殺し屋ものです〜
作者自体が血とか苦手なためあまり出てこないとは思いませんが出てくる時もあると思いますのでその時はその都度警告いたします()
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目次
beau monde
殺し屋のお話だけどポジティブで明るくて今回は血とかそういう表現出てきませーん!
ご安心を!
ここはとある殺し屋組織、beau monde。
フランス語で「美しい世界」
邪魔者を掃除し美しい世界にしようというなんともサイコパスな名前だ。
だがこの殺し屋たちは他の殺し屋たちよりも一味違うと裏で有名になっている。
これはそんな殺し屋たちの物語…
プロローグ(?)
「りふー」
「なあにー?」
「指名、入ってる」
「うわ、まじかぁ!?」
「まじまじ。行ってらあ」
「行きたくないぃ…立夏、薬ちょーだい」
「はい、どーぞ」
目の前ではうちの看板娘・李歩がステッキを持って重そうな足を引きずって歩いている。
仕事に気乗りがしないようだ。
うちは殺し屋組織。
殺し屋リストの中から自由に殺し屋を選んで指名し相談した後殺し屋が仕事をすると言うシステムでやっている。
僕?ははは、組織にこもって薬と毒を作ってるだけの引きこもり立夏ですよ。
吹き矢の矢に毒を塗ったり。
回復薬だって作れるんだ、どやぁ。
「立夏?何ドヤってんの?」
「あ、アロさん」
「薬プリーズ、寝不足だわ」
「あー…睡眠薬でもいります?」
「お前の睡眠薬は強すぎるからやだ。…なんか安眠できる薬ない?」
「じゃあ薬ってかアロマの方がいいですかね?ラベンダー持ってきます速攻で調合しますね」
僕はここのリーダー、イニティ様にもらった大事な大事な植物園への扉を開ける。
「ふんふふ〜ん」
「なんか、ラベンダーの色味もあるのか知らんけど、怖い」
「えぇ?怖くないですよお。…はいどーぞ」
「怖いわ…ありがと」
アロさんは走って出て行く。
どうやらあれは仕事のしすぎじゃなくてゲームのしすぎのようだ、きちんと寝ろ仕事のために、とでも言っておいた方がよかっただろうか。
「おーいりっか、全員しゅうごーう」
「うぇめんd…今行きまーす」
何個か薬と毒をパーカーのポケットに入れる。
きっとお得意さんだろう。
僕は走り出した。
今日中にキャラ紹介もあげときますねー!
立夏くんたちをよろしくです!
beau monde 1・5
|立夏《りっか》No.91356
毒と薬を使う自由気ままでマイペース、不思議な人。
ビビリで怖がり、血が苦手なため殺し屋本来の仕事はあまりせずサポートに回ったり自室に引きこもって研究をしていることが多い。(そのためひきこもりとよく言われる)
怒ったら怖い、意外に強い、りふのことをとても大切にしている
|李歩《りふ》No.90824
堕天使、魔法のステッキをブンブン振り回して戦うぞ⭐︎
元気いっぱい、|beau monde《うち》の看板娘。強い力を持っているため戦場に出ることが多い。
可愛いから指名されることも多い。((
怒らせちゃいけない。
|楽羅《らくら》No.54965
掴みどころがよくわからない。人なのかすらわからない。というか情報があんまりない。
爆弾ぼんぼん放り投げて戦う。故に遠距離から戦場を見守る。
殺し屋歴は結構あるという。ベテラン。頼れる先輩。
怒っちゃたら止められない止まらない。
ツキカ No.91916
言霊を操る悪魔。力の使い方をよくわかっていないままがむしゃらに使ってたくさんの人を殺めていたところ|beau monde《うち》のリーダーに見つけられ今に至る。そのため今のグループのリーダーにとても感謝しメンバーも大好き。人懐っこい。一度ハマったものはなかなか抜け出せずしつこいため殺し損ねた敵はいつまでもいつまでも追い続ける。
