春を売ってる殺人鬼と、心配する骨達の話。
眠れない夜は、雨で冷えた体は、温めてあげるから。
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目次
春売り殺人鬼。
最初に書いた通り、性描写や胸糞悪い話、そして拙い表現、OD、売春行為など、やべーもんが詰まってます。気をつけて。
後主はココア大好きです。マシュマロ入れて飲んでます。
うちのマダちゃは少食です。可愛いよね。
風邪をひきました。頭が痛いですがやる気があるので書きます。と言うか英語でノックってなんで『k』がつくんでしょうね。発音は『の』なのに。『k』どこいった。
起承転結ってナンデスカ。美味しいんですか。今は起ですかね。hehe。
リクエスト箱作ってきました。
というか自分シリアスとギャグの寒暖差やばくないですか。風邪ひいちゃうよ。
*knock,knock
軽快に戸を叩く音。
「失礼」
今度は若い男か。そう考えながら、オレは無心にソイツを手招く。
「…!」
オレの姿を見て、ソイツは嬉しそうに口許を歪めた。
「君みたいな可愛いコが相手してくれるの?」
わかりきってることを聞くんだなこの馬鹿は。そう思いながらも、オレは答えてやる。
「そうだぜ。優しくしてくれよ?」
言い終わるか否かの時に、ソイツはオレを押し倒した。
スプリングの軋む音と、荒い呼吸音。そして、醜い喘ぎ声。痛みと快楽に身を任せながら、オレはただただ現実逃避を行う。
悪夢にうなされたくないがために、今日もオレは春を売る。
「……怠い」
いくらLOVEがあるとは言え、さすがに一晩中は疲れる。倦怠感に舌打ちしながら、オレは安っぽいベットを降りた。
「…………はぁ」
軽くため息をつく。
そして、降り立ったタイミングで、後ろでまだ寝ている昨夜の男を貫いた。
ぐじゃりと肉の潰れる音がして、血生臭い匂いが鼻をつく。あんなヤツでも、EXPの足しにはなるものだ。
「かね……どこだ?」
ヤる前に言っといたんだから置いてあるはずだと、オレは辺りを探す。
「あった…」
万札がいち、にぃ、さん、しぃ、ご。
「五万か」
金をもらうのはついでだから、別になくたっていいのだが。あったら嬉しいし、金があって困ることなんてそうそうない。
「ベット汚しちまったなァ…」
モンスターだから、血なんて出ないと思っていたが……あのモンスターは血の出るタイプだったか。
「はーぁ…帰ろ」
そこらへんにほっぽってあったオレのパーカーを乱暴に取り、袖を通す。少し体が痛んだ。
怠いのは、心か体か。引きずりながら、オレは部屋の扉を開いた。
「……じゃーな」
後ろを一瞥し、オレはチリの山に向かってひらりと手を振る。
*thud
扉が閉まる。
明るい繁華街を歩く。夜の此処は煌びやかだが、朝になってしまえば太陽の輝きに負けてしまう。まさに、夜の街。
オレ…マーダーは、先ほどのように体を売っている。援助交際、または売春とでも思ってもらえればいい。なぜか?金が欲しいわけではない。ただ、悪夢にうなされないためだ。
「どっか寄るか」
適当に時間を潰そう。早く帰ってアイツらに何か言われるのも面倒だ。そう思い、オレは足を進めた。
入ったのはアンティークなカフェ。静かそうな雰囲気だ。案内された席に腰掛け、適当なメニューを注文した。
注文した品がくるまでの間、物思いに耽る。オレがあんなことをし始めたのはいつからだったか。“アレ“で手に入った金は何に使ったか。
___始めたのは、組織に入って少し経った頃からだった。なんとなく辛くて、よく眠れない日々が続いて。悪夢を見なければ、なんでもよかった。
適当なAUに送ってもらって、そこら辺のモンスターを捕まえてヤった。所詮『はじめて』だったそれは、周りの思い描いてる行為なんてものじゃなく。ただ肉欲の処理のため、互いが互いを利用しあっているような時間だった。
でもそれでもよかった。いや、それがよかった。ラブなんていらない。ただ、悪夢にうなされなければそれで___
ことりとカップの置かれる音で、オレの意識は現実に引き戻された。目の前にあるのは暖かそうなココア。行為の後は無性に甘いものが食べたくなる。普段は全く食べないのだが。
「……ん」
両手でカップを持って、ふっと口をつける。口内に甘い味が広がった。
「…あまったる」
人工的な甘味。いつもコーヒを飲んでるオレからしたら、こんなのを美味しいと言っているヤツの気がしれない。それでもたまに飲んでしまうのは、脳(スケルトンに脳はないが)が糖分を欲しているからか。はたまた、おれが本当は甘党だからか。……前者だろうな。
そう考えながら何口か飲んで、ほうっと息をついた。
「___はぁ」
アレの後だからよく眠れたからか、妙に思考がスッキリしている。睡眠薬ではこうはいかないな、と考えながら、後少しのココアを一気に飲み干した。
「ただいま」
|ショートカット《ち か み ち》で闇AUアジト(というよりは豪邸に近い)に入りつつ、一応と挨拶をする。
玄関を開けて、廊下を少し進んだリビング。そこにいたのはキラーとエラーのみ。
「オー、オカえリ」
「遅かったじゃーん」
二人とも、ひらひらと手を振りながら各々言葉を返す。
朝飯(ココアだが)食ってきた、とだけキラーに言って、オレは自室のある2階へと足を運ぶ。後ろから何か聞こえた気がしたが、気のせいだろう。
キラーside
最近、マーダーがおかしい。いや、突然何言ってるんだって感じだと思うけど。それでも、僕はおかしいと思ってる。
具体的にどこがおかしいか。まず一つ目。ここ三ヶ月くらい、一人での任務の後はほとんど朝帰りだ。僕とホラーと行った任務は普通に帰ってくるにに、一人の時だけ毎回朝帰りなんて、何かあるとしか思えない____けど、ただ追加でEXP集めしてる可能性もあるんだよなぁ…あの幻覚野郎。
そして二つ目。朝帰りのアイツがつけてくる、歯形と匂い。ある日は甘ったるい香水を、ある日はアイツが“吸わない“煙草の匂いを。ある日は塵の匂いを。日によって変えながら、マーダーは匂いをつけてくる。
歯形もそうだ。発見した日は、たまたまアイツがスカーフを外していて、タートルネックの隙間から、最近つけられたであろう歯形が見えたんだ。マーダーは癪だけどそれなりに強いし、抵抗だってできるはず。でも、くっきりと跡が残っている。
今日だってそうだ。朝帰りだった。遅くなったのは、任務の後に“何か“夜通しでしていたからなんじゃないのか?通った時に香った煙草の匂いは、お前の吸ってるものじゃないだろう?
__この出来事から推察できることはまぁ、“そーゆーの“しかないわけで。
「何やってんだよあのバカ…」
僕の言葉に近くにいたエラーが首を傾げたが、何も言わないことにした。
「最近さァ、マーダーがおかしいと思わない?」
ダン、と僕が机を叩くと、四人(骨)は一斉にこちらを向いた。そして各々喋り始める。
「アイツの頭がおかしいのはいつものことだろ」
と我らがボス、ナイトメア。
「な、どうしたんですかキラー先輩?」
何か変な物でも喰ったんじゃ…と慌てるクロス。いやホラーじゃあるまいし。
「腹減った…」
お前はそればっかりだなホラー。
「ハァ?オ前アイツのこト嫌いだロ」
何今更心配してんだよとエラー。
ちなみにマーダーは不在だ。自室で寝ているのだろう。
「いや、だっておかしいじゃん!!アイツ一人の任務の時毎ッッ回朝帰りだよ!?」
冷めた雰囲気も気にせず、僕はいかにマーダー(の行動)がおかしいかを熱弁する。すると僕の話が響いたのか、クロスがあっと声を上げた。
「確かに、ここ三ヶ月くらいそうですね」
「だよね!?!?」
よかった僕の勘違いじゃなくて。勘違いだったら嫌いな相手を無駄に心配してる頭おかしい奴になってた。
「まぁクロスが言うならそうなんだろうな」
何そのクロスに対するボスの信頼感。
「へ?はーだーほはにがほはしひっへひひふんはよ」
「飲み込んでカら喋レヨホラー」
汚い、とエラーがホラーを注意する。
「んぐ…で?マーダーの何がおかしいって言うんだよ」
「良くぞ聞いてくれた!!」
ビシッとホラーを指差し、僕は先ほど考えていた事実と考えを話した。
「それはまぁ___」
「おかしいな」
「おかしいですね」
「おかし?」
「おカしイな」
「でしょ!?」
約一名“おかし“なことを言っていた骨がいる気がするが……スルーしよう。
「で、朝帰りの時、マーダーが何してるかだっけか?」
「そう、そうだよ!」
ボスの言葉に、僕は頷く。
「今マでの話を聞けば大体ワカるだロ」
くだらない、と言わんばかりに首を振るエラー。
「え、先輩わかったんですか?」
あらやだクロスってば純真。
「わかったのか?」
教えて欲しいのか、キラキラと目を輝かせながら問うホラー。ここにも純粋なのがいたわ。
「あー、マーな」
「言いづらいのかエラー?じゃあ俺が言ってやる」
言葉を濁したエラーを揶揄いながら、ボスが口を開いた。
「朝帰りの時、マーダーがやっていることはな____」
--- 『*******』 ---
--- **春売り殺人鬼。** ---
次回は何しようかな〜〜えと、ODと嘔吐と…泣いちゃうまだちゃと……どうしようかなぁ〜
とりあえず第一話完了です!!読んでくださりありがとうございました!!あまり長くなりませんでしたねw
ま、多分次回死ぬほど長くなると思うんで、今回は序章ですよ序章〜〜
一週間くらい書いてたかな!はい、春売り殺人鬼、完成です!!ファンレくださると嬉しいんで是非是非!
