どこから読んでも大丈夫な(面白くはない)短編集のつもりです。
不定期更新です。
最近は時間が足りないのと恋の病のせいで小説をかけてないので、更新されてなかったら「あっ、なんかあったんだな」とお察しください。
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目次
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。
前シリーズは人気がなかったのでシリーズじゃなくて短編にしてみたあろー。
人気がなかったのではなく行き詰っただけでは?と言われ、心にひびが入り勉強を放置(関係なくね?)。
メンタル豆腐なあろーの行方は…??
嘘です。ちゃんと本編書きます。
私の名はリン。この家の主よ。
ロシアンブルーの純血種である高貴な私には、使える者がいるわ。
その名も・・・
—リン、ご飯の時間よ。
ごはん・・・。
その言葉を聞いた瞬間、私はキャットタワーをおりていた。
彼女の名前?そんなもの、私のごはんより価値はないので後回しよ。
---
「今日も、おいしかったわ。また作って頂戴。」
あの高級なキャットフードはきっと、私のために自ら材料を調達して作り上げた一品なのよ。
—もうそろそろで給料日だからね、それまでこの安いので我慢してね。
安いの?
・・・これは夢ね。この私にそんな失礼なんて与えられるわけないものね。ただの人間に。
やっぱり昼寝のし過ぎね。太陽も、この私の眠気を操れるものだからさぞ光栄に思っているでしょう。
今日も私は高貴だわ。
もうそろそろで給料日ってのは、給料日が来たら高級なものを食べれるって印よね。
決して私に愛想が尽きたってわけじゃないよね。
飼い主の名前案があったらコメントください。
というか短すぎないか?1000文字いってないぞ?
タイトルに「。」をつけたくなるのに会話ではつけたくなくなる現象。
面白かったら「続編プリーズ」って言ってくれたらシリーズ化するのでよろ🐈
※ペトもら・・・・・・「最強のペットスキルもらっちゃった。」の略。阿狼の前シリーズで、これに対してコメントなどをもらったことがない。初投稿作品。現在休止中。
ペトもらが人気ない理由(自分なりの考察)
今から余談する。
たぶん人気ない理由は、【みんながチート系好きじゃないから】または【異世界好きじゃねーから!!】だと考えた。
私もチート系好きじゃないし、異世界も限られたものだけしか愛せない。
だから2023年夏アニメに期待はしない。
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。#2
2話来ました!!
とある応援によって、勇気が出たので2話です!
・・・よし!このまま頑張るぞ!!
さて、今日も私があなたより地位の高い存在ということを知らせるため、キャットタワーにのぼるわ。
―リン、朝はいつもそこにのぼるよね。
む、これはつまり・・・。
『たまには一番上までのぼったら?この家の頂点にいるんでしょ?だったら頂点にのぼりなさいよ~』
というゲス人間からの挑戦状ってワケ!?!?
悪いけど、私だって本気出せばあんたたちなんか一瞬で吹っ飛ぶんだからね?
いいわ!今日こそ頂点にのぼって、人間どもをあっと言わせて見せるんだから!
---
ふう、やっと頂点にたどり着いたわ!(ちょっと怖かったけれど・・・。)
それにしても、頂点からの眺めっていいわね・・・。すべての世界を見渡せる・・・(実際は部屋です)。
普段は高くてのぼれない窓際も、頑張ればぴょんと飛び移れるわ!
・・・その挑戦はまた今度にしましょう!
―リン、ご飯の時間よー。
この前と同じ呼びかけ、つまりごはんね。
そして私は、完璧な飛ぶ姿勢に入った。
今から自慢の体のばねを使って華麗に飛び降りるわ。
3、2、1、降り・・・
・・・。
まっ、まあいいわ。この前給料日前って言ってたしどうせ安いごはんでしょう。
人間ってのは安いごはんってよく隠すもんね。
お腹はめっちゃすいてるけど。
―リン?3か月前くらいに食べたあのご飯よ?久しぶりに売ってたから買ってきたの!ほら、「猫が喜ぶ究極の猫缶」ってやつ!
あ・・・あれかよぉぉぉ!!!!
