「 幼なじみ 、 なんでしょ? じゃあ関係ないじゃん 」
「 あかりってそんなに野次馬根性あった? 」
「 お幸せに 」
理解不能なモテるロイヤル幼馴染 × 恋愛未経験鈍感かわいいガール
ただの 、 幼馴染だったはずなのに 。
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目次
1
宮舘「 … え? 」
私が おそるおそる顔をあげてみると 、 幼馴染は いつものように嫌そうな顔をした 。
「 お願いっ 、 !! 」
宮舘「 なんで? 」
「 だって 頼まれちゃったんだもん 」
幼なじみである涼太が 、 私の 「 お願い 」 に弱いのは とっくに知っている 。
この人 、 貴族とか言われてるし 優しいが売りだからね 。
宮舘「 お願いって言われても … 」
ちぇ 、 今回は効果なしかな 。
それでも聞いて欲しくて 握手までしてみると 、 すぐに優しく手をほどかれた 。
宮舘「 その人が俺のところ来れば良くない? 」
「 そーゆーことじゃないの! 」
「 もー 、 涼太のわからずや! 」
宮舘「 そんなこと言われてもね … 笑 」
そう苦笑する涼太 。
さっき涼太に声をかけていたのは 、
私の知り合いが 『 涼太のことが好きだから付き合いたい 』というのを 代わりに伝えるため 。
宮舘「 とりあえず 、 断っといて? 」
「 なんで! 」
宮舘「 逆に 、 なんであかりはそんなに 食いついてるの? 」
「 涼太が断っちゃったら私がいろいろ言われるんだもん 」
幼なじみで 、 こういうお願いを断られたって伝えてから付き合ってるの?って何回聞かれたっけ 。
ほんとに迷惑 。
涼太とはただの幼なじみで 、 家が隣なだけ 。
みんな私ににっこにこのかわいい笑顔でお願いしてくるんだけど 、 結局私が断ってきたと伝えると私に怒ってくる 。
なんでよ 、 悪いの絶対涼太じゃん 。
そう思うけど 、 そんなの口に出したらかわいい女子たちに怒られる 。
『 あかりだって 、 宮舘くんのこと好きなんじゃないの? 』 って 。
イヤイヤ 、 んなわけないでしょ 。
私たちは幼なじみだし 、 涼太に対して 特別な感情を持ったことはない 。
「 涼太ー 」
宮舘「 ん? 」
「 私たちって 幼なじみだよね 」
宮舘「 … うん 」
涼太は 、 微妙に目が合わない気はするけど 、 ちゃんと頷いてくれる 。
宮舘「 どしたの 、 急に 」
「 なんか 幼なじみって面白いよなーって思って 」
宮舘「 なんで? 」
「 なんか 、 友達でもないし恋人でもないし 、 ある意味トクベツじゃない? 」
宮舘「 んー 、 そうかもね 」
「 ふふふ 」
宮舘「 で 、 さっきの言ってた女の子 、 なんていう子? 」
やっぱり興味を持ってくれたんだと嬉しくなる 。
今まで 涼太は全部話も聞かないで断っていたから 、 嬉しい 。
嬉しすぎて手をとってぶんぶんと振ってみると 、 涼太はされるがまま呆れた顔で私を見た 。
これ2025年の2月最初に書いてんだよね
それを約1年たって公開するという わら
2
「 えーとね 、 」
「 藤原沙羅ちゃん! 」
宮舘「 ふーん 」
「 めっちゃかわいいんだよ! 髪もふわふわでー 、 かわいいもの好きで! 」
宮舘「 お友達? 」
「 んーん 、 違うけど 、 お願いされた時めっちゃかわいくて! 」
宮舘「 だいぶ熱弁だね 笑 」
「 だって涼太が興味持つの初めてじゃない!? 」
宮舘「 そうかもね 」
「 そりゃなおさら支えてあげなきゃ! 」
宮舘「 お節介だね 笑 」
「 あーひどい! 」
涼太は誰にでも優しくて 、 頭もいい 。
その上笑顔はかわいいと言われている 、 私の幼なじみ 。
私にはあまり優しくなかったり 、 毒舌だったりするけどね 。
そのくせ顔はかっこいいし 、 外面いいし 。
しかも 、 なんだかんだ本当に困った時は助けてくれる 。
私の言った冗談は笑ってくれるし 、 勉強教えてくれるし 。
私が何かお願いすると 、 恋愛以外だったら聞いてくれるし 。
親同士もわりと仲良いしね 。
私は涼太が好き 。
「 幼なじみ 」 として 、 好きだ 。
それは 「 ライク 」 で 「 ラブ 」 とは違う 。
「 で 、 どぉ? 」
宮舘「 んー 、 」
私が期待を込めまくった目で見つめると 、 少し目を逸らしてふっと笑った 。
宮舘「 考えとくね 」
「 よっしゃ! 」
宮舘「 だからなんで あかりが喜ぶの 笑 」
「 いーのいーの 」
「 あそーだ 、 これ 」
宮舘「 ? 手紙? 」
「 藤原沙羅ちゃんから 頼まれてたの! 」
宮舘「 へぇ … あとで開けようかな 」
涼太はそう呟いてスクバにラブレターを押し込んだ 。
「 またバックいっぱい入ってる 、 何入ってんの? 」
宮舘「 勉強道具 」
「 げぇ 」
宮舘「 だってテスト二週間前だよ? 」
宮舘「 そういうあかりは 、 いっつも3日前に縋り付いてくるのにね 笑 」
「 う 、 うるさい! 」
宮舘「 ふふ 」
「 … 今回もお世話にナリマス 」
宮舘「 よろしい 」
3
ちょっと通学路を歩くと 、 涼太は思い立ったように手紙を取り出した 。
「 あれ 、 今読むの? 」
宮舘「 うん 、 気になって 」
「 へー 、 涼太が珍しい 」
私がにやにやと涼太を見つめると 、 ふっと顔を逸らしてくる 。
藤原沙羅ちゃんが 、 何を書いているのか気になって 、 涼太の肩に顎を乗せた 。
宮舘「 何? 」
「 見たい! 」
宮舘「 人の手紙盗み見って … 笑 」
「 えーと 、 なになに? 」
「 『 宮舘くん 、 突然だけど好きです 。 藤原沙羅です 。 090- … 』 」
「 えー!! 」
「 字もかわいいし! 」
手紙を最初は紙切れとしか思っていなかったことをこっそり心の中で謝った 。
私が手紙を見たままはしゃぐと 、 涼太のほっぺと私の顎がぶつかる 。
涼太の顔を見ると 、 無表情 。
… なんか怒ってる?