では、また次回!
降り続く雨は誰のもの。
風邪で頭が重いです。でも書きます。やることがないので。
っとその前に…今回も相変わらず性描写、胸糞悪い描写、なんかやべーあれがあります。具体的に言えばOD嘔吐発狂?錯乱?あと泣いてるまだちゃです。最後のは栄養素ですかね。
今回は最初からキラーサイドです。
すっごい寄り道してる……何言ってんだって感じ。
やっとODまで来れました……ちなみにこれ書くためだけにODについて軽く調べましたよ。ふわふわするらしいです。
泣いてるまだちゃを書くのを忘れていましたので、書きます。
ボスは、口を開いて言った。マーダーがやっていることは、『双方合意の上での性行為』だと。平たく言えば…まぁ、情事とか、色事とか、うん、まぁ…ネ。
「えっ、あっ!?」
流石に意味がわかったのか、クロスは顔を真っ赤にして慌てる。
「…んー?どう言う意味だ?」
しかし、ホラーはまだわからないのか首を傾げた。
「わからないのか。仕方ない。エラー、ホラーに教えてやってくれ」
そう言って、ボスはにたりと意地の悪い笑みを浮かべた。このタコ…エラーが困ると知っていてネガティブ摂取するつもりだろ…
「ハァッ!?なンでオレがそんナこと…!」
ボスにそう揶揄われて、まぁ大方予想通りに顔を真っ赤にするエラー。焦ってるのか、普段よりグリッチが多くなっている。
「エラー…教えてくれるか?」
「ウッ…」
純粋なホラーの眼差しに、エラーはさらに汗を流す。この子の期待を裏切ってはいけない…しかし…と揺れ動くエラーの姿がもはや笑えてくる。
「教えて、くれないのか…?」
首を少し傾げて、上目遣いをしてくるホラー。身長はエラーの方が低いはずなのに、ちっちゃい子に迫られてるだけのように見える。不思議だ。
「ウゥ…恨むゼナイトメア…」
あ、ホラーのきらきらオーラにエラーが折れたか。
「どうやって、そのぉ……えっ、えと、説明するんでしょうね」
色々と口ごもりながら、クロスは心配そうにエラーを見つめる。
「見ものだな」
ボスはそう言って、嘲笑うかのように瞳を細めた。やはり性格が悪い。
「そ、ノ…あー…まァ」
視線を泳がせながら、エラーはほとんど意味をなしていない言葉を並べる。
「え、え、__エっち__、…なコと……?」
腕で顔を隠すような仕草をしたエラーが告げた言葉は、まぁなんとも純粋なもの。それでいいのかAUの破壊者。
「ブハッッッ!!」
破壊者の名と言葉のギャップに腹筋が耐えきれなかったのか、ボスは吹き出した。
「フッ…ッッ、ハハハハッッ!!破壊者なのにッッ!フッ、声ちっさ!!!」
腹を抱えて笑い転げるボスを、羞恥心からか、真っ赤な顔をしているエラーが睨みつける。
「うっセェ!!バカなこト押し付ケやがっテ!ぶ*r4tやル!!!!!」
感情が昂ったエラーは、大量のグリッチを身に纏いながらノイズまみれの言葉を吐き出す。そして、ボス目掛けて自身の青い糸を伸ばした。
「ッハ!無様だなエラー!」
それを笑いながら避けるボス。もう、カオスである。マーダーの話どこいった???
収集がつかなくなりそうな(というかもうついてない)ところを、僕とクロスが止めに入ろうとする。すると、近くから呻き声のような、押し殺したような声が聞こえてきた。
「うぅぅぅ……」
見るとそこには、顔を真っ赤にさせながら俯くホラーが。どこまで純粋なんだよコイツ!!もう闇AU抜けろよ!!!
「はい、みなさん落ち着きましたか?」
もう、ね。あの話は一旦やめましょう、と僕がみんなに訴えると、疲弊し切ったエラーとクロスはこくこくと頷き、顔を真っ赤にしていたホラーもうんと答えた。
「なんだ、もう終わりか?」
つまらん、とボスは不服そうな表情になる。
「黙ってボス!!」
話が進まない!!
「で…マーダー先輩が__えっち__なことをしてるのを、なんでキラーさんは俺達に話したんです?」
声ちっさ。じゃなくて……
「だってさ、なんでしてんのかわかんないじゃん!!意味わかんない!アイツがLoveを欲しがるなんて思えないし!!!」
そう、僕がマーダーのことをみんなに相談した理由、それは___
あのマーダーが、Loveの代わりにLOVEを得たやつが、今更|愛《ラブ》なんてものを欲しがるだなんて、同じ殺人鬼の僕には思えないからだ。
「それは…まぁ…」
「おかしいですね」
「オかシいな」
「おかしい…んだろうな」
「滑稽だな」
はーいまた一名おかしな骨がいまーす。もういいかな。スルーで。
ということで約一名(十中八九タコ)の発言はスルーして、僕は再度叫ぶ。
「おかしいでしょ!?アイツ、何気にこの中で一番罪の重さに耐えてるやつなはずなのに……」
「挙げ句の果てには殺した弟の幻覚まで見てるようなやつだもんな」
相変わらず厭らしい笑みを浮かべているボス。
「まァ……そウだナ」
「でも……そしたら、」
クロスが口を開く。
「マーダー先輩はLoveのためにしてるわけじゃないんじゃないですか?」
「うん…そうだろうね〜」
クロスの言う通り、あの幻覚野郎はきっとLoveを得るためにやっているんじゃない。もっと、別の何かがあるはずだ。
……まぁ、それがわからないから困ってるんだけど。
「というか……なんでキラーはマーダーのこと心配してるんだ?」
「え“」
ホラーに聞かれて、僕は思わずギョッとする。
「え、いや…その…」
「確カにナ。オ前、アイツのコとキライダったンじゃナいのカ?」
どうなんだ、と他のヤツらにも詰められる。僕の頭の中には、うまいこと理由が思いつかなくて絶賛混乱中だ。
「え、う…な、んでだろ……?」
アイツのこと、大嫌いなはずなのに。なんで、こんなこと____
「まっ、そんっ、どうでもいいでしょ!?!?」
どうでもいいことにした。うん、あれだよだれ!なんか、同僚がいなくなったらそう、あれだよ!!
言語化していない理由を頭の中で並べて、とりあえずそれでいいことにする。考えていたって仕方ない。大事なのは、マーダーがなぜそんなことをしているかだ。|体《春》を売るなんて、よっぽどの理由がなくちゃ……
「はっ…まさか今の生活が嫌だった…??」
閃いた。これだ。
僕のひらめきに、エラー、クロス、ホラーも賛同する。
「マ、まサか…貧シい思いをサセてイたのカ…?」
「ご飯が美味しくなかったんですかね…」
「俺が…いっぱい食いすぎるから…」
「いや馬鹿かよお前ら」
それにボスがツッコんだ。
「不自由ない暮らしをさせてるはずだぞ」
家も建てたし、飯だってある。何が足りないんだ、とボスは苦言を呈した。
「そう…だよねぇ」
そう……なら、お金でもない。愛でもない。なら、なぜ…?
