荒廃した世界で生きる少年「ユウ」
妹「ミナ」を探していくユウの物語
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第1章:灰に沈む街
新シリーズだぁぁぁぁ!
今回こそは完結するぞぉぉぉ!
世界が終わったのは、十年前のことだった。
核の炎か、ウイルスか、自然の逆襲か。それを知る者はもうほとんどいない。ただ、灰と鉄と死に覆われたこの大地が、かつて「世界」と呼ばれていた場所の成れの果てだということだけが確かだった。
少年の名前はユウ。年は十四、あるいは十五歳。正確な年齢は本人にもわからない。カレンダーはもう意味を失い、太陽も厚い灰の雲に隠れて姿を見せなくなって久しい。
ユウは、廃墟となった都市の片隅にある、かろうじて雨風をしのげるビルの地下で、ひとり生き延びていた。
水は、かつてスーパーだった建物の地下タンクからろ過して確保している。食糧は、探索して見つけた缶詰や乾パン。腐敗の進んだものもあるが、贅沢は言えない。時には、街をさまよう野良犬を仕留めて、火を起こして焼いて食うこともある。
生きることに意味があるのか、ユウは時々わからなくなる。それでも、死ぬわけにはいかない理由が一つだけあった。
――妹、ミナを探すこと。
最後に別れたのは五年前。母が死に、二人で逃げていたときだった。ある夜、物音に気づいて目を覚ましたユウの隣には、もうミナの姿はなかった。
それからずっと、ユウはミナの行方を追って旅をしている。
「きっと、生きてる……どこかで」
それが嘘でも、思い込みでも、そう信じなければ前に進めなかった。
1章書き終わったぁぁぁぁ!
うっしゃぁぁぁぁ!