心臓病を患った高校2年生の男子が、ある女子との出会いで変わっていく物語。
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目次
君と過ごした一年間
トボトボ歩きながら、病院内のブックカフェにたどり着く。
そこにいた君は、誰だったのだろう。
制服姿のロングヘアー。
見たことのないくらいきれいな顔立ち。
そして彼女の着ていた制服は、「星風学園」僕と同じ高校。
リボンの色は青色。僕と同じ、2年生。
かといって、転校してきたわけでもなさそうだが、形の整った制服姿は誰もが目を引くような美しさだった。
自動販売機に205円を入れ、160円のホットココアを買っていた。
あの5円は何だったのだろうか。
スマートフォンを手に握り窓の外を見る彼女は、大人びていて凛としていたが、
体を震わす彼女は、高校生らしい儚い姿だったのだ。
「心臓病」重い病気で命を落とす病気の一つ。
君の名前はなんですか、聞きたいけど聞けない。
その日から僕はこの病院に入院することになったのだ。
僕は次の日、またブックカフェにたどり着く。
君はまだいるかなと小さな希望をいだいて。
あんなに凛としていてかっこよくて泣いていた彼女は何者だったのか。
見舞いかな、と思っていた。
いたのだ。また、制服を着た彼女が。
近くに座ってみた。僕は入院する時みんなが着ている水色のTシャツじゃないから見舞客かなと思われるのかな。
話しかけてみた。
「こんにちは」
「―こんにちは…。」
小さな返事が返ってきた。
「星風学園の2年生だね、同じなんだ。」
そう言うと彼女は黙り込んでしまった。
「なん、くみ…?」
彼女はそれだけ言って、窓の方を向いた。
「3組」
僕がそれだけいうと、安心したように、
「望月絵玲奈っていうんだ、よろしくね。」
といった。
「僕は水野叶、望月さんは何組?」
「にくみ。」
不安そうに言った。
えーっと、なんて聞けばいいんだろう。
お見舞いに来てるんだから、そうだ、何階か聞いてみるか。
「お見舞いに来てるんだよね、何階?家族なの?」
一瞬引きつったような顔をしたが、すぐにこう答えた。
「お母さん。」
僕はそのままずーっとそこにいた。
「帰らないの?」
と聞いたら、「一緒に帰ろうよ。」
と言われた。
そんなことをしたら病院の先生方に怒られるし、否定したらバレてしまう。
「僕はお父さんの診断をここで待ってるの。先に帰っていいよ。」
悲しそうな顔をした彼女は妹に見えた。
わかったと頷く彼女はそれだけだった。
エレベーターで上の階へのボタンを押した。
見ていることに気づいた彼女は下のボタンを押した。
屋上へ行こうと思ったが、屋上は精神的に弱った人たちが集っているので気が引ける。
望月絵玲奈、聞いたことのない名前。
名簿にも載っていなかった。
彼女は誰なのだろう。
何しに来ているのだろう。
追いかけて、追いかけて、追いかけて。
いつの間にか僕は眠ってしまっていたみたいだった。
こんにちは、そしてはじめまして。
叶井白音(かないしろね)といいます。
小学生ですので、あんまり語彙力とか中学校、高校、大学、職場などの描写が下手なのですが軽く読んでくれると嬉しいです!
私は別のサイト(小説投稿サイトではない)で小説を投稿した所、面白い!と書いてもらえて嬉しかったので登録不要のこのサイトに入ってみることにしました。
10話ほどあるのでのんびり暖かく見守ってくれると幸いです。
絵を描くのも好きなので、色々お話したいです!
よろしくおねがいします!