ハロイア No.91373
外国人みたいな名前してるけど外国人じゃないらしい。陽キャ気質でいつも明るい。魔法(?)が使えるらしく自らの魔力を使って戦うことが多いがマシンガンなど連続で攻撃ができる武器を使うこともあるという。妹がいるらしくその妹を養うため殺し屋をやっている。人間界最強と自分も周りも認めているが立夏には頭が上がらないらしい。
|玄韻《げんいん》 No.62920
我らがグループ最強。魔力を使い戦う。仲間思いの優しいものだがその想いにより仲間を傷つけられたりするなどの理由で怒るとクソ怖い。他の理由で怒っても怖いけど。多くの部下がいる。多くの人を救い、救うためならなんだってやってやる。色んな噂が絶えないが、「違う世界から来たらしい」と言うことと「不死鳥を飼っているらしい」と言う噂が有名らしい。
ツユ No.91921
感情が爆発すると自らを守るようなドーム状の壁ができる。その壁は何も通さない。
誘拐されたあと、父と母を殺された。
立夏だけは謎に呼び捨て。りふと仲がいい。
これくらいっすかね…
新キャラ出たらその度にその小説で紹介してコピペしてここ写すんで良かったら何話か更新された後も見てみてください…もしかしたらこれも更新してるかもなんで…
ねむい
追記
ナンバーはあんまり関係ないです 適当に決めてはないけどなんかうん…うん((((
beau monde 3
今回も血などの表現や過激な怪我やグロは出てきませんので大丈夫です〜
第一話 神様は僕を死なせてくれなかったけど
誰だって裏の顔を持っているだろう?
表ではいい人だけど、裏では軽々と規則を破る人。
表では可愛いけど、裏では表が全部メイクだっていう人。
俺たちもそうなんだ。
表では学生、裏では殺し屋…
裏の世界で有名な、殺し屋なんだ。
っ…
ピピピピピピ、と、アラームがなっている。
時計を見るとジャスト5時。5時に起きるのが体に染み付いちゃったんだなぁ…
にしても、変な夢。あれは玄韻様の声だったけど、なんで今更。
んー…
まぁ、考えてもわからんことは考えてる時間が無駄だ、忘れ去ろう。
僕は着替えながら今後の予定を頭の中で組み立てた。
顔洗って、ご飯作って、ご飯食べて、歯磨きして、みんなを起こして、ご飯食べさせて、みんなの準備させて…
よし。
自室のドアを開けたら何かにドンッとぶつかった。
「ふみまへん…」
と、僕。鼻を抑えながら。(痛かった…)
「あ?」
と、男性の誰か。鋭い怖い目でこちらを睨みながら。
「あぇ…もしかして敵さんでしょうか…」
「…」
わーん、質問してたのに何にも答えず縛られちゃったよ
この人どこから侵入してきたんだろうなぁ、
そんなことを思っていると、太陽に照らされて明るい一階のロビーにドンッと落とされた。
「いったたたた…人質にするならもうちょっと丁寧に扱ってくださいよぉ」
「黙ってろ」
「ひぇえ」
きっとこの人、僕が弱いと思ってるんだろうなぁ。
まぁ事実なんだけど。うん。
人質になるのが僕以外の人でよかったなぁ。
「…誰も起きてこないとか。お前見捨てられてんな」
「わー、みんなねぼすけさんですからねぇ」
見捨てられ、という言葉にちょっと傷ついた。
でも…
でも、ここの人は、絶対にそんなことしないから。
絶対に、絶対に…
「…誰なん、お前」
眠そうな声が聞こえた。
「ねぇ待って、立夏やん、なんでそんなかっこ…」
一瞬で察したようで、戦闘体制にすぐ入ったのは…
言霊を操る悪魔、ツキカ。
「ツキカじゃーん、なして起きたん?」
「腹減ったから起きた!いつもの立夏が動き始めた音がしなくてどうしたんだろなーって思ったらこうなってる」
「なるほどぉ」
「…お前ら2人とも黙れ」
「ん?お前の方が黙れ?」
ツキカは「黙れ」の部分を強調してしゃべった。
「…!?…!!!!!」
いやぁ、言霊って便利だね!
