本当に少しずつ進めていきます
読みやすい小説、雰囲気のある小説を目指しています
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
クレイモアの少女 「1」
ゆっくりスクロールしてお楽しみください
--- 少女は、1人でした ---
--- 少女は、泣いていました ---
--- 町には、雨が降っていました ---
--- 町には、太陽がのぼりかけていました ---
--- 少女は、歩き始めました ---
--- 少女は、自分の父親を探していました ---
--- 母親は、いませんでした ---
--- 頼れるのは、父親だけでした ---
--- 少女は、役所へと向かいました ---
--- ですが、子供は入れてもらえませんでした ---
--- 少女は、子供でした ---
--- 少し前に、5歳の誕生日を迎えたばかりでした ---
--- 少女は、ひどく痩せていました ---
--- 少女は、お腹が空いていました ---
--- 少女は、今にも倒れてしまいそうでした ---
--- 役所に入れてもらえずに、引き返す道の途中 ---
--- 傘をさして果物を売っている、おじいさんに会いました ---
--- おじいさんは優しい人でした ---
--- 「そこのお嬢さん」 ---
--- 少女はおじいさんに、大きな桃をひとつもらいました ---
--- その桃は、少女の細い両手からはみ出すほどの大きさでした ---
--- 少女はおじいさんに頭を下げると ---
--- 桃に、かじりつきながら ---
--- またどこかへ歩いて行ってしまいました ---
こんな感じで少しずつ小説を更新していくことにしました
これならそこまで更新頻度も落ちない…はず…
できる限りは頑張っていこうと思います
ここまで読んでくれてありがとうございました
クレイモアの少女「2」
--- 少女は、2人の大人に出会いました ---
--- 「こんなところに下の民がいるぞ」 ---
--- 少女はひどく打たれました ---
--- 少女は、抵抗することをしませんでした ---
--- 少女は、抵抗することは無駄なことだと知っていました ---
--- 少女のお父さんは抵抗しました ---
--- 少女は、お父さんがどこにいるか知っていました ---
--- 少女の体にはあざがたくさん付きました ---
--- 血が出ているところもありました ---
--- それでも少女は歩き続けました ---
--- 少女は泣くことをやめました ---
--- 大人たちが去っていくと、少女はまた歩き始めました ---
--- やがて雨は上がり、太陽もその姿を表しました ---
--- 少女は、言いました ---
--- 「誰か、お父さんを助けてあげてください」 ---
--- 少女は、か弱い声でそう言うと ---
--- その場に倒れ、深い深い眠りにつきました ---
クレイモアの少女「3」
--- 少女が目を覚ますと、そこは知らない場所でした ---
--- 少女の元に、3匹の小鳥が舞い降ります ---
--- 小鳥たちは、倒れた少女の手を優しくつつきました ---
--- 痩せた少女の手には薄く跡が残りました ---
--- その跡はまるで、小鳥たちが少女を励ましているように感じたのです ---
--- 少女は立ち上がろうとしました ---
--- ですが、上手く体に力が入りませんでした ---
--- 少女は察しました ---
--- もう少女は、3日ほど前から今までの中で ---
--- 桃をひとつしか食べてこなかったのです ---
--- 小さな少女には限界が近づいていました ---
--- そんな少女を心配して、3匹の小鳥たちは少女に寄り添います ---
--- ぐちゃっ… ---
--- 少女の手は紅に染まりました ---
--- 少女はそのまま1匹の小鳥…であったものを ---
--- 自分の口へと運びました ---
--- びっくりした小鳥たちは逃げていってしまいました ---
--- 少女は立ち上がりました ---
--- お父さんを探すために ---
--- 少女は歩きました ---
クレイモアの少女 「4」
--- しばらく歩いていると、少女は4人の男の子に出会いました ---
--- 男の子たちは全員少しずつ顔が似ており、兄弟だと言うことがわかります ---
