能力がすべての世界で主人公レオは奮闘する。仲間を求め、希望を抱く。
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目次
薄闇世界を超えていけ
能力がすべての世界。1〜100のレベルの中での上下関係。
な世界です。
今日、俺は歩いている。桜の舞う坂道。生まれて初めて桜を「美しい」と思ったのかもしれない。俺は今まで、家族と呼べる存在がいなかった。孤独。幼かった俺には重すぎた感情。そのすべてをここで、洗い流す。
新学期特有の騒がしい教室。1ーE。ここが俺の教室になる。学校は全寮制だ。卒業するまでは住むことができる。家も売り払った。
チャイム音。
「ご入学おめでとうございます」
「早速ですが、行事について説明します。学年末に私立シュプリーム学園との対抗戦があります。準備するにあったっての注意です。一年生は第1実戦室が使えます。使用するときは今日これから決める班で行動するようにしましょう」
班を決めるか。嫌だな。あの頃はまだ10にも満たなかった。クラスの中で一人だけ残った孤独。誰にも誘われなかった辛さ。思い出してしまう。
どうせ今回も俺一人、残るだろう。希望も持っていない。
「おい、組もう」
は?は?はは?はあああああああああ?
いま、俺は話しかけられた。あまりのイレギュラーに頭がくらむ。
やっとの思いで頷いた。
「入れて」
二人が入ってくる。合計4人、班ができた。他の班も次々に決まっていく。
「その班は、卒業までの3年間、ずっと変わりません」
3年間ずっとこの方々か。いいかもしれない。
俺は、素直に嬉しさを噛み締めた。
初です。結構たどたどしいとは思いますが、読んでくださった方ありがとうございます。
始まりの日
続きです
放課後、俺達は第1実戦室にいた。俺は壁にもたれて傍観している。
「そこどいてぇえええ」
明らかに不慣れな身体強化により、足が強くなりすぎて歩くだけでロケットみたいに吹っ飛んでいるやつ、もろにぶち当たって吹っ飛んでいるやつ、タライが落ちてくる現場。
「ほんと狭すぎるよな」
班のメンバー、ルガが言う。同感だ、狭い。100人は優に超える人数が能力を使うための部屋。もう少し余裕を持った広さがよろしいと思う。
「おい、お前ら出ていけよ」
Eクラス(略してE)の面々がAのやつらに脅されている。
「ここは俺達みたいな優秀な人間が使うための場所だ。お前らは狭い教室で十分だな」
一瞬にして険悪な雰囲気に包まれる。この学園では日常茶飯事らしいが、上のクラスのものが下のクラスのものに立ち退きを要求することが多々あるようだ。しかし、根性が素晴らしいEの面々は負けずに睨み返す。
「いや、ここは誠実で向上心に満ちた人間のための場所だ。君たちが他人を立ち退かせる資格はない」
ソーダのコール。団結した「そーだそーだ」が実戦室中に響く。
「わからせてやるよ」
真っ白な光が炸裂した。反論した|Eのやつ《キルさん》に光が迫る。キルが悔しそうに目を閉じた。動いた、体が勝手に。攻撃の速度より早く対象の間にはいりこむ。
「シールドオオオオ」
使ったことのない技。見様見真似のうろ覚え。でも、でも。守れる。
__バァァァーーーーーン__
弾き返した。光は勢いを失い、消滅する。
「あり得ない.........。俺の攻撃がなぜ跳ね返る」
蒼白な顔をしたAの奴らは、速やかに退散していった。
一方俺は、力を使い果たしてへたりこんだ。安堵が襲う。
「レオ、強すぎないか?」
ルガが問う。たしかにそう思うだろう。表向きはかなりの低レベルの弱者、として生きているから。そう生きると決意してはや5年。その決意は貫いてきた。
「あいつら、、、、何様だと思って」
まだ怒りがおさまらないキルはぶつぶつと呟く。その呟きに突っ込む力も、同調する力も、使い果たしてしまった。完全な回復には数日かかるだろう。それまで俺は、寝るとしよう。
そう考えて、俺は意識を手放した。
読んでくださってありがとうございました。