でも操るのは結構難しいらしく…
すっかり終わった気になっていたら、敵さんが襲ってきた。
ツキカはそんな相手の鳩尾を軽く蹴る。
声が出せないからよくわからんけど、とても辛そう。
勝ったなぁ。
ツキカに腕を縛られていた縄をほどいてもらう。
「うーん、跡がついてる。どうにか消せないかな」
「え?なんで?」
「え…だってこれ見たら絶対なんか言われる…」
「別に良くない…??」
「いやぁ、心配かけたくないし。」
「ふーん?…変なとこで寝てクッションの跡がついたとでも言えば?」
「確かに!そういう時あるよね」
2人で笑い出す。
見捨てられてなんか、いない。
神様は僕を死なせてくれなかったけど、
代わりにこんな素敵な仲間をくれた。
短(
いやぁ…ちょっとねえ…
ごめんなさい…(
ってか名もない君に祝福を。更新できなくてすみません…
そっちはちょっと放置気味になるかも…((
beau monde 4
新キャラ!!登場です!!
キャラ紹介は後書きに載っけときます!!!
「んで、どうしたんですか、それ」
「…弾き飛ばされた。」
どうも、立夏です。
ハロイアさんが任務から帰ってきたのですが、なんかめっちゃ殴打したような怪我してるのに髪長い女の子を引き連れてきて、色々カオスだったので状況整理&みんな学校で誰もいなかったので手当てをしています。
任務してた→鳴き声が聞こえたから探したらこの女の子がいた→この女の子に弾き飛ばされた→でも連れて帰ってきた
うん、状況整理しても意味わからん!
「弾き飛ばされた‥ってどういう意味ですか?まさかハロイアさんが普通に弾き飛ばされるわけもなかろうに、なんかあったんでしょ?」
「んーなんて言うんだろ…こいつを守るようにドーム型の壁ができて、それに吹っ飛ばされた?みたいな感じ」
「ふーん…りふ早く帰ってこないかな」
女の子はさっきから隅っこで縮こまってる。
女の子同士の方が話しやすいと思うんだけど…
うーむ…
「はい、手当て終わりです」
「ありがとー…ってか思い出したんだけど、今回のミッション誘拐された少女回収が目的なんだけど…」
えっ。
「もしやこいつ?」
「絶対そうだ!!」
わぁー…
「なんやかんやあったけど一応ミッション達成できてるんですね」
「へへん、すごいだろ」
「ミッション達成は当たり前でしょ…」
「…腹減った、おにぎりちょうだい」
話逸らしたな…
僕は仕方なくおにぎりを作り始める。
そんでまたぶん投げる。
「とっとっと…お前いつもあぶねえな」
「わざわざ渡しに行くのめんどいんで。」
女の子が、こっちをみていた。
「あらー…もしや、お腹空いた?」
「…」
こくり、と静かに頷いた。
「よーし、お料理するかー」
僕は冷蔵庫から色々取り出す。ついでにお弁当箱も。
卵焼きを作ったり、ウインナー焼いたり、
20分経過。
僕の目の前には、美味しそうなお弁当が出来上がっていた。
「はいどーぞ、食べられる分だけでいいからね」
それを女の子に手渡す。
「なんで弁当…?」
「そっちの方が食べる気湧きません?お弁当に悪い思い出ってあんまりないと思うし、嬉しいと思うし」
「おぉん…って、っわ!」
ハロイアさんの向いた方向を見ると、女の子がご飯を食べながら泣いてた。
「わっっわわわ、どうしたの!?」
「立夏の飯がまずかったか!?」
女の子はふるふる、と首を振る。
「………の…」
「なんか言ってるぞ」
「何言ってんだろ…」
「美味しい…の…久しぶり…だったの…ありがとう…」
嗚咽が混じったそんな言葉。
女の子はきちんと全部食べ終わると、
「私の名前は、ツユ。」
そう告げると、もう一回うわーんと泣き出した。
僕たちはどうすることもできず、ただただ見守るだけ。
女の子は5分ほど泣いた後、電源が切れたかのように眠りに落ちた。
「泣くと疲れて眠くなりますもんねー、どこで寝かせよう」
