あんてAUとかです!!!!!!!!あんても含みます!!!!!!!!!!!
あんてAUとか、あんてとかの読み切りです!自分はマダちゃがだいすこなのでマダちゃ多め!
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目次
花と骨が、
(●╹◡╹)ゞピシッ
「ん、ふッ……あ“、ん…っ」
ぐちゅぐちゅといやらしい水音が、静まり返った部屋に響く。
俺の目の前で、顔を赤らめてるこの花はフラウィ。先代のSLR(セーブ、ロード、リセットの略である)権保持者で、何回も何回もリセットを繰り返していた野郎だ。
「さ、んず、っ…?」
生理的なものか、少し潤んだ瞳でフラウィは俺を見上げた。その姿が、なんともいじらしくてそそられる。
「ッハ、言い様だな?」
互いの口元を繋ぐ銀糸が、てらてらと煌めく。
「てか急にキスしてきてなに?バカなの?」
なんかケチャップの味がするし…とフラウィは口元をツタで器用に拭った。
「さぁ、なんでだろうな」
当ててみろよ、この世界の何もかもを、知り尽くしたんだろ?
「知るかよばーか。そもそも、“あの後“の世界のことなんか、知るわけないだろ」
口を尖らせながら、フラウィはそう悪態をついた。
「まァ、そーだよなぁ…」
ここが、子供改めフリスクがみんな救った、幸せな世界。最高のハッピーエンドのその先で、なんの脅威もない。まさに夢のような世界。
俺ももう時間の巻き戻りを気にしなくていいし、何かに没頭することができる。もう、諦めなくていい。……ま、ついてしまった諦め癖とサボり癖はしばらく治りそうもないけどな。
話が逸れた。
つまり、この世界はフラウィがたどり着けなかったエンディングなのだ。
「……きっと、ぼくじゃこのエンディングには辿り着けなかっただろうね」
フラウィは上を見上げた。空は憎らしいほどの晴天。地下では滅多に拝めなかった御天道様が、今では毎日目にするようになった。
「あぁ、そうだな」
「全部、アイツの、フリスクのおかげだよ」
「…そう、だな」
みんな救ってしまうなんて、誰が考えただろうか。
アイツがいなければ、こんな花を好きになるなんて思いもしなかっただろう。
「…………あーもー!めんどくさ!ぼくもう行くから!じゃあね!」
沈黙が耐えきれなくなったのか、フラウィはそう叫ぶと、土の中に潜ってしまった。
「…あーあ」
また伝え損ねちまったな。
俺もお前も、互いがなきゃ、|こんな《happy endの》世界で、生きられないっていうのに。
なんか、当初書いてたとものと全然違うふうになっちゃったけど……
サンズはまた世界が巻き戻るかもしれないという不安に衝動的に駆られていて、フラウィはなんか…ソウルがないから定期的に魔力供給(最初のキス)がないと死ぬ的な…???何言ってんだ???
というか最初に挙げる小説コレ…w
限界腐男子☆マーダーちゃん!!!!!!!!!!〜Loveを添えて〜
ギャグです!!!!(2回目)
あー、限界腐男子なマダちゃがBLを見守るお話ですw
キャラ崩壊が酷いです!!!かっこいいマダちゃはいません!!!!!!!!!!
と言うかかっこいい闇AUメンバーもいません!!!自分文才を胎内に置いてきてしまったのでゴミ注意です!!!
サイドが5656変わります!!!!サイド酔い(?)注意です!
お前ら、『BL』または『薔薇』とは何か知っているか?端的に言えば、『ボーイズラブ』、男性同士の恋愛だ。そういうコンテンツ、そういう話が好きな奴らを『腐男子』、『腐女子』と呼ぶ。
おっと、言い忘れたな。オレはマーダーサンズ。マーダーと呼ばれている。ニンゲンにより、虐殺が300回以上繰り返された世界で、自らLOVEを上げる決断をしたサンズだ。
さて、オレことマーダーは、そのBLが好きだ。なぜかって?尊い、それに尽きる。
先ほども話したが…オレは自らの意思でLOVEをあげた。つまり、自分の世界の|モンスター《仲間》を殺したということだ。……ついには、最愛の弟であるパピルスまで。その自責の念に駆られたオレは、精神安定剤を探した。そして行き着いたのが……BLというわけだ。
最初は、虐殺の休憩のために本を探していただけだった。その時目に止まったのが、とあるBL作品だったのだ。そこからズブズブと沼にハマっていき……オレも無事、腐男子化を果たしたというわけだ。
長くなったな。じゃあここからが本題だ。BL好きのオレは、とある組織に加入している。というより無理やり入れられたが正しいが……長くなるので省かせていただく。
その闇AUと言われる組織だが……なにぶん、BLのネタが多い。これだけで、入って良かったと思える。マジ最高。さてさて、メンバー紹介でもしてやろう。
まずはボス、『ナイトメア』だ。触手の生えたサンズ(正確に言えば違うらしいが)であり、ネガティブの守護者。よくオレらを利用してネガティブを集めようとしているな。
次に『エラー』。常にグリッチを身体に纏っており、AUの破壊者だ。青色の糸を出してくる。
そして『キラー』。ニンゲンに唆されて、自ら虐殺を始めたサンズだ。ソウルが変形しており、眼窩からは黒い液体が滴り落ちている。
そしてそして『ホラー』。ニンゲンが地下を出てった後の世界で、飢餓に悩まされるサンズだ。頭蓋骨に穴が空いており、片目が赤色になっている。
次はマーダーであるオレなのだが…先ほど紹介したため省略だ。ちなみにキラー、ホラー、オレは、『継続組』と一括りにされているな。
最後が『クロス』。オレ達闇AUの後輩だ。自分の世界を戻すために色々やっているらしいが……詳しくはしらん。見た目はモノクロで、唯一の色といえば、頬についた傷と右目の赤色だ。オレ達には敬語だな。
五人(骨)の説明をしてきたが…これだけで、闇AUがどれだけBLの宝庫かわかっただろう。わかったよな?
「なぁ…『フェル』?」
オレは、そう言って目の前の赤と黒の『サンズ』に笑いかけた。
side 『フェル』(マスタード)
目の前の片想い相手にこんな事実を突きつけられて、驚かない奴がいるだろうか。否、いないだろうな。今のはジョークじゃないぞ。たまたまだ。
「あーっと…?つまりお前は男同士の絡みが好きで、闇AUのやつらで妄想してるってことか?」
「まーそう言うことでいい」
そう言って、コーヒーを啜った目の前の相手は『マーダー』。俺…まぁ俺“ら“の片思い相手だな。
「うま…」
「だろー?ここの、うめーんだよな」
マーダーはもう一口、と再度コーヒーを啜った。寒いのか、少し萌え袖になっている。
かわい…
俺ら二人がいるのはとあるAUのカフェ。今日は二人で出掛けている。ちなみにこの事実がバレたら俺はあいつらに吹っ飛ばされる。死ぬ覚悟はできた。いや死にたくはないが。
「で……なんで急に俺にそんなこと言ったんだ?」
秘密?を教えてもらったことは嬉しいが、いかんせんタイミングが謎すぎる。
「んー…なんとなく?」
こてん、と首を傾げるマーダー。なんだこのかわいい生物。俺が養う。
「……強いていえば、お前に知っといて欲しかったから__だな」
「あっそ…」
「?なんか顔赤くないか?」
熱あるのか?と、マーダーは俺の額に自信の額を当てた。骨だから体温わかんねーだろというツッコミは置いといて…さらに顔に熱が集まるのを感じる。好きな相手にこんなことされて、嬉しくならない奴がいるわけないだろう?
「大丈夫かよ…」
「だ、いじょぶだ」
額をはなして、ふっと眉を下げて問うマーダーに、俺は(かわいさに悶えながら)言った。そんな俺の態度に、マーダーは少し疑わしげな表情になったが、それ以上は何も言わなかった。
「__で、オレってこんなんだろ?だからどう思うかなって」
マーダーの言う“こんなん“とは、BLだかなんだかが好きなことだろう。俺は答える。
「なんも思わねーよ。お前はお前だろ」
それに、“そーゆーの“に嫌悪感がなくて良かった、とは言わずに。
「そうか…」
俯くマーダーの表情は、フードに隠れて見えないが…声音は嬉しそうだ。思わず俺も笑顔になる。
「じゃ、話はおしまいだ。これからもオレの良き友人でいてくれよな」
ガタリと音を立てて、マーダーは椅子から立ち上がった。
「あぁ……ってえ!?」
「?」
じゃあな、と笑いながら、マーダーは伝票を持ってレジの方へと向かっていってしまった。
「良き“友人“って……!!」
俺が望むお前との関係は、そんなんじゃないってのに。
「というかアイツサラッと伝票持っていきやがった!!!」
ダーンと机を両手で殴る。なんであんなかっこいいんだよ!!俺より!!!
「う〜〜〜〜……」
机に突っ伏しながら、マーダーの顔を思い浮かべる。アイツの周りには俺の|ライバル《恋敵》が多すぎる。
「ぜってー振り向かせてやる…!」
だって、俺はお前が好きだから。
side 『マーダー』
さて…フェルとのお茶会(コーヒーだが)が終わったが…これからどうしようか。そう考えながら、オレは自身の部屋に入る。
「任務はないしな…」
新作でもかくか。うん。そうしよう。ネタはたくさんあるんだ。
「今日はキラホラか…クロメアか…」
ふんふんと鼻歌を歌いながら、オレはパソコンを起動した。人工的な灯りが、オレの目に飛び込む。
「いや、ナイエラでも…?」
慣れた手つきでアプリを起動しながら、オレはカップリングの妄想をする。やはり、オレの周りはBLのネタに溢れている。最高。
「♪〜、♫〜♬、〜」
にまつく口元に片手を添えながら、オレは目の前の液晶に向き直った。
side 『キラー』
キミ達に好きな相手はいる?僕はいるよ。大嫌いで、でもほんとーに嫌いになれないやつ。愛憎、って言うんだっけ?大好きだけど、大嫌いで、殺したくなるやつ。僕がアイツに向けている感情はコレなのかもしれないな。
「……マーダーどこだろ」
アイツは最近、ふらっと出掛けてはふらっと帰ってくることが多くなった。別に、アイツがどうしてようが僕には関係ない___はずだったのになぁ。
「うぇ…」
アイツが別のヤツと話してるだけで、気が狂いそうになる。もう、気は触れちゃってるはずなのに。誰かの元へ行ってしまうのならいっそ、殺して、僕のEXPにして、ずっと一緒にいられたら______
なんて考えてしまうくらいには、僕はマーダーのことが好きみたいだ。いや吐き気がするけどね。あんな幻覚野郎に!!!
「あーーもーーーー!どこ行ったんだよ!!」
ボスに呼ばれてんのにさぁ!
そう、マーダー、僕、あとホラーは、ボスことナイトメアに呼ばれているのだ。ホラーと僕はすぐ集まったんだけど…マーダーが見当たらないから、僕が呼びに行ったんだ。
と言うかこっちが本題だったのに…マーダーのこと考えてたらそれと合わせて変なこと考えちゃったじゃん!
