主人公が、ネットで僕が拾ったカンヒュのカップリングでくっつける話です
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目次
カンヒュのキューピッドになるから!
「だぁぁぁぁぁぁ!!」
友達のエリカとエリカの彼氏について話していた、主人公のミオは、そう叫んだ。
「なんでエリカは何も悪くないのに、急に彼氏が冷たくなるんだよぉぉぉぉ!!!」
エリカ「ミオちゃん、落ち着いて!…彼が私に冷めたのかもしれないし…」
エリカが慌てて落ち着かせようとする。
「これだからリア充は分かんねぇ…。」
エリカ「多分、私のところが異常なだけだと思うよ!」
「あははははは…。」
ミオは放心状態になっている
エリカ「ミオちゃん?!ミオちゃん戻ってきてー!!」
数時間後、エリカは家に帰り、ミオはスマホを見ていた。
「恋愛運アップできる音とか画像とかいくら見ても効果ねぇなぁ。出会いも何もないんだけど。…つーか、カンヒュ最高だな〜」
画面をスクロールしていくと、
「おっ!異世界に行く方法?面白そうじゃん!」
さっそく、マンションのエレベーターで試すことにした。
「それで、〜のあとに、たしか女の人に話しかけたらダメだったんだよね。」
すると、本来なら女の人が乗ってくるはずが、カントリーヒューマンズの日本が乗ってきた。
(…は?ちょっと待って。何で?推しが来てるんだが。女の人じゃないから話しかけてもいいよね)
「あの、何階です?」
恐る恐るミオが聞くと、日本がミオの方を見る。
日本「一階でお願いします。」
「あ、はい」
ミオが一階のボタンを押すと、急にエレベーターの内装が変わった。
「は…?」
日本は驚く様子もなく、ドアの方を見つめている。
エレベーターが空くと、店や公共施設などが並ぶ町ではなく、ビルが並んでいたり、民家があったり、田んぼがあったり、洋風のおしゃれな通りがあったりする謎の町へと変わっていた。
「どこだよ…ここ」
カンヒュのキューピットになるから!
前回までのあらすじ!
エレベーターの異世界トリップを試していると、カントリーヒューマンズの世界に来ちゃったミオ。ここからどうするのか…!?
本編スタート🌠
エレベーターから降り、マンションから出る。
すると、知らない世界が広がっていた。
はっとして、後ろを振り返る。マンションだったビルは、会社へと姿を変えていた。
「(だから、日本がエレベーターに乗ってきたのか…)」
元からカントリーヒューマンズ達は推しだった。今、怖いのはこの世界なのだ。
「考えるのは辞めよう。異世界に行ってる人間くらい、いるはずだろ。探そ」
そう言って、私は前に踏み出した。エレベーターの内装が変わる前まで、6時くらいで、この季節ではまだ明るかったのに、ここでは夜で、雲から月が顔を出している。いくら歩いたって、人間も何も見つからない。見つかるのは、さっきまで一緒にいて、今は横断歩道を渡っている日本だけだ。
「あの、すいません。」
私がそう日本に声をかけると、日本は怯えた顔でこっちを見た。
日本「は、はい。何のご要件でしょうか?」
日本は恐怖で震えた声で返事をした。そりゃそうだ。自分と違う人(種族的に)に話しかけられたら怖いし。
「どこか人が集まっている所知りませんか?」
私は自己嫌悪に陥りながらも聞いた。
「(ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!自己嫌悪がぁぁぁぁぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!)」
日本「それなら、居酒屋とかですね。そ、それでは」
日本はそう言うと、逃げるように帰って行った。
「(私最低かよ…)ありがとうございましたー!」
私は、居酒屋に向かった。
カップリングのリクエストは、リクエスト箱からお願いします!
カンヒュのキューピットになるから!
この小説では、現実ではなく妄想なので、本来嫌い合っている国同士が仲良しってこともあります。それは許してください
「やっべ。居酒屋の道聞くの忘れてた…」
そう後悔しながら、不思議な町をさまよった。居酒屋くらいそこらへんにあるだろうという軽い思い込みでこうなった。ふと、逃げるように去っていく日本を見る。ラッキーなことに、日本の逃げ帰った先が居酒屋だった。
「つ、ついて行くしかないか。ストーカーにならないといいんだけどな」
コッソリ、日本の後をつけた
日本が居酒屋に入った数分後に、私も居酒屋に入る。ガラッと扉を開けると、横にある座敷に、ドイツや日本、中国やアメリカ、ロシアが飲んでいた。
皆、驚きや恐怖の眼差しで、私を見てくる。カンヒュ達とは違う種族だから、当たり前だ。
「(こっちの方が怖えわ)」
心の中で毒づきながらも、とりあえず奥へ進む。
このあとどうすればいいのだろうか。初対面の推しに「ここどこ?」と聞けるほどのコミュ力はない。
中国「お嬢ちゃん、家出してきたアル?」
時計を見る。まだ、8時じゃないか。8時なのに、何で飲んでるんだこの人達と思うが、その気持ちを押し殺しながら言う。
「部活帰りです」
8時だから、この理由も通じるはずだ。本当は帰宅部なのだが…。
中国「部活アルか〜!なつかしいアルね〜、日本!」
中国は、隣にいた日本にくっつく。その瞬間、私の中で何かが芽生えた。
「(推しのカップリング…やりたい放題できるんじゃないか!!!)」
私は決断した。自分がリア充として幸せになれぬのなら、他人をくっつけて幸せになってもらおうと。↑英雄気分でやることにした↑
カンヒュのキューピットになるから!
