怖い話を集めたシリーズです!学校のことや日常のこと、恋のことなどいろんな怖い話を作っていくので楽しみに(?)していてください!怖い話が苦手な方は注意してください
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
意味が分かると怖い話
駐車するときの話です(怖い話が苦手な人は注意!)私結構怖い話は好きなんですよねw
俺は最近運転免許を取ったばかりだから、バックをして駐車をするときはお母さんに指示をもらいながらやっている。そんなある日。俺はお母さんに後ろにいてもらいながら車をバックした。「オーライ、オーライ!…んんっ!」俺は駐車をできたから車から出た。うん!今日は上出来だ!初心者とは思えないくらいうまくいった!お母さんに見てもらおう…って、お母さんは?車の後ろにいたはずだけど声が聞こえないな?
{解説}男性はお母さんを車で潰してしまったのだ…(んんっ!はその時の悲鳴)
怖い話、どうでしたか?できたら感想もお願いします!
怖い話…
怖い話が苦手な方は気を付けてください!(読まないことをお勧めします?)
私の名前は和泉(いずみ)。中学1年生だ。
普段はいじめられていて…今日もいじめられていた。
「ほら、和泉。早く鶏の鳴きまねしなよ~。」
「みんなも聞きたいでしょ?鶏の鳴きまね。」
みんな私がいじめられていることは見て見ぬふりをしている。
しかも私をいじめる風華(ふうか)・沙憂(さゆ)・璃々子(りりこ)は
先生のいないときにいじめてくる。
でもそのことを先生に言うといじめがエスカレートするかもだし、
私のことをかばうといじめの相手が変わるからみんな私を助けてくれない。
でもそんな私にいい情報を見つけてしまったのだ…。
ある日、家のパソコンでいろんなことを調べていると
「虐子(ぎゃくこ)さん」といういじめられている人を助けてくれる幽霊が
いることを知った。
虐子さんはいじめられている人を助け、その子をいじめている人に
罰を与えてくれるという幽霊だった。
でも虐子さんにそれをしてもらうには雨の日に虐子さんに会わなければいけない…
だから私はそれから雨の日は虐子さんを探していた…。
探して1ヶ月。ついに虐子さんを見つけたのだ。
「あの…!あなたって…虐子さん…ですか?」
「そうだよぉ、君、いじめられてるみたいねぇ?」
「なんで、分かるんですか…⁉」
「教えない。で、君には私の手が必要みたいだけどぉ、合ってるぅ?」
「はい!そうです!私はクラスの風華と沙憂と璃々子にいじめられているんです!
罰を与えてください!何でもするので!」
「何でもぉ?」
「はい…!」
勢いで答えたけどこれでいいんだ。
あの3人にいじめられなかったら私の人生は変わる…!
そう信じて私はその場を立ち去り家に帰った。
次の日、3人は学校に来なかった。
まさか、本当に虐子さんが…⁉
さらに次の日。3人は学校に来たけれど私にもう手出しはしなかった。
久しぶりに友達の歩美(あゆみ)・羅菜(らな)と帰っていた時。
「和泉、いじめられていたのに何もできなくてごめんね。
いじめが収まってよかったぁ。」
みんなの記憶はあの3人は先生に怒られて
いじめをやめたということに変わっていた…。
急に羅菜が話し始めた。
「ねえ、私見ちゃったんだよね。あの3人。体に青あざがいっぱいあったの。
3人そろって虐待されたとかないよね…?」
私は黙るしかなかった。
その話はそれで終わり、それからいろんなことについてお喋りしていた。
そして分かれ道。
「じゃあね、羅菜、歩美!」
「「ばいばーい」」
あーあ、1人になっちゃった。その時。
虐子さんに会ってしまった。
「ねぇ、君。この前の子だよねぇ?君…楽しそうだなぁ?
何でも言うこと聞くって言ったよねぇ?じゃあ、私・虐子の役割、代わってねぇ?」
「なんでもって…そんなことだとは知らなかった!やめて!」
そう叫んで私は逃げるように家に帰ろうとした。
でも、手を握られた。幽霊なのに…掴まれている…⁉
「代わってくれるんだよねぇ?」
「きゃあぁぁぁぁぁっ!」
あれから20年。和泉だったころの記憶はもう遠い…。変わってくれる子供を今も、探している…。
「君、いじめられているんだったらぁ、私に言ってねぇ?
願いは叶えるけど、私の役割を、代わってねぇぇぇぇぇっ⁉」
どうでしたか?また怖い話作るので面白いと思った方はお楽しみに!
かわいいうさぎ
学校の怖い話です 苦手な方は気を付けてくださいね!