君と過ごした一年間 2
望月絵玲奈、聞いたことのない名前。
名簿にも載っていなかった。
彼女は誰なのだろう。
何しに来ているのだろう。
追いかけて、追いかけて、追いかけて。
いつの間にか僕は眠ってしまっていたみたいだった。
君の名前を知ってから、一週間がたった。
お母さんにすごく頼み込んで学校に行かせてもらった。
僕の中学の親友で2年3組の光に望月さんのことについて聞いてみた。
「望月絵玲奈って知ってる?」と。
帰ってきたのは「知らない」という冷たい言葉だけだった。
いつからか光がそっけなくなったような感じがする。
少女漫画でよくある『そっけないのは実は好き』ってことでもなさそうだ。
余命宣告をされてからもう10日ほど立っている。
短かったら半年しか生きられない僕にとっては、ぼーっとしている一秒だって大切な時間なのに、世界中から色が消えていくような気がするのはなぜだろう。
光はいつも明るくて、格好良くて、ひそかに尊敬してた。
そんな大きな目標の彼はいつの間にかこんな人になってしまっていた。
病院に戻りブックカフェに行くと、また彼女がいた。
僕は黙っているのも気が引けたから話したのだ。
「僕入院してるんだよね。」と。
言った瞬間彼女は目を見開いた。
だがすぐに、「そうなんだ」と平常心に戻ったらしい。
「病名何?」と聞かれたので、「知らないけどもう病院からいなくなれる」といった。
嘘ではない。間違いなく一年経ったら僕はこの病院にはいることができない。
死ぬから、死んでしまうから。
尊い一つの命が病院で消えていくのだ。
「あとどんくらい?」と聞かれたので、とりあえず「短ければ半年かなぁ。」と言っておいた。
これも本当だ、短ければあと半年で生きてこの病院にいることはできないし、彼女と話せなくなる。
「望月さんは?」
試しに聞いてみる。
「あと…、半年。お母さんの余命がそんくらい。」
小さな声でまた体を震わせていった。
初めて僕が君を見かけたときのように。
「もう諦めてるからいいの、ほら、お母さんだって本当は今日死んだかもしれないのに。」
彼女は言った。
「最初は余命半年って告げられて怖かったけど、頑張ろって思えて、生きれて、いつの間にか半年なんて超えてた。生きられるかどうか怖くて毎日大切に必死に生きてる。」
「あ。」と彼女は呟き、
「ってお母さんが言ってたの。だから水野くんもきっともっと生きれるよ。」
そう言って本を取り出した。本は2冊あったけど、一冊はすぐに隠した。
題名は…、「余命を告げられた時、家族にどう説明する?」。
その瞬間僕は分かったのだ。
彼女は見舞客ではなく、患者だと。
余命半年と告げられてからも頑張って生きる「お母さん」だと。
もう一冊は、題名が「ミステリーは今何処へ」という彼女らしい本だった。
「ごめん」そう彼女は告げ、しばらく戻ってくることはなかったのだ。
はい、さんじょうっ!
叶井白音です!(かないしろね)
2話完成しました!と言っても、ノートに書いてあったのをパソコンにうつしただけなのですが…。
お話したとおり語彙力はないので暖かく見守ってくださいね!
では、3話もノートに書いてあるのですぐに書きますね!
じゃなっ!読んでくれてありがとうございました(>ω<)
君と過ごした一年間 3
その瞬間僕は分かったのだ。
「ごめん」そう彼女は告げ、しばらく戻ってくることはなかったのだ。
「絵玲奈って呼んでいいよ。」
君がいなくなった一ヶ月後、彼女はブックカフェにいた。
「じゃ、叶で。」
多くてもあと12ヶ月しか生きられない僕は、君がいない一ヶ月は憂鬱だったし暇だった。12分の1も君のいない世界を過ごしていたのだ。
無駄だ。一秒だって無駄にしてはいけないのに。
なんで「ごめん」と言ったのかを聞きたかったけど、また泣き出してしまいそうで怖かった。ひょっとしたら過去を探ってしまったのかもしれない。
彼女も余命宣告をされたのかもしれない。
悔しいくらい短かったのかもしれない。
きっともう宣告された余命なんて過ぎているのだろう。
彼女は、一言呟いた。
「叶の生きれる時間、無駄にしてごめん。」
僕は思ったのだ。
もしかしたら僕と話すことで彼女の時間を無駄にしているのではないかと。
「僕も、いつも話してばっかりで、絵玲奈の時間無駄にして、ごめんね。」
「なにさ、私がもうすぐ死ぬみたいに。」
そういった彼女の瞳は潤んでいた。
「やめてよ、思い出しちゃうじゃんっ」
笑っていたが、泣いていた。嬉し泣きではなく。
ごまかしているのだ。
「絵玲奈はあと一年生きられる。僕も一年生きる。」
僕は何処からかそんな自信が湧いてきたのだった。
「がん、ばって、みたい。いき、たいの。」
すごくすごく寂しそうな瞳。
でも、その瞳には希望の光が差し込んでいた。
僕は生きたいのだ、別に悪化してきているわけじゃない。
それでもなぜか世界から色が消えてきた。
それを、カラフルな衣を身にまとった彼女が救ってくれている。
だから僕も手伝いたいのだ。
君が自信を取り戻していく姿を見たいのだ。
そう僕は心に決めた。
『生きる』
それがどれだけ尊いことなのか。
病院にいる僕たちが主役となれる物語を。
創りたい。
僕はきっとこれから体調が悪化していく。
それでも、ヒロインを助けられるヒーローになれるかもしれない。
僕は決めたのだ。君のために生きると。絵玲奈のために生きると。
約束したのだった。
永遠に助け合うこと、永遠に生きようと思うこと。
最高の、パートナーだ。
こんにちは!
叶井白音です!(かないしろね)
私は気づいてしまった…。
題名が一年間生きる体になっていること!
ネタバレだよね!?