--- * * * ---
「……ひっどいくま、」
鏡の自分に対して、オレはそう罵倒する。そこにいるのは、死んだ魚のような瞳をして、酷い隈を目元につけたスケルトン。正義を失った瞳は、何を目指しているのだろうか。
「………昨日も眠れなかったな」
ヤった日から4日。そろそろ身体が限界を迎えてくる頃だ。だが、最近任務続きだったりアイツらが妙に構ってきたりで、ヤレるような元気もない。そしてそろそろ…あれの離脱症状も出てくる頃だ。
「久々にすっか」
オーバードーズ。またの名を、オレの安眠方法。
オーバードーズ、ODとは、薬局などに売っている市販薬を適正以上の量飲むことで、一時的な快感を得たり、嫌なことを忘れたりすることである。オレの場合は、罪の重責から逃れたり、眠るために使っているのだが…
『また、逃げるの…?』
あぁ、パピルス、ごめんよ。でもな、にいちゃんそろそろ眠らないと死んじまうんだ。
『ボク達を殺して置いて、自分だけゆっくり眠るの?』
ごめん。ごめん。ごめんよ。でも、先にオレが死んじまったらEXPを集めることができないだろう?
『……はぁ、』
ひどい頭痛と、パピルスの叱責。はやく、らくになりたい。
ドラッグストアで買ってきた睡眠薬を、ざらざらと適当な量手のひらへ出す。ざっと、20個。
「これだけのめば…ねれるかな」
明らかに適切な量を超えたそれを、オレは用意していた水と一緒に飲み込む。
「…あ、hehe……」
頭がふわっとして、たのしい、きもちいい、こわくない、それしか考えられなくなる。
「hehe…っ、は、haha……!」
これなら、よく眠れるかもしれない。半ば倒れ込むように、オレはベットに寝転んだ。
「……はっ、へ、…haha…」
ふわふわとした意識はすでに朦朧としていて、すぐにでも沈んでしまいそうだ。
それでいいかもな、と考えながら、オレは意識を手放した。
「アイツ…どこ行ったんだ?」
アイツ、とはマーダーのことだ。俺ことナイトメアは、朝飯の時間になっても起きてこないマーダーを呼びに、アイツの部屋に来ていた。
「全く…なぜボスである俺が……」
愚痴りながらも、マーダーの部屋をノックする。
*knock,knock
「……返事はない、か」
まだ寝ているのだろう。仕方ない、叩き起こそう。そう考え付き、俺は部屋の扉を開けた。
「おいマーダー、はいる…ぞ……?」
割と大きめな声を上げたが、返事はない。そして部屋は真っ暗だ。やはりまだ寝ていたのかと、俺はベットの方に近づく。そこには、真っ白な塊がいた。
「おい、マーダー。起きろ。朝飯だ」
布団の塊に向かって手を伸ばし、少し強めに揺さぶる。すると、くぐもった、嗚咽のような声が聞こえてきた。
「…マーダー?」
不審に思い、布団をはぐ。
「…!!」
そこには、手で口元を押さえながら、視点の定まらない目に涙を大量に溜めながら、空中を見つめているマーダーがいた。
「ッ、幻覚か…!?」
しかし、ネガティブは感じない。ふと辺りを見回すと、ベットサイドに小瓶が置かれているのに気がついた。
「…睡眠薬ッ!!」
コイツ、オーバドーズか!
ほぼ空になっている睡眠薬の瓶は、一週間ほど前に俺がマーダーに渡したものだ。こんなにはやくなくなるはずがない。やはり、乱用しやがったか。
「ッ、おい馬鹿!息してるのかよッッ」
応急処置をしなくてはと、俺はマーダーの口の中に指を突っ込んで、嘔吐を促す。大粒の涙を流しながら、相変わらず焦点の定まらない虚な瞳は、どこを見つめているのだろうか。
「ッ……ふ…うぇ…げほっ!?、う“ぐっ…お“ぇっ…」
ぼたぼたと、吐瀉物(というよりは魔力の塊)がマーダーの口からこぼれ落ちる。この際、部屋が汚れるだとかは考えていられない。とりあえず、マーダーを正気に戻すため、力一杯叫ぶ。
「おい馬鹿!!何やってんだよ馬鹿!!くそ、」
変に吊り上がった口角はそのまま。しかし、瞳は少しこちら側に戻ってきた。
「あ“……ぅ…ぼ、す…?」
ふわふわとした声で、マーダーは俺の名前を呼ぶ。
「あぁそうだボスだっ、」
とりあえず、アイツらを呼ぶべきだろうと、俺は大声をあげる。
「おいッ、お前らッッ、下にいるだろ!?さっさと二階に上がってこいッッッ!!!」
数秒後、ガタガタと物音が聞こえてきた。
--- **降り続く雨は誰のもの。** ---
ハァイ!前回からそこまで時間がかかってないんですよ!!すごくないですか!!
今日はやっと起承転結の起承転まで行ったかな…?もう少しかな?次回で終わらせる予定です!!まぁエピローグは書くのですが……
まじでまだちゃ可愛くないですか??あといつか腐男子まだちゃと春売りまだちゃのクロスオーバーを描きたい()
多分すっごいおもしろいことになる(確信)にへへ。
腐男子の方どうしようかな〜〜春売り終わってからにしようかしらん。
今の所メア様がただただかっこいいだけですね。というかあの場面書くためだけに僕はODの対処法とか調べましたからね。えへへ。大変だった。
間違えてたらこっそり教えてください。何食わぬ顔で修正しておきますので。
誤字・脱字が多いと思いますので、それもコソーリ教えてくださいな。
ではでは、長くなりましたね。また次回ッ!
あなたの雨も、きっといつかやむのだから。
自分は基本純愛しか書かないです。なぜって?
……さぁ、なぜでしょう。
それはそうと、今回は解決編ですヨ
え、終わるの??
今実際に描いてるんですけど…終わる気がしないよ〜〜〜〜〜
あと、今回も相変わらず性描写、性表現、あとなんかあれな発言とか泣いちゃうまだちゃ(栄養素)があります。あとみんな優しい。イイコ!!!!!!!!!!
ボス…ナイトメアが、朝食の時間になっても降りてこないマーダーを呼びにいって数分。突如として、そのボスの怒号にも似た叫びが二階から聞こえてきた。
『!?』
その場にいた、クロス、ホラー、エラー、そしてこの僕…キラー、全員が目を丸くする。そして、すぐさま二階へと続く階段へと走った。
___何が、あったんだろうか。
何も起こっていなければいいな、なんて柄にもないことを考えながら、僕は階段を駆け上がった。
--- * * * ---
「________それで、マーダーの件についてだが」
重苦しい雰囲気の中、ボスが口を開いた。
“マーダの件“とは、先日のオーバードーズについてだろう。ちなみに、本人は不在だ。あのあと、サイエンスのところへと担ぎ込み、治療と診察等々をしてもらった。そして、精神安定のためと、療養、経過観察のため入院中である。なので、本人であるマーダーは今この場にはいない。
「オーバードーズ、ダったカ。アイツの精神が不安定なノはいツモのコトだロ?」
そっけなくエラーは言うが…心配と不安が隠しきれていない。
「そうですけど……それでも__!」
そう言って、クロスは悲しそうに瞳を揺らす。しかし、言葉にならないのか、それに続くセリフはなかった。
「おれは…マーダーには元気でいて欲しいな」
「ホラー…」
やっぱ純粋だなこの子…
歪な大きさの瞳を伏せながら、ホラーは続ける。
「だから、そのオーバードーズ?ってのやめてほしい」
だが、その言葉には確かな思いがあった。
「マぁ…だヨナ」
ホラーの言葉に、エラーも同意する。
「俺としても、大事な手駒が勝手にぶっ壊れるのは困る」
にたりとボスは笑う。一見ひどく冷たいように見えるが…決して切り捨てないのがボスの甘いところだ。
「そうですよね!」
こくこくと頷くクロス。
「……うん、僕としても、アイツが勝手に死ぬのはやだな」
僕がそう言うと、全員がこっちを向いた。
「え、なに?なんか変なこと言った?」
不審に思って問うと、四人は顔を互いの見合わせたあと、にんまりと笑った。
「え、なになに!?!?なんなの!?」
戸惑う僕を置いて、その後もどんどん話はすすんでいった。
「それで…マーダーのところに行って直談判すると」
「アホか」
『うぐっ』
ボスの鋭いツッコミに、僕達はダメージを受ける。
「アイツはあれでも病人だぞ?」
ストレスかけてどうする、とボスは僕達を冷たく睨んだ。
「でも…ボスはこーゆー時面白がりそうなのに、もしかして結構マーダーのことしんぱ」
「何か言ったか??」
言いかける僕に、ボスの不気味な笑顔。
「ナニモイッテナイデス……」