--- 綺麗な服を着ていて、少女とは全く違う様子でした ---
--- 男の子たちは少女を軽蔑するような目で見つめると、1人が少女に近づいてきました ---
--- 「こんなところで何やってる」 ---
--- 「汚らしい小娘が」 ---
--- 他の3人からも「下の民、下の民」と怒鳴られました ---
--- 少女は仕方なくここから離れようとしました ---
--- すると、男の子たちの後ろから大人が1人やってきました ---
--- 真っ黒のスーツに身を包んだ男の人でした ---
--- スーツの人は、男の子たちの手を握ってどこかへ行ってしまいます ---
--- 少女は少し悲しくなりました ---
--- 血で汚れた拳を握りしめながら ---
--- 少女はまたどこかへ歩き始めました ---
クレイモアの少女「5」
--- 少女は、町の人々に差別され続けていました ---
--- 少女は、それでも父親を探し続けました ---
--- 少女は、町の中をひっそり歩いていました ---
--- 5人の大人たちが円になり、何か話をしているのを発見しました ---
--- 少女は建物の影に隠れ、聞き耳を立てました---
--- 「もうそろそろあの男も限界だろう」 ---
--- 「身分差別のない世の中になんて、なるはずがない」 ---
--- 「そんなことをしている暇があるなら、仕事すればいいのに」 ---
--- 「あの男、1人娘がいるんだろう」 ---
--- 少女は自分の父親の話をされていることに気付きました ---
--- 先ほどよりも建物の壁にくっつき、よく耳を澄ませました ---
--- 「身分がどうたらこうたら言っても過去を変えられるわけじゃあるまい」 ---
--- 「特に下の民が言っても無駄だろうな」 ---
--- 5人の大人たちはくすくすと笑いながら話し続けました ---
--- 途中まで真剣になって聞いていた少女も、いつか耳を塞いでいました ---
--- 「お前たちは下の民の気持ちなんぞ、微塵も解っちゃいないんだ」と ---
--- 少女はその場を離れました ---
--- そして父親がいると考えるこの町から、出て行こうと思いました ---
--- 少女の目的は父親を救うこと ---
--- それと同時に、似たような目的が増えました ---
--- 身分差別改善に向けて役所と戦い続ける父親を救うため ---
--- さっき聞いたもし過去を変えることができるのならば ---
--- それがどれだけ非現実的なことでも ---
--- 幼い少女は、その純粋な心で歩いていきました ---
クレイモアの少女「6」
--- 少女はやがて、町の外へ出ました ---
--- 少女は、今まで町の外へ出たことがありませんでした ---
--- 見たこともないような景色に戸惑いながらも、その足を止めることはありません ---
--- 少女は、道端に生えていた木の枝に、何やら袋がかけられていることに気付きました ---
--- 少女は、背伸びをしてやっと袋に手が届きました ---
--- 少女が袋に触れた瞬間、カチャリ、と金属の鳴る音がしました ---
--- 少女はその袋を手に取り、中身を開けました ---
--- そこには6枚の銅貨が入っていました ---
--- 少女はそれを、大切そうに握りしめました ---
--- そしてその銅貨を袋に戻し、袋を握りながら進むことにしました ---
--- 少女はその銅貨を、神からの贈り物のように受け取りました ---
--- きっと誰かが応援してくれているんだと、そう思いました ---
--- 歩くたびに袋の銅貨は小さく音を立てました ---
--- なぜかその音が、少し心地よく少女に聞こえました ---
--- 「君、こんなところでどうしたの?」 ---
--- 袋に夢中になっていた少女は気付きませんでした ---
--- 声をかけられ咄嗟にその方向を向くと、大きなリュックを背負った男の人が立っています ---
--- 「ここから先は寒くなるよ」 ---
--- 「子供1人でどうしたんだい?」 ---
--- 少女はなにも答えませんでした ---
--- ただじっと、そこで立っています ---
--- ぐぅ… ---
--- 小さな少女のお腹が鳴りました ---
--- 男の人は少し笑いながらリュックを下ろして言いました ---
--- 「お腹が空いているんだね、お金を持っているみたいだし、何か買っていくかい?」 ---