おいしすぎてシェフを今すぐ連れてきてほしかったレベルの超絶おいしい猫缶・・・。
確実に降りなくてはいけないわ!このまま逃すことなんて、この高貴な私にはできない!
頑張って飛び降りろ、私!
そうそう頑張るの頑張るの、私はやればできる高貴な猫よ。何ならやらなくてもできる(?)高貴な猫。
―もー、順番に降りてけば降りられるのに、なんで飛ぼうとするんだろ。
ん?順番だって?
とばなくても降りる方法があるの・・・!?
なんでその方法早く教えないのよ!
まあ教えられてもただの人間の知恵を生かすなんてことしないんだからね!
今日も私は高貴だわ。
あの頂点には、ちょっとほこりが溜まってたわ。きっと私が頂点にのぼるのを待ってたのね。
それにしても・・・順番かぁ・・・。
今回は筆が進んで長めになりました。
(その分内容が薄くなった気もするが、それは気のせいにしよう。)
そして、ちょっとリンちゃんの勘違い高貴女としての高貴度が下がったと思います。
わざとじゃないんです。ちょっと前回の書き方を忘れたような感じです。
飼い主さんの名前、いろいろな意見がありました。
結構いいの多かったんで、まだ選ぶの悩む・・・。
まだまだ名前は募集中です!時間がないのとかも重なるので5話くらいまでは大丈夫だと思います(笑)
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。#3
このシリーズ書き始めて1か月もたってないのに4件のファンレターと2件のリクエストが!ありがとうございます。
でも今回は、溜めてたネタがあるのでそれは次回に。
というか最近暑い。アイスが無くなっていく。そしてお金も無くなっていく。
――リン、今日お出かけしない?
外の世界ってこと?
まあ、人間の世界をのぞいてみるのも、高貴な私の役目ってところかしら。
でも、私の足を土で汚されるのは気が引けるわ。
でも、外の世界を歩いてみたい。
・・・私が歩くところだけレッドカーペットを敷かせるというのはどうでしょう?
――えっと、予約はっと・・・。
よ、予約ですって!?
外を歩くのに予約が必要だなんて・・・。外の世界こわ。
でも、私の名前を出せばきっと速攻で順番が回ってくること間違いなしだわ。
――OK!あとは出かけますか!
もう順番が回ってきたの!?やっぱり私の名は世間に知れ渡っているのね。
・・・ん?このケージは何かしら。
外に、出かけるのよね。あ、歩くとは言っていないのね。
でも、このケージには入らない!自分の足で歩きたいの!
――はい、高級おやつ。
入ります。
---
ふふんふんふん♪ふふんふんふん♪
人間の世界ってこうなっているのね。
私の屋敷が一番大きいと思ってたのに、ほかにも大きい建物あるじゃない。
きっとここは仮拠点。本当はもっと大きな建物があるに違いない。
それにしても、高速で動いてるでかい箱は何?
あそこを歩いているのは…宿敵のリーフ!?あいついつも窓越しに吠えてくるから好きじゃないのよね。
のんきに散歩して・・・!!
でも、せっかくの人間界だし。楽しまなきゃ損よね。
---
・・・ん?ここは?
待って、何この建物。黄色い旗が立ってて、ドアが焦げ茶色・・・。
むっ、この感じ、どこかで聞いたことあるような・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「この前、|ビョーイン《病院》に連れてかれた。」
「ビョーイン?なにされたのよ?」
「針で刺された。なんか入れられた。|ヨボーセッシュ《予防接種》だって。」
「え、怖いんですけど。」
「いずれリンリンも行くことになるよ。お前も道連れだー、なんてね。」
「ヨボーセッシュとか。高貴な私には必要ないと思うんですけど。」
「もー。リンリンってすぐ自分のこと高貴だとか何とかいうよね。そういうの続けてたら嫌われちゃうゾ★」
「だったらあんたのそのウザったらしい態度も嫌われると思うわよ。」
「へーへー。でさ、ビョーインの特徴なんだけど、《《黄色い旗が立ってて、ドアが焦げ茶色》》してんの。」
「それだけじゃわからない・・・。」
「んー、憎き犬の絵が描いてあったかな。あとは+マークもあったぞ。」
「ふーん、OK。その近くは通らないようにしておくわ。」
「無駄だよ。飼い主が連れてくもん。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・憎き人間めーーー!!!