居酒屋で出会って、しばらくしたあとのことです。世界観はぐちゃぐちゃです
居酒屋で推し達と会って、別れた後、私は重大な問題に気がついた。“ホームレス”となったのだ!!
「(やぁっべぇぇぇぇ!!!家どうすんの!?金もなんもねぇぞ!!!)」
絶望しながらも、ぼーっとしながら歩いていく。行き先?そんなものはない。
気がつくと、ビルの立ち並ぶ街を抜け、田んぼだらけのあぜ道を歩いていた。
「民家があっても、泊めてもらう勇気もないんだよな…。」
絶望の中、
1軒の、和風の宿舎が見えた。その宿舎の壁に、
【住み込みで働いてほしい!!】
みたいなことが描いてあった。絶望の中、そのポスターと宿舎だけが、輝いて見えた。
私は宿舎に入り、
「あの!ここで働かせてくれませんか!?」
必死で懇願した。
すると、
「働いてくれるの?助かるよ」
という、ここの店長らしき人声が聞こえた。私が店長の顔を確認しようとすると、カンヒュの大正だった。
「(Oh...。え、なぜ?)」
「あ、ありがとうございます!!」
とりあえず、記者会見の頭の下げ方をして、第一印象+!!大正は、
「君は、色々、掃除とかをしてくれればいいかな。君の部屋は、2階の一番奥の部屋だよ。はい、鍵」
そんな感じで部屋の鍵を渡された。めっちゃ頭を下げながら、部屋に入った。とりあえず、風呂入って、布団をしいて寝た。
「明日からどーしよ。なんで大正さんがいるんだろ。」
疑問に思いながらも、とりあえず寝た。
大正が出てきたのは、キャラクターの中で、宿舎の店長にあっているからである。By作者
カンヒュのキューピットになるから!
6時起床。
言われた通り、朝から掃除をしている。掃除が終わったら、自由に外出していいらしい。外から見たら狭いのに、入ってみるとすごく広いこの宿舎。大正さん、掃除苦手なのか?大分ホコリっぽい。どうやら、住み込みなのは私だけらしい。大正さんは、私の種族を知っているようでビビらなかった。居酒屋で会った推し達は、酔いどれてたから人間ってことに気付かなかったようだ
「(…さて。掃除は、あとはあの倉庫だけか)」
私は倉庫を開けた。すると、Gはいるしクモの巣はあるしの地獄だった。Gは平気なのにクモはNGな私は必死で虫を追い払い、掃除を始めた。大正さんが出勤してきたようで、
「虫多かった?ごめんごめん」
とヘラヘラしながら言った。さすがにこれにはイラついた。大正さんは、私にストラップのカードを渡してくれた。よく分かんないけど
朝8時。やっと掃除が終わり、私は外に出た。
十何分か歩いていると、あの街についた。
「遠すぎるだろ…」
色々探索することにしてみた。私は、ふとある会社らしき建物を見つめた。すると、社員らしき人が私を見てきた。すると、
「け、見学ならどうぞ!!!!」
と戸惑いながら言ってくれた。私自体が怖いのか…?
せっかくなので見学してみると、皆私を見てくる。なにかヒソヒソ話している。
「あの人、大正様の弟子だよ…!!」
「ウソ…!!!???」
私は、はっとしてストラップを見る。このカードは、大正さんの弟子を意味するのだろう。…え、弟子?
ガラスの壁の奥に、オフィスがあった。そこには、目の下にクマを作った人達。そして、日本もいた。上司は楽そうにしているのに、社員達は辛そうだ。
「(社畜だぁ…)」
じっと見ていると、案内役のひとに
「そっちはあんまり見ないでくださいね〜」
と言われた。いや見ちゃうだろ普通。
「あっちのオフィス、働き方改革しません?」
私は案内役の人に言った。
「そ、その必要はありませんよ!!」
私は知ってるから、諦めたくなかった。私のパパは、ブラック企業にいたから、鬱になっちゃったんだ。
「た、大正さんに伝えますよ!!!」
精一杯、そう言った。
そしたら、社長のところに連れて行かれた。大正さん連れてくればよかった。
大柄な社長は威圧感がある。私は、弟子カードを見せて威嚇した。そしたら、すんなり許可してくれた。…こんな簡単なの?あ、大正さんの権力?のおかげだった。