裏社会
それは、暗く、切ない場所
そんな社会に、一筋の光がさす
平和社会主義組織『peace』
彼らの目標はマフィア組織の『rebellion』の壊滅
果たして、彼らは求める社会に辿り着くことができるのか
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目次
SECRET 壱話
寒い風が、叩きつける
木々は葉を散らして暴れている
雨はちらほら降り始めていた
そんな中、一筋の希望が辺りを照らしていた
『peace』、彼らは、平和社会主義組織であった
そんな彼らは、これから行く先が絶望の地と知りながら
ただ足をすすめるのだった
「風が寒いな・・・」
「やっぱりここは治安が悪いね・・・」
風が吹く中
少年と少女が会話をしていた
少年の名は『クロス』
少女の名は『アニー』
彼らは、『peace』の諜報員である
ここは、外から見れば明るく、内から見れば残酷と言える地である
毎日何人もの人が殺されている
が、それを知っているのは一部であり、他の人々は幸せに暮らしている
すぐそばに黒い影がいるとも知らずに
『peace』は、そんな裏社会を壊滅させるために存在している
彼らの目標は一つ
『rebellion』の壊滅である
『rebellion』とは、この地を裏社会にしたマフィアである
その組織についてわかっていることは少ないが一つだけわかっていることがある
それは、『rebellion』のリーダーが、エルフの生き残りということだ
エルフとは、人間の体、知能を持ちながら、魔法などの人間には使えない能力を持っている生物のことである
が、エルフは数十年前のエルフ狩りでほとんど殺されてしまった
生き残ったのはたったの数人
その生き残りの1人が『rebellion』のリーダーなのである
最初に聞いた時は、クロスもアニーも諦めかけていた
人間がエルフに敵うはずがない
そう思っていたからだ
しかし、その考えはつい一週間前に変わった
『peace』のリーダーの『ネーシェ』は、2人にこう告げた
「確かに、エルフは強力である。しかし、エルフはそこまでして恐ろしいものではないんだよ。昔のエルフはそれこそ知能がなく、暴れ回っている存在だった。だから恐れられていたんだよ。でも今いるエルフには知能がある。だから、その知能がエルフを邪魔してくれているおかげで、人間もエルフと互角に戦えることがわかっているんだよ」
クロスとアニーは、その言葉を聞いて、考え直した
そうだ、もしもっと強い力をつければ、人間でもエルフと戦えるだろう、と
思い返してみれば、エルフが減った理由だって、人間がエルフを殺したからである
なら、人間もエルフに勝てるかもしれない
そう思ったのである
こうして2人は決心した
必ず『rebellion』を壊滅させると
自分達ならできる、と
一歩一歩、2人は足をすすめる
その姿は、暗い闇夜を照らしているかのようだった
こんにちは
風見 歩です
さて、今回のこの小説のテーマは裏社会です
自分も裏社会系の小説が大好きです
とても暗く、とても切なく、しかしどこかには温かみがある
そんな感じですかね
そして今回の敵はマフィアです
これはもう裏社会ではつきものと言ってもいいですかね
そしてそのボスはエルフという
なんとも絶妙な設定ではありますね
でも、そこに新しい物語感があると思います
これからどうなっていくのか、期待していてください
それでは2話で会いましょう
読んでくださりありがとうございました
SECRET 弍話
吹き付ける風は、弱くならない
ただクロスとアニーの体を押すだけ
2人は、街の中心部に来ていた
『rebellion』の拠点があるのは街の西の方である
本来であれば、中心部を通らずに西部の突っ切って行っただろう
ただ、二人は「足りていないもの」があると気づいた
それはこの街に誰がいるのか、何があるのかをまともに調べていないことだ
任務にあたる際、その前の仕事に集中しすぎていて、すっかり調査を忘れていたのだ
2人は最初焦っていた
すると、ネーシェから連絡が入った
『もし、街の情報に困っているのなら、中心部に行くといい。そこには凄腕の情報屋がある。『peace』も、よく世話になっているところだよ。状況を説明すれば、なんらかの情報は提供してくれるだろうね』
と、いうことで、2人は今中心部に来ているのだ
場所は黒い2階建ての建物
ネーシェはそう言っていた
ちょうど中心部の駅の近くにそれらしき建物があった
2人はそこへ向かっていくのだった
建物の前につき、2人は扉を押した
中は暗く、そして静かだ
ネーシェの話によると、情報屋は地下にいるらしい
カプセル型のエレベーターに乗って、2人は地下に向かった
10を超えるほどのコンピューター
その周りには数えきれないほどの機械
地下の光景は、そんな感じだ
そして椅子に誰かが座っている
『ディック』、彼が、凄腕の情報屋である
クロスはディックに
「『peace』の諜報員のクロスだ。お前がディックで間違いないか?」