私はこれから、針で刺されるの!?怪しい液体入れられるの!?!?
早くここから出しなさいよーっ!
――リン、暴れない暴れない!
私の命がかかってるの!
もう、おうちに帰りたーーーい!!!!
---
う・・・う・・・っ!!
痛かった・・・。もう二度と人間の世界行かない。
はい、今回は病院編でした。
高貴度が失われていく。
皆さんのファンレターなどのおかげでここまで来れました。
次回はなんと、〇〇編!
そこでリンは・・・??
そして!次回で何と(やっと)飼い主の名前公開!
次回も待っていてください。
掛け持ち短編 「僕は何よりも食べ物を優先しちゃう、くいしんぼ。」
https://tanpen.net/novel/35473a00-f23e-4491-a26c-0cb4278580be/
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。#4
すみません!更新がめちゃめちゃ遅れました!
1か月放置はさすがにみんな怒ってるよね・・・?
で、でも、不定期更新って書いたからダイジョブだよね・・・??
旅行して帰ってきたら夏休みの宿題やって~ってしたら遅くなりました!
これで読者減ったかもしれないけど、これからもよろしくね!!(ハイスピード謝罪)
それはさておき、今回は前回言っていた通りリクエストにお応えします!
実はそのために旅行にいって頭をひねってたのだよ。
誰か「嘘つけ全力で遊びまわってただろ」
それ以上言うな土に埋めるぞ。
今日も私は高貴だわ。
今日も鏡を見てうっとりする。
―テレビ見よ。
あら、下僕がテレビを見ようとしてるわ。
仕方ない、付き合ってあげましょう。
テレビ「今回は温泉特集!みなさん、暑い夏こそ温泉でまったりしましょう!」
温泉・・・。
温泉って何かしら?
――温泉かあ、ちょっと行ってみたいけど、リンを預ける場所がなぁ・・・。
私を預ける?なにをバカなこと言ってるのよ。
この私を、預ける!?
私が世界の中心だってのに、預けるだなんて・・・。
・・・嘘だよね?嘘って言ってよ?
べっ、別に寂しくなんかないけど!落ち着かないからやめてよねっ!!
テレビ「最初にご紹介するのは!こちらの『犬猫旅』です。なんと、ペット連れOKの温泉なんです!可愛いペットと一緒に温泉に(大浴場も個室も)入れて、宿泊料も驚異の7000円未満!(1泊2食付き)ペットは料金に含まれません。」
――安っ!それに、ペット持参できるならリンをどこかに預けるとかしなくていいじゃん!
なら、温泉に行くのね!
楽しみだわ。この平穏な日々に飽き飽きしてたのよ。平和が一番だけど、いつもと違うことが起きてもいいのに。
――もしもしさーちん?温泉行かない?
説明しましょう!
さーちんとは私の下僕の友達よ!
私は下僕として見てないけど、彼女の家の猫は私の友達なの。
その猫は庶民派お嬢様なんだけど、高貴な私と互角に戦えるほど高貴さを持っているわ。
一緒に温泉に入れるとは。生きててよかったわ。
==あ、さては|玲奈《れいな》っちテレビ見たな?アタイも行くぜっ!!
――うん、見ちゃった。でさ、さーちんの猫もつれてきてよ。
==もちろんだぜっ!!行くよな、ミカ。(にゃ~お)ってことで予約よろしく!
すごいスピードで予約まで来た。
これがご都合展開なのね。
---
--- 数日後 ---
---
――いくわよリン!Heyタクシー!
・・・タクシーで行くの?優雅な車に乗って~とかじゃないの?
豪華なタクシーよね?・・・猫も乗れるよね?
お気に入りのカゴに入ってるから、猫も乗れるよね?
そうこうしているうちに私の目の前には、いつも窓から見ている普通のタクシーが現れた。
「あいよお嬢ちゃん!心配しなくていいぞ!猫も乗れっからよ!」
――ありがとうございます!犬猫旅ってところまでお願いします。
「りょーかい!」
---
数時間後
---
――ついたよ。
そこで私が見たのは、高貴な私にぴったりな宿屋だった。
――さーちん、さーちん!