相変わらず 、 感情の読めないやつ 。
あ 、 読み上げちゃったからかな 。
宮舘「 … ほんと 、 むかつくな 」(ボソッ
涼太はつぶやいて 、 自分のほっぺを触り始めた 。
なんだよ 、 あんなにかわいい子から告白されてその態度 。
やっぱり読み上げたから?
「 青春だよ〜〜 」
宮舘「 羨ましいんだ? 笑 」
「 ちっ 、 違うし! まだ来てないだけでこれからきっと来ると私は信じている多分!! 」
宮舘「 自分で多分とか言っちゃってるし 笑 」
宮舘「 … まぁ 、 あかりには来なくていいよ 」
なによ来なくていいって 。
青春来てない気持ちなんかわかんないくせに!
とか心の中で悪態をついていると 、 涼太にほっぺをつんつんされる 。
宮舘「 なに拗ねてるの? 笑 」
「 拗ねてないし 」
私がそうほっぺをわざとふくらませて答えると 、 涼太はほっぺをつぶそうとぐいぐい押してくる 。
私は必死に潰されないようにほっぺに空気を入れる 。
宮舘「 ふふ 、 ブサイクだよ今の顔 笑 」
「 何よブサイクって! 涼太のせいじゃん! 」
宮舘「 あはは 、 おもしろ 笑 」
「 ひっどー 、 最悪なんですけど! 」
むかついて 、 大きくべーと煽ってあげると 、 涼太はふいに私の顔に手を伸ばした 。
うぇい
4
そして 、 思いっきり舌をデコピンされた 。
「 いった!! 」
そして 、 ちょっと大袈裟に顔を顰めてみる 。
すると 、 涼太は揶揄うように笑って 、 私の舌にデコピンした指をゴミでも払うかのように振った 。
仕返しで 、 わたしも舌をいっそうべーとやると 、 また笑われた 。
宮舘「 それ 、 犬みたい 」
「 はぁ!? 最悪! 」
ほんとに涼太最低 。
なんでみんなこんなやつ優しいとか言うんだろ 。
なんでこいつがいいんだろ?
そう思える理由が 、 私にはわからない 。
「 まーいいや 、 どーせ藤原沙羅ちゃんの方が私より一億倍くらいかわいいし 」
宮舘「 … 」
「 ちょっと! お世辞でも否定してよ! 」
宮舘「 … そんなことないけどね 」
「 え? 」
宮舘「 そんなことないって言ったの 」
「 … え? 」
なんで?
涼太 、 マジで本気で思ってるの?
なんて話していたら 、 もう学校に着いてしまった 。
私と涼太は別のクラス 。
「 じゃあ 、 また放課後ね 」
宮舘「 … ん 、 じゃあね 」
藤原沙羅ちゃんは同じクラスだけどまだ来てないっぽい 。
「 おはよー 」
姫花「 あ 、 あかりちゃん 」
「 姫花ちゃん! おはよ!! 」
この子は 城ヶ崎姫花ちゃん 。
めちゃくちゃかわいいでしょ?
姫花「 また宮舘くんと登校? 」
「 うん 」
姫花「 どうだった? 」
「 それがね! 初めて興味持ってくれたみたい! 」
姫花「 へぇ 、 そうなんだ 」
姫花「 あかりちゃんは好きな人いないの? 」
「 いないよ〜〜 、 姫花ちゃんとか藤原沙羅ちゃんみたいにかわいくないし 」
姫花「 そんなことないけどな … 」
「 姫花ちゃんは〜? 」
私が 、 そう聞いたところで話は途切れてしまった 。
渡辺「 うす 、 おはよ 」
「 あ 、 しょっぴーおはよ 」
目黒「 おはよー 」
「 目黒くんもおはよ 」
… ほんと 、 この学校顔面偏差値どうかしてる 。
渡辺くんは 、 どっちかっつうと犬猿の仲 。
目黒くんは気が合う友達 。
姫花「 ふたりともおはよう 」
渡辺「 ん 」
目黒「 おはよ 」
姫花「 あかりちゃん 、 私理科室行くけど 、 一緒にくる? 」
「 あー 、 また阿部先生? 」
姫花「 会ってみない? 」
「 んーいいや 、 理科って聞くだけで無理 笑 」
姫花「 ほんとに理科嫌いだよね 、 あかりちゃん 」
渡辺「 できないんだろ 笑 」
「 はぁ!? しょっぴー最悪 、 嫌い! 」
目黒「 しょっぴーはあかりちゃんのこと 」
渡辺「 だーうるせえ!!! 」
やたらと騒ぐしょっぴーと 、 なぜかにやにやしている目黒くんと姫花ちゃん 。
ふたりは顔がいいからにやけていてもかっこいいしかわいい(
「 いいもんっ 、 涼太も姫花ちゃんも教えてくれるし 」
目黒「 あれ 、 俺は入れてくれないんだ 笑 」
「 目黒くんは からかってくるからやだもん 」
目黒「 あははっ 、 だって面白いし 笑 」
「 最悪〜 、 最近しょっぴーのせいで目黒くんまで 性格悪い! 」
渡辺「 誰が性格悪りぃだよ 」
「 お前以外いねーよ ばーか! 」
渡辺「 はぁ!? お前理科 … 」
「 うるさいうるさい!! 点数言うのはプライバシー侵害!! 」
こうやって 、 騒いでいられる時間が好きだ 。
ちょっと長くなった
5
「 あ 、 藤原沙羅ちゃん! 」
沙羅「 あかりちゃん 、 おはよぉ 」
今日も相変わらずかわいいですね 。
なんでこんな私の周り顔面偏差値高いの??