「まじでどこだろ……あ、部屋か」
リビングにはきてない。ダイニングにはいなかった。その他場所も探していなかった。
うん!!部屋だね!!
そしたらさっさと行こう!
レッツゴー☆
「おいこら幻覚野郎!!さっさと降りてきやがれ!!」
僕はマーダーに与えられた部屋のドアを蹴破り、そう叫んだ。
「あ“…?」
少しくらい部屋。そこにはパソコンを見つめるマーダーが。
「なんだよ…キラー」
イラついた声で、僕を睨みつけるマーダー。しかし椅子に座っているため、上目遣いになっている。そう、ただの可愛いである。だがしかし、ここで可愛いと言うのは癪なため、あくまでいつも通りを装う。
「はァ!?せっっかくこの僕が呼びにきてやったのに?何その態度!!」
「うっせぇ黙れ」
せっかく筆が乗ってたのに…とマーダーは呟きながら席を立つ。
「ふで…?」
「あーいや…こっちの話だ」
ひらひらと手を振りながら、マーダーは扉に向かう。
「ふーん…」
ふと、灯りがついたままのパソコンが気になった。思わず目をやる。
「『Horrorはそっと目を伏せ、その頬を色付ける。その仕草が愛おしくて、思わず__』」
「!!!!!」
書いてある文字を音読したら、光の速さでマーダーがすっ飛んできた。
「やめろ…っ!!」
僕を引っ張り、パソコンから目を離させたマーダー。頬を染めながら僕の口を塞ぐ彼の姿が、どうにも可愛らしい。
「えー?ナニコレ、マーダーが書いてんの?」
しかし、好きな子には素直になれないのが僕。思わず揶揄ってしまった。
「…っ、悪いかよ」
上目遣いで睨んでくるが、頬は色づいたまんま。怖くもなんともない。
「いーや?べっつにぃ〜?」
ほら、さっさといこ、と僕は、口をふさぐマーダーの手をとり、引っ張る。
「ちょっ…!」
焦るマーダーの静止の声なんか聞かずに、僕は廊下を小走りで進む。
「んーふふっ!」
鼻歌を歌ってしまうくらいには、今の僕は機嫌がいい。
「なんだよ気持ち悪いな…」
「えーひっどぉい!」
だって!|マーダー《思い人》のあんな表情!きっと僕しか見たことないだろうから!
それにしても…あのお話、一体なんだったんだろう。
side 『マーダー』
せっかく小説を書いていたと言うのに…とんだ邪魔が入った。
「はぁ〜…」
謎に鼻歌を歌いながら進むキラーに腕を引っ張られながら、オレは部屋に放置してきたキラホラのBL小説に想いを馳せる。あそこからやっと書きたいところが描けるはずだったのに!ネタが吹っ飛んだらどうしてくれるんだよ!
しかも快楽殺人鬼め…小説を音読しやがった!まじで恥ずか死ぬかと思ったんだが??オレが腐男子だってことは、フェルにしか言ってないのに…腐バレしたら自殺しよう。うん、こんなにいちゃんでごめんなパピルス。
『腐バレぐらいで自死を選ぶとは軟弱な!キサマが殺してきたモンスターはどうするのだ⁉︎』
ごめんよパピルス…だが致死量の恥ずかしさに耐えられるほどオレのソウルは強くないんだ…
「はーいボス〜?マーダー連れてきたよー!」
キラーがボス…ナイトメアに向かって手を振る。
「おう、遅かったな。部屋にいたのか」
机に肘つきながら、我らが|ボス《タコ》は言った。
「おそかったな〜」
茶菓子を口いっぱいに頬張っているのはホラー。
「…?オレ入れて四人か。クロスとエラーはどこ行ったんだ?」
オレが聞くと、ナイトメアは買い物とインクのところだ、とだけ答えた。
「で、なんなんだよ」
オレのBLタイムを邪魔しやがって。任務か?そういえばナイトメアは思考読み取りができるんだったか。よし、何も考えないようにしよう。バレるのは避けるのだ。
「任務だ」
「えー?最近なかったからしばらく休めると思ってたのにぃ〜」
不服そうにキラーは頬を膨らませる。
「ほら、駄々捏ねてないでさっさと行ってこい」
エラーがポータルだけ開いといてくれた、とナイトメアは見慣れた穴を指差した。あぁ……ポータル通ろうとしたナイトメアが挟まれて、こっち側にいるエラーにイタズラされるシュチュとかいいかもな…
「ちぇ……まーいいや。ホラー?食べ終わった?」
「…んぐ……食い終わったぞ」
ナイトメアには逆らえないことは知っている。オレ達三人は、おとなしくポータルの先のAUに向かうことにしたのだった。
そこは普通のアンダーテールの世界に見えるが…AUなんだろう。オレ達の任務は、ここのモンスターどもを殺し尽くすこと。オレはEXPがゲットできるし、ラッキーだが___
何より、キラホラが見られる!!生キラホラが!!!リアルで!!今まで妄想で補ってきたが…ここでキラホラが見られるとは!!サンキューボス!!今日だけは感謝するぜ!!!思う存分いちゃついてもらうため、オレは陰から見守るとしよう。
『EXP集めはどうするんだ?』
「あぁ、ちゃんとやるぜ兄弟。でもお前もアイツらが見たいだろう?」
『……否定はしない』
さっすがオレの兄弟!グレートだ。
side ホラー
「あぁ__ちゃんとやる__お前も___見たいだろう?」
また|パピルス《幻覚》と会話しているのか。ありもしないものを見て、自分で壊したものに縋って、そんなものに救いを求めるくらいなら、おれを求めてくれたっていいのに。お前が望むなら、おれはこの身すら喜んで捧げるのに。
「あちゃー、マーダー、また幻覚と話してるね」
これは長くなるぞー、とキラーはマーダーを見つめる。その瞳には、確かなLoveと嫉妬が含まれていた。
「はぁ……ま、マーダーは仕事はちゃんとやるからな。おれらもささっと終わらせちまおう」
「さんせーい!」
片手をあげて、キラーは笑った。
side 『マーダー』
「…しまった」
パピルスと話しすぎた。アイツらはどうしているか…そう思い、後ろを振り向いた。
「!!」
思わず、そこら辺の木の後ろに隠れる。そして、釣り上がる口角を隠すため、咄嗟に両手で口元を塞いだ。
待て待て待て待て……キラホラがそこに存在している!!!
少し心を落ち着けて、木からそちらを覗く。
「〜〜〜!!」
キラーと!ホラーが!共闘している!!!!!!!推しカプが!!いっ、一緒にたたかッッ…!!
「う〜〜〜…っ死ねる!」
再度木に身を隠し、オレはずるずると座り込んだ。口元がにやけているのがわかる。片手で隠してはいるが、誰かに見られたら一瞬でバレてしまうだろう。
バクバクするソウルをもう片方の手で服の上から握りしめながら、オレは再度そちらを覗いた。
骨とナイフ、そしてブラスターが飛び交う戦場は、彼らの独壇場だった。
「おいキラー!そっち行ったぞ!」
「わかってる___よっ!!」
互いが互いを守り合い、近づくものは排除する。もう!この言いようのない感動がわかるか!?パピルス!!
「あの空間を近くで見たい…!」
いやしかし…推しカプにはこちらなんか気にせずいちゃついてほしい…でも…!!
「あ“ーーーーッッ!!」
小声で叫ぶオレに、かぶさる影が一つ。
「***!」
「煩い。邪魔しないでくれないか?」
その影の主を、オレは魔法で出した骨によって貫いた。
「ぐっ…あ“ァ“ッ…」
痛みに悶える声を聞きながら、オレはもういくつか骨を出現させる。
「オレは推しカプを眺めるので忙しいんだが?邪魔すると言うなら___」
「___オレと狂った時間を」
『マーダー!!!』
言いかけたその時、二つの声がオレを呼んだ。
「キラー!?ホラー!?」
さっきまであっちで戦ってたはずじゃ___
「大丈夫!?マーダー!」
必死の形相で、オレを見つめるキラー。
「怪我してないか!?」
涙目になりながら、オレの怪我の有無を確かめるホラー。あれ、さっきのモンスターどこいった?
「あ、あぁ…大丈夫だ」
オレのせいで推しカプのイチャイチャ空間が……壊れてしまった……
『!?』
「ちょっ、マーダー!?なんで!?泣いてっ」
「どうした!?怖かったか!?」
突然泣き出すオレに、キラーとホラーは戸惑う。
「うぅ“〜〜……!」
推しカプのイチャイチャがぁ…オレのせいでぇ!