==ふにゃぁ・・・ぷりん・・・
――さーちん!着いたよ!!
==はっ!!私のプリンを食べたのは貴様かぁっ!!
――違うよ、着いたんだよ宿屋に!
なかなかに面白いコントを見せてくれるじゃない。
『リン!楽しみだなッ!!』
『そうね、ミカ。・・・それにしても体長伸びたわね。』
私より大きくなって・・・って、何言ってるの?この私が抜かされるワケ・・・!!
『ま、まあ私よりは大きくないけど・・・』
『何言ってるんだよ~。アタシの方が大きいに決まってるでしょっ!』
『っ!言うようになったわね!昔は私がいないと何にもできなかったくせに!』
『技術と知識は今関係ないだろー?そこに関しては感謝してるし。』
――ちょっとリン、落ち着いてよ~。
==ミカ、せっかくの楽しい小旅行なのに怒ってたら楽しくないぞー。
お黙んなさい下僕共ッ!!
『主たちがそう言ってんだし落ち着こうぜリン。』
そういう所ムカつくわ。いい子ぶっちゃって。
――二人と二匹で予約してた猫川です。
予約の態勢に入ったようね。
「猫川玲奈さんですね。どうぞこちらの部屋へ。」
そうして部屋に案内されているわけだけど。
・・・これからどういうことが起きるのか、怖いけど楽しみだわ・・・。
---
後編に続く。
すみません。前編と後編に分けました。
自分でも「短編」って言ってるのに分けてしまい本当にすみません。
自分もそういうのよくないと思っております。でも、長かったんですよ。(行くまでが!!)
指が暴れたのでやめられませんでした。
前編でこんな長くてどうすんだよ。後編つらいぞ。
リクエストに応えてさらに飼い主の名前も公開!1か月ほど放置してすみませんでした!
実はめちゃめちゃうれしかったです!こんな私を必要(?)としてくれて!
飼い主の名前は「猫川 玲奈」です!
実は飼い主の名前、ある案の苗字とある案の名前を取ったんですよね。
「両方あって一つなんだよ!それを分解しやって!!」
という方には土下座します。
_
<〇>
土下座に見えるかな。見えなかったらすみません。
あと、「さーちん」って呼ばれてた人の名前も募集します!
もしなにも募集来なかったら…過去のリクエストから引っ張ってきます。「さ」が付くように改造も。
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。#5
後編です!!
温泉編、ここからが本編と言っても過言ではないかと思われます!!
それではどうぞ!
前回のあらすじ
ペットと一緒に入れる温泉宿に泊まることになったリンたち。
さーちん(名前はまだ未定、ファンレターなどで募集中)とそのペットとも一緒に泊まることに!
(偶然じゃなく前もって勧誘)
ドキドキ温泉編、後編が今始まる。
---
ここが、私の泊まるところね。
私のお城より高貴じゃない!
私のお城は!?ねえ!?貴族なのよ私は!!
その辺の宿より安っぽいなんてどういうことよ!!
――リン、落ち着きなさい。
落ち着けるわけないじゃない!私のお城が!お城がぁぁ~!!
『リン、落ち着きな。』
『私が悪いみたいじゃない!悪いのはこの宿よ!私のお城より高貴でっ!!』
『八つ当たりはマジでよくないぞ。アタシたちはここで暴れるのを目的に来てるんだから。』
『うう、やっぱり八つ当たりはよくな・・・あれ?最後なんて言った?』
==それよりさっそく温泉行こうぜ!温泉温泉♪
――さーちんもうちょっとゆっくりしてから行こうよ・・・。
『温泉!温泉行きたい|主《あるじ》!』
『早く温泉行きましょう。別に楽しみにしてるわけじゃないけど、どれだけ高貴かを確かめるために・・・』
『素直になれよ~』
『なんですってッ!!』
偽ってないと高貴さが下がることもあるんだからね!
――わかったよ、温泉行こ。リン、温泉行くよ。ゲージ入って。
よし行きましょう。私のお城にある|お風呂《おんせん》もここの温泉くらい高級でなくちゃいけないのよ。
家に帰ったら買いに行くわよ。
---
・・・夜の廊下怖い。
なんか暗い。なんか出る予感がするわ。
==わっ!