私はるな。小学2年生。好きなことは動物を見ることで、特に学校のうさぎは大好き!今日もうさぎ小屋の前に行った。「あ、るなちゃん!今日も来てくれたんだね!」「夏樹さん!今日もうさぎ、見に来たんだよ!」この人は5年生の夏樹真湖(なつき まこ)さん。夏樹さんもうさぎが好きで、生き物委員会をしているんだ。私も5年生になったら生き物委員会、やりたいな… そう思いながらうさぎを見ていると…!「あれ?夏樹さん!今日、1匹うさぎが多い気がする!」「えっ…?先生がうさぎを足したんじゃない?今日月曜日だし。」今までは白いうさぎが5匹だった。それが…黒いうさぎが1匹増えて、6匹になっていたんだ。「そっか、新しい子もかわいいね!」そのときはこのうさぎに違和感を感じなかった。
次の日。私がまたうさぎ小屋に行くと…。「う、うさぎが…5匹も4んでる…!夏樹さん、どういうこと⁉」「る、るなちゃん…。うさぎが…わ、私も分からない、の…」夏樹さんは泣きそうになっている。黒いうさぎが私と夏樹さんのことを見る。その表情は…口が裂けるくらい笑っていたように見えた。そのとき、生き物委員会の徳田先生がきた。「どうしたの?って…えっ…うさぎが4んでるじゃない⁉何があったの、夏樹さん⁉」「今日この小屋に来たら…うさぎが…4んでいたんです…!何があったの?って聞きたいのは私の方なんですよっ!あっ…黒いうさぎがっ…って!いないじゃん…⁉」「ちょっと、他の先生呼ぶから2人は自分のクラスに帰って!この話は…絶対にしないことよ。」「「はい!」」教室への帰り道。「うさぎ…何で4んじゃったのかな…」「私も分からない…。5年生の教室こっちだから、じゃあね」「ばいばい」このうさぎが56したのかな…?黒いうさぎ、不気味だなぁ…。
夜。寝ていると黒いうさぎと夏樹さんが出てきた。「くろまる、よく5匹もうさぎを56してくれたわね…明日は…るなちゃんを56してね?そしたら私は…1人で作業に集中できるわ。墓作りのね?」「僕にかかればうさぎ56すなんて簡単だよ?だって…僕には悪魔の血が入っているもの。」うさぎはまたにたぁと笑った。夏樹さんって悪い人なの…⁉夢なんだよね、これは!
さらに次の日。私は理科室の前で夏樹さんを見た。夏樹さんは私に気づいてくれたようで…「るなちゃん!あのうさぎのこと…どうなったか知ってる?」「…知らないよ?夏樹さんも…知らないの?」「うん…」「生き物委員会なのに?」「うん。生き物委員だからだって知ってるわけじゃないよ。あのことは先生の方で終わらせそうな気がするし」「ばいばい」「あ、るなちゃん!できたら今日…また昼休みにうさぎ小屋来て!」「はーい!」やっぱり夢の内容は嘘なんだ。私のただの妄想。
昼休みになって、私はまたうさぎ小屋の前に来た。すると…黒いうさぎがいなくなっていたんだ。「え…うそっ!」「るなちゃん!そうなの!うさぎが消えたの…!」そう言った夏樹さんの服には黒い毛が付いていたんだ…。あの夢、まさか本当だったの⁉「あの…!消えたそのうさぎって夏樹さんのうさぎじゃないですか⁉」「そんなわけないよ!先生に決まってるじゃん!」「じゃあ…その服についている黒い毛は何なんですか?」「あーあ、バレちゃったんなら仕方ないよね?るなちゃん、君ともバイバイだね?」腕の中にはすっぽりと、黒いうさぎが入っていた。そして…突然視界が赤く染まった。
せっかく推理したのに主人公がやられた…。うさぎに悪い印象を持たれた方には謝罪。「ごめんなさい」
あの子のせいで…
おまじないが悪いことを引き起こす…⁉ ※このお話に出てくるおまじないは私が作ったものです 効果のあるおまじないではありません
あの子のせいで人生が変わってしまった。
あの子のせいで自分が得意な事がすごいことじゃないことが分かった。
あの子のせいで厳しい現実を見てしまった…。
そんなある日。自分の得意な部分を伸ばすおまじないを見つけた
ドリームフェアリー・ドリームキューピット・ドリームバード バレエが上手くなりたい!
私は4年生の羽田優羅(はねだゆら)。バレエを習っていて、この学年では一番バレエが上手いと思っている。ある日、このクラスに転校生が来た。「初めまして。私の名前は倉井ななといいます!得意な事はバレエで年少のころから習ってます!よろしくお願いします!」この子もバレエ習ってるんだ。どっちが上手いのか比べてみたいな。私がバレエを習っているのは月曜日で、今日がそう、バレエの日だ。
放課後。私がバレエ教室に入ると…転校生、倉井なながいた。「あ、羽田さんだったっけ?羽田さんもこの教室なんだね!よろしく!」「よ、よろしく…!」突然だったから反応が上手くできなかった。今日も頑張るぞ!そう思ってロッカールームで着替えた。「はい!じゃあ今日も練習を始めるんですが、その前に新しい子の紹介です。倉井さん」今日2回目のこの子の自己紹介…。「じゃあ、練習をはじめましょう。まずはV字開脚!」いつものように開脚をする。ななの方を見ると。ななは私よりも柔らかかった。この教室の中でも私は特にV字開脚が得意な方だったのに…。「倉井さん、柔らかいじゃない。ほら、負けないくらい頑張って、羽田さん!」「はいっ…!」それからもV字開脚だけじゃなく、他のこともななの方が上手かった。そしてレッスンの最後。「今年もバレエの発表会があります!今年はバレエでシンデレラを踊ろうと思います!役は1か月後に決めるので…」説明が終わって、私は希望する役を決めた。主役のシンデレラだ。そのためにたくさんの努力を積み重ねた。
そしてテストの日。シンデレラ役を希望したのは小峰(こみね)さん、大和(やまと)さん、なな、私の4人だった。他の子は王子や魔女、姉などの役を希望していた。「次、羽田さん」「はい」気持ちを落ち着けて、美しくしなやかに踊る。自分の中では今までで一番うまく踊れた。これならななにも勝てるだろう…。そう思っていた。
「結果発表です!」他の役の発表者が呼ばれていく。嬉しい反応をする子、涙を流す子…私は絶対に受かる!「そしてシンデレラ役は…倉井さんです!」「やったぁっ!」「えっ…」自分がダメだったなんて…信じられない。自分の得意な事が…ダメだったの…?その日はそれで終わりだったから逃げるように家に帰った。帰ったらその悲しさをかき消すようにスマホでいろんなことを調べていた。そのとき、見つけてしまった。自分の得意な事を伸ばすおまじないを見つけた。私に必要なのはこれだ!私はそのおまじないをしてみた。騙されてもいい、それくらいの気持ちで。
「ドリームフェアリー・ドリームキューピット・ドリームバード バレエが上手くなりたい!」
次の週。バレエの教室に行くとなぜかすごくバレエが上手くいくような気がした。リズムに合わせて自分の役の練習をした。結果がダメだった私は舞踏会の時の周りで踊っている女の子の役になった。
「お、羽田さん。集中してるね!このまま頑張れ!」「はい!」自分でも驚くほど上手くいっていて快感だった。でも。グラリ…視界が傾いて床に倒れこんだ後、私は意識を失ってしまったのだ…。
おまじないの最後には「※このおまじないを使うと絶対に叶いますが、命を落とす可能性もあるのでお気お付けください」と書いていたらしい。 私の命…失っちゃった…
おまじないのサイトを見るときは気を付けましょうね!(?)
