僕の名前はシオン。身分のせいで同級生から命を狙われてるんだけど…。イケメン神対応でなんとかやってるよ!
シオンのキケンスクールライフ!
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目次
シオン命狙われ中!(お試し)
後ろから殺気を感じる。
振り向くと、鋭く長い針を持ったクラスメイトがいた。
「ひっ…」
しまった、という顔をしたクラスメイトは針を引っ込めて服の中に隠した。
汗をかくクラスメイトに僕は言う。
「君ぃー!針もってきてくれたの!?ありがとー制服のボタン取れちゃって…貸してもらっていいかな?」
---
僕は京王路(けいおうじ)シオン。
超大金持ちの一人息子。
つまりお坊ちゃま。
ここはお坊ちゃま、お嬢様学校。
僕は狙われている。
それを知ってる。
けど、僕はみんなに危害を加えたくない。
本当はいい人たちだから…。
一応新作です!でも、自信がないし…このサイトに受けいれてもらえるか分からないので…。すみません。
シオン命狙われ中! ①
プロローグ的なものはこちらです👇
https://tanpen.net/novel/298f318d-f02f-4339-8273-e273663d2ddb/
僕は|京王路 シオン《けいおうじ しおん》。
今日は放課後、女子に屋上へ呼び出された。
告白かなぁ?
本当ならウッキウキスキップで行くんだけど…。
僕は気が休まらないんだよね。
「あ…京王路くん。ゴメンね、こんな汚いところ呼び出して。制服…濡れないように注意してね」
さっきまで少し強めの雨が降っていた。
急に降ってきて授業中のクラスは「ゲリラ雷雨だー!」って盛り上がって虹が出たら「虹だー!」って盛り上がって、騒がしかったな。せっかく昼寝してたのに。
「ちょっとこっち来て…消えたと思ったら、虹まだ出てるね」
そう言って女子―|朝日 りお《あさひ りお》ちゃんは僕を屋上の端に呼ぶ。
彼女は屋上の柵から身を乗り出して虹をキラキラした瞳で見る。
虹見たの初めてなの?って感じ。
この前も出てたけどね。
「綺麗だね!シオンくんの目の色も綺麗だし…」
そう言って僕の目をじっと見る。
僕の目はなぜか生まれつき黒っぽい青色。
なかなか気づかれることはないけど集合写真とか撮って見るとちょっと浮いて見える。
「きゃっ!」
僕が太陽の暖かさにボーっとしていると《《りお》》ちゃんが水たまりで滑った。
…やっぱり。
りおちゃんは柵の方向に滑ったはずなのにクルッと一回転して僕の方に倒れてきた。
ドンッ!
僕はりおちゃんに押されて屋上の柵の外に出てしまった。
頭から一直線に落ちる僕。
それを上から涼しい顔で見るりおちゃん。
分かってたよ。
僕は抗うこともせず、真っ直ぐ…地面に垂直に落ちていく。
風が心地いい。
地面が近くなっていく。
僕は、ついに地上に着いた。
でもその時に鳴った音は…
「バキッ」
でもなく
「ガン!」
でもなく
「トンッ」
という軽い音だった。
実は…屋上に来る前に電話で僕のお守り担当である・エリタさんを呼んでトランポリンを設置してもらっていた。
屋上に来たら殺人方法は主に一つ。
落とす、だからね。
エリタさんは僕の小さい頃から警護についてくれている人。
強くて優しくて…カッコいい。
勉強も教えてくれるし。
名前の漢字は難しくて分からないけど。
あと、何歳かも教えてくれない。
「ふーう。女子って結構えげつないことするね」
「今回もシオン様の予測が当たりましたね…」
「まぁ、慣れてるし」
「トランポリンも何回目ですか…前は中学2年生の時に使いましたね」
「あー、クラスのぶりっ子女子に一緒にスカイダイビングしないかって言われてパラシュートなしで落とされたときね。懐かしい。あれはマジ死ぬかと思った」
「ははっ。怖いですよね。私も間に合うか分かりませんでしたし」
僕は車の助手席でエリタさんの思い出話をしながら帰った。
今回はヨルシカ先生の「左右盲」という曲を聴きながら描きました!
