mz 「 よ 。 」
pr 「 よじゃねえよ ( 」
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目次
♡
はじめての空白🈚でいきます😉
「prちゃん好きだよっ!」
「俺もmzのコト好きやで。」
手を繋いで。
お互いに愛を確かめ合って。
笑い合って。
そんな幸せがずっと続くと思ってた。
明日も。
明後日も、来週も、来月も、一年後も、その先も、ずっと。
「prちゃ...ごめんね、」
「っんな最期みたいなこと言うな!!!」
______ 願いなんてあほらしいこと考えるんじゃなかった。
心の底から、そう思った。
♡ 透け感MAX
_________××××年、1月6日。
mzがこの世を去ってから今日で5年。
俺は22歳になった。
そう。今日は俺の誕生日。
......と言っても、mzが死んでから彼女作ってないし、独り誕生日会なんだけどな。
「はぁ、しんど。」
ため息交じりにそう独り言をもらして、仕事帰りにコンビニで買ってきたケーキにフォークを突き刺す。
そのまま口に放り込むと、甘ったるい生クリームの味が口の中に広がった。
…コンビニのケーキってこんなに甘かったっけか。
コーヒーを飲んで胃の中に流し込み、続いてみずみずしいイチゴにフォークをえいやと突き刺し、また放り込む。
「っ、すッッッッッッぱ⁉、」
おおよそ常人が食べられる酸っぱさでない、不快な味が口内に広がり、おもわず声を漏らした。
完全に食欲が失せてしまった俺は、皿にフォークを置く。
「mzがおったら、なぁ......。」
机に突っ伏して、かるくうとうとしながらため息交じりに呟く。
夜通しどんちゃん騒ぎだっただろうなぁ。
前と違って俺もお前も大人になったし、酒とか飲んで、酒がなくなったら二人で買いに行って。
次の日なにやってんだろ俺らって、ぐっちゃぐちゃになった部屋を焦って片付けるんだ。
……と、妄想が始まってしまった。
また。
叶うはずもない、情けない、願いを。
…もしも、ここにmzがいたならば、
彼は、俺のことを馬鹿だなんだと、いつものように、からかうように、笑ってくれていたのだろうか。
「......。」
___阿保らし。
心の中でそっと囁いて、瞼を下ろした。
---
「…ちゃん、......ぷ、ちゃんっ…」
まどろみの中で、聞き覚えのある声が聞こえる。
俺が、世界で一番大好きな愛おしい人の声。
夢だとしても、誕生日に会いに来てくれた事実がうれしくて、叫びそうだった。
…顔は見たくない。目が覚めたときにしんどくなるだけだから。
本当は、今にでも抱きつきたいところだけど、我慢だ。
「っおい!!起きろこの寝坊助ッッッ!!!!!!!!」
「ぉあっ!?!……ぁ、」
あまりの声の大きさに、思わず顔を上げてしまった。
まず俺の視界に飛び込んできたのは、5年前、彼と死別してから一度も見れていなかった、あの不機嫌っそうな表情だった。
夢の中でも、mzはmz。
あの頃から何も変わっていない。……|ある一つの《身体が透けている》ことを除いて。
「お前...その体......、」
「あぁ、これ?実は__、」
「透け感えぐくね?」
「えあそういう感じ??」
♡ 逆鱗
「お前透け感やばくね?」
俺が率直な感想を伝えると、mzは盛大なため息をついてから、なにかを訴えるような目で俺のことを見つめてきた。
「…そこ?」
「ほかに変化あったか?」
「いやそうじゃなくて。…透け感とかそういう次元じゃないだろって話。」
彼はそう言いながら、俺の手の上に自分の手をかざす。
すると、俺の手がまるで水に手を突っ込んでるみたいに、少しぼやけた状態で透けて見えた。
…どうやら、mzの体は透け感どころか、本当に透けているらしい。
彼の体に触れようと試みるが、やはり所詮は夢の中。
俺の手はするりと彼の手を通り抜けて宙をかく。
まぁ、mzにもう一度会えただけで満足感は半端ないので、大人しく手を下ろした。
…それにしても、
「…さすが夢の中やなぁ、」
そう、ぽつりとつぶやいてしまったが最後。
「…っはぁ!?おまっ、俺の5年間を何だと思ってッ!!」
俺が、無意識のうちにmzの逆鱗に触れてしまったらしく、mzがひんやりとした手で俺の腕を物凄い力で掴んだ。
_______待ってつかんだ?俺の、腕を???
「なっ、んで…触れるん、お前!?」
「俺がprに触るために〝実体化〟したからだよッ!!!!!」
〝実体化〟、?
…よくわからないが、それをしている間は俺と触れ合うことができるらしい。
もう一度mzの身体を確認すると、もう彼の身体は透けてはいなかった。
「......っ聞いてんの!?」
物凄い剣幕だ。
俺は思わずびくりと肩を震わせ、
「ん、ごめん。よくわからんかったからもう一回言ってくれん?」
できるだけ下手に出たつもりだったが、
mzの怒りはなかなか治まってくれなかった。
少しの沈黙の後、彼は本日二度目の盛大なため息を吐いて言った。
「__っはぁ~、__…だからぁッ、!」
_______夢じゃないんだって!