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目次
君に恋したあの日。Ⅰ 〜幼馴染の6人と私の境界線〜
読んで!!すとぷり推し必見!!
〜幼馴染の6人と私の境界線〜
家が隣同士だったり、親同士が仲良しだったり。
すとぷりの6人と私は、物心ついた時から「家族」みたいな距離感で育ってきた。
彼らがどんなに有名になっても、私にとっては「近所のお兄ちゃん」や「わがままな弟」のまま。……のはずだった。
きっかけは、高校2年の夏休み。
みんなで集まった花火大会の帰り道、下駄箱の前で足を擦りむいた私に、ななもり。くんが迷わず背中を向けたこと。
「ほら、おんぶしてあげる。幼馴染特権だよ?」
その広い背中に触れた瞬間、私の中にあった「家族」というフィルターが、音を立てて壊れた。
「……なーくん、ずるい。俺もそれやりたかった」
横でムスッとした顔をしたのは、莉犬くん。
「もう子供じゃないんだからさ、俺のこと、ただの遊び相手だと思わないでよ?」
ぎゅっと私の浴衣の袖を掴む手は、いつの間にか私よりずっと大きくなっていた。
「おい、あんまりそいつを困らせんなよ」
呆れたように笑うさとみくんだけど、ななもりくんから私を引き剥がすように自分の隣に引き寄せる。
「こいつは俺が送る。……昔みたいに、手、繋いで帰るか?」
冗談めかした口調の奥に、隠しきれない熱が宿っている。
「えー、僕も一緒に帰りたい!……ねぇ、明日二人で出かけない?」
るぅとくんが、いつもより少し強引に私の視線を奪う。
「幼馴染っていう肩書き、もう飽きちゃったんです。一人の男として、見てほしいです…」
「ははっ、みんな必死すぎ!……でも、僕も同意見かな」
ころんくんが、夜風に吹かれながらニッと笑う。
「お前のこと一番知ってるのは僕でしょ? 誰にも渡すわけないじゃん」
最後に、ずっと黙って歩いていたジェルくんが、私にだけ聞こえる声で囁いた。
「……なぁ、俺らもう、ただの幼馴染には戻れへんみたいやわ。覚悟しときや?」
あの日。
オレンジ色の夕暮れが、青い夜に溶けていったあの日。
ただの日常だった景色が、彼らの真剣な眼差しのせいで、全部「恋」の色に染まってしまった。
ちょっと甘々です!!
君に恋したあの日。Ⅱ 〜加速する独占欲〜
文化祭準備編!!
〜加速する独占欲〜
文化祭まであと一週間。放課後の教室は、準備で騒がしい。
「幼馴染」という今の関係が壊れそうで、私は少しだけ彼らを避けていた。……だけど、彼らはそれを許してくれなかった。
「ねぇ、なんで逃げるんですか?」
買い出しの荷物を持とうとした私の手を、るぅとくんが優しく、でも力強く掴んだ。
「……僕、昨日言ったこと、冗談だと思ってます? 逃がしませんよ」
いつもの可愛い笑顔じゃなくて、少しだけ意地悪に微笑む彼の瞳に射抜かれる。
「あー、るぅとずるい!俺も手伝う!」
そこに割って入ったのは莉犬くん。重い荷物をひょいと取り上げると、耳元で「俺、君のこと見てると胸が苦しいんだ。……責任とって?」と、震える声で囁いた。
作業の手を休めて、窓際で涼んでいたのはころんくん。
「……お前さ、あいつらばっかり見てんじゃねーよ」
不機嫌そうに私の手首を引いて、自分の隣に座らせる。
「ほら、これ飲め。……間接キスとか、気にしてないよな?」
差し出されたペットボトルの向こうで、彼が顔を赤くしているのがわかった。
「おい、そこ。イチャイチャすんなよ」
呆れたように笑いながら、さとみくんが私の肩に腕を回す。
「文化祭、後夜祭のダンス……俺と一緒に踊れよ。予約な」
有無を言わせない強引さに、心臓の音がうるさくなる。
「みんな、彼女を困らせすぎやで」
ジェルくんがふわりと現れて、私を包み込むように背後から抱きしめた。
「……俺、お前のこと一番に笑顔にしたいねん。他の誰にも、その役目譲りたくないわ」
最後に、教室の隅で全体の指揮を執っていたななもり。くんが、ゆっくりとこちらに歩いてきた。
「……ごめんね。俺も、本当は余裕なんてないんだ」
彼は私の指先を優しく絡めて、みんなに見せつけるように微笑んだ。
「幼馴染は、もうおしまい。これからは……一人の女の子として、俺たちが奪い合うから」
あの日。
ただの友達だと思っていた彼らの手が、声が、熱が。
逃げ場のないくらい私を追い詰めて、甘い恋の迷宮へ連れていく。
「さあ、誰を選ぶ?」
彼らの視線が、一斉に私に突き刺さった。
甘々です!苦手な方はすみません🙇
君に恋したあの日。Ⅲ 〜運命の文化祭〜
文化祭当日!!