性格
性格の悪い子には罰が当たります…⁉(怖い話です)
私は中3で美術部の副部長やってる羅々(らら)。クラスの中でも結構女子のリーダーっぽい扱いされててみんなより上って感じ?それと同時にヤンキーっぽく思われてる。
「あれ?木下さん、あの約束破ったの?ダメじゃん。」
そうやって怖い口調で言うとみんな怖がっていく。そうして…最終的には集団リンチ(いじめ)をすれば何とかなるし、先生にも言えない。
「佐野と笠井、今日の美術倉庫の掃除頼むわ。」
「「わ、分かりました…」」
おまけに3年生という先輩の立場だから身分も高い。あぁ、この生活ってとってもいい気分。
{そのころいじめられた女子達は…}
「ねえ、波木羅々っていう3年生知ってるよね?」
「知ってる!私いじめられたから…」
「あの人リーダーぶっていつも私と笠井さんに美術倉庫の掃除当番押し付けてくる…」
「許せない…許せないですよね…」
「復讐してやらない?例えばこうして…」
こうして女子たちは復讐することを決めた。
家に帰って動画を見ていたら。 ピロリンッ♬ メッセージアプリの通知が来た。開いてみると…
「え、誰?笠野って。」
そう思いながらメッセージを見てみると…。
『こんにちは、ララさん。私の名前は笠野なずな。』
『友達になろう?私、学校でリーダー格の女子なんだ。』
『ねえ、何か反応してよ。悲しいじゃん。』
この子もリーダー格の女子なんだ。いいじゃん。友達になって最後には騙してやる。
『いいよ、友達になろう。』
『ちなみになずなってどこ通ってるの?』
『〇✖中の…3年生』
〇✖中…私の通ってる学校じゃん。私の学年にこんな命知らずの子がいるなんて。でも…笠野なんて苗字のヤツはいなかったような…。まあいいか。
『なずな、明日の放課後、屋上で会わない?』
『いいよ!会えるの楽しみにしてるから。』
どうやって騙そう…
{女子たちは…}
「返事来たよ!木下先輩!」
「よし!じゃあ、次は友達関係になっていくか!」
そうやってどんどん仲良くしていくと、こんなメッセージが来た。
『なずな、明日の放課後、屋上で会わない?』
「あっちからそんな言葉がもらえるなんて⁉私たちも屋上で会おうと考えてた!」
「本当に好都合だね…!じゃあ、こう返そうか。」
『いいよ!会えるの楽しみにしてるから。』
「あとは明日…わざと遅れてみるか。30分くらい待たせたらどうなることか…」
「「あはははははっ!」」
「でも、怒らせちゃって正体突き止められたらいじめられちゃうよね。」
「まあ、そうなったときの集団リンチは本当にやってるふりみたいにするから任せなよ!」
「じゃあ、私帰りますね。また明日!」
「「「「「ばいばーい」」」」
今日の放課後はあのメッセージアプリで知り合った3年生と会う日だ。時間になったはずなのに、全然来ないな…。怯えてるとかない?すると、屋上へのドアが開いた。 キッキキィ…
「ウォォォォォォォ…」
「え…だ、誰…⁉」
「オマエヲ…コロス…」
目が、見えな、く、なって、いく…
{女子たちが屋上へ…}
「先輩起こってるでしょうかね…」
ドアを開けてみると。
「先輩いない…帰ったのかな…?」
「違う。あれを見て。あの死体は…」
「ひっ!…まさか先輩の⁉先生呼んだ方がいいんじゃない⁉」
「それよりも?なんで羅々は死んでるのか?」
「ウオォォォォォォ…」
「ちょっと、今の声誰がやったの?怖いじゃん」
みんな首を振る。
「これ以上考えると怖いから…もうやめとこう?」
「「「「「「うん」」」」」
声が1人分増えていた。
性格の悪い女の子は誰かを騙そうとした結果、ひどい目に会ってしまいました…。そして、性格の悪い女の子を騙そうとした女の子たちも…どうなってしまうのでしょうか…?
