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目次
『生徒会長は裏アカを持っています』#1
元垢(lil-リル-)から転載。
生徒会長は裏アカを持っています。
私は神楽実月(かぐらみつき)
夜光(やこう)中学校の生徒会長をしています。
勿論生徒会長は大変。
遊んでる暇なんてない…って思ってた時期があったなぁ…
---
ある日の夜
今学生はSNSを使っている人が大半いると知った。
私も流行に乗ろうとSNSを始めた。
情報量が多すぎてとても困ってしまった。
まず使い方が分からない。
あれを押すと違うところに行っちゃうし、
これを押したら大変なことになるし…と。
でもパスワードを覚えるのは簡単だった。
生徒会でやっておかないといけないことはいつも頭で覚えている。
その記憶力がここで役に立った。
何か文を投稿しようと思い、まずは『こんにちは』と投稿した。
その後に『初めて使います。操作慣れません。』と投稿した。
そうしたら、返信をしてくれた人がいた。
「頑張って操作慣れてくださいね!」と返信してくれた。
私はこの一文を凄く大切にした。
---
次の日 生徒会室
実月「あの資料先生に出しておいてね。」
生徒会委員1「はい!」
私は昨日以来から、SNSに興味を持った。
誰かに反応してもらうってことに感動している。
私も有名になって、多くの人に反応してもらいたい。と思った。
勉強中もSNSが頭から離れない。
でも勉強に集中したい。
どんだけ掻き回しても、SNSは私の頭に巻き付いて離れてくれない。
私には友達がいる。
『光里ひなき』という友達がいる。
その子にSNSをやってるか聴いてみた。
ひなき「やってるよ!そういえば、最近ブロマイド買ったんだ!」
急にアイドルの話へに変わった。
マリンカーズという7人組アイドルグループがあるらしく、その中のメンバーの『藍斗』という人が好きらしい。
ひなきは重度のオタクで、痛バというものを作ったり、CDは毎回同じのを何枚も買うし、グッズもお金が足りなくても、そのアイドルのためだけにバイトをしてグッズを買う。私はその部分だけ気に食わない。
だから縁を切ろうなんて、最近思ってた。
話は毎回毎回アイドルへ行く。
それが嫌いだ。その性格も嫌いだ。
---
その日の夜
私はある投稿を見つけた。
『マリンカーズの藍斗嫌い。配信中に急に話逸らしてく奴だからそう言うの嫌い。』
そんな人だったのかと、考える。
こうやってSNSは、反論する場でもあるのか…
まるで会議みたいな場所だなと思った。
勿論好きな人はこう投稿した。
『それをSNS上で言うのやめてください。』
確かにそう…
でも自分が書き込んで投稿したいことを投稿するところだから…
私は違うアカウントを作って、試しに投稿してみた。
『私の友達、すぐに話をアイドルの話に逸らしてくるから無理。』
---
どうでしたか?
あの後どうなってしまうのか…楽しみですね。
生徒会長は裏アカを持っています。#2
元垢から転載。
裏アカで友達の悪口を言ってしまった神楽実月。
次の日、学校であることが起こってしまう!
2話スタートです。
[次の日の学校]
今日はやけに学校が騒がしかった。
生徒1「大丈夫…!?」
生徒2「こんなの気にしないで!」
私は空気を読まずに教室へ入っていった。
実月「おはようございます」
生徒1「生徒会長!ヤバいんですよ!」
実月「どうしたの?」
生徒1が慌てた様子で私に話しかけた。
生徒1「ひなきちゃんの悪口がSNSに投稿されてて…!」
実月「え?」
あれ昨日の夜…
私は思い出した。
ひなきの悪口をSNS上に書いてしまっていたのだ。
実月「ひなきちゃん、大丈夫…?」
ひなき「ひなき…!こんなに頑張って部活頑張ってるのに…!」
部活…?
ひなきの部活は『テニス部』だ。
好きなアイドルグループ、マリンカーズのメンバー『藍斗』が、中学校の時テニス部だったらしいから、憧れてテニス部にしたらしい。
生徒2「これ見てください!」
私は生徒2のスマホの画面に映された文字を見た。
えーちゃん@テニス頑張ってます!
『うちテニス部入ってるのですよ!
その部員の光里っていう奴が下手すぎて、
最近連敗してるんですよ!?
しかも前まで勝ってたチームにも負けた!
光里がいるせいで!』
どういうこと…?
