双黒一家が多くなってきたのでまとめました!
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目次
双黒一家の仮装招宴
双黒の皆さんにコスプレして欲しかっただけの私得回です。
太宰side.
今日は|仮装招宴《ハロウィン》。与謝野さんに教えてもらうまで知らなかったけど、仮装して楽しむ海外のイベントらしい。私はこの日が楽しみだ。なぜなら_________
---
「ただいま、中也〜。今日のご飯な〜に〜?」
「今日はあれだからな。楽しみにしとけよ!
っと敦!大丈夫か?」
「……。中也、センス良っ!」
そう、私が楽しみにしていたわけは…
「この虎耳、可愛い!こっちは羅生門…?これ、
誰かの手作り?」
そう、中也の今日限定メニューと仮装!
「ほら、帰ってきたら何て言うんだっけ?」
「!!」「「!!」」
「せーの、とりっく、「いいよ!お菓子!どうぞ!」
「せーのっ!」
こちょこちょこちょこちょ…
「!?!?!?ひっ、はははは!ち、ちょっと!私、お菓子あげたよね!?何でいたずら!されるの!」
「だからだよ。ほら、もっかい言ってみ?」
「せーの!とりっくあんどとりーと!」
「はい〜!?聞いてないよ、中也!」
「最後まで聞かねェそっちが悪い!」
「ねえ、ぱぱたちってなかよしだね!りゅう!」
「…(うんうん)」
---
|仮装招宴《ハロウィン》といい、これからやってくる|降誕祭《クリスマス》といい、やっぱり中也と子供達と過ごすと楽しい…。
これからもずっと、4人で過ごしたいな…
この後、中也の手料理を皆で食べてジャックオーランタンごっこで盛り上がったとか。
ちなみにハロウィンコスチュームの制作は中也が紅葉姐さんに頼みに行ったら既に出来ていたそう。ポートマフィア平和…。
双黒一家の折り紙day
双黒一家が折り紙を!
二人ならではの楽しませ方、とくとご覧あれ…
中也side
今日は太宰が休みで、3人で買い物に行ったらしい。「楽しいもの」をねだられて、つい買ってしまったとか…
---
「ただいま〜…」
「あっ中也!おかえり!」
「ちゅやさんおかえりなさい!」
「…おかえり。」「りゅう、おっきいこえで!」
「大丈夫だ、聞こえてるよ。…あ〜、づがれだ…」
「中也がそんなに疲れるなんて、余程の相手だねえ。」
「いや、今日は一日書類と格闘してた」
「ならどうして?中也書類整理おかしいくらい早いじゃん。おまけにその後一戦やってたし。」
「おかしいは余計だ…
今日買ったって言ってたものがずっと気になって、全ッ然進まなかったんだよ!俺も今日休んで一緒にいたかった…」
「………////」
「で、今日は何買ってもらったんだ?」
「おりがみ!さんにんでいっぱいおったら、あとはちゅやさんがやってくれるよって」
「…な〜るほど、そういう事か!」
「中也、あれ。お願いしていい?」
「任せな!じゃ、これ一寸借りるぞ。」
「はい!」
重力操作で折り鶴(折り目が綺麗だから恐らく太宰作)を浮かせてみせると、二人とも目を輝かせていた。その様子を横目で見つつ、他のも浮かせていく。
「よいせっと…ほら、ミニ動物園の完成だ!」
「すご〜い!ちゅやさんありがと!」
「…ありがと。」
「へへっ、これくらい朝飯前だ!」
「?ねえ、あさめしまえってなあに?」
「やつがれもわからない…」
「だからあんなに急かしたんだな、太宰。」
「だって、早くしないとすぐ寝ちゃうんだもん。
あと、早く会いたかった、し…////」
「っ!////」
「と、というか、私そんなに急かした覚えないよ?」
「LINE通知200件超えなんて、俺のスマホには初めて来た。」
「そんなに送ったっけ…?」
「おい!」
この後、桜吹雪もやってくれる中也。途中で太宰さんに触れられて桜が落ちてくけど、その方が本物っぽかった。
ひとしきり遊んで子供達を寝かし付けつつ、「次は本当の動物園だな。」って計画を立ててる。
後日、皆で本物を見に行ったとさ。
双黒一家 文化に触れてみる…?
