世界デビューを夢見て結成した、性格もスキルもスタイルもバラバラな高校生ガールズグループの成長の物語です。
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目次
We are ‘‘Freak,,! ①
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
私は花宮 香織(はなみや かおり)。
もうすぐ16歳になる高校一年生。
私はかなりのアイドルオタク。
よくクラスの友達といろんなアイドルグループの話をしてる。
見るだけじゃなくて自分がアイドルになってみたい…密かにそう思ってる。
---
「はーぁ…LOSE ROSEのミワちゃん可愛すぎる!今月号のMusic history見てよぉ~!このカットヤバすぎ!!」
「ワカル!最近美少女みが増したよね!」
私は今、友達と学校の図書室にあった音楽雑誌のページを見ている。
LOSE ROSEは学校で流行ってるJ-popの8人組アイドルグループ。
私もファンの一人で、来週ライブに行くことにしてて…楽しみ!
「いいよねー香織、ライブ当選して…おめでと!私の分も楽しんで月曜感想聞かせて♪」
「うん!任せといて!」
私は力強く頷いた。
この話はフィクションです!出てきたグループ名も架空のものです!
今回のシリーズは毎回同じくらいの文字数でお届けしたいと思っています!
私も途中で一旦パソコン閉じてまた打って…というのがキツいので('◇')ゞ
一話につき300文字~400文字くらいです!
We are ‘‘Freak,,! ②
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
今日…私はLOSE ROSEのライブに来ています!
推しのレオンちゃんのメンカラの黄色ペンライトを持って、手作りのうちわも持って、ライブTシャツを着て万全の状態で参戦!
「みんなー!盛り上がってますかー!今回のライブでは重大発表もあるからねっ!」
重大発表??
まさか…解散とかじゃないよね?
ファンがザワつく中、新曲からライブがスタート。
私がペンライトを振って応援していたら…
「アオバちゃーんっ!!応援してまーっす!」
隣の人はアオバちゃん推しか…。
そう思って隣を見ると…。
えぇっ!?
同じクラスの幸浦 恵愛(さちうら けいと)ちゃん!?
「けっ…恵愛ちゃん!?」
恵愛ちゃんは、クラスではおとなしめの成績優秀な子…意外だな。
でも学校は休んでることが多い。
「え…花宮さん。き、来てたんですね」
急に恵愛ちゃんは照れ始めた。
さっきまで生き生きしてたのに…。
「そ、それ…素敵なうちわですね。個性的で」
「え、これ?ありがと…恵愛ちゃんはアオバちゃん推しなんだ!アオバちゃん可愛いよね」
「そ、そうなんです!ライブ見るためにインドアなんですけど、家から頑張って出てきて…」
「そっか~。私はレオンちゃん推し」
「レオンちゃんもスタイル良くて好きです」
「だよねー!?」
初めて話したけど…とってもいい子だな!
仲良くなれそう!
途中で恵愛ちゃんが「素敵なうちわですね。個性的で」って言ったけど…あれは誉め言葉か…?香織ちゃんは鈍感だから気づかなかったか(笑)
というかまた、書きすぎてしまった…。ちょうどいい量で連載したいのに!
We are ‘‘Freak,,! ③
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「おはよう!恵愛ちゃん」
今日は月曜日、私はいつもより早く家を出て恵愛ちゃんにあいさつした。
「お、おはよう…ございます」
「今日は学校来てくれたんだね!やったぁ」
言ってみよう…私の目標。
「いきなりなんだけど、私ね…LOSE ROSEみたいなアイドルになりたいの!」
そう思い切って言ってみたら…恵愛ちゃんはびっくりしてる。
「…そうですか」
反応薄い…やっぱり、私だけなのかな。
「私も…そう思ったことはありました。だけど私には無理です」
「やってみようよ!私とさ!」
「私はいいです、一人でやってください」
静かにそう言って恵愛ちゃんは教室から出て行ってしまった。
私…しつこかったよね、ウザかったよね。
「おー?今日早いね香織」
「ライブどうだったー?」
「うん、おはよ」
しょんぼりしてたらオタク友達が来た。
諦めようかな…やっぱり。
---
「さよならー」
「バイバーイ」
「また明日ね!」
みんなが荷物をまとめて帰る時間、私は空き教室の鍵を借りて、ダンスの練習をしている。
毎日いろんなアイドルの曲を流して、一人で。
静かで薄暗い教室。
同じ夢をもつ仲間がここにいたら、さぞ楽しいことだろう。
「そろそろ終わろ」
私は汗をタオルで拭きながら、ダンスレッスン動画を止めた。
ガラッ…🚪
「練習…ですか?」
ドアを開けて顔を少し出したのは、恵愛ちゃんだった。
「うん、ダンスのね」
「今朝は怒ってしまってすみませんでした」
「ううん、気にしてないよ。私がしつこく言ったのが悪…」
「私も、やってみたいんです。ダンスとか歌とか、見てるだけじゃなくて」
「アイドルになる…っていうのは?」
「周りの人には言ってないですけど…本当は」
あんなに内気で静かだった恵愛ちゃんが興奮気味に話してくれた…!
私は嬉しくてどんどん訊いてしまう。
「じゃ、じゃあっ!グループ結成しない?私と」
「で、でも…」
あ、断られる?
はぁあ…私ってやっぱり…。
「二人だと少なくないですか…?」
「大丈夫、私に任せて!」
ま、また書きすぎた…(*´Д`)ごめんなさい!次からこれくらいにしようかな…?今回も恵愛ちゃんと香織ちゃんのキャラが表れていますね!
日記も書いているのでぜひ息抜きにどうぞ♪
https://tanpen.net/blog/60d943dd-9aab-4da0-86a9-3626df420dd5/
日記名は「Ringo GO🍏!」です🍏
We are ‘‘Freak,,! ④
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「じゃ、じゃあっ!グループ結成しない?私と」
「で、でも…」
「二人だと少なくないですか…?」
「大丈夫、私に任せて!」
---
…と言ったものの。
どうしよう、何も考えてなかった!
あの後、私は一人で帰りながら考える。
うー…。
下を向いて自分の影を見てたら…
聴いたことのある曲が流れてきた。
この曲は…!
LOSE ROSEの「nibannbosi(にばんぼし)」だ!
どこから聴こえてるんだろう…?
「あっ!」
人気のない公園で一人で踊ってる子がいる!
黒いセットアップの服に、黒い帽子…。
か、かっこいい…。
「あのっ!」
わああ。
話しかけちゃった!
「あ…ここってダンスとかダメだっけ?ごめ…」
「ダンスすっごく上手いね!」
キレッキレで表情まで動いてて…。
「ありがとう。あなたもダンス好き?」
「っ…そう!LOSE ROSEも好き!」
フレンドリーなコだなー。
そうだ!
「あのっ…私のグループに入りませんか!?」
「グループ?」
やった!
興味持ってくれた!
「私…学校の友達とグループ組むことにしたの!それでメンバー募集してて…どうかな?」
「…面白そう、入っても良いかな!」
「もちろん!」
メンバーが一人、増えた。
次回以降からも皆さんから募集した新キャラがどんどん登場するので、お楽しみに!
程よい量と投稿リズムを保ちたい…。
※キャラ募集で思っていたよりもキャラが来たので早いですが募集を終了させていただきました。送ってくださる予定だった方、すみません。
We are ‘‘Freak,,! ⑤
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「こちら、恵愛ちゃん。こっち、リズちゃん…二宮 莉樹(にのみや りず)ちゃん」
私はリズちゃんと連絡先を交換して、恵愛ちゃんにも連絡を入れてまだ学校にいたから直行してもらった。
「こ、こんにちはっ!」
恵愛ちゃんは自分の殻を破ってちょっとぎこちない笑顔であいさつした。
うん、いい感じ。
「よろしくね、ケイト、カオリ」
「「えっ」」
恵愛ちゃんと驚く。
呼び捨て早くない!?
「え…どったの?そんなまあるい目してさ(笑)」
「いや…呼び捨て早くないかな…って」
「え…呼び捨てに早いも遅いもないでしょ!3人の間ではそうしようよ!」
ど正論だ…。
「じゃ、改めてタメ語でよろしく!ケイト、カオリ」
「よ、よろしくカオリ…リズ」
「よろしくリズ、ケイト!」
ダンッ…🏀
「きゃっ」
ボールが上から降って(?)きてボールの落下点の近くにいたケイトが小さな悲鳴をあげる。
「おー!悪ぃ悪ぃ!コントロールミスったわ…ん?それLOSE ROSEの動画!?」
ボールを跳ばしてきた女の子はハーフパンツに半袖Tシャツで、いかにも元気ッコ、やんちゃという感じの子だった。
この子もLOSE ROSE好きなのかな…。
「LOSE ROSE好きなの!?」
私が言おうとしたことをリズが代弁してくれる。
「おぅ!ダンスも踊ってる」
そう言ってダンスを始めた。
うーん…元気なんだけど…なんか違うな?
あ、これ…チャンスかも。
私はこっそりリズとケイトに耳打ちする。
「ねぇ、この子グループに入れない?」
「あ…いいですね、じゃなくて、いいね」
ケイトが優しい笑みを浮かべる。
「ダンスはこれから頑張ればいいよね」
苦笑いをしながらリズもオッケーしてくれる。
「あの…」
「あのっ!私たちのグループに入りませんか!?私たちもLOSE ROSEが好きでダンスの練習をしてデビューがしたいと思って…いて!」
私が言うより先(いや…さえぎられたかも)になんとケイトが言ってくれた。
「あ~。流行ってるやつね!」
「流行ってるかは知らないけど…」
リズも会話に加わる。
「いいよ!一緒にやるわ」
やった!
またメンバーが二人、増えた。
皆さんが送ってくださったキャラは性格が具体的ですごく個性豊かで楽しい話になりそうです。まえがきの人物紹介に全部書くことはできませんでした!
なので送ってくださった内容と少し違うということがあるかもしれません。
そのときは教えてください(そのキャラを送ってくださった方に限ります)!
今回も読んでいただき感謝です(⋈◍>◡<◍)。✧♡
We are ‘‘Freak,,! ⑥
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
新しいメンバーとLINEを交換して、私は家に帰った。
カオリ『これからよろしくね!』
そう送ると、あっという間に返信が来た。
シュラ『よろしくぅ』
ケイト『頑張ります!』
リズ『4人かぁ…あと一人欲しいな!』
カオリ『?』
リズ『LOSE ROSEも5人じゃない。』
リズ『私たちはLOSE ROSEに憧れて集まったんだから…5人がいいなって』
ケイト『それは…カオリに任せて』
カオリ『え!?』
シュラ『賛成あたしらを集めたのもカオリって聞いたしな』
カオリ『…分かった!任せて』
ああ…頼まれちゃったよぉー。
私はLINEを閉じて「フリーチャット🐱」というアプリを開いた。
「フリーチャット🐱」は名前も知らない人といろんな話が出来て、何かのプロジェクトのスタッフ募集などもできる。
スタッフ募集は地域を設定しないといけない。
つまり、近くに住んでいる人に一発で声をかけられるって事!
使い方によっては危ないけど…。
私は新しいルームを作って、「高校生でLOSE ROSE好き集まれー」と入力。
これで1、2日で集まる…はず。
チャット会議は明後日に設定っと。
--- 3日後 ---
『初めまして。この部屋のオーナー(開いた人)です』
私はチャット会議の合図をかけて、集まった人達を呼び出した。
集まったのは10人。
あくまでもLOSE ROSE好きであって、グループに入りたいと思って集まった人ではない。
もしかしたら…一人も残らないかもしれない。
A『私LOSE ROSE大好き!一緒だね』
B『LOSE ROSEオーナーさんも好きなんだー』
オーナー『今回皆さんに集まってもらったのは、私のグループのメンバーを募集するためです』
そう送った途端部屋にいる人が10人から5人に減った。
やっぱり…無理かなぁ。
オーナー『歌が下手でも、ダンスが苦手でも良いので私たちとLOSE ROSEのようにデビューを目指しませんか?』
T『私…塾とかあるから参加できない、ごめん』
E『私他のグループに…』
そう言って出ていく人もいた。
残るはとうとう一人になってしまった。
オーナー『Rさん…どうですか、入りませんか?』
最後の一人に私がそう送ってしばらく待ったら…
R『どんな私でも、受け入れてくれますか』
そんなメッセージが送られてきた。
とりあえず新キャラ登場はこれで一旦終了です!皆さんたくさんのキャラをありがとうございました!次回から「Rさん」も本格的に登場します!
We are ‘‘Freak,,! ⑦
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会の会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
R『どんな私でも、受け入れてくれますか』
そんなメッセージが送られてきた。
---
どんな私…でも。
オーナー『もちろんです!LOSE ROSEが好きな気持ち、デビューしたい気持ちがあれば!』
R『では、また後日連絡させていただきます。まだこのルームを閉めずに、私とオーナーさんだけ入室可能にして残しておいてください。』
オーナー『分かりました、絶対来てね!』
私は言われた通りにルームを二人入室可能状態にして保存した。
---
「へぇ’’フリーチャット🐱,,ね。無料?」
リズが私とRさんのやり取りを見て言った。
「うん、メアド登録したらすぐ使えるよ」
「暇つぶしになりそ、入れとくわ今度」
シュラもこのアプリ気になってるっぽい。
「…ところで私達のグループもRさんのはまだ会えてないけど動き出さないと」
リズが私にスマホを返してキリッと言う。
まだ少ししかリズのこと知らないけど…しっかり者キャラなんだろうなぁ。
「グループ名聞いてなかったわ、ケイト教えて」
「えっ…?」
困った顔をしてケイトが私を見る。
それは当たり前だ。
だって…決めてないんだもん!
「ごめん、決めてなかった」
「え!?じゃあ…カッコカリにしよ、とりあえず」
カッコカリ…?
(仮)ってこと?