「ソファでいいんじゃね?俺毛布持ってくる」
「了解でーす」
静かに女の子をソファに寝かせる。
あどけない寝顔だった。
どうも、ハロイアです。
ただいま毛布を持ってくると言って逃げ出しました。
…あの少女が、俺に見えて。
俺もだいぶ昔、誘拐されて閉じ込められて助けられて料理を振る舞われたことがあって。
思い出して、泣きそうになって、でもそんなとこ見せられなくて。
ちょっと泣いてから、また涙を擦って出てきた。
「はい、毛布」
「ありがとーございまーす」
立夏が少女に優しく毛布をかける。
「あ、僕買い物行ってきますね、夜ご飯の材料がない」
立夏はどう言うと出ていった。
俺は静まり返って、少女の寝息しか聞こえなくなった部屋で、何もすることがなくなった俺は少女の近くの床に座った。
少女の顔には涙の跡がついている。
「あー…」
泣いた。
ひっさびさに泣いた。
少女が起きないように、静かに。
そのうち、俺も眠くなってきた。
あぁ、あったかい…
母さんの声が聞こえる。
俺の意識は落ちていった。
お買い物から帰ってきたら、寝てる人が一匹増えてた。
ハロイアさんの顔には涙の跡。
うーん、なんかあったのかな。
まぁいいや、ハロイアさんの好きな料理でも作っとけ。
うーん、何かな、ラーメンかな。
とんとことんとことネギを切り始める。
大丈夫、あなたは1人じゃないのよ。ハロイア。
そんな声が聞こえた。
俺は1人じゃない。
仲間が、いる。
なんかよくわからん
ぶっちゃけ言うと今スランプなんですぅ…()
許してくれ…()
きゃらしょーかーい!!!
ツユ No.91921
感情が爆発すると自らを守るようなドーム状の壁ができる。その壁は何も通さない。
誘拐されたあと、父と母を殺された。
立夏だけは謎に呼び捨て。りふと仲がいい。
beau monde 2
今日もぽじてぃぶ
beau monde 2話
あんなことがあった翌日、
跡もすっかりなくなり、けろっと。
いつもどうり朝ごはんを作っていたら、珍しくハロイアさんが一番に起きてきた。
「あらー珍しいですねハロイアさん。おはよーございます」
「はよ…ねっむ、くそねっっっむ」
「寝てればよかったのに、どうかされたんですか?」
「任務が今日学校から帰ってきた時あるらしくて、その準備とか色々。正直クソめんどい。」
「そいうこといっちゃあかんです」
「いいじゃーん…腹減った」
「おにぎり食べてきます?」
「うん…具はしゃけで…」
にぎにぎにぎにぎ。
おにぎりを握ってハロイアさんの方へぶん投げた。
「おっとっとと、さんきゅ!」
ハロイアさんはおにぎりを食べながら走っていく。
うーん…なんか、シュール。
やぁみんな、俺の名前はハロイア。beau mondeっていう殺し屋組織のメンバー。
学校帰り、家(ってか隠れ家?メンバー全員住んでる)に入る間もなく玄韻に連れて行かれる。
「…今日のミッションは?」
「あっちの倉庫が連なってる建物になんか誘拐されてる子がいるそうで。その子を助けろと」
「なるほどぉ…殺し屋の仕事じゃねえな」
「仕方ないだろ…ほら、行ってこい」
「おっけー…そんじゃ、行きますか。」
ワイヤレスイヤフォンを耳につける。
音楽が流れ出す。
おっけーおっけー、ノってきた。
俺は軽やかに倉庫へ降りると、丁寧にお辞儀をした。
「It's a show time!」
ショーが始まる…
俺の独壇場、俺が主役。
音楽に合わせてどんどん敵を倒していく。
「んー、大体片付け終わったかな」
イヤフォンを付け直した。
音楽は間奏の時間、ちょうどいい。移動しよう。
泣き声が聞こえた、気がした。
明るい、ふざけたようなボカロ曲だから、泣き声なんて無いはずなのに。
「イヤフォンがおかしくなったかな…?」
イヤフォンを耳から外して確認してみた。
…泣き声が聞こえる。
イヤフォンを付けなくても、聞こえた。
どこからだ…?