私が書いたものではなく、私じゃないここの生徒が書いたものだと思った。
ひなき「っ…!」
生徒1「ひなきちゃん!」
ひなきは教室を走って出て行ってしまった。
生徒2「生徒会長!ここの学校に虐めがあるってことを集会で言ってください!」
ここの学校は、一週間に一回あるかないぐらいの確率で集会がある。
私はその集会で、毎回毎回生徒の前で話さなければならない。
考えた結果、私の口からは、
実月「緊急集会を実施します。」
---
[この日の夜]
緊急集会は、明日行われることになった。
あの投稿は、生徒1が見つけたらしく、連絡先をひなきと交換していない生徒1は、学校に着いたらすぐに話したという。
ひなきのことで緊急集会を開くなんて、とかを思っていた。
嫌いな人のことなんて口にしたくもない。
聞きたくもない。
私はSNSに悪口を投稿した時、
すっきりした。
でもこんなこと考えるとストレスが溜まってきた。
今言わないと。またストレスが溜まる。
私はSNSに、ひなきの悪い部分を吐いた。
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『友達がさ、アイドルばっか話しててさ。
私そのアイドル知らないし。
アイドルの話するなら違う人としなさいって思った。
私が話しようと思っても遮るし。
縁切ろうかな。』
まだストレスが溜まる。
生徒会長としてこんなことしていいのかと思うと、ダメだとは思う。
でもたまには悪いことだってしていいよね。
私はもう1個ひなきの悪口を投稿した。
悪口を書いてるうちに、嘘を使ったら、この投稿見た人がもっとひなきの印象悪く見てくれると思い、嘘をつきまくった。
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『その友達何でも私に押し付けてきて。
自分でやれよとか思った。
宿題とか毎回押し付けてきて、
未来どうすんだろうね。』
これ、全部嘘だ。
---
生徒会長は裏アカを持っています。#3
元垢から転載。
なおこの頃の書き方は、今の書き方と違うと思われるので、ちょっと読みにくいかもです。(人によって。)
『えーちゃん』は誰?
そして緊急集会がついに開かれる…
[次の日 緊急集会]
実月「これから、緊急集会を始めます。礼。」
ついに始まった緊急集会。
私は昨日の夜を長く感じた。
実月「まず私から、なぜ緊急なのかをお話しさせていただきます。」
そして私は、大勢の生徒前に立った。
実月「昨日、この学校の生徒がSNS上で、他の生徒に対しての悪口を投稿していたのをご報告いたします。」
生徒が騒めいた。
「おいどういうこと?」
「いじめなんてあったのー?」
「大丈夫かな…?」
「この学校もついにいじめかー」
実月「他の生徒に悪口を書いたアカウントを晒します。
今から言うこのアカウントについて、何か知ってることがあれば生徒会室へ来てください。」
言うまでに少し間が空いた。
実月「えーちゃん、というアカウントです。」
実月「心当たりがある方は後で生徒会室へ来てください。」
まるで本当の顔を隠してるみたい
本当はこんなこと言いたくない
書いた人が出てきて欲しくもない。
実月「次に校長先生からです。」
---
校長先生の話が終わった。
校長先生は若い方だが、声がとても低い女性の方。
私はまた、生徒の前に立った。
実月「そして、後でテニス部の部員全員来てください。」
---
[テニス部部室]
テニス部は全学年を集計すると、男性16人、女性13人と、少ない方だ。
この学校は異常にバレー部が多いからだ。
まず男性部員は関係ない。
男性部員は、最近大会には出ておらず、控えているのは男子テニス全国大会だ。
女性部員は、この前女子テニス全国大会に出場したが、予選で敗退。
さらに市の大会にも出場したが、これも予選で敗退。
その2つの予選の試合に、光里ひなきの名前が書いてある。
女性部員は、
「梨乃 絵梨花」(りの えりか)
「木村 藍」(きむら あい)
「朝陽 光」(あさひ ひかる)
「日野 霊華」(ひの れいか)
「渋谷 心」(しぶや こころ)
「佐藤 雫」(さとう しずく)
「雨沢 有紗」(あめざわ ありさ)
「羽馬 明日香」(はねば あすか)
「月乃 風花」(つきの ふうか)
「水野 萌香」(みずの もえか)
「歌江 李梨花」(うたえ りりか)
「内島 詞歌」(ないとう しか)
そして「光里ひなき」だ。
その中から、女子テニス全国大会と、市の大会、2つとも出場した人を絞った。
「梨乃絵梨花」
「佐藤雫」
「羽馬明日香」
「光里ひなき」
この3人から情報を得るか…
---
ツバキ@愚痴吐くアカウント
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投稿数3投稿
---
生徒会長は裏アカを持っています。#4
元垢から転載。
ひなきと一緒のテニス部の
「梨乃絵梨花」
「佐藤雫」
「羽馬明日香」
に話を聞く。
4話よろしくお願いします!
[生徒会室]
私はまず最初に、梨乃絵梨花を呼んだ。
絵梨花「私やってないし。」
拒否するのは3人とも決まっている。
実月「でも書ける人はこの3人しか居ないの。」
絵梨花「あ〜でも書いてないわ。」
絵梨花「でも正直言うと光里さん下手だよねw」
はい?
この人犯人決定したいぐらい。
この件早く終わって欲しいんだよね…
実月「今、下手って言いましたよね。かなり怪しいですよ。」
絵梨花「そんなことなくなーい?」
絵梨花「だって言ったほうが逆に怪しまれないし、てかやってないし。」
確かにそうかもしれないけど、こっちから見ると余計怪しい。
実月「ありがとう。もう良いよ。」
絵梨花「は〜い。」
---
次は佐藤雫を呼んだ。
雫「えっと…ひなきさんが…?」
実月「佐藤さんではないかしら。」
雫「確かに怪しいですけど、私やってません!それしか言えません…」
だよね。そうよね。
実月「でもこの3人だけなの。」
雫「そう言えば私、」
雫『SNSやってません…!』
え?
