wrwrd × 東 方 project の 二 次 創 作 。
一 話 & 二 話 は novel verse の 「 wrwrd短編しゅっ☆ 」と 云 う 場 所 に 掲 載 中 。
更 新 不 定 期 。
🐢 投 稿 。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
光る目と弾幕ごっこ
「他人の欲望を叶える能力ねぇ…」
「それ使って自分のも叶えたらどうだ?」
「出来ひんやろ、あくまで他者や。自分自身に使えとったらここにこぉへんわ」
実際そうだ。
自分自身に使おうとして失敗した。
何処かで「程度の能力」は大体こんな事が出来るというのを表すものだ、それ以上の事も出来る。と聞いたとがある。
俺にはその実力が今はないだけかも知れないが。
出来たとしもshp君に変えられてしまう。
だから無意味なんだ。
人に殺してもらわないと俺は死ねない。
無関心そうなshpは常に俺らの事を考えてて死にそうになる時は能力を変えて有利に持ち込んだり、様々。
今だけはやめて欲しい、と願うがそんな願いも届かずあいつは躊躇なく変えるだろう。
それだけは避けたい。
どうにかあいつが知らん場所で、弾幕ゲームでもええから殺して欲しい。
zmみたいに遊ぶのが大好きな奴とか。
「あんまこういうの提案したくねぇけど…紅魔館に行ってみたらどうだ?妹が相手してくれるだろ」
「あの吸血鬼の妹…あんたにはぴったりかもね」
「フランドール…やっけ。色々破壊出来る奴」
「そう。紅魔館の地下にいるわ。レミリアに許可を貰いなさいよ、ちゃんと」
「…おん、ありがとうな。こんな奴の相談乗ってくれて」
そう礼を告げて博麗神社を後にした。
紅魔館は何度かzmの付き合いで行った事がある。
「…美鈴さん、起きてや。また咲夜さんにナイフぶっ刺されるで」
「ふがッ⁉︎…あ!おはようございますshaさん!」
「ん、はよ。予告もなしに急ですまんな。レミリアに用があるんや」
「お嬢様にですか?分かりました、咲夜さんにお伝えしておきますね!」
「ありがとうな、いつも」
「いえ、それが仕事なので!」
軽く紅魔館の元メイド長、現門番の美鈴と話せば中に入り
この館の主人であるレミリア・スカーレットの元へと早急に向かう。
複雑な造りな紅魔館はただ歩いているだけじゃ時間がかかるのでzmと俺はいつも飛んで移動していた。
何度も来ているので道は覚えた。
---
「レミリア、shaや。入るで」
一つの大きな扉を目の前にそう言う。
ここが主人、レミリアのいる部屋だ。
すると気が付いたのか「えぇ、入っていいわよ」と幼く丁寧な声が返ってきた。
扉を開けると玉座に座って青く短い髪を靡かせ、紅く光るその目は高貴で自信に満ち溢れた目をしていたカリスマ吸血鬼、レミリア・スカーレットが待っていた。
「久しぶりね、sha。今日はzmも一緒じゃないのね。珍しい」
「まぁな。今日はレミリアの妹に用があって来たもんで」
「あら、フランに?」
「おん。zmから聞く限り最近出て来てへんのやろ?やから今日ぐらい遊ばせたろと思ってな。俺が相手しに来た」
嘘を言いつつも悩む様に「分かったわ。気をつけて頂戴ね」と許可を出すレミリア。
感謝を告げると即座に地下へと向かった。
zmによるとフランドールは地下に好んでおるみたいやからな。
---
「…ここか?明らかに部屋みたいな扉あるし…」
扉の前に立てば開けていいのか分からず悩んでいると
いきなり扉が開き、レミリアと同じ背ぐらいの金髪の吸血鬼少女。
紅く静かで狂気的に見つめ、クリスタルの羽を微かに動かす。