文化の日って何をするのでしょうか……?
分からないなりに書いてみました。
投稿遅くなってしまってごめんなさい🙇♀
太宰side.
今日は祝日。たまたま中也と休みが被ったので、皆で文化に触れてみようという日になった。
---
「ねえ中也、近くの博物館が入館料半額になってるって。行ってみる?」
「ん〜…そうだな。今日はそこ行くか!
よし!二人共、出掛けるぞ!」
「おでかけ…✨やった〜!」
「…わあ…!」
中也の言葉に目を輝かせた二人。やっばり、可愛い…!
「おい、手前ェも一寸は準備手伝えよ…」
---
「ついた〜!」
「よし、早速中入るぞ。チケットは…」
「はい、買ってあるよ。」
「お、さんきゅ。じゃ、行くか!」
「二人共、ここからは静かにね…」
それぞれ手をつなぎ、館内を見て回る。
「これ、すご〜い…!」
「…✨(昆虫標本見てる)」
「ふふっ、こんなに楽しんでくれるとは…」
「やっぱり、連れてきてよかったな!」
「それにしても懐かしいねえ。中也の自由研究に付き合ってここに二人で訪れた事あったよね。」
「だからここにしたんだろ?また俺と来たかったから。」
「やっぱり中也、流石…。
私はあの時、夢にも思っていなかったのだよ。まさかここに、こんな形でまた来れるなんて。」
あの時ここで過ごした時間は幸せだった。中也と二人で展示を見て回る時間に、どれだけの幸福を感じたことか。
「それに、静かな所でこうして、中也と並んで歩きたかったし。」
「っ…////手前ェは本当に、あの時から変わってねぇな。」
---
真っ赤な中也も、あの時から変わらず可愛いよ。私達は変わってるようで変わらないね。
だから私は、君を愛し続けられるのかな?
まあ、中也がどうなっても、私は必ず愛し続けるよ。あの時から変わらず、ね。
双黒一家 今日は何の日?
さて、今日は何の日でしたっけ?(11/22)
双黒一家シリーズです!
太宰side.
今日は「」の日。中也は知ってるのかな…?
---
「ただいま〜!」
「しぃっ!」
「あ、もう寝ちゃった?」
「ああ。さっきやっと、な。」
「中也、いつもありがと。ごめんね、全部任せちゃって。」
「何か変な物でも食ったか…?」
「今日はいい夫婦の日、だから!」
「っ!////なら俺も…
いつもありがと。その、これからもよろしく…」
「!?!?////
っ、可愛い事言ってくれるね…覚悟してよ…」
---
とろけるような甘みが満ちているこの部屋で、二つの指輪が重なり合って光っていた。
「あれが、おとなのこい…?」
「ぼくたちにはわかんないね。」
「中也、あそこ…」
「!?!? 二人共、いつ起きたっ!?////」
「まあまあ。ほら、二人共寝るよ〜」
「ねえ、あれがおとなのこい?」
「っ!//// 一体、君達は何処から見てたんだい?」
「どあがあいたとこから…」
「いや、全部じゃねえか…////」
「…中也、続きは後で、ね?」
「!////…ああ。」
双黒一家の降誕祭
双黒一家、子供達の紹介です!
旧双黒の二人は結婚してるか曖昧なので(プロポーズ書いたくせに、名字は変わらないで欲しい)、名字は入れておりません。
あつし…5才。龍と双子でお兄ちゃん。誰とでも話せて可愛がられやすい。
りゅうのすけ…5才。敦と双子で弟。コミュ障なとこ有。台詞は大体「…」がつく。
二人とも孤児院出身。
こんな感じです!
では、双黒一家の皆で楽しむ降誕祭をお楽しみくださいませ…
中也side.