僕は素直に引き下がるしかなかった。
「でモ、それシか方法ナイだロ」
放っておけばまた何かやらかすぞ、とエラーが言う。それはそうなんだけどね…アイツ危なっかしいし。
「早めに終わらせたほうがいい…ってことですね」
「そう、だな」
クロスとホラーが同意する。流石に折れたのか、ボスは諦めたように口を開いた。
「はぁ…あんま暴れるなよ」
サイアクだ。まさか、あれがバレるなんて。
無機質な空間(サイエンスに貸し出された仮眠室)にて、ベットに横たわりながらオレ…マーダーは考える。まさか、ボスに助けられる(オレにとっては救いでもなんでもないが)とは思っていなかった。見つかったとしても、そのまま放置か、ネガティブ摂取のために利用されると思っていたのだが…全く、計算外だ。
あの様子だと、オレが“何をしていたか”も大体見当ついてるだろうな。
「ホンット…サイアクだぜ」
離脱症状だろう。さっきから頭痛と吐き気が絶え間なく襲ってくる。どうしろって言うんだよ。おれは、ただ、
--- __ねむりたかっただけなのに、__ ---
なんて、もうどうしようもないのだが。
罪の重責から逃れるように、オレはそのまま目を閉じた。
ガチャリと、ドアの開閉音がする。サイエンスかと考えながら、ひどい頭痛に耐えながら体を起こした。するとそこにいたのは___
「あ、起きましたね」
「くまひっど!!」
「だ、だいじょうぶか…?」
「不眠症ハ相変わラずカ」
「ひどい顔してるぞお前」
「……は?」
__クロス、|キラー《快楽殺人鬼》、ホラー、エラー、|ボス《 タ コ 》の闇AU五人だった。
「は…いやいやいや……なっ___は?」
状況が全く飲み込めていない|マーダー《幻 覚 野 郎 》。その目元には、色濃い隈がある。マーダーがおかしいという話になってから5日。この間、全く寝ていないのだろう。唯一寝たとすれば…OD事件後に気絶した時だろうか。
…話が逸れた。
「な、んでお前らがここにいるんだよ」
訝しげにマーダーは僕達に聞く。本当にわからないのか。コイツは、そこまでバカだったのか。
「何って……」
僕…キラーの言葉を、ボスがつなぐ。
「部下の見舞いに来ちゃ悪いのか?」
その言葉に、マーダーは目を見開いた。
「は…ぁ?」
「大切な先輩ですからね!俺達みんなできたんです!」
「仲間なんだから、来て当たり前…だろ?」
クロス、ホラーの言葉に、マーダーは目を白黒させたあと、ふと、低い声でつぶやいた。
「なかま、だとか…本気で思ってんのかよ」
「なにさ、文句あるワケ?」
僕だって、お前のことちゃんと認めてるんだけど。
「オレが何してたか、知ってるだろ?」
そう言いながら、マーダーは口角を歪に歪める。引き攣ったような笑みは、自嘲と_______
「…あぁ、知っているな」
ボスの言葉に、マーダーは小さくやっぱりとつぶやいた。
「なら、わかるだろ?オレは薄汚い兄弟殺しで、知らないヤツに|体《春》を売る、尻軽だってさァ!!」
苦しそうな瞳と相反して、口角は上がったままだ。
「なっ……」
自分を卑下するようなマーダーの発言に驚いたのか、それとも別の何かか、クロスは驚愕したような声を上げる。
固まる面々を見て、マーダーは、もう帰ってくれと言わんばかりの視線を送った。
「おい、」
そんな沈黙を破ったのは、ボスだった。
「それの何が悪いんだよ」
「…は、?」
マーダーはきょとんとした顔でボスを見る。
「俺達は闇AUだ。兄弟を殺そうが、体を売ろうが、何をしようが自由だろ」
ボスの言葉に返すものがないのか、マーダーは口をはくはくとさせたあと、絞り出したように言った。
「軽蔑、するだろ…?」
睨みつけるようだった瞳は上目遣いになり、今や不安に駆られている。
「そんなこと___」
ない、と僕は言おうとしたが、それはボスの言葉に遮られた。
「そうだな」
『はっ!?』
「な、おイ、ナイトメア!!オ前なニ言ってッッ!」
エラーは焦ったような声を上げる。流石に、良識(ネガティブの守護者に求めるのは間違っているだろうが)がなさすぎる。
「ボス…?」
「えっ…あ、せ、んぱい…?」
ホラーとクロスは、理解できないというようにボスを見つめた。
僕は___
「何、言ってんだよっ…!!」
言いようのない怒りに駆られていた。だが、そんな僕達四人のことなど気にしていないのか、悪びれもせずボスは続けた。
「心底軽蔑している。なんで、なんで、」
「俺らを頼らなかった?」
『は…?』
ボスの言葉に、マーダーは呆然とする。もちろん、僕達も。
「な、にいってんだよ…っ、」
「だから、俺達はそんなに頼りなかったのか?相談するに値しないと?」
「違っ…オレをっ……拒絶しないのかよっ…!」
ひどく潤んだ瞳を歪めながら、マーダーはボスを見つめた。
「しない。お前は、俺達の仲間だ」
「〜〜〜ッッ!!!!」
はっきりと言い切ったその翡翠は、決して冷たいものじゃなかった。
だが、ここまで言ってもまだわからないのか、マーダーは『でも、だって』と意味にならない言葉を吐く。
「オレ…は…っ……お前らと一緒にいる資格なんか…ッ」
「何度言えばわかるんだ」
スッと、ボスが口を開いた。
「お前は俺の大事な手駒だぞ?捨てるわけないだろう」
「オレ以外のマとモナ奴ガいナクなっタら困る、死ヌなヨ」
「マーダー先輩は、俺にとって大切な先輩ですよ!」
「おれは、マーダーのこと大好きだぞ」
「僕は、お前のことケッコー気に入ってんだよ?勝手に壊れないでよね」
「…ふっ…なんだよ…それっ!」
__そう言って泣きながら笑ったマーダーの笑顔は、まぁ、彼にしては、__
--- __普通の笑顔だった。__ ---
--- **あなたの雨も、きっといつかやむのだから。** ---
前書きの話です。本編とはあまり関係ないですが。
純愛しか書かない…いや、書けないのは、自分のトラウマに原因があります。
少し前、自分がヤンヘラ拗らせちゃって、周りに迷惑かけたことがありまして。そこから、ヤンデレ・メンヘラなどの狂愛にたいして、恐怖心というか…なんというかがあるようになったんです。
一時期は、そういう小説を読むだけでもフラッシュバックするようになったりと…今は、小説だけなら大丈夫になったんですが、書くのは無理そうです。
かけるんです。かけるんですが、書こうとすると過去のことがフラッシュバックしてどうしようもなくなるんです。
なので、自分は純愛しか書きません。それが、自分の一番望む形だからでしょうか。まー、いずれ書くかも知れませんが。克服したら、褒めてください。あは。
さてと話は変わりますが…まさかの 最 終 話
戸 惑 う 僕
こ れ で 終 わ り で い い の か ? ?
ってスタンスで今やってます。ちなみに今書いてるのは冒頭なのですが…どうやって着地させようか。誰か助けてください。
やっと話が進みました。これからまだちゃの部屋に凸ります。というか昨日カリスマ聴いたせいでおすすめにVIVA出てきました。泣きたい(´・ω・`)<sexy
ネイティブだな。
シリアスシーン書いてるのに…カリスマピクニックのせいで台無しになった…ナンデダ
ちなみに自分の書き方って法則性があって、場面転換、大きく時間が動く場合は6行、少し時間が経つ場合は2行、最後のタイトルのやつは上と下に5行空いておりす。あと、__〜〜__とか、目立たせたい言葉の場合は1行ずつ開けることが多いです。たまに忘れて、修正地獄を見ます。
ちなみにそれぞれの一人称は…
マーダー:オレ
ホラー:おれ
キラー:僕
クロス:俺
エラー:オレ
ナイトメア:俺
です。ややこしい。誤字ってたら教えてください。
12:05 やっと終わりました!!!!!!長かった!!!!!公開はいつにしましょうかねぇぇ……
というか今日の後書き長くありません?すでに900いってるんですけど…
ちなみに後日談があるので、まだここでは締めくくりませんよ。
今回の文字数は3630!4000行きたかったなぁ!
ファンレター感想等々くださると作者が ゲッダン☆ するのでぜひください。
ではでは!また後日談で会いましょう!!
春売りスケルトンと漫ろ雨 〜本編?知るかよこれはNGシーン集だッッッッ〜
NGシーン集です!!!!!
本編?知るかよ!!!!って感じです!!!!
