の中が目に入る。いつもの高そうな室内に、ポケットに手を突っ込んでこちらを睨む様に見つめるマーダー。あいつにこんな部屋合わないや、とか考えてしまった。
ナイトメア「・・・で、答えは?」
しばらく見ていたらそう言われた。確かに聞かれてたっけ、と思い出して話す。
キラー「僕のカバーが足りない、って話だよね?・・・全くそんな事は無いよ!|マーダー《幻覚野郎》がちゃんとやらないからじゃない?」
・・・《《また》》、悪態をついた。でも、バレたらイジられるし・・・。
マーダー「は?・・・元はと言えばお前が見付けられなかったからだろ。」
眉間に寄っている皺を一層深くさせて僕を睨むマーダー。心の内まで見透かされない様に目を逸らした。
キラー「そっちだって警戒してたのに?」
マーダー「あの時はお前が手持ち無沙汰だったからそいつもお前がやるべきだった。」
キラー「そんな事言ったって僕は後処理をね〜・・・。」
いつもの様に言い合いが始まった。本当は喧嘩したくも無いけど、この時だけはマーダーがこっちを真っ直ぐ見てくれる。
そんな感じの事を考えながら内容がまるで無い口喧嘩をしていたら、呆れたボスが口を挟んで来た。
ナイトメア「そう喧嘩をするな・・・。まず、俺はマーダーが無理しすぎる事に叱っているんだ。」
いつもあんな薄情なボスでさえも心配するくらいに無理をしているらしい。珍しいなぁ・・・。
ナイトメア「おいキラー、今失礼な事を考えただろ。」
キラー「チェッ、バレてたかぁ。プライバシーが守られてないじゃん。」
いつもの事ではあるんだけど、この調子で心が読まれてしまったら色々バレてしまうのを危惧して、自分の気を逸らした。
ナイトメア「それで、何故キラーは平然とここに残っている?」
キラー「え・・・ぼ、僕、いちゃいけなかった!?」
まさかそんな事を言われるとは思わず、凄く動揺してしまった。当事者なのにいちゃいけないってどういう事??
ナイトメア「当たり前だ。どうせ暇だから覗きに来たとかの理由だろう。・・・任務を受けるか、ここから出て行くか。選べ。」
キラー「どっちもほとんど同じじゃん・・・。じゃあ任務受けるから!どこ!?」
半分投げやりで答えた。本当に当事者なんだよね・・・僕?
ナイトメア「はあ・・・さっさと行って来い。」
そうボスが言うと、僕のちょうど下に沼?が現れて、それに飲み込まれる様に別のAUへと移動してしまった・・・。
---
キラー「はぁーあ、本当にひどいなぁ・・・。」
そうボスへの愚痴を溢しながらも、このAUに居るモンスター達を蹂躙して行く。ストレス発散になるし、自分のLOVEも上がるから、これはこれでまた良い。
痛みを堪える声、僕に怯え叫ぶ声、恐怖に囚われ何も考えられなくなった声。そのどれもが、僕に楽しさを与えてくれる。
キラー「ここの奴等は後何人かな〜?」
辺りをさっと見回してみても、人の気一つ無い。地面に散らばった塵ばかりだ。
キラー「あれ、もう居ないのかぁ。つまんないの・・・。」
ブツブツと独り言を言いながらも、少しこのAUを観光してみる事にした。どうせボスにははぐらかせるし。
普通に考えてそうだとは思ったけど、僕が元々居た世界と大差無かった。思い返したくもない過去だけど・・・。
キラー「歩いて来ちゃったら疲れたなぁ・・・。」
そう言いつつも、とりあえず足は進める。本家とも特に違いが無いから、ここはATなんだろうな、とか、こんな所もあったっけ、とか考えながらも、普段中々出来ないAU観光を楽しんだ。
どれくらい経っただろうか。
初めにここに来た時はスノーフル辺りだったはずなのに、殺しながら来ていたら、いつの間にか最後の回廊辺りに来てしまった。
キラー「そろそろボスが迎えに来る頃だよね?」
疑問を抱きながらも待っていると、ここに来た時と同じ様に、沼からボスが出て来た。
ナイトメア「何道草を食っているんだ。」
いつものブスッとした顔にもっと眉間に皺が寄って、凄く機嫌が悪そうに見える。
キラー「僕だってたまには遊んで歩きたいんです〜・・・。」
どうでも良い理由だと思って聞いたのか、想定していた、という様にボスはため息をついた。
ナイトメア「とにかく、さっさと帰るぞ。」
キラー「はぁ〜い。」
適当に返事をすると、ボスは僕のパーカーのフードを雑に掴んで、またあの沼?に引きずりこまれて行った。
---
ナイトメア「帰って来たぞ。」
クロス『あっ、先輩!?ちょっと手伝ってもらって・・・良いですか!?』
リビングのドア越しに聞こえるのは白黒君、クロスの声。凄く忙しそうで、焦っている様にも思える。
キラー「どうしたの異物君、そんな焦っちゃって〜・・・。」
そう言ってドアを開けると・・・。
エラー「そッチ、クロス!パスだ!」
クロス「はいっ・・・マーダー先輩!そろそろ焼けますよね!?」
マーダー「ああ、すぐだ。でもそろそろ食材が・・・。」
クロス「誰か買い出し行きましょう!ホラー先輩、どうぞっ!」
ホラー「もぐもぐもぐもぐ・・・。」
留守番(?)していた4人の内の3人は謎の連携を見せつつもホラーに餌付けして、ホラーは次々と前に出されるご飯を食べる・・・その繰り返し。
キラー「ごめん・・・状況説明お願いして良い?」
何が何だか、状況を読み込もうとしても全く飲み込めない。これ以上考えると頭がパンクしてしまいそうで、状況説明を頼んだ。
クロス「ええっと、ホラー先輩が急にお腹空いたって言い出して・・・その時から作り続けているんですが、いつまでたっても満腹にならず・・・。」
クロスがそこまで言った所で、ようやく全てを察せた。つまり、腹の減ったホラーの為にご飯を作ったけど、満腹にならず今も作り続けていると。
・・・僕がいない間、カオスだったんだなぁ・・・。
エラー「そロそろ本気で食材が無クナるぞ、誰か買い出シに行かせろ!」
エラーがそう言って思い出したのか、クロスとマーダーは顔を見合わせて少し悩む。少し経ったかと思えば、クロスが口を開いた。
クロス「そうだ、マーダー先輩とキラー先輩、買い出し行って来て下さい!」
ツッコミどころしかない事を言って、つい手・・・じゃなく、ナイフが出る所だった。
確かに、僕にとっては嬉しいし・・・でも、でも!!あいつとは常に喧嘩してるみたいなもんだし、不仲だって分かってるのにどうして僕がマーダーと??