塾行きのバス
塾に行く途中の男の子。
疲れていたその男の子の乗ったバスは…⁉
俺は聡瑠(さとる)。
中学2年生で、今は塾に通っている途中だ。
家から近いバス停からバスに乗ったとき、塾に着くのは20分後だからいつも暇だ。
バスに乗ってから俺は、今日の出来事を思い出していた…。
俺が休み時間に次の授業の準備をしていると、岳(がく)がやって来て、こう言った。
「ねえ、留依(るい)くんと皇正(こうせい)くんが僕のことぽっちゃりって言ってくるんだよ!酷くない⁉」
…岳の体形は確かに少しぽっちゃりとしている。
でも俺は悲しませたくないと思って、お世辞を言ってしまった。
「岳は全然ぽっちゃりじゃないよ。僕の方が多分体形は…ね?だから安心していいよ。」
「聡瑠くんはスタイルいいと思うのに⁉でも…こんなこと言ってくれるのは聡瑠くんだけだから嬉しいよ。ありがとう。」
ちょっとお世辞としてやりすぎちゃった気がした。
次の休み時間、俺がトイレから帰ってくるときにちょうど留依と皇正が来た。
「聡瑠、お前さっきの休み時間に岳から体形のこと聞かれなかったか?」
「聞かれたよ。どうした?」
「俺たちは聡瑠のこと味方だと信じてるからな。」
「どういうこと?」
「…お前結構優しいからお世辞とか言ってんじゃないかって思ってさ。」
「流石にそんなことはしないって。」
留依の言っていることは本当に図星だった。
「まあ、人は簡単に嘘つくけどな。とりあえず行くぞ、留依。」
そう言って2人はトイレへと行った。
もう…嫌だ。
多くの人と関わってお世辞も嘘も言って…僕は最低だ。
でも、それに気づかない3人もどうかしている気がする…
俺は人間関係のことで精神的に疲れているんだよ…
そう思っていると、脳内に3人の顔がどんどん思い浮かんでくる。
「もう嫌だ!」
バスの中でも叫んでしまったんだ。
迷惑かな…って…ん?
『目的地を変更します。目的地は、冥界、冥界…』
何を言っているんだろう、運転手さんは。
そう思って周りを見渡してみると…
「誰も、バスに人が…乗っていない⁉」
この時間なら会社から帰る人がいつも数人乗っているはずなのに、今日は誰もいない。
しかも、100mくらい先にはブラックホールを連想させる黒い渦が見える。
今は信号だから止まっているけれど、もう…バスが動いたら終わりなんだろう。
歩道を歩いている人たちには見えていないのか?というくらい、気にせず歩いている人たち。
本当に何も見えていないのだろう。
バスから出ないと…そう思っていたら、バスが動き出してしまった。
「はは、もう、ダメなんだね…」
乾いた笑いをうかべながら、涙を流した。
私はよく習い事に行くときにバスを使うので、それに関係したお話を作ってみました!
お母さんはどこへ…
私(菜琉)のお母さんは行方不明になってしまった。どこへ行ったんだろう。
ある日、学校から帰り家に入ると、いつもは家にいるはずのお母さんがいなかった。
「ただいまー、お母さんどこー?」
反応がない。
テーブルを見てみるとメモが置いてあった。
読んでみようかな。
「菜琉へ。お母さんは知らない人に連れていかれました。探しに来てください…って!お母さんは、誘拐されたってこと⁉助けに行かなきゃ!」
私の家にお父さんはいない。
私が幼稚園だったころに病気で死んでしまったのだ。
しかも兄弟もいない。
「私、一人で探さないといけないのっ…⁉」
ピンポーン
ドアのチャイムが鳴った。
「はーい」
ドアを開けてみると、そこには幼馴染の亜奈がいた。
「ポストの中見てみたら、菜琉のお母さんが誘拐されたみたいなメモがあって!本当なの⁉」
「亜奈の家にも届いてたの⁉」
「…探すの手伝わせて!私、菜琉のお母さんにはいろいろ恩があるから!」
「ありがとうっ…!」
涙が出そう。
一人で探すよりはいいはず…だから本当に感謝している。
「まず菜琉の方のメモ見せて?」
「うん、いいよ。」
「…連れていかれましたって書いてるけどさ、誘拐される前にこれ書いてるんじゃじゃないの?だとしたらこのメッセージはおかしい!」
「本当だ。私だけじゃ気付かなかった…。」
「これってさ、普通に菜琉お母さんのドッキリかすぐに帰ってこれないってことじゃないの?」
「そうかもね!じゃあ、また明日!」
こんなメモのことを深く考えなければよかったじゃん!