泣きそうなんですけど 。
沙羅「 で 、 どうだったのぉ? 」
沙羅「 沙羅 、 心配で夜も眠れなかったぁ … 」
おおう 、 そのきゅるきゅるおめめで何を言う 。
その顔は涼太にしなさい 。
「 興味は持ってくれたよ! 」
沙羅「 ほんとぉ ? よかったぁ … 」
「 … 眠い 、 帰りたい 」
姫花「 ふふ 、 もうすぐだよ? 」
「 眠い … 」
「 やった 、 やっと終わった! 」
るんるんと下駄箱に向かうと 、 下駄箱で何やら涼太と誰かが話してる 。
と思ったら沙羅ちゃんじゃん 。
なぜかむ?と思いつつも涼太から離れようと 、 物音を立てずに覗いていると 。
涼太とばっちり目が合う 。
… バレテナイヨネ 。
宮舘「 … 」
沙羅「 だから 、 よかったら明日一緒に帰りたい 、 です 、 ! 」
宮舘「 タメでいいよ 、 同学年だしさ 笑 」
宮舘「 いいよ 、 じゃあ明日ここでね 」
宮舘「 気をつけて 」
沙羅「 うんっ 、 ありがとう! 」
宮舘「 あかり 、 いつまで隠れてんの 」
「 げ 、 バレてた … 」
宮舘「 あんなばっちり目あってバレてない方がおかしいでしょ 」
「 ちぇ 」
「 でも珍しいねー 、 涼太が女の子に興味持つなんて! 」
宮舘「 … まぁ 」
目を逸らして苦笑する涼太 。
「 いいねぇ 、 青春 」
宮舘「 朝も言ってた 、 それ 」
「 いいでしょ別に 」
宮舘「 あ 、 もう着いたね 」
「 また明日ー! 」
次の日
朝 、 自分の家から出て涼太のうちへ 。
それもいつものルーティン 。
宮舘「 おはようあかり 」
「 おはよー 」
渡辺「 よ 、 あかり 」
「 ぎゃぁああああああ!?!? 」
宮舘「 あかりうるさい 、 近所迷惑 笑 」
「 しょっぴーか 、 びっくりした! 」
宮舘「 翔太おはよう 、 珍しいね? 」
渡辺「 別に 」
宮舘「 ふふ 」
目黒「 俺もいるんですけどぉ 」
「 ぎゃぁあああ!? 」
目黒「 あかりちゃん驚きすぎじゃない? 」
「 う 、 うるさい! 」
渡辺「 はよいこーぜ 」
目黒くんはなぜか率先して涼太の隣を歩いているから 、 必然的にしょっぴーと並んで歩くことになる 。
「 ねぇしょっぴー 、 宿題やった? 」
渡辺「 あ? やるわけねーだろんなもん 」
「 だと思った 」
渡辺「 そーゆーあかりは? 」
「 やってると思う? 」
渡辺「 だよな 」
「 はぁ!? 失礼! 」
渡辺「 そっくりそのままお返ししますが 」
ぎゃーぎゃー騒いでいると 、 いつのまにか学校についていた 。
6
「 ぁーつっかれた!! 」
渡辺「 なーあかり 」
「 何? 」
渡辺「 今日の放課後 、 予定ある? 」
「 え? なんで? 」
渡辺「 一緒に 、 買い物したくて 」
「 買い物って 」
渡辺「 もちろん俺の化粧品 」
「 ちょいちょいちょい 、 私も化粧くらいしますけど 」
「 俺のを強調しないで ? 」
渡辺「 ははっ 、 わりぃ 笑 」
「 いーけどさぁ 」
「 どーせ今日涼太は沙羅ちゃんと帰るんだし〜 」
渡辺「 沙羅? 誰それ 」
「 名前覚え悪すぎ! 藤原沙羅ちゃん 、 同じクラスでしょ! 」
渡辺「 … 藤原 … ? 」
渡辺「 あー 、 いたなそういえば 」
「 かわいそ〜 」
渡辺「 うっせうっせ 」
そして放課後 。
渡辺「 なぁ 、 これどう? 」
「 いーんじゃなーい? 」
渡辺「 雑だな 」
「 だって知らないし〜 」
「 あ 、 これかわいい 、 買おっかな〜 」
渡辺「 あれ 、 初心者のじゃん? 」
「 ん 、 最近始めたんだよね 」
「 なんかみんなかわいいからさ 」
渡辺「 へー 」
「 聞いたのしょっぴーのくせに! 」
渡辺「 かえろ 」
「 はーい 」
渡辺「 じゃーな 、 あかり 」
「 うぃ! 」
次の日
しょっぴーは今日朝早く行くらしくて 、 朝はまた涼太とふたり 。
「 おはよー 」
宮舘「 あかり 、 おはよ 」
宮舘「 昨日翔太と買い物行ったんだって? 」
「 そーだけど 、 なんで知ってんの? 」
宮舘「 帰りたまたま見たの 」
「 へー 」
宮舘「 楽しかった? 」
「 親かよ! 」
宮舘「 まぁあかりはアホだから 、 俺が見てないとダメかもね 」
「 うっさいなぁ! 」
「 涼太は沙羅ちゃんのこと見てなよー 」
宮舘「 … 」
何故か無言 。
私が涼太の目を見つめてみると 、 じっと見つめ返された 。
「 … ? 」
ふっと逸らされた 。
宮舘「 宿題やった? 」
「 やってると思う? 」
宮舘「 んーん 、 思ってないよ 」
「 ひど 」
宮舘「 事実でしょ? 」
短い
7
目黒「 しょっぴー 、 トイレ行こ 」
渡辺「 いいけど 」
目黒「 やったぁ 」
渡辺「 ぼっち寂しい? 笑 」
