主人公 姫宮凛は学校でモテモテ。でも、恋なんてしないと決めているが、いきなり向かいに引っ越して来た 柊 琉河に出会い...
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目次
#1
凛「もう朝かぁ学校行きたくないなぁ」
凛「なんで私がいじめられなきゃいけないの?男とられたって言ってるけど、私なんもしてないよ!」
私の名前は姫宮 凛
ごく普通の高校生
いじめに困ってます
お母さん「凛ー?もう学校よ?」
凛「は〜い、行って来まーす」
ガチャ
凛「あれ?引越し業者のトラック?前に誰か引っ越してくるのかな?」
凛「やばっ学校遅れる!」
ダッダッダッ
キーンコーンカーンコーン
凛「はぁはぁ、疲れた〜!」
桃香「凛、大丈夫?」
彩華「あ!凛だ!」
桃香と彩華は私の優しくて、大好きな親友なんだ!
ザワザワ
先生「1時間目は国語です。席についてください」
〜放課後〜
この時間が来てしまった。そう、私がいじめられる時間。
#2
ボッコボッコ
凛「痛いっやめてっ」
?「うるさい!あんたは私の世界に必要ないの!」
私が何をしたの?もうこんなのやだよ!
その時──
桃香「凛に何やってんの!!」
凛「桃香!?」
葵「関係ないでしょ!」
桃香「関係なかったらここに来てないじゃん」
葵「もういい!じゃあ」
桃香「ちょまっt」
凛「いいよ、大丈夫だから、」
そう言った凛は、傷だらけだった。そして、何か隠しているようにも見えた。
桃香「じゃあ帰ろっか!」
凛「うん」
体が重たい、クラクラする、
桃香「大丈夫?顔色悪いよ?」
凛「だっ、大丈夫だよ?」
桃香「ならよかった!」
テクテク
凛「じゃあね!」
桃香「うん!また明日!」
#3
凛「行って来まーす」
凛「あ、向かいの家引っ越し終わったんだ」
うちの向かいはずっと空き家だったらしい
凛「時間やば!」
テクテク
バンッ
凛「痛っ、す、すいません!」
?「痛っ、...ごめん」
すっと切れ長な目、とても大人びていて、年上に見える。
かっこいい──
ってちがーう!!
なんで見た目なんかに騙されてんの!
私、恋なんてしないんだからっ!
?「──姫宮 凛。俺、柊 琉河」
凛「は、はい?」
なんで私の名前知ってるの!?
もしかしてエスパー!?
ってそんなわけないでしょ。落ち着け自分!
凛「やばい!遅れる!!じゃ、じゃあ!!」
#4
~放課後~
凛「今日いじめられなかった。なんで?」
ガチャ
凛「ただいま〜...!?」
そこにいたのは──
凛「柊 琉河!?」
琉河「ん?そうだけど」
凛「なんでいるの!!」
琉河「そっちのお母さんに呼ばれたんだけど」
凛「え!?」
琉河「じゃあ、明日俺お前と同じ学校に転校するから、よろしく」
凛「はぁ〜!?」
私の学校生活、どうなっちゃうの!?
#5
~学校~
先生「今日は転校生が来ました。どうぞ入って来てください。」
来た!本当に来た!柊 琉河!
すっと私は目を逸らす。
琉河「こんにちは、柊 琉河です よろしく、」
いつもあんなにうるさいうちの教室がとても静かになった。
きっとみんな見惚れてるんだ。
先生「琉河さんは、凛さんの隣ね」
先生「凛さんは琉河さんのお向かいさんになったんでしょ?いろいろ教えてあげてね」
凛「...はい」
葵さんや、他の女子が私を睨む。すぅーと血の気が引いた。
そして、男子は琉河くんのことを睨んでいた。
私を睨むのはまだ分かるけど、なんで琉河くんまで?
私の中からその疑問は消えなかった。
#6
琉河くんは、あっという間に学校で有名になった。
そして、毎日のように女子に話しかけられていた。
でも、琉河くんは、うん、とか へぇ、とかいう微妙な反応しかしなかった。
それでも女子たちはキャーキャー言ってる。
まぁ、無理もないか
琉河「凛、図書室の場所教えてくれない?他の女子に頼むのもめんどくさいし、男子にも避けられてそうだから。」
凛「い、いいけど、なんで?私も女子だよ?」
琉河「桃香だっけ。言ってたお前、恋愛なんてしないって決めてるって」
凛「だから?」
琉河「凛は他の女子と違って俺のこと好きになったりしないし、安全だから」
なんでだろう「安全だから」と聞いた時、私の心がズキンと痛くなった。
決めたんだ。私は恋なんて、しない...