「ただいまーっていっても誰も反応しないか…」
「おかえり、帰った時に家にいなくてごめんね。」
「もう、帰ってこれないってメモは流石に怖かったって!」
「…何?そのメモは。お母さんは知らないわよ。」
「え?このメモお母さん書いてなかった?」
そう言って私はメモを渡す。
「これ…本当に何?」
お母さんがそう言ったあと、リビングのドアの方から足音がした。
その人は手に銃を持っていた。
「この親子、ちょろかったな。ドアのチャイムが鳴った時は警察かと思って焦ったけれどな…。」
最後の言葉は主人公ではなく、殺人犯です
雛祭りの霊
霊が見える少女:巫胡(みこ)の怖いけど感動するような物語。
私は巫胡。生まれつき霊感を持っている。
これは、10年前…私が実家にいたころの話。
当時は16歳だった。
雛祭りということで家には雛人形が飾られていた。
(うわぁ、今日もいる…)
雛人形を見ると、いつも思ってしまう。
そう、この雛人形には、怨念?のようなものが憑いていたからだ。
雛人形は女の子の成長を祝うための神聖なものだ。
なのに、なぜかうちの雛人形にはその怨念が憑いている。
でも、それを口に出すことはできない。
『その霊に憑りつかれてしまうかもしれないから。』
(はぁ…なんかこれを見ると心が疲れるんだよね…)
何回も見て来たとはいえ、ちょっとびっくりしちゃうんだよね…。
夜になった。
いつものようにぼんぼりの明かりを消す。
なのに。
寝る前に無意識に雛人形を見てみると…明かりがついていた。
「あれ?父さん、母さん。ぼんぼりの明かり消したんだけど…またつけた?」
「つけてないわ。」
「つけてないぞ。」
「えっ…じゃあ、なんで…?私さっき消してたんだけど…。」
「消すのに失敗したんじゃないかしら。巫胡は昔からおっちょこちょいだもの。」
「そ、そっか。疑ってごめんなさい。」
そう言った母さんは額にうっすらと汗を浮かべていた。
私の記憶では、確かに消したはずだ。
そして、もう一度確認しながら明かりを消す。
やっぱり、さっきのは何かがおかしかったはずなんだ。
「はっ…!」
急に目が覚めてしまった。
「水…飲もうかな。」
リビングに行くと、雛人形がある。
(暗い中雛人形のあるリビングに行くのってなんか怖いな…。)
リビングに入る。
「な、何で…⁉⁉⁉」
雛人形のぼんぼりに明かりが灯っていた。
その時、後ろから肩をガッと掴まれた。
「ネェ ホントウハズット ボクノコトガ ミエテイタヨネ?」
「お前は誰だ…」
恐怖で口調がきつくなる。
「雛人形の怨念か。」
「チガウヨ ボクハ コノ ヒナニンギョウニ トリツイテイル ジバクレイ」
ジバクレイ…?あぁ、地縛霊のことか。
「どうするつもりなの。私はお前のことを成仏させるなんて無理だ。」
「ジョウブツ? ボクハ ソンナコト ヒトコトモ イッテイナイ。
ジョウブツ トカ ゼッタイ イヤダネ サレタクナイヨ。」
この幽霊…成仏する気ないのか。
「オイ ダマッテ ドウシタンダヨ ハナシタイコトガ アルナラ サキニ
イッテオク ホウガ イイダロウナ。ボクハ イマカラ オマエノ コト
アヤツルカラ。ノットルッテ イエバ ツタワルカナ?」
意識を乗っ取って私を操る…⁉
「そんなことお前にできるの?どうせ無理なんでしょ?私は知ってる。
毎年毎年お前はその雛人形に張り付くようにいたでしょ?そんなことしかできない
お前は何もできない!」
「ソンナコト オモッテタンダネ。 デモ ソンナ シンパイハ イラナイヨ。
ダッテ ボクハ ジバクレイノ ナカデモ トップクラス ダカラ。」
彼がそう言った瞬間、急に体から力が抜けた。
「な、何で…こんな、ことにっ…。」
「ダカラ イッタデショ。 ボクノ シンパイハ イラナイ。ジャア、ソノカラダヲ
ツカワセテ モラオウカ…!」
「誰か、助けてっ!」
最後にまともに発した言葉だった。
「あはははははは…あハハハハッ…アハハッハハッハ…」
自分が自分じゃなくなってしまった。
その時。
「その行動を今すぐおやめなさい。」
女の人の声が聞こえた。でも、母さんじゃない。
「ナニ?キコエナカッタヨ。ヤメロッテ?」
「そう。私は、あなたにその行動をやめなさい、と言っているの。」
「お前がその体を今すぐにでも動かしたら殺めるぞ。」
声のする方を向くと、そこには…!
「オヒナサマ、ト、お内裏様⁉ オイッ… マダ イシキ アッタノカ⁉
ヒトコトモ シャベルンジャ ネェェェェェェ!」
一瞬だけ、喋れた!よし、このまま!
「お雛様、お内裏様!この地縛霊を…祓ってくださりませんか! イマッ、クチノ
ウゴキヲ トメロト イッタバカリジャ ナイカ!ヤメロ!」
「巫胡さん、あなたがそう言わなくても、私たちはこの奴を殺める気なので、
大丈夫ですよ。安心して下さい。今から言葉を唱えます。」
「ヤメロト イッテイル!ヒナニンギョウモ ウルセェェェ!シャベルナ!」
「喋るのは悪いことではありませんので、そのまま続けますよ。では、さようなら。
地縛霊さん。 消えなさい。」
お雛様がそう言った瞬間、体が元に戻ってきたような気がした。
そして…黒い靄も無くなった。
「私、最初はお雛様たちの怨念が黒い靄になっていたと思ってて…
怖がっていたんです。ごめんなさい。だけど、本当にありがとうございました。
あのままだったら私、どうなっていたのかなって…思います…。」
やばい、泣いちゃう。
「あ…謝らないでくれますか?私たちもあの黒い靄にはすごく困っておりました。
でも、その地縛霊を殺れたのは、巫胡さんのおかげです。こちらこそ、ありがとう。」
「俺からも、ありがとう。これから何かあっても、助け合おう。」
「そうですねっ!」
それから私は実家に帰りその雛人形を見るたびに話しかけるようになった。
「ただいま。今年も頑張りましょう。雛さん。」
そう言うと、こう言ってくれる。
「助け合って生きていきましょう。今年もよろしくね、巫胡…!」
『雛さん、内裏さん、巫胡』という呼び方をするようになった。
霊感があるってたまにはいいかもしれない。
今日は3月3日雛祭りの日ということで、雛祭り関連の小説を作らせて頂きました!
