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目次
最後の花火
この花火が君と見る最後の花火
来ない…友達と花火を見るって約束していたのに。
もしかしてハブられてる?
前もこんなことがあったような。
浴衣着ておしゃれしたのに、見せて褒めてくれる相手なんていない。
ていうか友達なんていない。
ノリで誘われただけだ。
私が思い切って「いく!」っていったらみんな戸惑ってたもん。
私、可愛いのにどこがダメなんだろう。
っていうかナンパされちゃうかも!?
あまり外に行ってなかったからナンパとかされなかったけど、こんなに可愛いからされるに決まってる!
??「あのー」
ほら!?早速ナンパ!
叶羽「なんでしょうか?」
??「あのー◯◯ってどこにありますかねー?友達と約束しててー」
あれ…ナンパじゃ、ない!?しかも友達と約束って…羨ましい…
叶羽「まっすぐいって右に行ったらあります」
??「あ、ありがとうございまーす」
あぁ…私も友達と花火見に行きたいなー
??「あの!またすみません…」
あれさっきの人?次こそナンパ!なわけないよね…
叶羽「なんですか?」
??「あのーキーホルダー落ちてましたよ?違いますか?っていうかあなた…1人ですよね?よかったら…」
え?
??「花火一緒にみませんか?」
え、えええ!?
**??視点**
はぁ…はぁ…やっと祭り会場ついた!
◯◯ってどこにあるっけ?
あーあそこの人にきこーあ…でもあの2人カップルっぽいからやめとこ、あそこのおばさんはー、話が長くなりそうだからやめとこーあーあそこの人は1人だからいっか。
??「あのー◯◯ってどこにありますかねー?友達と約束しててー」
叶羽「まっすぐいって右に行ったらあります」
??「あっありがとうございまーす」
なんかさっきの人怒ってた?っていうかもう時間だ!早く行かないと!
はぁ…はぁ…やっと着いた!
友人A「おっそいなー」
?? 「ごめんごめん!っていうかさっき1人でいる可愛い子に会って場所わからなかったから喋りかけたらちょっと怒ってて怖かったわw」
友人A「えーその子に花火見ないか誘ったらよかったのにー可愛かったんやろー?1人で怒ってたってことは彼氏が待ち合わせの花火にこんかったとかやないん?」
あーそういうこと?でも赤の他人に話しかけられたら怖いと思うんだけど…
??「そのこと他人だよw?」
友人A「ナンパするだけしてきたらw?ナンパ待ちの子だったりしてw」
??「そんなことないでしょw」
友人A「てかお前服にキーホールダーついてるでw」
何これ?うさぎのキーホルダー?さっきの子のやつかなー
??「ちょっと届けに行ってくるー」
はぁ…さっきの人いた!
??「あのーキーホルダー落ちてましたよ?違いますか?っていうかあなた…1人ですよね?よかったら…」
あの子1人だし、俺は優しいから誘ってやるか。
??「花火一緒にみませんか?」
**叶羽視点**
え、えええ!?!?!?ナンパ!?っていうか返事しないと!
叶羽「キーホルダー私のです!あ…あの!友達が花火の約束取り消しにしちゃって…一緒に花火見たいです!」
??「じゃあ、場所取りに行きましょ」
男の子と初めて花火を見る!
「きゃあっ!」
「ガシッ!」
??「大丈夫ですか!?」
人混みのせいで倒れそうになっちゃった…
??「危ないので手繋いどきましょ」
キャッ!初めて手繋いだ…
手、あったかいな。
でも手汗やばいかも!
??「もう花火始まっちゃってますねー、場所、ここでいいですか?」
叶羽「え?あっ大丈夫です…!」
そして私は君と手を離して座った。
そして何回か花火が空へ飛んだ。
次の花火が最後の花火…
まだ終わりたくないな。
君の名前を聞きたかった。
また明日会ってたくさん話がしたかった。
また花火に行きたかった。
「ヒューーーーーーー」
**ドンッ!**
最後の花火…
??「花火綺麗ですね」
叶羽「あ、はい!」
??「月も綺麗ですね」
叶羽「で、ですね!」
??「あなたも…」
友人A「おーい!!!飯食って帰ろうぜ!!!」
??「あっ、友達がきたからかえりますね」
もう、帰っちゃうの…?
??「では…さようなら!」
…
なんでそんなに笑顔でバイバイできるの?
あなたは悲しくないの?
私、初めてだったんだよ。
誰かと花火を見るの。
誰かと手を繋ぐの。
全部初めてだったから…ドキドキしちゃうに決まってるじゃん。
好きになっちゃうのに決まってるじゃん。
初めてかっこいいと思った。
初めてまだ話したいと思った。
君とまた出会うことはない。
この恋は終わった。
初恋、短かったなー。
これが私の最後の恋で、君と見る最後の花火だった。