「カッコカリ…一時的なものってわかりやすい、賛成!」
「私も…賛成です」
未だに敬語が抜けてないケイト…まぁいいよね。
「私もいいよ、仮、でしょ?」
「じゃあカッコカリ(仮)けっせーーいっ!!」
高らかにシュラがそう告げた!
「We are ‘‘Freak,,!」のタイトルにある点々の出し方が分からなくなってしまいました…。誰か分かる方いたら教えてください🍏
機種だったりPCだったりスマホだったり違うとは思いますが…。
今は最初のタイトルをコピペしてなんとかやってます(⋈◍>◡<◍)。✧♡
コピペ最強(笑)
ちなみにフリーチャット🐱は架空のアプリです(だと思います)。
あと、メンバーは5人もいるので会話に出るとき偏りがあるかもしれませんが…気を付けます!
次回はついにまえがきに出といて全然出てこない人達が登場です!
今回あとがき長いな…。
謝罪:Rさん本格始動まだでした、すみません。
We are ‘‘Freak,,! ⑧
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「デビューのために…正式に結成…大会に出場…結果残す…」
「何呟いてんの?」
私がデビューするために必要なことを考えてなんとなくぶつぶつ言っているとシュラがツッコむ。
「いや…デビューのためにここで結成宣言してもさ…学校とか、音楽界には知られてないから…登録みたいなことがいるんじゃないかなって」
「じゃあ部活作ろうよ事務所的な感じの」
もう私達4人が同じ高校ということは確認済みだった。
「あとは…Rさんだね」
Rさんとは今週の土曜日にチャットで詳しい事を話す予定だ。
「まず、校長先生にお願いしに行こ!」
リズは明るくそう言った。
---
次の日、放課後に校長室を私達は訪ねた。
「ダンスグループゥ?ふっ…アポなしで来て生徒がよくそんなことを」
「校長、ヤな感じ…」
ぼそっとケイトが言う。
その通りだけどこっちはお願いする立場なんだから言っちゃダメ!
「お願いします!私達夢を叶えたく…」
バン✋!
校長が机を叩いた。
「夢とか希望とかお前ら生徒はそんなことばかり言って!現実を見ろ!」
現実を見ろ?
見てるよ、私たちは。
夢を叶えたいからこうやって集まって…。
そう思ったけど、言えなかった。
いつもは明るいリズもシュラも黙ったままだった。
---
「「「「はぁ~」」」」
私達は結局、あれから何も言えず、教頭先生が来て仕事の話を始めたからやむを得ず校長室を出た。
「私…バシッと言えたら良かったのに」
「あたしも」
「私も」
リズの溜息交じりの一言にシュラと私が力なく返事をする。
「あの!」
思い切ったような声を出したケイトににみんなの視線が集まる。
「私の母はPTAの会長で…学校に言ってもらうっていうのはどうですか…良いですか?」
「え…嬉しいけどお母さんに迷惑…」
「母親暇なんですよ。なので、私がグループに入ったことを言う良いきっかけになると思って。」
「そっか…お願いするね」
そう言うとケイトは前より柔らかく笑った。
---
私――幸浦 恵愛(さちうら けいと)は夕食の途中、母親に言うことを決意した。
「お母さん、私、友達とLOSE ROSEみたいなグループ作ってデビュー目指すことにしたの。それで部活作るから手伝って」
一気に全て言った。
「あっらぁ、いいじゃなーい♪応援するわよ?部活作ってって言った?校長に」
「言ったけどキレられた」
私は皆に言ってないけどちょっと毒舌っぽい。
「そうか…ふぁしはひほひっへふふわ(明日にでも言ってくるわ)」
ブロッコリーを口に入れたままそう言った。
「噛んでから話して」
そう冷たく言ったものの「ありがとう」と呟く。
次回からRさん本格登場です。本当に本当です🍏じらしてすみませんでした!
We are ‘‘Freak,,! ⑨
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
私…カオリこと、花宮 香織(はなみや かおり)はフリーチャット🐱を開いた。
今日は土曜日。
学校が終わって昼ご飯を食べて私は部屋のベッドにダイブしてスマホ持つ。
オーナーの名前を変更し、「カオリ」と入力する。
今、私が作った部屋に入れるのは私と…Rさん。
Rさんはこのチャットでたった一人入りたいと希望してくれた大事な人。
だから…絶対上手いことやる!
R『お待たせしました。面接、始めましょう』
私はRさんの今日の話し合いを「面接」と伝えた。
だって…カッコカリ(仮)に入る面接だから。
カオリ『RさんはこのR県T市に住んでいる方ですか?』
これは基本中の基本の質問。
これを確認しとかないと、入ったけど遠くて練習に参加できないってことになっちゃうから。
R『はい、もちろんです』
カオリ『ダンスや歌をしている経験はありますか、ありましたか』
R『はい、運動神経は良いほうで、歌は…まぁまぁです。一人カラオケ時々やってて。体力はあまりないです。』
カオリ『では…今度D公園でダンスの打ち合わせしませんか?』
R『カオリさんのグループでは、オンライン参加って出来ますか』
カオリ『オンライン?』
R『ちなみにカオリさんの家って、私の家の隣の隣の隣なんですよ。』
カオリ『そうなんですか!?』
R『カオリさんのお母様が「うちのカオリが…」って言っているのを聞いて』
カオリ『ご近所さんでしたか…オンラインで参加って…』
R『お願いします。それが条件です。カオリさんにタブレットを送るのでそのタブレットでリモート参加するといことです』
カオリ『いいよ!じゃあLINE交換しよ!』
R『はい!お願いします』
またメンバーが一人、増えた。
※この話に出てくる団体名、地名は存在しません!
Rさん登場です!
次回もお楽しみに🍎
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
We are ‘‘Freak,,! ⑩
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
登校中のカッコカリ(仮)会議で、私はRさん…いや、Rがメンバーに加わったことを伝えた。
「Rかぁ…どんな子だろ?ケイト、お母さんのどうだった?」
リズが司会進行をする。
「今日、お願いしてくれるみたいです」
「Rちゃんはこの学校の生徒なんだよね?」
「うん…今は休学中だけど、もうすぐ来るんだって」
…ってRが言ってた。
「あたし3組だけど…休んでる子はいないなぁ」
「そういえばみんなの組知らないなぁ」
リズがそう言うとみんな口々に自分の組を言った。
シュラは3組。
リズは2組。
私とケイトは1組。
「みんなのクラスにはRっぽい人いないってことは…4組か」
「そうなるよね」
「リモート参加って時代って感じ?」
「分かるー」
そんな話をしてたらあっという間に学校に着いた。
---
そういえば今日…全校集会だったな。
あの校長が長々と話す会。
校長は正直みんなからの評判は良くない。
「話長い」とか「偉そう」とか。
まぁそれは全国校長あるあるで…
『えー皆さん。おはようございます。オホン』
「はよございまーす」「…まーす」「…っす」
皆は眠そうな、つまらなそうな顔をして一応挨拶をする。
寝てる子もいる。
『今日は…新しい部についての紹介です…。ヴヴヴン!PTA会長の|幸浦 輝夜《さちうら かぐや》さんです。お願いします。ゴホン』
時々なんかわざとらしい咳払いを入れてくる校長…。
ん?
さちうら…《《幸浦》》!?
ケイトのお母さん!!
しかも新しい部活って…!?
『はーい♪皆さーん、寝てませんかっ?おっはようございまぁす♪今日、私の訴えにより新部活・《《ダンスグルー部》》が出来ました!』
え…ダンスグルー部!?
なんで|駄洒落《だじゃれ》っぽくなってんの?
『ダンスグルー部は、皆さんが作るダンスグループの事務所的な存在になります。大会の登録などで、皆さんの活動をサポートするものです』
あ…ケイトが言ってくれたんだっけ。
『部長は…|二宮 莉樹《にのみや りず》さんです!』
隣の2組の教室から「えぇーっ!?」という声が聞こえた。
リズ、大丈夫かな。
ついに出ました学校の場面ッ(←ここにカタカナの「ッ」を入れてみたかった)!
ケイトちゃんのお母さんもまた登場!
謝罪:ずっとまえがきの人物紹介で「幸浦 輝夜(はなみや かぐや)」になっていました。正しくは、「幸浦 輝夜(さちうら かぐや)」です。すみませんでした。
🍏🍎🍏🍎🍏
あと、今回小説を書いていてやっと「中央」と「区切」以外の機能が分かりました!これから使っていこうと思います♪
ちょっと機能使いすぎました…。
We are ‘‘Freak,,! ⑪
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「よ~し、始めますか!」
「うわっ‼」
私は床を踏み抜いて転んだ。
「カオリ!大丈夫?」
--- それは…30分前のことだった― ---
私たちは今、校長室に向かっている。
今朝の全校朝会で、ダンスグルー部に入部希望の人の集まりがあると聞いたから。
もちろんリズ、シュラ、ケイトも一緒。
後ろを見ると先輩や同じクラスの子も校長室に向かっている。
これなら…すぐ廃部はなさそうだ。
「失礼します」
私達―カッコカリ(仮)を代表して部長でもあるリズが校長室のドアをノックする。
「入りなさい。ゴホン」
まるでこれからお説教でも始めるような校長の声が聞こえる。
「君たちがダンスグルー部か?」
入部希望の人達も入ってくる。
…思ってたより多いなあ…。
まぁグループは別だしいっか。
「では|花宮 香織《はなみや かおり》、|神林 修羅《かみばやし しゅら》……」
んん?
なんだなんだ!?
校長はどんどんこの場にいる人たちの名前を読んでいく。
もちろん男子もいる。
「…以上。今名前を呼んだ生徒は全員入部テストを受ける生徒だ」
にゅ、入部テストぉ?
なんだか今回は変な始め方をしてしまいました…。
すみません。混乱しましたよね🐤
次からいつも通り始めようと思います!
実は私…あとがきを本文と並行して書いてます…!
書きたいことを忘れないうちに書こうと思っていて!
では!
We are ‘‘Freak,,! ⑫
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
校長が言ったテストというのは…ガチガチの数学、国語のテスト。
成績関係だった…(泣)
部活をやるなら勉強しろってことで。
前回の定期テストの結果をもとに、私は選ばれた…いや、選ばれてしまった。
天才としっかり者のケイトとリズは良いとして…私もその中に入りたい!
そして入部希望の生徒で一斉テストをして、私の結果は…。
合格点:150点 |花宮 香織《はなみや かおり》:152点
よっしゃぁー!
合格点ギリギリだけど、これで部活…
あ。
同じくテスト対象のシュラは?
「カオリー?合格したっ?」
ちょうど良いところにシュラが来た。
「私はギリ合格…シュ、シュラは?」
「見て」
そう言われて結果の紙を見た。
え!?
合格点:150点 |神林 修羅《かみばやし しゅら》:150点
「いやいやいや、満点じゃん!」
頭良いんかいっ!
あれ?
「…シュラ頭良いなら…なんで選ばれたの?」
定期テストの点が良かったなら選ばれない…はず。
「いやぁ、この前の定期テストは凡ミスばっかで平均点ギリギリ超えられなくて」
はぁあ…凡ミスで悩めるなんて羨ましいよ。
私なんて…ね。
でも、これで今度こそ活動できるっ!
---
入部テストに合格した私たちは顧問に|抜擢《ばってき》教頭先生に案内されて部室へ向かった。
教頭先生は「たまたま空いていて、大きな鏡付きの広い部屋」って言ってたけど…この学校古いし期待はできないかなぁ。
そう思いながらたどり着いたのは、【ラウンジ】と書かれた部屋だった。
「ここです。足元に気を付けてね」
あ、足元?
そう注意を受けて部室に入った私たちは一斉に足元を見た。
え…。
「何これ!ボロッボロじゃん…」
「…腐ってますね」
「大きな鏡もヒビだらけじゃんか」
リズとケイトとシュラが私…いや、私達が思っていることをそのまま口に出している。
後ろにいる先輩や同学年の子もそう思っているだろう。
「余っていた部屋がなかったのよ、ここしか。じゃ、仲良くね」
教頭先生はさらっと言って出て行った。
こんなところでダンスなんかできるのかなぁ…。
--- 私達―ダンスグルー部はそれぞれのグループ名と自己紹介をした ---
「よ~し、始めますか!」
リズが軽く準備体操をしながら言う。
「うわっ‼」
ジャンプをしてしまった私は床を踏み抜いて転んだ。
「カオリ!大丈夫?」
リズに支えてもらいながら私はゆっくり起き上がる。
私の右足首が床の中に…。
けっこう深く踏み抜いてしまった。
「大丈夫?」「ケガしてない?」
他のグループの子も集まって心配してくれる。
そうして駆け寄ってきてくれた子も次々と床を踏み抜いている。
ど、どうしよう…。
前回の始めの4行の伏線回収忘れてました…。
すみません!
長すぎますよね…。
すみません!
We are ‘‘Freak,,! ⑬
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「カオリ…大丈夫?」
「うん…結構痛いけど」
私は今、リズに支えられて保健室に向かっている。
床を踏み抜いてしまったときに、足をくじいたみたいで。
今は赤く腫れている。
「失礼します。1年2組の|二宮 莉樹《にのみや りず》と1年1組の|花宮 香織《はなみや かおり》です。」
「は~い。大丈夫?足を怪我したのね、この椅子に座って」
リズがノックしてドアを開けると、すぐに保健の先生が来てくれた。
「あぁ~、腫れてるじゃない。冷やさないと…ってどうして怪我したの?」
「えっと…部活動中にラウンジで床を踏み抜いてしまって」
「なるほど、だから擦りむいた痕もあるのね。ダンスグルー部の部室って古いから…校長も意地悪よね」
リズと話しながら慣れた手つきで先生は手当してくれた。
…ちょっと痛みは治まってきた。
「ちょっと安静にしといてね…。心配だったらお医者さんにも行ったほうが良いと思うし」
手当が終わって私たちははすぐ立ち上がって保健室を出た。
「「失礼しました」」
---
私が戻ってくると、練習が再開した。
「大丈夫?」「無理しないでね」と私に声も掛けてくれた。
私は戻ってすぐにリュックからタブレットを出した。
これは昨日家のポストに入っていた。
もちろんRから。
私はすぐにTV会議のアプリを開いた。
画面には、パーカーのフードで顔を隠した細い女の子がいた。
『初めまして、|五十嵐 莉奈《いがらし りな》です。よろしくお願いします』
声は加工されているけど…
リナって名前だったんだ!