《ニ゛ャァァァァッッ!?!?!?》
==へへへ、驚いたか!
きゅ、急に脅かさないでよ!
べ、別に怖くなんかなかったけどね!
『何ビビってんだリン。というか汗すごいけどどうかしたのか?』
『べ、別に?ちょっと暑いだけだけどっ!』
猫は足の裏にしか汗かかないのによくわかったわねミカ!
――むやみに驚かさないでよさーちん。リンとミカにストレスがたまったらどうするのよ。
そ、そうよ!猫はデリケートだからストレスがたまったら死ぬのよ!(本当かは知らないけど)
---
==ついたぁぁぁ!!
ここは天国ね。
あったかいお湯につかって、上がった後は冷えた濃いミルクと薄口の猫缶を食べるの・・・!
ではまず、お湯につかって・・・
『あっつ!!!』
はっ、私としたことが、はしたない声をッ・・・!!
『熱くね、このお湯!入れねえんだけ・・・なんで主たちはいれんの?ねえなんで?』
どうやらミカも入れないみたいね。
というか本当に何で私より階級下の奴らが入れてるの!私は入れないのに!
――あ、リンには熱かったかも…。もっとぬるいのにしてくるね。
私に不可能なことはないけど、ちょっと私は好きじゃないわね。
---
==おりゃあ!
――ちょっと!ほかの人に迷惑でしょ!
==今誰もいないもーん!
まったく、大はしゃぎしちゃって。平然を保てないなんてやっぱり下の階級ね。
・・・なにこれ!なんか浮いてる!!めちゃめちゃ楽しい!!!
・・・はっ!!い、今のはカウントしないわ。私は初めて来たし、これでリアクション初めてだから(?)!
---
==あー、楽しかったー。
――もう、さーちんのせいでこっちはリラックスできなかったんだからぁ。
『温泉で暴れまくったおかげで今日はよく眠れそうだな~。』
『暴れないでよ。水が顔にかかって|鬱陶《うっとう》しいんだから。』
さて、部屋に戻って夜ご飯を食べましょ。
---
――お食事をお持ちしました。
――ありがとうございます。あ、リンのもあるって。
ここまで来たんだから、おいしいやつじゃないと怒るわよ。
さて一口。
・・・。
・・・。
・・・!
美味しっ!!
美味よ美味!おいしいわ!!
『む、これはおいしいぞ!今まで食べてきたのがゴミみたいだっ!!』
『ゴミは言いすぎだけど・・・。それくらいおいしいわ。シェフを呼んで毎日作らせましょう。』
ミカも目を輝かせて食べているわ。・・・もうちょっときれいに食べれない?
――んー!やっぱりおいしい!旅館と言えばこの白米とぴったり合うおかずだよねー!
==玲奈っちこんな高級な旅館に来たことあるのか?
――失礼ね。誰が貧乏よ。
==そんなこと言ってないけど・・・。
|僕《しもべ》たちもここのごはんがおいしいと思ってるのね。
これならシェフを呼んで毎日作らせるのも苦じゃないかも・・・!!
『もう食べ終わっちゃった。おかわり!おかわり!』
まったく、ミカはちょっと子供ね。おかわりなんて言っちゃって。
『・・・あ、私もおかわりを要求するわ。』
---
==ふーい!旅館と言えば何を思い浮かべますか玲奈っちさん!
――んー、やっぱおいしいごはんかな。
==ごはん?それもいいけど、やっぱり旅館と言ったら!!
==枕投げッスよ!!!
――謎テンションはいっちゃったか。
枕投げ?何かよくわからないけど、下民の遊びよねきっと。
==ベットからおちたらまけな。よーいスタート!
――ちょ、準備まだだってば―!!
ふぅん、ベットの上に乗って、枕を投げて、落としたら勝ちなのね。
・・・くだらない。
==それ!それ!私の前では賢さなど無力ッ!
――なんの!私には柔軟な体というものがあるのです!落ちそうになってもすぐに戻れるのだ!
・・・燃えてる?