まるでおとぎ話から来た様な高貴な服を綺麗に着こなす彼女はきっとレミリアの妹だろう。
「貴方、誰?」
「俺か。zmの友達のshaや。お前がフランドールか?」
「えぇ。私がフランよ。zmのお友達だったのね、知らない声が聞こえたと思ったら」
「う、…ごめんやん……本題に入るけど、フランは弾幕ゲームは好きか?」
「!とっても‼︎もしかして私と遊びたいの?」
「せや。理解が早くて助かるわ。今日はzmやなくて俺が相手したるで、いつもみたいに手加減せんでええで。俺も手加減なしで行ったる」
過去にも見た狂気的に光る目を見れば持っていたぬいぐるみをその辺に投げれば円陣がフランの背中に現れる。
一対一の本気の遊び、楽しみや。
shaのスペルカード等は既に何個かできております。
次回、お楽しみに。
10/27
誤字がございましたので修正致しました。
加速する中混ざる変化
小さな部屋に飛び交う弾幕。
俺は今弾幕ごっこをフランとしている。
互いに能力の使用を禁止にしている。
フランの「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」と俺の「他者の欲望を叶える程度の能力」じゃ勝負にならないからだ。
「禁弾:過去を刻む時計!」
「それめっちゃ使う…やんッ‼︎ちょっとぐらい俺にも攻撃の隙寄越せや!叶符:願いの周り歯車」
まだらに乱射される弾幕。
欲望が強い者程追尾力が高くなる俺のスペルカード。
あいつらとする時もこの「願いの周り歯車」は結構使う。
利便性がとてつもなく高く、基本これを使っていれば勝てる程アレンジも効く優れスペルだ。
「本気でやってるんだから攻撃の隙なんて与えるわけないでしょ?」
「ふはw、それもそうやな?封忌:滅んだ世界の願うもの」
「でしょう?でも頂戴と言う割には結構スペル打つじゃん!禁忌:カゴメカゴメ!」
まるで獲物を捕まえるかの様に網状に降りかかり、僅かな隙を見つけて通り抜ける。
本気の弾幕ごっこ何て本当に久しぶりだ。
付き添いで来ることはありつつもその時はレミリアと談笑しながら戦闘を見ているだけだった。
こうして戦っていく内に体が思い出して行く。
スペルはまだまだある。
こうして戦闘に持ち込んでフランの欲望を聞けばそれを叶えるだけなのだ。
「ちょこまかと…足止めしてあげる!禁忌:恋の迷路!」
「んな"、反射避け弾幕俺嫌いやねんけど!封忌:邪悪魔の遊び方、ッ!」
円状に広がって空いている所を通りつつ近づくどころか遠のいて行く。
フランの技はきっと能力と上手く連携が取れる様に作られている。
それなら自分ももっと対抗するまでだ。
「禁忌:レーヴァテイン!」
「接近戦行くかぁ、俺の場表に来て大丈夫か?封忌:マースキーパグリア」
「もっと遊びましょう‼︎」
弾幕から近接戦へ。
暴れすぎてもう壊れかけている地下部屋。
そんなのお構いなしに遊びを続ける。
もはや限度なんてものは無くなっていた。
段々面白がって度がすぎて来た。
フランは能力を使おうとしているのに俺は気付かずずっと弾幕を撃ち続けていた。
手が握られる瞬間、
俺の撃っていた弾幕が全て消え、部屋も全て元通りになった。
訳がわからず頭上にはてなを浮かべる俺とフラン。
「危なかったっすわ…」と馴染みのある声が聞こえ、振り向くとshpがいた。
フランの能力と俺の弾幕を全て変えた様だ。
「何で…何でここにおるんやshp桾」
「勘っすよ。1800年以上ずっと死を追い求めるあんたならやりかねませんし。フランさんも簡単に騙されんでください、強欲の悪魔に」