「よろしく!あたしシュラ!」
「私はリズ」
「ケイトです」
「改めて、私がカオリ!よろしくね」
『あの…グループ名って』
「おー。それならカッコカリ(仮)になってんよ」
『でも、それは(仮)ですよね』
「せっかくだから今決めるのはどうですか?」
「そうね、私…リズはなんでも良いけど」
「英語にするとか?カッコよくね?」
『「「「「…うーん」」」」』
私も精一杯考える。
英語…英語…。
みんな…個性強いよね。
そうだ、今日の英語の授業で…。
【|I am a freak.《私は変わり者です。》】
っていう例文があったな…。
その主語を「私達」にすれば!
「…思いついたよ、私達のグループ名」
「え、何々?」
「カオリ天才…まだ言ってないけど」
『教えてください』
「|freak《フリーク》…ってどうかな」
「響き良いね」
「なんか良い」
『私は良いと思います』
「変わり者、ですか」
「お、さすがケイト」
「英語得意だねー」
「ついでに掛け声、私たちの合言葉は…|We are Freak!《ウィーアーフリーク》はどう?」
「いいね!」
「私は気に入りました!」
『賛成』
「じゃ、決まりっ!」
「早速言ってみよ!」
「せーのっ!」
『「「「「We are Freak!」」」」』
やっとタイトルの登場!
これからの「freak」に乞うご期待♪
🍏🍎🍏🍎🍏
We are ‘‘Freak,,! ⑭
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
「さ、今日も練習始めよっか」
リズの一言で今日も部活スタート!
もちろん場所はラウンジ。
「今日はさ…LOSE ROSEの『SENCE』踊ろ!」
この前話し合った結果、課題曲は交代でメンバーが決めるルールになった。
「『SENCE』はよくプロの人が踊ってるのを動画で見ます」
『難易度高めだね。特にラストのサビのところ…そこ!3分28秒のとこ』
ケイトとリナが見本の振り動画を見ながら曲の説明をしてくれる。
もちろんリナは今日もリモート参加。
「わ~!このジャンプ高い…あれ?」
私がスマホから顔を上げると…ラウンジの入り口に女の子が立っていた。
「リズ、あそこ…」
部長であるリズに知らせる。
「あの子…前に吹奏楽部で見たよ。ちょっと行ってくる。練習してて」
リズは女の子のもとへ床に気を付けながら走って行った。
「新入部員かな!増えてうれしいな!」
シュラがそう笑う。
確かに、まえよりずっとダンスグルー部の部員は増えた。
みんな…居場所を求めてたんだ。
「ごめん、お待たせ~。ダンスグルー部入るんだって!」
しばらくしてリズが女の子を連れて戻ってきた。
「えっ…と。1年2組|瀬畑 美麗《せはた みれい》です。」
2組…リズと同じクラスだ。
「私…|二宮《にのみや》さんと同じチームに入りたくて…」
「えっ」
『新メンバー?』
「…いいですか?」
女の子――美麗ちゃんは恥ずかしそうにモジモジしながら言った。
「も、もちろん!私は大歓迎だよ!」
『多いほうが楽しいよね』
「私もオッケーです」
「あたしも!」
「じゃあ《《ミレイ》》、このグループはね…せーのっ」
あ…来る!この前決めたやつ!
『「「「「We are Freak!」」」」』
「freakっていうグループだから、よろしくね」
「…はい!」
美麗ちゃん…ミレイはケイトにちょっと似てるかも。
メンバーが、また一人増えた。
すみません!また増やして。
さっき盛り上がる展開を思いついて…登場人物紹介(まえがき)のミレイの紹介に注目です🍏
We are ‘‘Freak,,! ⑮
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
キュッ…キュッ…。
そうそう、この音。
シューズが床をこするこの音。
これが私は大好きなんだ。
「……そろそろホントに終わんなきゃ」
私は時計を見ながらつぶやく。
誰もいないラウンジ。
今日は私――カオリだけ部活終わった後も一人残って練習した。
リズもケイトもシュラも習い事って。
新しいメンバーのミレイもいつの間にか帰っちゃってた。
短針は6の数字を指している。
私はラウンジのドアを閉めた。
普通の教室なら鍵も閉めるんだけど…この部屋がよく使われていた時、先輩が無くしてしまったそうだ。
まぁ…こんなボロい部屋から盗むものもないしね。
私は運動着のまま靴箱へ向かった。
「えっ?」
靴箱の前にミレイがいた。
「美麗ちゃん…じゃなくてミレイ…どうしたの?」
「待ってました」
「え…こんな暑いところで?」
「全然暑くないですよ、風が吹いてますし…これ、買ってきました」
そう言ってミレイはスポーツドリンクを渡してくれた。
「あ…ありがとう。何円だった?払うから教えて」
私がカバンから購買でお弁当を買う用のお財布を取り出すとミレイは急いで断った。
「え…良いです良いです!私が勝手に買ってきたし…これはほんの気持ちです。」
「…ありがとう。一緒に帰ろ!」
「はい!」
ミレイがくれたスポーツドリンクはよく冷えていて首や顔に当てると冷たくて気持ち良い。
「あの…少し公園寄っても良いですか?私のダンス見てほしくて…」
そういえば…ミレイが来てから自己紹介でけっこう早く部活が終わったからあんまり見てないような…。
「うん!見せて!」
私達は通学路にある【かえで公園】に寄った。
「これで良し…っと。じゃあ!C.T.の『Deep rain』踊ります!」
C.T.もLOSE ROSEと同じくらい人気のガールズグループ。
「Deep rain」は確か激ムズ曲…激しめの振りってのもあるけど、同時に表情も涼しい顔でやらなければならない。
体幹の強さも必要なので、バランスを崩して転ばないか心配だと思っていた私は、この後少しの心配もしなくなる。
「え…」
曲が流れ始めた途端にミレイの雰囲気が変わった。
キリッとしていて顔もホントのアイドルみたい。
この曲の詞で描かれている強くて何にも負けない女の子みたい。
激ムズと言われる所も簡単にやっている。
カッコいい…。
「…ふぅ」
「すごいよ!なんでそんなに上手なの…?」
私は興奮した。
あんなにキレッキレで…激しくて…こんなにすごい人が隣のクラスにいたなんて!
「私…中学生の間にアメリカにダンスを学びに留学してて…」
「え…すご!ダンス教えて!」
私がそう言うと、ミレイはアメリカで学んだことをたくさん教えてくれた。
気づけば、もう暗くなって7時30分。
「ごめんね!遅くなっちゃって…」
「大丈夫です。私も教えられてばかりでなんで学んでいるんだろうって思いかけていたのでなんか嬉しくて…他のメンバーの方にも教えたいです」
「うん!お願い!じゃあね!」
「さようなら!」
私は汗だくだったけど、笑顔でミレイと別れた。
ミレイとカオリちゃんは7時30分まで公園でダンスの練習をしていましたが、学生の皆さんは暗くならないうちに早く帰りましょう!
We are ‘‘Freak,,! ⑯
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
私は|瀬畑 美麗《せはた みれい》。
人気ガールズグループ・C.T.に憧れてダンスの世界に足を踏み入れた。
その後はアメリカに留学したり、毎日ダンス動画を見たり、デビューする夢を追いかけた。
そして…日本に戻って|二宮《にのみや》さんたちと出会った。
修羅さんや、恵愛さん、香織さんと出会うきっかけとなった二宮さんはいつも明るくて、友達に囲まれていた。
二宮さんたちが「ダンスグルー部」を作ったことを知ってからは、私も夢に向かって勇気を出してみようと思えた。
そして…Freakに入った。
入ってからは練習の日々だった。
アメリカでダンスだけが友達だった私には、少しも辛くなかった。
だけど…二宮さん…リズたちと練習して思った。
練習しているだけ…このままじゃ、何も変わらないって。
---
それから、私は一人でオーディションに応募してしまった。
本当はグループで出たかったけど…私の実力を試してみたかったんだ。
---
そして…一次審査が始まった。
「エントリーナンバー23・|瀬畑 美麗《せはた みれい》です。アメリカへダンスの留学をして、今年日本に帰ってきました。好きなグループはC.T.です。」
簡単な自己紹介を終えて、私はダンスを踊った。
オーディションでの課題曲はLOSE ROSEの「you and love」。
けっこう簡単な振りの曲だ。
私は終始硬い表情を変えることなく一次審査を終えた。
そして合格した。
私は合格を聞いて喜んだ。
同時に罪悪感でいっぱいになった。
ここまでFreakのみんなに黙っていて申し訳ない気持ちでいっぱいだったんだ…。
次回もミレイサイドです!
We are ‘‘Freak,,! ⑰
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
二次審査の内容は、性格を見るものだった。
一次審査合格者で2~3人のグループを作って一週間、カメラだらけの家で過ごす……。
そして積極性や計画性を見極める…私はちょっと苦手かもな。
---
「高校1年生…ミレイです。仕事は何でも言ってください!」
「高校2年生、ワカです!絶対デビューします!」
「高校1年生、レアです。力仕事は苦手ですが、よろしくお願いします」
ワカさんはスタイルが良くて大人っぽい。
レアちゃんはハーフアップで美人って感じ。
二人とも優しそうだけど…ちゃんとライバルだ。
「ここが家ねっ!入りましょ!」
電車を三人で乗り継ぎ、指示された場所に着いた。
一週間過ごす家は木で出来ていて、綺麗な見た目だった。
中に入ると、落ち着いた色の家具…キッチンもちゃんと整備されていた。
火起こしするのでは…と警戒していたけど良かった…。
「綺麗な家ね…部屋を決めましょ!」
最年長のワカさんが率先して話を進めてくれる。
私もちゃんと参加しなきゃ…!
---
そして…一週間の審査が終わった。
私は合格した。
同じチームだったワカさんも合格。
落ちたのはレアちゃん。
一週間の間に仲良くなったから…ちょっと寂しい。
でも、そんなこと言ってられない。
私は…強くならないと。
最終審査は、TVで全国放送される
しかも、生放送で。
トーナメント制で、勝ち抜いていかなければならない。
一人に勝つ度、申し訳ない気持ちになってたらやってられないよ。
生放送での最終審査はあと3か月。
練習しなきゃ……
次回からはカオリちゃん目線に戻ります!
We are ‘‘Freak,,! ⑱
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
ダンスグルー部が出来てから、早くも2ヵ月が経った。
Freakの皆も変わらずダンス練習の日々。
今日も練習が終わる。
「みんな―整理体操して終わろー!」
リズが皆に呼びかける。
ちゃんとは決めてないけど、Freakのリーダーはリズだね。
「カオリ!帰ろ!」
「じゃ、リナもまた月曜日ね!」
リナは未だにリモート参加。
もうすぐで学校に来るみたいだけど…まだ顔をちゃんと見たことがないんだよね。
きっと可愛いよ…。
「あの…来月ってアレ、ありますよね。生放送オーディション番組。」
「あ、あれか?全国放送のトーナメントのバトル的なやつ」
ビクッ!
ミレイが肩を震わせた。
…どうしたんだろ。
「ミレイ…どうしたの?」
「あっ…楽しみだなぁって…」
「そうだ…あたしの家で集まって見ない?TVでかいよ、うちの」
「あ~!イイね私行く!」
いつか、出るかもしれないもん。
どうせならワイワイしながら見たいよね。
「私も行きます!」
「私も」
ケイトもリズも頷く。
シュラの家ってどんなのだろう…。
「あ、ミレイは?」
ミレイも来るよねっ!
「……私、その日予定があって…残念です」
そう言ってミレイは苦笑いした。
「そっか…残念だな、予定入ってるなんて。でも大丈夫!あたしらがしっかり見とくから~!」
シュラがそう言うと、ミレイは「ありがとう」と言ったけど…表情に陰があったような…。
皆さんお気づきかもしれませんが、カオリ・シュラ・ケイト・リズはミレイの吾人的なオーディション参加は知りません!
次回、波乱の予感……!!\(◎o◎)/!
We are ‘‘Freak,,! ⑲
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
私はリナ、今日は生放送の人気オーディション番組・キラスタ🌟の放送日。
あと一時間で生放送開始だ。
私はいつも通り部屋で一人、テレビを見る。
後で集まって見ているカオリたちと感想交換するつもり。
そろそろ参加者の発表ね。
私はスマホで参加者を確認した。
【参加者一覧】
・|京美 千紗《きょうみ ちさ》
・|龍田 美紅《たつだ みく》
・
・
・
当たり前だけど、知らない名前が並んで…え?
見知らぬ名前の中に、聞き覚えのある名前が一つ。
・|瀬畑 美麗《せはた みれい》
ミレイ…?
参加するってこと…?
き、きっと人違いよね、同姓同名なんてそこら中に…いる?
私は首を振ってスマホをポケットに突っ込む。
---
「いよいよだな!」
「SNSも大盛り上がりですね…」
「出演者は別に…見なくていいよね」
「ミレイもリナも来れなくて残念だな…」
私、カオリは今シュラの家にいる。
みんなソワソワ。
聞いていた通り、シュラのリビングのテレビはとても大きかったし、何より家が豪邸…。
『さぁさぁさぁさぁさぁ!皆さんお待ちかねんねんねん!これより、一年に一度の熱い熱い戦い、キラスタ🌟が始まりますよぅ!』
司会のお笑い芸人さんがテンション高く宣言する。
「始まるね!」
『トップバッターは…チサVSミク!!情報によると…チサはダンスを2歳から始め、専門学校にも通っているそうで…ミクは母親はあの大女優、父親は時代劇のスターと言う大物!』
それぞれのプロフィールが紹介される。
もちろん知らない人…だけど同じ夢を目指していると思うと親近感湧いちゃうなぁ。
--- バトル終了 ---
『チサのウィナー---------ッ!』
この勝負はダンスを2歳から習っていたチサさんが勝ち抜いた。
まだ…勝負は終わりじゃない。
それから順調に番組は進み、私達も驚いたり興奮したり、遠い会場との一体感も楽しんでいた。
---
『では一回戦ラストのバトルだ!トアVSミレイ!』
「ミレイ!?」
「え…」
「嘘ですよねっ?」
「……!」
ミレイ…?