そういう場合もあるのか…と感心する。
実月「信じても良い?」
雫「はい…」
実月「じゃあ部屋出て良いよ。」
---
最後に羽馬明日香さんを呼んだ。
明日香「うん。下手だね。」
実月「え?」
ひなきってほんとに下手なんだ…
2人の方に言われてるよ…
明日香「そもそもひなきさん好きじゃない。」
実月「…どうして?」
明日香『同担だから!』
実月「…どういうことですか?」
明日香「あたし、マリンカーズの藍斗君推してるの。」
マリンカーズ…出たよ。
私は心の中でため息をついた。
明日香「あたし同担拒否なの。」
実月「あー…分かりました。」
明日香「じゃ!帰る〜!」
同担拒否…か…
---
その日の夜
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『無理無理。友達無理。
なんかスポーツやってるらしいけど、下手らしい。
友情壊れそう。
今日の宿題押し付けられたよ…』
嘘と本音が混ざり合った、中途半端な投稿。
でも本音は本音。
嘘は嘘。
私が悪いわけじゃない。
早くこの件今すぐにでも終わって欲しい。
この件、関わりたくもない。
胸が引き裂けるようにストレスが今溜まっている。
私はまた一つ、投稿した。
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『もう無理。友達のせいでストレス溜まりすぎ
誰か助けてください!』
私は助けを求めた。
もう辛くてたまらなくて、
この悪口はずっと先まで続いていた。
[ピコン!]
ん?返信…?
返信↓
えーちゃん@テニス頑張ってます!
『分かる分かる。私も生徒会長のおかげでさ、
ストレス溜まりまくったんです。w』
は?
---
生徒会長は裏アカを持っています。#5
容疑者3人のうちの2人が光里ひなきの悪口を目の前で吐く…
容疑者を2人に絞れた状態から、1人に絞れる作戦を思いつけるか!?
そして裏アカに加害者から返信来て…!?
5話スタートです!
本人から返信…!?
しかも私の悪口も言っている。
私は返信してみることにした。
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『初めましてえーちゃんさん!
そうでしたか…大変でしたねー…』
そのあと、返信は来なかった。
---
[次の日]
え?捕まった?
えーちゃんさんが?
生徒1「良かったね、ひなきちゃん!」
生徒2「大丈夫?」
ひなき「捕まって良かった〜!」
どういう…どうして?
生徒会部員2『生徒会長!えーちゃんって方、絵梨花さんだったらしいですよ!』
絵梨花…ってなんで?
私は思わず動揺してしまった。
実月「ど、どうして絵梨花さんなの…?」
生徒会部員2『あ〜、なんかとある生徒さんが、えーちゃんにDMを送って、そうしたら反応して、誰かを教えてくれたらしいわ。』
なんだ。
小さい事件だったじゃん。
こんなの生徒会で取り扱う必要無かったじゃん。
なんで?
私何にもしてないよ。
黙って先生に任せとけば良かった。
どんどん頭の中が愚痴で広がっていく。
ストレスもどんどん溜まってゆく。
ひなきの事件なんて…扱わなければ良かった。
そもそも、ひなきと関わらない方が良かった。
今、今だ。
私は裏アカで投稿した。
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『マジで疲れる。
先生に任せとけば良かった。
てかここの学校の生徒、気が合わない。
もう無理。全ての友達と縁切ろう。』
陽人『…何やってんの?生徒会長さん。』
[ビクッ]
実月『よ、陽人さん…!?』
生徒会長は裏アカを持っています。#6
裏アカで悪口を投稿していたのを、陽人に見られた実月。
見られた後、大変なことに…!
6話です。
あ…
陽人「何コソコソとやってるんですか。」
陽人さん…!?
彼は杖野陽人(つえの ようと)
あまり関わったことがない。
でもなんでいるの…!?
実月「べ…別に…なんでもないですよ!」
実月「お邪魔でしたら私退きますんで!では!」
陽人「そうやって隠してるのも、今のうちですよ。」
え?
---
[この日の夜]
今日は投稿しないことにした。
怖くなった。
『そうやって隠してるのも、今のうちですよ。』という一言が、『怖い』
私も絵梨花みたいに捕まってしまうのではないかと。
私は素直に寝ることに決めた。
そうしたら…
[ピロン!]
ひなきからメールが来た。
ひなき
『大変だよ!!私グループメールやってるんだけどさ!!
そのグループメールのメンバー2人が実月の悪口言ってる!!
ほら!これスクショ!』
私はこの言葉で目が覚めた。
そしてすぐに見た。
---
生徒3『生徒会長変わって欲しい。』
生徒4『絶対生徒のことなんも思ってねぇよな。』
生徒4『もう世代交代なんじゃね?』
生徒3『それな』
生徒4『俺だったらもっとしっかりしてるやつがいい。』
生徒3『神楽実月オワコン』
---
……は?
世代交代って、は、え?
交代とかしないし、そもそもお前ら何様だよ。
気楽で良いよな、そんな楽しく話せてさあ!
思ってるよ生徒のこと!!私の気持ち分からないくせに。
もっとしっかりしてるやつって、
そもそも前の生徒会長立候補って私しか居なかったじゃん。
オワコンって何。生徒会長にオワコンなんてあるのかよ。
そもそもその何様誰?
---
[次の日]
私は休んだ。
あんなこと言われたらもう無理だ。
てかどうしてだよ。
生徒に最大限を引き出してんのにさ。
じゃあお前らが生徒会長になったら生徒の莫大の力になれんの?
【私が悪いの?】
生徒会長は裏アカを持っています。#7
今回はひなき視点。
ひなきは生徒3と生徒4にズバッと言う!