今日は|降誕祭前日《クリスマスイブ》。
---
せっかく休みを頂いたし、ケーキを焼いてみる事にした。それも、木の形のロールケーキ。
樋口いわく、ブッシュドノエル、という降誕祭でしか食べられないケーキらしい。
焼いている時、二人がやってきた。
「いいにおいがしたからみにきた!」
「お、鼻が良いな。今、ケーキ焼いてたんだ。」
「…けーき!やったあ…!」
「もう少しで焼き上がるから、向こうで待ってな。」
「は〜い!りゅう、いこっか!」
とてとて音を立てる後ろ姿を見送り、ふと思い出す事があった。
---
「ただいま〜!」
「おかえりなさ〜い!きょうはけーきがあるよ!」
「そうか、降誕祭だものね!」
「…例の物は?」
「準備してあるよっ!」
「良し…」
「あ、ふたりがなかよし!」
「めずらしい…?」
「今日は降誕祭だからな。」
「折角の|行事《イベント》だもの!」
「きょうはふたりともうれしそう!」
「中也、そんなに嬉しいのかい?」
「っ!?っるせ、ほら晩飯食うから早く外套置いてこい!」
「はいは〜い、中也はツンデレだねえ。
…まあ、そんな所が可愛いのだけれど。」
---
ケーキまで食べ終わって風呂にも入り、太宰は子供達の寝かし付け。
「懐かしいな…」
まだ学生だった頃。降誕祭に会いたくて、放課後の昇降口で彼奴を待ってた。
「…そっから、結局会えたんだったか?」
待っている時の事ははっきり覚えているのに、その後が思い出せねェ。
「まあ、今これだけ幸せだし…結果オーライってとこか!」
「何が結果オーライなの〜?」
「げっ…何時からいたんだ?」
「懐かしいな…ってとこから。」
「全部じゃねェか…!」
「物思いにふける中也も可愛くって、見てた。」
「…それ、褒め言葉って言うのか?」
「言うよ!現に私は中也を愛してる。中也の可愛い所もかっこいい所も、全部に惚れてる。
これからも、ずっと一緒にいてね。」
「…当たり前だろ?手前ェの隣は俺の物だ。
他の奴に譲るつもりはねぇ。」
「…ありがと、中也。安心した。」
「…?」
「中也、いつも冷たいから。たまに本気で嫌われたんじゃないかって心配になる…。」
「…!なら、心配させた分愛されてくれるか?」
「!その倍は返すよ。」
「わぁった、覚悟しとくよ…」
---
粉雪舞う降誕祭、イルミネーションの魔法にかけられた二人の思い出にまた一つ、幸せが積もった日。
双黒一家の降誕祭 後日譚
「双黒一家の降誕祭」
https://tanpen.net/novel/af49721b-546a-4d36-9732-3f6929518a57/
の後日譚です!
中也side.
---
「りゅう!ぷれぜんときた!」
「んー…!?ぷれぜんと…!」
「りゅっくだ!」
「おそろい…!」
「やった〜!さんたさんきた!
だざさん、さんたさんきたよ〜!」
「ん〜?お、良かったねえ!どれどれ、お揃いのリュックか!今度これ背負って出かけようね。」
「うん!」
「…ちゅやさんは?」
「多分、そろそろ起きるよ。言いたい事でもあった?」
全部聞こえてっけどな…
---
「中也。」
「あ゙?」
「昨日思い出そうとしてた事、思い出せた?」
「…はっきり、思い出した。」
「私は今でも変わらないからね?」
「俺も、今更他の奴に愛されたいとは思えねえ。」
「なら、良かった。」
双黒一家 年越し!
少々遅くなってしまいましたが、年越しです!
年越し蕎麦って年を越す時と大晦日の夕食、どちらに食べるんですかね…?
ちなみにうちは夕食に食べてます。
太宰side.