うちの|瀬畑 美麗《せはた みれい》!?
紹介とほぼ同時に、リナからグループLINEに着信が来た。
『ミレイ…参加してたみたい』
そんな…私達に内緒で…!?
ちょっと司会者の人のテンション高かったですね…。
この場面は長くなってしまうので、次回に続きます🍏
We are ‘‘Freak,,! ⑳
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・幸浦 輝夜(さちうら かぐや)…ママ友会、PTAの会長だけど押しつけがすごい
・司波 太郎(しば たろう)…香織と恵愛が通う高校の校長先生だけど気難しい!
紹介とほぼ同時に、リナからグループLINEに着信が来た。
『ミレイ…参加してたみたい』
そんな…私達に内緒で…!?
---
「一次審査、二次審査を潜り抜けてきた…ってことね」
「前から決めてたんだ…」
ステージには堂々と立っているミレイがいた。
もちろんカッコいい黒い衣装を着ていた。
「……」
皆黙ってしまった。
『ではバトルスタート!課題曲を引いてくれ、ミレイ!』
司会者がどんどん進めていく。
『LOSE ROSEの『nibannbosi(にばんぼし)』です』
ミレイはクジを引くと、小さな紙を司会者に渡した。
『先攻はトア!スターット!』
ミレイの対戦相手のトアさんは、スタイルがとても良くてダンスも綺麗だった。
擬音で表すなら…キラキラって感じかな。
3分の曲をフルで踊りきったトアさんは、少しも息を切らしていなかった。
『プラス情報!トアはダンス教室を3つも通っていて、ジムにも通って体形にも気を使っているそうだ!』
すごい…で、でもミレイだって!
私達はいつの間にかショックよりも応援の気持ちが強くなってた。
合格したら…デビューしてきっと離れちゃうけど…ミレイは本気だもん。
『一方ミレイは、アメリカにダンス留学し、学校の部活でもダンス三昧だそうです!』
そしてミレイのターン。
ミレイの武器…キレッキレダンスに激しくても涼しい顔でやってしまう強さ。
「nibannbosi」はちょっとしっとりした曲だから…どうかな…。
私の心配はいらなかった。
ミレイはどんな曲でも自分の魅力を引き出すことが出来ていた。
私達は一回戦が視聴者投票ではないのを悔やむ。
審査員の人に伝わりますように…。
そう願っていると発表が始まった。
『カッチョイイダンスだったゼぇ、ミレイ!さーあ結果発表…おぉ!かなりの差が付いているようだ!』
ドキッ…。
『一回戦ラストの勝負…勝者は、ミレイー!』
すごい…トアさんのダンスもすごかったけど…なんか嬉しいね!
私は緊張している皆に笑いかけた。
次は最終決戦から始まります…ミレイはどうなるのか?
お楽しみに!誤字もじゃんじゃん(😭)報告してくださいね!
We are ‘‘Freak,,! ㉑
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
--- 前回までのあらすじ ---
カオリたちに黙って全国生放送のオーディション番組「キラスタ🌟」に参加していたミレイ。一回戦は対戦相手・ダンス教室掛け持ちのトアに大きく差を付けて勝利したのだった!
---
「ミレイ…この勢いでデビューするのでしょうか」
「『キラスタ🌟』で優勝した人は事務所に入って本格的に女優とかモデルとかやって最後にはアイドルとしてデビューしてるんだよね…」
「ミレイが優勝したら、あたしらFreakはまた5人体制かぁ…」
ケイトと私とシュラがそう言っても…リズだけはさっきから黙ったままだった。
「リズ…?」
私がうつむき気味のリズの顔を覗き込む。
えっ…。
いつも明るいはずのリズが、眉を寄せていた。
目は諦めの色…って感じ。
「リズ…どうし…」
『さーあ!二回戦は自己アピール!視聴者投票で決勝に進む二人を決めるぞ!アピールは…ミレイから!スッタ―ト!』
私の声を司会者の大きな声がさえぎった。
私はとりあえずTV画面に集中した。
『私、ミレイです!カッコいい系のダンスもカワイイ系のダンスも大好きで…C,T,と同じ事務所に入るのが夢でっ…投票よろしくお願いします💕』
ミレイが可愛く素早く自己紹介と意気込みを言う。
9~10人の一回戦突破をした人たちがミレイに続く。
全員のを聞き終わっても、私の気持ちは変わらない。
もちろん…ミレイに!
『全員の自己紹介が終わったな!TVの前の人も、ここにいる人も投票頼むぜ!じゃあ10分後に会おうな!』
司会者がそう言うと、画面はインスタントラーメンのCMに切り替わった。
ラーメン美味しそう…じゃなくて!
私はスマホを取り出して、「|瀬畑 美麗《せはた みれい》(ミレイ)」に票を入れた。
隣のリズを見ると…迷いなく、「|瀬畑 美麗《せはた みれい》(ミレイ)」の【投票】ボタンを押していた。
良かった…怒ってないんだ。
皆もミレイに投票したみたいで、私は背筋を伸ばして10分待った。
なぜか今回は始まり方に迷い、あらすじから始めました。
前回、「最終決戦」から始まると書きましたが、二回戦から始めましたすみません。
本当は「まえがき」に書くと思ったのですが…毎回書くときに前の回の「まえがき」コピペしてるんでややこしくなるかなーって…意味わからない裏話すみません🍏
では次回もお楽しみに!
※ネタバレかもしれませんが…
ミレイの件が済んだ後はリナ本格マジ登場の話始まります…リモート参加はもうすぐ終わる、ということで…す!
なんだかプレビューで「まえがき」を見ると表示がバグってる(?)改行なしになっているのでちょっと不安です。前回まで上手くいってたのに…。
ついでにお知らせで、次回から前書きは二回に一回になります!
ちょっとゴチャっとしてきたので…。
長文失礼しました。
We are ‘‘Freak,,! ㉒
『さぁ、集計が終わったぜェ!投票数は…約100万人!番組史上最高記録!みんなありがとう!!じゃあ結果発表、misamisaよろしく!』
司会者がそう言うと、抑揚のない機械の音声に切り替わった。
misamisaは確か…AIの音声を流す機械。
ショート動画とかでよく使われている。
『はい。AIの予想はミレイとヒュウルですが、100万人が参加というのは予想外でした。』
ミレイ!
決勝戦までレッツゴーだよ!
『では結果発表です。投票数トップで決勝進出したのは…失礼しました。集計漏れを発見しました。同点で、ミレイとフィオンです。おめでとう。』
「きゃ~っ!」
意外にも、声を上げたのはリズだった。
「カオリ、シュラ、ケイト、リナ!ミレイ決勝進出だって!やったぁ♪」
…やっぱり怒ってなかったんだ。
リズはミレイと仲良かったもんね。
同時にリナからグループLINEに着信が。
リナ『ミレイと並んだフィオンさんもすごいですね😲』
確かに。
ミレイのダンス、レベル高いもん。
フィオンさんは長い黒い髪で、なんかかぐや姫って感じの子。
どっちが勝つんだろう…?
---
『最後はラップバトル!勝者が入所する事務所…「kirasuta(きらすた)」はラップ上級者のメンバーを今、求めている!もちろん、出来るよな!』
フィオンさんは自信ありげにうなずく。
そういえば一回戦で「ラップが得意」と紹介された人がいた気がする…フィオンさんだったんだ!
ミレイも…この番組のファンだから出来るよね!
『ラップバトルと言っても、悪口の言い合いではないぞ!番組が用意した台本を読んでもらう!目の前の画面に歌詞が早めに出るから、音に合わせてラップだ!先攻は———フィオン!』
『オーケー!Let’s go!』
フィオンさんのラップはまさにプロ、という感じで力強くてカッコよかった。
でも、ミレイだって!
私達は初めて聴くことになるミレイのラップに注目する。
今チラッとSNS見たけど……
しゅう@love『フィオンお美しい、推す😭』
えりぃえりぃ👍『ミレイ様のビジュに拍手👏』
yumeyou『今回のキラスタ🌟天才しかいないわ』
sion@keiogi『じゃあみんなでトレンド目指そ(笑)👍』
サクラ🌸sakura『それな!なんで入ってないん?』
すっごく盛り上がってる!
みんなに期待されてるミレイはついにマイクを持った。
ステージに上がって…始まる!
『あ…ヘイ~!イェア!ワタシはいつでも…』
あれ?
おかしい…ミレイは泣きそうな顔でラップをしている。
「え…?」
自然と声が漏れてしまう。
まさか…ミレイのラップを私たちが見たことなかったのは「見せる機会がなかった」じゃなくて「出来ない」から…?
私はハッとしてスマホを見た。
しゅう@love『どしたんミレイ??まさか初ラップ(笑)?』
melljane『嘘でしょ…炎上🔥するのかな』
ダメ…炎上しないで……。
小さな声でラップを続けるミレイ。
会場もザワついてしまう。
『……終わり、です』
すっかり自信を失くしたミレイは、司会者に走って近寄り、マイクを渡した。
そして結果発表を待つフィオンさんの隣に座った。
ミレイは顔を手で覆っていて…その手も震えていた。
私達は…戸惑いながらも審査員の話し合いを見ていた。
ラップの詞も書きたかったのですが…私にはそんな力がないので、割愛させていただきました😭
カオリちゃんがSNSを見るシーン、全員架空の人物ですが、下の二人はどこかで…?
炎上の部分、刺激が強かったらすみません。
本文も長くてすみません!
次回、結果発表です!
We are ‘‘Freak,,! ㉓
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
『……で…ではっ、結果発表でェーす!あ、一旦CMです』
司会者は、焦りながらも進めていく。
まだ…分からないよねっ!
確かにラップはちょっとアレだったけどさ…!
私達はポテトチップのCMの間も、画面から目を離さなかった。
『はい、はい!結果発表です…』
そしてステージが暗くなり、明るいスポットライトが二人の間をさ迷う。
トアさんは両手を合わせ、うつむき祈っている。
ミレイは…ただただ真っ直ぐ前を向いている。
すると、スポットライトが消えて…
『では、ついに運命の結果は…』
ジャンッ!!
スポットライトが照らしたのは———トアさんだった。
「あぁ~!」
「くぅう…」
「……」
私達も反応する。
ミレイはガクッと座り込んでしまった。
でも…光が当たっていないから薄暗く、注目はトアさんに。
『トア!おめでとう、「キラスタ🌟」優勝だ!記者へコメントを!』
司会者が座り込むミレイの前を走り、トアさんにマイクを渡す。
『……夢みたいです。努力が報われたんですね…。ありがとうございます!』
スタッフの人達がトアさんにティアラとトロフィーを渡す。
ティアラを頭にちょこんの乗せたトアさんは…笑顔だった。
---
私達はすぐにミレイにLINEをした。
カオリ『ミレイ…頑張ったね、見てたよ!』
シュラ『カッコよかった!』
ケイト『また一緒に頑張りましょう!』
リズ『惜しかったね!絶対ミレイの方が良かったよ!』
もちろんまだ番組は終わっていないから返信は来ない。
あと…10分で終わるんだ!
私達は静かに待った。
ミレイ『勝手に参加してごめんなさい、私はもう良いよ』
「もう良い」…?
どういうこと?
雨、大丈夫ですか?
次回もお楽しみに!
We are ‘‘Freak,,! ㉔
ミレイ『勝手に参加してごめんなさい、私はもう良いよ』
「もう良い」…?
どういうこと?
私は不安になってミレイに『今すぐシュラの家に来て!』とLINEした。
ミレイは無視はせずに、番組が終わって参加賞をもらい…ミレイママの車に乗って直行してくれた。
私達はインターホンが鳴った瞬間、玄関へ走った。
「『もう良い』って何……?」
シュラがミレイの手を取り言った。
「………」
ミレイは無言。
やっぱり…勝手に参加した、っていう罪悪感があるから気まずいと思うけど…。
「私達…全然怒ってないよ?」
私がそう言ってもずっとミレイは下を向いている。
「…ごめんっ…!」
ミレイはシュラの手を振り払って車に乗って帰ってしまった。
プルルルル…
あ…リナから電話。
「ちょっと電話出るね」
私がそう言ってもみんなは固まったままだった。
『もしもし』
「もしもし、リナ」
『…今グループLINE見たけど…ミレイ来た?大丈夫?』
「うん…声かけても、ごめんの一言で帰っちゃった」
『そっか…私、時間置いてから一回ミレイに電話掛けてみるよ』
「ありがとう、よろしくね…」
『じゃ』
「バイバイ」
私は電話を切って、何も更新されていないLINEを見た。
ミレイ…どうなっちゃうの?
今回は短めです!なので、続きを今日中に投稿しようと思います🍏
We are ‘‘Freak,,! ㉕
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
私は|五十嵐 莉奈《いがらし りな》・リナ。
今、カオリと電話してミレイと電話することにした。
ミレイは車で帰っちゃったって言うからまだ着いてないよね…。
なんだか、嫌な予感がする。
ミレイは立ち直れるのかな…?
苦手分野対策が出来ずに負けたって言うのは結構悔しいと思うし…何より黙ってたっていう罪悪感だって…。
でも、私達は怒ってないし!
私は急いで電話アプリを開いた。
『プルルルル…ただいま呼び出し中です。しばらくお待ちください』
お願い…出て…。
『もし…もし。』
ミレイ、出てくれた!
