日虎です!もしすっくんがちょい早め(日車さん闇落ち前、渋谷事変前)に大量虐◯やらかしてたらの話です!すっくんなのでグロいかもしれません。しょうがないよねすっくんだもん。BL要素ご注意ください!えっちょっと待って日車さんかわいいんだが。スーツ入って風呂入った上に風呂の縁にもたれる36歳愛しい。3月15日に上げたやつからタイトル変えて上げ直しました。
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第二話 術師たちは動き出す
今回は特級たちの会議です。憂太が上層部にブチギレてます。女性のオリキャラが出ます。恋愛的に誰かと絡むことはなく、潤滑油的なものです。
コーヒーの入ったカップに、砂糖が4,5個入っている。
「…先生、砂糖入れ過ぎじゃないですか?」
特級術師の乙骨憂太は五条悟に声をかけた。
「糖尿病にならないように気をつけてくださいね」
「大丈夫」
五条は親指を立て、コーヒーに口をつけた。
「やっぱもう一個だったわ」
「君は相変わらずだね、五条君」
「あ、おひさ〜」
聞き慣れない声がして乙骨が顔を上げると、アメリカ人のようなスタイルの金髪の女性が立っている。
「…あなたが九十九由基さんですか?」
「そうだよ。君は乙骨憂太君だろう。」
「ええ、よろしくお願いします」
人懐っこく笑った乙骨に、九十九は面白がるように微笑み、口を開いた。
「して、乙骨君。君はどんな女がタイプかな?」
「…ええっ!?た、タイプ…?と、とりあえず…お座りください…」
「ああ、悪いね。それと、男でもいいよ」
乙骨に促されて、九十九はとりあえず椅子に座る。
「………ちゃんと自分の意志がある人です…」
「そうか。いいじゃないか。少しつまらないがね。ありがとう」
「はい…」
「それで、今日の本題は何かな?」
乙骨が笑顔のまま話し始める。
「まず、九十九さんにお越しいただいた原因は、大きく言うと虎杖悠仁の盛岡での大量殺人事件です。」
「…あぁ、ニュースで見たよ。宿儺の器の子だろう」
「あ、そうです!…虎杖君が大量殺人をしたっていう事実はあるんですけど、犯行時、虎杖君の体は宿儺のものだったんです」
「………そうか」
九十九が目を細めた。
それだけで大体の状況を察したらしい。
「お分かりかもしれませんが、虎杖君は自分が殺していないにも関わらず、今世間からバッシングを受けています。…その上、呪術界の上層部はここぞとばかりに虎杖君の執行猶予を取り払い、死刑をすぐに執行するよう言った。」
乙骨の口の前で組んだ手に力がこもる。人懐っこそうな笑みが、すっと冷徹な笑みに変わる。
「…クソだとは思いませんか?あの腐ったミカン共、ボケて善悪の判断すらできなくなってやがる」
「…ほう」
思った以上の乙骨の怒りに、九十九は面白そうに微笑む。
乙骨を制止し、五条は九十九の方に向き直った。
乙骨はハッと我に返る。
「すみません」
「別にいいさ。それだけ本気なんだろう」
「そんで、いくらバカで腐ったミカンでもあいつらは一応上層部のお偉いさんだ。実力が認められてる…悪く言えばめんどくさがられてる|僕ら《特級》がなにかアクションを起こさなきゃ現実は変わらない。なんとか悠仁を無罪にしてあげられるよう、九十九さんにも協力してほしいってわけ。もう裁判は決まってる」
「なるほどね。具体的には?」
「基本的にはなんか聞かれたらうまく口裏合わせといてっていうのと、九十九さんが日本にいる間は悠仁関連で戦闘になったら呼ぶかも。あとは、僕と憂太と交代制で悠仁の監視かな。今のところ戦闘員で仲間が僕と憂太しかいなくてさ」
「…監視?宿儺が暴れる可能性があるのかい?」
「……いや、今悠仁の精神状態はかなりやばい。あれは、気ぃ抜いたら自殺するよ。…どしたん」
「…そうか。いや、特級の力をだいぶ大胆に使うなと思っただけさ」
九十九はくつくつと笑い、乙骨と五条を見据えた。
「…乗ろうじゃないか。私も、あいつらのやり方に不満がないと言ったら嘘になる」
「ありがとうございます!」
乙骨がぱっと笑顔になり、九十九に頭を下げる。九十九は乙骨に対して微笑みながら言った。
「ああ、一緒に頑張ろう。あと、仲間を増やしたほうが良くないかい?」
「それは僕も思った〜。でも、上と繋がってない人で悪い事できて、僕らにビビって逃げない、しかも戦闘員ってなるとあんまいないよね。時間かけて口説いてる暇もないし」
五条の言葉にふたりとも納得する。
全員が一瞬黙る。
「その話、|妾《わらわ》も協力しようじゃないか」
不意に、部屋に女性の声が響く。