絶対に恋なんかしちゃダメ
そう、自分に言い聞かせた。
#7
琉河「凛?」
凛「あっごめん。図書室だよね?」
はっと私は我にかえった。
やばいやばいやばい!完全にみんなに見られてる!
凛「あそこが図書室。わかった?」
琉河「わかった。ありがと」
琉河くんはそっけなく答えた。
冷たっ。みんなにはもっと冷たいんでしょ?さすがに塩対応すぎない?
そして放課後、琉河くんが葵さんに告白されていた。
なんで?私の鼓動が早い。
恋なんてしてないはずなのに、なのに、鼓動が落ち着かない。
葵「付き合ってください!」
葵さんの声が、私の思いを遮った。
琉河「ごめん」
すると、
葵さんははしって教室に行った。
琉河「で、お前は何見てんだよ、凛」
凛「ひゃっ」
琉河「ひゃっじゃねえよ」
そう言って、琉河くんは笑った。
この人笑うんだ。
琉河くんの笑ってるところ、初めて見た...
琉河「まぁいいや、帰るぞ!」
凛「うん...て、一緒に帰るの!?」
琉河「だって家近いし」
そんなところ見られたら学校行けなくなっちゃうよ〜(泣)
その次の日から、私たちの、波乱の学校生活が始まった。
#8
葵「ねえ?凛さん?これ、何?」
葵さんの声はだんだん低くなる。
これって?
葵さんのスマホをみると──
昨日、私たちが帰っている時の写真だ。
誰がこんなところを──
ガラガラ
教室の扉が開いた。琉河くんだ。
琉河「なんの騒ぎ?朝からうるさいんだけど。」
葵「なんでもないよ!琉河くん。今騒いでたのはり・ん・さ・んだから」
葵さんはわざと私の名前だけ強調して言った。しかも、騒いでいたのは私だけという。
ひどい──
琉河「お前何言ってんだよ。今廊下から聞こえた声、お前が凛のこと責めてるだけだった。なのに凛になすりつけんな」
葵「え...」
ギロッ
葵さんがを私を睨んだ。
また私が男とったとか言い出さないよね!?
安心できない
琉河「凛、お前ちょっと控えめすぎだって。だからいじめられるんだよ」
凛「え?」
私がいじめられてるのに気づいてたの?
琉河「お前頭もいいし、もっと胸張れよ」
そう言って、いつも私を励ましてくれてたんだね。
生まれたばかりのこの気持ち。今は私しか知らない。
でも、これから伝えたいな。
それまで胸にしまっておこう。
#9
ピーンポーン
凛「ん?まだ7時だよ?」
外に見に行くと──
凛「琉河くん!?」
琉河「おはよ」
凛「なんで来たの?」
琉河「一緒に学校行ったら葵だっけ?あいつに絡まれないかなって」
凛「確かにそうかも、一緒に行く?」
なんで私こんなこと言っちゃったの!
これじゃ心臓持たないよ!