どうでしたか?観想くださいね!
文字数は2265文字でした!
かわいいうさぎ 続編
このお話は元のお話を読まないと楽しみが減ります
(URL貼っておきます) ↓
https://www.tanpen.net/novel/b70b8ef7-64d1-43a8-9a60-734a68c2ad9b/
あ、これ怖い話苦手な人やグロいのが無理な人は気を付けてくださいね!
私は夏樹真湖。6年生で、生き物委員会の副委員長。
この委員会に入ったきっかけ…それは人間を不幸に陥れるため。
私は人間。だけど人間は嫌いだ。
そして、不幸を見るのは楽しい。信頼を得た人たちが不幸になっているのを見ると
楽しくてしょうがなかった。
私がそうやって不幸に陥れることが好きになったのは、1年前だったな。
最初の犠牲者は、るな…榎本るなだった。
あの子の断末魔は誰よりも良かった。そして、るなみたいな声を求めて、
6年生になった今でも黒うさぎのくろまるとこういったことをしている。
ただ、あの時は快感だったのに、今はこの現実が少し怖いとも思う。
それは…くろまるの正体だ。
正直、私もくろまるの正体は分からない。
私はうさぎなんて飼っていない…というか、生き物なんて家で飼ったことが無い。
「くろまる」という名前は、勝手に私が呼んでいるだけなんだ。
最近は、くろまると一緒にいていいのか、そう考えることも多い。
もう、くろまると関わるのはやめようかな。
寝ていると、夢の中でくろまるが話しかけてきた。
「ねえ、真湖。最近は全然人を56さないけど、僕が不気味になったとかないよね?
僕は悪魔の血が入ってるだけ…じゃないけど、うさぎだよ?」
その言葉に私は恐怖を感じた。
「ねえ…くろまる。くろまるの本当のことを教えて?
私…くろまるがただのうさぎじゃないことは知ってるよ?
これからも君が私と一緒にいたいなら、本当のこと言ってよ。
いつも…私の話しかしてないでしょ…?」
話がかみ合わなくても気にしない。
すると、くろまるは少し考えてから話し出した。
「僕が君に付き合ってあげてるんだよ?それに、僕の過去はまた今度ね?
その前に、1人、56しちゃいたい人がいるから。
僕は先に失礼するね?」
くろまるはそう言って消えた。
本当になんなの、あの悪魔のうさぎ。
それから、くろまるは私の前に姿を現さなくなった。
なんだか元気がない、ってクラスメイトは心配したけど…関係ないんだよね。
そして、1ヶ月経ったある日、再会した。
「くろまる!急に姿見せなくなって…どうしたの⁉心配したじゃん!
過去の話聞いちゃってごめん…ねえ、これからも一緒にいてよ…!」
流石に圧に押されたのか、くろまるは謝った。
「ご、ごめん…でも今日、僕の56したい人を56せるんだ。
ね、真湖ちゃん。今日が真湖ちゃんの命日だからね?安心してね。」
えっ… 脳が思考停止する。
私が…やられる対象⁉そんなの…そんなのありえない。
きっと何かの聞き間違えだ。そうだ、同じ学年にもう1人”まこ”ならいる。
「くろまる、それって、6年3組の川崎麻子のこと?」
くろまるは呆れたようにため息を吐く。
「6年2組の夏樹真湖だよ。君のことだよ。君さ、僕の過去を聞くなんて
そんなこと聞いちゃダメじゃないの?僕にとっては思い出したくないんだから。
鬱陶しいんだよ、君は。」
くろまるが近づいてくる。私よりも体は小さいのに、怖い。
目が血のような赤色だ。もともと目は赤いのに、今までもこの目を何回も
見てきたはずなのに…今は怖い。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
血しぶきが上がった。
誕生日記念小説ですが…このバッドエンド…大丈夫か?www
偽りの自分
久しぶりに怖い話作るぞー!
確認してみたら本当にこのシリーズの更新半年ぶりだった!w
えっとですね…この半年での成長を感じてくれたら嬉しいです(?)