物語を書く身として考えられない失態…。
頑張って書きます…(泣)
君と過ごした一年間 4
僕はきっとこれから体調が悪化していく。
それでも、ヒロインを助けられるヒーローになれるかもしれない。
僕は決めたのだ。君のために生きると。絵玲奈のために生きると。
約束したのだった。
永遠に助け合うこと、永遠に生きようと思うこと。
最高の、パートナーだ。
「いつから気づいてたの。」
絵玲奈はそっけなく聞いてくる。
「エレベーター。」
とりあえず僕はそれだけ答えて、聞きたかったことを聞いた。
「あのさ、一ヶ月前くらい、僕が初めて絵玲奈を見かけた時、160円の飲み物を205円で買ってたのはなんで?」
そう聞いた瞬間、彼女は黙り込んだ。
「えっと…。」
「ご縁が、欲しかったの。」
高校生の彼女はそういった。
「えっ?」
僕は思わず聞きかえしてしまった。
「死ぬ前に、大切な人が欲しかったの。死ぬ前に大切にしてくれる人が欲しかったの。」
そう言った。
『幸せになりたい』
彼女は、そう告げた。
「もし5円をいれてその5円が1円が5枚になって戻ってきたら叶う、そのまま平成21年のが戻ってきたら、叶わない。運試ししてたの。」
「それで、そのまま戻ってきた。本当はだめかもしれないけど、Eって赤ペンで書いておいた。それが戻ってきた。」
悲しそうに彼女は言った。
僕は、ある決断をした。
「大切な人に、僕がなる。」と。
彼女は顔を上げて驚いた表情をしていた。
「ほんと、うに。」
僕は言った。
「余命が過ぎてもひたむきに努力して生きたいって思えるきみが好き。どんなに打ちのめされても頑張る君を尊敬してる。」
彼女は驚きのあまり立ち尽くすばかりだった。
「ごめん」
僕から出たのは、その言葉だけ。
そしたら彼女は驚きの言葉を言った。
「私は、叶がどう思ってるのかなんて知らないけど、大切な人になってくれるんだったら、手伝ってほしいの。私の思い出づくり。」
否定されるとばかり思っていた僕は驚いたし、衝撃だった。
「大切にしてくれる?」
彼女は心細い声で僕に問いかけた。
「もちろん」
「「付き合ってください」」
二人で同タイミングで同じ言葉を放った。
二人でその後はたくさん話したし、泣いたし、笑ったし、怒ったし、驚いた。
その日から僕は絵玲奈の|大切な人《彼氏》になったのだった。
叶井白音です(かないしろね)
知ってる人が増えてきてびっくりw
ここからはお付き合い編のスタートです!
お楽しみください!
君と過ごした一年間 5
二人でその後はたくさん話したし、泣いたし、笑ったし、怒ったし、驚いた。
その日から僕は絵玲奈の大切な人になったのだった。
僕と絵玲奈のお付き合いスタートの一日目。僕は「デートとかしてみない?」と絵玲奈に誘った。気に入った絵玲奈はお見舞いに来た姉におすすめのデートスポットを聞くことにした。
「遊園地かプラネタリウムだって」彼女はすごく嬉しそうに話した。
「観覧車のてっぺんでキスとか憧れるよね〜!」「暗い中、好きだって想いを伝え合ったり!」
色々話しているうちに、僕達は目が覚めた。
そして、気がついた。
ここは病院だ、と。
|病院《ここ》から出ることはできない、と。
二人とも、病室の別々のベッドの上で、同時にこう呟いた。
「「全部、妄想だったんだ」」と。
落ち込んでいる叶に次の日、絵玲奈はこう言った。
「デート?手をつなぐ?キス?それが付き合うってこと?それしか付き合ってると周りに認めてもらう方法がないの?」
叶は気がついた。
「認めあっていること、互いに想いあっていること、それが付き合ってるってことだ。」
(でも、なにかしたい。)
もしかしたら、と思った僕は絵玲奈に一つ聞いてみた。
「誕生日いつ?」とだけ。
「7月12日だよ。もうとっくに過ぎてる〜」
今は11月だ。何ヶ月後かよりも何ヶ月前かを数えたほうが早いじゃん。
たくさん考えた僕は、病院デートを提案した。
「なにかしたい。約束したはず。死ぬ前に僕が絵玲奈に思い出を作ることが僕の役目だって。」
絵玲奈はハッとして、いった。
「そうだった、ありがと。」
その時、絵玲奈が急変した。
突然バタッと倒れた。力が抜けたように。
過呼吸でパニック状態。
ベッドの上で眠っている絵玲奈にサプライズを決行することにした。
確か、絵玲奈の好きな曲は、「夢は叶わない」だった。
アレンジして、「夢は叶う」というポジティブな歌に仕上げよう
三週間後、絵玲奈の状態は良くなった、が。
叶が急変した。
一ヶ月立っても意識不明のままだった。
そんな叶が私は心配だった。
「自分から大切な人になるって言ったくせに先に死ぬなんて、一生恨むかんな!来世でも恨み続ける!」
(でも、逝かないで…)
気がついたら私は叶にキスしていた。
キスしたことは秘密にしておこう。きっと、もしかしたら、私だけの片想いかもしれない。
次の日、叶は目を覚ました。
「「二ヶ月も無駄にしちゃったね」」
たくさん笑った。
だけど、私はね、気がついたの。
私のために倒れたんだって。
叶の足元に見えたよ。
「夢は叶う」って言う歌。
大好きだよ。
叶井白音です!(かないしろね)
5巻?5話書き終わりましたー!
読んでくれた皆さんほんとにありがとう!
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