いやぁ…リア友から、『ラムネを大量に食べた!!!』って言われたんで、(その友達は春売りのこと知ってる)(その時ちょうどまだちゃがODった時)自分が、『それODだよ!!!まだちゃだよ!!!』と言ったら、友達が、『ラムネはODに入らない!!(正気)』で、自分が『ラムネはODだよ危険だよ!!(狂気)』と…
なのでラムネODなまだちゃが生まれ、NGシーン集ができたのです…
〜NGシーン集〜
No.1:相手がキラーだった
*knock,knock
軽快に戸を叩く音。
「しっつれーい」
聞き慣れた声。少し不審に思いながら、オレはソイツを手招いた。
『!?』
互いに姿を認識して、直後。オレとソイツは同時に叫んだ。
「マーダー!?」
「キラー!?」
キラー「えっ、ちょっ、は、なんでお前マッチングアプリやってんの!?」
キラー「てかこれ援助交際だろ売春だろふざけんなよ何やってんだ!!」
捲し立てるキラー。なんでお前もマッチングアプリやってんだよ、と言うツッコミはさておき、オレも叫ぶ。
マーダー「うるせぇ!オレが何しようか勝手だろ介入すんなばか!!!!」
オレは、ただ…と呟くと、先ほどの表情とは一転、キラーはにんまりと口許を歪めた。
キラー「何?そんなに抱いて欲しかったの?」
マーダー「は、何言って__」
キラー「じゃあ、僕が抱いてあげる」
オレの声はソイツに届かず。キラーはオレを押し倒した。
スプリングの軋む音と、荒い呼吸音。そして、オレから出てるとは思えない高い喘ぎ声。
「ね、きもちいー?」
後ろから聞こえてくる甘ったるい声。この日は、それが優しさを伴って聞こえた。
「う“っ、…ん♡」
もう、快楽のことしか考えられなかった。
キラー「おーはよマーダー♡」
マーダー「くそが……」
添い寝しているキラーの笑顔に、悪態一つ。朝日が優しく照らしていた。
END.
No.2:強行突破
最近、マーダーがおかしい。ということで、直接聞こうと思う(???)。
「ただいま」
ちょうどタイミングよく帰ってきたマーダー。これはチャンスだと、僕...キラーは声を張り上げた。
キラー「ねぇマーダー、なんで毎回一人で外にいくたびに別の煙草の匂い付けてくんの!?!?!?!」
マーダー「はッ!?」
エラー「ナにイッてんだオ前」
突然叫んだ僕に、近くに居たエラーも声をあげる。
キラー「いや、だからなんでマーダーは外にいくたび」
マーダー「あーあーあー、もういいわかった」
マーダーはめんどくさそうにそう言うが...額には汗が滲んでいた。
キラー「で、なんで毎回歯型付けてきたり香水とか煙草の匂い付けてくんの?」
僕が再度問いただすと、マーダーは押し黙った。
キラー「まさか売春...??」
エラー「エ」
僕の言葉に、顔を真っ青にするマーダー。図星か。だが、そんなの関係ないね!!!!!!!!!!
キラー「そんなにお金が欲しいの?それとも愛されたいとか?違うでしょ?」
半ばまくし立てるように僕はそう告げる。すると、マーダーは、意味を持たない単語を発した。おおかた、いい言い訳が思いつかないのだろう。そして、やっと口を開く。
マーダー「かねでも、|Love《あい》でもない......!」
ただ、あくむにうなされたくなかっただけ、とマーダーは涙声で告げた。
キラー「っ、!」
瞬間、僕はマーダーを抱きしめた。
マーダー「っぇ、きらぁー!?」
潤んだ瞳で上目遣いをするマーダー。可愛いの暴力である(?)。
キラー「だいじょぶだよ、マーダー」
「悪夢なんて見られないくらい、僕が抱き潰してあげる♡」
「はぇ、?」
エラー(オレ空気・・・?)
END.
No.3:純粋なメア様
キラー「最近さァ、マーダーが以下省略」
ダン、と僕が机を叩くと、四人(骨)は一斉にこちらを向いた。そして各々喋り始める。
ナイトメア「アイツの頭がおかしいのはいつものことだろ」
てか以下省略ってなんだサボるなよと我らがボス、ナイトメア。だまらっしゃいタコ。
クロス「な、どうしたんですかキラー先輩?」
何か変な物でも喰ったんじゃ…と慌てるクロス。いやホラーじゃあるまいし。
ホラー「腹減った…」
お前はそればっかりだなホラー。
エラー「ハァ?オ前アイツのこト嫌いだロ」
何今更心配してんだよと、エラー。僕マーダーのこと好きだけどぉぉ!?と叫びたいところだが、話が逸れるのでやめておこうと思う。さすが僕。
ちなみに当のマーダーは不在だ。自室で寝ているのだろう。
キラー「いや、だっておかしいじゃん!!アイツ一人の任務の時毎ッッ回朝帰りだよ!?」
冷めた雰囲気も気にせず、僕はいかにマーダー(の行動)がおかしいかを熱弁する。それはもう熱弁した。体感温度が+10℃されるくらいに(?)。
「それはまぁ___」
ナイトメア「おかしいな」
クロス「おかしいですね」
ホラー「おかし?」
エラー「おカしイな」
キラー「でしょ!?」
約一名“おかし“なことを言っていた骨(\ツクテーン/)がいる気がするが……スルーでいこう!!!!おい誰だ今効果音いれた奴!!!!
クロス「で、朝帰りの時、マーダー先輩が何してるかでしたっけ?」
キラー「そう、そうだよ!」
クロスの言葉に、僕は頷く。
エラー「今マでの話を聞けば大体ワカるだロ」
くだらない、と言わんばかりにエラーは首を振った。
クロス「え、エラー先輩わかったんですか?」
あらやだクロスってば純真。
ホラー「わかったのか?」
教えて欲しいのか、キラキラと目を輝かせながら問うホラー。ここにも純粋なのがいたわ。
エラー「あー、マー...な」
言いづらいのか、言葉を濁すエラー。まぁ...言いにくいよね。
キラー「あれ?そういえばボス、ずっと無言じゃん。どしたの?」
こんな絶好のネタ(もちろんボスにとってだが)に口を挟まないなんて、と不思議に思いながら僕がそう問うと...
ナイトメア「あっ!?いや、(〃∀〃;)」
もはや茹蛸になっているナイトメアが吃りながら答えた。もちろん、言葉は意味を成していない。
クロス「先輩が照れてる!?」
カメラを構えんなクロス。
ホラー「茹蛸・・・」
食べようとすんなホラー。
エラー「闇のテーおーwwwwww」
笑わないであげてエラー。てかお前も似たようなもんだろ!!!
END.
No.4:お薬?いいえ、ラムネです
マーダー「……ひっどいくま、」
鏡の自分に対して、オレはそう罵倒する。そこにいるのは、死んだ魚のような瞳をして、酷い隈を目元につけたスケルトン。正義を失った瞳は、何を目指しているのだろうか。
マーダー「………昨日も眠れなかったな」
ヤった日から4日。そろそろ身体が限界を迎えてくる頃だ。だが、最近任務続きだったりアイツらが妙に構ってきたりで、ヤレるような元気もない。そしてそろそろ…あれの離脱症状も出てくる頃だ。
マーダー「久々にすっか」
オーバードーズ。またの名を、オレの安眠方法。
オーバードーズ、ODとは、薬局などに売っている市販薬を適正以上の量飲むことで、一時的な快感を得たり、嫌なことを忘れたりすることである。オレの場合は、現実逃避のために使っている。
パピルスの叱責を聞きながら、オレは白い粒の入った小瓶を手に取った。ちなみにこれは薬局で買ったものではなく、ボス...ナイトメアから貰ったものだ。
その粒を、ざらざらと適当な数出す。
マーダー「これだけのめば…ねれるかな」
明らかに適切な量を超えたそれを、オレは口に含んだ。
マーダー「…あ、……ん?」
なんか、あれ、?まてこれ薬じゃ___
その時だった。
バァァァン!!!!
マーダー「!?」
扉が、大きな音をたてながら勢いよく開いた。表れたのは___
マーダー「ホラー!?」
ホラー「マーダー!!!」
そう、ホラーだった。
ホラー「いや、ボスが渡した睡眠薬、ラムネだったらしくて...悪戯はやめろってエラーが注意してる」
そこまで言うと、ホラーはオレの手元を見た。入っていた薬(実際はラムネ)がだいぶ減った瓶と、水。そして硬直するオレ。ホラーが導き出した答えは___
ホラー「___そんなにラムネが食べたかったのか?」
マーダー「は?」
ホラー「そんなにお菓子が食べたかったんだな!!」
マーダー「はっ、ちょっ、ちがっっ」
オレがお菓子をやけ食いしたかったという謎の結論だった。
ホラー「いいぞ!そうと決まればクロスにお菓子買ってきてもらおう!!」
いや別にいらn...クロスに!?アイツパシられてんのか可哀相に()
ホラー「マーダー、お菓子好きなら言ってくれればよかったのに!!」
マーダー「だからちがっっ」
抵抗も虚しく、ホラーはオレをひっつかんで階段を駆け降りていった。
そして現在。
全『いえーい!』
マーダー「なぜ...」
アジトの机には大量のお菓子が並べられている。
ホラー「よかったな!マーダー!」
マーダー「あぁ...うん」
END.