『やろうぜリン!面白そう!』
『私はそんなくだらないことに付き合ってる暇はないの。』
高貴である私にはそんな遊びより|蹴鞠《けまり》とかが似合うのよ。
『暇だろー。キャットタワーと広い草のところしかないし。・・・走るのか?』
『走んないわよ。』
他にもここにはぬいぐるみとかあるけど、何か興味がわかないわ。
けりぐるみとかないのかしら。
『やろうぜ枕投げ!投げるのむずいんならけってもいいからさぁ。』
==かかったな!そっちは罠だ玲奈っち!これは私の勝ちかな。
――何を言う。ここから挽回していくのが真のプレイヤーというものだよさーちん!
『枕投げ!・・・やんないなら主の方に参加してくる。』
・・・・・・。
『・・・暇だから相手してあげるわ。でも勘違いしないで。やりたいんじゃなくて、一匹は可哀想だから相手してあげるだけ。これも高貴のたしなみってやつよ。感謝なさい。』
『もーリンちゃんは素直じゃないなー。やりたいならやりたいって言えばいいのに。』
『やんないわよ!』
『ごめんなさい』
結局私たちは夜遅くまで枕投げをした。
---
==いい朝だ!いい日光だ!いい目覚めだッ!
――さーちんうるさい。
==・・・本当に、手続きしたら帰るんだよな。
――そうよ。朝ごはん食べれなくてごめんね。
==そうじゃないけど・・・。帰りたくないなって思ってさ。それに明日から仕事が始まるし。
――そっか。明日からまた、いつもの日常が戻ってくるのか。
---
微笑みながら彼女たちは言う。
明日からまた、いつもの忙しい日々が戻ってくるのだ。
ちょっぴりつらい、戻りたくないと思っても、いつもの楽しい日々に戻ることの方が大切に思えた。
ただ、ここに戻りたくない猫が一匹。
---
『帰りたくないわッ!!!』
こんなに素晴らしい屋敷に、素晴らしい部屋。
素晴らしい食事に楽しい遊び。
これを手放せというのね!!
下の階級のくせに人間共は生意気なんだから!
ぜっっっっっっっっったいにかえんないもん!
――そろそろ時間ね。リン、ゲージに入って。
『嫌よ。』
とりあえず1年先まで帰らないから。
『ここは素直に従った方が・・・』
『人間の味方をするっていうのミカ。そっち側に行ったらもう戻れないのよ。』
こんなにいい暮らしを手放すなんて、私にはできない!
なんてったってこいつらの頂点に立つのがこの私なのよ!
なのになんで下の奴らに従わなきゃなんないの!
――あれ~?こんなところにお菓子が・・・!
お菓子?
あ、ある!私のために用意したのね。
しょうがないから食べてあげるわ。
バタン。
『あれ?』
なんか閉じ込められた?
――あいつめちゃちょろいじゃん。ミカはもう引っかかんなくなったから手ごわいんだけどね~。
な、この私がちょろい!?
その言葉覚えたわよ!ほら!早く出しなさいよッ!!
---
・・・。(抵抗をやめた)
・・・。(すべてをあきらめた)
ああ・・・夢のような生活がぁ・・・。
『家に帰るのか―。まいっか☆』
『よくないわよ!』
帰りたくなんてないんだから!
『まーまー。それに、帰るまでが旅行だし。』
『帰るまでが遠足みたいに言わないでくれる?』
帰りたくないわ。
<ニャーニャーッ>
――ん?帰りたくないの?しょうがないよ、私明日仕事だし。
仕事なんか休みなさい。
私はあなたの上に立つ存在よ。私の命令が聞けないっていうの?
――家に帰ったらおやつあげるから。今日のごはんは猫缶にする。これでいいでしょ?
・・・ねこかん・・・。
『しょうがないわね!そこまで言うんだったら家に帰るわ。でも勘違いしないで。私は家が好きなんじゃなくて猫缶が好きなんだからね!』
『・・・ツンデ』
『なんか言った?』
---
車の中でわいわい言いながら、リンたちは家に帰るのだった。
温泉で高貴のメッキが垢とともに剥がれ落ちていく。
温泉編、終わりです。書きたいこといっぱいあって長くなりすぎました。
私も温泉行きたいなー、とか考えて作業してました。
夏休み中行ったばっかなんだけどね!
