閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
【参加型】ハプニング・スクール制作予定!
中学生になると「ハルテア学園」に入学する。
この学校の校則はただ一つ。
「洞窟の中の鉱石・ハルテアに触れないこと。」
それ以外なら何でもやっていい。
…殺人さえも。
まいど、ルクスです。
ラズリ、あと1話➕番外編で終わるので、終わったら書こうかと。
下のリンクは【参加型】ハプニング・スクールのキャラボです。
ぜひ参加してください!
https://tanpen.net/event/cc318e13-c5ee-4301-85b4-fdceb8e89db9/
パラッパラー
ハプニング・スクール 1−1 あの夢
暗い洞窟を歩いてる。
はあ、はあ
少し寒い。吐いた息が白く濁る。
ズルッ
足が鉱石に挟まれて立てない。
淡くオレンジに光ったその鉱石は、とても冷たく、硬い。
足から赤いものが流れる。
私はゆっくり目を閉じた。
---
「ミユキ〜?」
朝起きると外から声が聞こえた。
「おーい!ミユキさんよお、初日から遅れちまうぜ?」
「あ、りんご…!?」
窓の外にいたのは幼馴染だった。
そうだ。今日は学校初日だった。
制服に着替えて、急いで外に出る。
「行ってきます!」
家を飛び出した。
1-2 平和な日
電車に揺られること四十五分。早くも学園に着いた。
学園の一部は洞窟と同化しており、入り口だけがちゃんと見えるレベルだ。
「2組…あった。」
りんごも同じクラスだ。
「おはようございま…。」
誰もいない。
「おーい誰かいんのー?」
りんごも不思議そうだ。
「いない人てーあげて。」
シーン
何言ってんのよ…。
「私は空気…私は空気…」
黒板から声が…?
「あのー?」
「ひゃっ」
そこには紺色の艶のある髪と、それより濃い紺色の目。
「こんにちは。私白峰ミユキ。こっちは幼馴染のりんご。」
「わっ私、沢根 藍…。よろしく…。」
無難な自己紹介をしていると、勢いよくドアが開いた。
「おっはよーーー!」
「ねえ、私、紫央よろしくね!」
「あ!飴ちゃん食べる!?」
あっけに取られるわたしたちを無視して彼女は喋り続けた。
「コミュ力お化け…」
ガラガラ
またドアが開いた。
その子はのそのそと近づいてくる。
「こんにちは。僕メケ。よろしくね。」
あわわ人いっぱい…!
ハプニングな日々が始まる。
1−3危険な話
キーンコーンカーンコーン
「こんにちは。一年2組の担任になりましたヴィル・アリソンです。」
え…?先生?
その割にはちょっと小柄じゃ無いかな…?
「皆さん。新学期早々配らなければいけないものがありまして…。」
「それは…アクセサリーです!」
「!?」
みんなの目が点になる。
アクセ‥サリー?
りんごは…耳と手かいいな。
私なんて指輪だよ…!
「イアリングがよかったあ…。」
てか…色違う…いいなー赤。
私のくすんだ黄色だよ…。
「えー。このアクセサリーはこの学校で起きる殺人などから皆さんを守る役目を果たします。」
「へー」
え、殺人…?
1ー4早速野外活動なのです。
入学してから5日、洞窟の中に潜る授業をしています。
「わあ…。綺麗な石。」
ハルテア石…ではない石もここにはある。
ハルテア石は特徴的な見た目をしている。
ものすごく尖っていて、触った瞬間手が切れる。
真っ黒の石の中には、星屑のように金色が散らばっているものもある。
「あの夢の石とは全然違う…。」
あの夢に出てくるのはオレンジの石だ。
見た目は似てるけど…。
「はい、ここが湖です。入ったら死ぬそうです。」
少しひらけた場所に行くと、青緑色の泉が広がっていた。
入ったら死ぬて。
怖すぎだわ。
まあでも、この先生死ぬとか慣れてそう。
入学初日から思っていた事だ。
時々言葉が辿々しいし、争いごとになると顔が真っ青になる。
もしかしたら、元孤児とかかもしれない。
考えすぎだ、と頭を横に振った。
1−5始まりハプニング!
2話連続ほぼ先生の話です。
その日、湖の横でみんなで昼食を食べた。
「あ、先生弁当忘れちゃった。」
え…。
「先生…。あの…私のちょっとあげる。」
藍ちゃんが言った途端、あたりもあげるあげるムーブ。
そんな中、めけさんのお弁当を見て固まる先生。
「なに…。これ。」
「え…えびしゅうまいだよ…。」
なんで弁当えびしゅうまい…は言わないでおこう。
なんで知らないんだろ。
「あっ!」
めけさんが転けちゃった。
お弁当はひっくり返って湖へドボン。
シーン
「あ…!私お腹空いてないので、先生とめけさんで食べて…!」
藍ちゃんはお弁当を差し出す。
が、
グー
あまりにも大きなお腹の音が鳴っていた。
「そんな、僕はいらないですよ…。みんなは食べといた方がいいです。」
「藍、気遣ってくれてありがとな…。」
「うう…。」
藍ちゃんは泣きながらお弁当を食べ始める。
「めけさんのお弁当がなくなっちゃうね…。」
「…。」
「先生が取りに行く!」
ええええええ!?
先生が湖じゃん、しそうになってのを手を掴んで停めたのは…。
りんご!
さすが我が幼馴染よ…
「おいミユキ!関心はいいから手伝え…!落ちる!」
ガガガ…。
「あっはい!」
私がつかんだ後ろに藍ちゃん、めけさん、紫央ちゃん、が引っ張る。
ザッ
その音を最後に、私たちは深く穴に落ちていった。
死んでないよ
2−1まじかよ…。
2章きたよー
「うわあああああああああああああああああ」
そりゃそーだ。
小柄とはいえ。大人1人分の体重は支えきれない…。
馬鹿だった…。
てか、結構深くない?
落ちてから数秒経っている。
息が吸えない…。え…水中…?
---
「おい…!ミユキ…!ミユキ!」
りんごの声。
パチ、止めを開けるとそこには顔が三つあった。
心配そうに見てくるりんご、ギャン泣きの藍ちゃん、困惑した顔のめけさん。
「うわっ!」
上半身を起こした時、大きな滝が目に入った。
「へ…。」
どうやらここはあの湖の下の空間みたいだ。
2−2湖下、鉱石の上。
「あ、起きたああ!」
藍ちゃんギャン泣き。
「お前、半日は寝てたぞ。」
え、えー。
てか、ここどこよ
「えーっと、湖に落ちて、湖に底で…えーっと…」