目黒「 しょっぴー嫌い 」
渡辺「 んなこと言うなよ 笑 」
「 はーぁ 、 帰りたい 」
渡辺「 ずっと言ってんなそれ 笑 」
「 だって帰りたいんだもん! 」
最近疲れてるんだよな〜 。
テストも近いけど 、 勉強なんかするわけないし 。
「 はーぁ 、 テストが近いよぅ〜〜 」
渡辺「 勉強すんの? 笑 」
「 するわけないでしょ 」
渡辺「 へー 、 俺はやってるけど 」
渡辺「 ちょっとだけ 」
「 え 」
「 最悪ー!! 」
「 いいもん 、 涼太に教えてもらうし 」
渡辺「 、 」
「 なんで勉強してるの〜〜 」
「 仲間だと思ってたのにさ! 」
私がぷんすか怒ってやると 、 しょっぴーはバカにしたように笑った 。
渡辺「 ふは 笑 」
渡辺「 残念だったな 、 俺はやればできる男だから 」
目黒「 なんでやんないの〜 ? 」
「 ぎゃぁあああっ !! 」
「 あ 、 なんだ目黒くんか 」
目黒「 なにそれー 、 あかりちゃんひどくない? 笑 」
「 いや 、 びっくりした割にはだったから 」
目黒「 ひどっ! 」
渡辺「 ぐははははっ!! 」
「 あーつっかれた!! 」
ひとりでぼやいて 、 下駄箱に向かう 。
すると 、 何やら声が聞こえて立ち止まった 。
物陰に隠れてそうっとのぞいてみる 。
宮舘「 ーーーよ 、 ーーか 」
沙羅「 〜〜〜〜? 笑 」
宮舘「 ふふ 、 ーーかもね 」
沙羅「 ないよ〜 、 〜〜〜だし 笑 」
涼太と 、 沙羅ちゃん 。
約束してたのかな?
少し 、 胸がちくっとした気がした 。
8
なぜか 、 ちくっとしたまま直らない心に首を傾げながら 、 教室に戻る 。
すると 、 しょっぴーと目黒くんが何やら話していた 。
渡辺「 … あかり? 」
目黒「 え 、 あかりちゃん帰ってなかった? 」
「 いやー 、 涼太が沙羅ちゃんと帰ってたからさー 」
「 誰か帰れる人いないかなーって 」
渡辺「 … へー 、 」
「 ふたりは何してたの? 」
目黒「 ふたりで宿題 笑 」
目黒「 しょっぴーがわかんないって言うからさ 、 教えてたの 」
「 やればできんじゃないの〜?? 」
渡辺「 だるっ 、 お前だってできないだろ 」
「 てへ 、 そのとーりですっ 」
そう笑ってみると 、 気づけばちいさな胸の痛みは消えていた 。
目黒くんが 、 なぜかにやにやしながら荷物を片付け始めた 。
目黒「 俺帰るね〜 」
目黒「 じゃあね 、 あかりちゃん 」
「 うん! じゃあね〜 」
目黒「 … しょーたさん 、 がんばってね 」(ボソッ
渡辺「 … ! 」
目黒くんは 、 なにやらしょっぴーに呟いて微笑むと 、 颯爽と歩いて行った 。
目黒くん以外に 、 あんなにカッコよく歩ける人居んのかな 。
「 … しょっぴー帰る? 」
渡辺「 ん 」
渡辺「 … なぁ 、 クレープ食べにいかねぇ? 」
「 それをそっちから言い出すあたりなぁ 」
渡辺「 んだよ 笑 」
「 女子力高いな〜 」
渡辺「 あかり好きだろ? 」
「 好きだけどさ〜 」
私がむくれてみせると 、 しょっぴーは立ち上がった 。
渡辺「 じゃあ決定な 、 腹減ったし早く行こうぜ 」
「 ういー 」
仲良いんだか悪いんだか 。
でも 、 好みを覚えててくれたことが 、 少しだけ嬉しかった 。
私と涼太はずっと一緒だったんだけど 、 しょっぴーは小学校と中学校は別のところだったんだよね 。
一回途中で引っ越して 、 高校入る時に戻ってきた 。
だから好み忘れてなかったなんてびっくりしたし 。
9
渡辺「 決まった? 」
「 ん〜〜 … 無理決まんない! 」
渡辺「 何で迷ってんの? 」
「 チョコといちごとブラウニーとバナナ! 」
渡辺「 多いな … 」
渡辺「 じゃあ普通にチョコバナナのブラウニー入ってるやつ食えば良くね? 」
「 やだー! 他のも食べたいんだもん! 」
渡辺「 太るぞお前 」
「 それ乙女に言っちゃダメな言葉なんですけど?? 」
渡辺「 乙女じゃねーもんお前 」
「 はぁ!? 」
渡辺「 … じゃあ 、 俺いちご頼むから一口交換しよーぜ 」
「 おぉ!! しょっぴーにしては良いこと言うじゃん! 」
「 しょっぴーの奢りね! 」
渡辺「 お前なぁ … 笑 」
しょっぴーは 、 苦笑いするとお店に向かった 。
「 ん〜 、 おいひ〜!!! 」
「 サイコー!! 」
渡辺「 ほんとお前好きだよな … って甘っ! 」
渡辺「 甘すぎない? 」
「 ほぉ? 」
「 おいひぃひゃん 」
渡辺「 別に不味いとは言ってねえよ 」
渡辺「 ん 、 一口 」
「 あーむっ!!! 」
「 おいひ!! 」
渡辺「 … ゴリラみたい 」
「 はぁ!? おひょめにいっひゃらめらっていっひゃひゃん! 」
渡辺「 飲み込んでから言えよ 」