と言った
するとディックは
「あってる」
と、短く言った
片目は前髪で隠れているので、表情が読み取りにくい
数秒間の沈黙が続いた
ディックが口を開き、
「この街のマフィアについてか?」
と言った
クロスは首を縦に振った
ディックは「わかった」とだけ言って、クロスたちに背を向けた
20秒後
ディックは振り返り、二人をみた
「このマフィア『rebellion』は、ざっと3年前にできた組織だ。ボスの名前は『ジャクス』。知っているだろうエルフだ。そしてその側近が『キャサリン』という少女だ。こちらは人間だが、能力がもはや怪物レベルらしい。あとはそこそこ強い構成員がいる。今調べたのはこれで以上だ」
クロスは唖然としていた
たった20秒で、クロスたちが知らなかった情報を調べ上げた
さすがは凄腕の情報屋、クロスはそう思った
「助かった。情報ありがとう」
クロスはそっけなく言った
ディックは「役に立てたならよかった」といい、再び別の仕事に取り掛かった
ディックの住処を離れたクロスたちは、街の北部に向かった
ディックの情報から考えると、今戦っても勝ち目がない
だから、戦闘技術を向上させ、武器を強化することにした
そのために2人は、北部にある『peace』の本部に戻っていたのだった
こんにちは
昨日ぶりですかね
結構早めに弍話を出しました
今回も新キャラ登場しましたね
情報屋という設定は個人的に好きです
さぁこれからどう動くのでしょうか
参話もお楽しみに
SECRET 参話
『peace』本部にて
クロスとアニーは、『peace』の本部に帰ってきた
前回、ディックの情報を聞いて今のままでは勝ち目がないと考えた2人は、ネーシェに一つ頼み事をした
それは、戦闘能力を向上させてほしい、という事だ
ネーシェは「わかった」とだけ話した
それから3日後
ネーシェから連絡が来て、2人は集合場所に向かった
集合場所には、二つの人影が待っていた
1人はネーシェ、もう1人は見知らぬ男性だ
「来たね」とネーシェが言った
「紹介しようか。彼はシャル。今回のために君たちの教官になる人だよ」
シャルは、ニコニコとした顔で「よろしくね」と言った
クロスは「お願いします」とお辞儀した
アニーも同じだ
そして、シャルの強化特訓が始まった
最初は、素手での対決
クロスは一気にシャルに詰め寄って首元に手刀をうとうとした
しかし、そこにはシャルの姿はなかった
慌てて後ろを見ると、シャルがクロスの背後に迫っていた
そして、クロスの首を目がけて手刀をうった
普通の人なら気絶してしまうが、クロスはこれを耐えた
しかし視界は安定しない
それでも体制を直して再び攻撃しようとする
シャルはこれを見て少し驚いた表情を見せた・・・が、すぐにいつもの顔に戻ってこちらも体制の構えをとる
2人は一斉に地面を蹴った
しかし早かったのはクロスだった
そのままシャルに渾身の一撃をぶつけた
流石のシャルもこれは避けられず、まともにくらった
そして口を開く
「やるじゃあないか・・・しかし君には冷静さが欠けているね。もう少し計画を瞬時に立てる能力を身につけたほうがいいよ」
そう言うと優しそうな表情に戻る
クロスはシャルが言っていることはまちがっていない、そう思っていた
戦闘に入ると、いつも目の前のことしか見なくなる
それがクロスの短所だ
シャルはそれに気づかせてくれたのだ
「シャル・・・さん。ありがとうございます」
クロスがそういうとシャルは「期待しているよ」と言った
今度はアニーがシャルと対戦する出番だ
シャルはきっと、女性相手だから舐めているのだろうとアニーは思った
そして、対戦開始
アニーは素早く動いシャルの背中を狙った
これにはシャルも追いつけていない
アニーは手を伸ばした
するとシャルが振り返り、アニーの手を掴もうとした
それをすかさず、アニーは身を捻って避ける
そしてシャルの腹を蹴る
が、シャルは少し動いただけであとは何も起こらなかった
アニーは「・・・え?」と声を漏らした
シャルは「君は回避やスピードはいいが、威力が足りていない。クロスとは逆のパターンだね」と言った
こうして訓練初日は終わった
クロスとアニーは、シャルからのアドバイスを理解し、明日へ臨むと誓って部屋へ戻った
暗い3階の訓練場
そこでは、シャルとネーシェが話をしていた
「クロスはもう少し、スピードと頭を早く回転させる能力が必要。アニーは威力を強化させる能力が必要、ってところかな」
「助かったよシャル。やはり君は、戦闘に特化しているんだね」
「・・・あんたは俺が何者かわかっていて、今回教官を任せたんだろう?」
「まぁね、その通り。元殺し屋のシャル」
「へっ、わかっていて言わなかったな?あんたのそう言うところ、嫌いじゃないよ」
「あらあらどうも〜」
2人は、そんな会話をしていたのだった
今日は、弐話も同時に更新しました
ぜひお読みください
さて、今回の参話は、またまた新キャラが登場しました
元〇〇と言うキャラクターは、個人的に人気があると思います
これから特訓はどうなっていくのか
お楽しみに