思わず全員がその方向を向くと、そこには三十代半ばの呪術師が立っていた。
憂太は心底驚いたような顔になり、五条はふっと笑った。
「入るならひと声かけてくれって言ったでしょ」
「|斎《いつき》さん!聞いてたんですか?」
「ああ、聞いていた。それにしても不用心だな、妾が入ってくる恐れがあるのに結界を張らないとは」
「…誰だい?」
「特別一級の|天城《あまぎ》斎だ、もともと弁護士をしていた。よろしく」
「斎さんはフリーの術師で、たまにコーチとして僕達のところに教えに来てくれることもあるんです。」
「そうか。それで、なぜ入ってこれたのかな?」
五条が笑みを浮かべたまま話し続ける。
「天城の術式は透過と分析。分析はいいんだけど、透過の方がちょっと面倒でね。姿を消してものをくぐり抜けるんだけど……軽い結界なら無視して入れる。だから、僕らぐらいのが作った結界がないと普通に入ってきていつの間に話聞いてたりする。安心して、モラルはちゃんとしてるから、聞かないほうがいい話と判断したら部屋に勝手に入ってきたりしないさ」
「ああ、妾の行動源は侠気だからな」
九十九が「へ〜、道理で奇妙な呪力があったわけだ」と言いながら天城に向き直る。
「それで、天城さん。君はどんな男がタイプかな?もちろん女でも結構さ」
「君、面白いな。そうだな、金目当てじゃなくちゃんと妾を見る男だよ。」
「…いいね、そういう女は嫌いじゃないさ」
「それはいいが、まず君も名乗ってはくれないか」
「ああ、すまないね。特級の九十九由基だ、よろしく」
「…よろしく」
天城はふっと笑い、全員を見回した。
「本題に戻るが、その虎杖悠仁の件、妾も協力しようじゃないか」
「それはありがたいんですけど…何か理由があるんですか?」
「盗み聞きの宿命さ。義理は大切にしないとね。」
五条がふっと吹き出す。
「まだ言ってたの?義理だの侠気だの」
「君だって、生徒思いは変わらないじゃないか。というか、久しぶりのような事を言うな。結構最近会ったろ。それに、虎杖君を担当する弁護士…ちょっと顔なじみなんだ」
「あ、弁護士ももう決まっているのかい?」
「そだよ〜」
「なんていう方なんですか?僕まだ名前聞いてなくて…」
天城は歯を見せてニヤッと笑った。
「日車寛見。妾の古い友人で、誰よりも正しい男さ」
読んでくださってありがとうございます。斎の階級を特別一級としたのは、特別一級の定義は高専は出ていないけど一級相当の実力がある人とのことだったので特別一級としました。別に禪院家縛りではないみたいです。個人的に侠気って言う言葉好きです。憂太があの感じで上層部嫌いなのかわいいです。三話もぜひ読んでください。
第一話 盛岡市で大量殺人事件 犯人は高校生か
グロい方のR15です。注意です。IFです。まだ恋愛要素はありません。ネガティブです。出てくるニュースの原稿とかが拙かったり、世間からの呪術高専の扱いが違ったりするかもしれません。喋るモブが何人かいます。モブに脅迫する五条先生がいるのでお気をつけください。キャラ崩壊注意。少し書き直しました。
【速報:盛岡市で大量殺人事件 犯人は高校生か】
本日未明、盛岡市で大量殺人事件がありました。手口は概ね殴殺、正体不明の傷口をしているものもあり、捜査を進めています。犯人は、東京都の高校生の虎杖悠仁(15)と見られています。
今現在、現場で対応が急がれています。
日車寛見はそこまで読んで、ニュースサイトにまみれている広告のたった5ミリ程度の✕印を押した。
(…そういえば、今日はやたらと救急車やらパトカーやらがうるさかったな)
画面には、淡々と事件を告げる文章と、現場と証明写真の二枚『虎杖悠仁』の写真が載せられている。
(高校生か…刺青。グレたわけだ)
現場の写真にのみ傷のさらに下の頬や鼻、顎にかけて刺青にも似た不気味な模様がある。
証明写真には、それがない。
まるで地獄のようなコンクリートと血の野原になってしまった夜の盛岡の街に『虎杖悠仁』らしき人物が立っている。筋肉質な拳から血が滴っている。
そこまで見ただけでも、『虎杖悠仁』がどうなるかは分かった。
『虎杖悠仁』が大量殺人をしていようがいまいが、これだけ大々的に発表され、拳に血のついている写真まで撮られていれば、有罪はもはや目に見えている。
しかし、高校生という年齢や、「立場上被告人の味方」というこちらの立場によって、弁護士に対してはさも自分が罪を犯していないかのような態度を取るだろう。
日車は白目がちな目を少しだけ細めた。
「……これを担当する弁護士は大変だぞ」
日車は、ニュースサイトと目を静かに閉じた。
「…おい!聞こえてるのか!」