「sha…死んじゃうの?壊れないんじゃないの⁉︎」
「壊れへんよ。死にもせぇへん、そんな体が嫌になったからフランのとこ来たんや。フランの欲望聞けたらその勢いで殺してもらおと思ってんけどなぁ…」
「私嫌だ、shaがいないなんて絶対に嫌だよ。お姉様と仲良くしてくれる数少ない人だもの、絶対に嫌…。殺したくもないし殺されたくもないの」
「…もう、2000年も幻想郷におるんや。死にたくなるのも当然。フランの気持ちはちゃんと受け取っとくで、俺が死んでも悲しまんでな?それまではたまに遊んだるから」
俺はそう告げて、フランの頭をゆっくり撫でた。
今にも泣きそうな顔でこちらを見つめる。そんな顔をされると心が痛んでしょうがない。
奥深くにある善意がズキズキと斬りつけられるように痛い。
その様子を見るshpは珍しく急かさなかった。
ただそっと見守るだけ。
フランをロリとして見ているのか、別れ際だから見守っているのか。
その本心は分からない。
独りぼっちの慣れない。
紅魔館を出て歩く。
俺らの間には沈黙が続き話そうにも気まずい状況。
そんな中shp桾が口を開いた。
「何でそんな死にたいんすか。体質が嫌だとか、そんな理由じゃないっすよね。ホンマの理由教えてください」
「…いっつもshp桾にはバレるよな。ごめんやけどほんとの理由は教えへん。その察しの良さから考えて見てや。俺からは絶対言わへん、わかったらいつでも言ってや。答え合わせしたる」
「そっすか。分かるまでは死のうとしても絶対止めに行きますからね」
真面目なトーン。
ライバル関係を結んだかの様な雰囲気。
止めていた足をゆっくり進める。
軽く鼻で笑うと不貞腐れた様な顔をしてそっぽを向く。
行動や言動に出ない分、表情に出やすいshp桾。
彼の唯一の弱点はそれなのだ。
少し指摘すればすぐ真顔に戻るので見て見ぬふりをする。
のんびり歩く内にzm達がいる場に着く。
「よぉ~、帰って来たで」
「お、shaちゃんおかえr…」
**ばちんッ**
いきなり頬を叩かれる。
訳も分からずただ混乱が渦巻く。
目の前には今にも泣きそうなzm。
それを驚いた目で見つめるshpとut。
ただ呆然と立ち尽くす俺。
「…は?何やねん、zm。いきなり叩いて」
「は?はこっちの台詞やわ…ッ、お前、紅魔館に行って何してたんや‼︎なぁ"‼︎答えろや‼︎」
「何でお前がそれを知っとるんや。俺何も言ってへんよな、まずはそっちを教えてや」
心の底に居座る怒りを抑えて冷静を装う。
ジリジリと頬が痛み、少しだけ顔を顰める。
zmは考える様に俯き、ゆっくり口を開く。
「…香霖から聞いたんや。ちょうど人間の里に遊びに行っとってな。その時にお前が聞き込みをしとったって言って、内容を詳しく聞いたら博麗神社の場所を聞いてたんやってな」
「…おん」
「それで博麗神社に行ったら紅魔館に行ったって。嫌な予感がしてん、やからshp桾があそこにおった。何しようとしたんか、聞かせろや」
怒った様な、帰ってきて安心した様な。
そんな口調で淡々と話すzm。
なぜそんな俺に皆んな執着するのか、
そんなに死を止めるのか分からない。
緊張した口から出たのは、心の底からの声。
そして願いだった。
「何千年と知らん世界におって、お前は慣れたと思うけどさ俺は慣れてないねん‼︎慣れへんねん、まだ、外の世界の…あの時の感覚が残って焦ったくてしゃーないッ‼︎やから幻想郷で死んで輪廻転生したら戻れるんちゃうかって、皆んなとまた笑えるんちゃうかって…ッ、やから博麗神社に行って殺して欲しいって頼んだ。けど殺さんかった。紅魔館のやつに殺してもらえって、それで行ってフランに殺して貰おうとしたんやッ‼︎慣れへんこの世界で今後も生きていくことが出来やんって感じた‼︎やから死にたい!なのに何でお前らはそれを受け入れずにずっと執着するんや!止めるんや、ッ」