これからまたリンの日常が戻ってくる。
次回からまた平和な猫あるある×猫目線×高貴をお楽しみください。
というかだんだん勘違い高貴じゃなくて自分のことを天才だと思ってる気がする。
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。#6
復帰しました!!!
でもあまりネタがないのと、学校が忙しいのと、対人関係で悩んでたりするので更新も遅くなると思います。
でもせめて年1くらいでは出したいと思っています。
なので、改めて宜しくお願いします!
覚えてない人も多そうなのと書いてなかったので人物(&動物)紹介。
リン (生後6ヶ月)
飼い主を下僕呼びする(自称)高貴なロシアンブルーの女の子。一人称は私。
プライドが高く、少し子供っぽいところもある。
高貴なふりをしているが、中身は結構庶民である。自分が庶民的な考えや言葉を発したときは、すぐに幻だなんだと思い直す癖がある。
好きなもの:高級なもの(庶民的なものも高級と思い込む) 嫌いなもの:病院、犬
ミカ (生後6ヶ月)
飼い主とすごく仲の良い雑種の女の子。一人称はアタシ。
模様はご想像にお任せします。
飼い主のことを主とよんでいる。
やんちゃな言葉遣いでなんかすごい元気。
好きなもの:主、おいしいもの 嫌いなもの:特になし
猫川 玲奈 (22)
リンの飼い主でさーちんの友達。
働いている(設定)だが、その間リンをどうしているのか、どんな職種なのかはまだ決まっていない。
普段はおとなしめだが、旅行などはしゃぐときはとことんはしゃぐ。
好きなもの:猫、犬などの可愛い動物 嫌いなもの:虫
さーちん (22)
ミカの飼い主で玲奈の友達。
名前はまだ未定。(名前募集中です!)
まだ詳しく設定が固まっていない。
好きなもの:猫、犬などの動物、おいしいもの 嫌いなもの:特になし
---
んー、今日もいい天気ね。
太陽が私のために晴れにしてくれたのかしらね。
それにしても……こんなに暖かかったら、眠くなって…くるわ…ね……、
……。
---
――あ、うん!大丈夫だよ!うんうん、おっけー!
まさか、あんなことになろうとは、この頃のリンは知るよしもなかった……。
---
『わん!!』
《ニ゙ャーーー!?!?!?》
い、犬!?!?
どうしてここに……!?!?
――あ、起きちゃった?ごめんごめん
ご、ごめんじゃないわよ!!!なんなのこの犬は!!!!
ううっ……別に怖いわけじゃないけど……!!!
『わふっ!!!!』
!!!!!!!!!!!
――リンめっちゃ怯えてるじゃん……!……可愛い!!!!
ちょっとちょっと!!!助けなさいよぉ!!!
な、なによ可愛いって!?照れるじゃない……///
じゃなくて!!!
というかこの犬なんなのよ!!!
――これから仲良くね~笑
……!?!?!?!?!?
これから……仲良く……!?
え、ここで飼うってこと……!?!?
嫌よ!!!!嫌よそんなの!!!
---
と、とりあえずあの犬からは逃げてきたけど……。
何で急に犬を飼い始めたのかしら……。
ま、まさか……私に飽きて……!?!?
……また捨てられるの……?
たしかにすこしわがままだったかもしれないけれど、でもだからって……!
『わん』
ひゃぁっ!!!!
急に来ないでよ!!なに?それともこれから捨てられる私をあざ笑いにきたの!?
『くぅん』
……なによ。わんとくーんだけじゃわかんないわよ。
っ、ちょ、急にすり寄ってこないで!!!!
このままじゃつぶれちゃう……!!あ、すごいもふもふ……。
――ふふ、もう仲良しね。
仲良し!?これが!?押しつぶされて死にそうなんだけど!?
――今日は、特別なご飯にしようか。
どうして今日は特別なご飯に……?
何か理由があるのかしら……?
・・・最後の晩餐。
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
捨てられたくない!!嫌よ!!
---
(あのこだけ高級だったら怒るもんね。たぶん。)
という玲奈の予想は当たっているのだが、そんな思いは伝わらなかった。
---
うう、どうしましょ……
流石にわがまま言い過ぎたわ、このままじゃ捨てられちゃう……!!
