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目次
ちょっと怖いものがたり (1) 花いちもんめ
ちょっと怖いです。
「ねえ、花いちもんめやろ!」
「いいよー」
|結愛《ゆあ》からの誘いで、花いちもんめをやることになった。
他の人たちも誘って、ひとつのチーム5人になった。
あの子が欲しい
あの子じゃ分からん
きーまった
「|理穂《りほ》が欲しい」
「|美桜《みお》が欲しい」
さいしょはグー
じゃんけんぽん
「あ…美桜ちゃん…」
私のチームにいた美桜は消えた。
私のチームは、残り4人になった。
---
私のチームは、残り2人。
もうひとつのチームは、残り1人。
「ふふ、じゃあ《《消させてあげるわ》》」
「え…?」
結愛ちゃんが欲しい
|奈々《なな》ちゃんが欲しい
さいしょはグー
じゃんけんぽん
「え、やめて…っ**いやああああ**」
余分なやつが消えた。
これで平和ね…
**`ばいばい、結愛`**
---
私の部屋には、バキバキに割れた結愛の写真があった。
もう《《あいつ》》とはさよならだ。
スッキリした気持ちで、家を出た。
---
「| 原野 奈々《はらの なな》さんが、車にひかれて亡くなりました…」
なんで…なんでだよっ。
`なんで私が、結愛と同じところに行かなきゃいけないの─────`
…どうでしたか?
感想を教えてもらえると嬉しいです!
ちょっと怖いものがたり (2) だるまさんがころんだ
だるまさんがころんだ
いつものように、公園でのんびりしていた。
「ねえ|梨々《りり》ちゃん、だるまさんがころんだしよ!」
親友の|春花《はるか》に誘われて、だるまさんがころんだをすることになった。
他の子も誘って、6人でやることにした。
---
鬼は私だ。
楽しみすぎてうずうずする。
「だるまさんがころんだ」
ピタリ
誰も動いていない。
もう一回!
「だーるまさんがこーろんだ」
「あっ、|唯《ゆい》 動いたぁ!」
私がそう言うと、唯はパタンと倒れた。
「え?」
そして、|絵美《えみ》、|愛莉《あいり》、|乙葉《おとは》が動いたので、残りは春花。
絵美たちは倒れたままで、立ち上がろうともしない。
「春花…悪いけど、勝たせてもらうね」
「いくら親友だって、手加減しないよ」
私と春花は、キッと見つめあった。
「だるまさんがころんだ」
春花は、少し動いた。
`「春花。また会えるといいね────」`
私はぽろぽろと涙を流した。
---
次の日、公園に行くと 5個のだるまが転がっていた。
私はそれを持ち帰った。
---
だるまを持ち帰った日から、不幸が続くようになった。
私がけがをしたり、テストで悪い点をとったり。
「なんで…」
私は、5個のだるまを泣きながら壊した。
意味…分かったでしょうか?
コメントで感想を教えてくれると嬉しいです!