溜まっていた思い、何もかもが口からほろほろと溢れ出る。
気づけば目には塩水が溜まっていて魔力の暴走もしかけている。
見たことのない表情を向ける3人。
嫌になってまるで“幼少期”を思い出す様に呼吸が苦しくなり、涙だけが零れ落ちる。
羽を伸ばして飛べば体は自然と地底へと向かっていく。
2000年前、俺が落ちた場所。
そして悪魔となった場所でもある。
1417文 字 。
ま だ 短 い … 。
追 記
た い と る 修 正 。
心の忠誠
「shaちゃッ…」
zmと喧嘩してどこかへ行ってしまったsha。
要因を知る2人はただ俯いて黙るだけ。
一方何も知らない、いや知らされた俺はただ呆然と彼が飛んで行った方角を見つめるだけ。
いつも欲望には目がない彼。
「死にたい」という欲望が芽生えてしまったが故に狂ったのだろう。
何千年といるが体感はたった2日しか経っていないような気がする。
悪魔や妖怪は寿命が長い。
モンスターであるzmの寿命は知らないが、妖精であるshpは…案外すぐ死んでしまう。
200年程度…だろうか。
shp自身が語っていた。
今俺等が拠点としている家の倉庫…だろう場所で見つけた書物には生涯を終えた妖精、「レイラ・プリズムリバー」の名が刻まれていた。
「ただの噂とかで聞いただけっすけど、プリズムリバー家の4人姉妹の1番下らしいっす。彼女だけここに迷い込んで生涯を終えたそうです」
「ほーん、結構呆気ないんやな。shp桾ももしかしたら死ぬのはすぐかもな」
「まさか。兄さんの方が先なんやないっすか?笑」
そんな他愛ない会話をした記憶がある。
今、彼が死んでないのはshaのおかげと言える。
あいつの能力がshpを救った。
きっと、それを思い出せば死にたいと言う欲望も無くなる。俺はそう考えるしかなかった。
スペルカード…まぁ弾幕遊びを教えてくれたのは全部あいつ。
それはzmもわかってるはず。
だからこそ全員shaが死ぬのを阻止するんだ。
「…なぁ、地底に行かへんか?」
「何で?地底に用なんかないやん…」
「そうですよ」
「いや、用はあるで。地底はshaが1番最初に落ちた場所、外の世界で言う故郷みたいなもんや。さっき飛んで行った方角を考えるとあっちにあるのは地底ぐらい。俺は放って置けへんから向かうで。君等がどうするかは知らんけどさ」
黙り込む2人を背に、歩きだす。
あいつを引き止める。そう心に誓ったからには後戻りは出来ない。
1人で勝手に死なれちゃ困る。
死ぬ時はここの全員一緒って、神が言うとる。
それは2人も分かってる。
1番最初に神を信じて裏切ったshaにどんな天罰が降るのかはわからん。
それでも俺らはそばに居る。そう全員で誓った。
---
「…ん、ぁ…?」
「あら、目覚めるの早いわね」
「…さとり?」
地底に落ちて気がつけば地霊殿の主の部屋に着いていた。
気を失っている間に芳香達が運んでくれたのだろう。あ、芳香は死体か…。
気怠そうにこちらをみるさとりの三つの目はshpに似ていた。
何だろう、俺はあいつらと重ね見る癖があるのだろうか。
似ている眼差しで見られるとどうしてもあいつらが脳裏によぎる。
自分から離れた、だから覚えておく必要はない。
忘れたくて、止められたくないからここに来たのにどこに行ってもあいつらばっかり。
自分に与えられた能力をますます恨む。