渡辺「 あかりの一口は一口じゃねえし 」
「 ゴリラって何!? 最悪ー!! 」
渡辺「 ぐははは! 笑 」
渡辺「 あかりのもちょーだい 」
「 はい 」
渡辺「 … ん 、 うま 」
「 反応薄っ! 」
渡辺「 だって普通に美味いじゃん 」
「 そーゆーことじゃないの! 」
渡辺「 なぁ 、 公園行かね? 」
「 公園? いいけど 」
そう問いかけてくるしょっぴーは 、 いつになく真剣で 。
少し 、 不思議だ 。
10
「 なんか公園って青春〜 」
渡辺「 なんかってなんだよ 、 笑 」
「 なんとなく! 」
「 イメージっていうか? 」
渡辺「 ふーん 」
「 で 、 なんで来たの? 」
私が首を傾げると 、 しょっぴーは不自然に目を逸らして 、 ブランコを指差した 。
渡辺「 あれ 、 すわろ 」
「 え 、 何急に 」
渡辺「 いーだろ別に 、 早く行けよ 」
「 えー 」
スカート汚れる 、 小さい等々文句を言いつつ歩いて 、 ブランコにたどり着く 。
しょっぴーついてきてない? と思って振り向こうとした瞬間 。
_ うしろから 、 抱きしめられた 。
「 … へ 」
いわゆる 、 バックハグ状態 。
渡辺「 … 」
「 ちょ 、 しょっぴー 、 ? 」
渡辺「 … それやだ 」
いつものふざけたしょっぴーじゃない 、 真剣な低い声 。
息が耳元にかかって 、 妙にくすぐったい 。
渡辺「 … あかりのこと 、 好き 」
「 … え 」
渡辺「 高校戻ってきて 」
渡辺「 あかりがめっちゃかわいくなってて 、 」
渡辺「 … 好きになってた 」
「 … しょっぴーが 、 私のことを 、 好き? 」
渡辺「 好き 」
「 それは 、 ライクじゃなくて? 」
渡辺「 ラブで 、 好き 」
「 … 」
渡辺「 別に 、 返事は焦んなくてもいいから 」
渡辺「 あかりがまだそーゆーのよくわかんないなら 、 お試しでもいいから 」
「 … と 、 とりあえず 、 … 考えてみても 、 いい? 」
渡辺「 いいよ 」
渡辺「 今日はもう帰ろ 、 家まで送る 」
「 … うん 」
帰り道は 、 少し気まずかった 。
11
次の日は 、 休みの日だったので姫花ちゃんの家を訪ねてみた 。
「 えっと 、 姫花ちゃんと仲良くさせていただいてる 、 神崎あかりです 」
『 え 、 あかりちゃん? 』
「 姫花ちゃん! あかりです 」
『 ちょっと待ってね 、 すぐ鍵開けるね 』
「 お邪魔します 」
姫花「 親いないから 、 いつも通りでいいよ 」
姫花「 急にどうしたの? 」
「 ちょっと 、 相談がありまして … 」
姫花ちゃんは 、 私を高級そうな絨毯に座らせると 、 いい匂いがする紅茶とクッキーを持ってきてくれた 。
私は 、 しょっぴーに告白されたことを話してみた 。
姫花「 へぇ … 」
姫花「 … あかりちゃんは 、 どうしたいの? 」
「 … え 、 私? 」
姫花「 うん 」
「 … よくわかんない 」
「 期間は短かったけどおさななじみだし 、 」
「 … クレープのこと 、 覚えててくれたのは嬉しかったけど 」
姫花「 そっか 」
姫花「 あかりは 、 しょっぴーのこと嫌い? 」
「 まさか! 」
「 喧嘩とかはするけど 、 嫌いとかじゃ 、 ない 」
姫花「 じゃあ 、 一回お試ししてみたら? 」
姫花「 お試しって言っても 、 本物のカレカノとすることは変わんないし 」
姫花「 カップルはカップルでしょ? 」
「 … ん 、 」
姫花「 自分で 、 したいようにしたほうがいいよ 」
「 … わかった 、 ありがとう姫花ちゃん 」
「 … お試し 、 してみる 」
姫花「 うん 、 じゃあ明日伝えてみたら? 」
「 うん 、 そうする 」
12
次の日 。
家を出ようとすると 、 入り口に人影があった 。
顔を見てみると 。
「 あ 、 しょっぴー 」
渡辺「 ん 、 はよ 」
「 おはよ 、 どうしたの? 」
渡辺「 学校一緒に行きたくて 」
渡辺「 … 返事 、 決まった? 」
「 … ん 」
渡辺「 じゃあ放課後 、 屋上で 」
「 わかった 」
渡辺「 今日テストだけど 、 大丈夫? 」
「 んーまあいけるっしょ 、 気合いで 」
「 どーせ今日だけでテスト終わるし! 」
渡辺「 とか言って赤点スレスレは誰だよ 笑 」
「 あー!! 今回涼太に教えてもらってない! 」
宮舘「 俺のこと呼んだ? 」
「 ぅわああああ涼太!?!? 」
「 びっくりしt 」
目黒「 俺もいるって 」
「 うわああああああああ!!! 」
目黒「 俺可哀想すぎない? ( 」
「 どーせあんたらは成績いいんだもんね! 」
宮舘「 今回教えてって言わなかったのそっちでしょ 笑 」
「 ふん 、 いーもん! 」
「 べーだ!! 」
