いつも通り、からぴちの動画を見ていた少女。
すると突然少女の持つスマホが光だし、少女はその世界から消えてしまった。
消えたのは彼女だけじゃなく、他にも12人の少女とからぴちメンバーも消えてしまった。
次に彼女らが目を開けたら、そこは謎の世界。
彼女らは全員でその世界からの脱出を目指す。
けれどそう簡単には脱出できなくて___ ‥
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
お手本
名前:|佐々木 彩芽《ささき あやめ》
年齢:17
容姿:白の腰までサラサラロングヘアー、青色のぱっちり目、色白、紺色のセーラー服、赤リボン、白の短め靴下、茶色のローファー
推し枠:ヒロ様
好きなもの:からぴち、読書、ヘアアレンジ、人の話を聞く事、恋愛相談を聞く事
苦手なもの:料理、血、推しを呼び捨てにする事
将来の夢:カウンセラー
一人称:私
二人称:君、(名前)ちゃん・さん・様
三人称:あの人、(名前)・ちゃん・さん・様
サンプルセリフ:
「わっ!? わ、私、部屋でからぴちの動画見てたはず‥なのに、なんでこんなところに!?」
「ヒロ様!私、あそこになんか変なものを見つけたんです!もしかしたら脱出の手掛かりかもしれません!」
「私は○○ちゃんを疑いたくない、だから、本当の事を話して欲しいな。何でこんなことをしたのかも、全部。」
「か、からぴち様方を呼び捨てなんて恐れ多い‥私にはそんな事出来ません!」
「ヒ、ヒロ‥くん?で、いいんでしょうか‥?やっぱり無理ですよ呼び捨てなんてぇ!!」
その他:推しを呼び捨てする事に抵抗がある。
誰かが悪い事をしたら許せないけど、まずは何でそんなことをしたのか聞く。
希望:特になし
1.消える日常
いつもの下校路をいつものメンバーで歩く。
正直、友達と話を合わせるのは大変だ。
何にも面白くないのに笑わなきゃいけない。
私はそんな友達が嫌いだ。
友達とやっと別れて自分の家に入る。
家に入った途端、体の力が抜けてその場に座り込んでしまった。
玄関扉に寄りかかり、リラックスする。
バックに入れたスマホの通知音が聞こえた。
重い腕をなんとか動かし、スマホの画面を見る。
「‥からぴち様の新着動画だ」
体の重みはどこへ行ったのかと聞きたくなるくらいには指がスラスラと動く。新着動画をタップし、再生する。
スマホから聞こえるその声に癒されるのは、きっと私だけではない。皆それぞれの推しの声、全員の賑やかな雰囲気に癒されるんだ。
「__楽しそうでいいなぁ、からぴち様。__」
いつもはどんなに気分が落ち込んでても動画を見れば元気になれるのに、今日はなんだか元気になれなかった。
『からぴちって何?彩芽ちゃんそんなのが好きなの?』
「…」
さっきの友達の声が頭に響く。
私のせいでからぴち様が侮辱されたように感じてしまったのだ。私が馬鹿だったから、なのかな。
キラ…
「…え?」
なんでスマホが光ってるの?明るさ調整間違えた?
キラキラキラ…
「違う、これ勘違いじゃない!!」
スマホを思わず投げようとしてしまった。けれど、腕は思うように動かなかった。
「な、なんで!?」
私はその眩しさに思わず目を瞑ってしまった。
✄┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カシャン…
玄関の靴脱ぎ場に一台のスマホが落ちた。
スクールバックとスマホだけが玄関に残り、そこにさっきまでいた少女はどこかへ消え去ってしまったのだ。
ガチャ…
「ただいま〜…って、彩芽?」
現実世界から、いなくなってしまったのだ。
2.知らない世界
「…ん?」
目を開けたら空が青かった。
空というより、幼稚園生が遊んでそうな部屋の天井。水色クレヨンで塗り潰された天井だった。
「私、家にいたはずなのに…」
取り敢えず起き上がって部屋を見渡してみる。
やっぱりこの部屋は身に覚えのない部屋だ。
何処かで見たわけでも入ったわけでも無い。
どうしてこんな場所にいるのか。
それはわからないけれど、私はあのスマホが光った事でこんな世界に来てしまったんだと思う。てか絶対にそう。
「…扉を開けるか開けないか。」
外に出るかここで助けを待つか。
私は今、究極の二択を迫られている。
「えぇい出ちゃえ!!」
出ればなるようになる!!
ガチャ…
「…幼稚園?、」
さっきの部屋と同じ雰囲気の通路が広がっていた。水色クレヨンで塗られた天井、赤と黄色のポップな壁、緑色の床。
まるでそこは幼稚園…と言うか、小さい子の好きそうな場所だった。まぁ私はこんなところで興奮なんてしませんけどね!!
「…んー、どこ行けば良いんだろ。」
目的も出る方法もわからないからどうしようもない。
「…あれ、他にも人いたんだ。」
「え?」
「あ、ごめんなさい!」
振り返ればそこには灰色ショートヘアーに綺麗な服を着た男の人が立っていた。その人はどこからどう見てもからぴちの「ヒロ」様にしか見えない。
「俺、ヒロって言います!カラフルピーチって言うグループに所属してて…」
「ヒ、ヒロ様!?」
「え?あぁ、はい?」
「本物だ…いつも動画見てます!!」
「え!ありがとう!」
「あ、私は|佐々木 彩芽《ささき あやめ》です!、」
「彩芽ちゃんね。彩芽ちゃん、よろしくね。」
そう言ったヒロ様に手を握られ、ビックリしてしまった私は手を引っ込めてしまった。するとヒロ様は驚いた顔をして、申し訳なさそうに
「ごめん、いくらファンの人でもいきなり手を握られたら嫌だよね…」
と、手を自分の方へ戻してしまった。
だから私は慌ててヒロ様の手を引っ張り、
「いえいえ全然嫌じゃないです!!むしろありがたいっていうか!!」
自分でも何言ってるのかわからない。
ヒロ様も目を見開いて固まってしまっている。
「…ははっ!」
すると突然、ヒロ様が吹き出して笑った。
「え…?」
「笑っちゃってごめん(笑)!でも必死になって弁解しようとしてるのが面白くって(笑)」
「な、なぁ…!?」
顔が暑い。多分今私の顔真っ赤になってる…!
「推してくれててありがとう。とりあえず今は他に人がいないから探してみようか!」
そう言ってヒロ様は私の手を引っ張った。
正直言って離して欲しい。推しと手を繋いでいるという事実が夢見た事すぎて死にそう。あぁでも推しと手を繋いでいるのは嬉しい事でぇ…!!
もうどうしたらいいのー‼︎!