ぼたぼたと溢れ出す涙を袖口で拭いなが、オレは嗚咽を漏らす。サイアクだ。死んでも詫びきれない…
side 『ナイトメア』
『ただいま〜…』
「おう、おかえり」
ポータルを潜って、帰ってきたのは継続組三人。
「ずいぶん早かったじゃないか」
俺がそういうとキラーが、まぁねと遠くを見つめていった。
「うぅ……」
「で、ソレはどうしたんだ」
“ソレ“とは、なぜか鼻を啜っているマーダーだ。泣いたのだろう、目元が少しあからんでいる。
「あー……なんか、泣いちゃって」
ホラーが答える。ほー……上質なネガティブだうまいうまい。
「まぁ、お疲れサマだ。部屋に帰っていいぞ」
『はーい』
各々、疲れたーなどと呟きながら、部屋に戻っていく。しかし、俺はソイツを呼び止めた。
「待てマーダー。お前は少し残れ」
「…?なんだよ。ボス」
不思議そうに眉を下げながら、マーダーはのそのそとこちらに向かってきた。
「____お前……何か隠しているな?」
俺がそう言うと、マーダーはあからさまにビクッとした。
「なっ、はっ!?」
いつものポーカーフェイスはどこへやら。ダラダラと汗を流しながら、真っ赤になっている。
「隠しているんだな?」
「んなわけ…!」
俺が思考読み取りができると知っていながら、まだしらを切るか。
「なんなら音読してやろうか?お前が部屋で描いていた小説_____」
「わーわーわーッッ!!わかった!わかったからやめてくれ!!」
慌て出すマーダー。普段見せないその姿が面白くて、もおう少しからかいたくなってしまう。が、俺がやりたいのはそんなことじゃない。
「で、認めるか?お前が『BL』好きだっての」
「あ、あぁ…認めるさ……と言うか知ってたんだろ」
まーなー、と適当にはぐらかしながら、俺はマーダーを触手で引き寄せた。そして、その細い腰に手を回す。
「な!?、にして…っ!」
引き離そうとするが、守護者の肩書きは伊達じゃない。そんじょそこらのヤツに負けるほど、俺は弱くはない。
「いーや?ちょっとネガティブを集めようかと思ってな」
「オレでかよ…!」
「そーゆーこった」
くつくつと笑いながら、俺はマーダーを見つめた。
「お前は普段どんな妄想をしてるんだ?」
マーダーの耳元(スケルトンに耳はないが)で囁く。
「俺と、他の闇AUどもで散々やってきたんだろ?」
図星だったのだろう。肩がびくりと跳ねた。
「犯して、愛して、壊して、殺して、失礼だと、悪いと思わないのか?」
「こ、じんのじゆうだろ…」
せめてもの抵抗か、俺を必死に睨みつけるマーダー。
「それはそうだが…された相手はどう思うんだ?お前をさぞ軽蔑するだろうな」
「…っ!」
瞳が、揺れる。
「そんなにしたいなら___」
「妄想じゃなくて、現実でやってやろうか?」
ふっと、耳に息を吹きかけた。
「〜〜〜〜!!!!」
顔を真っ赤にして、マーダーは俺を突き放す。しかし、腰に腕が回っているため、完全には離れられない。
「はなっはなせこのタコ!!!」
「ほぉ〜ん?躾が足りないようだなァ?」
嗤いながら、俺はマーダーに自身の足を絡める。
「っ、やめろ!」
「やーだ♡」
そう言いながら、俺はマーダーのソウルを取り出す。
「何してッッ!」
「見てわからないのか?」
__なら見てろよ__
「〜〜〜〜〜!?!?!?」
べろり、俺はマーダーのソウルを舐めた。ソウルは本来自身の命と等しいものだ。触られて、無事であるはずがないだろう。その行為が、性的な意味を含めば尚のこと。
「やめっ、あ“ッ!?」
少し温度の低いソレを舐めながら、だらりと垂れてくる魔力を啜る。
「〜〜ッッ、やめっ、ろぉ“」
涙目になりながらマーダーは必死に抵抗するが、ソウルがこちらの手元にある以上、たいした抵抗はできない。
「…うまい」
コイツの魔力もそうだが、ネガティブも。なかなかのものだ。
「……よし。満足した」
俺がパッと手と触手を離すと、マーダーは後ろに倒れ込んだ。
「イ“ッ……何すんだよこのタコ!!!!!」
涙と汗とでぐしゃぐしゃになりながら、マーダーは吠える。
「hehe…ちょっとネガティブをご馳走になっただけだ」
じゃあなと、俺はその場を後にした。
side 『マーダー』
サイアクだ……ナイトメアに腐バレしていた……もう死ぬかもしれない……あのクソタコのことだ。どうせ後で言いふらして、さらにネガティブを啜るつもりだろう。そうなったらオレはこのアジトでどうやって過ごせばいいんだ。気まずすぎる。まさか同僚をネタにしていたなんて。
「後…最後の“アレ“はなんだったんだ?」
そーゆーのはクロスにやってやれよ。
*終わり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか腐男子要素消えた…???
ナイトメア
(↓)
ちなみにキラ→マダ←ホラ
↑
フェル
です!!!!!
キラホラフェルは恋情、めあ様はネガティブすするのが一番楽しいからですね!!!!!!!!
クロスくんとエラーさんは……どうだろ()口調が難しいので入れませんでしたが……もしパート2をやるならそこで出すかも?
主はキラマダが好きなので、これからもキラマダあげるかもです!!!!!後腐男子マダちゃ楽しかった!!!!!!死ぬほど時間がかかったけど!!死ぬほど時間がかかったけど!!!!!!!!!!!!
ちなみに何文字か知りたいですか?そうですか、教えたげましょう。
8 5 9 8 文 字 !!!!!!
多くない!?!?自分最高で7000文字ちょいだったんだけど!?!?!?
これはまたノベケに再掲します………アレ、たんかふぇって同じ作品を別サイトに投稿っておkでしたよね?
感想くださるとわっふるわっふるです!!!!ヒャッホイ!!!!!!!!!!
じゃ!!!またにー!!!!
誤字報告ありがとうございましたm(_ _)m 2/2 20:05
誤字発見。訂正しました 2/3 15:41
限界腐男子☆マーダーちゃん!!!!!!!!!!〜違う、Loveが欲しいんじゃない、オレはBLが欲しいんだ〜
ギャグですよぉ!!!!!!!!!!???????
前回見てからの方がこのテンションに追いつけると思います。
ナイトメアに腐バレして数日。今の所周りにバラされたりはしていない。よかった、ほんとに。そんなオレことマーダーは、今日も今日とてBLを書くこと、読むことに勤しんでいる。
最近の新作は…そうだな。エラメアの可能性を見出したから、二人で任務中に*****してる二人を描いたりしたな。ナイトメアに関しては腐バレした上に小説を読み上げられそうになったことの腹いせでもある。エラーは…まぁ、なんとなくだ。いやもうスワドリ×ナイトメアでもよかったかもしれない。うん。ナイトメアはポジティブが嫌いだからな。アイツを攻めにすればよかった。
…どれもささやかな反抗でしかないのだが。
ふと、妄想に耽るオレを呼ぶ声がした。
「おい、何考えてんだよ」
「___エラー」
オレは、目の前のグリッチを纏った黒骨の名前を呼んだ。
side 『エラー』
二人(骨)以外誰もいない部屋で、そのうちの一人がオレの名前をよんだ。
「目ノ前にオレがイるっテノに、何考えテんダよ?」
無視すんな、と意味を込めて目の前の骨…マーダーを睨む。
「いや、ちょっとした考え事だ」
ひらひらと手を振って、なんでもない、と表すマーダー。
「で、そっちこそなんなんだよ?オレを呼び出してさ」
頬杖をつきながら、今度はマーダーがオレを睨んだ。
「別ニ〜?いイコーヒーもらっタカラ飲まセてヤロうと思っテな」
それだ、とオレはマーダーの前に置いたコーヒーの入ったマグカップを指差した。マーダーは、そのマグカップをしばし凝視したあと、口を開いた。
「……インクか」
「まーなー」
あのクソインクもたまにはいいことするな。でもどうせアイツもマーダーに媚びるためなんだろうな〜。全部アイツの計算のうちってことかよクソが。
オレがインクへの無いに等しい好感度を下げているうちに、マーダーはそっとマグカップを持ち上げて、口をつけていた。
「ん…」
あつい、とこぼしながら、自身のパーカーの袖をミトンがわりにしているマーダー。まぁ、平たく言えば萌え袖だ。え、可愛いかよ。今度オレが作ったセーター着てもらおう、などと考えていると、マーダーが声を上げた。
「…あ、コレ…『ロット』ってカフェのコーヒーか?」
「ン?ソウだガ……」
おおかた、別のAUのカフェだろう。いやオレは行ったことないケド。インクからもらったのだし。
「ふーん……この前行ったとこだな」
「!?」
マーダーの言葉に、オレは目を点にして立ち上がった。
「ハッ、今なンて!?」
思わず声が大きくなる。オレの姿に気圧されたのか、若干引き気味にマーダーは答えた。
「え、だからこの前行ったところだって」
「誰トだヨ!!」
ガタンとそのまま立ち上がるオレ。すでにマーダーは引き攣った笑みを浮かべている。
「はぁ…、フェルとだけど?」
「アンnoくソ野郎ガッッ!!」
「はっ、ちょ、なんだよ!?」
驚くマーダーをよそに、オレはフェルへの殺意を高めていった。
side『マーダー』
「はぁ…なんだったんだよエラーのやつ…」
突然叫び出したりして…あ、入れてもらったコーヒーにこの前飲んだはまずかったか。いやコーヒーは美味しかったけど。
そう考えながら、オレは自室にてパソコンのキーボードを叩く。ちなみに、最初に話していたエラメアのやつだ。ほんとあのタコ許すまじ。この恨み、BLにぶつけてやる。そうケツイしながら、オレは目の前の液晶世界へと向き直った。
カタカタとキーボードを叩くこと数時間。流石に疲れてきた頃だ。少し休憩も必要だろうと、オレは使っているアプリを閉じた。
「あがってるかなぁ…」
某有名創作投稿サイトを開き、オレは推し作者様の更新をチェックする。これが生き甲斐である。
「アッッッ」
あがってる…あがってるぞ…!!!
興奮で震え始めた手でマウスを動かしながら、オレは新しくあがっている小説をクリックした。
「ッッッ〜〜〜〜〜〜〜」
「最ッッッッ高!!!!!!!!!!」
もはや下の階にいる奴らに聞こえるだろってレベルの声を上げるオレ。だが、この感動を塵みたいな語彙力でしか表せないのが惜しまれる。
コメントをパチパチと打ち込みながら、オレは独り言を呟く。
「ん…はは…最高かよ“X“様……」
“X“とは、オレの推しBL作者だ。主に闇AUと光AU(ドリーム、インク、ブルーベリーなど)のBL小説を書いており、その文才と表現力に魅了され、脳を破壊された者は数知れず…そしてイラストもお上手である。何それ最高かよ。
最近はめっきり更新がなく…もう自給自足しかないのかと思っていたが…なんと今日!新作が上がっていたのだ!!
「あー……さっすがX様…」
新しく上がっていたのはインエラの小説だった。いつもインクのことを嫌がってるエラーが、***でインクによって*********になるのは最高だった。もう、語彙力が貧相すぎて死にたい。もどかしくて甘酸っぱい恋愛は、“X“様の得意分野だ。純愛最高。
「はぁーあ……ん?もう一個あがってる」
タイトルもよく見ずに、オレはその小説をクリックした。
side『クロス』
さっきあげた小説、どうなってるかな。そう考えながら、オレ…クロスは、マイページを開いた。
オレはクロス。某有名創作投稿サイトでは、“X“の名で通っている。そこでは、主に闇AUと光AUのBL作品を投稿している。ありがたいことに、さまざまなヒト達から反響をいただいており、この前のコミケでは売り切れという嬉しい悲鳴を上げさせていただいた。
何が言いたいかっていうと、オレは腐男子な訳だ。しかも、センパイ方(闇AUの面々)のカップリングを妄想している。こんなの先輩…ナイトメアにバレたら、即からかわれるだろう。そんなのはごめんだ。腐バレしたとしたら、オレは迷いなく自死を選ぶだろう。
そして、オレこと“X“は夢男子でもある。推しというよりは想い人(骨)と、オレのカップリングを妄想している。正直楽しい。オレのことになんて興味ないはずの想い人が、オレの妄想のうちでは***で*********だ!!!!!