No.5:強行突破2
ナイトメア「________それで、マーダーの件についてだが」
めずらしく?アジトが重苦しい雰囲気の中、ボスが口を開いた。
“マーダの件“とは、先日のオーバードーズについてだろう。ちなみに、今日も今日とて本人は不在だ。あのあと、サイエンスのところへと担ぎ込み、治療と診察等々をしてもらった。そして、精神安定のためと、療養、経過観察のため入院中である。なので、本人であるマーダーは今この場にはいない。この長い説明いる??本編見ればよくない???(それは言わないお約束ですby作者)
エラー「オーバードーズ、ダったカ。アイツの精神が不安定なノh」
そっけなく(だが心配と不安が隠しきれていない)言うエラーの言葉を、ボスが遮る。
ナイトメア「あの馬鹿を、一回殴り込みに行こうと思う」
全『え!?』
クロス「いやっ、えっ!??!?」
状況が理解できていないのか、クロスは目を白黒させながら驚いたような声をだす。というか僕も驚いてる。え、いや...そんな強行突破ある??
ホラー「確かに...あの馬鹿には一回お灸が必要かもな」
キラー「ホラー…ホラー!?」
納得しないでホラーさん!!!!
歪な大きさの瞳を伏せながら、ホラーは続ける。めっちゃいい雰囲気だが、言っていることは脳筋そのものだ。
ホラー「だから、おれも一回アイツを殴りにいきたいな」
エラー「エ、ハぁ!?」
キラー「ちょ、ホラー!?何いってんの!?」
ホラーの言葉に、エラーと僕がツッコミを入れるが、届いていないようだ。
クロス「もう...それしかないんですかね」
おいおいおいおいおいおいおいおいクロスゥゥゥ!?!?この白黒異物野郎!!!ふざけんなよ!!!僕達をおいてそっち(ボケ)側にいくなよ!!!()
クロス「了解です...俺も後輩として、マーダー先輩に一発いれます!!」
キラー「クロスゥゥ!?おい、おまっ」
エラー「オ前らバカがヨ!!!」
僕とエラーのツッコミは届かない。なんでだよ!!話を聞けよ!!!
メアホラクロ『よし!!!強行突破だ!!!!』
キラエラ『はぁぁぁ...』
END.
No.6:叫ぶぜみんな
ガチャリと、ドアの開閉音がする。サイエンスかと考えながら、ひどい頭痛に耐えながら体を起こした。するとそこにいたのは___
クロス「あ、起きましたぁ!!起きましたよォォォ!!」
キラー「くまひっど!!あとクロスうるさい」
ホラー「お前もうちょっと寝てたほうがいいんじゃないか…?」
エラー「不眠症ハ相変わラずだナ、ゆっクり寝ロ」
ナイトメア「ひどい顔してるぞお前ww悪夢でも見たのか」
マーダー「……は?」
__それはそれはもうほんとうるさい闇AUのやつらだった。
マーダー「は…いやいやいや……なっ、というかお前らうるせぇ!!!!!」
キラー「はぁぁぁ!?!??ふざっけんなこっちがどんだけ心配したと思ってんだこの馬鹿!!!!」
マーダー「なんでだよ!!!ひどくないかお前ら!!!オレ寝てたんだけど!?」
なんか、もう全部馬鹿らしくなってきた。ということで、マーダーに各々思いをぶちまけるってことであの話は終着し___今に至る。もう、叫ぼう!!!!!(諦め)
マーダー「てかなんでお前らがここにいるんだよ」
訝しげにマーダーは僕達に聞く。お前に物申しにきたんだYO!!!!!
キラー「何って……」
僕…キラーの言葉を、ボスがつなぐ。
マーダー「お前を殴り(?)に来たんだよ」
その言葉に、マーダーは目を見開いた。当たり前だね。意味わかんないもんね!!!僕もわかんないもん!!!!
マーダー「はぁ!?」
で す よ ね
クロス「大切な先輩ですからね!俺達みんなできたんです!」
意味わかんねぇよクロス。何言ってんだよお前。
ホラー「仲間なんだから、悪いことは悪いってちゃんと伝えなきゃだろ?」
お前も何言ってんだよ()
マーダー「なかま、だとか…本気で思ってんのかよ...てかそれよりも殴り?にきたのか??」
若干引き気味なマーダー。そりゃ、こんなやべぇやつらに『殴りに来た』とか言われたらもうそれなんて死刑宣告っていう()
あ、もちろん言葉の綾だよ?実際は、『殴り(にいくような勢いでお前に物申しに)来た』って意味だからね???いやその( )の中言えよ!!!
もう、あれだね。こうなったら僕も叫ぼう。だって言いたいことなんて腐るほどあるからね!!!
キラー「思ってるわ!!!お前僕達のことなんだと思ってるの!?」
僕達は、結構お前のこと好きなんだよ。ふざけんなこの馬鹿。
マーダー「...、そうは言うけどさ、オレが何してたか、知ってるだろ?」
そう言いながら、マーダーは口角を歪に歪める。まじでふざけんな!!!この空気感からそんなシリアスな雰囲気にできるわけないだろ!!!!???(((
ナイトメア「知ってるが?それがどうした!!!!」
ボス、うるさい。
マーダー「なら、わかるだろ?オレは薄汚い兄弟殺しで、知らないヤツに|体《春》を売る、尻軽だってさァ!!」
苦しそうな瞳と相反して、口角は上がったままだ。ねぇ、だから無理だってシリアスには戻らないって(((
クロス「そんなのどうでもいいですよ!!!!俺達はマーダー先輩が大切なんです!!!!」
クロスも叫ぶ叫ぶ...いや、言ってることは当たり前なんだけどね。激しく同意。禿同。
マーダー「でも...っ、!」
タコ「別にどうだっていいだろそんなこと!!!(((」
ねぇタコうるさいよ!!!!
マーダー「いやよくはないだろ......」
ほらマーダーが一周回って冷静になってるじゃん。
たk...ナイトメア「俺達は闇AUだ。兄弟を殺そうが、体を売ろうが、何をしようが自由だろ!!!!」
クロス「先輩...!」
おいクロス??確かにボスはいいこと言ってる風だぞ??てかいいこといってるぞ??でも勢いがやばいだろ!!!全部台無しだわ!!!()
キラー「でもそれはそれとして、売春とかはやめてほしいなてかやめろ!!」
このビックウェーブに乗り、僕も本音をぶちまける。
マーダー「さっき自由っていったばっかだろ!!!」
エラー「確か二」
それはそれ!!これはこれ!!
エラー「オレ達ジゃだメなのカ、マーダー」
そーだそーだ!!
マーダー「そ、れは......」
そういって、言葉を詰まらせるマーダー。少し経った後、震える声で告げた。
マーダー「おれは、あくむをみなければそれで...っ!」
クロス「じゃあ俺らでいいじゃないですか」
ホラー「そうだな、おれ達が相手すればいい話だもんな!」
マーダー「は、ぇ」
クロスとホラーの言葉に、マーダーは素っ頓狂な声をあげた。
ナイトメア「悪夢を見ないためにあんなことしてたんだろ?」
ボスがマーダーに問う。
マーダー「それは...そうだが......」
エラー「ジャあオレらデいイだロ?」
マーダー「え、は、でも...」
困惑しながらも、マーダーは続ける。
マーダー「相手オレだぞ...?いいのかよ」
全『逆にさせてください』
マーダー「はぁぁ???」
即答である。全会一致である。というかマーダーとできるとかなにそれなんてご褒美(((
ナイトメア「じゃ、そういうことだからな、売春やめろよ!!!」
キラー「身体大事にしろよな~~~!!!!」
全部言い終わった僕らは、来たときと同じように、嵐のように去っていったのだった。
ちなみに、このあとマーダー奪い合い戦争が勃発したのは秘密だ。
「なんなんだよアイツらっ__!」
--- 春を売る必要がなくなった殺人鬼は、少し不器用な笑顔を浮かべていた ---
END.
おしまい!!!!!!!本編?知るかよ!!!!
ッスゥゥゥゥ...
どうも!!!!!活休復帰!!!!桃海です!!!!!!!!!
春売りNGシーン集、やっと書き終わりました!!!
実はこれ、何気に6883文字あるんですよ((((
え??うそえ???なんで本編一話より多いんだ()
はぁぁ...ちかれましたわ...
