~卍 狐者異 卍~

編集者:ABC探偵
永遠なんてないよ。 そんなことはない。 永遠はあるよ。​ 色はないよ。 そんなことはない。 色はあるよ。 希望なんてないよ。 そんなことはない。 希望はあるよ。 死んでもいいよ。 そんなことはない。 死んではダメだよ。 薔薇は咲かないよ。 そんなことはない。 薔薇は咲くはずだよ。​ 星は輝かないよ。 そんなことはない。 星は輝くよ。 ​ 誰もが、誰かを愛することはできないよ。 そんなことはない。 誰もが、誰かを愛することができるはずだ。​ 愛なんてものはないよ。 そんなことはない。 愛は確かにあるはずだ。 陽は笑わないよ。 そんなことはない。 陽は笑うよ。 月は見えないよ。 そんなことはない。 月は見えるよ。 運命は変えられない。 そんなことはない。 運命は変えられる。
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目次

    〔 摯 〕

    _異の譚は語られ集まり楽しげに

    〔 隠世 〕

    〔 餌食 〕

    〘 こわい 〙

    呑まれた。呑まれた。呑まれた。 しきたりを重んじて素直に従えば、春の夢は未だ醒めぬ。 踊れや、謳えや、狐者異の名の下に。 嗚呼、神宮寺の名をその面に刻み喰らって。 嗚呼、神宮寺の名をその記憶に刻み喰らって。 嗚呼、四十九つに分けた身体を夢へお誘い喰らって。 天命は変えられぬ。 天命は変えられぬ。 天命は変えられぬ。 天命は変えられぬ。 異教徒の男を捨てたくば、亨をお喰べなさい。 《《鹿狩亨》》は春の夢。 《《八代亨》》は夏の夢。 秋の夢は醒めました。 冬の夢は醒めました。 春の夢が貴方を招きに参りましょう。 まだ春が醒めぬ内に。 貴方を招きに参りましょう。 春の夢こそ、 春の夢こそ、 《《〘亨〙》》こそが招く鍵。