あちこち探し回る。
ドアを開けまくる。
5つめだか6つめのドアを開けた時、見えたのは髪の長い少女だった。
どうなっちゃうんだろうね!?
少女って誰だろうね!?
…更新遅れてすみませんでしたああああ!
あと前回のお話文章がおかしいところがあったようで…
間違いを指摘してくださった方、ありがとうございましたぁ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
beau monde 5
(少し)ネガティブ表現あり!お気をつけを!!
「誰、この子」
思わず口にしてしまった。
学校から帰ってきたら、髪の長い女の子がいたから。
「ハロイアさんが任務の途中で拾ってきたツユって子。りふも仲良くしてあげてね〜」
立夏が、そう言う。
普通に「ただいま」って言って、普通に「おかえり〜」って言ってもらいたかったのに。
普通の日常に、いつもと違うものがある。
青空に突然雷が流れるように、
全部があってこそ動く歯車が一個取れたりするように、
あたしの日常はゆっくりゆっくり、狂ってった。
全部全部全部全部、ツユっていう女の子を中心に回って行ってる気がする。
今日のご飯はツユちゃんの好きなものだった。
昨日行ったのはツユちゃんが行きたい、と言ったところだった。
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愛がもらえなかった。
生まれた時から、「いらない子」だって言われて育った。
走って走って走って、逃げて逃げて逃げて逃げて逃げた先には、"ここ”があった。
初めて、あたしが、愛をもらえた場所。
あたしのことを大切にしてくれる人がいる、あたしのことをかわいいと言ってくれる人がいる、あたしを必要としてくれている人がいる。
精一杯、頑張ったつもりなのに。
どうして?
なんで?
ハテナでいっぱい。
ドウシテ、アタシカラアイヲウバウノ?
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「任務行ってくる」
ツユちゃんがいる空間に耐えられなくて、あたしはそう一言残すと、その場を飛び出してった。
「あ…えっと…」
ツユちゃんの声が聞こえた気がしたけど、無視して出ていく。
気づいたら、目からぼろぼろ、塩水が…
これ、涙か。
涙なんて、久しく流してなかったな。
幸せだったから。
あの場所が、あたしの全てだったから。
|立夏《りっか》です。
りふが、突然任務に行くと言って飛び出しました。
「あ…えっと…」
ツユちゃんが戸惑ってる。
最近りふはおかしい。
なんか言われても笑ってるだけだし、自室に引きこもってるし、
玄韻様は、「ツユが来たことを気にしてるんじゃないかな」って言ってた。
そうかもしれない。
ツユちゃんばっかり、ちやほやされて、ヤキモチ妬いてるのかもしれない。
うーん…
どうしようかと、考え始めたら。
ツユちゃんが、飛び出してった。
「えぇ!?」
慌てて外に出ると、りふと同じ方向に向かった。
まさか…!
|あの頃《・・・・・・》みたいに、
走って、走って、走って。
逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて。
走馬灯のように思い出が流れてく。
ぽつん、と1人。
ぽつんと1人、野原に1人。
あの頃と変わったのは、大事な、大事な人たちにもらった服と、可愛いステッキ。
ぽつんと1人、野原に1人。
堕天使は夢に舞う。
自分で書いてて意味わかんなくなってきちゃった…⭐︎
長くなりそうなので区切ります()
1話しか書いてない分の人(ハロイアさん、りふ意外の人)は番外編書いて埋めますので!!
今日はノってます、三つ投稿するかm((フラグ
それでは!
みんなでおひるね、ちいさなしあわせ beau monde 番外編
番外編!
立書くん!