そしたらこんな優雅な生活が送れなくなっちゃうじゃない!!!
早く謝らないと……!
で、でも……伝わるかしら……??
と、とにかく、なにか気持ちが伝わるものを渡さないと……!
---
――ん?
私が今、咥えているのは…
――……花?
その辺に咲いてた、小さな花だけど。
気持ちが、伝わるなら。
――急にどうしたの?…でもありがとね。
きっと、気持ちは伝わったはずだ。
これで私が捨てられることは……
『わん!』
《ニャッ!?!?》
!?!?!?!?
きゅ、急に何よっ!!!!びっくりするじゃない!!
――そろそろかな……
そろそろ……?
――ピンポーン
――あ、来たかも。
――ぬー、いい子にしてたかー??
……ぬー??
なによそれ。誰のことよ。
…もしかして……??
『わん!』
――お、ぬー!よしよし、いい子にしてたみたいだな!
――いい子だったよー。リンとも仲良くできてたみたいだし。あ、あとご飯返すね。
ど、どこが、仲良いように見えたのよ!
怖くて怖くて仕方がなかったのに!
捨てられるかもってドキドキしてたのに……。
――まあ、またなんかあったら預けるわー。
――……そのことなんだけど。
――ん?
――リンと仲良かったように見えたけど、どことなく怖がってるようにも見えたのよ。
……!!
――だから、これからはミカに預けてほしい。
――……わかった。とりあえず今日はありがとな。ほらぬー、お礼。
『わん!』
……なによ、可愛いとこあるじゃない。
まあ、これからいつもの優雅な生活が戻ってくるし、もうこの犬のことなんてどうでもいいのだけれど。
――じゃあリン、ご飯にしようか。
そうね!
――今日は特別なご飯だからねー。
お、なんで今日は特別なご飯なのかしら?
きっとこの私の高貴さを再認識したからなのね!ふふ、きっとそうに違いないわ!
紹介だけでスペースをとってしまった。
申し訳ないです。
でも、今後もちょくちょく紹介のし直しもしようかなと思っています。
進むにつれて新しい設定とかも増えていきそうだし。
あとめっちゃ久しぶりに書いたので面白みが欠けてると思います。
すみません。
お知らせ
「自分がこの家の頂点にいると思っている猫。」いつも読んでくださり、ありがとうございます。
今日は、それについてです。
突然ですが、少しの間お休みさせていただきます。
長い間更新がなくて終わったと思う人もいると思いますが、お知らせしなくてすみません。
なぜかというと、理由は4つあります。
①最近宿題が増えてそれどころじゃない
なんで宿題ってあるんでしょうね。すごくめんどくさいです。
②ネタがないから
理由と理由の間に挟めばごまかせるとか思ってないですよ。いやマジで本当です!
③ポケモンにはまりました
要するに遊びたいだけです。
④アニメや漫画が面白いんじゃ!
③と④は同じようなもんだろ。
小説書くの楽しいんですけどね。
---
というわけで、宿題の量が落ち着くまでの間お休みさせていただきます。
え?ゲーム?アニメ?漫画?ネタは大丈夫なの?
・・・そのうちネタはできると思います。
しばらく休むことになりますが、いつも読んでくれている皆さんにはすごく感謝しています。
いつもありがとう!
お知らせ(2回目)
前回の前書き・後書きで書いた通り、活動は再開しますが次回の投稿にとても時間が空いてしまうと思います。
理由は4つほどあります。
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1、スマホの使用時間が制限されている
親によって一日1時間程度しかスマホが使えなくなりました。
2、勉強が忙しくなる
来年度から塾に入れられるので時間が失われると思います。
3、娯楽が忙しくなる
これはただの怠慢ですごめんなさい。
4、シンプルにネタが無い
1と同じぐらい重大な問題です。頑張ってだします。
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まあ細かく言えばこれ以上ありますが、長くなるので大まかな理由だけ説明しました。
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最後に、私の書いた小説を読んでくださるみなさん、本当にありがとうございます。
これからも「自分がこの家の頂点にいると思っている猫。」(と作者の私)を応援していただけると嬉しいです。