ぱるしいさんの企画に参加させていただくシリーズです!
なので少し長めに書くつもりです。10話〜くらいかな?
今回も明るい内容ではありませんので(今回もという言葉が気になる方は遠く離れてもも御覧ください)苦手な方はプラウザバック推奨です。
遠く離れても↓
https://tanpen.net/novel/series/ea67bfdd-e1cd-492a-b88c-3011f4b053ea/
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目次
死にたがりの君へ 生きていたい僕より 1
?投稿頻度遅い?
................うるさいですね、だまりましょう?
こっちは勉強だってしてるんです!頑張って偏差値上げてるんです!大学で国立受かるために勉強してるんです!!年齢?ご想像におまかせしますよ。
...もうちょっと早く出せるようにします
「...............」
自分の中で最期に近づいている感覚がどんどん強くなっていく。
別に出席日数がどうとか言われても、もう、長くはないし。
だから別に授業をサボってもいいだろ?
「行くなら屋上...かな」
いつもなら階段は静かに歩くのだけれど、そしたら自分が幽霊になったみたいで嫌だ。
ドアを開け、誰もいないと思っていた屋上には先客がいた。
夏の終わり。涼しげの風が吹く中、僕は出会った。
最期に、最初で最後の最高の相手を。
春が、来たのだ。
「って!!」
「そんなの言ってる場合じゃないだろがい!!!!」
唯一嫌だった点があるとすれば、その相手が死のうとしているという点だった。
---
「.......この世にはほんとに漫画みたいなやつがいるんだな」
フェンスの外側から君を強引に連れ出すと、君はぼそっと呟いた。
「僕とはかけ離れた存在だ」
(っ)
そんなことないと言いたかった。俺ももう、お前と同じなんだって。
でもここで言ったらきっと君は.......
「まあ、そうかもしれん」
少し意地を張ってみた。
俺が死んでもきっと生きてほしい。ほしかった。
「そうだ、お前。名前は?」
思い立ったように話をそらした。
「......武川 悠汰。そっちは....ああ。零山遥輝、だっけか」
「.........................え?」
俺は目を丸くした。
「なんで俺の名前知って....?」
「?クラスメイトの名前を覚えるのは当然だろ?」
そんなことを言われた。
わかんない。
わからなかった。
何を言われたのか、どう思ったのか。
でも、いつのまにか.......
「は?お前なんで泣いてんだ?」
涙が、こぼれていた。
ずっと、覚えられなかったんだ。
ずっと、忘れられて。ずっと、なにもかも....
名前だって。
(覚えられてたのこれが初めてかも......)
手で目を押さえながらそんな事を考えていた。
そんな時間がずっと続けばよかったのに。続くはけ、ないよな....
「っ!」
(痛い、痛い....!!!心臓が...胸が痛い...!!!やば..薬...)
「くす..................り............」
そこからどうなったのかは知らない。
....心菜がうまくやってくれたのだろうか。
誰もいない、病室で目が覚めた。
ちょっと適当ですね。
展開は決まっててもあんまり....
死にたがりの君へ 生きていたい僕より 2
「.........また、やちゃったな」
いっつもこうだ。いい友達ができると思うと、いい関係になれると思うと、いい感じに過ごせると思うと.......
「あ、遥輝。やっと起きた?混乱してたよ〜悠汰くん」
「....ごめん..」
「あ〜謝んないで。大丈夫だし」
申し訳ないと思ってる。いつも巻き込んでしまうこいつには。
「この心菜ちゃんはちょっとサボったりしただけじゃ信頼無くならないから」
三重美 心菜......俺の、幼馴染だ。
いつも俺が倒れるときは姿が見えるらしい。窓から偶然見えたり、したそうだ。
そういうときはいつも上手い事ことを運んでくれる。
「悠汰...武川は........?」
そんなことより心配だったのは、悠汰のことだ。目の前でいきなり倒れ込んでしまったから...
「こっちで色々言っとくから。ホントのことは伝えないよ?とにかく今は休んで。早く良くなって好きなことしよう?だって.....」
「もう少し、なんでしょう...?」
その言葉が胸の奥深くまで突き刺さった。
(心菜には言ってなかったんだけどな。....まあ、気づかれるか。もう随分前からの付き合いだしな..)
「私だって気づくよ、明らかに倒れる頻度が高くなってる。だからゆっくり休んで。早く良くなって」
「あぁ。ありがとう」
そんなそっけない言葉しか返せないのは、最低だろう。
でも、こうとしか言えないから。
「...じゃあ、ね」
静かな部屋に響き渡ったドアを開く音。
一人にしないでほしい。その一言が言えたらどれだけ楽なものか。
そんな事する勇気は、行動力は、とっくの昔に消え去っている。
---部屋から出たあとの心菜視点
(...遥輝ももうちょっとか...)
「私の思いは、消えてしまうんだ...」
遥輝のことは知っていた。ずっとむかしからの友達で、幼馴染で、重い病気を患っているのに明るく元気な男の子。
そして、私の初恋の人。今も好きだけど。
でも、遥輝が私に興味がないことも知っていた。
『同性愛者』
今結構話題になっているそれだって、おしえてくれた。
私を信用して、打ち明けてくれた
(それを裏切るわけには、行かない)
だから言わないって決めたんだ。
「武川悠汰くん?に言いに行かなきゃ」
私は駆け出した。
泣きたかったし叫びたかった。
ねえ神様。
今からでも私に、遥輝の病気を吸い取らせてよ。
こんなの、あまりにも、
ひどいよ...........!!