--- 男の人は行商人のようでした ---
--- その人が言う通り、お腹が空いていた少女は袋を男の人に差し出します ---
--- 「まいどあり」 ---
--- 男の人は優しい声でそう言いました ---
クレイモアの少女「7」
すみません7話だけ永遠に予約投稿になってました
--- 行商人の男の人は、リュックの中から色々なものを取り出します ---
--- それはどれも美味しそうなものでした ---
--- 小さな瓶には、小さな飴が7つ入っています ---
--- 少女にはその飴がとても綺麗に見えました ---
--- 青色の半透明で、瓶に当たった光が反射してキラキラと輝いています ---
--- 少女が瓶を見つめている間にもリュックから他のものが出されました ---
--- ある程度出し終わると少女はその瓶に指をさして言いました ---
--- 「これを、ください」 ---
--- とても小さな声でしたが、男の人にはちゃんと届きました ---
--- おまけとして、長い葉に包まれた小さなお肉もつけてもらいました ---
--- 葉を解くと、まだ湯気が立っていてとても美味しそうです ---
--- 少女はそのお肉にかぶりつきました ---
--- そんな少女を見た男の人は、安心したような笑顔を見せるとどこかへ行ってしまいました ---
--- 少女はお肉を食べ終えると、袋の代わりに飴の入った瓶を握りました ---
--- 温かいお肉を食べて元気になった体を精一杯動かし ---
--- 道の続くままへ少女は歩いて行きました ---
滲目ごきさん、神話の狼さん、ファンレターありがとうございます
励みになります
これからも更新頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします
クレイモアの少女「8」
--- またしばらく歩き続けていると、あたりは暗くなってきました ---
--- そんな中、少女は8つの灯りを見つけました ---
--- 本当に小さな集落のようものが、そこにはありました ---
--- 寝る場所も帰る場所もない少女は、その集落に向かいます ---
--- コンコンコン ---
--- 少女は、灯りのついていた8つの家全ての家のドアをノックしました ---
--- ですが、どの家も顔を出してはくれませんでした ---
--- 少女に構っている余裕がないのか、それとも留守なのか ---
--- 少女には分かりませんでした ---
--- 少女はその集落の辺りを歩いていると、灯りのついていない家を見つけました ---
--- そこからは、微かに物音がします ---
--- 人がいる、と確信した少女はその家のドアをノックします ---
--- 少女は家のドアをノックした瞬間、音は鳴り止みます ---
--- 集落の周りを囲む、森の葉が揺れる音が響きました ---
--- 誰も出てこないことを不思議に思った少女は、ドアを軽く引いてみました ---
--- ギィ…と音を立てながら、ドアが少し動きます ---
--- それでも人が出てくる気配はありませんでした ---
--- 少女はそのままドアを引きます ---
--- ギィ… ---
--- 少女は、目を瞑りました ---
クレイモアの少女「9」
--- 少女は、一瞬見てしまいました ---
--- 紅く染まった9人の死体を ---
--- 子供が3人、大人が4人 ---
--- 老人も2人、そこに倒れていました ---
--- 少女は、走り出しました ---
--- 少女は、逃げ出しました ---
--- 少女は、見てしまいました ---
--- もしかしたら、まだ近くに犯人がいるかもしれません ---
--- 夢中になって走っている少女に、話しかける者がいました ---
--- 「そこのガキ、危ないよ」 ---
--- 少女は、声のする方向を振り向きました ---
--- 少し遠くに、ガタイのいい女の人が1人しゃがんでいます ---
--- 木の影に隠れて身を隠しているようでした ---
--- その女の人は少女に向かって手を振っています ---
--- 「おいで、じゃないとあんたもああなっちまうよ」 ---
--- 少女は、騙されたと思ってその女の人のところまで行きました ---
--- するとすぐ横の枯葉の山から葉っぱを握り、少女に被せました ---