琉河「じゃあ早く支度してこいよ」
凛「うん」
ガチャ
凛「お待たせ」
琉河「いこっか」
琉河「そういえば桃香たちと一緒に行かなくていいのか?」
凛「うん。桃香たちは家反対方向だから。」
琉河「ならいいけど」
~学校~
ガラガラ
バッシャーン(葵が凛に水をかける)
サッ(琉河が凛の前に出た)
葵「あっ」
凛「琉河くん!」
凛「ごめんね。私のせいで」
琉河「凛のせいじゃねーよ」
琉河「で、葵、お前凛に何したいんだよ。」
葵「...」
キーンコーンカーンコーン
〜放課後〜
琉河「お前今日いじめられるだろ?」
凛「う、うん」
琉河「その時さ俺ついてって動画撮る。そしたら先生に言えるだろ?」
凛「そうだね。でもさ、」
凛「なんで私にだけそんなに優しくしてくれるの?」
琉河「俺さ、昔いじめられてて、いじめを見ると昔の自分を思い出して」
そういうことだったんだ。
~次の日~
葵さんは退学になった。
凛「琉河くん。ありがと」
琉河「よかったな。いじめられなくなって」
凛「うん」
凛「琉河くんって好きな人いるの?」
琉河「い、いなぃ」
あれ?なんか焦ってる
琉河「なんで?」
凛「琉河くんってモテるじゃん?だから好きな人っているのかなぁって」
琉河「お前気づいてないの?」
凛「何が?」
琉河「お前めっちゃモテてるよ?」
凛「えっ!?!?!?」
琉河「え、気づいてなかったの?」
凛「うん」
琉河「なんか男子に呼び出されてたりしない?」
凛「んっと、今日の放課後」
琉河「誰に呼び出されたの?」
凛「高貴くん」
琉河「もう行かないとじゃない?」
凛「うん。行ってくる」
高貴「僕と付き合ってください!」
凛「ごめんなさい私、れんあいしnごめんね」
なんであの言葉が言えなかったんだろう。やっぱり私
私、
琉河くんに、ずっと
恋しているんだ──
#10
恋なんてしないって決めたのに、
溢れる気持ちを抑えられない。
私の初恋は、ただ痛いだけだった。
でも、この恋は違う
まるで、前の痛みがほぐれていくような、優しい恋
でも、私の恋は叶わない。
いつか、叶う時が来るのかな。
いつかはわからない。
でも、伝えられるといいな
?「凛〜!!」
この声は──
凛「琉河くん!?」
凛「休日にどうしたの?」
琉河「なんか大変そうだったから。話聞こっか?」
凛「だっ、だだだだ、大丈夫!!!!」
琉河「全然大丈夫じゃないじゃん」
やばいやばい!だって本人に言ったらもう告白じゃん!
そんなの私には無理!!
琉河「言いずらい?」
凛「うん」
琉河「じゃあどういう系の悩みか教えて。恋愛系とか?」
凛「ギクッ」
なんで琉河くんこんなに感鋭いの?
隠し事できないじゃん
凛「図星です...」
琉河「好きな人でもできたの?」
凛「う、うん」
琉河「.....」
琉河くんが小さい声でつぶやいた。
よく聞こえなかった。なんて言ってたんだろう。
好きな人、いるのかな。
琉河「好きな人できたんだな。」
琉河「お前恋愛しないんじゃなかったの」
凛「それは...」
琉河「わかるよ。気が変わることだってあるもんな。」
凛「うん」
#11
琉河「じゃ、また明日」
凛「うん!」
~次の日~
琉河「り〜ん〜?いい加減起きろよ?」
目が覚めると、目の前に琉河くんが
凛「きゃぁぁぁぁ!!」
琉河「やっと起きた」
そう言って琉河くんはため息をついた。
こっちだってびっくりしたんだから!
凛「女子の部屋に勝手に入らないで!」
琉河「...」
凛「無視ですか」
琉河「うん」
もう!むかつく!!
学校ではあんなにおとなしいのに
学校の外だとこんな感じなの?
これを知らなきゃ、みんなああなるよね
そういえば男子といるところあまりみない、
なんか、あっちが話しかけてるのに、琉河くん、
無視してるみたいな…
なんでだろ?
琉河「学校行くぞ?」
凛「あっ!!!!そうじゃん!早く言ってよ!」
琉河「なんで俺のせいなんだよ、お前やっぱ面白いな」
凛「何か悪いですか💢」
~学校~
琉河「間に合ったんだな」
通りすがりに、琉河くんがつぶやいた
私は琉河くんに向かって
うん、とつぶやいた
桃香「凛!」
彩華「ごめんね、2人とも休んでて、」
凛「大丈夫!熱、平気?」
彩&桃「うん!」
彩華「あのね!桃香が、」
凛「ん?」
彩華「モブくんと付き合ったんだって!」
凛「え!おめでとう!桃香!」
桃香「うん!ありがと!」
凛「桃香、前からモブくんのこと気になってたって言ってたもんね」
桃香「うん!」
あたしの恋も叶うかも
私は一瞬そう思ったけれど、すぐに、われにかえった
叶うわけないじゃん
私の恋なんて
でも、諦めるのは嫌。
だから、私は精一杯頑張る。
そう、それだけ。
#12
~次の日~
放課後
ザーザー
凛「雨だ。どうしよう傘がない」
桃香たちも部活でいないし、どうしよう
その時
琉河「傘ないの?俺の傘はいる?」
え?