若い呪術師は、虎杖悠仁の肩を揺さぶった。そして、その拍子にガクンと揺れた虎杖の顔が街灯で照らされ、両面宿儺の模様がくっきりと見える。
「……やはり両面宿儺の犯行か。」
後ろから壮年の呪術師がかけてくる。
「上からの命令だ、虎杖悠仁の死刑執行猶予は取り消しですぐさま死刑を行えとのことだ。早くやれ」
「……えっ」
「ほら」
「………………悪いな。こっちも仕事なんだ」
若い呪術師は、腰につけていた呪具に手をかけ、取り出そうとした。
「おっと、ダメダメ」
「…は!?五条さん!?」
いつの間にか、呪具は若い呪術師の手ではなく特級呪術師の五条悟の手の中にあった。
「これ没収ね〜」
「五条さん、困りますよ」
壮年の呪術師が五条に声をかけながら自らの背中に付けた呪具に手を伸ばす。
「…|それ《呪具》、バレてないつもり?」
五条は素早い動きで呪具を奪うと、虎杖を抱え上げた。口にはいつもの軽薄な笑みが浮かんでいる。
「僕のお姫様抱っこなんてそうそうしてもらえるもんじゃないよ、よかったね悠仁」
「五条さん、なんでそんなことをするんですか!そいつは人殺しですよ!」
「あ゙?」
「…ッ!」
五条が軽薄な笑みを浮かべたまま指先にぽうっと呪力の炎を灯すと、壮年の呪術師は舌打ちをした。
「…その薄っぺらい命、欲しかったらそいつを殺すな」
「……!…」
呪術師はふたりとも、特級という圧倒的な力には逆らえなかった。
五条はそのまま、虎杖を連れて補助監督である伊地知潔高の運転する車で帰っていった。
街はひどい惨状だ。もはや事変といってもいい。
あたりは血や瓦礫で足の踏み場もない。腕や足や骨がそこら中に転がっている。ひどいものだと内臓や、もはや原型をとどめていないものまで散乱している。
どこからも聞こえる叫び声は、ハーモニーになんてならない不協和音のコーラスだ。
「…優希っ!優希ぃ!行かないでよぉっ!!いやっ…いやぁ!」
「痛いよぉ、お兄ちゃぁあん!」
「どなたか、黒のパーカーに黄色いズボンの8歳くらいの男の子を見ませんでしたか!?」
「誰か助けて!おじいちゃんが建物の下敷きになったの!お願い、誰かぁ!!」
「…ふざけんなよ、嫌だよ、お前、死なないって言っただろうが!」
「香菜はどこ!?ねぇ、香菜はどこに行ったの!?」
「あの男はどこだ!?あの高校生くらいの男だ!あいつが美咲を殴って殺したんだ!」
「おかあさぁあん!!やだよぉ!!誰か助けてよぉ!」
一体何人が死んだのだろう。
一体何人分の命が、少年の肩に重くのしかかることになるのだろう。
車の中で、五条は意識のない虎杖の顔を見た。
「…これは頑張らなきゃな」
「…あなたが頑張るなんて、あなたが戦うものはどれほど強大なんですか」
伊地知が少し皮肉を織り交ぜて答える。
五条は自らのつけている目隠しにそっと手を伸ばした。
「……|これ《六眼》じゃ解決できない、世間の声さ。」
「裁判起こす前に虎杖君は死刑なんじゃ…」
「え?ほら、連れて帰ってきてるじゃん」
「えっ、生きてるんですか?」
「生きてるよ」
「生きてるならいいんですけど…上との交渉は大丈夫なんですか?」
「今、上のワンちゃんを二匹脅してきた」
「えぇ…」
「大丈夫、僕最強だから」
「さっきと言ってることが違いますけど」
五条は微笑みながら、目隠し越しに地獄と化した町並みを見つめた。
日車は小さく欠伸をした。
いつもなら寝ている時間だ。
つい盛岡で起きた大量殺人について調べてしまった。
現場は盛岡の中でも日車の事務所とは遠いが、日車の事務所まであたりにろくな弁護士はいない。
(……これを担当する弁護士って、俺かもな)
日車が先程の自分の独り言に対してそう思うと同時に、スマートフォンが揺れた。
「…はい、日車法律事務所です」
「…はい」
「………!…いえ、承知しました」
そして、半ば力のこもった指で電話を切った。
「…………寝溜めしておくかな」
日車はノートパソコンを閉じ、部屋の電気を消した。
まだ何も知らない枯れかけの|向日葵《ひぐるま》は、静かに眠りについた。
読んでいただいてありがとうございます。もしこの小説を読んで時間が無駄にならなかった方は応援コメントくださるとめっちゃ喜んでその拍子にライトに手ぶつけます。誤字・脱字や公式設定の間違い、矛盾などもありましたらぜひ言ってくださるとありがたいです。ラストの向日葵と書いて「ひぐるま」と読んでるのは、「向日葵」をそう読むこともあるらしいからです。そういえば19巻の表紙で日車さんは向日葵持ってましたね。ちょっとでも「おもろいやん」って思った方は二話も読んでいただけるとありがたいです。