いぇええええええい!!((
寝るのが嫌いだ。
暗い闇の中、好きなことを全て奪われて、ベットに寝かされて。
僕が親に支配されていた時の寝るまで。
中々寝れない体質だったから、暗闇の中、何もできずにただ寝転がっているあの空間と時間が大っ嫌いだった。
今でもそれがトラウマで、寝られない。
早く寝れば寝るほど、「死にたい」と思うような、自分が闇に飲み込まれそうになるような、あの地獄みたいな時間と空間が増えてゆく。
何かをしていて、寝落ちするんだったら、寝られるの。
だから、僕は薬を作った。
薬を作って、毒を作って、みんなが起きてきた時に渡してあげる。
それが僕の生きがい。
それが、僕が|唯一《・・・・》役立てること。
「りっかあああああ、薬ぷりーずううう…」
「あぁ…また寝てないんですね、もう…」
頭が痛い。
ハロイアさんがぼやけて見える。
何もないように取り繕う。
必死で立ち上がって薬を取りに行く。
ハロイアさんに、渡した、
つもりだった。
---
バタン。
立夏が、目の前で倒れた。
呼吸はしてる。
「立夏!?立夏!!」
意識はない…
俺は大声でみんなを呼んだ。
「なに…なんで…?」
「立夏死んじゃうの…?」
「とりあえず病院へ…!」
救急車のサイレンが聞こえてくる。
立夏は救急車に乗せられた。
みんな、必死な顔だ。
立夏…大丈夫か…?
無事でいろよ…
「命に別状はないですね。寝不足、栄養不足、疲労で倒れたようです。」
「よかったぁ…」
みんなとても嬉しそうにいる。
立夏はみんなに囲まれてすやすやと寝ている。
「立夏、俺には早く寝ろ早く寝ろ言うくせに、自分は寝てなかったんだな」
「ハロイアはゲームばっかして寝てないだけだろ。…立夏は、事情があったんじゃないか。」
「…」
「…立夏ね、あたしが立夏の部屋に行くと、いっつも絶対起きてるの。寝なさいよ、って言いながら、笑って、お菓子とかくれたの。内緒だよ、って。」
「ツキも、たまに、あった。」
「俺も…相談とかしたり、してた…」
「一回、一回だけね、なんで寝ないの?って聞いたの。」
「立夏はなんで寝ないの?眠くないの?」
「んー?眠いとは思わないかなぁ、…寝ないんじゃないの、寝れないんだよね。」
「ふーん…?」
「さぁさぁ、寝ようね。」
「ちょっと喋っただけで、その日はすぐ追い出されちゃって…」
「そういやさぁ、いっつも、朝飯は立夏が作ってたよな。俺が立夏の部屋に行った一番遅かった時間は3時だったわけ。その時は眠そうだったから、そこから寝たとして…5時に起きてたわけだろ?二時間しか寝てないってことじゃん…」
「…確かに」
「無意識に無理、させてた…」
突如、楽羅さんが声を上げた。
「じゃあ、お返しすれば?」
「…え?」
「立夏くんが今までぜーんぶ1人でやってたこと、今度は自分たちがやればいいじゃん」
「…!」
---
目が覚めた。
いつもの風景、いつもの時間。
いつもじゃないのは、音がすること。
いつも静かなこの時間が、賑やかなのだ。
なんだ…?
起きようとすると、それを見計らったかのようにツキカが飛び出して来て、僕をベットに押さえつける。
「立夏は寝てろ!な!」
「う…うん」
んで、また飛び出してく。
一体なんなんだ…?
結局、起きてこーいって叩き起こされたのは、七時だった。
「一体なに…」
机の上には、目玉焼きとか、ウインナーとか、美味しそうな朝ごはん。
キッチンの方には、エプロンをつけたみんなが立っている。
「どっ、どうしたの!?朝ごはんなら作ってあげたのに…」
「いいの!いっつも立夏ひとりでやってたでしょ、お返し!さ、食べて食べて!」
りふが急かす。
みんなにこにこ笑ってる。
「いただきます!」
美味しかった。
「どう?」
「美味しい…」
「泣くほど!?」
みんな、みんな笑ってる。
よく見たら目玉焼きなんてぼろぼろ。
頑張って作ってくれたんだなぁ。
僕のために。
嬉しいなぁ。
「頼ってもいいんだよ。」
ここは優しい場所だから。
みんな、みんな、優しいから。
結局、お昼ご飯もみんなに作ってもらった。
「お昼になりました!」
ハロイアさんがそう叫ぶと、みんな一斉に二階に行く。
はて…?