--- 「少しこのままで待っていてね」 ---
--- すると女の人はどこかへ行ってしまったようでした ---
--- 少女、は今にも泣き出しそうな感情を抑えました ---
--- 自分の心臓の音が、はっきりと聞こえます ---
--- そしてその音に紛れて、金属のぶつかり合う音が響きました ---
クレイモアの少女「10」
--- 少女は、早くここから逃げ出したい気持ちでいっぱいでした ---
--- 目を瞑って気を逸らしている間にも、恐怖心は増すばかりです ---
--- 少女は待ちました ---
--- 「あと、10秒だけ…」 ---
--- 少女は心の中でそう唱えます ---
--- 10秒は、あっという間でした ---
--- 限界を迎えた少女は、被さった枯葉を落とし立ち上がりました ---
--- 少女は、振り返りました ---
--- 絶えず鳴り響く金属音の正体を、目にしました ---
--- 先ほどの女の人は長い、少し大きな剣を振り回しています ---
--- その女の人の周りには3人ばかり人がいます ---
--- 人、ではなかったのかもしれません ---
--- その「人」は、異常なほどに伸びた鋭い爪を持っています ---
--- その「人」は、鋭く剥かれた薄黄色の牙を持っています ---
--- その「人」の肌は、赤黒く汚れています ---
--- その「人」の目は、死んだ魚のような目をしています ---
--- 女の人は、倒れました ---
--- 3人の人が、少女に襲い掛かります ---
--- 少女は咄嗟に女の人の剣を手に取りました ---
--- 精一杯の力で剣を薙ぎ払うと、3人の人の足が切れました ---
--- 自由に動けなくなった人を見て、少女は剣を握ったまま走り出しました ---
クレイモアの少女 「11」
--- 少女は、その剣を引きずりながら走りました ---
--- 道ゆく人が少女のことを横目で見ていきます ---
--- あの場所から離れると、少女はゆっくりと足を進めることにしました ---
--- 少女の靴はボロボロでした ---
--- 歩いていくうちにどんどん靴の底が擦り減っていきます ---
--- やがて、靴底に穴が空きました ---
--- 道の小石が、少女の足を痛めつけます ---
--- 「いたい…」 ---
--- 少女には休む場所が必要でした ---
--- 少女は半分休む目的であの集落を訪れました ---
--- ですが、あの集落に戻るわけにもいきません ---
--- ガラガラ…ガラガラ… ---
--- 石の落ちた道を、車輪が転がる音がします ---
--- 少女の目線の先に、大きな荷を引く馬の姿がありました ---
--- 荷の上に座っている若い男の人は、少女に気付いていませんでした ---
--- 少女は、こっそり荷台の上に乗りました ---
--- 多少揺れましたが、小さな少女がバレることはありませんでした ---
--- 馬は、何も無かったかのようにして歩いていました ---
--- 荷台に積まれた11個の樽と少女を乗せて ---
--- ゆっくり、ゆっくり進みました ---
クレイモアの少女「12」
--- … ---
--- …… ---
--- ……… ---
--- 少女は目を覚ましました ---
--- 荷の上に座っていた男の人はいなくなっていました ---
--- 辺りを見回すと、少し先には町があるようでした ---
--- 町の方から大きな鐘の音が12回、響きます ---
--- きっと12時のチャイムでしょう ---
--- その様子からして、前の町よりも賑わっているようです ---
--- 少女は荷台から降りました ---
--- 剣もしっかり持っています ---
--- 少女はとにかく、頼れる人が欲しかったのです ---
--- 少女は父親を1人で救えるほどの力がないことを、知っていました ---
--- 少女は剣を隠すための物を探しました ---
--- こんなものを持っていては、怪しまれると思ったのです ---
--- 少女は近くにあった小麦の服の中に剣を隠して、縄で背中にくくりつけました ---
--- 少女は町の中心部へと歩きました ---
--- 少女が歩いている時にも、周りの人とちらほら目が合います ---
--- 「あの女の子どうしたんだ?」 ---
--- 「何持ってるんだろう」 ---