「やべ……」
だらりとぬるい液体が鼻の下を伝う。キャラから白い目で見られている気がする。
垂れた鼻血を乱暴に拭いながら、オレは早速届いたコメントを読む。賞賛と感想の文字列を読み進めていたら、一つのコメントがオレの目に止まった。
「Rotさん…またコメントくれてる…!」
そこには、『いつも見てます!最近更新がないから心配でした…今回の話もすっごく面白くて___』と、オレの書いたインエラ小説の感想が事細かく書かれていた。
Rotさんとは、オレが好きなBL作者さんだ。純愛から狂愛、エロやギャグなど、幅広いジャンルの作品を手掛ける、まさに神作者。この前コミケに行ったら、割と早い時間のはずなのに売り切れていてびっくりした。まぁ、そのくらいの神作者なのだ。知名度も高く、闇AUのBLと言えば真っ先に名前が出てくるような、そんなお方だ。
Rotさんのコメントを何回も読み返しながら、オレは何気なく呟いた。
「なんとなく…似てるんだよなぁ」
話し方は全く違うのだが、似ているのだ。オレの想い人である、マーダー先輩に。
本当に、Rotさんがマーダー先輩だったらいいのに。そしたら、オレはこの恋愛争奪戦で、一番優位な立ち位置にいる。
オレの想い人であるマーダー先輩は、ひどく皆に好かれている。フェルに、キラー、ホラー、エラー先輩に、先輩(ナイトメア)に、そして…オレに。他にも、マーダー先輩はいろんな奴らに惚れられている。この恋は争奪戦だ。誰か一人が選ばれて、その他が全て蹴落とされる。常に彼の意識内にいなければ、ライバルに消されるのみだ。
そんな中、Rotさんがマーダー先輩だったらどうだろうか。そしたら、オレは意中の人に一番気にかけてもらえている、『“勝利“に一番近いやつ』になる。
まぁ、マーダー先輩が腐男子なんて、ありえないだろうが。
過ぎた妄想を振り払いながら、オレは目の前のクロマダ小説に向き直った。
先ほど言った通り、オレは夢男子でもある。リアルで結ばれたらそれが一番いいが、まだそれはできていない。だから、乾いた欲望を妄想で満たすのだ。つまり何が言いたいかというと、自分×マーダー先輩の小説を作っているということ。ネットに上げるのは今書いているものが初めてなのだが……頭の中での妄想だけなら、何百回だってしてきた。そう、マーダー先輩への恋心に気付いてから、ずっと。
話が逸れた。まぁ、そんなこんなでオレはクロマダ小説を書いているわけだ。妄想と鼻血が溢れてきてやばい。上がりに上がった口角を隠すために、オレは自分の口許に手をやった。ぬるりと生暖かい液体が伝ったのはこの際気にしないことにしよう。そんなことは些細なことだ。そう、この溢れ出る妄想の邪魔でしかない。
「ふふふふふ…っ!」
もはや音速レベルのタイプ音を部屋に響かせながら、オレはクロマダ小説を書き上げた。
『だいぶやばいな…』
「うっさいぞ黙れキャラ」
side『マーダー』
「んっ、だよこれぇぇぇっっ!!!」
ダンっと音を鳴らしながら、オレは激しい怒りを込め、机を叩いて立ち上がった。
「はぁっ…裏切られた気分だ……!!!」
悪態をつきながら、オレはそのページを閉じる。
先ほど、オレは愛するBL神作者“X“様の新たな作品を読んだ。それの、タイトルやタグを見なかったのが間違いだったのだ。
その作品はクロマダだったのだ。そう、クロマダ。クロス×マーダー…つまりオレだ。
自分がBLするなど言語道断!!!!!オレは空気なんだよ!!!!BLを見守る空気!!!!オレはそのBL世界にいてはいけないんだ!!!!いるとしたら、空気が雑草か植木なんだよ!!!!!
「うぅ…“X“さまのばかァ…」
今までオレのいるBL小説なんて書いてこなかったのに。いや、相手さんの名前も顔も知らないし、好きを否定する気もないが……今までそういった気が無かった分、ショックだ。もしかしたら、しばらくそう言った小説しか書かないのかもしれない。そうなったら絶望だ。キラホラ…インエラ……返せよぉ…
心の中で嘆きながら、オレはもう一度そのサイトページを開いた。
「うっわぁ…すっごいコメント数」
さすが人気作者…なんて思いながら、オレはそのコメントを読んでいく。
『クロマダ最高!!相変わらずの文才で感動しました!!』『もうっ…尊い……1000000回くらい死にました』『生きててくれてありがとう』etc etc……自分が題材だと思うと、普段は共感でしかないコメントも、うわぁ…となってしまう。普段オタクはこんなふうに思われているのか。
「うぇい……“X“様のだし…コメントしたいけどなぁ………」
オレがマーダーなのだ。流石に複雑な心境すぎる。まぁ、普段アイツらで妄想してるオレが言えた話じゃないのだが。でもオレはアイツらが絶対見ないってこと知ってるしな。うん。
「あー…今回はコメントしないでおこう……」
side『クロス』
なんでだ。どうしてだ。Rotさんからコメントが来ない。オレがあげた小説やイラストには、例え別サイトであろうが数分後にはコメントがつくのに。なぜだ。なぜ、数十分たったのにRotさんからのコメントがないんだ??
『クロス、顔がうるさい』
「はぁ?黙ってろキャラ」
オレのあたりで文句を垂れるキャラを威圧して、オレは文字の羅列を遡る。だが、どんなに下に行っても『Rot』の文字はない。
「なんでだぁ……!」
きっと、同じ趣味をしてるだろうと思ったのに。なんだか、裏切られた気分だ。
でも好きなんだよなぁ、なんて考えながら、オレはそのサイトのページを閉じた。
side『ナイトメア』
アイツらは本当に面白い。いつだって、互いが互いを蹴落とそうと、意中の相手を落とそうと必死だ。
ここでいう『アイツら』とは、俺の部下であるマーダーを好きな奴らのことだ。マーダーは、本当にいろんな奴らを引っ掛けてくる。どこに魅力を感じるのか俺には到底わからないものだった。最初は、アイツのネガティブが極上と言うだけだったんだがなぁ。
何が言いたいかというと、マーダーは俗にいう『腐男子』である。腐男子・腐女子とは、BL(ボーイズラブ…男同士の恋愛)が好きな男子・女子のことだ。その事実を知っているのは、俺だけだろうか。そう考えると、なんとなく優越感がある。
話が逸れた。まぁ、そんなこんなでマーダーは腐男子な訳だ。この前思考を読んだら、どうやら俺達で妄想しているみたいじゃないか。こんなの、いいネガティブ以外の何になり得るというのだ!
ということで、いじめてみた。そしたら、顔を真っ赤にして、涙目になって、ひどく…煽情的で。ぶっちゃけ、理性がぐらついた。
もう、腐男子だとか、ライバルが多いとか、そんなことは関係ないくらいに。この前までわからなかった、『マーダーを手に入れたい』という感情がわかった気がする。これは、Loveなんかじゃない。決して。
「だから、逃げないでくれよ?」
|俺《悪夢》は、いつでもお前のそばにいるんだからな。
いえーーい!!厄介な奴らに好かれまくるまだちゃ再び!!!!
メア様はロッティ(腐男子まだちゃの呼び名)のこと好きにならないと思ってたんですが…うーん、無自覚☆
あぁ…可哀想なまだちゃ!
タコと快楽殺人鬼と食いしん坊とバグと夢男子(w)とマスタードに好かれてるなんて!
ちなみにこの後光AUとそれぞれがなぜロッティを好きになったかをやります。後二個くらい続くのか。嘘だろ。
まぁ、とりあえず完成させたんで許してください!
活休するので、お詫びです!
謎追記:ロッティが推してる作者さんには、『守護月』さんって方がいるとかいないとか....
マーダー「ボスが上司×無口な部下モノのエロ本隠し持ってた…」
ギャグですよ!!!!というかにちゃんのコピペです。支部とかに割とたくさんありますよ。
マーダー「ボスがぁ、ボスが怖いぃ!」ガタガタ
ナイトメア「誤解だ!誤解だから!」
マーダー「ボスに犯されるぅ!」ブルブル
ナイトメア「やめろ!」
ナイトメア「ご、誤解なんだ!」
マーダー「そうなか……?」
ナイトメア「そうだ」
マーダー「じゃああの本、ボスのじゃないのか?」
ナイトメア「いや、それはまぁ、俺のなんだが……」
マーダー「犯されるぅ! ボスに犯されるぅ!」ガタガタ
ナイトメア「ち、違う!」
マーダー「あ、まぁ、ボスも普通に大人…500歳超えだもんな。そういう事に興味を持つ事自体はオレは全然否定しないし干渉もしないが…」ビクビク
ナイトメア「……おう」
マーダー「そういう本を読んだりしてみたくなる事も、全然悪い事だとは思わない……」ブルブル
ナイトメア「……おい、マーダー」
マーダー「な、なんだよ!?」ビクゥッ
ナイトメア「な、なぜ距離とってるんだ?」
マーダー「怖い!犯される!」ガタガタ
ナイトメア「やめろ!」
マーダー「超マニアックな方法で犯される!」
ナイトメア「しないわそんなの!」
マーダー「普段みんなで使ってるソファに寝かされて
『ここに座るたび思い出してしまうな?』とか言われながら犯されるもん!」
ナイトメア「抜粋するのやめろ!さっきの本から抜粋するのやめろ!」
マーダー「なんか、上司×部下特有のマニアックな言葉責めとかするつもりなんだろ!」
ナイトメア「しない!やめろ!」
マーダー「『こういう時のお前のネガティブは極上だなァ?』とか言いながら犯すつもりだろ!」
ナイトメア「抜粋やめろ!無駄にいい声で音読やめろ!」
マーダー「ボスがマニアックな言葉責めを身につけてやがるぅぅ……!」
マーダー「と、とにかく、そういうマニアックなプレイしようとしてるんだろ……?」
ナイトメア「違う!そういうんじゃない!」
マーダー「さ、さらにマニアックな……?」
ナイトメア「違う!ていうかさっきマーダーが言ったみたいのは上司×部下ものでは全然マニアックの範疇じゃない!」
マーダー「……は?」
ナイトメア「……あ」
マーダー「……あ、あれくらいは、基本なんだな?」
ナイトメア「なんでもない!さっきのなんでもない!」
マーダー「正直さっきのでもかなりエグいところ抜粋したつもりだったんだが……」
ナイトメア「聞け!さっきのは間違いだ!」
マーダー「もうあれくらいじゃ、満足できないんだな……?」
マーダー「ボスがどんどん遠くに行く……」
ナイトメア「遠くに行ってるのはマーダーだろ……物理的に距離とってるじゃないか……」
マーダー「だ、だって犯されるだろ……?」
ナイトメア「しないわ!」
ナイトメア「やめろ!」
マーダー「接し方が悪かったのか……?
知らず知らずの内に、関わり方を間違えていたのか……?」
ナイトメア「やめろ!重い感じにするな!」
マーダー「オレとしては、しっかり向き合っていたはずなんだが……」
ナイトメア「聞きたくない!部下を持つ上司が一番聞きたくないタイプの奴だぞそれ!」
マーダー「だ、だがプレイ的な見地から言えば関わり方も興奮ポイントに……?」
ナイトメア「やめろ!嗜好を探るのやめろ!」
マーダー「だ、だってさっき言ったくらいはもう基本なんだろ?」
ナイトメア「間違いだ!さっきの無し!」
マーダー「とすると暴力とかそっち系に行かざるを得ないだろ……?」
ナイトメア「っていうか何でちょっと協力的なんだ!?
