とある世界の、とある都市で。
その都市には闇取引に化け物に、人体改造の手術でも何でもあった。
人々はみな嘘を吐いて、卑怯なことを言って、欺いて。
そんな光のない世界の、嘘吐きな探偵さんと正直な助手のお話。
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目次
プロローグ.依頼
薄明るい、路地裏から光が入って来る部屋。汚くはないが、凄く綺麗でもないただの部屋。
その部屋で浅い眠りに落ちているとノックの音が鳴った。
「失礼します、入りますよ?」
こっちが許可する間もなく入ってきたその人は、深く帽子を被ってコートを着た怪しげな紳士だった。
「依頼の件でやって来ました」
「ああ…そこの椅子にでも座っててください。お茶でも持ってきます」
そういえば|レオ《助手》は買い出しにでも行ってたんだったかな。
そんなことを考えながらとりあえず紅茶を持ってきた。
「依頼の内容ですが、私の友人がしばらく前から居なくなりまして…その友人を探してほしいのです」
「失踪する前に何か変わった様子はありませんでしたか?」
「いいや……近くのバーに通ってたとか…」
「バー…このご時世に強いもんですねえ…」
「えぇ、まあ…」
「ちなみにこっちのリスクとか報酬とかは考えてますか?」
「勿論。190万は出せます」
「どんな形でも発見できたらいいんですね?」
「発見できなかったら報酬を引かせて頂きますが」
こっちのリスクとか色々考えた値段にしてくれたな…どれだけ金持ちなんだろう。
「それでは契約書にサインをお願いします」
依頼主がサインを書いたのを確認して、受け取った。
「必ず見つけてくださいね、私の大事な友人なんです」
「ええ」
そう言い、依頼主は帰って行った。
…さて、まず情報でも集めるか…
そう思って書類の山を片付けようとすると、入り口のドアが開いて、羽の生えた人が入ってきた。
久々に小説書いて語彙力無くなりました()
人物報告書-ミリス・ユークロニア
名前 ミリス・ユークロニア
性別 女
年齢 37歳
性格 温情があり、誰かに手を上げることは依頼以外ではない。
種族 恐らく人間
種族の説明
容姿 結んだ黒色の長髪と右側だけ長い横髪とスーツにスカートを着てたり何かを羽織ってたり色々。
琥珀色の綺麗な目と白っぽい肌で、大体寝不足だから隈がある。
武器 不明だが、大体の武器を使いこなせる
一人称 私
二人称 あなた、(キレたりしたら)お前
三人称 あの人
サンプルボイス
「私はミリス。何かあったら助手じゃなく私にでも言ってくれ、解決が早いかもしれないから」
「あんまりレオの前で口を滑らせるんじゃないぞ…」
「自分の体一つくらい自分で守れるさ」
「違う、黙れ…お前らはあの人なんかじゃない…!」
その他 `過去に関する情報が一つもない`が、██がいたと思われる。
情報集め
「ただいま、ミリス」
「おかえりなさい」
買い出しに行っていた助手が帰ってきた。
大きな翼が生えた人の見た目をしているけど、立派な私の助手だ。探偵として推理してくれるかは…さておき。
「さっき行方不明者の捜索を依頼した人がいて…」
「行方不明?最近多いですね」
「元から多いけどね。行方不明者の名前は|再旗羽乱《サイハタ ウラン》行方不明になる前は近所のバーのあたりに行ってたとか…」
「情報屋でもないと行かないような場所ですよね。名前は…グレウスでしたっけ?」
「そうそう。そこ付近での事件があんまりにも多いんだよね、で…」
「で…?」
「私自ら調査しようと思って」
「え?」
「ん?」
「いやいや!!ミリスを危険に曝すわけには!!ならボクが!」
「確かにレオでもいいけど絶対ボロが出るから…」
「…じゃあ100歩譲りますけど、絶対気を付けてくださいね?」
「もちろん。犯人がいるところで気を抜けなんてしない」
そう言い、ミリスは事務所をあとにした。