--- 少女はそんな人の中を進みます ---
--- 少女が求めていたのは、少女を助けてくれる存在だからです ---
--- そこで少女は、1匹の犬に出会います ---
--- 「くぅん…」 ---
クレイモアの少女 「13」
--- 少女は、犬の頭を撫でてやりました ---
--- 「わん…っわん…」 ---
--- その犬はだいぶ弱っているようです ---
--- 少女は、この犬のために何か食べ物を持ってきてやらなければと思いました ---
--- 「少しの間ここで待ってるんだよ」 ---
--- 少女は囁くように犬にそう言い、立ち上がりました ---
--- 周りを見渡しても、食べられそうなものが売っている店などはありません ---
--- 町の少し外れたようなところを歩いていると、小さな川を見つけました ---
--- 犬が食べられそうなものならと思い、少女は川に向かいました ---
--- 少女の膝上までを浸からせる水は、少し冷たいです ---
--- そして、少女は後ろに何かの気配を感じました ---
--- ぱしゃぱしゃと音を立てて泳ぐ複数の生き物は少女の反対側へと逃げていきます ---
--- 少女は素早く背中から剣を抜き取ると、その魚に向かって落としました ---
--- 13匹いた魚のうち3匹しか手に入れられませんでしたが、少女は満足でした ---
お知らせ
お正月は忙しくて投稿できないかもしれません!
1月5日以降になればできると思うのでそれまでお待ちください
これからもよろしくお願いします
クレイモアの少女 「14」
--- 「ほら…ゆっくりお食べ… 」---
--- 少女は、犬の口元に取ってきた魚を差し出して言いました ---
--- 少女が地面にそっと魚を置くと、犬は匂いを嗅ぎ始めます ---
--- 「スンスンスン…スンスンスン…スンスンスン…スンスンスン…スンスン…」 ---
--- 魚から鼻を遠ざけた犬は大きな口を開けて魚を食べます ---
--- 少女がとってきた3匹の魚は一瞬で消え去りました ---
--- 犬は、少女の方を向いて微笑みます ---
--- 犬の表情は理解しにくいものですが、少女にはわかるのでした ---
--- 「おいしかった?よかったね…」 ---
--- 少女がその場を去ろうとした時、後ろで何かが引っ掛かりました ---
--- 「わんっわんっ…」 ---
--- 行かないで…とでも言いたげに、犬が少女の服を引っ張っています ---
--- 「一緒に来る?」 ---
--- 少女は、頼れる仲間を見つけることができました ---
--- それは人間ではありません ---
--- それでも、少女はこの犬と共にいきたい、そう思ったのです ---
--- 「わんっ!わんっ!」 ---
--- 茶色の中型犬は元気よく吠えながら、耳をピンと立てました ---
思ったより早く投稿することができました!
みなさんお正月はどうでしたか?
私は、年越しの瞬間ジャンプしながら推しの名前を叫ぶという奇行をしていました()
是非ファンレターなどで教えてください!
クレイモアの少女 「15」
--- 少女は、犬に名前を付けてあげました ---
--- 少女は、折角ならかっこいい名前がいいと思いました ---
--- そこで少女は、花壇に咲いた美しい花を見つけます ---
--- 「ロベリア」 ---
--- 「君の名前…ロベリアね!」 ---
--- ふわふわと山のように咲く青色の花は、風に揺れて花弁を落とします ---
--- 犬は、威勢よくわんと吠えました ---
--- そして、犬はついてきてと言わんばかりにまた少女の服を引っ張りました ---
--- 少女は、犬の引っ張る方へと歩いていきました ---
--- 犬は住宅街まで進んで行きます ---
--- 人が多くなってきて不安に思う中、犬はひとつの家に向かって吠え始めます ---
--- 「どうしたの?」 ---
--- 少女がそう問いかけるや否や、家の戸が開きました ---
--- 「おかえり、外でいっぱい遊んできたようだね」 ---
--- 家の中からは優しい声が聞こえます ---
--- 「あれ…?お客さんですかね?どうぞお入りください」 ---
--- 少女は少し戸惑いながらも家に入れてもらうことにしました ---
--- 中にいたのは、15歳ほどの少年でした ---
14話にもちゃんと数字の要素はありますよ!