復帰後からプラス5000文字描いたんだよぉ...がんばったずぇ。
さて、NG集のアイディアをくれた友人!!!見てくれてるかしら!見てないでしょうね()
さてさて...これで春売りも終わり...ではなく、あとでどうでもいい作品全体のあとがきがあがります(^▽^笑)
あとがきって小説じゃないよね...?
まぁ、ちゃんとした小説はもうあがらないでしょうねぇ...。春売りの次のシリーズはどうするか...
次シリーズ、リクエストなどあったらリク箱にて受け付けます!!!!!!
候補としてはメアマダかキラマダ...またマーダー愛されの小説あげようかしら()
さてさて、あとがきも長くなりましたね!それでは、また何処かで!
春風とともに、
後日談です。
ゆるふわR15。なんかみんなアホみたいなこと言ってると思います。
まだちゃ愛され!!総受け!!!平和!!!鬱要素・胸糞要素なし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まだちゃはポイズン(ハズビン)が似合うと思います。ずっとそれ考えながら描いてたし。ずっと苦しんでたけど、みんなに救われたんだね (^-^)ヨカッタ
いい加減更新しないとな…と考える今日この頃(3/9)
「ねーぇ、マーダー」
甘ったるい猫撫で声で、オレ…マーダーを呼ぶのは、キラー。正面から見るその瞳は、すっと細められていた。まるで、獲物を前にした獣のような。
「今週、僕にしてよ」
お願い、とキラーはオレの両手を自身の両手で包み込む。そして、あざとく上目遣いをしてきた。だが、そんなんでオレはこの身を許すほど甘くはない。というか、単純にオレの明日が死ぬ。
「やだ。お前とやったら腰が死ぬ」
「えーん、つめたぁい」
泣いてるふりをして、再度キラーはオレを上目遣いで見つめてきた。
「どうしても?」
「はぁ……やだっつってんだろ」
オレはキラーを呆れたような目で見る。すると、キラーは一度大きく舌打ちをした後、ガッとオレの腕をひっつかんだ。
「じゃあ、ムリヤリがお好みで?」
低く、温度のない声だが、笑みを浮かべたその顔は、完全に獲物を前にしたソレだ。真っ青な舌が、待ちきれない、と言うように口元を舐める。
オレが、そろそろほんとに命の危険があるな…と感じ始めたところで、一つの声が響き渡った。
「あーー!!!!キラー先輩!!何してるんですか!!」
ツカツカとこちらに歩み寄ってきたのはクロス。そのままオレのを掴んでいたキラーの腕を引き剥がし、オレを抱きしめた。
「ちょっと!抜け駆け禁止ですよ!」
クロスはそう叫ぶと、オレをぎゅっと強く抱きしめる。
「はァ“?早いもん勝ちでしょ!!」
キラーも負けじと叫び、オレを抱いているクロスの腕を引き剥がそうと躍起になる。
「う“…何言ってんだよお前ら」
今にも喧嘩が始まりそうな(というより始まってる)険悪ムードを、オレは嗜める。
「だってコイツが!」
「だってキラー先輩が!」
「はいはい…」
相手が悪いと(間にオレを挟んで)互いを責め立てる二人をグッと引き離してから、オレはその場を立ち去る。後ろから何か聞こえた気がしたが…気のせいだろう。
ペタペタとスリッパが音を鳴らすのを聞きながら、オレは自室へと戻る。あの後戻ったら、ちゃんと掃除されていて驚いた。というか睡眠薬がなくなってた。なんでだ。いや、前科があるからだろうが。
「…ん」
ギィっとドアを開いて、そのままベットに飛び込む。ぼすりと体が沈んで、柔いマットレスとシーツが骨身を包んだ。
最近は、悪夢を見ることも、眠れなくなることも無くなった。罪の重責が無くなったわけじゃない。パピルスの叱責が聞こえなくなったわけじゃない。
ただ、アイツらが、オレが悪いものを見ないくらいに抱き潰してくる。そう、ここ数週間オレは交代でアイツらに抱かれている。ヤった後はしばらく悪夢を見なくていいということで、こんなことになった。いや、なんでだよ。くっそ体が痛いんだが??
しかも加減を知らない奴がほとんどだし…LOVEがあるからって、痛いもんは痛いし怠いもんは怠いんだが。それでも、悪夢にうなされず眠れるというのはありがたい。その点では…まぁ、感謝してなくはない。
「…何考えてんだか」
ちなみに誰がオレを抱くかという話で揉めに揉めたらしく、(ホラー情報だ)今では週替わりとなっている。
「ふぁ……」
今日はやけに眠たい。だが前のように、悪夢の恐怖に怯えることはない。だって、すぐそこに最高の悪夢達がいるんだから。
あれ以上のものを見るなんてことはないだろうな、なんて考えながら、オレの意識はゆっくりと沈んでいった。
「先輩!キラー先輩が!!」
「ボス!クロスが!!」
ほぼ同時に、俺…ナイトメアに対してそう抗議する両者。声が被ったことが気に食わなかったのか、また睨み合っている。
「うるさい黙れ」
『ハイ』
俺がそう言うと、クロスとキラーは簡潔な返事だけを残して押し黙った。
「何でそんなに騒いでんだよ?」
まぁ…なんとなく見当はつくが。
俺の問いに、キラーが答えた。
「何って、マーダーのことだよ!」
だろうな。うん、なんとなくわかってた。
「キラー先輩ったら酷いんですよ!抜け駆けしようなんて考えてて…!」
「はァ“???異物くんに言われたくないなァ“!」
いがみあう二人(骨)。いい加減うるさい。
「というかそもそも順番決めただろ。それに従えよ」
俺がもっともなことを言うと、クロスは勝ち誇ったような笑顔を浮かべた。
「先輩の言うとおりですよ!なので、今回は引き下がってくださいね!」
「うぐ……このやろー……」
とてつもなく恨みがましい目でクロスを睨んだ後、流石に諦めがついたのか、キラーは大人しく黙った。いいネガティブだ。やっぱり|アイツ《マーダー》が絡むとコイツらは面白くなるな。
俺がそう考えていると、パタパタと階段の方から音がしてきた。
「おいクロス〜昼飯まだ?」
音の主はホラー。常に空腹なせいか、たびたび我らが家事担当のクロスに飯を強請ってくる。あ、そういえば性欲は食欲に比例するんだったか。…うろ覚えだ。
「まだ…いや、さっき食べたじゃないですか!」
「確かに」
お前も忘れてたのかよキラー。
「えー、そんなの30分も前だろ?」
「たった30分ですよ!!」
ホラーのどこかズレた発言に、クロスが即座にツッコミを入れる。
「はぁーもー…いいや…マーダーかまってくる」
ホラーがそう言って立ち去ろうとしたところを、三つの声が阻止した。
『はぁ!?!?』
一つはキラー、もう一つはクロス。最後の一つはもちろん俺じゃない。マーダーはこの場にいないし、ホラーも違う。だとすれば…
「エラーか、いつ帰ってきたんだよ」
そう、エラー。AUの破壊者で、闇AUメンバーの一人。
「サッキ」
相変わらずのバグった声でそっけなく答えると、エラーは再度叫んだ。
「ホラー!聞き捨テナらナいゾさっきのハ!!」
感情の昂りのせいか、普段よりグリッチが多くなっている。
「そーだそーだ!抜け駆け反対!」
「そうですよ!ダメです!」
エラーの言葉にキラーとクロスの二人も激しく同意する。
「飯がないんだったら仕方ないだろ〜…もう行くぞ」
『やめろ!!!』
四人での口論が始まったところに、俺が声を上げた。
「ちなみに、今週は俺だからな」
『は、』
固まるヤツらを尻目に、俺は二階へと上がる階段へ向かう。下にはいなかったから、自室だろう。
「ちょっ、ボス!?!?」
「オいナイトメア!!」
「先輩!?」
「…ボス?」
騒ぐ声が聞こえるが、気にならない。軽く鼻歌を歌いながら、俺は階段を登った。
--- __それは、まるで春のような、新たな世界。__ ---
--- **春風とともに、** ---
春まだちゃ曰く、それぞれとの行為は
キラー:激しい・翌日腰が死ぬ・でも優しい
ホラー:優しい・とにかく優しい・事後処理バッチリ
エラー:拘束プレイしてくる・体の至る所に跡がつく・でも優しい
クロス:最初優しいけど途中から欲出ちゃうタイプ・けど体は気遣ってくれる・翌朝謝り倒すまでがテンプレ
メア様:ネガティブ摂取しようとしてくる…?HAHAHA残念だったな!!!メア様以外の悪夢を見ないよう、めっちゃ優しくしてくれるのだ!!でも痛いもんは痛い!!