屋上で岡崎陽人に話しかけられた内容が…!?
そしてひなきが好きなアイドルグループ、『マリンカーズ』の『藍斗』が大変なことに…!?
ちょっと今日、光里ひなき口調強いです。
7話です。
元垢から転載。
あと、杖野陽人の名前が何故か7話で急に岡崎陽人になっているのですが、気にしないでください。
こっちは昔の自分に聞きたいです。
多分おそらく間違えたのだろう…
一方で、学校では…
しっかりと言った。
生徒3「は?どういうこと?」
生徒4「今、なんて言った?」
あたしは正直に言う派だ。
ひなき「実月に言った、お前らのこと。スクショも送った。」
生徒4「お前ふざけんじゃねぇよ!」
急に怒鳴ってきた。
しかも他の関係ない生徒が周りにいる状態で。
生徒2「やめなよ生徒4!」
生徒1「ひなきちゃん大丈夫!?」
ひなき「あたしねぇ、今怒ってんの」
あの内容について、ね。
ひなき「実月がオワコンかどうかは知らない」
ひなき「でもお前らがあんなことグループメールで言ったせいで、」
ひなき「こっちも悲しかったし、実月だって悲しかった!」
[ドン!]
思わず台パンした。
怒りが抑えられない。
実月が今休んでる理由、絶対風邪とかじゃない。
あのメールのせいだ…!
実月はあたしの事件のために全力を尽くしてくれた。
だからあたしも実月に全力を尽くす…!
ひなき「もう実月と関わらないでくれる!?」
生徒5「ぼ、僕先生に言ってくる…」
ひなき「生徒3、生徒4!何であんなこと言ったの!?」
生徒3「……」
生徒4「……」
ひなき「はぁ!?沈黙とかずる!」
喋らないとかずるすぎる。
あたしは小学生の頃、怒られてる時、いつも沈黙になる。
その時先生から、「沈黙はずるいよ。」と言われた。
あたしがそれを今思い出したのがすごい。
ひなき「どうしようもないよね。生徒が生徒会長に悪口言うのって。」
ひなき「あの場で言ったのも意味分かんない。」
生徒3「だ、だって、えっ…と、あんたが実月に言うと思ってなくて…!」
そんなのただの言い訳だ。
ひなき「正直に言うよ。だって、」
ひなき『あたし、実月の応援してるから。』
ひなき「応援してるから、力になる。」
何度だって言うよ。
応援してること。
ひなき「生徒会長を支えるのが生徒じゃない!?」
先生「おい!どうした!」
どうしたじゃない。
この状況見てよ。
あたしが精一杯生徒3と生徒4に謝らせようと思ってるのにさ。
生徒「生徒3、生徒4、光里、何やってる?」
ひなき「これ見てください。」
あたしは先生の目の前に、生徒3と生徒4がグループメールに書いた、実月の悪口を見せた。
先生「せ、生徒3…生徒4…!」
ひなき「謝って」
生徒3「あ、えっ…っと…」
ひなき「謝って言ってるでしょ!」
生徒4「ご、」
生徒3と生徒4「ごめんなさい…」
---
[屋上]
とりあえず謝ってもらったけど、まだモヤモヤがある。
そもそもなんであたし『謝って』って言ったんだろう。
本当だったら実月の目の前で謝ってほしかったのに。
あの後あの二人は先生に連れてかれた。
[ガチャン]
屋上の扉が開く音がした。
あたしは後ろを向いた。
後ろには…
陽人「…先客がいましたか。」
岡崎陽人(おかざき ようと)が居た。
陽人「……今日は大変でしたね。」
ひなき「もうあんなことやりたくない。」
陽人「…生徒会長のことなんですけど。」
陽人『生徒会長、何か隠し持ってます。』
隠し持ってる?
何言ってんだろ。
別に何かを隠し持ってもいいじゃん。
陽人「見せてくれない。」
陽人「でも持っていたものは、」
『スマホだった。』
ひなき「…スマホ?」
---
『マリンカーズの藍斗、炎上?』
『なんかプレゼント貰って、それ開けた瞬間殴ったらしいよ。』
『え、藍斗くん殴ったの…!?』
『嘘!嘘!殴ったなんて嘘!』
『殴る理由あったっけ。』
『プレゼントの中身ヤバすぎ。』
『プレゼントの中身腐ったお菓子だったらしいから殴ったっぽいよ。』
生徒会長は裏アカを持っています。#8
アイドルグループ、『マリンカーズ』の光里ひなきが推している『藍斗』が人を殴って炎上!?
ひなきが落ち込んでいる中、実月は…?
8話です。
実月視点に戻ります。
[次の日]
実月「おはようございます。」
今日は学校にちゃんと言った。
生徒2からメールをくれて、ズバッと言ってくれたらしいね。
でもひなきは知らない。
私が裏アカを持っていること。
生徒1「生徒会長!復帰したんですね!」
生徒6「おめでとうございます!」
教室に入ったら急にクラスメイトが言ってきた。
実月「ありがとう。」
生徒2「そういえばひなきちゃん…今日休みですよ。」
実月「え?」
なんで急に?