そんな事をごちゃごちゃ考えてしまって、声を出さない様に抑えるので精一杯だ。
マーダー「・・・分かった。」
ついさっきまで沈黙を貫いていたマーダーが口を開いた。了承である。
クロス「は、・・・じゃあ行ってきてください!!お願いします!!」
まさか、クロスも了承が帰って来るとは思わなかったのか、少し動転しながらも僕達を送り出した。
一番驚いてるのは僕だってのに・・・。
---
キラー「はあ、何でわざわざマーダーと行かなきゃいけないのかな・・・。」
隣のマーダーにも聞こえる声で言った。不満なのか、とでも言うように、こっちに視線をやるマーダー。
僕達は買い出しに、とあるAUまで来ている。ある程度賑わっていて、ボスの言う「ポジティブ」が多そうな所。
キラー「めんどくさいな・・・。」
ボソボソと口には出しつつも、心の内では確実に喜んでしまっている。だって横に居るマーダー、可愛いし格好良いし本当許せないよ・・・!!
マーダー「おい、何ぼーっとしてんだ。」
キラー「んぇっ・・・ちょ、ちょっと、急に声かけないでよ!」
や、ヤバい、変な声が出てしまった。こう思っている事がバレたくなくて声を荒げてしまった。少し警戒しながらもマーダーを見ると、きょとんとした顔をして僕の事を見ている。そしてその後にやけたかと思えば、
マーダー「くっ、ふふっ・・・。」
若干堪えながらも笑っている。その後、何かが瓦解したかの様に大笑いし始めた。
キラー「笑わないでよこの幻覚野郎!」
ナイフを構えて、笑わなくなるかと思いきや・・・。
マーダー「いやぁ?・・・これを|彼奴等《闇AU》に伝えたらどうなる事やらw」
不敵な笑みを浮かばせ、僕の事を嘲笑ったマーダー。悪魔の様で・・・何故だかとても可愛く、愛しく思える。
キラー「それだけは絶対止めてよね・・・。」
言ったのは冗談だと分かっているけど、念のため釘は刺しておいた。そうでもしないと恥ずか死ぬ・・・。
そんな感じで僕とマーダーは買い出しを続けた。ホラーが待っているにも関わらず、喧嘩も挟んじゃったからかなりの時間がかかってしまった。
でも、マーダーを独り占め出来たこの時間は、今まで過ごして来たどの時よりも有意義で、楽しかったと思う。
そして、アジトに帰りたくない。そうも思った。
急にって訳じゃない。何でかなんて分かってる・・・分かってるんだ。
マーダーを好きなのは僕だけじゃないんだから。僕だけのものには出来ないから。
僕達みんなマーダーの方を向いてるのに、マーダーは誰か一人にしか向いてくれない。
そう、ぐるぐる考えてしまって、
キラー「__意味分かんないや。__」
口から、一言溢れ落ちた。
マーダー「おい、今何か言ったか?」
聞かれてしまった、そう思ったけども、内容まではバレていなかった。
キラー「いや・・・何でもないよ。それより、早くアジト帰ろ?僕疲れちゃった。」
この恋心を押し込んで、いつもの僕を演じた。不審に思われたって仕方無いや。
マーダーは、僕の言葉にそうかよ、と答えて、アジトに繋がるポータルへさっさと入って行ってしまった。
キラー「はは・・・やっぱりマーダーには、絶対に、かなわないなぁ・・・。」
・・・これで良いんですかね。
まあ、これはキラー君の一方的片思いのものですね。マダさんは誰に対して恋愛感情を抱いているのか・・・そんなの分かりませんね()
最後の方とか無理やりで・・・本当に情けない。すみません。
後、最後の「かなわない」はわざと平仮名なんですよね。どっちと取っても良いじゃないですか、こう言うの。
という事で期間が長くなりましたがリクエストでした!
6150文字です!!