いいところ全部持ってっちゃう系メア様でしたね!!!
エラーさんは接触恐怖症だって?知らねーよ!マダちゃはいいんだよ!!!
(いえない…途中まで忘れてたなんていえないよ…)
後日談終了!でもまだ後がきとか諸々が終わってないので後二話ほど上がります!!びっくりだね!!
ちなみに今回はギリギリ3000文字行きませんでしたズェ…2749文字…後300…まぁ、書くことなかったんでね。
今回は結構スッキリ終わったと思うなぁ…本編が基本的にあれだったし…
春売りのイメージカラーは空色と桜色です。綺麗な空に、桜が舞うんだ。
春売りスケルトンと漫ろ雨 ~あとがき~
あとがきなのにまえがき書くとか意味不明じゃない!?
まぁあとがきです!!作品全体と、各話の思いをつらつら書きます!!!
てことであとがきです!!!春売りスケルトンと漫ろ雨。シリーズ、本編三話、後日談一話、NG一話の全五話構成でやらせていただきました!!
たくさんの人...に読んで貰えたのかはわからないですが、一応、誰かの目には届いたみたいです!よかったヽ(´▽`)/
こーゆーのって何から描いたらいいのかしら...作品のきっかけとか?
じゃあきっかけから行きますか...
えー、まず、桃海が、『すっげぇインモラルな小説かきてぇ!!!』となったのが事の発端。日記で呟いてたので、見てた人は知ってるかな?
もうほんと、この世の胸糞と鬱展開を煮詰めてそれに鬱を足したような小説にしたかったんですよ。ですが、桃海の技術的にもそうはならず...結果的に、ハッピーエンドとなりましたね。
どことなく、春の風が拭くような本作品、タイトル通りになってよかったです。
**タイトルの意味とか**
春売りは、そのまま売春です。スケルトン...もそのままですね。あと、『漫ろ雨』ですが...初期タイトルは、『春売りスケルトンの梅雨』でした。そこから色々語呂とか意味を考えて、今のタイトルになったんですよね。
漫ろ雨...”そぞろ雨”とは、長く降り続く雨のことだそうです。この作品での”雨”は、一貫して涙のことを表しています。わかりやすかったかな?
タイトルを先に思いついて、そこから作品ができあがってきたのですが...まぁ、いい感じに終わったのでいいんじゃないかな?
**春売り殺人鬼。**
第一話は、割と形が決まっていました。一番書きやすかったのも第一話です。
うーーん...ぶっちゃけ胸糞要素ここ(冒頭)くらいしかなくない??あとずっと胃が痛くなるような話ばっかだし...胸じゃないよね()
ここのまだちゃはもうすっごいSexyだと思います。え、最初のまだちゃめっちゃよくない??誘われたらほんとに抗えないと思う。まだちゃは誘い受け、おーけぃ?
後半のキラーsideは、割とギャグよりじゃないかな?NGだともうギャグでしかなかったんだけど()
あと、メア様が「****」の部分を言っていないのは全然演出なんかではなく、ぼくが言わせるのを怖がったためです()
直接言ったらR18までいきそうで...
タイトルに繋げることで、読者が、だいたい何いっているかわかるようにしました。もちろん無理矢理ですしたまたまです()
作品のイメージカラーは桜色と空色でした。イラスト(マイピク)も、そんな感じで描いたので...まぁ見てくれたら嬉しいです。
**降り続く雨は誰のもの。**
ここは、まだちゃがODする以外なにも決まってなくて...結構行き当たりばったりだったかも?
とりあえず、第一話最後のメア様の言葉をすっっごいマイルドにして第二話冒頭にぶち込みました。一応意味はあってると思うんだけど...予備知識のみで挑んだので、間違ってたらゴメンナサイ。
さて、この話の見せ場はなんといってもまだちゃのODです!!!!!!!!
いやー、これはほんと最初からやりたかったことだから、やれてよかった。何気に初OD表現かも?
前にも言ったんですけど、このためにODについて詳しく調べたので、一時期ぼくのタブレットのタブはとんでもないことになってました()人に見られたらやばかったと思いますネ。
ここではひたすらにぼくの性癖を詰めた気がします...嘔吐、泣き顔エトセトラ...
とても楽しかったと同時に、これ引かれない??と思いながら描いてましたね。
そしてそして!!なんとメア様が助けに来てくれるんですわぁ~~~
ここのメア様かっこよくない??自分でいうのもなんだけど(笑)
ODの処置も調べたんですよ~あってるのかわからないんですが、どこのサイトにも嘔吐を促す~的なことが書いてあったので、タブン正解でしょう!!!
このメア様、割と仲間思いなんで...けっこー焦ってるんですよぉ~
台詞からも読み取れるかな?読み取れたらいいな(^^*)
**あなたの雨も、きっといつかやむのだから。**
ここはまぁぁぁじで行き当たりばったりに書きました。いや、最初のシーンはうまくできた自信があるのですが...
中盤から後半にかけての、各々の思いを伝えるシーン(以下・ぶっちゃけシーン)が...ネ。
これまだちゃに言わせていいのか!?これ筋通ってる!?矛盾してないよね!?!?となりながら、そして自分も胃を痛めながら書きました...
ぶっちゃけ、この話が一番書くのつらかったかも。いやぁ...ほんとにね。まじで辛かったのよこの話。
てことで、つらずぎポイント1~
これまだちゃに言わせていいの!?!?
ここなのでぶっちゃけますが、まだちゃの告白シーンの台詞、『ビッチ』と『尻軽』と『アバズレ』の三択だったんですよ。ビッチと尻軽で悩んだ末...すこしでもマイルドにしようと、尻軽となりました()なにがマイルドだ()
ほんとまだちゃにこれ言わせていいのか悩みに悩んであんな感じになってるんです...
つらすぎポイントその2~
これ...言わせていいのかアンタらに。
メア様とか...ほかの骨達がね?色々思いを告げるシーンがあるじゃないですか...あれ、描いててほんとウェッッアッッウィアッッってなってました。ふはは。あと、メア様のあのシーンあるじゃないですか...あの、思い返すと恥ずかしいシーン。もう見たくない...なんでぼくはあんなのを描いたんだ...
まぁ...かっこよくなったかな?
さてさて、最終話なせいであとがきがながいね!!!
で、まとめますと...とりあえず救われてよかったねまだちゃ!!!!!!!!!
って感じです!!!
個人的に1、2話がポイズン(ハズビン)、3話がルーザーベイビーだと思っています()まじで救われてくれてありがとう...(泣)
**春風とともに、**
後日談ですね~
いやぁ...やっとまともなまだちゃ愛されが出てきましたわ!!この話がいっちばん救い。ほんと救い。ありがとう。
え、まだちゃ愛され最高だよね、としかいいようがないんだけど(((
あと、今までタイトルに読点(。)がついていたのですが、この話はついていません。変わりに、あとに文章が続くかのように句点(、)がついています。タイトルの”春風”も、ちょっとカービィ要素入ってますね。
明日は明日の風が吹く、って意味もあります。
とりあえずまだちゃ愛されとまだちゃ総受け増えろ!!!ふやせぇぇぇ!!!
**NGシーン集**
もうひたすらにギャグ。ギャグでよかった。
本編がもうひたすらに鬱々だったので、ギャグ書こうってことで生まれました。嘘です。
ほんとは、うちの友人が『ラムネたくさんのんだ!!!』と言ったから生まれました。ラムネODとかいう謎の単語が生まれたりしましたよ()hehe。
本編にNGがあったらこんな感じだろうなーって考えながら作りました!
他にもみなさまが考えるNGなどあったら、教えてくれると嬉しいです!もしかしたら追加するかも()
あとは...入れませんでしたが、大事なところで噛んだりするみんなはいると思います()とくにラストのメア様w
絶対三回くらい噛んでたと思いますww
さてさて、長く続いた春売りももうエンディングです!ここまで見てくれた皆様、ファンレターをくれたお二人、スペシャルサンクスとして名前を出したいくらいです!
本当に励みになりました!!!
春売りはこれにて完結ですが、もしかしたら、年月を経て、別サイトでリメイクされてたり、どこかの誰か漫画かしてるかもしれません!
個人的に、頑張ってかいた作品なので、どこか、同じマーダー好きの人に届いたらいいな。
それでは、皆様に春風が吹きますように!
<了>
いつも通り、利用規約などにひっかかったら非表示とさせていただきまーす(^^*)
誤字・脱字報告など、あったら教えてください!コッソリ直します!w
では、春売りシリーズ、これにておしまい!今までありがとう!
次シリーズのリクエストとか、あったらちょうだいね~~~
では、まったにぃ~~!