〜運命の文化祭〜
きらびやかな装飾、響き渡る喧騒。
すとぷりの6人は、ステージパフォーマンスで学校中の注目を集めていた。
だけど、出番を終えた彼らが真っ先に向かったのは、クラスの出し物で忙しく働く私のところだった。
「お疲れ様!……ほら、これ差し入れ」
最初に現れたのは莉犬くん。冷たいドリンクを私の頬にぴたっと当てる。
「ステージの上からも、ずっとお前のこと探してたんだよ? ちゃんと俺のこと見ててくれた?」
子犬のような瞳で覗き込まれて、鼓動が速くなる。
「莉犬、独り占めは禁止」
横からるぅとくんが、私のエプロンの紐をさりげなく直してくれた。
「……後で、一緒に中庭の模擬店回りませんか? 二人きりで、デートしたいです」
耳元で囁かれた「デート」という言葉に、顔が熱くなる。
「おい、お前ら仕事しろよ」
呆れたように笑いながらやってきたのはさとみくんところんくん。
「……なぁ、後で屋上に来いよ。大事な話があるんだ」
さとみくんが真剣なトーンで言い、ころんくんが照れくさそうに視線をそらしながら「……僕も、伝えたいことあるから。絶対来いよ?」と付け加えた。
夕暮れ時。文化祭も終盤に差し掛かった頃。
廊下でばったり会ったジェルくんが、ふいに関西弁で優しく語りかけてきた。
「……なぁ。俺、今日確信したわ。お前がおらんと、俺の毎日は輝かへん。……全部終わったら、ちゃんと俺を見てほしい」
大きな手が私の頭を包み込む。
最後は、後夜祭の準備を仕切るななもり。くん。
忙しいはずの彼が、一瞬の隙をついて私を誰もいない準備室へ引き入れた。
「……やっと二人になれたね」
静かな空間で、彼が私の手をぎゅっと握る。
「幼馴染としてじゃなく、一人の男として、君に伝えたいことがあるんだ。……今夜、返事を聞かせてくれる?」
校庭からは、後夜祭のフォークダンスの音楽が流れ始める。
幼馴染だった7人の関係に、終わりのチャイムが鳴り響く。
「……ねぇ、君の心には今、誰がいる?」
甘々です!
君に恋したあの日。Ⅳ 〜終わらない物語〜
告白の結果は…?
〜終わらない物語〜
後夜祭のキャンプファイヤーが赤々と燃える中、私は結局、誰か一人のもとへ行くことができなかった。
屋上も、準備室も、中庭も。
誰かを選べば、誰かを傷つけてしまう。そう思うと、足が動かなかった。
一人、校舎の裏庭で夜空を見上げていると、背後から足音が重なって聞こえてきた。
「……やっぱり、ここにいた」
最初に声をかけたのはななもり。くんだった。
振り返ると、そこにはすとぷりの6人が全員揃っていた。
「ひどいですよ。僕たち、ずっと待ってたのに」
るぅとくんが少し拗ねたように唇を尖らせる。
「……でも、お前が誰か一人を選べなくて泣きそうな顔してるのは、想像ついてたけどな」
さとみくんが呆れたように笑いながら、私の隣に立った。
「ねぇ、選べないなら、選ばなくていいよ」
莉犬くんが私の手をぎゅっと握る。
「俺たち、これからもずっと一緒だって決めてるから。……君が俺たち全員のことを好きでいてくれるなら、それでいいよ」
「 莉犬、何甘いこと言ってんの。……まぁ、僕もこいつが誰か他の奴のものになるくらいなら、今のままでもいいけどさ」
ころんくんが照れ隠しに私の頭をガシガシと撫でまわす。
「なぁ、俺らもお前のこと、全員で幸せにするって決めたわ」
ジェルくんが優しい目をして、私の肩を抱き寄せた。
「幼馴染っていう境界線はもう壊れた。でも、これからは『特別な7人』として、ずっと隣におってや」
「……あはは、結局こうなっちゃうんだね」
ななもり。くんがみんなを見渡して、最後に私に真っ直ぐな視線を向けた。
「君の隣を奪い合うのは、これからも続くよ。覚悟しててね?」
夜空に大きな打ち上げ花火が上がる。
その光に照らされた6人の王子様は、あの日見た幼馴染の顔じゃなくて、恋する男の子の顔をしていた。
一人なんて選べない。
だって、6人全員が、私の大切で大好きな「すとぷり」なんだから。
私の恋の物語は、まだ始まったばかり。
これから毎日、6人からの「大好き」の攻撃に耐えられるかな……?
甘々です!