渡辺「 怒り方幼稚すぎだろ 」
「 しょっぴーまで! ひどい!! 」
テスト後
「 無理 、 つんだ 、 なんもわかんない 、 しんどい 」
渡辺「 なんか意外と行けたわ 」
「 無理 、 つんだ 」
渡辺「 まぁどんまい 」
「 しぬ 」
渡辺「 … 先屋上行ってるから 」
「 … ぁい 」
13
電話とかLINEは 『』表記っすね
かちゃ 。
小さく音を立ててドアが開く 。
「 しょっぴー 」
渡辺「 ん 」
「 … えっと 、 」
「 恋愛とか 、 よくわかんないから 、 とりあえずお試しで 、 」
「 … お願いします 」
渡辺「 まじ? 」
「 まじ 、 です 」
渡辺「 っしゃぁ!! 」
渡辺「 じゃあさ 、 あかりも俺のこと翔太って呼んでよ 」
「 え 、 」
渡辺「 俺好きになった時からずっとあかりだよ? 」
渡辺「 幼稚園の時はちゃんだった気もするけど 」
「 … 翔太 、 ? 」
渡辺「 ん 」
渡辺「 帰ろーぜ 」
「 うぃ 」
「 … なんか翔太って呼ぶの 、 違和感ある 」
渡辺「 そう? 」
渡辺「 俺はうれしーけど 」
そう笑った翔太 、 の顔はまぶしかった 。
---
次の日 。
朝起きて 、 スマホを開くとLINEが 。
「 … ? 」
翔太『 朝一緒に行こ 』
「 ん … 『 いーよ 』 っと 」
「 … 彼女だし 、 髪とか 、 整えたほうがいいのかな 」
「 … 時間あるしやっとくか 」
しばらくして 、 家のチャイムが鳴った 。
「 翔太 、 おはよ 」
渡辺「 ん 、 はよ 」
渡辺「 あれ 、 今日髪下ろしてる 」
「 あ 、 うん 」
「 … 似合ってる 、 ? 」
いつもは 、 私のキャラ的に高いポニテなんだけど 。
女の子っぽいのって姫花ちゃんあたりじゃなきゃ似合わないんだよな … 。
渡辺「 ん 、 かわいい 」
「 … うん 」
渡辺「 照れてんの? 笑 」
「 … 別に 」
渡辺「 ぐははっ ! 笑 」
渡辺「 じゃ 、 いこーぜ 」
当たり前のように手を差し出してくる翔太 。
「 ? 」
渡辺「 だーっ 、 手繋ごっつってんの! 」
「 あ 、 は 、 はい 」
そうっと手を出すと 、 指を絡められる 。
「 あ 、 」
渡辺「 行こ 」
「 … うん 」
指を絡めた翔太は 、 甘い匂いがした 。
なんか毎話短いね
14
やがて学校についても 、 翔太は手を離そうとしない 。
「 … 学校 、 ついたけど 」
渡辺「 ん? 」
渡辺「 だからなんだよ 」
「 … 手 」
渡辺「 別にいーでしょ 、 付き合うことは悪いことじゃない 」
「 まぁ確かに 」
宮舘「 あれ 、 あかり? 」
「 あ 、 涼太おはよ 」
宮舘「 うん 、 おはよう 」
私が涼太に挨拶すると 、 翔太は少し手の力を強めた 。
翔太の横顔を見てみると 、 少しだけ涼太を睨んでいた 、 気がした 。
渡辺「 はよ 」
宮舘「 翔太もおはよう 」
宮舘「 手 、 どうしたの? 」
渡辺「 あぁ 、 俺ら付き合うことになったから 」
翔太がなんでもないことのようにさらっと言うと 、 繋いだ手を見せびらかすようにあげた 。
涼太は一瞬驚いたような顔をした気がした 。
確認しようとすると 、 もういつもの顔 。
宮舘「 … へぇ 、 おめでとう 」
そう笑う涼太の顔はなんだか変だった 。
「 … とりあえず 、 恋愛とかよくわかんないから 、 お試しだけど 」
そう呟いてみると 、 翔太が笑った 。
渡辺「 そーゆーこと言うなよ 、 それでもカレカノなんだし 」
「 ん 、 そうかも 笑 」
渡辺「 かもってなんだよ 笑 」
宮舘「 … ふーん 」
宮舘「 まぁ 、 とりあえずお幸せに 」
「 ん 、 ありがと 」
「 じゃね! 」
宮舘「 ん 」
「 あ 、 沙羅ちゃんとはどーなの 」
私が問いかけてみると 、 涼太は少し首を傾げてにやっとつぶやいた 。
宮舘「 さぁね? 」
宮舘「 じゃ 、 また 」
---
結局翔太は教室についてもずっと手を繋いだままだった 。
渡辺「 はよ 」
何事もないかのように教室に入る 。
「 … おはよう 」
目黒「 え!! 」
目黒「 ちょちょちょ 、 しょーたさん!? 」
渡辺「 ん? 」
目黒「 いやいや 、 んじゃないよ! 」
目黒「 あかりちゃんと!! 手! 」
「 あは 、 」
目黒「 どーゆーこと!? 」
渡辺「 何って 、 付き合っただけだけど? 」
目黒「 … ツキアッタ 」
目黒「 … ツキア … ッタ … ?? 」
目黒「 えぇぇぇええ!?!? 」
目黒「 え! え!? 」
渡辺「 えしか言えなくなってるし 笑 」
目黒「 えぇえ!! 」
目黒「 良かったじゃん!! 」
目黒「 おめでと! 」
渡辺「 ん 」
なんだか当事者のように喜ぶ目黒くん 。