凛「いい!いい、いい」
琉河「そんなこと言ってないで、風邪引くぞ?」
無理やり入れられた
こんなところ誰かに見られたら…
ってガン見されてるー!?!?
ランドセル背負ってるし、、小学生ぐらいかな?
でも違う学校だからまだ平気
あれ?
あの子彩華の妹にすごい似てる
あっ名札つけたままだ
『山代 友梨』
あ、やっぱり?
お願い!彩華に言わないで!
琉河「凛?どうした?」
凛「大丈夫!なんでもない」
そう言って笑って見せた。
琉河くんは、一瞬納得行かなそうな顔をしたが、すぐに笑顔になった。
小学生(女子)「きゃあああああああ!」
琉河「うるさいなぁ早く行こ」
凛「うん、でもちょっと可哀想じゃない?」
小学生(男子)「かわいい...」
琉河「だって凛、今日塾じゃん」
凛「あ...」
凛「じゃあ帰るよ...」
凛「みんな、ごめんね?」
小学生「は、はい///」
1時間30分後
凛「ただいまぁ」
そう言って私はソファに倒れ込んだ
つ、疲れた
30分延長してみんなに教えてあげてなんて無茶振り言わないでよぉ
あ、そういえば琉河くんが熱出したって聞いたけど、お見舞い、行ったほうがいいかな?
明日休日だし、おかゆでも持って行ってあげようかな
~次の日~
琉河くんのお母さん「凛ちゃんありがとう!琉河の部屋に持って行ってあげてくれる?」
凛「はい!わかりました!」
私の声は弾んでいた
琉河くんのお母さん綺麗だなぁ
ガチャ
琉河くん、寝てるし、置いておけばいいよね?
コトン
お茶とおかゆののったお盆を琉河くんの部屋の机に置き、部屋を出ようとしたその時ー
琉河「誰?」
凛「きゃあああああああ!」
琉河「リアクションデカすぎるだろ」
そう言って琉河くんは笑った。
琉河「なんで来たの?」
凛「おかゆを」
琉河「俺に?」
凛「うん」
琉河「じゃあ腹減ったしもらうな」
琉河「うま」
凛「よかったあ」
琉河「え?凛が作ったの?」
凛「うん?そうだよ」
琉河「あ、ありがと」
凛「うん!」
凛「じゃあ私は家に戻るね!」
琉河「うん」
やっぱり、ドキドキした
本当に恋って大変なことばっかり
#13
~次の日~
クラスの男子「ヒソヒソ」
凛「なんか騒がしいね」
琉河「そうだな」
圭人「2人ってさぁ〜?付き合ってるんでしょ〜?」
圭人「凛、恋なんてしないって言ってたのにね〜?」
凛「え、つ、付き合ってないよ!そんなわけないじゃん」
琉河「そ、そうだよ!」
圭人「え〜?じゃあなんでそんなにあ・せ・っ・て・るの〜?」
琉河「焦ってねーよ!!凛のことなんて好きなわけないだろ!!」
私の心が、ズキンと痛くなった
桃&彩「凛たちをいじめないで!圭人!」
圭人「いじめてなんてないよ〜?」
圭人はそう言ってヘラヘラしている。
琉河「お前なぁ!」
凛「もうやめて!!」
私はもう、耐えられなかった。
好きな人に「凛なんか」好きじゃないって言われて、
圭人にからかわれて
私の心は、とうに限界を超えていたんだ。
私は、そのまま、保健室に行った。
琉河くん、やっぱり私のことなんて、好きじゃない
そんなの、最初から分かっていたはずなのに。
頭で分かっていても、心が追いつかない。
目頭が熱くなって
涙がこぼれ落ちた
泣きたくないのに
泣きたくなんてないのに、涙が止まらない
止まって、止まってよ
でも、涙が次から次へと流れてしまう
こんな恋、諦めるしかないのに、
私の心が、ダメって言ってる
もう諦めたい、
そう思っても、あの明るい笑顔が、頭の中をよぎる。
こんな私を慰めてくれた、優しい琉河くん。
私をいじめから救ってくれた。
琉河くんは決して諦めたりしなかった、
なのに、
私は、こんなにあっさり諦めようとしたんだよ?