「あ…リナです。今、大丈夫?」
『何の用?』
なんか…冷たいなぁ…。
「えっと…今度文化祭あるからFreakの皆で参加…」
『ごめん、私は参加しない…いや、出来ない』
ブチッ…プー…プー…
切られちゃった…。
私は切り替えてカオリ達とのグループLINEを開く。
リナ『今電話した』
リナ『文化祭の件、言ったら…』
リナ『「私は参加しない」って切られちゃった』
LINEってよくメッセージ小分けにするけど…私は焦りすぎて無意識にしてた。
すぐに既読と返信が。
カオリ『今からミレイの家行ってくる』
シュラ『Freakは6人だから』
ケイト『一人いなくなるなんて考えられないです』
リズ『リナも来て』
私は、リズのメッセージが一番に目についた。
実は…まだカオリ達とも直接会ったことはない。
でも…私も行ったら…。
私は急いで家を飛び出した。
今日は金曜日なので、「シオン」投稿しました!
「え?何それ知らんよ」って人もまだ間に合うので興味がある方はぜひどうぞ👇
https://tanpen.net/novel/series/daea5333-d878-497b-aece-5a57a1e0acd6/
日記もまた書きます🍏うわぁ…急にお腹痛くなってきた…あはは…。
We are ‘‘Freak,,! ㉖
実は…まだカオリ達とも直接会ったことはない。
でも…私も行ったら…。
私は急いで家を飛び出した。
(リナ目線「25話より」)
(カオリ目線)
私達はミレイの家に走った。
このまま待っていても何も変わらないし……無我夢中で走った。
「はぁっ…はぁっ…」
ミレイの家に到着。
私は息を整える間もなくインターホンを押す。
ピンポーン…
しばらくの沈黙の間に、私達は息を整えた。
『は~い…まぁ!ちょっとミレイ~?香織ちゃんたち来てるよ!』
家の中からミレイママの声が聞こえる。
キーッ…
玄関が少しだけ開いた。
「カオリ…」
顔は見えないけど、涙声だ。
「ミレイ…さっきのメッセージで…」
「ミレイ!『もい良い』ってどういうこと!?」
私が訊くより先にリズが前に出て言った。
リズの大声と大量の汗にミレイはちょっと驚いたのか、ドアが後ろに下がっていく。
「……私…えっと…」
ミレイは言葉に詰まっている。
「ゆっくりで良いので…教えてください、ミレイ」
ケイトが珍しく感情的になるリズを落ち着かせるように手を握り、静かに言った。
シュラは静かに…真っ直ぐミレイが隠れているドアを見つめている。
でも…3人とも手が震えていた。
リナも…早く来てくれたら良いのに…。
私は一人、落ち着きなく周りを見回す。
リナの家は私の近所…だから私と同じくらい遠い。
走っても20分くらいかかる。
お願い…早く来て!
---
リナside
「はぁ…はぁっ」
昔から私は体力がないので走るとすぐ息が切れてしまう。
なぜか足は速いから時々手を膝について休憩してまた走って……の繰り返し。
カオリ達はもう着いているだろうか。
ミレイを説得出来るのかな…考えたくはないけど、5人になってしまうFreakが想像できてしまった。
嫌だ…今まで一緒に練習してきた6人で…グループ部門の「キラスタ🌟」に出たい…!
さっきまで見ていたあのステージに…!
---
「……」
「ねぇ…どういうことなの?」
「…すみません」
「謝れって言ってるんじゃないの!」
さっきからリズとミレイの会話が続いている。
リズはただ、メッセージの謎を解決したくて…ミレイは何かを言おうとしては止めて…シュラとケイトと私は置いてけぼり…みたいになってしまう。
キリがとても悪くなってしまってすみません。
このままでは私の方が感情的になって泣きそうになってしまいそうなので(笑)
一旦自分を落ち着かせて(どうどう)から改めて続き書きます!
リズの口調が激しく(?)なってしまいました、そういうシーンなのでお許しください🍏
次は…㉗ですね!
We are ‘‘Freak,,! ㉗
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
リズはただ、メッセージの謎を解決したくて…ミレイは何かを言おうとしては止めて…シュラとケイトと私は置いてけぼり…みたいになってしまう。
「はぁっ…お待たせっ!」
「リナッ!?」
リナが息を切らして走ってくる。
ドサッ…
あ、倒れちゃう!危ない!
「っ……大丈夫か?」
シュラが倒れそうになったリナを支える。
リナ、初めて見た…。
すごく|華奢《きゃしゃ》で、今にも崩れてしまいそう。
フードを深くかぶっていて顔はやっぱり見えないけど……
「ミレイ…!」
リナは少しふらつきながらも、リズとケイトの間を通って玄関の階段を上る。
「っ…!」
それを見て玄関をとっさに閉めようとしたミレイ……その時だった。
バンッ!
玄関のドアの間にリナの細い左腕が挟まってしまった!
「くっ…痛い…」
ドアから手を引っ込め、しゃがんで左腕を抑えるリナ。
「リナ!!」
私達は急いで玄関の前に行った。
「大丈夫!?」
「痛い…ってミレイは…」
気が付くと、玄関は閉まっていた。
「手…動く?」
「痛くて…動かせない」
「ミレイの件はまた今度、今はリナを病院に…!」
リズがそう言うと、ケイトが携帯で自分のお母さんを呼んでくれた。
10分もすると、ケイトのお母さん…|輝夜《かぐや》さんが車で駆けつけてくれた。
「大丈夫!?急いで病院へ…」
車内には大きな荷物があって…車に乗れるのはあと3人だけだった。
「私…リナに付き添う、乗って良いですか?」
リズが一番に言った。
「私も…病院行きます」
ケイトも後部座席に乗った。
リナは助手席で腕を抑えている。
「じゃ…|香織《かおり》ちゃん、|修羅《しゅら》ちゃん、またケイトにLINEで報告させるから…今日は」
「「ありがとうございます、輝夜さん」」
シュラと私がそう言うと、車は出発して病院へ向かった。
残されたシュラと私はその後、それぞれの家に帰ってLINEを待った。
いや…予想外(多分…予想していた人はどこかにいる…はず?)の展開ですね!書いている途中に「もうちょっとハプニングあったほうが小説として面白いんじゃないか🍏」と思いまして、ドアに挟まる事故を入れました。
絶対に真似しないでくださいね!
We are ‘‘Freak,,! ㉘
車内には大きな荷物があって…車に乗れるのはあと3人だけだった。
「私…リナに付き添う、乗って良いですか?」
リズが一番に言った。
「私も…病院行きます」
ケイトも後部座席に乗った。
リナは助手席で腕を抑えている。
「じゃ…香織ちゃん、修羅ちゃん、またケイトにLINEで報告させるから…今日は」
「「ありがとうございます、輝夜さん」」
私、|幸浦 恵愛《さちうら けいと》。
今、お母さんの車に乗って病院に向かっている。
「痛……」
「リナ、あと少しで着くから…|輝夜《かぐや》さん、行くのって『T市立総合病院』ですよね!?」
リズが助手席で苦しむリナに声を掛ける。
ちなみに輝夜さんっていうのは私のお母さんの名前。
「えぇ、猛スピードで向かってるから…|莉奈《りな》ちゃんもう少し、もう少し頑張って!」
私は一人ソワソワして助手席のリナを見る。
ミレイ…わざとじゃないんだよね…Freakの今後の活動にこの事件は影響してほしくない…。
5人にもなりたくない…。
「着いたよ!ケイト、|莉樹《りず》ちゃん!莉奈ちゃんを病院に連れてって!」
お母さんは病院の駐車場に着くと、駐車する前に入り口に車を停めて私達を下した。
「あとで行くからね!」
「ありがとう、お母さん!」
私は一言だけそう言って、リズとリナを追いかけた。
---
「骨折ですね、左腕の」
レントゲンの画像を見てお医者さんが言う。
「原因は何ですか」
「……玄関のドアに手を挟んでしまって」
リナは静かに言う。
「そうですか…かなりひどい骨折なので、親御さんに連絡して手術…という流れになります」
私達は部屋を出た。
---
「親御…か」
リナがつぶやく。
「リナ、お母さんお父さん今家にい―—」
「いない、昔から…一人暮らし」
「そっ…か。じゃあこのまま手術だね」
リナが静かにリズの言葉をさえぎった。
「遅れてごめんね!なかなか駐車場混んでて!」
お母さんが合流した。
「お母さん、これ」
私はさっきお医者さんから受け取った紙を渡した。
「…骨折ね。莉奈ちゃん、ご両親———」
「あ…昔から一人暮らしでいないそうなので…輝夜さん対応できますか?お願いします」
リズ…ずっと思ってたけどやっぱりしっかり者だなぁ。
「お母さん、私からも…」
「まかせて!莉奈ちゃん、大変だったわね、もう大丈夫よ」
「…ありがとうございます」
---
私は一旦病院の外に出てカオリ達にLINEをした。
病院では携帯使わないほうが良いって聞いたことがあって。
もちろんFreakのグループLINEだからミレイにも届く。
きっとミレイも含めてみんな心配しているはず、急がなきゃ。
ケイト『リナ、左腕骨折だって』
ケイト『これから手術だから今日はリズと私とお母さん、病院で付き添うね👍』
これで良し、私は急いで用意されたリナの病室へ向かった。
カオリちゃんたちが住んでるのってどこだっけ…病院名を書くために前に書いた地名を調べるぞ!長い戦いが始まる…と自分の小説を見返していこうと思って適当に9話を選んだら…一発で載っててラッキー🌟でした🍏
ちなみにカオリちゃんたちが住んでいるのはR県T市です!
R県T市はもちろん架空で作者の住所でもないので安心してください(^^♪
区切り多くてすみません、気を付けます!
次回は、リナ・リズ・ケイトが病院に行っている間のミレイ目線のお話です。
私は病院のことをよく知らないので、何か間違っていたらすみません。
We are ‘‘Freak,,! ㉙
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
私、|瀬畑 美麗《せはた みれい》・ミレイ。
仲間の手を…リナの手を…ドアに挟んでしまった。
完全に私のせいだ…しかもパニックになって鍵もかけてしまった。
「ミレイ?すごい音したけど大丈夫?」
お母さんが奥から出てきた。
「だ、大丈夫…」
「そう?|香織《かおり》ちゃん達との話、終わったのね。今忙しいから部屋で遊んどきなさい」
大丈夫な訳ない。
玄関ドアの覗き穴を覗くと、うずくまって手を抑えるリナがいた。
「大丈夫!?」
「痛い…ってミレイは…」
「手…動く?」
「痛くて…動かせない」
私は自分のしたことが怖くなって部屋に走った。
そして、ベッドにうずくまった。
どうしよう…怪我させちゃった…。
私が震えていると、外に見知らぬ車が停まった。
「大丈夫!?急いで病院へ…」
「…!」
この声は…ケイトのお母さんの|輝夜《かぐや》さん!
外を窓からじっと見ていると、シュラとカオリを残して車は走り出した。
そっか…病院行ったんだ…。
リナ…ごめん。
私は再び布団をかぶった。
---
しばらくして、私は起きた。
あ…いつの間にか寝ちゃってたみたい。
私はスマホのランプが緑色に点滅して着信を知らせているのを見て、FreakのグループLINEを開く。
そこにあった、ケイトからのメッセージは…
ケイト『リナ、左腕骨折だって』
ケイト『これから手術だから今日はリズと私とお母さん、病院で付き添うね👍』
…だった。
「……」
私の手は小刻みにぶるぶると震えていて、今にもスマホを落としそうだった。
私は…仲間を傷つけた。
そして、私の意志は固まった。
私は…ここにいちゃいけない。
Freakにいちゃいけない人間なんだ…って。
最後上手くまとまった!誰か褒め…((殴
今回はミレイ目線でした!
前回、ファンレターで「骨折痛そう」とか「骨折…そんな…可哀想…」と怪我をしてしまったリナちゃんへのご心配ありがとうございました!
もちろん治りますよ!
次回はカオリ目線で学校の日のお話です。
場面は「キラスタ🌟」放送・リナの怪我の翌日の朝から始まります。
今日中に投稿しようかなーっと思っています🍏
※訂正について
投稿直後、読み直すと「覗き穴」が「除き穴」になっていました。
正しくは、「覗き穴」です。失礼しました。
We are ‘‘Freak,,! ㉚
※今回は「キラスタ🌟」放送・リナの怪我の翌日の学校に行く日の朝から始めます。
「よいしょ…っと。お母さーん、髪やってー」
「はいはい」
私は制服に着替えてお母さんを呼んだ。
テレビは朝のニュースが流れている。
「今日もポニーテールで」
「オッケー」
私はお母さんに髪を結んでもらっている間、ぼーっとテレビを見ていた。
『さぁ、今日は素敵なゲストに来ていただいております!昨日放送された、オーディション番組「キラスタ🌟」の優勝者・トアさんです!優勝と事務所kirasuta入所おめでとうございます!』
同じみのアナウンサーさんが笑顔で言う。
隣には、ゲストのトアさんが…。
『おはようございます、トアです。皆さんに爽やかな朝をお届けしたいとおもっております!』
『はい、私も元気出ました(笑)トアさんにはオーディションの話を後ほど…』
ポチッ…
私はテレビのチャンネルを変えた。
もう…やめてよ、ミレイがどんな気持ちか…考えてよ!
「はい、出来た♪いってらっしゃい!」
気づくと、もう家を出る時間だった。
「…行ってきます」
私は少し暗い気持ちで外に出た。
なんか「キラスタ🌟」のオーディションの話⑲~㉔のあたり狂ってるような…?本当に狂ってたらすみません!でも優勝者はトアということにしておいてもらえれば!
ところで皆さんはいつも見てるよっていうニュース番組ありますか?