さっきまで犯される!とか言ってただろ!?」
マーダー「さ、逆らったらもっとひどい目にあう……」
ナイトメア「そ、そういうことか!いや、しないぞ!」
マーダー「じゃ、じゃあ面と向かって言ってくれ……」
ナイトメア「何をだ?」
マーダー「『オレは自分の部下を犯したいと思っていないし、思ったこともありません』って」
ナイトメア「何だその宣言!?」
マーダー「言わなきゃ信用できん!モンスターと共に同じアジトにはいられない!」
ナイトメア「モンスターとか言うな!というかお前もモンスターだろ!」
マーダー「と、とにかく言ってもらえれば、安心できるかもしれないだろ……」
ナイトメア「……うーん……」
マーダー「や、やっぱり虚偽の申告はできないのか?」ビクビク
ナイトメア「虚偽じゃない!」
マーダー「いいんだ!オレはアンタを嘘つきにしたいわけじゃない!」
ナイトメア「その感じやめろ!」
マーダー「ボスにその場限りの嘘をつかせるくらいなら、オレはアンタの嗜好と向き合う!」
ナイトメア「言う!言うから重い感じやめろ!」
ナイトメア「え、な、なんだったか……『俺は』……」
マーダー「『オレは自分の部下を犯したいと思っていないし』」
ナイトメア「そ、そうだな。『俺は自分の部下を』……」
マーダー「……ど、どうかしたか?」ビクビク
ナイトメア「あ、あー、一応、一応確認だ」
マーダー「な、何だ?」
ナイトメア「こ、この『犯す』の範囲とは……?」
マーダー「!!」
ナイトメア「い、一応だぞ!!」
マーダー「そ、それはつまり範囲によっては……」
ナイトメア「一応だ!意外と二人の間で食い違ってるかもしれないだろ!?」
マーダー「範囲によってはありえるってことだろ?」
ナイトメア「いやだからその確認だ!」
マーダー「そ、そうだな。ボスの基準はちょっとアレだもんな」
ナイトメア「アレとかやめろ」
ナイトメア「えーと、じゃぁちょっとずつ確認していこう」
マーダー「う、うん。ここでの『犯す』の範囲が広ければ広いほど、その……」
ナイトメア「……おう」
マーダー「ボスがさっきの宣誓をできなくなる可能性が上がるわけだな」
ナイトメア「いやまぁ多分ていうか絶対大丈夫だろうがな!!」
マーダー「そうだよな!」
ナイトメア「えー、じゃあ『犯す』の基準決めスタート!」
マーダー「まずは『キス』!」
ナイトメア「えッ!?」
マーダー「えッ!?」
ナイトメア「ストップだ! 一旦ストップだ!」
マーダー「怖い怖い怖い怖い!!」
ナイトメア「違うんだ! 普通にするだろ! キスってするだろ! 上司と部下で!」
マーダー「しないしないしない怖い怖い怖い」
ナイトメア「俺がするかどうかじゃないぞ!? 一般的にだぞ!? 一般的な基準として、上司と部下でキスはセーフだろ!」
マーダー「しないよぉ……」
ナイトメア「アレだぞ? キスって唇(スケルトンに唇はないが)同士の奴だぞ? 『下の口(ソウル)同士で』とかそういうんじゃないぞ?
そのつもりで俺はOKにしたんだぞ?」
マーダー「当たり前だ……、ていうか今言った方OKにしてたら本当にMADTIMEしてたぞ……」
マーダー「あの、ていうかじゃあ、キスが基準だとアウトなんだな?
あー、言わなくていいが」
ナイトメア(心底屈辱的……)
マーダー「うーん……ていうかもう、聞くぞ……
ど、どこラインにしたらさっきの宣言できるんだ?」
ナイトメア「……えー?」
マーダー「ぼ、ボスが決めてくれていいぜ。それを聞いて対処する」
ナイトメア「……お、う……」
(五分後)
ナイトメア「……」
マーダー「……」ドキドキ
ナイトメア「……おい」
マーダー「ひっ!?」ビクゥッ
ナイトメア「そ、そこまで怯えなくてもいいだろ!」
マーダー「す、すまん… 驚いちゃっただけだ。謝るから…犯さないで…?」
ナイトメア「やめろ!」
マーダー「……てか、これ長考した時点で相当ヤバ……」
ナイトメア「言う!今すぐ言う!」
ナイトメア「あ、えーと……」
マーダー「言ってくれていいんだ!ドンと!」
ナイトメア「えーと……」
マーダー「もう驚かない!」
ナイトメア「えー……多分、何をラインにしても、だな…その、無理……」
マーダー「え」
ナイトメア「あの、だって、したいし……」
マーダー「うわああああああやっぱりガチだったんじゃないか!!!」
ナイトメア「す、すまん!!!! でもしたいんだ!!!!!」
マーダー「最初ので合ってたじゃないか!!!!! 最初のリアクションでむしろ正解じゃないか!!!!」
ナイトメア「すまん!! 本当にすまん! でもさっきの言葉責めとかめっちゃしたい!!!」
マーダー「それは聞いてないだろおおお!! 怖い怖い怖いぃぃぃ!!」
ナイトメア「し、静かにしろよ!! 犯すぞッ!?」
マーダー「め、めっちゃ本性出してるぅぅぅぅ!!!」
マーダー「触手での拘束プレイは?」
ナイトメア「基本」
マーダー「胎内と書いて?」
ナイトメア「|ソウル内《 ナ カ 》」
マーダー「最中のネガティブは?」
ナイトメア「極上」
マーダー「背徳感は?」
ナイトメア「正義」
マーダー「こわい!!!! ボスが怖い!!!!」
ナイトメア「う、うるさい! 触手口に突っ込むぞ!?」
マーダー「なんだよそれ!?」
ナイトメア「よくあるんだ!」
マーダー「よくあるんだ!?」
ナイトメア「色々装着したまま偵察させたり任務させたりしたい!」
マーダー「何だ急に!?」
ナイトメア「す、すまん、もう我慢しなくていいと思ったら願望が出た」
マーダー「怖い! そんなことを内に秘めてたとか怖いんだが!」
ナイトメア「みんなの前で任務の報告とかしてる時にリモコンでいじりたい!」
マーダー「やめろこえぇ!」
ナイトメア「こういう時に限って周りの報告が長引く!!」
マーダー「細かな設定とか怖い!」
ナイトメア「うわあああ願望出るぅぅぅ!!」
マーダー「落ち着け!もうやめろ!」
ナイトメア「他のヤツらに見られないアジトの死角でキスしたい!」
ナイトメア「パピルスと話してる時のソウル触りたい!」
ナイトメア「一緒にAU破壊しにいきたい!」
マーダー「最後のは普通(?)のこと言ってるはずなのにこえぇ!」
ナイトメア「そういうことだからな!よろしくな!」
マーダー「何をヨロシクするんだ?」
ナイトメア「……じゃ、じゃあな。俺寝るから!もう寝るからな!」
マーダー「このタイミングで引き上げられるとより怖い!
ていうかなにをヨロシクすればいいんだよ?」
ナイトメア「おやすみ!!!」ダッ
マーダー「ええー……絶対明日から何か仕掛けてくるだろあれ……」
マーダー「本当にヤダ本当に怖いんだが……」
マーダー「なんであんな本見つけちゃったんだ……」
マーダー「他のヤツらにはなんて言おう……いや、言えないなぁ…こんな稀有な悩み……」
~~~~~
キラー「お、よっしゃクロスのエロ本見ーっけ!勝手に読んでやーろっ!!!」
キラー「……ん?」
*おしまい*
2ちゃんのコピペ改変です!楽しかったです!長かったけど!!すっごく長いけど!!!
なんか…全体的にメア様がやべーですね。あとキャラ崩壊が酷い。
うまいこと改変できたかなぁ……
ま、感想くれるとわっしょいわっしょいです★
闇AU、ぬこ化したってよ〜猫の日だからって軽率な〜
これ…実は3000文字あるんですよ……
「にゃ……」
俺…ナイトメアは、鏡に映る自分を睨みつける。これが自分じゃなければどんなによかっただろうか。そう、鏡の中には____
「にゃんだこれはぁぁぁっっ!?!?」
__獣耳…俗にいう、ネコミミを生やした俺がいた。
side キラー
「と、いうことで…会議を始める」
「いやどういうこと!?」
我らが親愛なるボス【タコ】、ナイトメアにの発言に、僕は咄嗟にそうツッコんだ。いや、意味がわからない。本当に。特に、ネガティブの守護者であるボスの頭に、きゃわわな猫耳がついていることが。
「みてわからんのか。頭のこれだコレ!」
そう語気を強めながら、ボスは忌々しげに頭の上の耳を触った。あ、もふもふしてそう。
「あっ、ボスっ、うぇッッ!?!?」
「クソッ、クロスの情報処理能力ガオーバーヒートしチまっタ!」
「…ねこって食えるのか?」
情緒がおかしくなるクロス。嗜めるエラー。お前はなんなんだ、ホラー。あれ……
「?、あの幻覚やろーはどこいったの?」
幻覚野郎こと、マーダー。殺した弟の幻覚を見てる、かわいそーなやつ。同じ殺人鬼だけど、仲は悪い。
「あ、ほんとだな〜…まだ寝てるんじゃないか?」
それよりお腹すいたー、とホラーは呟く。ほんとそればっかだな。
「マーダーは朝弱いかラナ」
苦笑いをするエラーに軽く同意しつつ、ボスに話の続きを促した。クロス?え、あぁ、目をやられたよ。確か…死因は尊死だったかな。僕には理解できない領域だね。理解したくもないけど。話がそれた。
「___俺のこのねこっ、ねこ…獣耳はな、」
「ネコミミっテ言ウノ、プライドが耐えラれなカったンだナ」
「へがひぶほ…んぐ、ネガティブの守護者だからな〜」
あ、テーブルに置いてあったクッキー無くなってる。食べたのか。朝ごはん前だぞ。
潰れた(比喩である)目を押さえながら悶えていたクロス。ホラーがクッキーを食べたことに気づいたのか、すかさず注意した。
「うぐぅ……先輩がぁ…ネコミミ……あ、ホラー先輩、朝ごはんまだですよ!」
「おいお前ら、一回黙れ」
『ハイスミマセン』
ボスの触手がうねうねと動いてる。お怒りだな。オシオキされては敵わないと、みんな一斉に黙った。
「で、俺のこの獣耳は、朝起きたらついていた。昨日はなかった」
「ジャあ、夜中に生エテきタんダな、ソレ」
「ネコミミって生えるものなの…?」
「シラン」
僕の問いに、エラーはそっけなく返した。
「はぁ…で、ボスのそのネコミミ、どうするんだ?」
進まない話と、カオスな雰囲気を見かねたホラーが、ボスに聞いた。
「今日中にサイエンスのところに行く。こう言うのはアイツに見てもらって方が早いだろ」
「だねー…」
「あ、サイエンスさんのところに行くのは!あの、その…」
「なんだ、クロス」
口籠るクロスに、ボスが聞いた。
「ネコミミをもふもふしてからでいいでしょうか!!」
「は??」
「うぅ……すみません…でも、ボスの耳…可愛くて……」
クロスは、顔を真っ赤にしながら頬に手を当ててそう言った。
「はぁ!?」
「絶ッッッ対嫌だからな!!!!!!!」
「う〜〜〜ほんとっ、一生のお願いですからぁぁぁぁっっっ!!!」
泣き喚くクロス。ドン引きしながら叫ぶボス。宥めるエラー。戸惑うホラー。そして頭痛がしてきた僕。その時だった。
「うわぁぁぁぁぁぁッッッ!?!?!?」
ドンガラガッシャーンと、二階から叫び声と共に何かが落ちる音がした。この声は…
『マーダー!?』
「なっ、何があったの!?」
「うるさい、早く行くぞ!」
焦る僕達に、ボスが一喝。その声に急かされて、僕達は二階へと駆け上がった。
「マーダーッッ、どうしたの!?」
バーンと音を立てて、僕は部屋の扉を開けた。するとそこには___
「あぅ……キラー…?」
ボスと同じく、ネコミミを生やしたマーダーがいた。
「うぅ…屈辱的だ…心底……」
フードを深く被り直しながら、マーダーは呟く。フード自体はそのままなので、白色のネコミミがフードに潰されてへにゃっとなっている。
「いいネガティブだ」
「でもボスもネコミミ生えてるよね」
「うぐっ」
僕がツッコミを入れると、ボスの尻尾がビクッと跳ねた。ネコっぽいな。
「くそ……なぜこんなことに……」
「同感だ……誰がこんなアクシュミな……!!」
二人は憎らしそうに、その犯人に対して恨み言を呟く。あれ、そういえば___
「ホラーとエラーは?」
二階に上がってきた時にはいたのに、マーダーのネコミミが発覚してからはいなくなっている。
「あーっと、エラー先輩は『飽きた』、ホラー先輩は『腹減った』と言って下に降りて行きましたよ」
「あは……」
この調子だと…エラーはアンチヴォイド、ホラーは自分のAUに行ったかな、と僕は苦笑いする。
「で…あの、先輩」
行き場のない手をあちらこちらへと移動させながら、クロスは続ける。
「その…もふもふさせていただいてもいいでしょうか!!!」
「ダメだ!!!!!」
「なんで!!!!!」
「うるせェ」
叫ぶ二人に、マーダーはきゅっと耳を塞いだ。あ、ネコミミの方ね。ぺしょってなってる。え、かわ。いやいやいや……なワケ。
「ちょっと、ちょっとだけでいいですから!!一瞬やったら!!!すぐ!!!サイエンスさんのところ行っていただいて構いませんから!!!!」
「ダメだ!!!断る!!!」
「なんでぇぇぇぇ…ッッ!!!」
ちなみに、このやりとりはあれから数分続いている。流石に疲れてきたのか、ボスが折れた。
「一瞬…一瞬だけだからな」
「ウェッッッッ!?!?いやっ、ありがとうございますッッ!!!!」
じゃあ…と、クロスは恐る恐るボスの耳に手を伸ばす。
「早くしろッ!?」
そして、その手が当たった瞬間、ボスの声が震えた。
「ひっ…あぅ…!?」
「〜〜〜ッッ…ボス!」
そのまま、クロスは__本物の猫にやるように__ボスを撫で始めた。
何このときめき空間。え、僕とマーダー空気??