ヨルシカ先生の高くて伸びやかな声に癒されました。
今回から小説を書きながら聴いた音楽も紹介したいなと思います!
シオン授業中に「せっかく昼寝してたのに」はダメでしょ(笑)
今日は金曜日なので1話投稿です!
次回は火曜日、お楽しみに♪
🍏🍎🍏🍎🍏
ちなみにエリタさんは背が高いイケメンという設定です。
シオン命狙われ中! ②
いっやぁ、昨日はびっくりした。
クラスのマドンナと言われる《《りお》》ちゃんが僕を屋上から突き落とすなんて。
あの後、学校に戻ることなくそのまま帰ったから《《りお》》ちゃんは僕が死んだと思ってるんだろうな。
そう考えながら僕は教室のドアを開けて中に入った。
「おっはよ…え、どしたの」
僕があいさつしかけた途端、皆一斉に僕の方を向いた。
その皆の表情は…驚きと、恐怖だった。
「え…生きてるじゃん」
誰かのつぶやきが聞こえた。
ははーん。
りおちゃんは昨日僕を突き落として…を皆に報告したんだ。
「私の勝ちね」って。
りおちゃんの顔はサッと青くなった。
「おはよ…りおちゃん、昨日は危なかったよ~。水溜まりには気を付けてね」
と《《りお》》ちゃんの肩をポンポンと叩き僕は気づかないフリ。
終わりよければ全て良し。
---
「なぁ、シオン」
僕が帰るために荷物をまとめていると、クラスの王と呼ばれるヤツ…|星枝 源太《ほしえだ げんた》が話しかけてきた。
こいつは大柄で威張るのが好きで、よく両サイドにいる小柄な二人…|山節 海斗《やまふし かいと》と|吉田 庫太《よしだ こた》と弱いものいじめや、嫌がらせをしている。
「何」
僕は荷造りの手を止めることなく返事をする。
「今日…公園で遊ぼうぜ」
おかしい。
絶対おかしい。
怪しい。
めっちゃ怪しい。
「うん、いいよ」
と面白いことが好きな僕はYesの返事をした。
---
僕は帰り道、右に星枝、左に山節と挟まれて帰った。
逃げ道をなくす気だな。
「この公園で遊ぼーぜ」
友達と公園で遊ぶには似つかわしくない低いトーンの声で星枝が言う。
「いいよ」
僕は爽やかスマイルで公園に入りカバンをベンチに置く。
ここで、僕はとんでもないことに気づく。
わざわざ公園で…何をするんだ?
方法はたくさんある。
暴力?
ヤンキーを呼ぶ?
遊具から落とす?
これが分からないことには対策も対応も出来ない。
やばいかも、これ。
エリタさん助けてー(泣)
…なんて弱音は吐かないよ。
「キャッチボールしよーぜ」
棒読みだなぁ。
「いいよ」
なんでもYes言う僕カッコよくないですか!?
すみません。
取り乱しました。
それからしばらくキャッチボールをした。
何も、ない。
ただ公園で遊びたかっただけ…なんてあるのか?
その可能性を疑い始めたとき…
「あ、ちょっと俺トイレ行ってくるわ。ごめん」
そう言って吉田は公衆トイレへ走って行った。
これは偶然か?
計画か?
あっ…方法分かった。
けっこう単純だな。
「あっ!ごめん。親から電話来た!タイム!」
僕はそう言ってボールを星枝に投げた。
「もしもしエリタさん」
『また友達ですか?分かりました。私が来るまで気をつけてください』
「ありがとう…ごめん、電話終わった~」
僕は素早くエリタさんに電話し、切った。
その後もキャッチボールは続いた。
そして、何気なく後ろを振り向くと、ナイフを持った吉田がいた。
当たった…けどまずい。
「うわぁぁあああああああ!」
うぉお、元気だね。
気づかれてパニックになったのか、吉田は走って僕に突進してきた。
しかも、僕の両腕は星枝と山節に抑えられた。
どうしよう…僕は唯一自由な足を後ろに振った。
そして、後ろに振った勢いのまま前に振る。
すると、勢いに負けて星枝と山節は手を放して後ろに転んだ。
でも、間に合わない―!