---悠汰
「........」
僕の頭の中は真っ白だった。
僕の命を救ってくれた人が倒れて、クラスの女王様が来て、病院に連れて行って...
(.......)
何を言っていいのか、わからなかった。かんがえていいのかも。
「病気...?」
病気なのだろうか。
大丈夫なのだろうか。
(僕が死ぬのは、止めたくせに...)
嫌な予感がしたんだ。あのきれいな顔が、亡くなってしまうような気がして....
やっと書いた第二話。ご覧頂いた皆さん、ここまでスクロールしていただいた皆さんありがとうございます!
投稿頻度は低いですが時々しっかり投稿するつもりです!
2、3日に一回は絶対、時々多い日があったりと気分に左右されると思います
死にたがりの君へ 生きていたい僕より 3
一応、前回のあらすじ!結構期間空いたので....
悠汰と遥輝が出会う。
遥輝倒れる
心菜(遥輝の幼馴染設定)が、遥輝が倒れたことを言い訳するために悠汰くんを探す
こんな感じです。
ちなみに悠汰くんのことを冷静でカッコイイ男の子だと思ってるとすっごく傷つく内容になっております
「えっと........武川悠汰くん..だよね?」
背後から声をかけられ、今までずっと動けなかった体を突き動かす。
「.....そうだけど。なに?」
無愛想だろうか。まあ、いつものことなのだが。
「私は三重美 心菜。ちょっと色々伝えたいことがあって....遥輝..じゃなかった零山君のこととか。気になってるでしょ?」
「....」
図星だった。
気になって気になってしょうがなかった。
なぜだかわからない。でも、興味が湧いてくる。
「....ここじゃ話しにくいから。ちょっと場所変えてお話しない?」
「...わかった」
三重美に連れられて暫く歩くと、全く知らない景色が広がっていた。
「今どこに向かってるんだ?」
「え?私の家だけど」
「は?」
(うわぁ。マジカヨこいつ冷静そうに見られたかったからどこ向かってるか言わなかったけどうわ。まじかぁ...)
「誰にも聞かれない、見られないだったらそれが一番いいかなーって」
(もしかしてあなた天然ですか?いやいや、まさかねえ?あんまはなしたことない初対面にも近い僕を家に連れていくのは....)
そんなことを思っているのに、何故か変な気持ちはしなかった。
普通の高校生ならば興奮するところなのだろうが....僕はなぜか何も思わなかった。
「...さっさと終わらせろよ」
その一言で片付けてしまった。
別に嫌じゃいない。でも嬉しくもない。女子の家に行くのに?
....なんだか変な気持ちだ。
「ついたー」
「やっとか...」
「ここが、私の家です」
その目の前には豪邸が広がっていた。
(いや聞いてねえ....こんな金持ちなんて聞いてねえ....)
「いま親は多分いない...から、誰にも聞かれないね!」
(いや聞いてねえ...親いないとか聞いてねえ....!)
心のなかで冷静に突っ込めるところ、才能あるだろうか。お笑い芸人でも目指そうかな....
「まあいい。お願いだからさっさと終わらせてくれ」
「りょーかい」
このときの2人は、この状況がクラスメイトにバレていて拡散されるなんて、思ってもいなかったのだが....
---
「えっと、とりあえず遥輝はさ」
「病み上がりだったんだよね....」
なるほど。
ん?
うん。
「学校をサボり気味でさーそれで、出席日数がやばいのに風邪引いてて。だから治ってすぐ来たわけよ。だから病院に搬送したのは大げさだったかなー」
心菜がそう、話してくれた。
ここは、そうなんだと言いたいところだ。
なんとなく真実は違うと知っていても、察していても言うところだ。
(...........でも....)
「三重美。それは嘘だろう?」
「え」
何となく分かる。心菜が嘘が下手だというのが6割以上の理由だが...
「あの様子。どう見ても普通の風邪じゃなかった」
「っ...」
少し悲しげな表情になった心菜は、少し腕を組んで考え始めた。
(これで真実を話してくれるか、だな....)
「うん。そうだね、遥輝があそこまで気にかけてた人なら、きっと遥輝が.....な人なんだろうね」
「?」
一部分聞き取れなかった....まあ、いいか。
「えっと、武川くん。ずっと、ていうかさっき嘘ついてごめん。そうだよ、遥輝は...」
「重い、病気なんだ」
「..............」
やっぱりそうか。なんとなくわかっていた。でも、なんでだ?なんで確かめようとした?自分の自殺を止めてくれた恩人だから?きれいな顔をしていたから?なんでだ?なんで...........
「そうか、ありがとう、じゃあまた」
「え!?あ、う、うん。また、明日...?」
その言葉だけ残して、僕はこの場を去った。
なんで確かめたり真実に迫ろうとしたかは、その一晩では結論が出なかった。
そして次の日の朝。
地獄が始まるのだ。
疲れました。久々浮上の”えくれれ”です。
いれいすのファミマコラボ買えませんでしたああ!!
悲しいです。