少しからかわれただけで、
全てを投げ出そうとした私を、琉河くんはきっとまた慰めてくれる。
でも、もうそれじゃダメなんだ
失敗したっていい。
絶対に、この想いを伝えなきゃ。
振られる恐怖なんていらない。
今必要なのは前を向いて歩く、勇気だけ。
そうすれば、きっと琉河くんは認めてくれる。
私を救ってくれた、とても優しい1人の男の子
琉河くんは私のために頑張ってくれた。
だから次は、私が頑張らなくちゃ
#14
そう。怯んじゃダメ。
なんて言われても、何があっても、この言葉を伝えるんだ。
こんなに臆病で、ダメな私を救ってくれた
琉河くんに。
大好きだよって──
そして、私は家に帰った
告白って、どうするのがいいんだろう
手紙とかの方がいいのかな?
桃香に聞いてみよう!
~LINE~
『告白ってさ?どういう感じがいいんだろ?』凛
桃香『告白!?好きな人できたの!?』
『じつは..そうなんだ...』凛
桃香『え!?誰々?』
『恥ずかしいよぉ』凛
桃香『大丈夫!美少女は何をしてもかわいいのだ!』
『そういう問題じゃないよ〜💦』凛
桃香 『😕☹️😫😒』
『ww』凛
桃香『😒😒😒』
『分かったよ、言うよぉ』凛
桃香『😊』
『...琉河くん』凛
桃香『えー!!!!!』
桃香『すごい!両思いだ!』
そして桃香が、送った途端すぐに消した
なんて書いてあったかわからない
『なんで消したの?読めなかった』凛
桃香『間違えて送っちゃって!彩華のやつとどっちもやってたから』
『そっか!』凛
『告白ってさ、手紙と直接とどっちがいいのかな?』凛
桃香『直接がいいと思うよ!』
『分かった!ありがと!』凛
桃香『うん!がんばれ!』
はぁ直接かぁ。緊張するなぁ
実行日は明日の放課後。
頑張らなくちゃ
#15
~次の日~
ついに今日が来てしまった。
そう、今日は琉河くんにこの気持ちを伝える日。
振られる気がする...
そんなことを考えていたら...
琉河「り〜ん!教室入れよ」」
凛「あっあごめん!」
琉河「別に謝るほどではないけど」
凛「今日の放課後、裏庭に来てくれない?」
琉河「分かった」
琉河くん、ちょっと笑ってる。なんで?
凛「やばっ!授業始まる!」
私は大慌てで支度をした。
な、なんとか間に合ったぁ〜
先生「1時間目は国語です。席についてください」
授業の内容が入ってこない。
ただただノート書いてるだけ
頭おかしくなりそう
放課後のことで頭がいっぱい
やめたいって思ってもやめられない
だってもう来てって言っちゃったんだもん
そして、もう逃げないって決めたから。
1時間目と2時間目があっという間に終わり、中休みになった。
このままでいいのかな。
彩華「凛?どした?」
凛「わぁ!び、びっくりしたぁ」
彩華「そんなに驚くことないのにぃ」
桃香「凛、大丈夫?」
凛「うん!平気!」
桃&彩「頑張ってね!」
優しい桃香と彩華。大好きだよ。
そして、3時間目、4時間目、昼休み全てが終わって、帰りの会になった。
日直「さようなら」
みんな「さようなら」
そして私は、猛スピードで裏庭に向かった。
彩華には、桃香が説明してくれたらしい。
1分後、琉河くんが来た。
琉河「で、どうしたの?」
凛「あ、あの」
いざ言うとなると、緊張する...でも!
言うって決めたんだ!
凛「私と、付き合ってください!」
琉河「...ぃぃょ」
凛「?」
琉河「いいよ」
凛「いいの!?」
琉河「俺も、凛のこと、好きだった」
凛「そ、そうなの?」
琉河「...うん」
凛「これから、よろしくね!」
琉河「あっでも、他の奴に言わないようにな。」
凛「なんで?」
琉河「なんでってお前は女子に絡まれるし、俺は男子に絡まれる」
凛「私が絡まれるのはわかるけど、なんで琉河くんまで?」
琉河「少なくともほとんどこの学年の人お前のこと好きだよ?」
凛「...。」
琉河「急に黙るなよ」
そう言って琉河くんは笑った。そしたら、私もおかしくなっちゃって、
2人で笑っていた
こんな日々が続くといいな