今日は大晦日。別に普段と変わらない休日だと思うのだけれど、中也の提案(命令)によって大掃除をすることになった。面倒だなぁ〜…
---
「ぁ゙〜…」
「ほら、とっとと終わせ。次の仕事はいくらでもあるぜ?」
「ちゅやさん!これ、どこにおく〜?」
「ああ、それ…って、まだこんなのあったのか。」
「ん〜?どれどれ、あ!懐かしいねえ!」
《龍頭抗争》の時に使ったスノードーム。
まだ捨ててなかったんだ…
「なあ、要るか?これ。」
「折角中也が解いてくれた謎、要らないわけなくない?」
「…それもそうだな。」
「じゃ、寝室の棚に置いとこ!」
「分かった。」
懐かしい品々と思い出を二人で思い出して笑い合う大掃除、案外悪くないかも…。
---
「やっとおわった〜!」
「お疲れ。ほら、これ飲め。」
「これ…蜂蜜と檸檬?」
「梶井から檸檬が届いてな。あったまるだろ?」
「おいしい…!」
「ははっ、だろ?初めてにしては上出来だな。」
「そういえば、蕎麦は何時食べる?」
「二人が寝る前がいいから、晩飯で食っちまおうかと思ってる。」
「そうしよっか。」
---
蕎麦を食べて、お風呂にも入って、準備は万端。
「今年の紅白は満場一致で紅組の勝利だねぇ。」
「ここまで差、付くんだな。」
「…TV変えていい?」
「その前に子供達寝かせて来ようぜ。」
「ふふ、可愛い。このまま眺めてたい。」
「風邪引かせちまうぞ。」
「…分かった。」
ぐっすり眠る二人を寝室まで運ぶ。炬燵の外寒…
「中也が日本酒?珍しいね。」
「正月には葡萄酒より日本酒の方が合う。
…あと、手前ェが好きだろ?(超絶小声、早口)」
「あ、後5分。」
「時間の流れって速いよな〜。」
「本当。…中也、今年もありがと。」
「こっちこそ、太宰。…否、治。」
「…はい待ち給え、一寸待ち給え。」
「っるせ!何だ太宰?」
「中也ってば非道い…。」
「あ、残り1分切ったぞ!」
30、…20、…10、
「9、8、なnっ…んぅ、!」
5、4、3、2、1。静かに、唇が離される。
「…Happy New Year、中也。初キスありがと。」
「今年もよろしく、な。」
「…今年、だけかい?」
「なッ…
これからもずっと、よろしくな。」
「こちらこそよろしく。」
「…眠い。寝る。」
「えっ?まだまだお子様だねぇ。」
「…手前ェが普段から掃除しないせいで大掃除大変だったんだよ…」
「…(*ノω・*)テヘ!」
「…明日、覚えとけよ…!」
---
「…で、どうして袴なのだい?」
「姐さんからだ。俺達分の袴、似合いそうなのを見繕って頂いたんだよ。」
「…あるきづらいねぇ。」
「それが、和装の良さでもあるんだぞ。」
「…ちょっとぐるじい…」
「帯しめるなんて事、滅多に無いからね。
大丈夫、そのうち慣れるものだよ。」
「おし、初詣行くか!」
「この格好で!?」
「折角着付けたのに勿体無いだろ?」
「…分かった。」
---
ものすごく視線感じる…
何で中也はあんなに堂々としてられるんだろ?
「ほら、行くぞ。」
片腕で敦君を抱えながら、空いている手で私の腕を掴んだ中也。こんなにかっこよかったっけ…?
その手を解こうとも思えず、龍之介君を抱え直して引かれるままに境内を歩く。
「中也は何で堂々としてられるの?」
「なんでもなにも、別に悪い事してるわけでも無いだろ?」
かっこいい。今、間違いなく中也に惚れ直した。
---
「やっぱ中也って料理上手いよね。」
「散々俺の飯食っといて今更か?」
「お節、ここまで本格的に作れるのマフィアでも中也と姐さん位だと思う。」
「…変な物でも食ったか?」
なんか素直になっちゃう…。
---
太宰が中也に惚れ直した頃、中也もまた太宰に惚れ直していた。
---
中也side.
大掃除をしていた時、スノードームを見つけた。
正確に言うと見つけたのは敦だが…。
唯の小道具だったし、俺も割り切って捨てるべきだと思ったが、一応太宰に聞いてみた。
「なあ、要るか?これ。」
「折角中也が解いてくれた謎、要らないわけなくない?」
…は?要らないって言うんじゃないのか?おまけに「要らないわけなくない?」なんて、どんだけ大事なんだよ…
俺って、ちゃんと彼奴から想ってもらってたんだな…。
---
新年早々惚れ直し合う、似た者同士の恋愛物語はまだまだ始まったばかり。
スノードームの話、詳しくは「文スト迷ヰ犬」のDeadApple前日譚をご覧下さい。
双黒一家 節分!