結局人の為にしか使えない。
自分の為には使えない。
これ程苦痛に思った事はない。
「仲間から離れたの。珍しいわね、仲間思いのあんたが離れるなんて」
「…まぁな。こいし居るか、ちょっと相談させて欲しい事があるんや」
「あの子なら今ルーミア?って人と遊んでるわ。私でもいいなら相談乗るわよ。あんたは家族みたいなものだし」
「うーん…それは嬉しいねんけどぉ…言ったら怒られる気がするんよ。それに能力関連もあるし」
悩ませながらもやんわり断る。
外の世界で覚えた事だ。
能力をどうしたら変えられるのか、自分の為に使えるのか聞きたかったし死にたい欲望を叶えるのにはどうしたらいいのかも知りたかった。
さとりはきっと俺の中を読んでいる筈。けど敢えて口に出さないのは彼女なりの優しさ何だろう。
久しぶりにここに帰ってきた。
大先生は昨日来たかの様な感覚なんやろうけどね。
妖怪より悪魔の寿命は少ない。
俺はもうそろそろ死期が近づいてる筈なのに体はだるくならない。
いつになったら死ねるのだろうか。
無謀な提案、そして感じ取れなかった人影
「ま、今日は休んで行きなさい。無理も良くないし」
「そうさせてもらうわ、色々整理したいしな。まだ俺の部屋残っとるか?」
「えぇ、いつでも帰って来れる様に残してあるわよ」
「ん、ありがとうな。姉ちゃん」
姉ちゃんって呼ぶの懐かしいな。なんて最初に来た思い出に酔う。
部屋に入ってはベッドに寝転んで、頭を休ませる。
あいつらを記憶から消す為に一眠りする。
一緒だと誓ってもその誓いもいつかは消える。
信頼が消えるのと同じ。
飼い主がいなくなった犬もいつかは忠誠心が消える。
人間も妖怪も、忠誠を誓った所で消えるから意味なんてない。
そう思い始めたのはいつ頃からだろう。
もう、覚えていない。
---
「着いたで」
「案外あっさりやな」
「zmさんの能力強いっすからね」
地底に入った。
ここにきっと…いや、絶対shaはいる。
あいつにとって地底は実家だからだ。
さとりにも事情は話せば会わせてくれるはず、そんな淡い期待を持つ。
最悪、|戦争《 弾 幕 げ ー む 》 で無理矢理通るしかない。
そうでもしないと、あいつが死んでしまいそうで怖い。
とりあえず、門番の芳香…だっけな。
そいつはzmの能力で戦闘不可能にしておいた。
あとは宮殿の中を探索しまくるだけ。
生憎中まで入った事はないので0からの探索になる。
「どうするんすか、別れます?」
「別れた方が効率ええしな」
「いや、なるべく集団の方がええ。俺の能力が…」
「あー…w」
と言う事で集団で探す事に…。
---
全部の部屋を開けて隅々まで見ていく。
もう外はとっくに暗くなっているだろう。
いくら時間が経ったのかもわからない。
最後の一部屋のドアを開けようとドアノブに手を掛けた瞬間、
ガチャ、と音を立ててドアが開く。
目の前には俺たちが探した、ニット帽に黄色いオーバーオールを着た彼が立っていた。
---
「…何、しにきてん」
「何って、お前を探しに来た以外あらへんやろ」
「芳香はどうしたん。あの子、簡単に倒せへんはずなんやけど」
鋭い眼光でut達を睨みつける。
どこまで逃げても付いてくる。
まるでストーカーの様に、未練があるゾンビの様にまとわりついてくる。
もう付いてくるのはやめてくれ、苦しみが増すだけだから。
「あの子はzmの能力でやったで。なぁsha、一緒に外の世界に行ける方法探そうや」
「は…?何でそんな無謀な…」
意味がわからない。
外の世界へ戻る方法を探す?
何言ってるんや。
もう迷い込んだら二度と出れへんのやぞ?