カコンッ!
気の抜ける音に、目を開けると、吉田はナイフを持っていなかった。
しかも、手を抑えている。
「い、痛っ…」
近くにはナイフと空き缶が落ちていた。
「あっ…」
公園の入り口を見ると…エリタさん!
「お待たせしました。私が空き缶を投げてナイフを持った彼の手に当てて…なんとか。ご無事でしたか!」
「うん、ありがとう…これの出番はなかったな」
僕は服の上から《《これ》》を確認した。
「はい?」
「ううん、何でもない。帰ろ」
僕は「吉田、大丈夫か!」と手を痛がる吉田を心配する二人を尻目に、車に乗り込んだ。
空き缶は軽いけど、少し水が入った状態で勢いよく飛んで来たらそりゃ痛い。
「空き缶なんてよく見つけたね。落ちてたの?」
「いえ、シオン様から電話を頂いた時、ちょうど自販機の前で、休憩がてらコーヒーを飲んでいて。捨てようと思ったのですが役に立つかもと思って」
「へ~。エリタさんは断捨離苦手なタイプなんだ」
「そういう訳ではありませんが…」
---
僕は家に着いて、上着を脱いだ。
そしてその下には…防具。
さっきボソッと言った、「これの出番はなかったな」の《《これ》》が防具。
心配性な僕の妹が誕生日プレゼントにくれたもの。
いつ刺されるかも分からないから、付けといてくださいって言われてて。
暑いしずっと付けてなかったんだけど…昨日の夕食中に訊かれて付けてないって言ったら「背中に目でも付いていらっしゃるのですか!?そうでないと危ないです!」って言われて、一応今日は付けたんだよね…。
まぁ、エリタさんが間に合ってなかったら活躍したかもだけど。
今日は火曜日🔥ですね!皆さん、燃えてますか!?
部活に受験に仕事に、いろいろ燃えましょう!
ウォー―――――――😠🔥🔥🔥!!
🍏🍎🍏🍎🍏
https://d.kuku.lu/db8af8f47
👆シオンのイラストです♪
こんなシオンを皆さんの頭の中で自由に動かしてもらえればと思います🍏
シオン命狙われ中! ③
今回は、シオンの妹…リオンサイドのお話ですっ🍏
|私《わたくし》の名前は、|京王路 リオン《けいおうじ りおん》。
超大手企業・京王路カンパニーの社長の娘。
兄には、超陽キャでノリが軽いシオンがおります。
兄上は、同級生に命を狙われているのにも関わらず……座右の銘(?)が「命助かればオッケー」の人。
私はそれを案じております。
エリタさんが24時間365日働いて守ってくださっていますが、もっとエリタさんを休ませてあげたいのですっ!
---
そういえば…もうすぐ兄の誕生日ですね。
誕生日プレゼントを選ばなければ。
私は一人、ショッピングモールに来ました。
どれが良いでしょうか……役に立つものが良いですよね。
|鎧《よろい》?
でも学校には不向きですよね……。
私は諦めて、インターネットで探すことにしました。
あっ…私、良い品を見つけました。
これなら実用性があり、学校にも向いていながら安全ですね——。
---
「ハッピーバースデー♪シオン!」
今日は親戚の方々も集まり、誕生日会が行われています。
その中には私達のいとこのレオ様も来ております。
実は…私はレオ様が好きなのです。
レオ様は兄と同い年で、親友です。
レオ様と私のお話はまたの機会にお話ししますね。
「シオン、おめでとう!これプレゼントだよ」
レオ様が兄に渡した箱に入っていたのは…カブトムシッ!?
「はははっ、欲しかったんだ!ありがとう」
確か兄は虫が苦手だったはずですが…さすがの神対応。
「私から…はこれです」
私はカブトムシを見ながらプレゼントを渡す。
「ありがと。なんか…固いね。」
なんか照れくさいですわね……。
「え…防具?」
「は、はいっ!兄上はエリタさんにご迷惑をお掛けしているのです!なのでっ!」
「……うん、ありがとう」
そう言いながら兄はスーッと袋にしまいました。
…私は気づいてますよ!
お嬢様言葉が難しいので、変なところがあるかもしれません!
