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目次
春麗らかな日。
私、|宝胡桃《たからくるみ》。桜華女子高等学校に通う高校2年生。江戸から続く旅館の一人娘なんだけど昔から琵琶、琴、和ばっかで嫌になっていたの。
そんな時出会ったのがギターと三人の同級生。お母様にはまだギターのこともなんも言ってないけど、今が楽しいからいいものね。
胡桃「お母様!ちょっと出かけてきます」
母「わかったわ。門限までには帰ってきなさいね」
胡桃「はい。わかりました!」
母の前ではしっかりお淑やかに。家では着物を着ているけど外に出ればもう清楚な服を着なくてもいい。だからトイレで私の好きな服に着替えていつもの待ち合わせの場所に行く。
待ち合わせ場所はいつもの中華街に1時過ぎ。
今の時間は12時50分。全然間に合いそうだ。
胡桃「あ、みんなー!待った?」
??「おー胡桃!」
??「くるみー!」
胡桃「日咲!潤香!」
彼女たちは和太鼓出身のドラマー、|柚子木潤香《ゆずきうるか》とベース担当の|琴山日咲《ことやまひさき》。
そして…
??「あ、胡桃!潤香!日咲ー!」
潤香「あ、れの!」
ここ、中華街で育ったボーカル、|若狭れの《わかされの》。
れの「ごめんねー父さんが中々抜けさせてくれなくて」
胡桃「いいよいいよ。私も今きたとこ!」
潤香「じゃ、いこっか」
日咲「そだね!」
私たちのどこでもない場所への入り口は日咲がバイトしてる楽器ショップのスタッフルーム。
??「お。4人ともいらっしゃい」
胡桃「こんにちは!眞子さん」
この人はここのオーナーで日咲の従姉妹の|平眞子《たいらまこ》さん。
眞子「今日も練習?頑張ってね」
れの「はい!いつもありがとうございます!」
ガチャッ
春に舞う桜のように
??「あー!いらっしゃい!」
??「みんな…!こんにちは」
この子達は|桜良《さくら》と|雅《みやび》。ここの管理人だ。
桜良「ねえ、早く歌おうよ!」
雅「ねえねえ!」
胡桃「ちょっと待ってて。準備するわ」
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日咲、れの『ハッ! ヤァ!』
潤香、雅『東の空が 緋色に染まる』
胡桃、桜良『いざ、幕開けの 時間が来た』
胡桃、潤香『街の灯は 龍の如く 煌めいて』
日咲、れの『数多の願い 飲み込んでゆく』
桜良、雅『畳の上の 舞闘劇』
胡桃『静寂を破る 足音がひとつ』
潤香『数珠のつなぎ目 解くように 』
れの『シルクロードの 風が吹く』
日咲『「おいでませ」と 誘えば』
胡桃『もう 誰も逃れられない』
胡桃、桜良『咲き誇れ 春麗の如く激しく』
潤香、雅『艶やかに 乱れるは 桜か牡丹か』
日咲、れの『チャイナドレス 翻し 刀を振るえ」
胡桃『我ら 時代を駆ける 麗しき華』
れの『水墨画に 差す紅は』
日咲『秘めた情熱 誰も知らない』
潤香『三味線のビートに 合わせたら』
胡桃『ステップは 乱気流」
桜良『鳥居をくぐり 門を叩け』
雅『陰と陽とが 交わる場所』
胡桃、潤香『運命なんて 飛び越えて』
日咲、れの『今 魂が共鳴する』
胡桃、潤香『轟け 春麗の如く轟々と』
日咲、れの『凛として 譲れない 誇りがあるから』
桜良、雅『扇を広げ 天を仰ぎ 見下ろせば』
胡桃『夢の 軌跡がほら 拓かれてゆく』
れの、日咲『月は満ち 満天の星
悠久の時を超え
和の心 中華の血
今 ここに ひとつに重なる……!』
胡桃、潤香『咲き誇れ 春麗の如く激しく』
日咲、れの『艶やかに 乱れるは 桜か牡丹か』
桜良、雅『チャイナドレス 翻し 刀を振るえ』
胡桃、潤香、日咲、れの、桜良、雅
『我ら 時代を駆ける 麗しき華』
胡桃『神話の向こうへ 突き進め』
潤香、日咲、れの、桜良、雅
『ハッ!』
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胡桃「やっぱたのしー!」
潤香「あんたって歌ったあと人格違うよね」
日咲「胡桃は歌うのが人格変えるキーみたいなのあるもんね」
れの「うんうん」
桜良「ねえねえ、今の練習風景、春麗のチャンネルにアップしていい?」
胡桃「いいよー!」