馬鹿なんかな、わざわざ地霊殿まで来て俺を引き戻そうとして。
目標には一途って事は大先生…いや、お前らが1番知っとるはずやのに。
そんな時、後ろに人影が見えた———
警戒と背け続けた真実
「あなた達、私の弟に何をしているの?」
ピンクのショートヘアに水色のワンピースを着た少女。
第三の目を覗かせるのは地霊殿の主、
--- 古明地さとり ---
「姉ちゃん、何でここに…」
「動物達が倒されているから何事かと思って来たのだけど、まさか弟の仲間の仕業なんてね。だからお仕置きしてあげようと」
「待て待て、俺等はshaの死を止めに来たんであっt_____」
「爆符、クリープマインド!」
大先生の言い訳を無視して飛んでくる弾幕。
その弾幕をスペルカードで打ち消すzm。
問答無用で弾幕を飛ばすのは手加減なしの合図。
戦闘が苦手と言っていてもさとりは戦いのプロ。
相手の心を読めたらその先の行動も推測出来るのだから。
それを知っている3人は、きっと今は何も思っていない。
shpの行動が、そうであるから。
「shaさん、こちらへ」
「ッえ、ぁ…」
「さーて…巻き込みもなさそうやし、嬢ちゃん。|戦争《弾幕げーむ》とでも行こか」
手を取られ、部屋の奥へと連れて行かれる。
物陰に隠れて弾幕が当たらない様に様子を見る。
これが、最後の戦いになるのだろうか。
大先生が死なないか、zmは無事でいられるのか。
その心配だけが脳内に広がる。
「想起、テリブルスーヴニール」
「ふぅ…屑符、乱射の一騎」
「爆符殺気立つ矛先の生気」
「…なぁ、shp君…何で、何で大先生らは俺の死を止めるん?」
「……そりゃ、大事な仲間だからに決まってるでしょ。逆にあんたは大先生が自殺しようとしとっても止めへんのか?」
「…」
「止めるやろ。そういう事や。幻想郷での生活が慣れてないのはワイもそうですから、一緒に慣れていきましょうよ」
ただ、疑問に思っていた事を簡潔に説明する。
ほんとに俺は大事にされてたんだ、そう今初めて実感した。
今まで何があっても自分の意見をほぼ貫き通して来たから、振り向きもしなかった事実にshpが気づかせてくれた。
俺は悪魔、shpは幽霊、utは妖怪、zmはクリーパー。
それぞれ種族は違えどその絆は確かなものなのかもしれない。
人々は脆く儚い絆や忠誠を長年に渡って強くしてきた。
それは、誰がどれだけ壊しても変わらない事実。
無駄だと思っている事でも人々はやり遂げようとする。
「想起、その欲望は真か?」
「shaの技やんけそれ!?弾鐘、過去のジレンマ!」
「新技をここで出すなやzm、屑符洗脳の暁」
「shaさんはここで待っててください。必ず戻るんで」
「shpくッ、」
「操忌、生かされた命令ここにありし」
zmがさとりの最初に弾幕を打ち消したさいに発生したバリアのお陰で物や部屋は崩れず、原型を保ったまま。
shp君は今までの鬱憤を晴らす様に次々と技を打っていく。
それに負けまいとさとりもコピーしたスペルカードを撃って対抗していく。
互いに体力の限界が近づいて来たのか動きが鈍くなっていく。
トドメと言わんばかりにzmが能力を使ったがなぜがzmだけが爆散し、さとりは無傷のまま。
「お姉ちゃんにこれ以上傷をつけないで!」
「…はッ、ろr」
「shpあかん!こいし、姉ちゃんを中心部に連れてって手当てしたれ!俺はこいつらと外にもっかい出るから!」
「せっかくの感動をさぁ…台無しにするのもう天才やろお前」
「無駄に爆散しただけやったんやけど?」
「自分の行動ぐらい制御しろ!あとでお前ら俺のスペルカード地獄な」
ロリコン反応を起こしたshpを抑え、能力で分からないこいしに指示をする。
もう、死ぬのはしばらくやめよう。
そう心に誓った、目紛しく騒がしい1日だった。
…()
物語作るの下手なのかな。
まぁこれで「死にたがり幻想郷の悪魔」は完結となります
死にたがり幻想郷の悪魔
静かに目を閉じれば
暗闇が続く。
そんな中そっと首に手を置いて力を込める。