ではまた次回お会いしましょう!
シオン命狙われ中! ④ [#運営さんいつもありがとう]
学校に行くと、案の定あの3人組ににらまれた。
吉田は手に包帯を巻いている…正当防衛だから仕方ない…よね?
さぁ、今日はどんなことが起きるかな!?
---
「|京王路《けいおうじ》さん、これ職員室まで運ぶの手伝ってくれる?」
休憩中の僕に話しかけたのは、担任の|山咲《やまさき》先生」
山咲先生は、僕が同級生に命を狙われているのを知っていて、学校側に報告しない。
理由は…学校側に言ってしまうと僕にたくさんの警護が付き、殺されにくくなる……いや、殺しにくくなるから。
先生も僕のことを狙っている。
ここにいる全員が敵、ってこと。
僕は受け取った荷物を持って先生に付いていく。
「この部屋の奥の段ボールに重ねておいて」
先生に案内された部屋は、教材室。
教科書やワークを置く場所。
つまり…この箱の中身も教材?
それにしては箱の隙間が多いような…。
箱は振ると中に入っているものが揺れて、不安定になる。
僕は教材室に入ると奥にある段ボールに言われた通り重ねた。
部屋は薄暗くてクーラーがないから暑い。
「ふぅ……」
ガチャッ…!
ほーう。
そう来たかぁ。
ドアに鍵をかけて密室にするんだね?
フッフッフ…先生って抜けてるなぁ。
いくら教材室だからって、内側の鍵もちゃんと付いてあることを忘れちゃダメだね…僕は鍵を開けて内側から開けようとした。
あれ?
開かない。
もしかして…外側から押し返されてる?
そうなれば外側の状況が変わらないと絶対開かない!
ヤバい!!
次回に続きます!
※すみません、月曜日に間違って公開してしまいました!一瞬だけだったので…一瞬だけだったので…誰も見てないはず!
シオン命狙われ中! ⑤
僕は鍵を開けて内側から開けようとした。
あれ?
開かない。
もしかして…外側から押し返されてる?
そうなれば外側の状況が変わらないと絶対開かない!
ヤバい!!
(👇前回の続きです)
閉じ込められてから1時間。
夏だし、クーラー付いてないし…暑い。
殺されるとかいう前に熱中症で死んじゃうよ……。
僕は今教材室の日の壁にもたれた。
連絡手段の携帯…はカバンの中だ。
頼りになるエリタさんも呼ぶことが出来ない。
変に動いても体力を消耗するだけだし……。
そうだ、電話。
いくら教材室とはいえ、緊急時用の電話が壁に備え付けられてる。
それを使って……エリタさんに電話してみよう……。
僕はふらつきながらも立ち上がり、電話へ足を進めた。
あぁ……めまいがして上手くボタンの数字が見えない…。
僕は、意識を失って受話器を持ったまま倒れてしまった。
---
「もういいかしらね…」
私…教師の|山咲《やまさき》はドアの前に置いて、ドアが内側から開くのを止めていた棚を押して動かした。
動かしても内側から開かないってことは…|京王路《けいおうじ》シオンはもう死んだってことよね?
あんなに暑い密室で、5時間もケロッとしていられるわけがないもの。
まして、窓一つない教材室で脱出の手段なんてない。
一応電話はあるけど…あれは朝に帽子をかけて隠しておいたんだし。
生徒である京王路さんに知る機会なんてなかったはず。
私はそーっと教材室の扉を開けた、するとそこにいたのは……
教材室の床に、受話器を持って倒れている京王路さん。
「ふーん…電話に気づいたのは計算外だったけど、まぁ結果オーライってことで…」
私はまだ生きていないか確認するために、京王路さんの手を取る。
脈は……止まっている。
私は小さくガッツポーズをし……ようとした。
京王路さんを運ぼうと、背負ったその時…軽すぎると気づいたから。
確かに京王路さんは健康診断でもちょっと痩せ型と知っていたけど…ちゃんと51kgあったし……。
私は試しに京王路さんの腕を折ってみた…手首とひじの関節の間…人間なら曲がるはずがないところ。
だけど、ふにゃん、といとも簡単に曲がってしまったのだった。
「にん…ぎょう。」
私は足の力が抜けて、人形の手を取ったまま座り込んでしまった。
---
僕は今、クーラーの効いた部屋でスポーツドリンクを飲んでいる。
あ~…涼しっ!