数分して戻って来たみんなが抱えてたのは…
「布団と枕…?なんで…??」
「お昼寝!しよう!」
お昼寝…
リビングの机と椅子をぜーんぶ片付けて、お布団を敷いて。
みんなでそこに寝っ転がって。
みんなで、お昼寝した。
小さな幸せが、うまれた。
なっがいきがする
てーふなのによく書いたな僕って感じです
てーふはこれからも続くので引き続きよろしくです(?
beau monde 6
敵がやってくる。
ステッキを構える。
あたしの思考は停止していた。
完全な、無。
何のために敵と戦っているのかわからない。
何のために生きているのかさえも、わからない。
昔、大事な誰かと約束したはずなのに。
あれは、誰だっけ____
幸せって何だっけ。
辛いって、悲しいって、何だっけ。
なんかもうどうでもいいや。
もう、どうにでもなーれ。
動きを止めた。
こんなチャンスに、敵は襲いかかってくる。
敵の武器があたしの頭に直撃しようとして、
「あ、あたし死ぬんだな」って思ったら。
カキン!って、鈍い金属音が響いた。
死んで…ない?
「だ、大丈夫ですか…!?」
隣には、ツユちゃんがいた。
そういやこの子、感情が爆発したら何もかもを弾くんだっけ。
何であたしなんかを助けたんだろう。
「何で助けて…」
「あの!!!」
ツユちゃんが叫ぶ。
「いなくなっちゃ、嫌です!!ツユはあの場所が大好きです、|みんな《・・・・・・》いて、一つも欠けることなく幸せにいるあの場所が!!今、あなたがいないことで、みんなは幸せじゃないです!笑顔じゃないです!みんなじゃないです!!今のあの場所は、ツユが大好きな、あなたが大好きな場所じゃないはず!!だから、だから…戻ってきてください!!!」
めっちゃ早口で長文言うじゃん、結構喋れるんだな。
あたしはにぃっと笑った。
「みんな待ってるんだね…それじゃ行こっか。」
あたしは何のために生きているのか。
そんなのどうだっていい。
みんなと笑って、泣いて、普通の生活を送れていたら、それでいい。
あたしはツユちゃんを守るように立ち、ステッキを掲げこう言った。
「諸君!あたしは死にません!あたしを待っている人が、あたしを待っている場所があるから!」
それからはあたしの1人劇。
堕天使が舞えば敵は倒れる。
もっともっと、踊ろう。
これは、あたしが主人公のお話だから___
「ッ…はぁ、はぁ」
敵はもうちょっといるのに…疲れてきた…
ツユちゃんを守りながらじゃ限度がある…
もうだめだ、って思ったとき。
「おーむかえでーす、お姫様方ー」
大事な人の、声が聞こえた。
「はい、あとは僕がやっちゃうからねー。」
そう言って、貴方は爆弾を放り投げた。
「新開発⭐︎爆発したら毒が飛び散るんだ⭐︎」
…ふふ。
あたしは夢を見た。
何だか暖かくて、心地よくて、幸せな夢。
夢の中のあたしはこう言ったの。
「幸せが続かなくても、途中で途切れてしまっても、いつか必ず、戻ってくるよ…」
目を開けた。
幸せがずっとずっと続きますように、なんて言わないから。
あたしを大切としてくれる人が、場所が、永遠に不滅でありますように。
流れ星が、流れた。
はい終わり。
イヤァアアアア…リフチャァアアアアアアアアアアン……
これから浮上率結構上がるんで浮上できたら頑張って小説書きます…はい…
それでは!
(^ ^)/〜〜〜