「_______キラー、」
イチャイチャ空間に白目を向けていた僕に、マーダーが話しかけた。
「なに…?」
「お前も……、」
オレの耳、触るか?
「〜〜〜〜!?!?!?」
「はっ、ちょっ、何言って!?」
だって、クロスとボスのこと羨ましそうに見つめてたから…とマーダーは俯きながら答えた。いやいやそうじゃなくて……
「なんで…お前そんなキャラじゃないだろ……」
「…?、なんとなく」
この気まぐれ……まさか…性格まで猫っぽくなってるのか!?!?
「……本当に?ほんとーにいい?」
「はぁ…?嫌なら別にやんなくても」
「やるから!!!」
「あっそ」
じゃあ遠慮なく…と、僕はマーダーのフードを無造作にとっぱらった。すると、へにゃっていた白い耳がぴょこっと元の位置へと戻る。きゃわ…わわわ……
「なんだよ、さっさとやれよな」
「はいはーい」
上からマーダーを見下ろせるってのはちょっといいかも。上目遣いなこいつが見れるし。
そんなちっぽけな背徳感に浸りながら、僕はマーダーのそのふわふわな耳に触れた。
「ひっ……ん…ふふっ…!」
くすぐったいのか、ゆらゆらと体を揺らしながら、マーダーは耳を押し付けるように頭をグッとこちらへやってきた。
「う“っ……」
しまった。謎の可愛さにより動悸が……
でも…つまり…これって……もっとやっていいことだよね??だって尻尾も楽しげに揺れてるしね???じゃあッ…_________
「クロス!!!いい加減やめろ!!!!」
僕のなでなでは、ボスの叫び声によって防がれた。
「うぅ…ボスぅ……」
本気で抵抗されたのか、そこには正座で涙ぐんでいるクロスが。
「お前ら二人もやめろ、おいマーダー」
「…なんだ?」
「さっさとサイエンスのところに行くぞ、ここにいたら厄介ごとが増えかねん」
「あぁ、行く」
マーダーの手を引っ張りながら階段を降りるボス。
『はぁぁぁぁぁ……』
そんな二人の背中を、僕とクロスはため息をつきながら見送った。
*ちなみに 帰ってきた二人にネコミミはついていかなったとさ。
猫の日だからって、調子のったせいで……すごい文字量の書くことになった……
いやーーーー…リア友にリクエストもらったのでね。やりましたともよ!!!!!
いいですかね!!!これで!!!なんかメア様あんま可愛くなくない!?大丈夫!?!?
あとホラーさんの口調がいまだにわからない()
あ、ファンレ等々くださるとわっしょいわっしょいするんでぜひください。
大嫌い=I Love youなめんどくさいやつら。
大嫌い=I Love you
なキラマダです。
**大嫌い=I Love youなめんどくさいやつら。**
「お前なんか大っ嫌いだ!!」
「オレもだ快楽殺人鬼!」
ぎゃあぎゃあと言い争う両者。二重丸のソウルを持つ方がキラー。フードを深く被り、赤いスカーフを巻いた方がマーダーである。どちらも自分のAU(世界)で虐殺を行い、LOVEを手にした。___一つ違うとすれば、それが自分のためか、周りのためかであるが___そんな似たもの同士の二人は、似ているが故か、よく喧嘩をする。
さて、前置きが長くなったが…オレはクロス。そんな騒がしい二人(骨)や、常時空腹な骨、触手の生えた骨や、グリッチを纏った骨などと一緒に、行動を共にしている。まとめて、闇AUなどと呼ばれることが多いな。
そんなオレの苦悩を少し聞いてくれ。
先ほど言った通り、キラーとマーダーは非常に仲が悪い。会えば喧嘩、喋れば喧嘩、目が合えば喧嘩……とまぁ、もはやオレ達の日常の一部にこの人(骨)達の喧嘩が組み込まれているのだが__
まさかのこの二人、両片思いである。
いやいやいやいや…は?
と、なるだろう。オレもそうなった。だって、出会い頭に骨とナイフが飛び交うような仲の奴らが……互いに恋してる?頭おかしいんじゃねーのか。
だがしかし、これは紛れもない事実なのである。その証拠となる出来事を、少しお話ししよう。
ある日、オレはキラーとボス(ナイトメア)と一緒に酒を飲んでいた。理由は覚えていないが…おおかた、ボスがオレらからネガティブを摂取しようとしていたのだろう。うん、そんな気がする。
「それで?お前ら二人にはなんか秘密とかないのかよ?」
くるくるとウォッカの入ったグラスを回しながら、にんまりと笑ってボスは聞いてきた。
このタコ、全くもって酔わない。なんでだ。グラスが空になりかけたら注がれ、空になりかけたら注がれ…オレとキラーにはすでに酔いが回りきっていた。だいぶ頭がふわふわしていたし…いや、もしかしたらあれもボスの策略だったのかもしれない。そもそも、ボスには思考読み取りと言うトンデモ能力がある。キラーの秘密も知っていたはずだ。だとしたら…キラーの秘密を本人の口から、オレ達に知らしめることが目的だったのかもしれない。そう全ては、ネガティブのために。
おっと話が逸れた。
そう言ってボスは、キラーの方を見た。するとキラーはあからさまに動揺し始め、酒のせいで赤いんだか、照れのせいで赤いんだかわからないほど頬を校長させた。
「あっ、え…っとぉ……」
しどろもどろになるキラー。行き場を失った手が、そっと机に触れる。
「う、ぇ……ない、ことはないかな」
するりと、骨の指で机をなぞりながらキラーは言った。その言葉を受けて、ボスの口許は非常に楽しそうに歪む。
「そーかそーか…で?その秘密とは?」
「うぇっ!?、あぁ〜っと……」
再び吃るキラー。それを知ってか知らずか(多分知ってる)、ボスはさらにキラーを問い詰めた。
「あるんだろ?言っちまえよ。どーせ誰も覚えてないさ」
覚えてますね、ハイ。というかボスは忘れるつもりもないでしょ…というオレのツッコミは置いといて、ボスはさらに畳み掛けた。
「言った方が楽になるぜ?ずっと秘密にしとくのは辛いだろ?」
何刑事ドラマの取り調べみたいなこと言ってるんだよ!!!別にキラーはなんも悪いことしてないだろ!!!
