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目次
# 師匠が死んで数百年 、今になってそっくりさんが現れました 。
「 誰にも愛されなくたって 、俺がお前を愛してやるさ 」
「 俺はッ、お前を信じてる ... !! 」
ふとした瞬間に脳裏をよぎる昔の記憶 。
これは何百年も前。人間の彼は吸血鬼の僕にも分け隔て無く接してくれた
僕の大好きな人 。
あれはよく晴れた日のこと 。普段は穏やかな彼が声を荒げて言った 。
--- 「 逃げろ 」 ---
と 。
そう言った彼の上には暴走した吸血鬼 。助けられる距離だったのに 、手を伸ばせば届いた筈なのに 。
僕は貴方を助けられなかった 。
もう一度、貴方に会いたい 。
偽物だっていい。僕はもう一度 、貴方に叱られたい 。
「 お前が誰にも愛されてなくても 、俺がお前を愛してやる !! 」
そう言って僕に向けられた目は常に優しかったんだ 。
そして師匠の死からちょうど100年経った頃のこと 。
「 なぁに 、お前が誰にも愛されてなくてもお前には俺が着いてるサ 」
突然僕の目の前に現れた師匠そっくりの人間 。
その時は師匠が帰ってきたと思っていたけれど今では違いがハッキリ分かります 。
何故かって?それはもう5年も一緒に旅をしてるからね 。
1人の人間しか知らない吸血鬼の青年と師匠にそっくりの人間 。
心温まるファンタジー物語が 今 、始まる 。
__師匠の死から数百年 、今になってそっくりさんが現れました。
ノベルケイクに投稿したヤツでつ🫶🏻🎀
伸びてほちぃな🙄💕((
episode ... 1 『 また会える日まで 』
第二話でつお楽しみあれ ~ ((
ルーク 「 師匠 ... 」
明るい空の下で岩に座り 、悲しそうな表情で呟く青年がいる 。
彼こそがこの物語の主人公 、『 ルーク・ヴァニール 』である 。
この青年が何故そこまで悲しむのか、気になる方も多いであろう 。
それではルークの師匠、『 パーシー・ライアン 』とルークの出会いをお見せしよう 。
今から数百年前 、1人の吸血鬼の子供が村を追い出され街を彷徨っていた 。
その吸血鬼こそが幼き日のルークである 。
ルーク 「 おかあさま 、どこ ... ? 」
当時のルークの見た目は白い髪に赤い目 、そして口元から覗く小さくも鋭い牙。
隠す気がないと言って良いほど吸血鬼の特徴が出ていた。そのため街の人々はルークを見るなり
街人 「 きゃーー !! 吸血鬼の子よ !! みなさん早く隠れて !!! 」
などど慌てふためき 、幼き頃のルークは孤独を感じていた 。
しかし、そんな中ルークに優しく接してくれたのがパーシーである 。
パーシー 「 お前が誰にも愛されなくても 、俺はお前を愛してやるさ 。 」
そこからルークは毎日のようにパーシーの元へ通うようになった 。
実はパーシーは叔母が吸血鬼であり 、幼い頃から忌み嫌われ生きてきたという 。
同じような境遇のルークを哀れに思ったのだろうか 、パーシーはルークを溺愛していた 。
ルーク 「 師匠 !! だいすきですよ !! 」
ルークはパーシーを慕い 、『 師匠 』と呼ぶようになった 。
2人は何をするにも一緒に行動していてまるで家族のような関係になっていた 。
〜 数十年後 〜
十数年も経つと、人間のパーシーはすっかりおじいさんになってしまった 。
ルークは日々介護に努め 、パーシーがルークのことを忘れようとも決して悲しまずに介護を続けた。
ルーク 「 師匠 ... ? 師匠 !! 」
平和な日常が始まると思っていたある日 、いつものようにルークが朝食を持ってパーシーの部屋へ向かうと大きな物音と呻き声が聞こえてきた 。
パーシー 「 ルークッ ... 逃げ 、ろ ... ッ !! 」
騒ぎを聞きつけたルークが急いでドアを開けるとパーシーが凶暴化した吸血鬼に襲われていた 。
ルークは助けようとしたがパーシーの使った魔法によって強制的に外に出されててしまった 。
ルーク 「 師匠ッ !! どうして僕なんかの為に ッ 」
ルークは悔やんだ 。パーシーが自分を逃すために犠牲になってしまったこと、パーシーを守ると決めたのに守りきれなかったこと。
今まで泣いたことの無かったルークは初めて泣いた。
たった1人の人間の死を悔やんで 。
ルーク 「 師匠が亡くなってから ... 今日で丁度百年ですか ... 早いものですね 」
「 師匠は元気でやっているのでしょうか ... 」
感想待ってまふ
episode ... 2 『 再会の日はやってくる 』
「 何方様でしょうか ... ? 」
ルーク 「 師匠 ... 元気にやれてますかね ... 」
ぽつりとルークが呟くと草むらからガサガサッと音がした 。
ルークは警戒し手元にあった短刀を手に取る 。
ルーク 「 ... 何方か 、いらっしゃるんですか 」
音がした草むらに向かって問いかけるといつの間にかルークの後ろに一つの人影があった 。
「 〜 ッ !? 」
吃驚して後ろに飛び跳ねると小さな笑い声が聞こえる 。
ルークは少し不機嫌になりながら人影に話しかけた 。
ルーク 「 っ 、何方様ですかッ ?! 」
?? 「 っはは、... なぁに 、そんなに驚くことはないさ 。俺は唯のニンゲンだからね 。 」
落ち着いた声色でルーク宥めるように謎の男は言った 。
ルークは攻撃を仕掛けようとしたが 、何処となくパーシーに似た雰囲気を纏う彼を攻撃することはできなかった 。
2人は何も喋らない 。だが暫くすると男が沈黙を破り 、自身の名を明かし始めた 。
?? 「 俺はパーシー 、パーシー・コンフィーネだ 。お前の名は何という? 」
恩師と同じ名と似たような雰囲気を持つ男 ... 嫌 、パーシーに惹きつけられそうになる 。
ルーク 「 ... 僕はルーク・ヴァニールです 。種族は吸血鬼 、宜しくお願いします 。 」
ルークは気持ちを切り替える為に自分の名前と種族は明かした 。
するとパーシーは驚いた顔をしてルークに語りかける 。
パーシー 「 お前 ... 吸血鬼だったのか ... ? まさか ..... いや 、そんな訳が無い ..... 」
パーシー 「 “ 吸血鬼 ” は数十年前に絶滅した筈だ .... 俺は夢を見ているのか ... ?」
それを聞いたルークはとても間抜けな声を出した 。
何せ自分は吸血鬼なのに“ 吸血鬼 ” は絶滅した 、と言われているんだから 。
ルーク 「 っは 、それってどう云う ... !? 」
鳩が鉄砲に打たれたような顔をしながらもルークが問いかけるとパーシーは一瞬考えるような表情を見せた 。
そして暫くすると漸く口を開き一言こう言 。
パーシー 「 ... 人間による襲撃だよ 。 勿論俺は反対したんだけどね 。 」
感想くれないと殴るぞ♡((((