私は完全にめざましテレビ推しです!あの「めざましくん⏰」っていうキャラが可愛いしなにわ男子が…((殴🍏(←殴リンゴ)
このままだと長くなりそうなので、では💦
We are ‘‘Freak,,! ㉛ [#運営さんいつもありがとう]
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
※前回の続きです
外に出ると、少し熱い風が吹いていた。
もう…夏だなぁ…。
「カオリ、おはようございます!」
ケイトが走ってきた。
「おはよ…あれ、リズは?」
ケイトはリズと家が近いからいつも一緒に来ているはず…。
「リズは…朝一でリナの病院からお母さんの車で学校に来るそうです」
「そっか…リナ、骨折だったんだよね、手術どうだった?」
「当分、腕を使うダンスは出来ないと、お医者さんが…今日は学校休むそうなので、夏課題は私が届けます」
「そっか…ん?夏課題…そっか今日一学期の終業式だ!」
「忘れてたんですか…(笑)部活は夏休みも毎日ありますけど」
「うーん、通知表が怖いなぁ」
「ふふふ」
その後はケイトと何気ない話をして学校に向かった。
---
私達は学校に着くと、靴箱でシュラに会った。
「あ、おはよー…リズもう来てるみたいだな」
シュラがリズの靴を確認した言った。
「おはよーシュラ。ホントだ、ミレイは?」
私はミレイの靴箱を探す。
…あった!白いスニーカー!
「良かった…昨日のことがショックで来なかったらどうしようって…」
「ですよね…今日も部活ですが、あの事は言わないようにしておきましょう」
「そうだね」
私達はそれぞれの階に歩き始めた。
---
ケイトと私は隣のクラス…2組を覗いた。
「どうしたの?」
気になったのか女の子が訊きに来てくれた。
「あ…|二宮 莉樹《にのみや りず》さんと|瀬畑 美麗《せはた みれい》さんいますか?」
「うん、いるよ呼んでくるね…」
「ありがとう」
「おっはよーケイト、カオリ。」
「おはようございます!昨日は本当にごめんなさい」
ミレイ…少しずつ戻ってきてくれたんだ…良かった。
「私…今日の部活休むことにしました。病院に行ってリナにちゃんと謝らないと…」
…とミレイ。
「そっか、気をつけて行ってきてね」
私はそう言った。
そして…ミレイに会うのがこれが最後だとこの時の私は思ってもいなかったのだった。
今日中に続きを投稿します🍏
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ カワ(・∀・)イイ!!(←超お気に入りです!)
We are ‘‘Freak,,! ㉜ [#運営さんいつもありがとう]
※⚠今回はリナサイドです。
私は|五十嵐 莉奈《いがらし りな》。
今は左腕を怪我してT市立総合病院に入院している。
昨日の手術が終わって疲れたのか朝の5時までずっと寝ていた。
時計の針は9時を指している。
もちろん病室には基本一人、昨日は|輝夜《かぐや》さん・リズ・ケイトがいたけど、今は時々看護師さんが来るだけ。
私はすることがなくて取り合えず病室にあるテレビを付けた。
『今日は昨日放送されたオーディション番組「キラスタ🌟」の優勝者・トアさんに来ていただいています!』
この朝のニュース番組って…同じニュースを一時間ごとにループしてるんだっけ。
画面にはドレスと来てティアラを頭に付けたトアさんが微笑んでいる姿が。
ミレイ…朝見たら悔しくて…苦しいだろうな…。
私まで苦しくなってチャンネルを変えた。
『昨日オーディション番組「キラスタ🌟」が…』
ここも?もう…やめてよ。
---
私は結局テレビを消して、再び眠りについていた。
コンコン…
また看護師さんかな…。
私がゆっくり起きるとドアの隙間から見えたのは。
「失礼します」
……ミレイだった。
時計を見ると、もう正午だった。
…そっか、今日は終業式だったから早く帰れるんだ。
「昨日は…ごめんなさい。これ、お詫びの…」
そう言ってミレイが渡してくれたのは、大きな箱と小さな箱。
「いや、いいのに…そんな。あ、ここに座って」
私が箱を受け取って椅子を用意する。
「ありがとう…あと、リナに話したいことがあって来た」
ミレイは椅子に座ると真っ直ぐ私を見て、話し始めた。
「私…今回の事があってから思ったの。リナに怪我をさせてしまった、仲間を傷つけてしまった…もうダメだって。」
私は黙ってミレイの話に耳を傾ける。
「単刀直入に言うとね…もう、Freakをやめようと思う」
「えっ……!?」
私が訊き返そうとした途端、ミレイは目をつぶって早口で話す。
「もう嫌なの!みんなが大丈夫?って訊くのが!私は…リナだけじゃなくて皆に酷いことした!だからいちゃいけない…」
ミレイは椅子から勢いよく立ち上がる。
ドタンッ…
勢いのあまり椅子が倒れて大きな音を立てる。
「私…B県に来週引っ越すから…グループLINEも抜けるし…」
ドアの手前で私に背中を向けて話すミレイ。
「じゃあ…さよなら。今までありがとう。《《5人のFreak》》で頑張ってね!」
ミレイが病室を出て行った。
私は感情のせいか、腕の痛みが急に強くなって少しも動けなかった。
そして…何年ぶりか、たくさんの涙が溢れた。
次回、どうなるんだろう…(←誰が言ってるんだよ!)?
We are ‘‘Freak,,! ㉝ [#運営さんいつもありがとう]
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
※今回もリナサイドからです
ミレイが病室から出て行ってしまった。
私はただ泣いているだけだった。
「…|五十嵐《いがらし》さん?大きな音したけど…誰か来たの?椅子も倒れちゃって……泣いてるの?」
看護師さんが気になって来てくれた。
私はいつも通りパーカーを深く被っている…でも泣いているのは丸分かりだ。
「うわぁあああああああっ…!」
私はたくさん泣いた。
---
※ここからはカオリサイドです
私・カオリはリナのことがやっぱり心配になって部活を休んで病院にお見舞いに行くことにした。
もちろんケイト・シュラ・リズも一緒!
ミレイは先に病院に行ってるんだっけ。
---
「大きい病院だなぁ」
シュラが花束を抱えて目の前の病院を見上げる。
花束は近くのお花屋さんでお見舞い用に買った。
お花の名前はアルストロメリアと言って、花言葉は「未来への憧れ」。
私達にピッタリだよね!
「行こう」
リズが皆に言った、その時だった。
病院の自動ドアから女の子が出てきた。
女の子は…涙で顔が濡れていて、とても悲しそうだった。
「どうした…」
シュラが訊こうとすると、女の子は私達を避けて駅へ走って行った。
あれ…今の女の子…うちの学校の制服だったよね…まさか、ミレイ?
私はそう思ったけど、皆を追いかけた。
---
「あ…お見舞い?」
リナの病室の前に来た私達。
看護師さんがドアの前に立つ。
「入っても良いですか…?」
「ごめんね…さっきお見舞いの人が他に来たんだけど…揉めた?みたいで」
…嫌な予感がする。
「まだ泣いてるから…入っても良いけどそっとしてあげてね」
「ありがとう…ございます」
リズも戸惑い気味に返事をした。
「…リナ、大丈夫か」
シュラが花束をテーブルに置き、リナに駆け寄った。
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ…「きゃっ」と打つと出てきます!
カワ(・∀・)イイ!!…「かわいい」と打つと出てきます!
👆「どう打つと出る?」という質問を頂いたので!
でもPCとかスマホとかにもよるので絶対出ますとは言えませんが…。
ファンレターで直接お返しできず、すみません🍏🍒
この場面は次回に続きます!
We are ‘‘Freak,,! ㉝
「ありがとう…ございます」
リズも戸惑い気味に返事をした。
「…リナ、大丈夫か」
シュラが花束をテーブルに置き、リナに駆け寄った。
リナが落ち着いてから。
ミレイの引っ越し…脱退したいという話をしたことも教えてくれた。
「ミレイ…引っ越すの?」
「そう…言ってました」
リナは今、本当に辛そうだ。
あまり訊きすぎないようにしなきゃ…。
「冷静…ですか」
リナはお見舞いに持ってきた花…|蒼《あお》いアルストロメリアを見て言った。
確か…《《蒼い》》アルストロメリアの花言葉には「冷静」もあったっけ。
「今は冷静になんてなれません…」
リナは悲しそうにアルストロメリアを撫でる。
私が急いでグループLINEを開こうとすると、ケイトが止めた。
「病院で…携帯を使うのは…」
ケイトは今にも泣きそうな顔だった。
そっか…医療機器が電波の影響を受けちゃうとかだっけ…。
「カオリ、今日は帰ってくれるかな……私ちょっと疲れちゃった」
ぎこちない笑顔を浮かべて、リナが言う。
私達はその笑顔を見るのも悲しくて、早歩きで病室を出た。
病室を出た後、中から押し殺すような嗚咽が聞こえたのは…きっと気のせいじゃなかったと思う。
---
T市立総合病院と私達の学校は近い。
だから私達は学校から歩いて来た…んだけど…空はどんより曇っている。
今の私…いや、私達の気持ちと一緒。
私達は黙って…何もしゃべらずに歩き始めた。
病院から出て10分後、雨が降り出してきた。
それを合図に、信号待ちで立ち止まっていた私達は泣いた。
雨の音よりも、大きな声で。
これ、執筆中の裏話で「🔍お見舞い 花」と調べたんですよ!
リナちゃんのお見舞いの花は何にしようって。
それで花言葉が「未来への憧れ」の「アルストロメリア」に決めたんです!
そして…㉝を書き終えて、もう一度アストロメリアについて調べたら…なんとアルストロメリアは8月9日の誕生日だったんですよ!!
え…今日じゃん!?って驚きました!
しかも今日8月9日はなにわ男子の大橋和也くんの…((殴リンゴ🍏
👆このお話は日記で書きますね!
いやぁああああ、偶然すぎて逆に怖い(笑)!
あと、「アルストロメリア」という花もとてもキレイなんですよ…🌷
文字数稼ぎじゃないですからね!
We are ‘‘Freak,,! ㉞
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
※リナ目線です
カオリ達が帰ってから。
私はシュラがくれたアルストロメリアを眺めた。
ミレイ…もう引っ越しの準備してるのかな。
「|五十嵐《いがらし》さん、入るね」
…看護師さんだ。
ガラガラ…
「まぁ、素敵な花!さっきのお見舞いの人?」
「はい」
「枯れないように飾っておきましょ、花瓶あるし」
看護師さんは丁寧に花を活けてくれた。
「この花…何ていう花?あんまり見たことないなぁ」
「アルストロメリアです。花言葉は『冷静』とか『未来への憧れ』だそうです」
「詳しいのね…そっか…未来への憧れか…五十嵐さんは将来の…夢とかあるの?」
「さっき来てくれた友達と、アイドルとしてデビューすること…です」
「そっか、じゃあ早く腕直さないとね!」
そうだよね…今はそれだけ考えよう。
今日は火曜日、シオン④あります👇
https://tanpen.net/novel/06fa6aa8-f291-493f-bc4e-5e65e86bd8e9/
皆さん熱中症に注意です!
ではまた会いましょう!今日の午後9時から活動休止です。
日記もお休みです🍏
番外編みたいになってしまった…短くてすみません!
We are ‘‘Freak,,! ㉟
今日から、ダンスグルー部の2泊3日の夏合宿だ。
行くのは地元の「青少年センター」。
リズの提案で夏合宿限定のチームで過ごすことになったけど…Freakの皆とは離れちゃった。
仕方ないよね…。
リナはまだ入院中で、ミレイも部活にとうとう来なくなってしまった。
でも、頑張りますか!
---
「はーい『1』、『2』チーム集合!バス乗るよ!」
私のチーム…2のリーダー・ミアちゃんが呼びかける。
私は『2』チーム。
先生達が手配してくれたバスはラウンジのようにボロボロ…ではなくとってもキレイな、むしろ豪華なバス。
うーん、何か裏がありそうだけど、気のせいだよね、うん。
ボーっとしてたら皆バスに乗ってて…私が最後!
急いで乗り込むと、開いていたのは真ん中の方の通路側の席。
うぅ…私車酔い酷いから心配だな…。
私はリュックの中の酔い止めを取り出した。
「あ、酔い止め?席変わろうかっ?ごめんね訊かずに座っちゃって」
隣の子…シオリちゃんが私を見て立ち上がった。
「あ、大丈夫!もうすぐ出発だし、薬あるから大丈夫だよ!」
「そっか、良かったぁ!」
早くもシオリちゃんと話せた……!
「あ、私シオリ。同じ2チームだよ、よろしくね!」
「私、カオリ!よろしくね!」
それから、シオリちゃんと話した。
誕生日が同じだったり、同じ猫好きだったり…。
他の人とも合宿で絆が深まると思っていたんだ……。
---
「あぁ~!着いた!」
「よーし、部屋番号確認した人から運動着に着替えてメインホールに集合!」
「はーい!(全員)」
さすがリズ、部長を完璧にこなしている。
「カオリちゃん、同じ部屋だね!着替えに行こう!」
「うんっ!」
私はシオリちゃんと一緒に部屋に向かった。
私達が3日間過ごすセンターは、とても広くてホールと呼ばれる体育館も何個かあって…しかも大浴場付のところ。
着替え・寝室は4人部屋で2段ベッドが二つ。
きっと2段ベッドの上を後で取り合うんだろうな…(笑)
私はそう思いながら着替えて部屋を出た。
---
練習が終わって。
食堂に集合して、カレーを食べた。
お風呂に入って髪を乾かし合って。
「○○ちゃんのパジャマ可愛い~!」って写真撮って。
あと30分で消灯時間。
でもここで寝ないで上手いことやるのがダンスグルー部の女子。
他の部屋に遊びに行ったりこっそり起きて遊んだり恋バナしたりするんだよね!
私は今日の活動ノートを書いてベッド決めじゃんけんに参加した。
同じ部屋はシオリちゃん、ソラちゃん、アイラちゃん。
それぞれ別のグループで普段はやってる初対面の仲間達…だけどすぐに打ち解けられた。
「じゃーんけんポンッ!」
やった、勝ったよ!