まぁ、オレのツッコミが届くわけもなく…結局、キラーは話すことにしたようだった。
「あっと……えぅ……その…僕、の秘密は___」
顔をさらに赤くしながら、決心がついたのか、半ばヤケクソ気味にキラーは叫んだ。
「僕の秘密は!!実はマーダーが好きなこと!!!!以上!!!!!!」
「は?」
「ブハッッッ!!」
唖然とするオレ。笑い転げるボス。恥ずかしがりながらブラスターを召喚するキラー。あたりは一転、カオスと化した。というか…他のメンバーいなくて良かったと思う、ほんとに。
「うぅぅ……墓場まで持ってくつもりだったのにぃッ!!!」
かくなるうえはと、ブラスターを起動しようとするキラー。それを必死に止めるオレ。ボスは笑い続けていて使い物にならない。
「ちょっっ!!キラー先輩!?!?やめてくださいよぉぉぉッッッ!!!」
「うわーーーん!!!」
オレの酔いもすっかり覚め、あの後はひたすらキラーを止めたり、笑いすぎて机を触手で叩き始めたボスを嗜めたりと、色々あったのだが……
そう、はっきりと覚えているのだ。キラーが、マーダーのことを好きだということを。あのままオレも忘れられたら良かったのだが…本人であるキラーが、オレ達に宣言したことを忘れてる見たいのなので、よしとしよう。というか…知ってるってバレたらオレの命が危ない。まだ死にたくない。
と、いうことで、キラーがマーダーのことを好きなのがこの日分かったというわけだ。
キラーとマーダーの二人(骨)は、今日も今日とて喧嘩をしている。だが、前述した通り二人は『両』片思いの関係だ。そう、二人とも、互いのことを思っているのだ。
つまり、マーダーもキラーのことが好きだということ。なぜそれに気付いたのか、お話ししよう。
キラーの宣言から数日後。オレとボス、マーダーは一緒にいた。いや、ボスがいるからあんなことになったんだろう。あのタコ。
「ア“ーッ、くそ……」
負けた、と頭を抱えるのはマーダー。『負けた』とは、ゲームのことである。
「ハッ、約束は守ってもらうぞ?」
にたり、と笑うのはボス。相変わらず趣味が悪い。
いつにも増して死んだ魚のような目をするマーダーに合掌をしながら、オレは内心安堵していた。なぜなら、その時課せられていた罰ゲームの内容は___
「お前の、『恥ずかしい秘密』を一つ言うんだ」
「うぅ…くそっ…!」
そう、『恥ずかしい秘密』これは先日キラーにも問うた話だ。きっと、ボスは気づいているんだろう。それを口に出させることで、さらなるネガティブを摂取するのか、はたまた__
「絶対やだ……」
ものすっごいいやそうな顔をしながら、マーダーは首をヤダヤダというふうに横に振る。
「罰ゲームにノリノリだったのはどこのどいつだァ?」
そんなマーダーに、ボスが一言。
「うぐっ…」
『どこのどいつ』に覚えがあるのだろう。マーダーは押し黙るしかなかった。
「ちなみにそいつは『罰ゲームは絶対』と言っていたなぁ」
ちらり、とボスはマーダーを見た。
「くそがぁ……サイアクだ」
流石に諦めがついたのか、マーダーはゆっくりと口を開いた。
「えと…オレの、秘密は……」
あ、とか、うぇ、とか、言葉にならない単語を呟きながら、つぶやくような声で告げられたマーダーの秘密とは___
「え、と…実は、キラーが好きなこと…です」
「エッ」
「ブハッッッ!!!!!」
言わないつもりでいたのに…と赤くなった顔を隠すかのようにフードを被るマーダー。愕然とするオレ。またまた笑い転げるボス。
おい前もやったぞこんな光景。なんてツッコミはその時のオレにはなかった。
「え、は、うそぉ!?」
「うそだったらどんなによかったか…」
火照った顔を見せたくないのか、マーダーは自身のフードの紐をキュッと引っ張り、顔全体を隠すようにした。
「フッ…ハハハッ!!!あーっ、お前らほんと面白いな」
けらけらと笑いながら、ボスは涙を拭う。
「もう…ボス」
そのあとは、マーダーをボスがひたすらからかったり、キラーのどこが好きかと聞いたり…もうひたすら女子会のような時間を過ごした
と言うことで、オレは(ボスのアクシュミな策略により)キラーとマーダーの恋事情を知ってしまったわけだが…
「あーもー!!いい加減認めなよ幻覚見てるって!!」
「うっさいパピルスは幻覚じゃない!!!」
この幻覚野郎!黙れ快楽殺人鬼!と、罵詈雑言の飛び交う関係は変わらず。
だが、あの事実を知った後だと、少し彼らの言い合いが違う意味に見えてくる。
キラーによると、マーダーがパピルスと話しているのが気に食わなくて、キツく当たってしまうそうだし、マーダーは、キラーを目の前にすると何を言っていいかわからなくて、結果ああ言う感じになっているのだそうだ。うん。
キラーは愛憎。マーダーはツンデレ。なんなんだよアイツら!!!!
考え込むオレをよそに、言い合っている二人は同時に叫んだ。
『お前なんか大嫌いだ!!!!!』
あーもー!!なんだこのめんどくさいやつら!!!!!!!!!!!!
わぁい!!!!
ちょっとちびっと後日談作る予定です。キラマダなしの。
え、春売り???あ、今頑張ってますよ(目逸らし)
タイトルがお気に入りです。可愛くない?ツンデレまだちゃ。
春売りも書いてるんで、今週中には上がるかなぁ…上がったらいいなぁ…
はいじゃあ終わり!!!
ひどいあくむをみた。
わぁヽ(´▽`)/
マイクラ(桃海)は、ネットにあげた最初の作品が死ネタでした。
自分綺麗な小説大好き。朝の海とか、綺麗な死に際が大好きです。
こう言ったのを書くのは、久しぶりですね。
ホワイトデーですってよ奥様!!!
「なぁ、クロス」
「海に行かないか?」
「え、?」
先輩から、そう言われた。俺はただ、疑問符を浮かべることしかできなかった。
**ひどいあくむをみた。**
「え、は…先輩?」
俺…クロスが、今なんて?と聞くと、先輩…ナイトメアは先ほどと変わらない言葉を言った。
「だから、海に行かないかって」
「……はぁ…?」
突拍子もないその言葉に、俺は思わず眉を顰めてしまった。だって、あの先輩が。ネガティブで生きている先輩が、なぜ唐突にそんなことを言うのか。海に行ったって、あなたが得することなんて何もないはずだ。
色々と考えながら、俺は彼に問いかける。
「えーっと…それは別にいいんですけど…なぜ急に?」
「……なんとなく、だ」
逸らされた瞳。それは、拒絶でもあった。深く追うべきではないだろうと、俺は相槌を打ってその話を終わらせる。
「…どこの海に行きますか」
本日は、ひどい快晴だ。きっと素敵な日になるだろう。
「____そう、だな」
誰もいないリビングで、俺達二人のちょっとした旅行が始まった。
別のAUにある、綺麗な海に行こうと、俺達はポータルをくぐった。
ついた世界は、とあるAUの|平和主義時間軸《Pacifist Route》。あそこと同じ快晴で、憎たらしいほどの太陽がさんさんと輝いている。
「……先輩」
「なんだ?」
呼んでみただけです、と俺が答えると、普段は怒る先輩は、今日は珍しく何も言わなかった。
海に行くまでの道のりを楽しみたいと、先輩きっての希望で、俺達はバス停まで歩くことになった。
背中越しに光を発し続ける太陽が、まるで俺を嗤っているように感じる。なんとなく、居心地が悪いと思った。
「…ここだな」
ボスの声で落としていた視線を上げると、そこにはバス停があった。こじんまりとした屋根つくのベンチと、時刻表。表とそこにある時計を見比べると、後数分でバスが来ることがわかった。
「少し、待ちましょうか」
二人でベンチに腰掛け、真っ青な空を眺める。どこからか、はしゃぐ子供の声が聞こえた。普段ならそれを嫌がりそうな先輩は、何も言わなかった。きらきらと輝く景色を見て、憎しみしか湧かない俺は、きっともう元には戻れないのだと悟った。
「きたぞ」
しばらくぼーっとしていたところに、先輩の声がかかる。すると、すぐ後にバスのブザー音が聞こえてきた。
「乗りましょうか」
先輩が頷く。俺達は、そのバスに乗り込んだ。
乗車券を買って、あいていた二人席に座る。先輩は窓側に座った。
「…」
流れる景色を見るその隻眼は、一体何を思っているのだろうか。俺には理解できないし、彼も理解して欲しいなんて思わないだろう。
「______!」
「___、___」
小声で交わされる会話。子供の声だろうか。いかにも楽しそうなそれは、先輩の嫌うものだ。だが、景色を見ていて気づかないのか、それとも興味がないのか、先輩はそれに触れなかった。
揺れるバスが心地よい。他の乗客のように眠ってしまおうかと、俺が目を閉じようとした時だった。
「なぁ、クロス」
いつもとは違う、どこか消えそうな声で、先輩に呼ばれた。
「…なんですか?」
視線は窓の外を見たままで、俺には向かない。それでもよかった。
「___“なんとなく“だ」
「っ、そう、ですか…!」
さっきのお返しか。イタズラっぽく笑う先輩の顔が、ガラスに反射していた。
なんとなく気恥ずかしくて、俺は先輩から目を逸らす。
そのままバスに揺られていたら、眠たくなってきた。ゆっくり意識は遠のいて、そして___
「おい、クロス起きろ」
「へ、?」
先輩の声と、強く体をゆすられる感覚で、俺の意識は覚醒した。
「もうすぐ終点だ」
見ると、バスの中はがらんとしている。そして、バスの表示には“終点“とうつっていた。
「あ、俺、寝てましたか」
俺が聞くと、先輩はくつくつと笑いながら答えた。
「あぁ、それはもう、ぐっすりと」
「うっ、すみません…」
けらけら笑う先輩の顔を見ながら、俺はこのバスが終わりに着くまでそのままでいた。
『__終点です。ご利用ありがとうございました。降車の際は_____』
機械的なアナウンスを聞きながら、俺と先輩はバスを降りる。その間、会話は何もなかった。ただ、少し傾いた陽の光だけが、俺達を見ていた。
降りた先は、この世界の海に近い場所。ちょうどバスが通っていてよかった、なんて考えながら、俺達は細道を歩く。先からは、海の匂いが漂ってきた。
「…、先輩、この先ですね」
「___あぁ」
海なんて、見たことあっただろうか。それとも、随分前に見ただろうか。どれも、記憶にはない。
緑に覆われて陽の光を受けなかった道。そこを抜けると____
「海…!」
あたり一面に広がったのは、煌めく青と砂浜だった。俺の世界では、決して見ることのできなかった色。不思議な気持ちになりながらも、俺は先輩に何か言おうとした。
でも、それより先に先輩は海の方へと歩いて行ってしまった。
「せ、先輩…!?」
スタスタと先を行くその姿を、俺は追いかける。砂が、まるで“行くな“と言うようにまとわりついた。
俺は必死にその姿を追うが、一向に追いつけない。そのまま、彼は海の中へとその足を浸けた。
「危ないですよ、そっちは…!」
その姿が、ひどくあやうく見えたのだ。
「なぁ、クロス」
俺の心配などよそに、先ほどより楽しそうな声で先輩は話しかけた。
「な、んですか?」
本能が、“このままではダメだ“と告げる。だが、なぜか動けない。
俺の方なんぞ振り返らずに、先輩は続ける。
「俺はさ、一度でいいから海に来てみたかったんだ」
そんなの、後でいくらでも聞いてあげますから。だから、
「海ってさ、死場所にはちょうどいいと思わないか?」
そこから、帰ってきてください。
先輩はくるりとこちらを向くと、歪なほどに美しい笑顔を浮かべた。そして、その|背後《う し ろ》には高波が。
「クロス、お前になら________」
* * *
「おいっ、おい、クロス!?」
「ッッ!」
先輩の声によって俺の意識は一気に現実へと引き戻された。揺れるバスが、そこに在る。
「大丈夫かよ、うなされてたぞ?」
心配なんて柄じゃないはずなのに、不安そうに眉を下げる先輩が“そこにいる“。だとしたら、あれは。
「…夢を、見たんです」
「……そうか」
先輩の指が、俺の頬…目元に触れる。そしてスッと拭われた。
「___悪夢か」
「えぇ、|悪夢《Nightmare》でしたよ」
**ひどい|あくむ《 あ な た》をみた。**
いえーーーい!!!!!
仙さんからバレンタインにキラマダをいただいたので、桃海もお返しにクロメア書いちゃいました!!クロメアです!!!これは!!!クロメアです!!!誰が!!なんと言おうと!!!自分はこれをクロメアだと言い張ります!!!!