昨日張り切ってズバッと言ったから疲れたのかしら。
寝坊?いや、したことないだろう。
じゃあなんでかしら。
でもイラつくやつがいなくなってよかった。
しかも私もために謝らせたなんてねえ。
生徒3「せ、生徒会長!!」
生徒4「あ、あの!」
生徒3と生徒4「すいませんでした!」
唐突に謝ってきた。
少し驚いたが、生徒3と生徒4は、土下座をしながら謝っている。
実月「もういいよ。今度から言わないなら。」
生徒4「もう言いません!」
生徒3「約束です!」
実月「わかったわかった。」
[パチパチパチパチ]
急に拍手が教室内に溢れ出す。
実月「じゃあ少し答えてくれる?」
生徒3「なんですか?」
実月「何で今日ひなきが休んでるか。」
生徒4「病気ではないって言ってました。」
病気じゃない…
確かにひなきは病気かかりにくいからね。
生徒7「なあ知ってる?」
生徒6『マリンカーズの藍斗、炎上したって』
え?炎上…?
燃えたってこと?
人が燃えたってこと!?
実月「ちょっとそこの君!人が燃えたの!?」
人が燃えたならそりゃ悲しむに決まってる!
生徒6「ち、違いますよ。人殴って炎上してるんです。燃えてないです!」
生徒7「荒れてる…で良いのかな?」
生徒7「とりあえず、今藍斗君の信用が減っていってるってこと。」
人を殴った!?
なんて最低な人だったのかしら。
好きじゃなくてよかった。
あれなんでそんなこと思ってるんだっけ。
実月「ご、ごめんなさいね、ちょっとした勘違いね。」
生徒6「でもなんかファンじゃなくてアンチに殴ったらしいです」
生徒7「アンチは…藍斗さんが嫌いな人」
ってことは…
生徒6「プレゼント貰って、その中身が腐った食べ物だったから殴ったらしいですよ。」
少し気まずい空気が流れた。
---
生徒会長は裏アカを持っています。#9
元垢から転載。
9話です。
今回ひなき視点と実月視点、両方あります。
[次の日][ひなき視点]
…次のニュースです。
アンチを殴って炎上した7人組アイドルグループの藍斗は、
昨日配信で謝罪をしました。
藍斗「今回炎上した件についてお話しします。」
藍斗「私が不愉快な暴力行為を行ったことによって、ファンを不安にさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。」
藍斗「現在殴ったことについてしっかりと反省しております。」
藍斗「そして、私、マリンカーズを、」
藍斗『脱退することに決めました。』
藍斗「今まで応援してくださり、ありがとうございます。」
藍斗「個人活動もやりませんので、ご了承下さい。」
藍斗「今までありがとうございました。」
---
ひなき「…え…?」
あたし、今まで何やってたんだろう。
藍斗君はカッコいい、かっこいいけど。
この謝罪配信の藍斗君、カッコよくない。
こんな藍斗君見たくない。
こんな藍斗君の口調、聞きたくない。
今まで藍斗君を応援した時間、なんだったんだろう。
あたしはSNSに投稿した。
ひなっち@マリンカーズしか勝たん!
『なんでなんでなんでなんで。
こんな藍斗君見たくないよ…
悲しいよ…辛いよ…
今だけ心の中で泣かせて…』
無理無理無理無理
こんなこと投稿してるけど、
藍斗君無理。
確かに貰ったプレゼントは最悪だけどさ、
殴るってなくない?
もうやめた。
マリンカーズ推すのやめた。
もういい。
アイドルって所詮はこんなもんだったんだね。
---
[その日の夜][実月視点]
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『絶体絶命マリンカーズ藍斗』
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『やばいよね。人殴るとか最低じゃん』
[プルルルル]
こんな時間に電話とかするんじゃないよ。
今寝ようと…いや、今投稿しようと思ったのに…
[ガチャン]
実月「はいもしもし…」
陽人「生徒会長だよね。」
え?陽人さん?
なんで?
実月「え、なんで電話番号知ってるの…?」
陽人さんに教えた記憶なんてない。
陽人「実月さん…いや…」
陽人『ツバキさん。』
実月「ツバ…え?」
何で裏アカの名前知ってるの…!?
ちょっと…まって…
私個人情報を裏アカで投稿したことない…
実月「ツバキ…誰?」
陽人「あなたの事ですよ。」
陽人「もう学校の先生に言っときましたからね。」
え、それ…
絶体絶命じゃん…
これからどうしよう
終わりだ。
---
生徒会長は裏アカを持っています。#10
元垢から転載。
ついにクライマックス!
生徒会長、神楽実月は裏アカを持っていた。
だが、岡崎陽人が先生に実月は裏アカを持っているのを言ってしまい、
神楽実月は生きる希望を失っていた。
10話スタートです。
陽人「君が裏アカを持っているのを知ったのは、あの時だよ。」
あの時って…まさかっ…
あの見られた時…!?
陽人「君が裏アカを持っていることは知っている」
陽人「そろそろ終わりにしたら?」
実月「っ…!」
声が出ない
何も喋れない
反論できない
陽人「諦めな。もうバレてる」
陽人『誰の悪口を書いたか知らないけど』
陽人「許せないよね。この行為。」
ん…?
ちょっと待って、
今、誰の悪口を書いたか知らないって言った…?
ならまだ希望がある!
今度は口を開くことができた。
実月「べ、別に生徒の悪口言ってないし…関係ないでしょ!!」
陽人「…ふ〜ん」
………どうしよう
人生終了の時間が迫ってくる感じがする
あ〜あ バレちゃったバレちゃった。
陽人「……な〜んてね。」
陽人「先生に言ったなんて嘘だよ。」
はい?え?
