編集者:ありさ
小さいとき、わたしにはイマジナリーフレンドがいたきがするんだ。
でも、思い出せなくて…。
知らぬ間にお嬢様の『かのん』に転生した舞は、ある日小さい女の子に出会う。わたしの『フレンド』は誰…!?
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目次
イマジナリーわたしフレンド!#1
イマジナリーフレンドって、知ってる?
…小さい子によくできる、空想上の友達。
でも、知らぬ間に消えて行ってしまうの………
—22××年、日本。
リッケンミンシュコク…とかって呼ばれてた時代もあったみたいだけど、今は王政。王様とか貴族が政治をする。
200年前くらいの日本とは、庶民の暮らしは何一つ変わってないみたいだけど。
「いったい何なんだろうなぁ…、私のイマジナリーフレンド…」
自分の寝室のベッドに腰掛けながらボソッと吐き出したのは、私ーーー…、胡桃 舞(くるみ まい)。小学六年生。気が弱いけど、いろんな人の支えがあってここまで来てるんだ。
…そしてその、いろんな人の一人が、私が2,3歳の時に『いた気がする』んだ。
「なんか小さいときに友達がいたような気がする」ってお母さんに言ってみたら、それは、イマジナリーフレンドだよって教えてもらったんだよね…!
でも2,3歳…だって幼稚園はいりたてくらいだよ?…の記憶は、勿論何にもなくて。ただ、いたことだけ覚えている状態なんだよ。
でも忘れちゃダメなことを忘れてしまったような気がして、私は「うぅぅ~」と唸りながらリモコンをいじり始める。≪この掃除機、実は1時間に1つのホコリしか吸い取れないんです!≫≪擦吉の嘘吐き散歩!今回は…≫≪今回もやってまいりました≫≪かのん王妃が23歳に…≫
ん?かのん王妃?なんか聞いたことある名前。
…って、王妃様だったか。何やってんだ私…
「バカバカしぃ~…」そう呟きながらベッドにもぐりこんだのだった……
「ん、ぁ……」あれ、なんかベッドの感覚が違う…。というかそもそも着ている服も違う。何、このフリフリピンクのレース服っ!?「…さま、かのん様!」
見知らぬ女の人の声で目が覚めると、そこには。
テレビでしか見られないような、立派~なメイドが何人もいたのだ!
…もしかして、これっ!?「転生とか、しちゃってる~!?!?」
イマジナリーわたしフレンド! #2
「転生とか、しちゃってる~!?!?」
私…、胡桃舞は困惑した。でも、それ以上に困惑しているのはーーー
「かのん様…?」メイドさんの困惑の声。か、かのん様って、あの、王妃の…?もう一人のおばあさんのようなメイドさんが怯えたような顔をしながらも素早く「こちら鏡でございます!」と、私に手を手渡してきた。白基調の持ち手に金箔が所々に添えられていて…。ご、豪華で美しい…。
一瞬見とれてしまったが、次の瞬間、悲鳴を上げることになったのだ。
「…って、誰、この顔…!」
どうやら私は本当に転生してしまったみたい。
『22〇×年』と書かれている白い壁にかかっているお洒落なカレンダー。えっと、現在…じゃなかった、22××年から9年前の日本…、ってこと!?
そして私が転生(?)してしまった王女、かのん様はこのころ気が強くて14歳ながら周りから恐れられていたらしいんだ。私の時代の優しいかのん王妃からは想像もつかないよ!?
こう説明している間にも「っかのん様っ、本題ですが…」とおびえながらメイドさんが来ちゃった。
うぅぅ、本当に忙しい…!あと怯えさせてしまって申し訳ない!
「な、なんですの?」昔の『かのん様』みたいな感じで答えてみる。キャラに合わない…!
メイドさんのスカートに隠れている幼稚園はいりたてくらいの見た目の女の子が、私のことを上目遣いで見てきてる。
…この子、誰だろう…?メイドさんがその女の子を「こら、由緒正しきかのん様ですよ」と小声で叱りつけながら、私に説明する。
話を聞いているうちにだんだんと話が分かってきた。
この女の子は私、舞…じゃない、かのん様の朝食の食材を盗もうとした。(正確には指を一本触れさせただけらしいけど)
かのん様のものなので、かのん様の判断に任せて投獄する……。
……
と、投獄っ!?
投獄ってつまり、牢屋に入れるってことだよね!?こ、こんなかわいくて小さい子を!?
「投獄なんて、しませ~~~~ん!」
私の精一杯の叫びが、豪華な防音構造の部屋に力いっぱい響いた。
…22××年、胡桃家。
「ちょっとあんた誰よっ!?この由緒正しきかのん様をこんなに小さい部屋に閉じ込めていいとでも!?」「ちょっと舞…?」「舞!?は!?誰よそれ!私は14歳のかのん様よ!か・の・ん・さ・ま!」困惑する母親とかのんと名乗る舞の叫びがこだました。