「 … なんでそんな喜んでるの 、 ? 」
目黒「 え 、 やば 、 すご 」
ダメだ 、 聞いてない 。
15
それから 、 私と翔太は毎日一緒に帰るようになった 。
ときどき涼太がいたりしたけど 、 最近は来なくなった 。
渡辺「 なぁ 、 あかり 」
「 ぁ 、 どしたの ? 」
渡辺「 今週末 、 デートしよ 」
「 … でーと 、 ?? 」
渡辺「 デート 」
渡辺「 予定ある? 」
「 ちょっと待ってね … 」
「 うん 、 ない 」
渡辺「 じゃあ行こ 」
渡辺「 どっか行きてえとこある? 」
翔太の質問に 、 頭の中で考えてみる 。
初デート 、 カップル 、 ツンデレ 、 イケメン 、 幼馴染 …
思いつく関連する言葉をぐるぐる考えてから 、 口を開いた 。
「 … 水族館 、 行きたい 」
渡辺「 お 、 いーじゃん 」
渡辺「 じゃあ 、 日曜10時に迎えに行くから 」
「 え 、 い 、 いいよ 」
渡辺「 だって俺彼氏だし 、 それくらいしていいだろ 」
「 … たしかに 」
渡辺「 ふは 、 じゃあまた日曜な 」
「 うん 、 じゃあね 」
まだ 、 「コイ」の気持ちはよく分かってない 。
コイ … 恋ってなんだろう 。
翔太に抱く気持ちは恋なのか 、 友情なのか 。
ずっと 、 わからない 。
でも 、 翔太は楽しそうだ 。
私は? 翔太のことをどう思ってるの?
自分に問いかけてみても 、 答えは出てこない 。
私は 、 家の鏡にうつる自分のほっぺたを叩いて 、 声を出してみた 。
「 とりあえず 、 週末デートだ 」
16
週末 。
服を選んだり髪を整えたり 、 色々準備していたらいつの間にか時間になっていた 。
ばたばたと準備をしていると 、 チャイムがなって翔太の声が聞こえた 。
渡辺『 あかり起きてる? 』
「 うん 、 今行く! 」
インターホンに向かって声を張り上げ 、 靴を履いて外に出る 。
渡辺「 おはよ 、 あかり 」
渡辺「 ちゃんと寝坊してねぇな 笑 」
「 何それっ 、 確かに私しょっちゅう寝坊するけど! 」
渡辺「 寝坊は否定しないのかよ 」
「 だって事実だもん 」
私が頷いて見せると 、 翔太は私を見て吹き出した 。
渡辺「 … ふはっ 、 」
「 ねぇっ 、 なんで笑うの! 」
渡辺「 お前のそーゆーとこ好きだよ 」
「 え? 何急に 、 」
そう笑って頭を撫でてくる翔太 。
渡辺「 あ 、 そうだ服似合ってる 」
「 服ついでかよ! 」
渡辺「 悪りぃ 笑 」
渡辺「 でもマジで似合ってるよ 」
「 ん 、 ありがと 」
渡辺「 行くか 」
渡辺「 歩道側歩けよ 」
そう言って 、 翔太は私の手に翔太の手を絡めて歩き出した 。
「 ぁ 、 ありがと 、 」
渡辺「 そーいえば 、 あかりってなんの魚好きなの? 」
「 えーっとね … タコ! 」
渡辺「 ぶはっ 、 それ魚じゃねえじゃん 笑 」
「 えーっ 、 だって水族館にいるじゃん! 」
渡辺「 そーゆーことじゃなくて 、 魚の中だったらって 笑 」
「 む … 」
「 それ食用として 、 ?? 」
渡辺「 ぐはははっ!! 」
渡辺「 違う違う 笑 」
「 えー 、 … サメかなぁ … 」
渡辺「 あかりっておもろいな 笑 」
「 え 、 そう? 」
「 ウケ狙って言ってないんだけど 」
渡辺「 それがおもろい 笑 」
水族館についた 。
ふと足に鋭い痛みが走って 、 そうっと見てみると靴擦れしていた 。
「 ぃった … 慣れないヒールなんか履いたからなぁ 、 」(ボソッ
渡辺「 ん? なんか言った? 」
気付かれたら気を使わせてしまうので 、 にこっと笑って誤魔化した 。
「 わぁあっ 、 クラゲだよクラゲ!! 」
「 かわいい〜 ! 」
渡辺「 はしゃぎすぎじゃね 笑 」
「 だって水族館来たのめーっちゃ久しぶりだもん 」
「 あっちあっち! 」
渡辺「 ちょ 、 走んなって 笑 」
「 、 !? 」
私が走っていると 、 段差があったのか突然視界ががくんと下がる 。
何が起こったのか理解できなくて 、 思わず目を瞑ると 、 体に衝撃が来た 。
転んだ 、 ということが遅れて理解できた 。
「 ~~っ 、 」
高校生にもなって恥ずかしい 。
顔が真っ赤なのが自分でもわかる 。
周りに人はいないのでまだマシだけど … 。
遅れて 、 転んで擦りむいたらしい膝がじくじくと痛み出した 。
渡辺「 あかりっ 、 大丈夫か!? 」
「 っうん 、 」
渡辺「 段差ひっかかったんだな 」
渡辺「 膝擦りむいてるな … 」
「 これくらい大丈夫だよ 」
そう笑って立ちあがろうとすると 、 足に痛みが走る 。
「 いッつ 、 」
渡辺「 足痛い? 」
「 ッううん 、 だいじょ_ 」
笑顔を作って応えようとしたとき 、 翔太は軽々と私の体を姫抱きして歩き出した 。