成長してるかは知らんけどw
夏が少しずつ終わりに近づき、秋を感じるようになってきたある日の授業中。
「はぁ…」
隣の席の|桜木胡桃《さくらぎ くるみ》さんがため息を吐いた。
「どうしたの?」
気になっちゃって僕…|薪井楓《まきい かえで》は思わずため息の訳を聞いた。
「え、嘘、ため息出てた?気にしなくて大丈夫だよ。」
「もしかして…ストレス?」
「そんなとこ。」
「ストレスを解消するには寝ることが大事なんだって。
僕ら日本の高校生には睡眠が足りていないとも言われてるくらいだから、
寝てみるとすっきりするかも?」
少しでも役に立てればいいな、と思ってアドバイスした。
「ありがとう。実際最近寝れてなかったのは事実だから。
参考にするね。」
桜木さんが笑顔で答えてくれたことが、僕は嬉しかった。
そう、僕は桜木さんのことが好きだから。
もっと桜木さんのことを知りたいってずっと思ってる。
休み時間。
「楓、昼ごはん一緒に食べようぜ。」
「うん、いいよ。」
今話しかけてきたのは、幼馴染の|佐野静《さの しずか》だ。
クラスの中で弁当を食べながら、僕は話し始めた。
「静って確か彼女いなかったっけ?」
「いるよ、有希ちゃん。めっちゃかわいい。」
彼女自慢…どうでもいい。
で、今有希ちゃんって言われてたのは|湖島有希《こしま ゆき》って子。
「確かその子って学年でも結構モテてたよね。」
「楓、分かってるじゃん。かわいいんだよ。」
「かわいいを連呼しないで。僕の恋愛価値観もおかしくなりそうだからさ。
僕は、かわいいっていうよりも清楚な子が好きなんだ。」
「清楚な子が好き、か。ってことより!俺の恋愛価値観がおかしいとか言ったな?」
「ん?言ってないよ。僕の恋愛価値観もおかしくなりそうとは言ったけど。」
まぁ、恋愛価値観をおかしくさせてる静の価値観は変わってるに違いないけどね。
それから少し経って静に彼女が話しかけてきたので、
僕は邪魔者だと思って一人で今は使われてない教室へ行った。
「空き教室ってなんでこんなに教室より雰囲気いいんだろうなぁ」
僕はここを気に入っている。図書館よりも落ち着けるから。
すると、珍しく来客が来た。
「ふぁぁぁ…って、薪井くん!」
「桜木さん⁉どうしてここに⁉」
「落ち着きたくてね。今までにも何回か来てたんだけど…
薪井くんも前から来てたの?」
「うん。まさかこんなに行くタイミングが被らないとは驚いたけどね。」
「私もここ使っていい?」
「もちろん。」
え、え、えぇっ⁉
桜木さんもここ来てたの⁉
これって運命…⁉
そうやって僕がにこにこしてると。
「どうしたの?薪井くん。何かいいことでもあった?」
「ふぇっ⁉な、なんでもないよ。」
「そっか。悩んでるなら私も相談乗るよ?」
「大丈夫だから。気にしないでっ!」
焦った…
授業開始時間5分前のチャイムが鳴って僕と桜木さんは教室へ戻った。
それから何日か僕と桜木さんは空き教室で会って前よりも仲良くなり、
桜木さんが僕のことを楓くんって呼んでくれるようになった。
「楓くん、明日もここ来てくれる?」
「いいけど…わざわざどうしたの?」
「明日も来てくれるかなーって思っただけだよ。」
「もちろん来るよ。」
「分かった。じゃあ私は先に教室戻っておくね。」
「うん。」
何だったんだろう、今の。
次の日。
僕が空き教室に来ると、桜木さんが僕より先に来てた。
「楓くん!ちょっと、部屋の隅っこまで来て!」
いつもよりテンションの高い桜木さんが僕を呼んだ。
「どうしたの?」
僕が部屋の隅まで行ってみると。
「こうするため」
「こうするため…って?」
桜木さんが珍しく持ってきていたカバンからナイフを取り出した。
「ひっ…⁉」
僕はこんな人が好きだったの…?
ショックになった。
「なんでこのナイフを学校に持ってきたと思う?」
「さ、さぁ…」
「実は私、クラスのみんなに対して偽りの自分を作ってた。
本当の自分はもっとみんなに怖がられるような人間だったの。
何でそんなイメージが付いたと思う?
中学の時に、カッターナイフで消えて欲しいやつの腕を傷つけたから。」
そんな…
絶対流れ的に僕死ぬじゃん…
「私にとってはそれから一人で過ごした時間が楽だった。
先生に怒られたっていい。だからさ、楓くんのことも傷つけて…いいかなぁ?」
「や、やめてよ、そんな冗談。」
「冗談じゃないよ。これは本当の話だから。」
「桜木さんは僕のことを殺す気だよね。」
「さぁ、どこまで傷付けるかはその時まで分からないよ。」
「最後に言わせて。僕は、昨日まで桜木さんのことが好きだった。」
「…!」
一瞬、桜木さんは驚いた。
「そういうこというの…やめてよ。」
涙が一筋流れた。
「私も楓くんの事、好きだった。でも、前の自分の方が
自分らしくて好きだったから…なんで先に言ってくれなかったの…!」
「え、あぁ、えぇ…?」
まさか両想いだったなんて。
これで殺されることは免れた、のかな?
「手遅れだって。昨日までに言ってくれたら私はこの行動に
至らなかったのに…!
もう、全部が嫌になりそう…ごめんね、楓くん、バイバイ。」
ここからどうなったかは、あなたの想像次第。
久しぶりの怖い話、よく分かんない狂った話になった、かな?
えっと…とりあえず笑っとけばいいか(*´∀`)
友達
怖い話が苦手な方は気をつけてください!
{登場人物}
・神谷 奏(かみや かなで)
・一ノ瀬 詩織(いちのせ しおり)
梅雨の時期は、憂鬱な気分になる。
雨の日って気分が下がりがちだな。
「はぁ…」
私の名前は神谷奏。
中学2年生で、ネガティブ思考ってだけで他はただの平凡な女子だ。
私がいつも一緒にいる友達が、一ノ瀬詩織って子。
ちょっと病みやすい感じの子だけど気が合うんだ。
放課後、私と詩織が一緒に帰っていた時の会話。
「奏って死にたいと思ったこと、ある?」
「あるけど…どうしたの?」
「ううん、何でもないから。もう二つ質問があるの。
「死にたいと思ったことがあるなら、本当に死のうとしたことはある?」
「ないよ、だって命が亡くなるって考えたら普通…躊躇っちゃうでしょ?」
「…そうなんだ。あとこれが最後。
私と一緒にいて、嫌になったこと、ある?」
「ないよ!むしろ詩織といると楽しいよ!」
「そっか…ありがとね。」
「で、質問の意味何だったのー?教えて!」
「心理テストだよ。じゃあ私はここで。また明日、奏。」
「うん、じゃあね」
心理テストの結果気になるのになぁ…
次の日、詩織は学校を休んだ。
理由は家の都合だって。
私はそのことは全然気にせずに一日を過ごしていた。
でもやっぱり詩織がいないと学校ではぼっちなのも事実だし…
「昨日の詩織、なんかいつもとおかしかった気がする…?