「シオン様、冷やし中華…雪見だいふくはいかがですかっ!かき氷も…」
「大丈夫だって!」
僕の体調を心配してくれるエリタさん。
そんなに冷たいものばっか食べたらさすがにお腹壊すって!
実は、教材室には僕の身代わり人形がいるんだよね。
僕が倒れた後、エリタさんが下校時間になっても学校の前に来ないからと言って探しに来てくれて…。
あ、僕毎日車で送迎してもらってるんだ、ちなみに。
エリタさんと妹のリオンが相談して、僕の制服にGPSまで付けてさ…君らがしてること、ほぼストーカーだからね!
んで、後は簡単。
棚を動かして僕を連れ出して身代わりの人形を置いておいて…人形はいらないと思うけどね、うん。
そんで、棚を戻して証拠隠滅!指紋もふき取りました!
いやぁ、今回は助かったよ。
リオンにも後で感謝しとかなきゃね。
生意気なのは気に食わないけど、昔から一緒の妹だから。
あぁーっ!涼しっ♪
シオンは高校生なので、高校生男子の平均体重を調べましたが、おかしかったらすみません🍏ではまた金曜日に会いましょう!
シオン命狙われ中! ⑥
今日は番外編っぽくなる本編です。
今日は休日。
両親は仕事で不在、妹のリオンは…彼氏とどっか行った。
家に残っているのは30人のボディーガードと僕とエリタさん。
ボディーガードっていかつい人のイメージかもしれないけど、皆ノリが良くて優しい人。
でも僕は基本的にエリタさんしか相手にしないけどさ。
僕は今リビングで読書中。
本の名前は「We are ‘‘Freak,,!」。
女の子達がガールズグループのデビューを目指す物語でね、作者の名前はね…Ri((殴
んー…でも退屈だなぁ。
そうだ、出かけようかな。
まだ午前8時で十分時間はある。
「エリタさーん」
「はーい、どうされましたか?」
エリタさん足速いなぁ。
「ちょっとドライブしたい」
「そうですか!やっと外に出る気になりましたか!成長ですね…(泣)お父様に連絡…」
「しないで」
「かしこまりました。では車を用意するので…|佐藤《さとう》さんシオン様の身支度を」
「承知いたしました。では、シオン様着替えましょうか」
エリタさんは駐車場に走って行った。
僕は佐藤さんと着替え部屋に行って、着替えて髪をセットしてもらった。
「とっても決まっておられますよ!」
「はーい、どうも」
家を出ると、目の前に黒い外車。
運転席にはエリタさんが。
「お乗りください」
佐藤さんが後部座席のドアを開けてくれる。
でも僕は助手席のドアを自分で開けて、座ってシートベルトをした。
「佐藤さん、ごめんね。シオン様は助手席ばっか座って…」
「いえ、大丈夫です。ではお気をつけて」
「「行ってきまーす」」
僕はいつも助手席に乗る。
理由?それはね…エリタさんに近くて安心できるっていう…。
「シオン様、どこへ行きましょうか」
家の門を抜けたとき、エリタさんが効いて来た。
「うーん、猫カフェ」
「(笑)」
インドアな僕が外に出る理由は、大体学校か猫カフェ。
猫好きなんだよなぁ♡
エリタさんも猫好きだから一緒に癒しを求めてほぼ毎週行ってる。
あぁ、楽しみ!
---
「にゃ~🐱」
うっわぁ、可愛い!
「にゃおーん…」
「わぁ、ごめんねシロ。毎日来てやれなくて」
僕は来る頻度が高すぎて、猫に顔とか匂いとか覚えられた…(笑)
「にゃんにゃん」
……あ。
「にゃおーん」
……。
「みゃぁああ」
皆様、この3つのねこの鳴き声みたいなやつ…エリタさんの声です。
引かないでね。
楽しい休日なのでした(笑)
途中で宣伝を入れるなRingo!何をやってるんだ疲れてんのかぁぁぁ🍏?