実月「え、嘘…?」
陽人「裏アカ持ってんの知ってるのは本当」
陽人「でも言わない。誰にも。」
実月「な…んで…?」
陽人『僕も裏アカを持っているから。』
陽人『あ、フォローしてあげよ。』
裏アカ…!?
どういうこと…!?
---
[ピロン!]
『《アツキ@学生》さんにフォローされました。』
---
生徒会長は裏アカを持っています。#11
元垢から転載。
11話です!
[その日の夜]
まさか裏アカ仲間がいたなんて…と驚いている。
さて、マリンカーズの話になるんですが、
ひなき、マリンカーズ嫌いになったってメールに送られてきました。
ちょっと喜び投稿しときますか。
ツバキ@愚痴吐くアカウント
『めっちゃ嬉しいニュースだわ
友達の好きなアイドル炎上したから
その友達そのアイドル嫌いになったらしい笑笑
めちゃくちゃ嬉しい』
だって、これからアイドルの話聞かなくなるんでしょ?
ひなきの口から『藍斗』という言葉を聞かなくなるんでしょ?
それって最高のことじゃん。
…あれ、でもよく思ってみると、
私、『ひなきがアイドルの話ばっかしてきて、自分が話したくても、ひなきがアイドルの話で私が話したい話を話せないから嫌い』っていう理由だったよね。
じゃあもうアイドルの話しないから、私はひなきのことを嫌いになれない?
[ピロン]
あ、通知だ。
ひなき『今日テニスの練習試合だったんだけど、勝てたよー!』
………
ああ、何もいうことないや
誰に対しても
だってもうさ、
裏アカ使う意味無くなっちゃったじゃん
---
[次の日の朝]
陽人「こんにちは、生徒会長さん。」
実月「どうしたの?」
急に生徒会室に押し込んでくる岡崎陽人。
陽人「SNSは闇が深いなー!」
実月「…いきなり叫んでどうしたの。」
陽人「だって、生徒の上の立場にいる生徒が裏アカで悪口言ってるなんてねー」
急になんだ、と思う。
確かに闇は深いかもしれない。
いや、確かにじゃないな。すごく深い。
迷い込んでしまうみたいに深い深い闇に包まれるみたいにね。
陽人「そういえば、昨日の夜SNSに投稿してたけど。」
陽人「それで誰に対して悪口言ってるか分かっちゃった。」
分かっちゃった?
確かにわかりやすい内容だったかも…
陽人は私をじっと見つめてくる。
実月「…何。」
陽人「教室行ってきな。」
実月「なんで?」
陽人「現実を見てこい。」
現実を見る?
生徒会長は裏アカを持っています。#12
私は教室に行くことにした。
でも現実を見るって…どういうこと?と思っている。
私は現実を見ている。
でも教室の現実は見ていないということ?
まあ言ってみてからのお楽しみってことでいいのかな。
私は教室のドアを開けた。
実月「こんにちは。」
今日は騒がしかった。
実月「どうしたの?こんな騒がしく。」
生徒1『ねぇ誰!?』
生徒2『知らない!』
生徒8『ヤバいよ生徒会長!』
生徒8『このクラスの誰かが裏アカ持ってるって岡崎が言ってた!』
…は?
実月「何…それ。」
岡崎陽人…
よくもやってくれたね…
生徒8「だから今探してるんだけど…。」
実月「それって裏アカがあるってことしか言ってないの?」
実月「じゃあまだ悪いことしてなかったら悪くなくない?」
現実を見るってこういうことか。
現実は甘くないってことね。
生徒9『ねぇ、陽人くん誰かが裏アカを持ってるってこと、どこから知ったんだろう。』
生徒5『も、もしかすると、陽人さんと普段仲良しな人…?』
岡崎と普段仲良しな人は思いつかない。
岡崎は女子からは人気だが、男子からは印象悪いと思われている。
私は女子だが、印象悪いと思っている。
[ガチャン!]
ドアが強く開いた。
生徒3「生徒会長!」
そのドアの前には生徒3が居た。
しかも焦っている様子。
実月「どうしたの?そんな焦ってて。」
生徒3『岡崎陽人さん、行方不明って、本当ですか!?』
実月「…?なんのことかしら。」
生徒4「いや、先生から聞いたんですよ!」
生徒3の後ろに、生徒4が居た。
教室は騒めいた。
行方不明…?
あの時は全然調子良さそうだったのに…
まさか…
---
[生徒会室]
陽人「やっぱ一人はいいな〜」
陽人「あれ、生徒会室にこんなものが〜」
陽人「…ふっw、やっと見つけたよ、」
『僕の本当の裏アカのパスワードが書いてある紙。』
生徒会長は裏アカを持っています。#13
実月「…ちょっと生徒会室に行ってくる。」
生徒9「分かりました。」
もしかして、…岡崎陽人…
私を教室に行かせる理由は、
あれは私に現実を見させるだけの理由じゃなくて、
『あれは私を生徒会室からいなくなるためも理由だった…!?』
あの生徒会室には、いろんな個人情報がある。
私は生徒会室に、裏アカのパスワードを隠してある。
前に忘れやすくないと言っていたが、
万が一のために書いておいたメモがある。
もしかしてそれが狙い…!?