段々呼吸が出来なくなって苦しくなる。
足りない。
紐も首に巻きつけて限界まで絞めた。
痛くなるほど絞めた。
そのまま寝たら、きっと。
__________________
死ねなかった。
結局は死ねない。
他の人間は死んでいくのに。
外の世界の人間は、みんな死んでいく。
「shaちゃん、もうそろそろやめようや」
「嫌や。ずっと生きとるのは苦しいから」
「…実際幻想郷の人らは長生きですからね。不老不死の人も居ますし」
「shaの体質上むずいやろ、悪魔とか」
羨ましい。
死ねるこいつらが。
いつか失う命があるこいつらが。
能力が、自分に使える能力だったらよかったのに。
「zmさんが…何でしたっけ」
「さぁ?覚えてへんわ、ここに来てから2000年ぐらい経っとるし」
「俺は妖怪としか覚えてへんわぁ…」
博麗の巫女に頼めば、
俺はここから消えて外の世界に戻れるのだろうか。
__________________
sha
shp、zm、utと共に幻想郷入りした。
種族は悪魔であり能力は「他者の欲望を叶える程度の能力」。
死ねないことに不満を抱き死のうと何度も試す。
ut
妖怪。能力は「人を魅了し従えさせる程度の能力」。
自殺癖のあるshaを心配している。
shp
種族不明。幻想郷に飽きて来ているが外の世界に行くのも面倒くさいので留まっている。
能力は「他者の能力を一時的に変える程度の能力」。
zm
種族はクリーパー。
幻想郷初のモンスターである。純狐やへカーティアと戦ってみたいと思う戦闘狂。
能力は「自爆し他者を道連れにする程度の能力」。使った際自身は復活する。
食らった相手も死ぬのではなく戦闘不能に近めの状態になるだけ。
願いと尋ね
「…」
出会ったやつ全員に声をかけて道を聞いた。
そして今、ようやく博麗の巫女のいる神社。
「博麗神社」の前だ。
賽銭が全然なくて困っているとはよく聞くので少しだけ入れておく。
神社に来たのにお参りせぇへんのはよくあらへんからな。
ばんッ
勢いよく扉を開けると吃驚したのかお茶をひっくり返してこちらを見つめる1人の巫女。
こいつが博麗の巫女か。
「念の為確認するけど、お前は博麗の巫女か?」
「いきなり何よ…博麗の巫女であってるわよ。あんたは?」
「sha。地獄に元々いた悪魔や。お前妖怪退治しとんのやろ?それに巫女やし。俺の願い叶えてや」
「は、はぁ…?妖怪退治はしているけど…願いって何よ、異変でも起きたの?」
「異変…起きてはない。起こして欲しいなら起こすけど」
「やめてちょうだいよ!私の仕事ふえるでしょ」
「今から仕事やろ。で、願いは…」
俺を殺してくれ、という前に誰かの声が後ろで聞こえた。
金髪で魔法使いの様な姿。
誰なんだろうか。
「よう霊夢!珍しく客来てんな!」
「あっちがいきなり来たのだけど…、何の用?魔理沙」
「……俺の話…」
「あっ、すまねぇ…先に言っていいぞ」
「ほんま?丁度2人おるし、どっちでもええねんけどさ。」
「俺のこと殺してくれや」
「は?/え?」
「何でそうなるんだよ⁉︎何があった⁉︎」
「珍しいわね悪魔からの要請って…」
困惑する2人。
そらそうだ、誰だって死にたくない。
自ら頼みに来るなんて相当珍しい事なんだ。
死ぬ事がないこの世界で幸せに生きられるなんて事ない。
だから頼むんだ。
死にたいって。殺して欲しいって。
_________
「んで…死にたいと思った要因は?能力?種族?」
「幻想郷におるのが嫌や」
「じゃあ何で来たんだよ…」
「友達に連れられたんや、肝試ししとる時にいきなり隙間が現れてそこから来た」
「紫の奴……まぁ、幻想郷で生きたくないって訳ね」
「そういうことや。欲望叶えるんも疲れたし」
幻想郷に来て、最初の頃は人の欲望を叶えるのは楽しかった。
人気者になれてチヤホヤされた。
だけど何千年といると疲れる。
聞く欲望もくだらんと感じて嫌になってた。
「人の欲望を叶える程度の能力」なんか要らなかった。
自分自身の欲望は叶えれへんから。