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目次
#1
はー、今日も疲れたな。
今日返されたテストも、微妙。
前回からあがったのかも下がったのかもわからない。
この先やっていけるのかな…
…あ、自己紹介してなかったね。
私、小野 蓮花。
友達からはよく「蓮花」って呼ばれてる。
中学2年生。
清楚系、なのかな。
でも黒髪だからよく清楚って言われるー
そんな清楚じゃないと思うけどねー…アハハ
あとは何かな…
「小野っち!」
「うぇっ!」
「なに変な声出してんの委員長〜」
「もうびっくりさせないでよー」
「ごめんごめんw」
「死ぬかと思った」
「もう大げさなんだからーw」
「冗談冗談 笑」
「よ!!」
「あ、小坂くん!」
「何話してたの!委員長!」
「いやいまミカが驚かしてきたからさー」
「蓮花ったら大げさなんだよー?死ぬかと思ったとか言っちゃってさー」
「wwwww」
「このあとどうするー?」
「ス○バでも行って宿題やる?」
「さんっせい!!行こ行こ!」
相変わらず元気だなー
まあそりゃそっか。
ミカは大して勉強しなくてもいつも点数いいもんなー。
それと比べて私は、勉強してもミカより低い。
なんで?
こんなに勉強してるのに。
ミカがうらやましい。
ミカは勉強ができるのに加えて顔も良い。
そして運動もできる。
本当に完璧な人。
おかげでクラスの男子からモッテモテ。
あと陽キャ。
ミカが一人でいるところ見たことないよ。
私も人気になりたいわけじゃないし、モテたいわけでもない。
けど、なんかうらやましい。
ミカには、私にはない何かがある。
いつも輝いて見える。
私もミカみたいに完璧だったらな。
あんなことも起こらなかったのに。
小学生の頃の記憶が蘇ってくる。
ああダメだダメだ。
昔のことなんか考えちゃダメ。
考えても自分が苦しいだけ。
私を救ってくれたミカにはほんとに感謝してる。
「…カ!」
「…ンカ!」
「蓮花!」
「…あ、ごめん。ちょっと考え事してた。」
「ス○バでなに注文するか考えとかないとモタモタしちゃうよ!」
「あー、そうだった、みんなは何にするの?」
「俺抹茶クリームフラペチーノ!」
「悠人はほんとに抹茶好きだよねー ちなみち私はキャラメルマキアートー!」
「へー、いいね!私は何にしようかな…」
「キャー!!!」
「「「!?」」」
#2
叫び声のした方を見ると、ナイフを持った男が若い女性を襲っていた。
「…!?」
「どうしよう…」
「私が行く。」
「え!?ちょっとミカ?!?!?!」
「蓮花は110番して!!!」
「え、ちょ、俺は???」
「悠人は周りの人を非難させて!」
「お、おう」
---
「ちょっとあんた!!!!!その人を離しなさいよ!」
「あ?うるせえ!動くな!この女がどうなってもいいのか!」
「クッ…」
「お前こっち来いお前も人質だ。その勇気は認めるが力がないんじゃねぇ。”役立たず”だねぇww」
「…」
「ミカ!!」
「蓮花!」
「静かにしろ!」
トンッ バタ
「ミカ!!!」
「お前も殺されたくなければ大人しく俺に従うんだな!」
「ミカに…ミカに触るな!!!!!」
ドカッ
「うッ…」
バタ
---
ウーウー
「大丈夫ですか!!!」
「あ…はい…」
「…って犯人やられてる…」
「あ…アハハえっと…なんか倒れちゃってーアハハハ貧血だったのかなぁ…ハハハ」
「…そうなのか…?」
「そうなんですよーハハハ」
「えっとミカさんは病院に送ったのでお見舞いに行ってあげてください。」
「あ、はい!」
#3
「ミカ!」
「蓮花!!!無事でよかったー!」
「ミカの方こそ大丈夫なの?!」
「私は平気平気ーそれより悠人は…」
「あー俺何の役にも立たなかったよぉぉぉぉ男の俺が行くべきだったよなほんとになにやってんだよおれぇぇぇぇぇぇ」
「あー…ハハハ」
「男とか女とか今の時代関係ないよ!!周りの人避難させてくれたんだから!十分役に立ってるよ!」
「そうかなぁぁぁぁミカやさしぃぃぃ」
「アハハハハ」
「それより犯人は捕まったの?」
「あーうん、なんか勝手に倒れてさー」
「ええええwやっぱ私が可愛すぎて倒れちゃったのかなぁwww」
「ミカかわいいもんなwありえるありえるww」
「…ってもうこんな時間!私塾だから行かなきゃ!」
「委員長また塾ー?頑張りすぎだよー結局ス○バも行けなかったしさー」
「テストもあるしね…アハハハ」
「まあそうだね…頑張ってね!」
「うん!ありがと!」
「委員長また明日なー!」
「悠人くんもね!」
「おう!」