「 え 、 ちょっ 、 !? 」
渡辺「 暴れんなよ 、 落ちんぞ 」
私が驚いて暴れようとすると 、 翔太は不敵に笑って私の唇を触った 。
ちょっと長くしていきますね 。
17
渡辺「 ん 」
翔太は私をベンチに座らせると 、 靴を脱がせた 。
渡辺「 うわ 、 足腫れてる 」
「 ぁ 、 ちょ 、 っ 」
靴擦れがバレないように誤魔化そうとしたけど 、 あっけなく遮られる 。
渡辺「 靴擦れしてんじゃん 、 かかと 」
渡辺「 隠してたの? 」
「 … ぅ 、 」
渡辺「 図星だな 笑 」
「 … だって心配かけちゃうんだもん 、 」
翔太はふっと立ち上がって頭を撫でた 。
渡辺「 気付けなくてごめん 」
渡辺「 絆創膏買ってくるわ 、 待ってて 」
「 ぁ 、 うん 、 」
しばらくして 、 翔太は袋を下げて帰ってきた 。
渡辺「 足出して 」
「 ぁ 、 」
渡辺「 ん 、 湿布も貼っていい? 」
「 ご 、 ごめん 、 」
翔太は無言で湿布を貼って立ち上がった 。
渡辺「 歩ける? 」
そうっと歩いてみると 、
「 ましかも 、 」
渡辺「 良かった 」
渡辺「 もう無理すんなよ 、 じゃあ行くぞ 」
「 うんっ 、 ! 」
デート終わり
「 翔太 、 今日ありがとっ 、 ! 」
渡辺「 ん 、 楽しかった? 」
「 楽しかった … ! 」
「 足もごめんね 、 」
渡辺「 別にいーよ 、 そんくらい 」
渡辺「 じゃあな 、 また今度 」
「 うんっ 、 じゃあね! 」
翔太に手を振って 、 歩き出す 。
その時だった 。
宮舘「 … あかり? 」
「 … へ 、 涼太? 」
宮舘「 デート? 」
「 … ぁ 、 うん … 」
宮舘「 へぇ 」
そう私の顔をじっと見つめる涼太の顔はなんだかいつもと違くて 、 怖い 。
「 … なんか怒ってる 、 ? 」
宮舘「 なんで? 別に怒ってないけど 」
その口調はもう完全に怒ってるよ 、 涼太 。
理由を考えてみても 、 全然わからない 。
「 … ごめん 」
宮舘「 謝んないでよ 、 怒ってないっつってんだから 」
… やっぱ怒ってる 。
宮舘「 でも翔太もダメだね 」
宮舘「 仮にも彼女なのに家にも送らないんだ? 」
涼太は勝手に翔太のことをぶつぶつ言うと 、 突然黙った 。
「 涼太 、 どうしたの 、 ? 」
宮舘「 … いーや 」
宮舘「 家帰るの? 」
「 ぁ 、 うん 、 」
宮舘「 じゃあ一緒に帰ろ 、 ついでだし 」
宮舘「 … 翔太より俺の方ができるのにね 」(ボソッ
「 なんか言った 、 ? 」
宮舘「 んーん 」
帰り道は 、 何だか気まずかった 。
18
月曜日
翔太は今日休むらしく 、 涼太とふたりで学校まで歩く 。
「 え 、 涼太付き合ったの !? 」
宮舘「 うるさいな 、 そうだけど 」
「 沙羅ちゃんと !? 」
宮舘「 だからそうだって 笑 」
「 えぇ 、 涼太が女子と付き合うなんて … ! 」
宮舘「 笑 」
「 え 、 どっちからどっちから !? 」
宮舘「 あっちから 」
「 んでOKしたの !? 」
宮舘「 うん 」
「 え 、 なんて呼んでるの !? 」
宮舘「 まぁ 、 沙羅って 」
「 えー ! 」
「 やばぁー !! 」
宮舘「 そんなに ? 」
「 だって頑なに告白断り続けてた涼太がついに 、 って思うとねぇ 」
「 安心だよ !! 」
宮舘「 誰目線 ? 」
「 幼馴染 」
私が答えると 、 涼太は急に真顔になった 。
宮舘「 … へぇ 」
「 せっかくなら朝も一緒に行けばよかったのにー 」
宮舘「 あかりもでしょ 」
「 翔太は休みだもん 」
宮舘「 へぇ 」
「 てか沙羅ちゃん嫉妬するんじゃない ? 笑 」
「 あ 、 でも私だしそれはないか 」
宮舘「 そうでもないでしょ 」
「 まさかぁ 、 私に嫉妬とかないない 笑 」
「 ただの幼馴染だしぃ 」
宮舘「 あっそ 」
「 えーなんか冷たいぃ 」
宮舘「 そうでもないですよー 」
「 いやいや 、 冷たいって ! 」
宮舘「 はいはい 」
「 あ 、 じゃあまたね 」
宮舘「 ん 」
「 おはよー 」
目黒「 あれ 、 しょっぴーは ? 」
「 ん 、 なんか休むんだってぇ 」
目黒「 えー 、 じゃあ今日ぼっちかぁ 」
「 じゃあ代わりに一緒にいてあげるよ 笑 」
目黒「 恩着せがましいな 笑 」
姫花「 おはよ 」
「 あっ姫花ちゃんおはよー !! 」
目黒「 裏切り早すぎ 笑 」
「 えへ 、 ごめんごめぇん 」
舌をぺろっとして笑う 。
目黒「 いーや 、 舘さんとこ行こー 」
「 なんでよぉ 、 私の方がいいじゃぁん 」
目黒「 あかりちゃんはすぐ裏切るからでしょ 」
「 まぁいーや 」
目黒「 諦め早 、 笑 」