[ガチャン]
私は生徒会室を思いっきり開けた。
陽人『遅かったねぇ〜』
もう遅かった。
実月「っ…裏アカなら自由に使いなさいよ!」
実月「また違うアカウントでも作るしさ!」
実月「岡崎!それが狙いじゃないのかしら!」
大きな声で言った。
廊下には先生はいなかったし、
職員室と生徒会室は近くないから先生にはバレないと思っている。
陽人「何言ってるの、よっと」
実月「!?」
陽人が窓に乗った…!?
窓は既に開けられていた。
ここは3階、落ちたら必ず死ぬ。
陽人「楽しかったよ。」
陽人「この学校で生活して。」
実月「岡崎…!まさかあなた…!」
私、なんでこんなこと考えてるんだろう
陽人「じゃあそろそろ、お別れだね。」
私、陽人が死ぬってずっと思ってた。
[ヒュン!]
っ…!?
強い風が吹いた。
その強い風が治ると、
実月「あ…!」
もう窓に乗っていた岡崎陽人の姿は見えなかった。
机の上は、あの強い風で散らかっていた。
そういえば、あの本が見当たらない。
いつも机の上に置いてあったのがない。
あの本には、挟んであるものがある。
いつか誰かに届けたいものがあった。
『何かのパスワードの紙を。』
きっと大切なものだと思っていた。
この学校の廊下に落ちていたから、生徒会が預かっていた。
落とし物を管理するのは生徒会だ。
でもこの紙だけ誰も取りに来なかったから、
このパスワードをどうするかと、生徒会が考えていた。
でも私が預かると言って、預かっている。
でもその挟んであった紙が無い。
本自体もない。
私は窓を覗いた。
まずは下を見たが、
いない。
右、左と見ると…
居なかった。
でも私が目が悪い。
だから見えてないだけかもしれない。
3階から1階なんて見えるはずない。
私は生きてることを祈っていた。
そういえば、あの本には
私の普通のアカウントのパスワードのメモも挟んであったのを今思い出した。
---
陽人『裏アカのパスワード、やっと手に入れた。』
陽人『でもなんか本に挟んであったから、本も持ってきちゃったじゃん。』
陽人『…あ。』
陽人『……もう一つ紙がある…?』
陽人『…パスワード?普通のアカウントのパスワードって…』
陽人『…神楽は普通のアカウントも持ってるのかよ…』
陽人『…ログインしてやろ。』
生徒会長は裏アカを持っています。#14
[その日の夜]
なんで…
なんで…
岡崎陽人許さない〜!!!
なんで私の日常アカウント乗っ取られてんの!!
…日常アカウントとか言ってるけど全然投稿してない。w
まあいいや、裏アカでぶつけよう。
ツバキ@裏アカ
『はい、日常アカウント乗っ取られました〜
悲しいです。悲しいです。
あと裏アカ使ってるのもう全体にバレそうだわ。』
生徒会長だからって裏アカ使ってもいいよね。
裏アカ持ってる人って多いらしいし。
あ〜あ、でもそろそろ裏アカつまんなくなっちゃった。
ひなきなんてもうアイドルの話しないし。
使わなくてもいいようになっちゃったから、
楽しくないな。
あ、てか岡崎が日常アカウントで投稿してるんだけど。
花歌@日常アカウント
『花歌ちゃん、勉強頑張りました〜』
勉強?
いやもう終わってるけど…
って、これ乗っ取られてるからどうせ岡崎が何かしてるんでしょ!
…でもこれで生きてるってことは確認できたし。
私は安心安心ですよ。
だって大事な生徒が亡くなったら悲しいんじゃん。
[ピロン!]
ひなきからメールが来た。
---
ひなき「実月!明日学校休みだからさ、ちょっと頼みたいことがあるんだけど…」
「わかった。何?」実月
ひなき「明日、あたしの散らかってる部屋、一緒に片付けてくれない!?
「いいけど、普通は自分で片付けるんだからね?」実月
ひなき「わかってる分かってる!ありがとう!」
ひなき「明日の午前10時にね!」
「オッケーです。」実月
---
ひなきは相変わらず私に頼むわね〜…
でもいきなり片付けて欲しいって、どういうことかしら。
てかひなきの部屋、高校生になった後行ったこともないから、
めちゃくちゃ変わってるのかしら。
まあ楽しみだわ。
片付ける…ねぇ。
私の部屋、綺麗だけど…
裏アカは綺麗じゃないわね。
明日、裏アカ掃除しないとね。
まあ一瞬で終わる作業ですけど。
生徒会長は裏アカを持っています。#15
[光里ひなきの家]
ひなき「いらっしゃい!」
ひなきは一人暮らし。
ひなきの母は海外へ出張中
ひなきの父は地元で仕事らしい。
一人暮らしは嫌だったらしいけど、マリンカーズが居たからやっていけたらしい。
ひなき「ここがあたしの部屋。」
そこには、マリンカーズの藍斗のポスター、痛バック、藍斗のブロマイド、マリンカーズのCDなどが飾ってあった。
ひなき『マリンカーズのグッズ全部捨てようかなって。』
実月「……いいの?」
私は少し戸惑った。
ひなき「いいよ!だってもう好きじゃないし。」
ひなき『あたし、あんな奴にお金沢山使ったのが馬鹿だった。w」
実月「…分かったわ。」
私は隅から隅までマリンカーズグッズだったのを、全て片付けた。
ひなき「ありがとう。」
実月「じゃあ、私は帰るわね。」
ひなき「うん!じゃあね!」
実月「……本当に捨てちゃうの?」
あんなに好きだった人のグッズを捨てちゃうなんて…
私だったらタンスの奥にしまっておくわ。
でも…
あのひなきはもう居なくなっちゃうのかな…
ひなき「勿論、捨てるよ。」
---
[次の日]
私はテレビを見ていた。
最近テレビをつけていなかったから、
最新のニュースは知らなかったものばっかり。
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次のニュースです。
7人組人気アイドルグループマリンカーズ、この前人を殴って炎上して、メンバーから脱退した『藍斗』が、裏アカでマリンカーズの悪口を投稿していたことが判明しました。
このことについて、SNSで謝罪しています。
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……馬鹿みたい。って思ってたけど、
正直私もそんなことしてるわね。
裏アカ持ってるし、悪口言ってるし。
あ、裏アカ掃除すること忘れてたわ。
今から掃除しよう。
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『ツバキ@裏アカ』を削除しました。
生徒会長は裏アカを持っています。#16
元垢から転載。
ついに光里ひなきに裏アカでひなきの悪口を言っていたことを正直に答えることに決め、自分の裏アカを消した神楽実月。
ひなきの返事は…?