頑張って探してみてくださいね!
犬種は…当ててみてください!ヒントになる要素もこれから出していきます!
by冬休みになってから睡眠時間4時間増えた人
クレイモアの少女「16」
--- 少年は言いました ---
--- 「君は何を探しにきたんだい?」 ---
--- 少女は、自分の心が読まれているような気がしました ---
--- もしかしたら、知らないうちに会っていたのかもしれません ---
--- 少年は、少女に靴を脱いで家に上がるように言いました ---
--- 少年の家の中には、16つのいろいろな機械が置いてありました ---
--- 少女は少年に聞きました ---
--- これは何をするためにあるのか、と ---
--- 少年は言いました ---
--- 「両親が亡くなってから、ここで実験をしているんだ」 ---
--- 「もしかして、君も興味があるものがあった?」 ---
--- 少年の顔には笑みが浮かびました ---
--- 少女はしばらく周りを見渡します ---
--- 椅子の上に、何か頭に被せるようなものが取り付けられた機械を指差しました ---
--- 少年は少し顔をしかめていいました ---
--- 「これは結構危ないやつなんだよね…」 ---
--- 「まだ試作段階で、絶対に安全とは言い難いんだよ」 ---
--- 少年はその後10分程度機械の説明をしました ---
--- それは、少女が探していたものそのものだったのです ---
はい、完全に忘れておりました
これ…何日放置しちゃったんだろうってくらい放置してました()
予約投稿大事ですね、これからも頑張ります
クレイモアの少女 第一話
--- 「ここは…」 ---
--- 少女の隣には犬のロベリアもいます ---
--- 少女は何が起きたのか思い出そうとします ---
--- 机の角にでも頭をぶつけたような鈍い痛みがしました ---
--- 少女は思い出しました ---
--- あの時少年の家で ---
--- 椅子に座り、頭には金属のボウルのようなものを被ったこと ---
--- それは、過去に戻る機械だったということ ---
--- 少女は目を擦りました ---
--- すると、だんだん見えてくるものがありました ---
--- ある日、小さな、小さな、古い病院で ---
--- 「元気な女の子ですよ…!」 ---
--- 「本当だ、本当にかわいいなぁ…」 ---
--- そう言いながら自分の娘を抱く、父親の姿 ---
--- 母親の顔はかすんでよく見えませんでしたが、父親の顔はくっきり見えました ---
--- 少女の瞳からは、大粒の涙がボロボロと溢れ出ました ---
--- 少女は次の未来へと進みました ---
--- ここは自分の家のようです ---
--- そこでは、今はいるはずのない自分の母親が料理をしていました ---
--- ですが少女は泣いていました ---
--- 「あんたなんて、産まなければよかったのに!!!」 ---
--- 少女の左目には大きな傷が付きました ---
--- それを見た少女は、自分の左目に手をやります ---
--- そこには大きな傷跡が、確かにありました ---
--- 少女はすぐに過去に戻りました ---
--- そして、何に使うかも分からないメスを手に取りました ---
--- それを、自分の母親の腹に突き刺しました ---
クレイモアの少女 第二話
--- 少女は母親の息の根を止めました ---
--- すると、少女の左目の傷は消え去っていきました ---
--- 少女の顔には笑みが浮かびました ---
--- 「お、おい…お前!どうしたんだ!!」 ---
--- 父親が急いで母親の元へ駆けつけました ---
--- 「…」 ---
--- 少女なんとも言えない表情になり、また未来へと移動した ---