おかしかったかどうかはいいけど変だったというか…」
心理テストといってもそんなにマイナスな感じのは見たことないし。
「帰りに詩織の家寄ってみようかな。」
詩織が心配だな。
放課後、私は一人で詩織の家に向かっていた。
「あ、忘れてた。スマホになんか連絡来てないかな…」
私と詩織はメッセージアプリで会話することもある。
「えっと、詩織、詩織っと…あった。」
でもそこには何もメッセージは送られていなかった。
「あれ、休みの理由とか今までなら送ってきてたのに…」
スマホを没収されたとかなら納得できる。
「ま、いいか。明日には来るでしょ。」
詩織の家に行く途中に橋を渡る。
ポツッ、ポツッ
「あれ、雨降って来た。今日の天気予報では降らないって言ってたのに…」
傘を出そうとかばんを橋の上に置いた。
その時。
橋の上に書かれたメモを見つけた。
読んでみると…
”奏が私を心配して家に来ることは予想出来てたよ。
心配ありがとう。
…でも、単刀直入に言って、私は奏のことが苦手。
それは死にたいと何回も思った程。
どうやってクラスでやっていけばいいのか分からなくて辛くなって。
だから今日、私はこの橋の下の川へ身を投げるって決めた。
いつか再開できるって思わないでね。私は奏とは喋らないつもりだから。
好きにさせてよ、死に方くらいはね。
きみのことは嫌いだ。さよなら。
一ノ瀬詩織より ”
「…!」
最後の所は文章が変な所もあったけど…それより。
奏は私のことを友達だと思っていなかったの…⁉
なんで言ってくれなかったんだろう…⁉
っていうか、もう喋らないってことはもう詩織は川に飛び込んだってこと⁉
私は雨の中、傘も差さずに橋の上から川を見下ろした。
すると、大きな岩の上に詩織のいつも付けてる薄い紫色のミサンガを見つけた。
「私が、詩織を自殺に追い込んだってこと…⁉」
絶望した。
「私、罪を償わなきゃ。」
涙も出なかった。
「詩織が私のこと嫌いでも、私はずっと詩織といたい。
だから私は詩織の飛び込んだ川を追いかけて、死ぬよ。」
でも、その瞬間家族の笑顔が脳裏に浮かんだ。
「あっ…」
でも、揺るがなかった。
そして私は、気が付けば川に飛び込んでいた。
---
「引っ越すって言ったらきっと悲しむから嫌いって書いちゃったけど…
奏、傷ついてないかな…?」
川にあるメモを見に来た私は、ぞっとした。
「…奏⁉」
大きな岩の所で、一人の女子中学生が浮いていた。
髪型と身長と…
きっとあの死んでいるのは奏だ。間違いない。
「まさか、本当に死んじゃうなんて」
もしかして、私が気に入っている薄い紫色のミサンガをあの時
落としちゃったのがいけなかったのかな。
「罪を償わないと。」
そして、奏に寄り添うような場所に落ちるように、川へと飛び込んだ。
---
{解説}
奏はメモを読んで、ミサンガの落ちていた川へと落ちたけれど、
でも詩織は、引っ越しの事で奏を悲しませたくないから
嫌いと書いてしまった。
実はメモの頭文字の一部は『だい好き』と読めるようになっていた。
でも奏はそれに気づかずに、川へと飛び込んだ。
そしてメモを確認しに来た詩織が川に来て、浮かんでいた奏を見つける。
罪を償うべきだと思った詩織も、川に飛び込んだ。
次の日、2人が死んだことがニュースに取り上げられたとか。
分かりにくい物語になっちゃいましたw
後ろからやってくる
怖い話が苦手な人でも読めるお話です!
(珍しくもないストーリーなので…)
ある日、私はいつものように夜遅くの時間に塾から歩いて帰っていた。
すると後ろからもう1つ足音が聞こえてきた。
「この辺りは人通りも少ないのに珍しいな…」
私みたいに塾帰りの人かな?それとも残業が終わって疲れて帰っている会社員?
どんな人がいるのかと気になって後ろを振り返ってみた。
でも、後ろには誰もいなかった。
気のせいか、と思って歩いても、まだ足音は後ろから聞こえてくる。
怖くなって走ってみると、後ろから聞こえる足音も早くなった。
「もしかして、ストーカー…⁉」
何回か後ろを振り返ってみたけれど、やっぱり人は全くいなかった。
そして、最後にもう一度振り返ってみたら…
私の後ろに、全身に黒い服をまとったものが這いつくばっていた。
{解説}
人通りの少ない所では自分の足音や声が妙に響くことがあります。
きっと自分の足音が響いたのが、他の人の足音と間違えてしまったのでしょう。
そして、彼女の後ろで這いつくばっていたのは自分の影でした。
全ては彼女の勘違いだったようですね。
解説を含めて449文字しかない超短編小説でした!w