16話!最終回!楽しんで読んでください!
[次の日][学校]
私、ひなきに正直に伝えることにした。
裏アカでひなきの悪口言ってたこと。
正直、もう友達になれないとか言われそう。
恐怖が体全体、心全体を襲う。
私の人生どうなっちゃうんだろうって思っている。
でも言わないと、
もう裏アカを使う意味がなくなったから、
もう何も隠したくなくなったから。
私は思いっきり教室のドアを開けた。
[ガチャン!]
生徒1「!?おはようございます!?」
生徒2「どうしましたか!?」
生徒5「び、びっくりした…」
なんかごめん。
関係ない人に迷惑かけちゃった。
でも私は真剣に言おうと決意している。
わたしはひなきの目の前に行った。
ひなき「…どうしたの実月。」
実月「今から屋上に行ける?」
ひなき「え、あ、うん。」
---
[屋上]
ひなき「で、どうしたの?」
今日は風が強く、日差しも強く、
蒸し暑い日だった。
実月「あの、ひなき。」
ひなき「何?」
私を笑顔で見てくる。
そんな笑顔で話す内容じゃない。
実月「えっと…実は…えっ…と。」
なかなか言い出せない。
もう友達になれないね、とか言われたらどうしよう。
そう考えると、一歩踏み出せなくなる。
ずっと止まりっぱなしになる。
でも決めたからには、と思う。
でも止まるばかり。
恐怖が襲うのは何故だろう。
何一つ見えない未来を触るためには、
何をすればいいんだろう。
決めた。
必ず、
『ひなきに正直のことを告げるんだ。』
実月「あのさ!」
ひなき「うん!なんでも言って!」
実月「じ、実は…さ。」
声が途切れ途切れになるのはどうしてだろう。
口は言うことを聞いてくれない。
いや、自分が言うことを聞かないんだ。
でも決めたんだからやるんだ。そう。
実月「ごめん。」
まだ謝るタイミングじゃないはずなのに、
謝ってしまった。
ひなき「何が?」
ひなき「私、陽人くんから聞いたんだけどさ。」
急に話が途切れた。
頑張ってた。
でもどうせ話変わることは知ってた。
ひなき『スマホを隠してたって言ってたけど、どうしたの?』
…え?
あの時の…?
でもこれだったら話が繋げれる
まだ終わってない…!
実月「そ、その話なんだけど、」
実月「ひなきにどうしても謝らないといけないことがあって…」
ひなき「……私のことを隠してたの?」
そういうわけじゃない
その悪口を隠してたことを言いたいんだ。
実月「…ひなきにいけないことしてた。」
ひなき「……」
実月「私ね!私…」
少し声を上げてしまった。
そしてついに、
言った。
実月『私、ネットにひなきの悪口書いてたの…!』
ひなき「……うん。」
実月「私が話そうとしても、ひなきがアイドルの話に変えてくるしさ。」
実月「自分が言いたいこと言えなかったの!」
実月「でも…今アイドルが好きじゃないから、嫌いになる理由もない。」
実月「だからその悪口を投稿してた裏アカも消して。」
実月「だからもう謝らないとなって。……」
実月『私が間違ってたの』
……
沈黙が続いた。
終わった。
もう終わった。
これからどうしようかな。
次の日のこと考えるか。
ひなき「……もう終わった話でしょ?」
え?
ひなき「消したんでしょ?名前出してないんでしょ?」
実月「え、そうだ、けど…」
ひなき「ならいいや!」
実月「え…?」
ひなき「許すよ、あたし。」
どういうこと…?
自分が悪口言われて、なんとも思ってないの…?
なんてポジティブなの…!?
ひなき「あたしは実月を応援してる。」
ひなき「…本当に反省してる顔だもん。そりゃ許すよ。」
信じられなかった。
心が明るくなったような、広くなったような。
ひなき「じゃ!そんなこと気にせずに!」
ひなき「明るく行こうよ!」
明るく…
ひなき「人生って1つだけど、道を変えることならできるよね!」
この言葉に、心動かされた気がする。
---
元垢から転載。