---
《結果》
ベッド① 上…カオリ
下…ソラ
ベッド② 上…シオリ
下…アイラ
---
「やったぁ、同じ高さ!話しやすーい♪」
シオリちゃんとハイタッチ!
喜んでいると、電気が消えた。
ヤバくないですか!?2チームの子の名前がそれぞれ微妙に似てて…ソラとアイラ、カオリとシオリ。偶然です🍏
次回に続きます!
※活動休止中に時間が出来たので書きました!
We are ‘‘Freak,,! ㊱
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
「やったぁ、同じ高さ!話しやすーい♪」
シオリちゃんとハイタッチ!
喜んでいると、電気が消えた。
---
「うわ、消えた!びっくり~(笑)」
「2段ベッド気を付けて登ってね、カオリちゃんとシオリちゃん。じゃ、おやすみ」
意外にも、同じチームの二人…ソラちゃんとアイラちゃんはすぐに寝てしまった。
「ねぇねぇ、どうするカオリちゃん。あたしらも寝ちゃう?」
「え~!?もうちょっと遊ぼうよー」
あ…シオリちゃんが寝たいと思ってたら私のわがままになっちゃうか…。
「だよね!あたしもカオリちゃんが寝るとか言ったら一人で起きるつもりだったわ(笑)」
…良かった!
「じゃあ、取り合えず一階のエントランス行ってみようか!」
私達はそっと部屋を出た。
---
廊下ももちろん電機は消えていて、私達は壁を手で触りながら一階まで階段で下りた。
エントランスは明かりが付いていた。
…ここは山の中だから誰かが迷い込んでくる可能性もあるしね。
「なんか話し声が聞こえるね…先生じゃなさそうだけどここの職員さんも違うような」
「うん」
一階のエントランスに着くと、人の気配がした。
私達は階段の影からこっそり覗いてみた。
「あっ…」
思わず声を漏らしてしまった。
そこにいたのは…学校一モテる女子と言われる|早乙女 葵《さおとめ あおい》ちゃん。
わぁああ…部活動でも別グループだから葵ちゃんを拝める機会は少ないから、ありがたや…。
うーん、やっぱり綺麗だなぁ、葵ちゃん。
「ちょ、何カオリちゃん見とれてんの!誰と話してるのか見て!」
はっ!
私は我に返って葵ちゃんから目線をそらした。
すると、葵ちゃんの向かいにいたのは…学校一モテる男子と言われる、|東雲 霧矢《しののめ きりや》くん。
はぁ~、お美しいっ!
「だーかーら!カオリちゃんってば!」
はっ!
危ない危ない。
なんで…お二人がここに?
私達は階段の影に隠れたまま、話をこっそり聞いてしまった。
「霧矢くん、ごめんね消灯時間に呼び出しちゃって」
あ、二人もここに来たばっかりなのか…。
「うん、大丈夫だよ。どうかした?」
「実は…」
葵ちゃんがキョロキョロし始めた…私達には気づいてないみたい。
そして、葵ちゃんは少し背伸びをし、霧矢くんに耳打ちをっ!
何!?何!?
私にも聞かせて―っ!!
「カオリちゃんっ!?」
私は興奮しすぎて、階段の影から飛び出して、二人の前に倒れこんでしまった…。
「「え…|花宮《はなみや》さん…?」」
ヤバいっ!!
明日から本格的に活動再開です。お休みありがとうございました🍏
We are ‘‘Freak,,! ㊲
「カオリちゃんっ!?」
私は興奮しすぎて、階段の影から飛び出して、二人の前に倒れこんでしまった…。
「「え…花宮さん…?」」
ヤバいっ!!
(㊱より)
あぁ…どうしよ、挽回の余地なし…。
「もしかして…聞いてた?」
|霧矢《きりや》くんが倒れている私にそう言って手を差し出してくれて、私は立った。
「ごめんね…ぬ、盗み聞きするつもりはなかったんだけど…」
はい、本当は盗み聞きするつもりアリアリでした、はい。
|葵《あおい》ちゃんは何とも言えない表情でぽつん、と立っている。
「もう遅いから部屋に帰った方がいいよ、シオリちゃんも」
シオリちゃんも見つかっちゃったか……。
私達は霧矢くんにそう言われて、部屋に戻ったのだった。
---
「あれは絶対密会ってやつよね!」
部屋に戻って、シオリちゃんは懲りずにまだ起きていた。
「はぁああ…美男美女の密会…まるでロミオとジュリエット♡」
「んん…シオリちゃんそういう話好きなんだ…」
「うん!あぁ…これ教えたら皆仲が悪くなっちゃうねぇ!どうするどうする?」
「…どういうこと?」
だって…二人が付き合おうかもーってことを言うだけでしょ?
「えぇ?だってだって…」
シオリちゃんが言うには、超人気な葵ちゃん・霧矢くんが付き合っちゃったら、葵ちゃんファン、霧矢くんファンが揉め始める…ということらしい。
それはちょっと…ね、絆第一の部活としてヤバいかも。
「はぁ…私も霧矢くん気になってたからちょっとショックかも…」
シオリちゃんはいつの間にか落ち込んで寝てしまっていた。
私も複雑な気持ちになりながら布団に潜り込んだ。
---
「ん…もう朝かぁ」
私が起きて時計を見ると午前5時だった。
まだ起床時間までは一時間ある。
私は2段ベッドを降りてシオリちゃんとアイラちゃんが眠るベッドのハシゴを登ってシオリちゃんが寝ているのか確かめた。
…起きてる!
布団の中でスマホをいじっていた。
「あ、カオリちゃん。おはよ」
「おはよー…って何してるの?」
「いや…ダンスグルー部のLINEが朝から荒れてて…」
シオリちゃんが寝ころんだままダンスグルー部のLINEの画面を見せてくれた。
【LINE画面】
教頭先生『昨日の夜、消灯時間に|早乙女《さおとめ》さんと|東雲《しののめ》さんがエントランスでおしゃべりをしていました。合宿での消灯時間はトイレや緊急時を除き、部屋から出ずにしっかり休みましょう。』
次に、シオリちゃんが見せてくれたのは、先生がいない、ダンスグルー部の部員だけのLINE画面。
【LINE画面】
チア『えー、見た?アオイが霧矢くんと密会て😭』
エリナ『見た見た!ヤバいわ炎上🔥🔥』
カイト『アオイちゃんが霧矢と!?オワタ😵👎🥺』
レナ『せっかくの夏🌤合宿が!』
ユア『ハイ今日の練習ボイコットしまーす😃』
「うわ…炎上してるね」
「先生こんなことするの…?」
私が先生を疑い始めるのに、そう時間はかからなかった。
イェイイェイパンダ🐼!
We are ‘‘Freak,,! ㊳
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
『練習最終日の今夜!肝試しをしまーす!』
先生は高らかにそう宣言した。
---
「急にどうしたんだろね、先生」
シオリちゃんが準備体操をしながら言う。
先生は体育館で行われた朝の会で今夜肝試しをする…と言った。
生徒はともかく、先生が提案するかね?
「昨日のこと…皆知ってるみたいだよ」
昨日の事というのは、学校の超人気者|葵《あおい》ちゃんと|霧矢《きりや》くんが消灯時間に二人きりでこっそり会っていたというもの。
葵ちゃんファンと霧矢くんファンはこれに大騒ぎ!
そして、今一触即発の雰囲気になっております…。
私もリズ・シュラ・ケイトに確認したけど3人とも知ってたし…。
「ま、後の事は後の事。今日は最終日だし、カオリちゃん頑張ろ!」
「うん!」
私はシオリちゃんを追って走り出した。
---
準備運動のランニングが終わると、私達は青少年センターの会議室に集合して文化祭の打ち合わせを始めた。
ダンスグルー部が出来て初めての発表の場…だから慎重に決めていかないと!
「文化祭では、いつものチームでパフォーマンスをしてもらいます。全チーム曲が被らないように、今からいつものチームで3つ、パフォーマンスをしたい曲の候補を上げてもらいます。話し合いの時間は15分です。集まってスタート!」
リズがハッキリ大きな声で話し合いを仕切ってくれる。
私達Freakは既にリナに希望の曲を聞いていたので、それを第1候補に決定。
ケイトがささっとメモしてくれる。
---
パフォーマンス曲 候補
・C.T. ♪ Dark beat
・LOSE ROSE ♪ Hip-Hop
・e-Dance ♪ Let’s Summer
---
抜群のチームワークで3分で話し合い終了!
残った時間で雑談を始めた。
長くなりそうなので一旦切ります!続きは今日中に投稿する予定です🍏
We are ‘‘Freak,,! ㊴
抜群のチームワークで3分で話し合い終了!
残った時間で雑談を始めた。
「ねぇねぇ、ケイトって|霧矢《きりや》くん好きでしょ」
「え、そうなんっ!?」
リズとシュラがケイトに詰め寄る。
え!?そうなの!?
同担だっ!
「えぇ……そ、そうですけど…」
うっわぁ…赤くなってるケイト可愛い。
応援してあげたいけど……|葵《あおい》ちゃんが…ね。
ピピピッ…ピピピッ…
「お、時間だ。じゃね!また後で聞かせてねっ♪」
ケイトにコソっとリズが言った。
「リズッ!」
ケイトが慌てる。
「じゃ、各チームのリーダー集合!」
各チームのリーダーの子達がホワイトボードの前に集まった。
リーダー以外の子達は自然と雑談タイムに。
「ねぇ、私にも聞かせて♪さっきの話!」
「そうだそうだ!隠し事はなくしとこ!」
シュラと私が再びケイトに詰め寄る。
「も~!やめてくださーいっ!」
「どうしたの?ケイトちゃん」
そう言って私達に近づいてきたのは……葵ちゃんだった。
「あ、あお…あお…」
ケイトは緊張して固まってしまった。
「葵!昨日の夜のこと聞いたぞ!どういうこと!?うちのケイトが…」
「シュラ!」
ケイトの名前を出した途端、ケイトが阻止。
「あぁ……それね。ごめんねっ」
葵ちゃんは気まずそうにそう言って足早に去って行った。
---
結局、話し合いの結果Freakは文化祭で第一希望が叶って、C.T.のDark beatに決定!
この曲はリズ|曰く《いわく》とっても人気だったんだけど、じゃんけんで勝ち取ったのだそう。
「はーい、皆さん注目!」
今まで他の先生と話していた教頭先生が手を叩いて呼びかけた。
…なんか嫌な予感が。
「文化祭に出られるのは一つの部活につき、1チームですからねー!」
えっ…最初はそんなこと言わずに黙って見てたじゃん…。
1チームしか出られないなんて…他の人の気持ち考えてよ!
「ちょっ…先生!今言わないでよー」
「ウソでしょ!最後の文化祭なのに…」
「絶対出たい!」
皆が口々に言う。
「|二宮《にのみや》さーん?どうやってチーム決めようかしらね」
先生がリズを意地悪そうに見る。
「ク、クジ引きで決めます……」
リズは困った顔をして言った。
皆は仕方なく頷いた。
次回、次々回で多分夏合宿編完結です🍏お楽しみに!
We are ‘‘Freak,,! ㊵
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・風斗 (ふうと)…香織の保育園からの幼馴染。
結果、日を改めてクジ引きをすることになって。
私達はまだ1年生だから…最後の文化祭である3年生に譲りたいと思ったけど…全ては運だから。
打ち合わせが終わって、私達はそれぞれの部屋に一旦戻って休憩を始めた。
あと1時間くらいで、練習再開だ。
私はペットボトルのお茶を飲みながら、LINEをチェックする。
「あ…」
やば、誰かから来てた。
私は急いでその人とのLINEを開く。
お相手は……
保育園からの幼馴染、|風斗《ふうと》。
風斗は顔はイケメンなんだけど、性格は周りを巻き込む嵐、って言われてる。
ホントはいいやつなんだけどね。
時々一緒にショッピングモールに行ったり、お互いに相談し合ったりしている。
ちなみにLINEのアイコン画像は、風斗ん家で飼ってる三毛猫の「|鈴《すず》」の写真。
風斗『夏合宿頑張ってるかー?皆に迷惑掛けんなよ!』
もう!過保護だなぁっ!
私はちょっと怒って返信した。
ちなみに私のアイコン画像は自撮りを加工したやつ…。
香織『何言ってんの!』
香織『アンタよりマシだわ!😼』
風斗『は?』
風斗『失礼ってもんがあるっしょ?』
香織『アンタにそれ言う資格ないから』
香織『てか私は忙しいんで!』
風斗『オレが暇みたいに言うな!わら』
風斗『頑張れよー』
あーっ!なんかムカつく!
風斗とは何回もケンカしてるけど…なんで今まで離れなかったんだろ?
私がぼーっと考えていると…
「カオリちゃん行くよっ!」
シオリちゃんに急かされて、私はスマホを置いて最後の練習に向かった。
今日は火曜日🔥!
「シオン」投稿しました🍏
We are ‘‘Freak,,! ㊶
私がぼーっと考えていると…
「カオリちゃん行くよっ!」
シオリちゃんに急かされて、私はスマホを置いて最後の練習に向かった。
(40話より)
私達は今、ホールでダンスの練習中。
あと一時間で…今度は歌の練習!
実は私達、ダンスと一緒にこなさないといけない「歌」をすっかり忘れてて…。
私は歌ちょっと下手っぴかも…。
「1…2…1…そこ!乱れてるよ!」
リズがカウントしてくれてる。
今日…なんだか調子悪いな…なんか頭もくらくらするし…。
バタッ…
「カオリちゃんっ!大丈夫!?」
「カオリッ…!」
「|花宮《はなみや》さんっ!」
「誰か救急車呼んでっ!」
「先生が呼んでくれたよ!」
薄れゆく意識の中で、私は何も考えることが出来…なかった。
---
ピッ…ピッ…
静かな部屋に、電子音が響く。
「ん……」
「あら!やっと起きましたよー!」
私が目を開けると、視線の先には白い天井があった。
ここは……病院か。
よく小説とかであるよね、気づけば病院で、「ココハドコ、ワタシハダレ?」って。
状況はいまひとつ分からないけど、私が目を覚ました事を知らせに行くためか、看護師さんが出て行った。
誰か…来てくれてるのかな…ケイト?シュラ?リズ?それとも…シオリちゃんかな?