節分ですね!(とか言いつつ3日遅れ…すみません、忘れてました…。)
ここから事務連絡!
紹介文にも書いたのですが、新たに「双黒一家」シリーズを作成しました!
理由としては、シリーズに登録できる作品数に限りがあるためです。まだまだ上限まで行く気はしないのですが、双黒一家シリーズもいい感じにたまってきたし、早めに分けてしまおう!と、作成を決断した次第です。
これからは双黒一家はここに、それ以外の双黒は今までの「双黒 短編集」に入れていきます。
NO.side.
「ただいま〜。」
「お、来たか!よし、晩飯にすっぞ〜。」
「…お帰り、は?」
「はいはい、お帰り。今日も仕事頑張ったな。」
「おかえりなさ〜い!」
「…なさい。」
「二人共、ただいま!」
「帰って早々悪いが、配膳手伝え。」
「え〜、私今帰ったんだよ〜?」
「とか言って、手伝った事無えじゃねえかよ…」
「きょうはおにがくるから、いいこにしてないとだめ!」
「おにが、わるいこをつれてっちゃうから…」
「だとよ。今日は節分だろ?」
「ああ、そうだったねえ!そういえば、探偵社でこんなものもらったんだっけ。」
「あ、まめ!」
「おお、ナイスだな!」
「…中也、なんかあった?」
「流石に太宰相手にはバレるよな…
実は、豆買っとくの忘れてたんだ。」
「ほんとに中也大丈夫…?」
「今日休みもらうために、溜まってた任務全部片付けてきたからな…」
「まったく、中也の働き過ぎは変わらないねえ…
今日は君の働き過ぎ鬼も始末しないと…」
「あんまり子供達の前で物騒なこと言うなよ。」
「…えほうまき、たべないの?」
「あっ、そうだったな!よし、とっとと運んで食うぞ!」
---
「今年の恵方は?」
「とうほくとう!」
「おう、流石だな!」
「中也、家だとどこらへん?」
「確かここが北だから、ここらへんだな。」
「よし、あの棚を目印にしよう!
あっちを見て、黙って最後まで食べ切ってね!」
「うん!いっただっきま〜す!」
「…いただきます!」
「(よし、二人共問題なさそうだね…?)」
「あっ!いくらが…ああっ!」
「ああ、これくらいなら大丈夫だ。」
「…しゃべっちゃった…。」
「しあわせが、にげてっちゃう…」
「大丈夫だよ。幸せはある。逃げてってないよ。」
「なんで…?」
「隣に中也がいて、君達がいるからだよ。
愛する人に囲まれてる今が私の幸せ。だから、幸せは逃げてってないよ。二人共、ここにいるでしょ?」
「っ…(此奴、愛する人って…莫迦。わざとだろ。
…でも、俺の幸せも逃げてなかったな。)」
「なんか、かっこいい…!」
「じゃあちゅやさんは、いましあわせ?」
「っえ、俺か?俺は…
幸せだ。これ以上ないってくらい、世界一にな。」
「みんな、しあわせ?」
「勿論だよ!」
「(みんながしあわせなせつぶんっていいな…!)」
---
「よ〜し、鬼退治しよう!
中也、お願いね。」
「ああ、任せとけ…。」
「じゃあ二人は、この豆で浮かんでる鬼さんをやっつけてね!」
「わかった〜!」
「ぎょい!」
「(あらかじめ私が異能を込めた豆を、中也が重力操作で操ってる鬼に当てて倒す…。よし、良さそう!)」
「(上手くいってるな…特訓の甲斐あったな!)」
「みんなたおせた〜!」
「え、もう?…ほんとだ、流石だね!」
「これで、敦の泣き虫が治るといいな。」
「龍君の無愛想も、一寸減るといいね。」
季節の変わり目、年の節。魔を滅したこの日に、幸せを再確認できた双黒一家でありました…