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目次
カツドンマン
俺の弟はかつ丼が大好きだ。
コンビニに行くといつもかつ丼を買う。
正直、そんなに食べていたらそのうち太ると思う。
だから俺は言った。
「そんな食べてたら太るよ?」
すると、弟はこう言った。
「いーよ、太んないよ。」
まったく、分からないやつだなぁ、
まあそのうち太るだろう、そう思っていた。
だが、弟はまったく太らない。
かといって、野菜を食べているわけでも無い。
野菜なんか、全くと言って良いほど食べない。
学校の給食も毎日おかわりしている。
なんでだ。
おかしい。
ずっと考えていると眠くなってきたので、ベッドへ向かって眠りについた。
---
次の日
「うわーーーーっ!!!!」
弟の叫ぶ声が聞こえて俺は飛び起きた。
叫び声が聞こえた方に行くと、そこにはカツドンマン、らしきものがいた。
いや、ソイツは正真正銘あのカツドンマンだった。
なんでだ。
ていうか、本当にコイツが俺の弟なのか?
ニセモノ、ということはないのか?
そう思った。
だが、ソイツは正真正銘弟だった。
なぜなら、ソイツから弟の声が聞こえたからだ。
なんで、
なんでそんなことになってるんだ。
そんなことを考えていると、足元に一枚の紙と、謎の液体が入った小瓶が落ちていた。
なんだろう。
そう思い拾ってみると、そこにはこんなことが書かれていた。
『カツドンジュッパイタベタモノ、カツドンマンニスガタヲカエル』
そうか、弟はもう10杯も食べたのか。
だから言ったのに…
……あれ?
文章の続きがある。
『モトノスガタニモドルニハコノクスリヲノマネバナラヌ』
この薬を飲めば元の姿に戻れるのか!
弟に飲ませてみよう!
---
「おい!これ飲んだら戻れるらしいぞ!」
「えまじ?じゃあ飲むわ」
そう言って、弟は小瓶の中身を全て飲み干した。
その瞬間、弟がいきなり眩しい光に包まれたのだ。
瞬きをすると、そこにはいつもの弟がいた。
「あ、戻ったw」
「あほんとだwww」
「今の何だったんwwww」
ちゃんちゃん♪