病室に走って入って来たのは、意外な人物だった。
………|風斗《ふうと》だ。
「お前さぁ、忙しいんじゃなかったのぉ?何ベッドでスヤスヤ寝てんだよ!」
「私だって分かんないよ!何でアンタがいんのよ!」
「はぁあ?分かんないだって!?何にもないのに病院来るわけないだろ!お前は熱中症で倒れたんだよっ!」
あぁ…暑かったから…それでも頑張った私、偉い。
「…リズ達は?」
「|二宮《にのみや》は部長だろ?他のやつらも残って夏合宿してる。」
あぁ…私皆の夏合宿壊してなかった、良かった。
「早く元気になれよー、じゃ、オレはお前の親に報告すっから安心していびきかいて寝てろ」
「いびき…?かいてないって私!」
「あはははははは」
そう言って風斗は病室を出て行った。
はぁ…さっきまで正直ダルかったけど、なんか元気出てきちゃった。
風斗ォォォ!キターー--ッ!こんなシーン書いてみたかった🍏イェイイェイ!
※50話記念に何かします!←サラっと発表
これで多分、夏合宿編は終わり……肝試しのシーン描けなくてすみません!
葵ちゃんと霧矢くん密会の謎はこれから解けます♪
We are ‘‘Freak,,! ㊷
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・風斗 (ふうと)…香織の保育園からの幼馴染。
あの後、(仕事の)昼休み中のお母さんが来てくれた。
「|香織《かおり》、お腹空いたり、のど乾いたりしたらこのお金使って売店でも何でもいいから買いなさいね。お医者さんもまだ安静にしておきなさい…って言ってるし!じゃ、お母さん仕事戻るから!」
「はいはい、分かってますって」
お母さんは私を心配して何度も振り返りながら病室を出て行った。
私は、早速お財布を持って病室を出た。
病院の売店って何があるんだろう?
お財布には、1000円札が何枚か入っていた。
退院する明日までなら、病院食もあるしこれで十分足りるよね。
---
なんとなく病院の一階にエレベーターで降りると、私の家の近くにもあるコンビニの小さいのがあった。
これがお母さんの言う売店か。
中に入ると、おなじみの駄菓子やジュースがずらーっと並んでいた。
私は直観で、よく眠れるようになるチョコレートとポテトチップを買った。
普段ポテチ食べないけど…どうかな?
売店を出て、再び病室に入ると、飲み物を買い忘れたことに気が付いた。
私は病室の近くの自販機に小銭を入れた。
「うーん…買うのは良いけどどれにしよっかなぁ…」
考えてなかったな(笑)
私が一段目からどんな飲み物があるか確認していたら……
ポチッ…
頭の上から手が伸びてきて、その手がボタンを押した。
「ふぇっ!?」
驚きで変な声を出した私。
後ろにいたのは……
風斗だ!
「いただきまーす!」
そう言ってプシュッ!とコーラの蓋を開けた。
「ちょ、いただきまーす!じゃなくて!奢った覚え無いんだけど?」
「遅いからだよ!」
「遅くても私のお金だしっ!てかまだ病院居たの!?」
「居て何が悪いんだよ!」
しばらく風斗と睨み合う。
「プッ」
「ふふっ」
やっぱり笑ってしまう。
「はい、何が欲しい?香織」
風斗は服のポケットからお金を出し、自販機に入れた。
いやいやお金持ってたら最初から自分で買えや。
このまま奢ってあげても良かったけどさ!
「じゃ、じゃあ…いちごみるく」
「ぶりっ子すんなよ」
いやいやいちごみるくの偏見ホントに良くないよ、風斗。
「してませーん!」
ピッ…ゴロロン!
「ほい」
「これでお互い様ね」
私達はその後病室に戻ってお菓子を食べた。
病院編も今回でおしまいです!
いやぁ、今回なんか書くの楽しかったなぁ、なんでだろうなぁ🍏
We are ‘‘Freak,,! ㊸
体調は回復して、退院した私。
もちろん夏合宿はもう終わっていて、今日から普通の部活。
「あ、カオリ!」
「大丈夫ですか!?」
「ちょっと痩せたんじゃない?体調は…っ」
ラウンジに入って荷物をおろすと、Freakの皆が準備体操を止めて、来てくれた。
「大丈夫!心配させてごめんね…リナは?」
「あと…もうちょっとで来るって!」
今日はリナが学校に来る日。
この前はミレイのこともあってそれどころじゃなかったけど…。
今回は、ね。
「リナちゃん、文化祭のくじ引きは?」
「あ…あ、明日作って持ってくるから!」
「…ふぅーん」
文化祭の打ち合わせのことがあってからなんだかダンスグルー部の皆はちょっとピリピリしている。
「…カオリ、誰か手振ってますよ」
ケイトが指を指した先にいたのは…野球ユニフォーム姿の|風斗《ふうと》。
「ちょっと…なんでいるの!!部活なんですけど?」
「黙れ忘れんぼ!これを届けに来てやったんだろうが!」
そう言って風斗が渡したのは私の水筒。
あ…持ってくの忘れてた。
「お前の母ちゃんが部活行くオレ引き留めて頼んだんだよ!」
「……ありがと」
「ほいほい!じゃ、カオリがお世話になりまーす」
「ちょっ…」
いつの間にか後ろにいたリズに「お世話になりまーす」って…風斗を私の保護者にした覚えないんだけど。
風斗は走って行ってしまった。
「カオリぃ……今のって…」
「あ、うん。そうだよ」
幼馴染だよ。
「キャーッ!ケイト、シュラ!カオリに彼氏が…」
え!?
「いやいや幼馴染だってば!」
なんでそうなるの!
「えぇ?でもぉ…」
「ハイハイ!この話終わりっ!練習練習」
「はぁい」
リズが珍しくシュンとした。
次回に続きます🍏
昨日日記忘れてた💦
We are ‘‘Freak,,! ㊹
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・風斗 (ふうと)…香織の保育園からの幼馴染。
キー…
ラウンジのドアがきしんだ音をたてて開いた。
「リナ!」
「お、おはようございますーっ!」
意外にも、リナは私達Freakの他の部員にも挨拶をした…とっても元気な「おはようございます」だった。
ピリピリした空気から一転、皆の雰囲気は一気に柔らかくなった。
「|五十嵐《いがらし》さん!」
「スタイル良いし…可愛い!」
「初めまして!私の名前はね…」
リナは皆に注目されて困ってる…けどパーカーのフードから見える口は、笑顔みたいだった。
「やっと…そろ…ったのでしょうか」
ケイトのその一言に皆が黙る。
Freakは5人?
きっと皆、あの子の事を考えている…リナを傷つけてしまった自分を責めて、遠くに行ってしまった子…。
ダメダメ。
とっても大事なFreakのメンバー、きっといつかは戻ってきてくれる。
私はそう思ってる。
私達が黙っていると、リナが皆の中を通って来てくれた。
「おはようございますっ!」
リナの声は…何か吹っ切れたような…晴れやかな声だった。
もしかして、私はそう思って皆の目を見てからリナに言った。
「リナ!早速なんだけど、SoGoOdの『we are sky』歌ってみて!」
『we are sky』は、歌詞が前向きで、伸びやかな歌声が似合う曲。
さっきの「おはようございます」の声とピッタリだと思ったんだ。
「え…はい。」
リナは一度咳払いをしてから、サビのあたりから歌い始めた。
「♪どこまでも蒼く遠い空 私達もなれるかな」
わぁあ…やっぱり綺麗だなぁ…。
SoGoOdもビックリだよ…。
「♪いつまでも続く深い絆 私達の武器なんだ」
部員の皆も踊りを止めて聴きほれている。
「……どう、ですか」
リナが歌を止めた途端、大きな拍手が起こった。
これで…Freak再始動だ!
次回は、リナ目線で初めての部活(学校に行って)の前の気持ち&辛い過去を描いたお話です。ちょっと最初の方は重めの話になるかもしれません🍏
【うぃあふりに出てきたガールズグループ】
・LOSE ROSE
・C.T.
・SoGoOd
※「リナちゃん」のキャラをご提案してくださった方へ
リナちゃんの設定が送ってくださったものと違ってくるかもしれません。細かく設定してくださって私も物語が書きやすいです、ありがとうございます!
We are ‘‘Freak,,! ㊺
リナが歌を止めた途端、大きな拍手が起こった。
これで…Freak再始動だ!
私達は今日、リズの家に集まった。
リズの家はとても大きくて、ジムや大浴場があった…。
「うっわ、すご!」
シュラは色んな部屋を回っている。
「私達に今足りないのは歌!今日はそれを特訓よ!」
リズはやる気満々。
私は…やっぱり自信ない!
一人、手で顔を覆いながら歩いていると、いつの間にか部屋に着いた。
「どうぞ~」
リズがドアを開けると…そこにはプロの人が使うようなスタジオがあった。
あの…壁にいっぱい穴開いてて、黒い本格的なマイクがいっぱいあって…。
しかも、マイクがある部屋と、機材がある部屋にアクリルの透明な壁で分かれている。
「じゃあじゃあ、早速C.T.の『Cute ME』行ってみよー」
リズは素早く機材がある部屋に座り、ヘッドホンを付けた。
か、かっこよ…。
「ほらほら!ぼーっと突っ立ってないで入れぇ!…指名、リナ」
「はい?分かりましたっ!」
リナはマイクがある方の部屋に入った。
木目調のオレンジの床はワックスがかけられているのか、ツヤツヤでツルツルだった。
「きゃ」
リナ…滑るところだった。床が綺麗すぎてさぁ。
リナはマイクの前に立ち、リズの指示でヘッドホンを付けた。
私達はリズの後ろの黒いソファに座り、アクリル壁越しにリナを見る。
リズはたくさんあるボタンの一つを押した。
「『Cute ME』のサビから!ユアンのパートでON!」
「♪My charm is my twinkling eyes and cute personality(意味:私の魅力はときめく瞳とキュートな性格)」
えええええっ!まさかの『Cute ME』英語バージョン!?
リナそっち歌います!?
しばらく英語バージョンをリナが歌うと…
「はーい、リナそこまで!オッケーです!」
リナは恐れ多いという感じでマイクの部屋から出てきた。
「さぁ、次はヒュウレのパートで…カオリ!」
え……無理。
リズちゃんの家スタジオのイメージはこんな感じです(フリーイラスト)👇
https://d.kuku.lu/3f28fffeb
この話は次回に続きます🍏
We are ‘‘Freak,,! ㊻
【登場予定の登場人物】
・花宮 香織(はなみや かおり)…明るく社交的だけど超不器用な鈍感美少女!
・幸浦 恵愛(さちうら けいと)…天才(自分では気づいてない)だけど引きこもり
・二宮 莉樹(にのみや りず)…どんなに重い空気でも明るくでき、ダンスが上手い!
・神林 修羅(かみばやし しゅら)…男っぽくて陽気な強気女子
・五十嵐 莉奈(いがらし りな)…無口で結構闇が深い家庭。暗い過去持ち。
・瀬畑 美麗(せはた みれい)…超内気だけどアメリカにダンスを学びに留学したことがある。
・風斗 (ふうと)…香織の保育園からの幼馴染。
※今回はケイト目線です。
リナは恐れ多いという感じでマイクの部屋から出てきた。
「さぁ、次はヒュウレのパートで…カオリ!」
カオリはビクッと肩を震わせました。
どうしたのでしょう…不安なのでしょうか。
仮に歌の才能がなくても…カオリはダンスが上手くて、美少女なのでやっていけると思いますが…ね。
「ちょっと?カオリ早く早くっ!」
リズが急かします。
カオリはぎゅっと目をつぶりながらブース(マイクのある部屋)に入って行きました。
ヘッドホンを付けて緊張しているようです。
「はーい、『Cute ME』のヒュウレのサビから行ってみよー、日本語バージョンで良いからね?ON!」
「♪私の魅力はときめく瞳とキュートな性格」
本人は自信なさげに歌ってますが、なかなか上手じゃないですかっ!
「♪あなたの魅力は私をdokidokiさせる才能~」
「はーい♪オッケー」
リズがそう言うと、カオリは素早くヘッドホンを取ってこちらの部屋…コントロールルームに帰ってきました。
顔は真っ赤です。
「はぁあ…ケイトォ、私音外しまくっちゃった…」
「「「「え…?」」」」
リズ・シュラ・リナ・私が驚きます。
「え…音なんか一音も外してな…」
「全部外したわ…(笑)」
「カオリ、緊張せずに今歌ってみて、軽く」
リナがカオリに言うと、カオリはモジモジしながら歌い始めました。
「♪私の魅力は~」
「…今音外してるよ」
「ふぇっ?これいつも通り…」
カオリが驚きます…ということは。
「じゃ…カオリはずっと音外して歌って」
シュラ…その通りです。
カオリの音外し=正しい音が出せている…ってことで。
「よく分かんないけど歌はリナに任せる」
「「「ですよね」」」
リナ以外が同意します。
カオリの意外な一面が知れた日でした。
今回はケイト目線!次回は文化祭のお話です…と言いたいところなのですが、前々回…あとがきに私は、
『次回は、リナ目線で初めての部活(学校に行って)の前の気持ち&辛い過去を描いたお話です。ちょっと最初の方は重めの話になるかもしれません🍏』
…って書きました。で、全く別の話を書いてしまいました。
すみません!今後の予定はこちら👇!
次回・リナ目線の初部活前の秘話
次々回・文化祭の話