ぼく…こういうCPしてないカプ大好きなんですよ…協力関係カプ最高。
で、とりあえずクロメア!!じゃあメア様に一旦逝ってもらおう!!!夢オチでいっか!!!
って感じであんなになってます。
ぼくが儚い系の小説好きなせいであんなになっちまったズェ……
え、ホワイトデー要素ゼロだって?うるせーーー!!!!!ぼくには甘々なカプと描けねーんだわ!!書くとしたら死ネタorギャグなんだわ!!!文字通りデッドオアアライブなんだわ!!!
( ˊ̱˂˃ˋ̱ )<オシマイ
メア様はタコなんでね...海に帰りたくなっちゃったんでしょう(?)
I LOVE YOUの痛い夜
ヘハッッッ!!!!
憂鬱な気持ちを抱えながら、オレ___マーダーはボスであるナイトメアの部屋へと向かう。
上司に会うのだから、憂鬱になるのは当たり前といえば当たり前なのだが...オレがこんなにも気分を落ち込ませているのは、それだけの理由じゃない。
ではなぜ、オレはナイトメアに会うのをいやがるのか。それは、___
あったら最後、気絶するまで手酷く”遊ばれる”からだ。
ナイトメアは気まぐれで、たまにオレ達闇AUのメンバーを抱くことがある。意味がわからないが、もう諦めた。そういうものだと、オレ達は無理矢理納得したのだ。
はた迷惑なことに、オレはそんなナイトメアに気に入られている。ナイトメアは、気に入った玩具はとことん遊び尽くす性である。
つまり、オレはアイツに抱かれる頻度が多いということ。
いい迷惑というか、ほんともうやめてほしい。クロスとかでいいだろ。
そう考えても、どうにもならないのだが。
一種の諦めを覚えながら、オレはナイトメアの部屋のドアを開けた。
パタンと音をたててドアが閉まる。ベットには、足を組んで座るアイツが居た。
「___ボス」
オレが嫌そうにそう呼ぶと、ナイトメアはにたりと気味の悪い笑みを浮かべた。背筋が凍る思いをしながらも、オレはベッドの側へと寄る。
「あー...っと、今日は何の用だ?」
もちろん、用件なんてわかりきっている。どうせ、オレで”遊ぶ”んだろう。それでも尋ねてしまうのは、今日だけは違うと言ってくれ、なんて淡い期待を抱いているからで。
「分かってるだろ?なぁ、__ダスティ」
「...メア」
コイツがオレを愛称で呼ぶのは、決まって”そういうコト”をしたい時だった。それに応じて、オレもナイトメアのことを愛称で呼ぶ。これが、オレ達二人(骨)の逢瀬の合図のようなものだった。
「ッ、あ”♡」
自分の喉から出てるなんて信じたくないような甘い嬌声。声をあげたくなくて、口で手を噛もうとするが、ナイトメアの触手に拒まれる。
「ほら、噛もうとするなよ」
声が聞こえないだろう?
そう言って厭らしく嘲笑っているであろうナイトメアの顔が、暗くてよく見えなかった。
もう嫌だ、なんて思っていても、この骨身は快楽に正直で。所詮女性器を形作ったそれは、すでに愛液でどろどろに濡れていた。
「流石に慣れただろ、何回目だと思ってるんだ?」
そう笑いながら、ぐちりとソウル内で骨の指が掻き回される。卑猥な水音がなって、羞恥心が顔に現れる。
「や゙、ァ...ン゙、~~~~ッッ!!!」
ひたすらにイイところを弄られて、すでにオレの身体は快感を拾うだけのモノと化していた。元からその”素質”があったのか、それともナイトメアに”開発”されたのか。どちらにせよ、嫌なことに変わりはない。
「ほら、そろそろ挿れるぞ?」
「ひッ、や...ァ、ッッ!?」
つぷん、とオレのナカにナイトメアのソレがはいる。何度やられても、この感覚だけは慣れない。慣れたくもない。だが、ソウルの中に居座る異物感と圧迫感さえ”キモチイイ”になってしまうのは、もうどうしようもないんだろう。
「っは、相っ変わらずキッツいなお前」
声とともに、オレのナカにあるソレがぐっと奥へと押される。
「~~~~~ッッッ♡!?!?!?」
ニンゲンで言うところの子宮口。そこに、ソレがあたる。即座に脳に伝達される快楽。すでに、思考は支配されかけている。
「っ、感度は相変わらずだな、軽くイッたか?」
そうやってナイトメアはケラケラと笑う。しかし、額には少し汗が滲んでいた。
「うる、ぁ゙ッ♡」
セリフは最後まで言わせてもらえず。ぱちゅんと身体がぶつかる音がして、ソウルがきゅっとしまった。
「やら…ッ、んぁ、♡や、め…ぅ゙♡」
与えられ続ける快楽が嫌いだ。自分の犯した罪のこと、忘れてしまいそうで。そして、それを願っている自分がいることに気付かされて。
きらい、こわい、いたい、きもちいい、もっとして、
ぐちゃぐちゃの感情が、涙となって溢れる。
「ふ、っ…美味いネガティブだ」
「も…ん゙、ふっ♡」
少々乱暴に、ナイトメアから口付けられる。魔力で作られた舌が、ゆっくりと絡み合う。溢れた唾液がオレの頬骨を伝った。
「ぅ、あ゙っ♡!?」
瞬間、ナイトメアから魔力が流し込まれる。普段、魔力を外部から力をかけて流し込まれることなんてそうそうない。つまり、オレにそんなプレイの耐性はないということ。
「や、こ、ぇ…!っ、ふ、〜〜〜〜〜ッッ!?!?♡♡」
魔力で体内が満たされていくのと同時に、快感が頭から爪先まで駆け巡る。そして、脳裏に過ぎる罪の呵責。
『私達を殺しておいて、何をしているの?』
『貴方がそんな人だとは思わなかったわ、サンズ』
『兄ちゃん…失望したよ』
--- __”お前はただの殺人鬼だ”__ ---
「あ、ぱぴる、す…っ、ちが…おれはっ、ア゙ッ♡!?」
オレのちんけな言い訳を、ナイトメアは遮った。
「こら、こっちに集中しろよ、なぁ、?」
__マーダー?__
確かなLOVEをもって告げられたその言葉。なぜだか、オレの胸の中にすとんと落ちてきてしまった。
「ふ、あ、めあ…っ♡」
きゅんと、ソウルの中が閉まる。こういう時嫌に甘ったるいコイツの声が、大嫌いで大好きで仕方がなかった。
「なんだっ、ダスティ?」
激しく揺らされる腰が、どろどろとした快感を生み出す。どちらにも、余裕と呼べる余裕はないだろう。それでも、オレの意識の中では、このままLOVEに流されてしまいたいという気持ちと、流されてはいけないという理性があった。
「も、ぁ゙…ふっ…♡」
「ふはっ、可哀想だなぁ、ダスティ」
ナイトメアが笑うと同時に、一際激しく奥を突かれる。
「ひッ、あっ、イッ、〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!♡」
その瞬間、オレはぴしゃりと潮を吹いて絶頂を迎えた。きゅんきゅんと、ソウル内でナイトメアのソレを締める。
「俺も、イく…!」
その言葉とともに、オレのナカにあたたかいものがぶちまけられた。
「あッ、ん゙ぅ、〜〜ッッ♡!」
ずるりと、ナカにあったモノが引き抜かれる。そして、ナイトメアはちゅっとオレにキスを落とし、口を開く。
「愛してるぜ、マーダー」
沈みゆく意識の中で、ナイトメアはオレを痛いくらいに抱きしめた。
エロを書くのが苦手なので練習してみました!!!エロくないね!!!なんで!?!?
なんでこんなにもエロくないんだ!?なんでだ!?
あと全然甘くないね…ぼくが恋愛感情のないカプが好きだからなんだけど…それにしたって甘くない…
相変わらずの鬼畜っぷりですねメア様。やっぱ桃海の性格がでてるのかしら…
そしてエロくない。全く持ってエロくない。エロってなんだ(哲学)
地獄の底は楽園かもしれない
やる気をだすために書き殴った作品です。
**地獄の底は楽園か?**
夢を見た。オイラが、”サンズ”が、アイツらと普通に笑っている夢。そこにいたニンゲンは、その細い瞳をさらに細めて、優しく微笑んでいた。トリエルも、アズゴアも、も、アルフィーも、アンダインも、もちろんパピルスも、みんな幸せそうに笑っていた。
でもそこに、”オレ”は、”マーダー”はいなかった。まるでテレビを見ているかのような、画面越しのような、まるで、まるで”他人事”のように、流れるその空間を、オレは疎外感を抱えながら見ていた。
「っ、は…っ……!」
ひどい、悪夢だった。
「おはよ、マーダー」
ソファに座りながら、無愛想にひらひらと手を振るキラー。オレが眠れないことを知っていての嫌味だろうか。無視して、オレはキラーとは反対側のソファに腰掛ける。
「…ねむ」
いくらモンスターだからといえど、睡眠を取り続けなければ衰弱してしまう。そんなことをわかっていながらも、オレが眠ることを極度に嫌がるのは、悪夢を見てしまうからで。
「…ぅ、ぁ…っ」
朝のアレが、脳裏にちらついて、くらくらする。せり上がる嘔吐感を飲み込むように、オレはこくりと喉を鳴らした。
「……相変わらずだね、」
けらけらと厭らしい笑みを浮かべるキラー。
「………うっせ」
オレは一言、そう返すしかなかった。
「はやくここまでくればいいのになぁ」
僕…キラーはぽつりと呟いた。
僕が思いを馳せる相手とは、僕と同じ殺人鬼…マーダーのことだ。もちろん、恋愛的な意味ではない。あんなヤツに恋心を抱くだなんて、馬鹿げている。閑話休題。
”マーダーサンズ”とは、虐殺を続けるニンゲンを止めるため、自らLvを上げることをケツイしたサンズだ。僕と同じと言っても、虐殺を行うことにした動機が違う。僕はそそのかされて、マーダーは己の掲げる正義のために。ひどく哀れで、馬鹿げていて、カワイソウ。
殺しを正当化できず、必死に正しいと思い込もうとしているのがとても惨めで、ソソるのだ。
一生そうやって苦しんで欲しいと思うが、それと同時に、はやくこっちまで堕ちてくればいいのにと思うこともある。殺しを楽しめばいい。そうすれば、罪の意識なんてさっぱり無くなって、もう悪夢にうなされなくてすむかもしれない。
「なんて…僕も相当かな」
そこまで考えて、僕は頭に手を当てた。
弱っちくて、馬鹿らしくて、ひどく愛おしい。アイツが嫌いで仕方ない。救われようなんて、思わないで欲しい。一生その”殺人鬼”の罪を背負ったままで、可哀想でいてくれ。
__そしたら、僕と一緒に地獄の底で踊ろうぜ。
「ねぇ、|シンデレラ《灰被り姫》?」
**んな訳ねぇだろ**
信じてください!!!これはキラマダなんです!!!キラマダなんです!!!!(((
ぜんぜんカプに見えないカプが好きなんですよ!!!